◆ 恋華 ◆

舞い乱れし 華吹雪
瞳に映るは かの人の
優しき閨の微笑みぞ

散り乱れし 恋吹雪
闇夜に紛れ 忍び逢う
暁見えぬその間のみ

我が身ひとつのことならば
たとえ千々の隔たりも
薄き氷となりにしものを

ただ ひとすじに


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