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[2005.09.03] 梨田昌孝氏 講演

[大阪商工会議所]

Bu難民の軌跡

(社)大阪府専修学校各種学校連合会の主催で開かれた 「就職応援イベント〜保護者と若者 夢へのキャッチボール〜」 なるフォーラムに参加してきました。別に転職しようとか、子供の就職 について悩みがあるとかではなく(すいませんX-)、我らが梨田昌孝(前) 監督の基調講演が目的です。

会場には、約100人弱程度の人が詰めかけていました。Buファンはと見渡す と、最前列に三色帽&ユニを着用した少年が一人。私もユニを着用してい こうかと思ったのですが、さすがに主催者の意図とかけ離れているかなと 思い遠慮しました。まあ、少年ならご愛敬かな。この少年以外は、パッと 見ではBuファンと見受けられる人はいませんでしたが、質疑応答などで Buネタに対する拍手の数からすると、数十人はBuファンが参加していたような 気がします。

さて、フォーラムは、14:00〜15:00に梨田監督の基調講演。休憩を挟んで 〜16:30までパネルディスカッションの二部構成でした。その中で印象に 残った内容をまとめてみます。梨田さんの上手な話に加えて、Buファンの 私にとっては、そのすべての話が面白くあっという間の2時間30分でした。 またこのような機会があれば、参加してみたいと思います。

梨田アウト

梨田監督の選手時代、若手捕手達のライバルといえば、阪急の福本選手。あの 足を止めることに捕手達は躍起になっていたとのこと。その頃は、「福本セーフ」 ってな言葉があったそうで、福本が走ると捕手からの送球前のスライディングの 時点で審判がセーフの判定をしたそうです。ツーストライクから長嶋や王が見逃した ボールはすべて「ボール」の判定となった「長嶋ボール」「王ボール」と同じく、 審判も含めて周囲が一目置く存在でした。

梨田さんも福本選手を止めることに苦心していたようですが、ペナントレースも 順位がほぼ決定した頃、福本選手の盗塁を3度連続で阻止したことがあったそう です。この時以来、周囲が梨田さんの肩に一目置くようになり、ご自身が仰るに は「梨田アウト」なる言葉ができたそうです。梨田さんが送球すれば、その時点 でアウトとなったそうな :-)

吉岡ロード

人が壁にぶつかった時にどうするかってな話題で、現イーグルス:吉岡が GからBuにトレードでやって来た時のエピソードの話がありました。

当時の吉岡はなかなかボールがバットにキスしてくれず、打撃不振だったよう です。三振してベンチに帰ってくる吉岡が歩くところが道になって、「吉岡 ロード」と名付けられるぐらい調子が悪かったようです。

吉岡はご存知の通りまじめな性格なので、打てないとそのまま落ち込んでしま い、なかなか悪循環から抜け出せない。そんな時、梨田監督(たぶん二軍監督 時代?)が、トスバッティングでボールを後ろから投げるなど、すこし遊び心を 持たせた練習方法をさせることが、不振を脱出するきっかけの一つになったとのこと。

また、パネルディスカッションで同席された川越氏は、ある人の話で壁にぶつ かった時に、その壁はたぶん乗り越えられないので、ただ、その壁の前で「うろうろ」 していればいいとの話をされていました。うろうろしている間に、壁のすきまから 光がさすかもしれないし、壁の向こうに行ける道が見付かるかもしれないと。

礒部は遊ばしとこう :-)

2000年からの監督時代で、チームをまとめる秘訣を聞かれた時、梨田さんは、 チームでポイントになる人物を「しめる」ってなことを仰っていました。 で、Buでポイントとなったのは、水口、古久保、中村(ノリ)の三人の名前を挙 げていました。で、他の選手には比較的自由にやらせておくと。礒部なんかは、 自由に遊ばしていたそうです :-)

蔦監督

梨田さんが浜田高校時代、甲子園に出場した時、初戦で私が好きなもう一つの チーム:池田高校と対戦したそうです。当時は、対戦するチームの監督と選手 (主将?)が別室で交流することがあり、その席で選手の梨田さんは、池田高校 :蔦監督を間近で見て、そのオーラに感銘を受けたそうです。そして、そのオーラ を感じた一人がもう一人。それは、後にBu監督となった西本監督だそうです。

蔦監督と西本監督、どちらも野球に情熱をそそぎ、野球そして選手を愛して やまなかった名監督。やっぱりオーラがあるんですねえ。

梨田さんの夢

今回のフォーラムのキーワードでもある「夢」について、梨田さんの夢を語って くれました。その夢とは...

元バファローズの選手が集まって、そのチームの監督に就任し、 近鉄時代に成しえなかった日本一の夢を叶えたい...

うちの嫁さんは泣いていました。私もうっすらと涙が浮かびました。もしこの 夢が実現したなら、このページの役目は終ることでしょう。この夢は、梨田さん の夢だけではなく、私の夢でもあります。この夢を実現するべく、実際の活動を されている夢球団設立連絡会 〜ホウレンソウの間〜の皆さんには頭が下がります。影ながら応援していま す。

# こっちの方は、活動が 止まってるんかなあ... まあったく更新されへん...

また、質疑応答でイーグルスから監督要請があれば受諾するかとの質問に、受けない とのこと。ってことは、やはり梨田さんの夢を実現する球団は、近鉄ではないけれど その血を受け継ぐ新球団ってことのような気がしています。いまさらオリックスって のはないような気が...

Bu難民の軌跡

Written by kabada