#7 「上海の夜 引き裂かれた絆」 2009.02.17 PM10:00〜10:54 関西テレビ系列(フジテレビ系列)にて ON AIR |
[上海へ] 亮二 「大したことは聞き出せないかもしれませんが、新藤が亡くなっ た今、秋本に合うことで何か見えてくるんじゃないかと」 丸山 「もう1回25年前の事件を見つめなおすってことか?何かあった ら、知らせてくれよ」 亮二 「はい。お前もな」 舜 「ええ」 丸山 「気をつけてな」 亮二は出て行った。 丸山 「お前、オヤジさんの過去を暴くなんてこと、できてんのかよ」 舜 「まだ会ってもくんないんですよ」 丸山 「そりゃなぁ、親子とはいえ、警察も縦社会だからな」 舜 「ええ」 丸山 「上海か・・・」 亮二 「・・・」 葛城家。 清子はサチに志摩野に会いに上海に行くようにサチを諭す。自分の過去をサチが受け止めようとしてくれた、そのかわりに今度は自分がサチの過去を受け止めると。 サチは亮二と連絡を取り、亮二も上海にいこうとしていることを知る。 亮二 「身代わりの人生はこれでやめにするんだ」 サチ 「どういう意味?」 亮二 「葛城佐智絵じゃなく、サチとして志摩野に会いにいくんだろ?」 サチ 「あなたは何のため?」 亮二 「俺は自分の人生を生きるため。25年前の真相を明らかにするっ てことは、俺にとってはそういうことだ」
[志摩野の本性] 夜。とあるレストラン。 先に志摩野が待っていて、そこに亮二とサチ、秋本が合流する。 食事中、志摩野は自分の身の上を語り始めた。母は、父の仕事の関係で移り住んだ上海で志摩野とサチを出産。だが、慣れない上海で精神不安定な状態に陥り、父が病死すると、生後間もないサチを抱いて日本に帰った。しかし、志摩野は上海で不動産業を営む夫婦に引き取られ、育てられたのだ。 しばらくして、上海のその新しい両親が日本にいる実の母親を探してくれたが、ようやく探し当てたとき、既にサチは母親とは暮らしていなかった。志摩野は、捨てられた時期と「幸」の文字が書かれた黄色いタオルケットを手がかりにサチを探した。 志摩野は続けて語る、そういう最低な母親なので、サチには過去のことは触れて欲しくなかった。また、25年前の事件も佐智絵殺しに清子が関与しているものと思い、そういう過去をサチが知るのを恐れたためだったと告白する。 亮二 「けど、事件の真相は違った」 志摩野「郷田さん、いつまで追い続けるつもりです?新藤は殺され、あ なたの同級生は犯罪者になった。それなのになぜ?」 亮二 「後戻りはできません」 志摩野「全てを明らかにしたところで、一体、何が得られるっていうん です。そこにあるのは失うものばかりなんじゃないですか」 亮二 「・・・」 サチはずっと黙ったままだった。サチは素直に兄の存在を受け入れられないという。 亮二 「君と始めて会ったのはパリだったね。俺がツアーコンダクタに 成りすまして君に近づいた。どんな子が葛城佐智絵になりすま してるのか知りたくてさ。だけどあのとき君はサチだと言った。 自分の人生を生きてみたかった。そういってずっと笑ってた。 楽しそうだった。またいつか笑えるといいね、今度はお兄ちゃ んと二人でさ」 翌日、上海の街を散策する亮二、サチ、志摩野、志摩野の秘書とそして秋山も一緒に。二人で楽しそうにしている志摩野とサチを遠くで見ている亮二と秋本。 秋本 「俺は、志摩野ってやつの気持ち、わかるけどな。過去なんて知 る必要は無い」 亮二 「そうか?」 秋本 「25年前の事件も明らかにしたところで、何かを失うだけだ」 亮二 「何を失うんだろうな」 秋本 「何を失うんだろうな」 亮二 「・・・」 秋本 「・・・」 途中、街で志摩野が男に襲われ、カバンを奪われた。追いかける亮二は、盗人に拳銃を向けられながらもカバンを取り戻す。