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西武28回戦 [2001.09.24]

(西武 6 - 7x 近鉄)[大阪ドーム]

Buファンの独り言

うおっしゃあああああああああああああ

狼主(ローズ)、第55号ホームランおめでとう!!

ノリ(中村)、ほんまにええとこで打ったなあ!!!!

今日は今シーズン最高の試合でした(涙10)。新聞にありました が、こんな感動は小説や映画では味わえません。皆さん、是非球場に足を 運んでください。生で見る『野球』は、特に近鉄の試合は、何が起こるか わかりません。色んな意味で...あー、猛牛ファンになって、良かったあ。

さて、今日は前売券のない試合。14:00試合開始なので、1塁側内野自由席券 を求めて、10:00過ぎに大阪ドームに直行。その時点で、既に長蛇の列。チケッ ト売場の前の階段を下まで降りて、さらに列は続き、関西電力の営業所前ま で続いていました。初めて見ました(驚)。11:40分にやあっと、開門して入場 できましたが、それでも結構前の方に並んでいたみたいで、席は余裕で確保 できました。

試合ですが、先発岩隅は上々の立ち上がりで、1,2回をなんなく抑えました。 うんうん。しかあし、三回表四球を出しタイムリーを打たれる、最悪のパターン。 結局3点を献上して、前川にスイッチ。今日は、コントロールが悪かった。 お次の前川ですが、これがまた全然ダメ。こちらもコントロールが悪く、四球 は一つでしたが、危なっかしくて見てられませんでした。んー、前川しっかり せえ。日本シリーズがあるんやでえ。

で次は、岡本。後半戦は、前半戦と比べてあまり調子が良くありませんが、 今日の岡本は良かった。結構、安心して見られました。2回2/3を投げましたが、 もう少し投げさせても良かったのでは...とゆーのも、次の三澤が良く なかったのです。前の登板の時もそうですが、同じように今日もヒットを連打 されてピンチを招いてしまいました。これからが心配。三澤の後を受けた 関口も良くない。あろうことか同点から痛恨の押しだし四球で勝越されます。 だから、四球はあかんって。ストライクで勝負してくれえ。お願いや(涙)。 ただ、その後の柴田がなんとか満塁のピンチを凌いで、最後は門倉へ。

門倉は、9回表に反撃のチャンスに繋ぐ大事な場面での登板でした。ツーア ウトを取り、さあ気持ちよく三者凡退にするはずが...出ました病気が再発 してしまいました。『一発病』です。松井、カブレラと調子良く抑えた後に、 マクレーンにパカーンとセンター方向にソロホームラン。その後も崩れてし まいます。何とか愛敬が後続を断ちチェンジとしますが、何やってんの? 門倉は三振を取れるいい球を持っていると思いますが、たぶん気の抜けた 甘い球が、それもホームランバッターに行くんじゃないでしょうか?要は コントロールミス。これを何とかしてくれえ > 門倉 & 小林コーチ

はい。ではピッチャー陣の愚痴はもうこのくらいにしておいて... 次は打戦です。

まず1回裏にチャンスがクリーンアップに巡ってきます。調子を取り戻し つつある大村がレフト前にクリーンヒット。水口がきっちりと送って、 一死二塁。しかし、ローズがセンターフライ、中村がショートフライ。 松坂が投げていることを考えると、なんでもいいからここで先制の一点 が欲しかった。

次は3回裏に1回裏と同じような場面が出来上がります。先頭のギルバート がセンター前ヒットで出塁。古久保がきっちりと送って、一死二塁。ここで 大村が先日成功したセフティーバントを狙いますが、キャッチャーのファール フライ。狙いはいいと思いますが...次の水口は後ろに繋げる四球。水口は 仕事をちゃんとこなしてくれますm(_ _)mほんまに最高の二番バッターです:-) がっ、ローズはあえなくレフトフライ。前打席の外野フライに続いてレフト フライ。うーん、狙っているんでしょうねえ。仕方ないか... ここでもクリーンアップで点が取れない。

今度は4回裏。中村の四球に始まり、ツーアウトを取られますが、川口、 ギルバートが四球を選び、満塁。3点差をつけられていますから、古久保 の代打に中日から移籍の益田。この益田ですが、大村が欠場時や代打で結構 打ってるんです。期待していると、やっぱり打ってくれました(喜)!! 走者を二人生還させるライト前ヒット。セカンドに取られそうでしたが、 その横をすり抜けていきました。やったあ。えらい、益田。スタメンで 使ってもいいのにねえ。これで、3-2の1点差にしますが、5回表に1点追加 点を奪われてしまいます。

2点差にされた5回裏。何点でもいいから返しておきたいところですが、 先頭の水口が出塁することができません。バッターはローズ。少し、苦し い展開となりかけた時、出ました。ローズのバットが軽く振り抜かれ、 打球はライト側近鉄応援団が陣どる外野スタンドへ一直線。

