トライアングル

 #8 「アリバイ」 

2009.02.24 PM10:00〜10:54 関西テレビ系列(フジテレビ系列)にて ON AIR

 

  • [25年間の恐怖]

    夜。とある川べり。

    亮二はサチを呼び出し、25年前の事件の話をした。

    25年前の事件が起きたあの日の夕方、下校時に河川敷で思い詰めたように佇んでいる佐智絵の姿をみかけた。亮二はそのまま佐智絵には声を掛けず、そのまま、家に戻ったが、秋本と遊ぶ約束をしていたので再び家を出た。約束のの場所に向かう途中で、もう一度、先ほど佐智絵を見かけたその場所を訪れた亮二だが、佐智絵の姿は無い。気になって土手を降りていくと、草むらの間に女の子のランドセルの中身が散乱し、その先の草むらの中に、佐智絵の姿があった。
    手にしていたプロ野球カードが入ったお菓子の缶を落とす亮二。缶の蓋が開き、カードが散乱する。
    佐智絵に近づき「葛城!」と叫びながら佐智絵の頭(なぜに頭?)をゆする亮二。だが佐智絵は何も答えず、亮二の手には佐智絵の後頭部から流れ出た血が。
    大人を呼びに行こうと、まず散乱したカードを缶に戻していると、その背後から足音が近づいてきた。直後、「動くな」と。「後ろを振り向けばお前を殺す」と男の声で言われたことが強迫観念として亮二の頭に残った。
    そのまま怖くて、その場を振り向くことをせず、佐智絵を残してその場を逃げ去った。
    帰宅した亮二は、兄に何があったかと聞かれ、ありのままに答えた。兄は「黙ってた方がいい。誰かに話すと今度はお前が危ない」と亮二に話、更に、犯人はすぐに捕まる、捕まらなかったとしても事件が時効になるまで見つからなければいいと助言した。

    [謎]25年前、亮二に「動くな」と言ったのは誰か? [謎]兄の助言もおかしくない?

    結果、亮二は時効を待って行動を起こしたのだ。
    うーん、弱いね。   サチ 「その男が上海に来て貴方を狙った」
      亮二 「俺があのときの少年だと気づいたんだろう」
      サチ 「あなたの存在に今度はその男が怯えて、貴方を殺そうとした」
      亮二 「俺の身近にいる誰かだ。俺が上海に行くことを知り得た、身近
          にいた誰かが、俺のかわりに誤って志摩野さんを」
      サチ 「そして、その男が」
      亮二 「葛城佐智絵を殺した犯人だ」
    何でそこまで断言できるんだろう?本当に志摩野を殺そうとしたのかもしれないし、もしくは亮二が他に恨まれてるような可能性だって…。そこの必然性が弱いような。
    亮二は、25年前の事件と違い、今回は闇に葬ることはさせない、志摩野を殺した犯人を必ず捕まえるとサチの前で誓う。
    と、「25年前とは違う」と力強く言うところは、ここだけ取り出すと主人公らしいのですけどね。まぁ、舜ちゃん贔屓としては、サチにだけそれを言うのが気に入らないけど。

    その頃、信造は相変わらず警視庁の自分の部屋で1人いて、秋本が25年前のあの日、逃げるように走っていく亮二の姿を見たという言葉を思い出していた。

    同じく、誰もいない西署・刑事課の自分のデスクで、舜は、それを聞いていた信造が「君が見たのはそれだけか?」と言った言葉を思い出す。目の前のパソコンに表示した信造の職員情報を眺めながら。



    サチは先に家に戻ったのか、亮二は1人、そのまま川べりにいる。携帯電話を取り出し、志摩野が殺された日の信造のアリバイ調査を電話で誰かに依頼した。
    この段階で亮二の思考回路がおかしい件。 それ以上に、先週から一週間引っ張って行われた亮二の衝撃の告白に、それほど衝撃を受けなかったわけで、ここまで引っ張る必要は無かったのにね。



  •  トライアングル  #08 アリバイ


  • [誰も信じない その1]

    中華街。
    翌日、亮二は、当時、事件を担当したという宮部の元を訪れるた。
    亮二は宮部に話を聞きたいと申し入れるが、店を開けなければいけないとつれない態度を受ける。仕方なく亮二は店が終わるまでじっと店の前で待ち続ける。その亮二の姿を、店の中から見ていた宮部は、信造と連絡を取り、亮二が現れたことを伝えた。

