[再捜査]
西署。
犯人の確認のためにサチが呼び出された。マジックミラー越しに取調室の中の小巻が若手刑事君と舜が取調べを行っている。
場所を替え、改めて刑事課の会議室で事件のときの話を聞く丸山と舜。傍には郷田も座っている。
サチ 「分かりません」
舜 「小巻はあなたから手紙を奪うのが目的だったと供述している」
サチ 「その手紙というのが私には何のことか私には分かりません」
舜 「殺された葛城佐智絵さんが10歳の時に書いた手紙です」
サチ 「そんな手紙、ありません」
舜 「サチさん、どうして手紙の事隠す必要があるんですか?」
サチ 「隠してません!手紙が無いのは本当のことです」
舜 「小巻に呼び出された場所で、あなたが手紙を持っていたのを郷
田は見ているんですよ」
サチ 「見間違いじゃないですか」
舜 「・・・」
丸山 「・・・」
サチ 「いいですか、もう?今回のことは母には一切、話をしていない
んです。今回もすぐに戻ると言って出てきているんです。心配
かけてはいけないので失礼します」
警察を出て行くサチ。郷田はサチを送っていこうとするが、玄関口でサチは一人でタクシーに乗り込む;
サチ 「ここで結構です。失礼します」
亮二 「俺を刺したのは小巻だが、手紙を手に入れようとしているのは
やつじゃない。南町の飲み屋で頼まれたと言ってる。顔にアザ
がある男から」
サチは動揺を見せるが、そのままタクシーで帰っていった。
刑事課。
自分のデスクで何やら丸さんが捜し物;
丸山 「あれ?ここにあった封筒は?」
刑事 「丸さんが郷田さんにって」
丸山 「渡したのか?」
刑事 「いけなかったですか?」
丸山 「いや・・・」
丸さんってば、捜査資料を郷田にだけ見せて…、とちょっと嫌いになりそうだったけど、そういうつもりでもなかったわけね。
と、そこにタイミングよく舜ちゃん登場。
舜 「何の封筒です?」
丸山 「25年前の捜査資料」
舜 「!!!えっ?」
とある公園(?)のベンチで、1人、その捜査資料を見ている亮二。
新藤利通 S27-5-1生 独身単身***
1/12 事件当日→前夜遅くまで***
一日寝ていた
(勤)北日電工 4年目 現場主任
(事)について→知らない
特徴
顔にアザがある−近所の目撃情報
左側に昔から
ニット帽子に作業服
|
こんなキーワードが記載されてる捜査メモ。
少し時間を遡って、清子はその新藤と会っていた。先週の続きです。新藤は葛城の家に上がりこみ、ソファーに座ってタバコを吸う。
清子 「帰って、帰って下さい」
新藤が帰り、清子がタバコの吸殻の後かたづけをしているときに、サチが警察から帰ってきた。清子の普通じゃない雰囲気に心配になるサチ。
サチ 「誰か来たの?」
清子 「誰も来てないわ」
清子もサチに嘘をつく。
このドラマに出てくる人はみんな嘘つきです(笑)
だが、ソファーには新藤が残していったライターが置かれていた。そのライターには『南町スナック』と。『南町』という文字にまたも同様するサチですが、いくらなんでも、都合だけでストーリーを運びすぎだと思います、はい。
亮二がいる公園に舜がやってくる。ってことは、西署の近くの公園かな?