志摩野は、仕事上の些細なトラブルだと言い、大事にはしたく無いので、警察を呼ばずに無かったことにしてくれという。 夜のホテルのロビー。 亮二 「無かったことにするかわりに、今夜はおとなしく休んで下さい」 亮二は志摩野に自分のホテルのキーを渡し、家に帰るのは危険なので、ホテルに宿泊するように勧める。明日は志摩野がサチと過ごす最後の1日。 志摩野「上海に会いに来てくれてありがとう」 サチ 「おやすみなさい」 志摩野「おやすみ」 夜。東京・大田西署・刑事課。 他にだれもいない刑事課で、1人残業中の舜ちゃん。というより、捜査から外されてる以上、こうして誰もいないときの方が動きやすいということなのでしょうか?亮二に電話を入れ、情報を伝えてます。 舜 「郷田さんですか?志摩野さんの会社、志摩野コーポレーション が破産手続きを取っていることがわかりました。資金繰りが悪 化したんでしょうね』 亮二 『それで、急な帰国を決めたのか』 舜 「それから志摩野さん本人も、財産上不法な利益を得たとして訴 えられています。詐欺罪ですね」 亮二 『叩けば埃が出るどころじゃないな』 舜 「何かあったんですか?」 亮二 『ああ、いや。情報ありがとうな』 舜 「ああ、もしもし」 亮二 『ん?』 舜 「上海のお土産、買ってきて下さいね」 亮二はだけどそれにはなーんにも答えずに電話を切った。 そんな亮二は秋本が宿泊してる部屋に転がり込んでます。舜との会話を横で聞いてた秋本。 秋本 「今の電話、東京でお前と同じ署にいる黒木舜ってやつ?」 亮二 「知ってんのか?」 秋本 「黒木のオヤジっていうのが、25年前の事件担当した」 無表情で話す秋本。 秋本 「・・・」 亮二 「事件のこと何か話したんだろ?」 秋本 「別に」 亮二 「一体、何を話したんだよ?」 秋本 「黒木のオヤジさんが怪しいって話とかさ」 亮二 「黒木のオヤジさんが葛城佐智絵殺害に絡んでる」 秋本 「俺はそう言ったんだ。だけど富岡は新藤から聞き出そうとした」 秋本 「(真顔になって)・・・それで、黒木信造、調べたのか?」 亮二 「息子に任せた」 秋本 「黒木舜に?」 亮二 「ああ」 秋本 「そんなに簡単に人を信じていいのか?息子だぞ、親子だぞ」 亮二 「他人の俺より、息子の方がオヤジに近づけるだろ?親子だから 知りうる事実は必ず出てくる。その事実をあいつがどうするか だ」 秋本 「試してるのか?黒木舜のことを」 亮二 「・・・」 その頃、その舜ちゃんは、まだ1人で残業中。不憫なやつ…。 再び上海のホテル。 秋本 「俺のことも、試しているのか?」 亮二 「・・・」 秋本 「なんてね」 秋本はそうして、志摩野のことがかかれている雑誌を亮二に見せる。引き取られた不動産業を営む両親が多額の借金を残して自殺し、その後、いかに成功したかが書かれた記事だ。 [志摩野の死] 舜 「ウェイ。 シュージュンモーイエイ、イエダシュー(志摩野鷹也さんの件です)。 ザイ シャンハイスーラ(先週、上海で亡くなった) ウェイ、ウェイウェイ」 ↑あくまで耳で聞いたレベルですいません。多分、間違えてると思う。 舜 「一旦、自殺で処理された案件を翻るなんて難しいですって。仕 事上のトラブルで教われたとはいえ、志摩野さんは警察には届 けなかったでしょ?」 亮二は不機嫌そうに手にしたものを舜に差し出す。 舜 「何ですか、これ?」 亮二 「上海の土産」 そのまま亮二は刑事課を出て行った。屋上に向かう亮二の様子を眺めてる丸山。 屋上で、丸山は亮二に声を掛ける。亮二はインターポールに何か情報が入ったら連絡が入るようになっていると告げる。亮二は、翌日にサチと約束していたのに、自殺をするはずがないと思っているのだ。 丸山 「仕事で恨み買ってたらしいじゃない。