HATANO FINE ARTS

ジェニーワトソン展



2003年9月16日(火)〜10月11日(土)
11:00〜18:00 (日・月・祝 休み)


Jenny Watson
Exhibition Child's Play


はたのファインアーツ
〒541−0044大阪市中央区伏見町4−4−1
日生伏見町ビル 本館6F
TEL:06-6221-0575 FAX:06-6221-0578




ジェニー・ワトソン(Jenny Watson)

1951年、オーストラリアのメルボルンに生れたジェニー・ワトソンは、ヴィクトリア・アート・スクール・ナショナル・ギャラリーで絵画を専攻し、ヴィクトリア州立大学で教育学を学んだ。卒業後は、オーストラリア国内はもとよりヨーロッパやアメリカ各地でも数多くの展覧会を開催し高い評価を得ている。1993年には、第45回ヴェニス・ビエンナーレにオーストラリアの代表作家として選ばれた。現在はブリズベンのクイーンズランド・アート・カレッジとグリフィス大学で教鞭をとりながら作家活動を続けている。 彼女が子供時代を過ごしたオーストラリア郊外の町は、英国風文化の名残りがあり、遊びと空想に耽ることのできる広々とした空間に満ちていた。彼女がモチーフとして頻繁に描く「馬」や「猫」などは、オーストラリアの自然にあふれた日常生活の中で、彼女が幼い頃から身近に接してきた動物たちであった。また作品のなかに頻繁に登場する少女像や女性像には、日常生活の断面をスローモーションで捉えて熟視し普遍化したワトソン自身の「自己」の様々な側面が投影されている。
彼女は以前来日した際に、日本の大衆文化にみられる「かわいい(キュートな)」もの(オブジェ)やイメージへの執着心に心を奪われ、2003年には、“Child’s Play”と名づけられた展覧会を、オーストラリア大使館の後援を得て、横浜美術館アートギャラリーで開催した。この「かわいい(キュートな)」ものへの執着心と、作家自身の子供時代への思いを交錯させて制作された一連の作品は、子供時代の光景を描いたものである。それらは、一見ナイーブで子供らしく、「かわいらしく(キュートに)」見えるかもしれないが、そこには、観る者に不安を抱かせる何かが存在する。
ジェニー・ワトソンの作品の特徴は、様々な地模様のある布をキャンヴァス代わりに、その上に作品を描くである。ジェニー自身が語っているように、布自体にすでにひとつの表現があり、その上に作品を描くことによって、ジェニー自身も予期しない新しい発見のある作品が生まれる。