舜 「ここにいたんですね」
亮二 「・・・」
舜 「見せて下さいよ」
亮二 「・・・」
舜 「25年前の葛城佐智絵ちゃん事件の捜査資料、俺にも見せて下さ
いよ!」
ようやく亮二は胸のポケットに締まった資料を渡す。
亮二 「走り書きのメモだ」
舜 「宮部さんという元刑事が所有していた手帳だそうです。当時、
捜査員の1人で今は横浜で店をやってる」
そう言いながら、舜は渡されたメモを見ている。そのメモには;
舜 「顔にアザがある?新藤利通!」
亮二 「小巻に頼んだのも顔にアザがある男」
舜 「25年前の事件と繋がる!」
亮二 「だとしたら当時捜査を担当していたお前のオヤジさん、一体、
どこに目つけてたんだろうなぁ」
舜 「!!!」
亮二 「黒ちゃん、オヤジさんの尻ぬぐえよ」
舜 「・・・」
亮二 「新藤利通を洗いなおせ!」
亮二と舜、前回で仲良くなったのかと思ったら、今回はどうも険悪な感じ。というより、大体、いつから「新藤利通を洗いなおせ」だなんて、命令できる立場になったんだと、ちょっと腹立ってきましたσ(^^;)。舜パパに対しても嫌味なこと言うし。って、コレは仕方ないのか?だけどもうちょっと言い方ってもんがさぁ〜。
[新藤という男]
翌日。
亮二と丸山は、その南町のスナックにやってくる。やってきたのは、『スナック野原』。ここが小巻が言う南町の店である。
サチの自宅では、清子が出かける準備をしていた。夫の均に呼び出されて出かけるというのだ。
清子 「あの人、いつだって急なんだから」
出かけようとする清子に、サチは改めて昨日誰か家に来たのかと尋ねるが、清子はそれには答えずに出て行った。
スナック野原。
店の名前は「のばる」と読む。丸山が似顔絵を店のママに見せるが、常連じゃないがたまに来る客で、”つーさん”という客と一緒に来たことがあるという情報を掴む。
一方、母親が出かけ、自宅で1人になったサチは、不安が押さえ切れなくなり、郷田に電話を入れる。南町で聞きこみ中の郷田だが電話に出て;
サチ 「お店の名前教えて」
亮二 『上野の「野」に原っぱの「原」で』
サチ 「のばる」
亮二 『!』
サチ 「南町のスナック野原ね。ありがとう」
サチがスナックの名前を知っていたことが気になり、亮二は聞き込みを放り出して、サチの家に向かおうとする。一緒に聞き込みをしていた丸山を置いて、郷田はタクシーを止めて去っていった。その郷田の後を別の黒の車がつけているのを目撃する丸山。
って、あまりに身勝手な行動をされると、亮二に対して共感できる部分が無くなっていくなぁ。ただでさえこっちは舜目線でドラマを見ているもので…。
[謎]志摩野が亮二の行動を追いかける理由。
舜は単独で、宮部に話を聞きに横浜にやってきていた。だが、宮部は舜を避ける;
舜 「宮部さん、待って下さい」
宮部 「しつこいな!」
舜 「丸山さんに25年前の捜査資料渡しましたよね?そこに書かれて
あった新藤利通という男のことです」
宮部 「だから、時効になった事件をほじくりかえしたって、何の点数
稼ぎにもならないだろう!」
舜 「今追っている事件でも顔にアザのある男が浮上してるんです。
似顔絵を見て下さい」
宮部 「・・・」
舜 「見て下さいよ!」
宮部 「ったく」
舜が見せた似顔絵を見る宮部。
舜 「面影ありますか?」
宮部 「アザが同じだ。あいつ、当時西署に居た連中はみんな思ってた、
こいつがやったに違いないって」
舜 「新藤利通が葛城佐智絵を殺した…」
宮部 「引っ張っておきながら、あんたのオヤジさんは落とせなかった」
舜 「どういうことですか?」
宮部 「あんたのオヤジさんが、新藤を逃がしたんだよ!」
舜 「・・・」
その宮部の言葉に、舜は言葉を失う。その呆然とした舜の背後に信造が乗った車が止まっていた。
舜パパがこんなところにまで登場!(^^;)
だけどこのドラマ、あと1歩を踏み込まないんですよね。舜のキャラクターだったら、もう少し突っ込んで当時の様子を宮部から聞きだそうとしそうなのだけど。結果的に宮部が何も言ってくれないならわかるんだけどなぁ。わざと新事実を隠そうとしている脚本がちょっと嫌い。
[謎]「あんたのオヤジさんが、新藤を逃がしたんだよ!」
葛城家。
サチのことば心配で家にやってきた亮二。サチは事情を亮二に話し、逆に亮二は当時の捜査メモに新藤利通という顔にアザのある男の名前があったことを話す。
亮二 「新藤に会おう」
サチ 「どうやって?」
亮二 「おびき出す」
新藤は葛城佐智絵の手紙を手に入れたがっていることを利用しておびき出そうと。サチは手紙は志摩野が燃やしてしまったというが;
亮二 「手紙が既に無いことを新藤は知らずにいる。手に入れようとき
っとまた訪ねてくる。手紙も新藤のこともカタをつけよう。君
のために」
サチ 「私のために?」
亮二 「君を守るためだ」
ここで、”サチのため”という亮二が嫌いだ。
話が終わり、サチの家から出てきた亮二の後を、志摩野の秘書が後をつける。
[舜の父への想い]
西署刑事課。
丸山 「ああ!!!志摩野の秘書だ!志摩野!」
突然、叫んじゃう丸さん。
舜 「どうかしたんですか?」
丁度戻ってきた舜が丸山に声をかける。
丸山 「え?志摩野コーポレーションの社長とかってやつ。そいつの秘
書が郷田の後をつけてた」
舜 「?」
志摩野の秘書は亮二の尾行を続ける。亮二は喫茶店で富岡と会っていた。手紙を手に入れたがっている男をおびき出すのに力を貸して欲しいと頼もうとしたのだ。
亮二 「たのむ、できるだけ早く記事にしてくれ」
富岡は承知した。
簡単に承知しちゃうのは意外。交換条件とか出さないところがまた怪しい?(^^;)
夕方になり、清子は帰宅。それまでの間、均と会っていたのだが;
清子 「志摩野鷹也?」
均 「上海の開発事業を主に手がけている志摩野コーポレーションの
社長さんだ」
って、ここで上海がキタ!!!!!まだまだ志摩野には裏があるってことですね!