    おっと、ここで宮部と信造が繋がってるぅ!!!だけど、元刑事の割りに思いっきり亮二から見える位置で電話してるんですが、わざと? [謎]宮部と信造のつながりは?いつから繋がってた?今までの態度は何? その直後、宮部は亮二を店の中に招き入れる。25年前の事件について話し始めた宮部だが、亮二は25年前の話をし始めるが;

      亮二 「俺が聞きたいのはそういうことじゃありません。黒木信造につ
          いてです。俺が調べてるのは上海で自殺に見せかけて殺された
          事件です」
      宮部 「それと、黒木のオヤジさんとどういう?」

    何で、宮部が”黒木のオヤジさん”っていう表現なんですかねぇ〜。宮部にとっては、黒木といえば、舜より信造じゃないのか?分かりやすくていいけどさぁ〜。
    そこで、亮二は宮部の携帯を取り上げる。通話履歴を見て、宮部が信造と連絡をとっていたことを知る。亮二は、宮部が黒木信造と繋がっている以上、宮部の言うことは信用しないと言って立ち去る。

    って、勝手に話を聞きたいと言って乗り込んできておいて、聞いた話を信用しないというのも、訳が分からないんですが。
    店を出てきた亮二の携帯に電話が入る。電話の相手は舜だった;

      舜  『黒木です。話があるんですが。丸さんも一緒です』
      亮二 「ああ」



  • [誰も信じない その2]

    西署・刑事課会議室。
    舜は亮二を呼び出した。丸山も一緒にいる。

      舜  「あなたが上海にいる間、俺の親父が何をしていたのか、アリバ
          イを調べるように丸さんに頼んだそうじゃないですか」
      亮二 「ああ。お前も自分のオヤジのことは調べにくいと思ってね」
      舜  「オヤジのことは俺に任せてくれるんじゃないんですか?」
      亮二 「・・・」
      舜  「大体、志摩野さんは自殺で処理されたんじゃ」
      亮二 「違うんだ。あの日、志摩野さんは仕事先のトラブルで教われ、
          俺の部屋のキーを渡した。家に戻ると言った志摩野さんを引き
          とめ、再び襲われることが無いようにと、俺の部屋を明け渡し
          たんだ。全て予定外の行動だった。本当は、犯人は俺を狙った
          んだ」
      丸山 「お前が、25年前の事件を調べようとしているからか?」
      亮二 「恐らく」

    って、そんな大事なことを結局、ここに至るまで舜や丸山には話してなかったのね。いくら主人公だからって、もう少し人間的になんとかならないものかと。
      舜  「それで俺のオヤジを」

    って、素直に納得するんじゃない、舜!
      亮二 「アリバイの件、調べてくれたんですよね」
      丸山 「ああ。お前が上海に行ってる間、黒木のオヤジさんは本部での
          会合を直前で欠席してる」
      舜  「別の案件があったからじゃないですか?そういうことは珍しい
          ことじゃありませんよ。オヤジのことは俺が調べますから」

    反抗 舜ちゃん(*^^*)
      丸山 「搭乗者名簿、手に入れるか?搭乗者名簿の中に黒木信造の名前
          があれば、疑わざるを得ない。でもひょっとして調りゃ他に引
          っかかる名前が出てくるかもしれない」
      舜  「上海行きを出してる航空会社は何社もありますよ。他の空港を
          経由する方法だって」
      丸山 「一つ一つ潰していく。そういう地味な作業をコツコツやるのが
          捜査ってもんだ。調べてみよう」
      亮二 「黒スケ、俺は可能性がある人間を片っ端から疑う。俺は誰も信
          じないよ」

    だったら1人で捜査しろと。

    やがて、航空機の搭乗者名簿を手に入れ、3人で調査に入る。

    要は知った名前があるかどうか、というのを調べてるだけなのですが、それでいいのかと小一時間。他人に殺害を依頼することだってあるだろうに。まぁ、そうはいっても、調べ物をしている舜ちゃんの横顔も絶品だけどさ!(提供バックだったのが勿体無かったけど)


