第34回体育協会会長旗争奪少年軟式野球大会
 2011年4月17日  vs 沢池レッドナイト戦   〜桑原運動広場〜
Aチーム 決勝戦
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8  TOTAL
沢池レッドナイト  
郡山フレンズ ×  
【投】ケイト(7回完投)【捕】ダイヤ

弟分のジュニアチームが午前中先に優勝を決め、悲願のW優勝へ向けいよいよ
負けられなくなった兄貴分のレギュラーAチーム。

先発は左腕ケイト。
やはり決勝戦というプレッシャーがあったのか、初回いきなり守りのミスが連続して
走者を進めると、嫌な形のポテンヒットであっさり1点を先制される。

しかし2回以降はいつもの堅い守備でゼロ行進の展開へ。特筆すべきは、レフト前の
あたりをコウダイがファーストへ矢のような送球でアウトにするなど、投手を盛りたてる
いい流れを演出。

一方この日の打線は4回まで相手投手の速球に押され、ポップフライと内野ゴロの山
を築くノーヒットの展開。

1点差のまま時間も刻一刻と過ぎていき、だんだんと焦りの色が見え初めた5回裏フレ
ンズの攻撃は、既に二死ランナー無し。

なんとかチャンスを作って上位打線に回したいところ、続く7番ケイトが粘って四球で
出塁すると、そこから二盗、更には三盗を決め二死ながら一打同点の好機を作る。

ベンチからは『絶対この回でひっくり返すぞ!』と監督の熱い激が飛ぶと、それに応え
ヒロム・トモヤが連続四球を選び満塁のビッグチャンスに発展。そして迎えるバッター
はここまで二打席凡退のリョウタ。このままでは終われない三打席目。

綺麗に振りぬいた打球は三遊間を破るタイムリーヒットで同点!沸き立つベンチ。
押せ押せのムードが後押しするように、続くヒロキも三塁線へ絶妙なセーフティバント
を決め、ついに逆転!更に3番タクミもレフト前へダメ押しタイムリーで3−1。

結局このワンチャンスをものにした郡山フレンズが3−1と逆転勝利し、ジュニアとの
W優勝を決めた。

『野球は2アウトから・・・』とは本当によく言ったもので、この試合を経験した事で選手
もその言葉の重みを身をもって知ったのではないか。

今日の試合は正に紙一重の戦いで、最後まで緊張感のあるナイスゲームだった。
フレンズの選手達に有利したとすれば、昨年1年間卒団した先輩達と数々の修羅場
をくぐってきたその経験値が、選手達に我慢を持続させ、ここ一番で集中力を発揮す
る事に繋げられた事ではないだろうか。