均 「信頼できる方だ。サチさんの画家としての活動が軌道に乗るよ
う、手を貸すと言っている」
清子 「サチさん?」
均 「彼女の行く末を君もそろそろ本気で…」
清子 「佐智絵です。あの子は佐智絵よ」
均 「分かってるはずだろ?佐智絵は居ない。記憶を封じ込めたとこ
ろで事実は変わりはない。佐智絵は殺されたんだよ」
均との会話で少しずつ当時の記憶が蘇る清子。
こういう会話だけを聞いていると、均には怪しい感じは見られないんですけどねー。至極正論だし。だけど、この会話から判断すると、佐智絵がいないという話を均は何度も清子にしているように聞こえるのだけど、今回に限って記憶が錯乱し始めるのはまた都合がいいというか。ずっと会ってなかった設定の方がよかったんじゃないかな…。
夜になってもやっぱり亮二の後をつけている志摩野の秘書。だけど、亮二もちゃんとその尾行に気づいていたようで、その秘書に釘さしもしつつ、亮二は帰宅。
玄関に見知らぬ靴があるので気になって家の中を見てみると、ソファーには唯衣とちゃっかり舜が。
亮二のいないときに上がりこむとは、やるな、舜。しかも今回はちゃんとリビングでもてなしてもらってますよ。
舜 「お帰りなさい」
唯衣 「ごめんなさい。黒木さんが」
舜 「先にあがらせてもらってますよ。丸さんから志摩野の秘書が郷
田さんの後をつけてるって聞いて、唯衣ちゃんのことが心配で
ね」
亮二 「誰の後つけてるって?」
舜 「郷田さんの」
亮二 「で、誰のことが心配だって?」
舜 「唯衣ちゃん」
何の迷いもなく言い切った!!(笑)
その微妙な空気を察して唯衣ちゃんが;
唯衣 「あ!ケーキを頂いたの。お兄ちゃんも一緒に食べよ!」
亮二 「誰かの誕生日?」
唯衣 「またそんなこと言って…」
舜 「この間のお礼ですよ」
亮二 「お礼?」
と言ったか言わないかのタイミングで黒木の頭を叩く唯衣ちゃん。
って、この二人は一体、いつの間にそこまで親密に…。
唯衣 「この間あなたがここに来たことは話てないんだから!」
舜 「・・・」
これは結婚したら絶対に尻に敷かれるな、うん。
亮二 「おい、唯衣」
唯衣 「はい」
唯衣は自室に戻り、リビングには亮二は瞬と二人きりの会話を。
亮二 「新藤利通は?」
舜 「・・・」
亮二 「何かわかったのか?」
舜は昼間、宮部に言われたことが気になり、無言に。
舜 「まだ何も」
初めて嘘をついたね。
亮二 「何も?」
舜 「そう簡単に捜査進みませんよ。25年前も経ってるんですから」
亮二 「・・・」
舜 「そもそも、どうして今更、新藤が現れて、殺された葛城佐智絵
さんの手紙を手に入れる必要があるのか」
亮二 「彼女は手紙を読んでる」
舜 「サチさん」
亮二 「顔にアザのある男のことが書かれている」
舜 「けど、オヤジの持ってた手紙のコピーにはケーキ屋さんになり
たいと」
亮二 「それは誰かさんがわざわざ用意した偽の手紙だろ?」
舜 「何のために?」
亮二 「25年前の事件を掘り起こされると、困るのかもしんないなぁ、
誰かさんは?」
舜 「誰かさんって?」
亮二 「誰だろうな」
舜 「・・・」
亮二 「・・・」
ああ、何かやっぱりこういう亮二の言い方がキライだ!!!(私は舜ちゃんの味方です(笑))
舜 「俺のオヤジは刑事という仕事に誇りを持っています。俺はオヤ