    夕方。葛城家。
    真知子がサチのことを心配して様子を見に来ていた。清子も交えてそれぞれが、人のために生きる生き方について、語り合い;

      清子 「でも、サチ、これからは自分のために生きてね」

    清子は今までの行為を反省しながらサチに向かってそう話しかけた。

    以上、非常にあっさり書いてごめんなさい。


    夜。引き続き会議室。

      亮二 「あとどのぐらいありますか?」
      丸山 「まだまだ終わらんぞ」
      舜  「とてもオヤジの名前が出てくるとは思えませんよ。万が一オヤ
          ジがやったとしても」
      亮二 「痕跡は残さないか?異例の出生を遂げた、優秀な刑事さんだか
          らな」
      舜  「俺は!(怒)」
      丸山 「ぐちゃぐちゃ言ってる暇があるなら調べろ」
      舜  「・・・」
      亮二 「香港行きの便ですか?」
      丸山 「香港を経由して上海っていうのもあるんだろ?念のため北京行
          きっていうのも手に入れた」
      亮二 「そこまでして大丈夫ですか?正式な捜査じゃないのに」
      丸山 「お前に言われたくは無いけど。いいんだよ、どうせ俺は上から
          睨まれてんだ、あんなことしちゃったから。近いうちにどっか
          飛ばされる」
      亮二 「・・・」
      舜  「・・・」
      丸山 「これが刑事として最後の捜査になるんだろ」
      亮二 「丸さん・・・」
      丸山 「丸スケって呼べよ」
      亮二 「腹減りませんか?何か買ってきましょうか?」
      舜  「俺は結構です」
      亮二 「聞いて無いよ」
      丸山 「じゃぁ、焼きタラコとオカカのおにぎり。海苔はパリっとした
          のより、べとっとしたのにしてね。意味分かる?」
      亮二 「わかりました〜!」

    と言って一旦出て行った亮二でしたが、すぐに戻ってきて;

      亮二 「黒スケ、ツナマヨだろ?」
      舜  「・・・」

    と言って再び買出しに出かけていきました。
    最後の「ツナマヨ」のシーン、ドラマとして何が言いたいのかが理解できずにおりまいて、亮二は瞬を信頼してるんだよってことなのか、それとも舜の機嫌を直そうとしてるのか・・・


    買出しに出かけた途中、亮二の携帯に唯衣から、今日、晩御飯をいるかいらないかの確認の電話が入る。唯衣は亮二の帰りが遅いことを確認し、そのままどこかに出かけた。



    西署では、作業を黙々と続ける丸山。そんな丸山の様子を見て舜が;

      舜  「丸さんも俺のオヤジを疑ってるんですか?」
      丸山 「そりゃぁ…、黒木のオヤジさんがわざわざ上海に飛ぶとは考え
          にくいが、放っておけないだろう、郷田が狙われたっていうん
          だから」

    答えになってないような。「疑ってる」って言ってるのよね?
      舜  「郷田さんの読みを信じるんですか?」
      丸山 「信じなきゃ真実は見えてこない」
      舜  「郷田さんは誰も信じられないって」
      丸山 「刑事の仕事は人を疑うことから始るからな」
      舜  「だったら丸さんは?」
      丸山 「俺は人を信じることから始めるタイプだから、郷田のことも、
          お前のことも俺は信じてるよ」

    再びチェックを始めた丸山。そこに亮二が戻ってきた。そのとき、丸山の手が止まり、慌ててそのときチェックした名簿を閉じた。

      丸山 「・・・」
      亮二 「何か見つけたんですか?」
      丸山 「いや」
      亮二 「今、見つけたでしょ!誰の名前ですか?誰ですか、ちょっと見
          せて下さい」
      丸山 「いやいや、有り得ないから」

    そうして無理矢理に名簿を取り上げたそこには・・・

      丸山 「だから有り得ないだろ?」
      舜  「誰です?」
      亮二 「どういうことですか?」
      丸山 「有り得ないよね?」
      舜  「誰なんですか?」
      丸山 「俺だよ」
      舜  「?!・・・『マルヤマケイタ』?!?!」

