オモダカ属 (Sagittaria) オモダカ科

種のリスト
Y-List (標準) 2015/9/9参照
 Sagittaria aginashi Makino  アギナシ
 Sagittaria guayanensis Kunth subsp. lappula (D.Don) Bogin  オモダカモドキ
 Sagittaria montevidensis Cham. et Schltdl.  タイリンオモダカ
 Sagittaria natans Pall.  カラフトグワイ
 Sagittaria platyphylla (Engelm.) J.G.Sm.  ヒロハオモダカ
 Sagittaria pygmaea Miq.  ウリカワ
 Sagittaria sagittifolia L.  セイヨウオモダカ
 Sagittaria subulata (L.) Buchenau  アメリカウリカワ
 Sagittaria trifolia L.  オモダカ
 Sagittaria trifolia L. 'Caerulea'  クワイ
 Sagittaria trifolia L. 'Sinensis'  シナクワイ
 Sagittaria trifolia L. f. longiloba Makino  ホソバオモダカ
 Sagittaria trifolia L. var. alismifolia (Makino) Makino  ヒトツバオモダカ
 Sagittaria weatherbiana Fernald  ナガバオモダカ

APG II+
 アギナシ、ウリカワ、オモダカ、ナガバオモダカ(帰) / Sagittaria sagittifolia var. edulis (S. trifolia var. edulis、クワイ;栽)

NAGY Rev. 0.75
 Sagittaria aginashi  アギナシ
 Sagittaria graminea  ナガバオモダカ
 Sagittaria montevidensis  タイリンオモダカ
 Sagittaria natans  カラフトグワイ(ウキオモダカ)
 Sagittaria pygmaea  ウリカワ
 Sagittaria sagittifolia  セイヨウオモダカ
 Sagittaria subulata  アメリカウリカワ
 Sagittaria trifolia  オモダカ
 Sagittaria trifolia f. longiloba  ホソバオモダカ
 Sagittaria trifolia var. alismifolia  ヒトツバオモダカ(サツマオモダカ)
 Sagittaria trifolia 'Caerulea'  クワイ
 Sagittaria trifolia 'Sinensis'  シナクワイ

その他
 ヒメオモダカ(Sagittaria subulata (= S. filiformis))

属の特徴(『原色日本植物図鑑 単子葉類』保育社 1964)
オモダカ科
 池や沼のふちの泥土や水田などに生える。葉は根生、長柄があり、まれに水に浮くが多くは水をぬきでて、線形からやじり形、横小脈がある。花序は輪生様総状花序または円錐花序、まれに単生する。花は放射相称、両性または単性、雌雄同株または異株、まれに多性、花柄は輪生し、苞がある。がく片3、宿存する。花弁3、覆瓦状にならぶ。雄ずいは6-多数、雌ずいはふつう多数、離生、まれに下部で合生、子房は1室で、2胚珠がある。まれに腹面で裂開する。胚は馬蹄形、胚乳はない。

 1.花床は球形か長だ円形でより大きく、花は単性、雌雄同株または異株、または多性、雄ずいは9以上 ・・・・オモダカ属

各論(種々のweb等から適当にまとめたもの。正確性は不明。)
オモダカ
多年草の抽水〜湿生植物。葉は根生、幼葉は線形。狭長楕円形の葉を経て矢尻形の葉身となる。葉柄は長さ15-60cm、葉身の頂裂片は挟三角形〜卵形。葉身の側裂片は頂裂片より長く、先は鋭く尖る。全長7-30cm。花茎は長さ20-100cmであるが、葉の上部より高くなることはない。花は3輪生の総状花序の下方に雌花、上方に雄花をつける。花弁は3枚で白色。雌しべ、雄しべともに多数、雄花と雌花の中間位置に両性花がつくこともある。果実は球状に集合し、長さ3-6mm、周囲に広い翼がある。花期は8-10月。
ナガバオモダカ
北米原産の抽水性の多年草。長い走出枝を伸ばして栄養繁殖し、高さ30-60cmになる。葉は根生し、長い柄があり、ヘラオモダカに酷似するが、やや葉質が厚く、長さ15-20cm、幅2-3cm。花茎は高さ25-60cmで直立し、花は単性花で総状花序につく。花弁は3個で白色。国内で栽培・帰化しているものは雌花しかつけない系統だと言われる。冬期は抽水葉は枯死するが、線形のセキショウモやウリカワに似た沈水葉で越冬する。重点対策外来種
ホソバオモダカ
オモダカの葉身の幅が特に狭いものをいう。その変化が連続的であるとして特に分類しない考え方もある。
ヒトツバオモダカ
側片の発達していないオモダカの変種。
ヒロハオモダカ
北米原産の多年草。高さ20-60cm、走出枝を出して株を増やす。沈水葉は線形、抽水葉の葉身は披針形〜長卵形、長さ10-20cm、幅3-10cm。花期は5月-11月、20-60cmの花茎を伸ばして総状花序をつける。花弁は3枚で白色、1本の花序に上方には雄花が、下方には雌花がつく。よく結実し、長さ1.5-2.5mmの種子をつける。分布:大阪府。重点対策外来種
タイリンオモダカ
南米原産の多年生抽水植物。草丈は長さ50-90cm、葉は矢じり形、長さ30-60cm。花茎の先に総状花序をつけ、花は3cm程の3弁花、白色または薄黄色で基部に紫色の斑がある花を咲かす。地下茎はなく、横への広がりはない。塊茎は出来ない。花期は4-9月。
ヒメオモダカ
・アメリカ東部の多年生の抽水植物。沈水葉は狭線形、幅0.5cm以下。浮葉は披針形、幅約2cm。花は白色の3弁花で3輪生する。
・ナガバオモダカの変種の園芸種名。
セイヨウオモダカ
 