「おっしゃああああああああああああ」

やっと出ました、ローズの第55号ソロアーチ。スタンドは総立ち。 ローズがレフトの守備につく時には、レフト側の西武応援団からも 拍手が湧いていました。うーん、こんな光景はええもんやなあ。 なんかみんなでパ・リーグを盛り上げようって感じがして。

岡本が6回表を0点に抑えた6回裏。先頭の吉岡がヒットで出塁し、 川口が送って一死二塁。吉岡は、もう完全復調でしょう。おっし。 後、最近の近鉄は送りバントが結構成功するようになりました。 今日の試合も走者を二塁に進めるところまでは、文句なしです。 ギルバートが倒れて二死となった後、バッターは的山。うーん、 なんとか繋いで欲しい...繋いでくれました、的山。四球を選 んで大村です。水口、古久保、的山は、本当に自分の立場がよく わかっている気がします。水口は打率もいいのですが、粘って 粘ってヒットや四球で後ろによく繋いでくれています。うんうん。 で、前の試合から復調している大村。やってくれました、この 試合初めてとなる同点のタイムリーヒット。ええどお > 大村

これで同点だったのですが、先にも書いた通り、関口の押しだし 四球。さらには門倉の一発病で、9回表を終った時点で、調子が 悪いとはいえ松坂相手に2点差。

「あー、今日は負けかあ。地元優勝は無理やなあ...

でも、千葉マリンも福岡ドームもちょっと行かれへんなあ。」

と敗戦ムードが漂い始めていました。しかし、ここから心の片隅に 誰もが期待しながらも「そんなことないやろ」と思っていた光景が 目の前で展開されたのです。

9番的山から始まる9回裏。代打は北川。前半戦は、「サヨナラ男」の 異名をとった北川ですが、後半戦の代打ではあまりいい成績を残して いません。正直言ってほとんど諦めていました。すいません> 北川選手。 ところがです。北川が松坂の高めの球をフルスイングした打球は、 レフトの頭上を越えなんとスタンドイン。

「おおっ、んんっ!?」

えらい北川(拍手拍手)。やっぱり、こーゆう星の元に生まれてるんかあ? これで1点差。打順は、1番に回ります。しかし、大村がアウトになり 一死。うーん。2番はいわずとしれた水口。そう、ここでの水口の仕事は サヨナラがあろうとなかろうと、何点差があろうと、クリーンアップに 繋ぐことです。出ました。四球を選んで水口が出塁です。何度も言うよう ですが、ほんっまに水口はええ仕事してくれます。

さあ、ここまで来たら、後はどうなろうとローズ、中村、礒部のクリーン アップです。これで負けたらもうしゃーない。

打席はローズ。第55号ホームランを打ったローズに新記録の56号ホームラン の期待がスタンドから、いやローズ自身の中からローズにプレッシャーを かけます。結果は、三振。んー、当たらんかったら、しゃーない。

最後は、不調を極めている4番中村 紀洋。私は中村ファンですが、はっきり 言って80%ぐらいは諦めていました。万全の状態の中村ならまだしも、満身 創痍の体では...昨日の試合も、ヒットを打った後、かなり長い間 ベンチで治療を受けていました。

今日の松坂は、はっきり言ってよくありませんでした。四球をなんと6個も 出す内容で、ファーストストライクもあまり取れていませんでした。中村 の打席も1球、2球と連続してボール。カウントは、two ball nothing。 カウントを整えるためのボールが中村へ...その瞬間、心に描いてい た光景が目の前に現れました。白球が緩い弧を描きながら真っ赤なライト スタンドへ。

逆転サヨナラ ツーランホームラン!!

グラウンドでは、中村が二塁ベースに向かって走る背中が見えます。三塁ベース を蹴って、白いユニフォームの渦の中へ。ドラマが起こりました。これこそ、 近鉄野球の真髄、「いてまえ打戦」。中村が、シーズン中からキャッチフレーズ にしていた

「今年は、何かが起こります!!」

を自ら私たちの目の前で見せてくれました。私は見ていなかったのですが、 うちの奥さんがベースを一周する中村の横で、西武ナインが引き上げた後の マウンドで膝まずく松坂の姿を目撃していました。投手:松坂、打者:中村 、首位攻防の最終決戦の9回裏のサヨナラ劇。最高の舞台と最高の役者が 見せてくれた目頭を熱くするドラマでした。

近鉄はとうとうマジック1。最後に立ちはだかるは、12年前の10.19か ら翌年近鉄を優勝へと導いた仰木監督率いるオリックス。最後の試練は、かつて の恩師。最高の試合で、その恩に報いて欲しい。そして ...

『闘志をひとつに、栄光へ...』

Buファンの独り言

Written by kabada