ANGEL REPORT
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1997年の記憶
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雑誌・新聞レポ
『JUNON』
出典:97年11月号 作成:kim 更新日:10年7月17日
『JUNON』
出典:97年10月号 作成:kim 更新日:10年7月17日
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『MYOJO』
出典:97年5月号 作成:カイン&kim 更新日:08年5月17日
『JUNON』
出典:97年11月号 更新日:10年7月17日
1997年JUNON ジュノン11月号 吾郎×剛対談「今、SMAPのなかで起きている異変」(どうでもいいところは要約したりして編集しています)
ジュノン編集部(以下編と略す):先月号の【中居×慎吾】対談をうけて今月は剛君と吾郎君に【今スマップに起きている異変】についてうかがおうかと(笑)。
吾郎:好き勝手言ってたよね、二人とも。
剛:だめだよ。メンバーのいないところでその人のこと話すなんてさ。たとえば中居君はべろべろに酔っ払うとか絡むとか(笑)。
編:そういえば先月号で『吾郎はお酒を飲んでも全然変わらない、いつもマイペース』って二人が言ってたけど。
吾:っていうか、他の皆がけっこう学生ノリなんだよ。ワッーって(笑)。コンサートの打ち上げとかすごいんだもの。
剛:俺は酔うと切れるの早いです、はい。
吾:疲れているときくらいゆっくりとお酒飲みたいじゃない?煮物とかつつきながらちょっとずつ、、僕はそういうのが好きだから。
編:中居君が「吾郎は扱いにくい女の子みたいだ。酔わせて今夜なんとかしちゃおうって思っても、飲むペースを変えないし、ちっとも態度が変わらない」って(笑)。
吾:なに言っちゃってんだか(笑)。あ、でも僕は酔わせた女の子をくどくのには反対ですから。フェアじゃないもの。ま、そんな話はいいんだけどさ、なんか田中康夫さんみたいだな(笑)。
剛:本当だよ、もう酔っ払ってんじゃないの、吾郎ちゃん(笑)。
吾:今回はコンサートが終わると必ずメンバーやスタッフでどこかにご飯食べに行ってたよね。慎吾も二十歳になってお酒飲めるようになったし、地方に行くと郷土料理や地酒とかうまかったし。
剛:僕と吾郎ちゃんは昔から美味しいものを食べるのが好きだったよね。中居君はどこに行ってもすぐに「白飯」頼んじゃうけど。
吾:そうどんなに美味しいものがあっても「豚キムチと白飯」とか言っちゃう(笑)。
編:コンサートのほうはどうだった?夏だったから野外もいくつかあって。
吾:僕は個人的に野外ってあんまり好きじゃないんだよね。
剛:なんで?俺は野外のほうが好き。開放感があって気持ちいいじゃん。
吾:その抜けちゃう感じがどうも。音も気持ちも全部漏れちゃう気がする。ま、今しかできないからね。野外は若いときしか。
剛:そんなことないよー。年取ったって皆やってんじゃん、サザンとかハウンドドッグとか。(詰問するように)そこはどうなんですか、稲垣さん。
吾:いや若い方が絵になるし。
剛:じゃあロンドンの野外で見たセックスピストルズは?めちゃくちゃカッコよかったじゃない。あの人達もかなりのオヤジだよ。
吾:すいません、ワタクシが適当なことを言いました(笑)。でもこれはマジでね、今回はどの場所もいいコンサートだった。
剛:(しみじみと)俺さ、ライブやってて、『いいメンバーといっしょにできてるんだな』って思った。『面白いやつらだなあ』って、張り合いっていうか、なんかかきたてられる、ものがあるんだよね。もしも他の人達といっしょにやったとしても、あんなに燃えない。
吾:それは言えてる(笑)。
編:コンサートで地方に行ったときって、そこの町もいっしょに見たりするの?