ジを尊敬しています。仕事一筋で、幼い頃からオヤジと一緒に
夕食を囲むことはなかった。遊園地に連れて行ってもらったこ
とも、休みの日にキャッチボールをしたこともありません。そ
れでも俺はオヤジのことを・・・あなたは笑うかもしれません
が、俺がこの道に入ったのは、親父と同じような生き方をした
いと思ったからです」
そのまま亮二の家を後にした。
自分の部屋でその舜の言葉を聞いてた唯衣ちゃん。部屋から出てきてケーキを見ると、3つのケーキはぐちゃぐちゃに。
亮二 「あいつはやめとけ。お前、傷つくぞ・・・」
傷ついたって、舜がいいもん!!(←バカ)
[誘い]
数日後?
とあるビルの一室では、志摩野が絵画教室の準備を進めており、その現場で、志摩野はサチを講師として迎えたいと申し入れていた。教室以外の時間はサチのアトリエに使ってもいいし、何より、志摩野は葛城の母親の今後の生活のことを考えても、サチが収入を得ることは悪い話ではないと持ちかける。
志摩野と別れたサチが、大阪にいる真知子に電話で相談すると;
真知子『悪いとかええとかの問題とちゃうわ。何か胡散臭いで、あの志
摩野ってやつ。なぁ、私も安易に受け入れたけど、考えてみた
ら無名の画家にぽーんと300万って』
サチ 「私の絵にそんな価値が無いことは私にもわかってる。お金持ち
の道楽で片付ける話にしては腑に落ちない。でも、絵画教室を
開くことは、葛城のお母さんが娘の佐智絵さんに抱いていた夢
の一つよ」
真知子『サチ・・・』
サチ 「お母さんが喜ぶと思う」
って、いくらなんでもその思考回路は無いんじゃないかと。それが仮に犯罪に手を貸すようなことだったとしてもいいってことよね?他人の人生を生きるとかの話じゃなくて、何でも人のせいにして生きてる女の子、って思えてしまうなぁ。
西署。
丸山と若手刑事さんが聞き込みから戻ってくる。つーさんに顔にアザのある男について聞くことができたようだ。男の名前は佐山二郎。免許書も確認しているので、間違いないと。
そこに舜が鼻息荒く飛び込んでくる;
舜 「どういうつもりですか!何を考えているんですか!!」
亮二 「・・・」
舜 「同級生の富岡さんに頼んで、あなたが書かせたんでしょ?」
舜が亮二に叩き付けたのはとあるタブロイド紙。紙面には;
そこに事件の真相が?
葛城佐智絵ちゃん殺害事件
25年ぶりに届いた少女からの手紙
|
そんな見出しが躍っている。
丸山 「何が書いてあるかは言えないと、硬く口を閉ざす葛城サチさん」
舜 「こんなことでおびき出せると思ってるんですか?」
丸山 「呼び出す?こいつ(顔にアザのある男)を?」
舜 「これが警察のすることですか!」
亮二 「俺は警察の人間じゃない」
って、この期に及んでそんなことを言うのか、亮二は。今回、亮二の株が私の中で急落中・・・
亮二 「おびき出すのが目的でもない」
舜 「じゃぁ、何のために?」
亮二 「25年前の事件の真相を掘り起こされると困る誰かさんを揺り動
かすためだ」
ああ、ますます腹が立ってきた!舜ちゃんへの非礼、謝れ!!!(←それは話が違います(笑))
で、その新聞記事ですが、舜ちゃんパパもサチも、それぞれちゃんと気づいて読んでるところがすごいよね。
一体、そんな記事が載ってると一体、どこから情報を仕入れたんですか?