アギナシ
多年草。葉腋に多数の小球茎を形成してて栄養繁殖し、走出枝はない。葉は根生し、長い柄がある。葉は矢じり形、頂裂片は披針形〜線形、長さ7.5-17.5cm、鈍頭。側裂片は頂裂片より少し短く、鈍頭、両面無毛。花茎は高さ30-80cm、輪生総状花序をつける。雌花は下部にあり少数、花弁3個、白色、仮雄蕊があり、雌蕊は多数、花柱は短く先は曲がる。花柄は長さ10-20mm。苞は3個、狭卵形。萼片3個、卵円形で長さ5-6mm。雄花は花序の上部に多数つき、花弁3個で円形、白色、長さ10-13mm。雄蕊は多数、葯は黄色、花糸は扁平で線形。花柄は10-30mm。痩果は広い翼があり、倒卵形、全長3-3.5mm。オモダカと非常によく似るが、アギナシは水田内に生えることは殆どなく、草体も大きく、花茎は葉よりも高く上げる。
クワイ
多年生の抽水〜湿生植物。全高は1mに達する。葉身は全長30-45cm、頂裂片は広卵形で幅7-20cm。花期は7-9月、ただし、系統によってはほとんど開花しない。花は花茎下部に雌花、上部に雄花が咲く。塊茎は直径3-5cm、品種によっては球形〜やや細長い芋状をしており、1本の芽が伸びるように目立つ。青クワイ、白クワイ、吹田クワイが代表的な品種。
シナクワイ
シロクワイともいわれ、主に中国で栽培されている。塊茎は長さ5-10p、幅4〜6鮮りの楕円形、日本で栽培されているアオクワイよりも大きく、表皮の色がやや薄め。肉質は硬くやや味が劣る。
カラフトグワイ
稀に発生する多年生の浮葉植物。茎は短く葉は根生、線形の沈水葉のあと浮葉を形成する。葉柄は10-45cm、初期の浮葉は狭長楕円形で長さ4-9cm、幅0.6-3cm、成植物の浮葉は矢尻形、長さ7-12cm、幅2-5.5cm、頂端は鈍頭またはやや突出、側裂片が頂裂片より短い(半分以下)。花期は7-8月。花茎は1-2本で抽水、長さ25-40cm。花弁は3枚、白色。雄花と雌花がある。果実は扁平、倒卵形で長さ3-4mm、幅2-3mm。北海道に分布。絶滅危惧IA類(CR)
オモダカモドキ
 
ウリカワ
主に水田に生育する小形、多年生の抽水〜湿生植物。葉は根生し線形、時に先端部の幅が広くなり細い匙形、長さ4-18cm、幅0.3-1cmでやや厚みがある。先端は鈍頭。花期は7-9月。花茎は高さ5-20cm。花弁は3枚、白色。雄花と雌花がある。果実は扁平、長さ約5mm、突起のある翼が発達、集合して球形になる。
アメリカウリカワ
ヨーロパ北部、シベリア及び極東などに分布する水草。草丈50cm。葉は根生し、浮葉は楕円状、径6×3cm。水上葉は線形、長さ10-15cm、幅約0.4cm、鈍頭で、時に匙形。水中葉は線状、鈍頭またはやや鋭頭。束生葉は通常5-8枚、やや肉厚がある。花は根部より花茎を上げ、上方に総状花序を作り、3弁の白花がつく。




 草姿はいまいちだが花はいい感じ。オモダカで雄花と雌花の中間に両性花がつくことがあるらしい。一度見てみたい。ヒロハオモダカは葉の形から当初サジオモダカと勘違いしていた。うかつなことに、サジオモダカは両性花ということに気が付かなかった。ウリカワでは雌花と雄花が共に見られるものに出会えたが、他では今一つなので、今後も注目していきたい。


オモダカ

8/15
雄花
雌花

9/22



ホソバオモダカ

9/29



ヒロハオモダカ

9/28
雄花
雌花
 ヒロハオモダカが重点対策外来種に指定されていた。確かに枚方市以外でも見られたが、そんなに広がっているとは思わなかった。
鶴見緑地の堀に群生したヒロハオモダカ
淀川河川敷道路の水溜りに生えたヒロハオモダカ



ウリカワ

8/12
 
雄花
雌花