    舜は搭乗者名簿の中に丸山の名前を見つけた。

      亮二 「上海に行ってたんですか?」
      丸山 「俺?上海に行ってたんだ」
      舜  「何言ってんですか」
      亮二 「俺が上海に行ってたとき、丸山さん、どこで何をしてたんです
          か?」
      丸山 「(舜から名簿を取り上げて)ちょっともう一回見せろ!」
      亮二 「あなたの名前ですよね?何してたんですか?搭乗者名簿に名前
          があったこの日、何してたんですか?どこにいたんですか?」
      丸山 「あ・・・アリバイなら無いよ。だってお前は上海に行ってたし、
          黒木は何か志摩野さんの会社の関係で調べるって言うし、俺は
          …俺は1人だった」

    仕事はしてないんですか?(まぁ、土日ったとかって言われるんだろうけど、この状況で舜と全く連絡を取り合って無いのも不自然というか・・・)
      亮二 「頼まれたんですか?頼まれて俺が泊まるはずだった部屋に忍び
          込んで、あなたが志摩野さんを殺害した!」
      舜  「やめて下さい!」
      亮二 「どうなんですか、丸山さん!」
      舜  「いい加減にして下さいよ。搭乗者名簿に名前があったからとい
          って、同姓同名、あるいは名前を勝手に使った偽造パスポート
          っていう可能性だってあります」
      亮二 「まずは本人であるとして疑うのが自然だろ?」
      舜  「自然?!丸さんを疑うことが、あなたにとっては自然なことな
          んですか!?」
      亮二 「・・・」
      舜  「搭乗者名簿を調べようって言い出したのは丸さんですよ」
      亮二 「写真撮らせてもらいます」
      丸山 「・・・」
      亮二 「丸山さん、あなたの身辺、調べさせてもらいます」

    その前に出入国記録を調べれば?と素人でも思うのだが。
    そのまま部屋を出ていこうとする亮二に;

      舜  「郷田さん!丸さんはあなたが狙われてるのを放っておけないと
          言いました。あなたを信じてるって言ったんです」
      亮二 「だから何だよ」
      舜  「信じなきゃ真実は見えてこない。大事なものを見失わないで下
          さい」

    舜、格好いい!!舜の方が単純バカのはずなのに、舜の方が亮二より悟るが早いというか。

      亮二 「そういう甘ったるいことを言ってる場合かよ。25年前の事件の
          捜査員だった宮部っていう元刑事、お前のオヤジさんと繋がっ
          てたぞ。連絡とりあってた。言ったろ?俺は誰も信じない。信
          じられないんだよ」
      舜  「秋本さんも、葛城のお父さんと繋がってましたよ」
      亮二 「!」
      舜  「どういうことなんでしょうね」

    亮二は自分が狙われてるから取り乱してる、と思うべきなんでしょうか?どうしても今回も自分勝手にしか見えなくて、領事の言動がきついです。



  • [誰も信じない その3]

    その頃、唯衣は信造に呼び出されて、高級そうなレストランにやってきていた。

      唯衣 「あの・・・」
      信造 「お兄さんには、私と会うことは?」
      唯衣 「話してません」
      信造 「そう」
      唯衣 「何でしょうか?私に話って?」
      信造 「ちょっと気になることがあってね。聞かせてもらえるかな」



    西署を飛び出し、夜の街を歩く亮二。早速、秋本をバーに急に呼び出し(急に呼び出された秋本も大迷惑)、葛城パパとの関係を聞く。秋本は仕事上の繋がりだと答え、貿易関係の仕事をしている均とは上海で知り合ったのだという。

      亮二 「仕事上の付き合いかよ」
      秋本 「それ以外に何がある?」
      亮二 「25年前・・・」
      秋本 「何でもかんでも25年前の事件に結びつけて、息詰まらないか?」
      亮二 「25年前、葛城佐智絵を殺したやつが、上海で志摩野さんを殺し
          たんだ。俺は今、志摩野さんを殺したヤツを追いかけてる」

    亮二は先ほど撮影した丸山の写真を見せ、上海のホテルで見かけなかったかと尋ねる。だが;