そしてもちろん、ドラマの展開上、顔にアザのある男も見ているわけで(都合よすぎるって、だから)、サチの元に男から電話が入る。
引き続き西署。
当時の西署に残された資料を見ている舜。その書類にある父親の名前から目が離せない舜ちゃん。
丸山 「おい、黒木、念のため葛城家に、行くぞ」
舜 「はい」
郷田を置いて西署の面々は出て行った。それをいいことに(笑)、互いにコンタクトを取るサチと郷田。
サチ 「4時に・・・」
[爆弾事件]
サチが出かけたのと入れ違いで、葛城家にやってくる舜と丸山。
それにしても見事に入れ違ったなぁ〜(汗)
サチは郷田との待ち合わせの場所に現れる。郷田と合流する直前、サチの携帯に電話が入る
サチ 「もしもし」
舜 『黒木です』
一体、いつの間にサチの携帯番号をゲットしてたんだ!って、まぁ、清子から聞いたんだろうけど。
舜 『どこにいるんですか?誰と一緒です?』
サチ 「友達と」
舜 『友達?』
その頃、背後では電話の逆探知機なんかがセットされてるのかな?
舜 『郷田じゃないでしょうね』
サチ 「・・・」
舜 『郷田があなたをどういいくるめたのかは知りませんが、信用し
ていいんですか?郷田は葛城佐智絵さんを助けることができな
かったことを悔やんでいる。妹さんが話してくれました。郷田
はあなたのことを助けようとして小巻に刺されたわけじゃない。
あなたを心配したわけじゃない。あなたの姿に、葛城佐智絵ち
ゃんの姿を重ねているだけです』
おいおい、どこまでバカ正直に話をするんだよ、舜・・・
電話を続けるサチに気づいて、郷田が近づいてくる。
舜 『郷田が見ているのは、あなたじゃありません』
サチ 「・・・」
サチは一言も言わずに舜との電話を切った。郷田と合流するサチ。
サチ 「そこのビルの最上階に手紙を持ってこいと。一応、手紙も用意
しておきました、よく似た封筒で」
郷田はサチを残してそのビルに向かう。
夜になって、工事中のビルに入っていく郷田。工事中で柵がしてある割には、完全無人で、非常灯やエレベーター等の電源は全て入ってるというもってこいのビルだったりします。
またそんな超都合のいいビルがあったもんだ・・・
郷田がビルの中に入り込み、言われたように最上階に向かおうとエレベータに乗ると、サチも一緒に乗り込んできた。
サチ 「電話で呼ばれたのは私だから。私も知りたいんです、25年前の
真相を」
二人はそのまま最上階に向かうが、その途中でエレベータの電源が切られ、停止する。新藤の仕業で、新藤がエレベーターの添乗に何かを仕掛けていった!と思ったら、おもちゃの時限爆弾だった。
って・・・。一体何がしたかったんだ、新藤。ドラマの展開上、そこに一体、どういう意味があるのか理解できなければ、そこまで時間をかける必要性も感じなくて、ただの”引き伸ばし”にしか見えないんですが…。違ったらすみません。だけど、時間の割にはこれ以上書くことも無くて、ここはあっさりと。
再びエレベータが動き出し、最上階につくと、新藤が階段を下りていく足音が鳴り響く。1階まで降りてくると、目の前を新藤の車が通過していった・・・
って、ここでも車が目の前を通り過ぎてくだけなのかい!もうちょっとハラハラする展開は無いのか?!
車を運転する新藤の顔を見続ける郷田。
亮二 『あいつだ、あいつがやったんだ・・・』
25年前にタイムスリップした亮二。サチの姿を見つけて、強く抱きしめた。
亮二 「よかった・・・よかった無事で。ごめんな危険な目にあわせて」
えっと、えっと・・・一体、何だったんだろう、ここまでの話は。
亮二が帰宅すると、唯衣が亮二を待っていた。
唯衣 「何があったの?25年前の事件・・・黒木さんのお父さんが事件
を担当した。それだけじゃないの?お兄ちゃん」
亮二 「・・・」
やっぱり亮二は何かを隠し続けてますが、一体、それをいつまで引っ張るのかねぇ・・・(段々、『隠していること』に興味がなくなってきそうなんですが…σ(^^;))
[告白]
翌日。西署会議室。
”爆弾”を目の前にしてる舜のところに若手刑事君(←未だに名前が…)がやってくる。
刑事 「指紋、出ませんでしたね。こんな脅し、佐山は一体、何を考え
て…」
舜 「佐山は偽名だよ。顔にアザのある男の名前は新藤だ。25年前、
葛城佐智絵が殺された後、戸籍を買って他人になりすましてい
る」
と、何だかんだで、調べるの早いね、舜ちゃん。
丸山は再び宮部に会いに横浜の中華料理の店に出向く。
丸山 「今追ってる佐山って男と、25年前に宮部さんたちが追ってた新
藤って男。どうやら同一人物なんですよね」
宮部 「・・・」
丸山 「そもそも妙な感じがしたんです、本部に25年前の捜査資料を求
めたとき、けんもほろろで。だから警察辞めた宮部さんに頼っ
たんです。今はもう、何のシガラミもないでしょ?何か知って
ることあったら・・・」
と丸山が話をしている最中に宮部の表情が変わったと思ったら、店の入口に舜パパが立ってた!!!
