西武5回戦
[2002.04.30]

(近鉄 4 - 3 西武)
[西武ドーム]

今日は自宅からのCATVでの観戦。よしよし。今日は勝ちました。これで、 3,4月を11勝13敗 1分で借金2の成績。目標の5割には届きま せんでしたが、今のチーム状態でよくここまで奮張れたと思います。

近鉄先発は、ここ2試合ほどいいピッチングを続けていた前川。今日も、 粘り強くいいピッチングを展開してくれ、初勝利。おめでとう、前川投手。 ただこれで満足することなく、逆に気を引き締めて、今後も「粘り強い」 ピッチングを続けて欲しい。

また、前川をリリーフした岡本も今季一番と呼べるすばらしいピッチング で、7回途中から9回までヒット1本で西武打線を抑え込んでくれました。 ええどお>岡本。

ただ、打線は相変わらずタイムリーが出ず、チャンスは作るのですが、 ことごとく凡退の山を築きます。ローズの第2打席にチャンスが巡って きたのですが、あえなく新ストライクゾーンで三振。この判定にローズが 怒り、審判に暴言を吐いたとして、なんと退場処分。梨田監督が慌てて 止めに入ったのですが、間に合いませんでした。個人的には、判定は正し いように映りました。ローズも冷静に考えれば分かっていたと思いますが、 チームの現在の状態を、夜も眠れないくらいに憂いているローズにとって は、自分が打てなかったことに対する怒りを抑えることができず、審判に 向けてしまったのでしょう。

試合の方は、6回終了時点で、吉岡のタイムリー(またも2塁打:-)でなん とか1点を返し、2対1と1点差を追う展開。7回表、2死1・2塁の チャンスで絶不調が続く4番:中村。第1打席にヒットは放ちましたが、 その後2三振。特にローズが退場した後の次の打席では、気迫の感じられ ない三振。心の中では、打って欲しい思いで一杯なのですが、哀しいかな ここで期待を前面に押し出して応援すると、夜眠れなくなっちまうの で、無心(?)で画面を見つめていました。んが、西武先発:許(シュウ)が 外角高めに投げたストレートを西武ファンで埋まるライトスタンドに 3ランホームラン!!

「うおっしゃあ。」

やっとノリがチャンスで打点を放ってくれました。この回の得点は、この 3点だけだったのですが、5番に復帰した磯部がこの日猛打賞となるヒット を放ち、さらに盛り上げてくれます。得点できなくても、ホームランの後 すぐに3アウトでチェンジにしないことで、相手チームをさらに疲れさせ ますし、相手守備の時間を長くすることで次の攻撃のリズムを崩すことも できますし、大切なことやと思います。でもまあ、追加得点するのが一番 やけどね:-)

その後、7回裏に前川が1番:松井に、この日3本目の2ベースを 打たれ1点を返されますが、前述のように後は岡本が完璧に抑えて、 西武二連戦を1勝1敗で終えました。この二連戦は、十分の出来です。

今年の近鉄が一昨年と違うのは、今日のローズの退場の結果ともなった 選手の気持です。特にローズ(ローズだけ?)は、現在ホームラン王を独走中 ですが、

「チームが負けているからね...」
「チームが勝たないとね....」

とインタビューで繰り返しています。ファンとしては、頭が下がる思い です。昨年はノリがチームの精神的支柱でしたが、今年はローズがこの 役割を担ってくれるかもしれません。ローズの気持が選手、コーチ、監督 に伝わって、3,4月の悔しい思いを5月に晴らしてくれることを願って います。

また、5月反抗に向けて、昨日今日と嬉しい兆しがありました。それは、 昨日2安打、今日3安打の磯部の打撃復活の兆しです。ただ、これまでも 安打が出始める気配はあったのですが、波に乗り切れず結局不振に逆戻り を繰り返していました。2日間試合がありませんが、5月3日からの オリックス戦で、なんとかチームの勝敗を左右する場面での打点を期待 しています。磯部の完全復活は、やはり「打点」なんですから....。

あと、今日のノリのホームランインタビューで、

「もうホームランを打てないかと思ってました。」
「俺も捨てたもんじゃないね。」

と、かなり精神的に追い込まれていることを感じました。そうであって 欲しくはないのですが、このインタビューからすると、もう少しノリの 不振は続きそうな予感がしています。ただ、昨年は5月に月間MVPを獲得 したように、5月はノリの調子が上向く季節です。なんとか、6月を迎 えるまでには、最強のホームランアーチストの復活を願っています。


Written by kabada