剛:時間がないからね。行ってコンサートして次の日は帰るようなスケジュールだから。
吾:個人的に言えば、町なんかもっと見たかったな。特に広島は、、、。
剛:吾郎ちゃん、舞台(広島に原爆を落とす日)やったもんね。
吾:でも町は見られなかったんだけど、ホテルの窓からいろんな光景が見えた。一面に瀬戸内海が広がってて、厳島、似島、江田島、、すごく情緒があった。
剛:地方に行くと、吾郎ちゃんてやけに早く起きてたりするよね。
吾:うん、ホテルのプールに入ったり、どこに行ったときか忘れちゃったけど、朝、僕が一人でプールに入っていたら、いきなり日焼けした兄ちゃんが二人飛び込んできて、、、。それが木村君と慎吾だった。二人ともビキニはいててさ(笑)。
編:吾郎君もビキニ?
吾:いや、僕ははかない。ビキニは趣味じゃないですから。
剛:3人とも元気だよね。俺と中居君はいつもギリギリまで寝てるから。
吾:そういう意味で健康的なのは、僕と木村君と慎吾で。
剛:コンサートで体力を使ったあとに、十分、睡眠を取ることだって、健康的なことだと思うけどなあ、俺は。
吾:まぁ、君たちよりは僕らは体力があるんだよ。わかる?
剛:わかります(笑)。ねえ、その『分かる?』って『意味がわかる?』ってこと?言ったことがわかったか確認してるの?吾郎ちゃんよく使うよね(笑)。
吾:口癖なんだよ。で、よく人に注意される。
【この前も舞台終わったあと楽屋に来てくれた内田春菊さんに同じことを指摘された話】
編:先月号で木村君と慎吾君はいっしょに花火をしたらしいけど、吾郎君と剛君は普段メンバーと会ったりしてる?
剛:俺、この間、木村君と寿司食いに行ったよ。その日、友達と寿司食いに行く約束をしてたんだけど、その時ちょうど木村君から電話がかかってきたから、友達のほうをすっぽかして木村君と行った。
吾:ひどいなぁ。
剛:あとで友達にすっげえ怒られちゃったんだけど(笑)。
吾:なんでいっしょに連れて行かないの?
剛:なんでっていうか、僕あんまり好きじゃないから、みんなでガヤガヤやるのは。
吾:(ぼそっと)暗いね。
剛:暗かないよ、べつに(笑)。
吾:僕はこの間、新宿のデパートで偶然、木村君に会った。ちょっと見たい映画があって新宿まで行ったんだけど、次の回の上映までだいぶ時間があったから、ぶらぶらと家具を見てたらバッタリ。僕は短パン姿で。
剛;(意外そうに)吾郎ちゃんが短パン?
吾:木村君にも同じような反応された。『あれ、なんでそんな格好してんの?』って。 で、時間があったんで、木村君と二人でお茶したんだけど。
剛:なんか変な感じじゃない?それ。
編:仕事以外で会ったときっていうのは、どんな話してるの?
剛:好きな音楽とか、好きな映画とか、好きな女の子の話とか、、、。とにかく『好きな』、話だよね。仕事の話はまずしない。
吾:そう普段の生活の話が多いよね。
剛:けど僕らしょっちゅう会ってるわけじゃないんだよ。どっちかというとメンバー以外の友達と過ごすことのほうが多いし。
吾:誰かが引越ししたりすると、しばらくその電話番号を知らないこともあるし。
剛:仕事も遊びもずっといっしょだったらつまらないでしょう?プラベは違う人と会ってたほうが違うものを得られるから。
吾:スマスマで会っても、自分たちが外でどんな仕事をしてるかなんて言わないしね。
編:ドラマの話もしない?二人とも10月からドラマに主演しますけど。
【吾郎は「恋の片道切符」剛「成田離婚」の紹介話】
編:恋愛ものということに関しては?