丸山 「どうして?」
信造 「大西署にいた頃、何かと目をかけてやった。可愛い部下の店に
顔を出すのはおかしいか?」
丸山 「いえ、しかし・・・」
信造 「警察をやめても私の部下に変わりはない。なぁ、宮部」
宮部 「・・・」
信造 「彼の作る豚キムチチャーハン、絶品だよ」
どこまでも怪しすぎです、パパ!
一方、志摩野の申し出を受け入れたサチは、絵画教室をオープンしていた。この日は「無料体験スクール」の日。専ら子供達を相手にした絵画教室のようで、数多くの子供達が集まっていた。清子もその教室の手伝いをしている。そこに亮二もやってくるが、亮二をここに呼んだのは志摩野だった。
時間になり、絵画教室が始る。が、小学生の1人が机の上に置いた赤いランドセル、それを見て清子の表情が変わった!
亮二 「どうしました?」
清子 「殺された・・・そう・・・佐智絵は殺された・・・。私・・・
佐智絵を殺したのは私よ・・・」
<感想全般>
前回、1つ1つの事件が何らかしか毎回解決していってるとは書いたけど、葛城佐智恵ちゃん事件の犯人までもが判明してしまった今回のドラマ。おいおい、いいのか、それで。まだ上海編も始まってないのに(^^;)。
いや、それもまだ裏とかありそうなので、別に心配はしてませんけど。
第4話は、舜ちゃんの出番が控えめだったせいか、満足度が低め。話自体も、ゆるーく進んでいったようは気がします。
象徴的なのがあの爆弾。一体、何が言いたかったのでしょう?「新聞の記事が誘いだと判ってるんだよ」と新藤は言いたかったんでしょうか?正直、あのシーンのオチにはポカーンとし、挙句に車が出て行くのを普通に見送っただけの亮二って一体・・・(これが今後のものすごいネタ振りになってたらびっくりですが)
相変わらず掴みどころがないドラマ。亮二が俺は警察じゃないと言い出すに至っては頭を抱えたい気分になり、じゃぁ、最初からジャーナリストにでもなって事件を追いかけとけよと叫びたい気分に。もう4話なのに、亮二の行動原理がわからずに、今回はさらに右往左往しております。行動原理がわからないという意味ではサチも同じなんですが…。その辺、もうそろそろちゃんと描いてくれてもいいんじゃないでしょうか?
で、主役とヒロインが感情移入しにくい分、やっぱり私のメインは舜ちゃんに(笑)。
今週の舜ちゃんは、先週の手紙偽装疑惑に続き、舜パパが新藤を逃がしたと聞かされてさらに動揺しております。もっと悩め悩め♪(←意地悪)。それでも舜パパは憧れの対象であることには変わりないんですね。だったら、パパのことを信じて、どこまでもお馬鹿なまでに一直線に捜査をしていって欲しいです。他の人たちが何て言おうと、一番パパのことを知ってるのは舜なのだし。その方が舜らしいと思うよ、私は。
ちなみに、どのシーンを見ても怪しく演出されてる舜パパですが、あそこまで怪しいと逆にシロと予想したいところ。後ろめたさがあったらあんな派手な車で自ら中華街にやってはこないとは思うのですが…(運転手さんにも行動バレバレ)。何か関わってるとしても、事情ありって感じじゃないかと。
だけどあれだけのお偉いさんが仕事そっちのけで中華街にホイホイやってくるって、ありえねー!!(汗)
(09.02.01)
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