      秋本 「そうやっていつか俺のことも疑うのか?富岡のことも、お前が
          富岡を追い詰めたって聞いた」

    「聞いた」というのは、堀米からなんでしょうか?葛城パパからならそういう表現にならないようにも思うし。ちょっと気になる。
      亮二 「・・・」
      秋本 「お前、変わったよな。あの頃のお前はもっと明るくて、いつも
          元気に笑ってた」
      亮二 「・・・」
      秋本 「悪いけど俺帰るわ」
      亮二 「疑われるようなことしたのかよ」
      秋本 「・・・」

    秋本はそのまま店を出ていった。



    亮二は、1人店から出る。そこに舜から電話が入った。舜はとある料亭の前にいた;
      舜  『黒木です』
      亮二 「・・・」
      舜  『俺のオヤジが会合を欠席したのは、警察上層部の会食に呼ばれ
          たからです。今、料亭の女将さんに確認が取れました。志摩野
          さんが殺された日、オヤジは日本にいました』
      亮二 「お前が調べたんだろう?」
      舜  『信用ができないなら、裏づけを取って下さい』
      亮二 「言われなくてもそうするよ」

    って、さっきまで西署で搭乗者名簿調べてたんじゃないのかい?!それとも、嫌気が差して、とっとと自分の父親のアリバイを証明した方が早いと思ったってことなんでしょうか?強引な展開だなぁ。
    だけど、それだけ早くにアリバイ証明ができるってことは、最初から舜ちゃんは父親の行動は把握してたってことなんだろうか?いずれにせよ、何か、納得できないぞ、この都合主義の展開は!!

      舜  『それから、丸さんは上海には行ってません。搭乗者名簿に名前
          があったその日は、パチンコをしていたそうです』
      亮二 「・・・」
      舜  『目撃者を探し出して、彼が日本にいたことを証明します。俺は
          丸さんを信じていますから』

    何も言わずに電話を切る亮二。
    ちょうどそこに、交通量の多い道路の向こう側で、唯衣が信造と別れ、タクシーに乗り込む姿を目撃する。信造も別のタクシーを拾って、その場を立ち去った。衝撃を隠せない亮二。



    葛城家。
    自分のために生きてね、そう清子に言われたサチ。



    亮二が自宅に戻ってくる。リビングに置かれた唯衣のバッグを見て、どこに出かけていたのかを聞く。コンビニに出かけていたと隠そうとする唯衣に;

      亮二 「呼び出されたのか、黒木信造に?」
      唯衣 「!」
      亮二 「見たんだよ、一緒にいるところ」
      唯衣 「・・・」
      亮二 「唯衣、どうして会ったりしたんだ!一人で勝手なマネをしない
          で欲しい。黒木信造に近づくのは危険だ!」
      唯衣 「でも、あの人はそういう人じゃないと思う」
      亮二 「お前に何が分かる!」
      唯衣 「私はお兄ちゃんのことを心配して!」
      亮二 「心配しなくていい!」
      唯衣 「そういうわけにいかないでしょ!お兄ちゃんが苦しんでるのに」
      亮二 「俺は苦しんでなんかいないさ」
      唯衣 「苦しんでる!一人で抱え込んで、私の前では強がって!もっと
          話してくれていいのに。妹なんだから。私のことを信じてよ!」
      亮二 「二度と会うな!黒木信造には二度と会うな!」

    唯衣はそのまま部屋に閉じこもった。

    このシーン、唯が言うなら信造は、「そういう人じゃない」ということで確定なのかな。単純に、秋本の話が気になって、最初から対立してる亮二ではなく、唯衣に話を聞きに来たのも納得だし。と、亮二が1人でかき乱してるものを除去すれば、非常に見やすいドラマになるのだけどなぁ。



  • [佐智絵の父親の秘密]

    翌日。葛城家。
    大阪に戻るという真知子は、帰り際に、以前、均と志摩野が一緒だったところを見たということをサチに告げる。
    清子は、均なら志摩野がサチの兄であることを知っていた可能性があり、更に25年前のことには触れないように言った可能性があると。

      真知子「だから手紙燃やした」
      清子 「えっ?手紙?」

    ここでまた手紙の謎が復活?
      真知子「あれも葛城のお父さんに言われてたからやろか?」
      サチ 「でも、どうしてお父さんがそんなこと?」
      清子 「あの人は、私とはまた違った意味で25年前の事件から目をそむ
          けてる人だから」
      サチ 「どうして?」
      清子 「色々ある人なのよ」