吾:実際は恋愛なんて全然してないのにドラマのなかでの疑似体験というか、、、。
剛:(バッサリと)嘘いうなよ(笑)。
吾:まあまあまあ、本当に不思議です。逆に恋多き男、草なぎ君のほうが、、、。
剛:吾郎ちゃん、「わかる?」って語尾につける癖だけじゃなくて、自分のことを棚に上げて言う癖もやめたほうがいいよ(笑)。
吾:まあ、でも恋愛ものは、テレビドラマの王道ですからね(と話をそらす)。
編:最後に本題でもある「今のスマップの中で起きている異変」についてなんですが。
剛:そういうのは中居君に聞いて(笑)
吾:異変とか行く末とか聞かれても漠然としすぎているからね。スマップの存在は僕自身の存在でもあって、合わせ鏡みたいなものだから、自分の存在理由を問いただされているみたいで、すっごく答えにくい。
編:結成から10年走ってきて、なかでもここ3、4年は加速がついていた。周りも「スマップ、スマップ」って、みんなは時代を引っ張ってきた気がするんだけど、、、。
剛:けどさ、ドラマで何本主役をはっても、コンサートを何百本やったとしても、過去は過去だと思わない?「すごい」とか思ってないでどんどん崩していかないと。
吾:そうそう、この世界、確かに経験って必要だし、実績も必要。でも大切なのは作ってきた足跡じゃなくて、これからだからね。
剛:それに、見てる人の記憶って限界もあるじゃない。過ぎ去ったことはすぐに忘れちゃう。ただね、CDを出せたりテレビに出たりできる人ってそう何人もいるわけじゃないんだから、少しでも人の心に残るものを作っていきたいって気持ちはいつもあるんだけど。
吾:この仕事をしている以上、安定はないんだと思う。もしかしたら「異変」を常に起こしていかないといけないんだろうし。
剛:でもひとつだけ言えることは、5人の見つめている方向が同じ限り、スマップはずっと続いていくんだよ、きっと。
KIM'S COMMENT:
1997年については、スマップの歴史を語る上でとても重要な年です。時代背景については同じくレポ部屋の「97年myojo:中居×吾郎」の記事のコメント欄に詳しく書いたのでこちらでは省きますが、スマップは96年5月末(森君脱退)以降、1年ほどの間、グループとしては危機的状況下にありました。しかし97年の夏ライブの前あたりから、変化が訪れます。「みんなバラバラだった」96年の夏ライブに比べ、97年のライブはメンバーが本当にひとつになったという感想がメンバーの口からも多く語られました。このレポの中でも吾郎が、「今回はコンサートが終わると必ずメンバーやスタッフでどこかにご飯食べに行ってたよね」と話していますし、剛の口からも楽しそうな飲み会の様子が語られています。この記事では中居と慎吾、木村と剛、木村と慎吾のエピも出てきて、メンバーが繋がっていて、それを外に話したがっていることがわかるのが嬉しいのです。
それから特筆すべきは吾郎が話した「キムゴロ新宿遭遇事件」ですね。これは私の中では96年以降、疎遠になっていたキムゴロさんたちがまたよりを戻すきっかけのひとつになった運命的な遭遇事件だと思っているので、重要です。吾郎はあまり話しませんが、木村君をはじめ他のメンバーからも耳タコができるくらい語られ続けるエピ(今年も聞いた?)ですね。しかし案外これがいつの話なのかわからないという声をよく聴きます。私は1997年の「セロリ」が流行っている頃だと推測していますが、吾郎さん当たってますか(笑)?