敵も多かったんだろ?」 亮二 「・・・」 丸山 「けど、いい男だったよな。俺と顔が似てたし」 亮二 「・・・」 丸山 「ははは。どっちにしろ上海が舞台じゃどうしようもないな」 丸山が立ち去った後、唯から電話が入る。インターポールからファックスが入っているというのだ。 一方、秋本も日本に戻ってきていた。空港からのバスを降りたところで、電話が入る。 その日の夕方。 亮二がインターポールからのファックスを持って、サチの元を訪ねる。亮二は志摩野の検死結果を取り寄せたのだ。そこには、志摩野が飲んだ毒は日本で製造・販売されたものであるとの記述があった。 亮二 「志摩野さんの所持品じゃなかった。日本から来た誰かが日本で 手に入れた毒物を持って、あのホテルの志摩野さんの部屋に忍 び込んだ」 亮二 「殺されたんだよ。ホテルのフロントが、志摩野さんが亡くなる 前日、妙な電話を受けている。発信場所は成田空港近くの公衆 電話。日本からの国際電話だ。宿泊者の部屋番号を確認する電 話。つまり確認された宿泊者は、俺と君と秋本。志摩野さんは 泊まる予定じゃなかった」 つまり、志摩野は亮二と間違えて殺されたのだ。 その話を聞いて、サチは亮二に上海に行ってる間に志摩野から届いた手紙を差し出す。そこには長年抱き続けてきたサチへの思いが綴られていた。 サチ 「どうして、どうして殺されたの…(涙)」 サチは亮二の胸で泣いた。 [25年前の記憶] に進んだって富岡から聞いたとき、それまで何とも思ってなか った記憶が、不意に違った形で見えてきた」 均 「聞かせてくれるかな、秋本君の知ってることを」 秋本 「その前にこっちが聞かせて欲しいなぁ〜。葛城のお父さんに呼 ばれるままに、俺、ここに来ちゃいましたけど」 信造 「帰国早々、お疲れのところ申し訳ない。黒木です」 秋本 「ああ・・・」 舜 「黒木舜です」 秋本 「似てないなぁ〜」 舜 「?」 秋本 「いや、似てるかな」 いた生徒の1人だ」 秋本 「・・・」 信造 「事件のあった日、君は現場近くを自転車で走っていたと担任の 先生に言った」 秋本 「言いましたっけ?」 信造 「その件で君は事情を聞かれたはずだ」 秋本 「うん」 舜 「・・・」 信造 「君は何も見て無いと言った」 秋本 「・・・」 信造 「なぜ今頃になって何か知ってるようなことを言い出す?」 秋本 「だから、記憶って不思議だなぁ、って」 均 「話してくれ」 秋本 「・・・。話します。話しますよ。現場付近を自転車で走ってい たのは、友達と遊ぶ約束をしていたからです」 舜 「誰ですか?」 秋本 「郷田。それで俺、見たんですよね。走っていく郷田を。今から 思うと、葛城佐智絵の殺害現場から逃げるようにして走ってい く、郷田の姿を」 舜 「?!」 均 「!!」 信造 「!!」 その頃、亮二はサチに電話をしていた; 亮二 「25年前のあの日、俺、見たんだ」 怪しい人たちの集まりの続き; 信造 「君が見たのはそれだけか?逃げていく郷田亮二の姿・・・・・ 他には?他には何も見ていないんだね?」 舜 「・・・」 そして、亮二とサチの電話も続いてまして; サチ 『あなたが第一発見者ってこと?』 亮二 「俺はあの日、秋本と遊ぶ約束をしてた。約束の場所に向かう途 中の川原でうつ伏せに倒れている彼女をみつけた。何かの冗談 かと思って、彼女の名前呼びながら、必死にさすった。俺の手 に彼女の血が・・・。 俺がなぜこの事件の時効を過ぎるのを待っていたのか、なぜそ のことを誰にも言わずに黙っていたのか・・・君に君に全てを 話すよ。あのとき、あのとき俺は・・・」 25年前の記憶。佐智絵が殺された現場から亮二が立ち去ろうとしたとき、その背後で物音がして・・・ <感想全般> ブラウザの戻るの機能で戻って下さい |