    葛城ママ、均には誰にも話さないと言っておきながら、案外、口が軽いのね。


    西署。
    舜は不在なのか、丸山と亮二が二人っきりで話をしている。

      丸山 「黒木が調べた通り、オヤジさんが会合直前で欠席したのは、警
          察上層部の会食に呼ばれたからだ。俺も裏を取った。それから
          もう1つ、偽造パスポートについて。日本のパスポートを偽造
          するのは、今や不可能に近い。けど調べてみたら、過去にかな
          り精巧な技術でパスポートを偽造した事件があた。検挙された
          のは外国人労働者を含むグループで、そのうちの何人かは葛城
          トレーディングの人間だった」
      亮二 「葛城トレーディング?」
      丸山 「葛城のお父さんの会社。貿易関係の仕事をしている」
      亮二 「偽造パスポートの事件で、葛城のお父さんが関わってた?」
      丸山 「当時、事情は聞かれてる。例えば、それに加え、誰かが警察上
          層部に手を回して、出入国時に手を回せば、不可能が可能にな
          る。つまり」
      亮二 「葛城のお父さんと」
      丸山 「黒木のオヤジさん、二人が組んで俺を落としいれようとした…
          まぁ、勝手な憶測にすぎないけどな」

    勝手すぎると思うわ、それはさすがに。
    搭乗者名簿に「マルヤマ」の名前を使ったのは、丸山と亮二は、自分達を仲違いさせることが目的ではないかと言う。それでも丸山を信じるとは言えない亮二を見て、丸山は自分のアリバイは自分で立証すると言って部屋を出ていった。

    結局、丸山は自分のアリバイを立証してないよねー。25年前の偽造パスポートの事件があったからといって、今のパスポート技術と同じように扱っていいのかとも思うし。新藤&清子の共謀説でミスリードされたから、今回もミスリードじゃないかと思ってしまう。


    そこにサチから電話が入る。サチは父親と信造が時々会ってることを亮二に告げる。

      サチ 『被害者家族と、事件を担当した刑事という関係だけじゃないみ
          たい。お父さん、以前、偽造パスポートの事件に関与した疑い
          で、警察に呼ばれたことがあるの。その疑いを晴らすために、
          黒木信造さんが力を貸してくれて、それ以来、二人は親しくし
          てるみたい』
      亮二 「お父さんにあわせてくれるか?」
      サチ 『それが…仕事で上海に。志摩野さんのことも以前から知ってた
          みたい。お父さん、何か隠してる。来週には戻るから戻ったら
          連絡します』



    同じ日でいいのかな?葛城家。
    佐智絵と同級生の吉沢が訪ねてくる。今は静岡に住んでいる当時の担任の先生に会いにいってきたといい、当時、佐智絵が書いた手紙を1部コピーして、1部を警察に、もう1部を手元に保管しておいたと。佐智絵が佐智絵に宛てた手紙を読む清子;

     大人になったあなたへ
     先生が思っていること、何でも好きに書いていいと言ったので、書いておきます。
     最近、いやな男がいるの。すごく嫌な男。
     顔にアザのある男です。時々、家のまわりで見かける。
     その男を見かけると、いやな気分になる。なんだか、嫌な予感がするの。
     私の未来が大きく変わってしまうような。
     やだやだ、もっと楽しいことも書いておきます。
     私が今いるクラスはみんな仲良しです。みんなで遊んでいるときが、一番楽しい。
     このときがずっと続けばいいのに、と思います。
     でも、今という時間は今しかありません。
     10年後の大人になったあなたはどんな風に今のことを思い出すのかな?
     忘れないで下さい、みんなで楽しく遊んだこと、みんなで笑ったこと。
     それから隣の席にいた男の子のこと。
     ちょっとぶっきらぼうだけど、本当は優しい、郷田亮二君のこと。
     忘れないで、ずっと、ずーっと大切にして下さい。
     誰にも言えないヒミツです。郷田亮二君は私の、初恋です。

    清子はその手紙を読んで、泣いた。

    何でまたここで佐智絵の手紙が出てきたんだろう? 結局、清子はこの手紙を見てなかったの?!


    佐智絵が殺された現場にいる亮二。事件のときのこと、ここ最近の出来事を思い出している。

    そこに丸山から電話が入り、自分のアリバイを証明できる人を見つけたと。

      丸山 「俺は上海には行ってない。志摩野さんを殺したのは」
      亮二 「葛城のお父さんと黒木信造はやはりつながりがあったようです。
          二人を調べます。だから、疑ったりしてすいません」
      丸山 「・・・」
      亮二 「俺は失くしてしまったんですよ、あのとき。人を信じる力を、
          失くしたんです」
      丸山 「・・・」
      亮二 「すいませんでした」

    電話を切ったとき、その先に信造がこちらに近づいてきてるのをみつける亮二。



    その頃、舜は宮部のところにいた。

      舜  「宮部さんが?」
      宮部 「ああ、そうだよ、あの電話」

        『あの事件はまだ終わってない』

      宮部 「あんたに電話をかけたのは俺だよ。頼まれたんだよ」
      舜  「・・・」
    [謎]宮部に頼んだのは一体、誰?(いや、既に分かってるけど)


  • <感想全般>

    今回の話、私の中では何度、舜が亮二をぶん殴る映像をイメージしてたことか…。

    誰も信じないのは勝手だけど、その割には人を使って色々調べさせて、その人間を殺人者呼ばわりし、その一方でサチにだけは真実を告白し、そんなことは何も知らない人間に「人を信じる力を失ったんです」と同情を買おうとしたってねぇ。大した根拠も無しに自分の父親や丸さんを殺人者呼ばわりされたら熱血キャラの舜ちゃんなら、亮二をぶん殴るぐらいのことをしてもいいぞと思いながら見てました。(まぁ、ここで余計な敵を増やしてもしょうがないから、別にいいんですけど)

    舜に関する感想とは外れちゃいますが、このドラマ、全般的に人を簡単に犯人扱いするのがちと不愉快。ミスリードが必要だとしても、そこはダイレクトな言葉で表現するんじゃなくて、そこはかとなく怪しい雰囲気を醸し出させて表現するとか、他にやりようはあるだろうに。

    舜ちゃんに話を戻して、完全に私は舜ちゃん贔屓でドラマを見てるので、亮二たちが頑なに舜パパを犯人扱いするたびに違和感があったんですが、次回の予告で(本当に最後犯人であったとしても)舜パパを「信じる」という舜ちゃんと、それを見守る父親、みたいなシーンがあって、非常にホッとしております。ブラック舜も捨てがたいけど、やっぱり舜にはいい人でいて欲しいのですね、私。(だから、パパとのシーンだけはちゃんと描けよな!!)

    その舜ちゃん、今回は散々、引っ掻き回されただけでしたねぇ。亮二の勘違いをフォローすることばかりやらされてただけでした。おかげで、舜ちゃんのおいしいシーンがさほどなかったじゃないか!(爆) 今回は舜パパとの絡みも無かったし、消化不良だわ。

    出番が無い中で、最後の最後に宮部に会いに行ったシーンがあったのは個人的に助かりました(笑)。最初、舜に電話をかけたのが(舜パパに頼まれた)宮部だったというオチでしたが、それにはなるほどね、と。舜の電話番号を知ってる人間という、きちんと説明できるのは褒めてやる(何様?)。←だけど、こう思えるぐらい、事件が起きたときの具体的な方法とかが無視されてるドラマじゃないですか、これ?

    今回は初めて丸さんが「怪しい」というシチュエーションが描かれたわけですが(怪しくないとなった段階でかえって怪しく見え始めたけどね)、とにかく丸山を「信じる」立場の舜ちゃんは格好よかったです。亮二に「大切なものを失わないで下さい」と言った舜は男前です。それにしても、どうせならもう少し舜と丸さんとの友情物語とか、そういうのも見たかったなぁ〜(笑)

    とはいえ、今回の話で、一番怪しいのは逆に丸山に見えてきたのは私だけですか?まぁ、動機が無いので難しいですけど、その辺はいくらでも後付してくれるとして、どうも説明が足りないんだな。まだ、蔵之介さんの出番が少ないことと亮二の家族の謎が見えないので、その辺の推理は保留しますが。


    亮二とサチに関しては・・・まぁ・・・ねぇ?


    (09.03.01)


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