>編:中居君が「吾郎は扱いにくい女の子みたいだ。酔わせて今夜なんとかしちゃおうって思っても、飲むペースを変えないし、ちっとも態度が変わらない」って(笑)。
このあたりは激しく突っ込みたいところですが、これは先月号の「中居慎吾対談」でた話 なので、次回にこれをレポをして、そちらでコメントすることにしましょう。
【剛と吾郎が長年連れ添った夫婦と言われる理由】
剛が「僕と吾郎ちゃんは昔から美味しいものを食べるのが好きだったよね」と言うように、剛も吾郎も皆でワーッと騒ぐより、気のあった人達としみじみ食事を味わいながらお酒を飲むというパターンが好きなので、二人でまったり食事する機会が多いのは納得です。また食の好みや飲み方が似ているということは、夫婦で考えても長続きの秘訣ですね。
さらにこの二人、実際は吾郎のほうが年上ですが(ジャニーズは体育会系ですから年功序 列は絶対)、同学年のようにお互いに言いたい放題話をしているので、いっしょにいてとても楽なんだろうと思います。13年も楽屋いっしょなのも当然ですね。特に面白かったのが、ここ。
吾:実際は恋愛なんて全然してないのにドラマのなかでの疑似体験というか、、、。
剛:(バッサリと)嘘いうなよ(笑)。
いつも同じ楽屋にいて、吾郎を見ている剛だから、吾郎の変化も手に取るようにわかるんでしょう、特に感情が顔に出る吾郎さんは。ちなみにこの取材の頃のスマスマ(高倉健ゲスト)で、吾郎は「今、幸せですから」と答えていて、なにやらプラベも充実しているのかしらと思ったのですが、そのへんはこのバッサリとした断定ぶりから剛はしっかり掴んでいるようです(笑)。
この対談全体を見ても、他のメンバーは不在、しかも13年前ということで、吾郎は今よりも兄貴ぶっているんだけど案外剛が負けてない(笑)。吾郎といると剛はSにもなるのでMな吾郎とぴったりはまるところがあるんじゃないかな。特に「吾郎ちゃん、『わかる?』って語尾につける癖だけじゃなくて、自分のことを棚に上げて言う癖もやめたほうがいいよ(笑)。」と指摘したり、吾郎の口から「すいません、ワタクシが適当なことを言いました(笑)」を引き出せるのは凄いと思いました。中居くんが指摘していましたが、「スマップの中で一番子供っぽいのは吾郎」って言うのもこういう剛とのやりとりをみても納得ですね。
吾郎はファンに対してだと意地っ張りで頑固でカッコつけてる(←別に責めてないから)ところもありますが、剛が相手だとこうやって素直にもなれるところが可愛いなと思います。もう何もかも知られているから今更ってことでしょうか。まだこの二人、23歳で若気が見え隠れしていますが、これがもっと年月を重ねると剛が自信がついて、自分が吾郎をリードしたいという萌芽がはっきりと見えてくるのが興味深いんです。
ただ、最近は09年の事件以来、剛と吾郎が二人でお酒を飲む機会がないし、お仕事もプラベもしんつよラブラブ(笑)すぎるので、ツヨゴロのエピが出てこないのが寂しいですね。もうそろそろ剛の飲酒も解禁してもらって、また二人でまったり美味しいものを食べながら飲む機会をもって欲しいなと切に願います。
KAZUYO'S COMMENT:
確かに、この頃のスマップのメンバーの雑誌の記事を読むと前向きな気持ちが文面に躍り出るようになったように感じます。いろいろあったスマップですが、森くんが脱退した辺りから不穏な空気が流れたり表には出さなくても、なんだか見ていてファンまでもが辛くなったのはこの時期ですよね。彼らはプロですから、たとえ何が起ころうと何もないようにするのが当たり前なんですが、やっぱり人間なのでどこかしら無理すると歪が出てきます。そんな時期を乗り越えての97年ライブが印象に残っているファンも多いのではないでしょうか。
この記事を読ませてもらうと、剛がそれなりに吾郎を諭す箇所が結構見れて、kimさんも言っておられるように何だか吾郎に強気な剛が見えます(笑) この雑誌だけじゃなく、当時はテレビからもそういう剛が垣間見れたのですが、今はめっきり剛は吾郎には全面信頼を寄せていて逆に吾郎が諭す場面のほうが多いような・・・これは、もしかしたら吾郎が大人になったというのが正しいかもしれませんね。
お酒が一緒に飲めなくなったら、吾郎とは外出する機会も少なくなると思うのでお食事するときだけたしなむという程度のお酒ぐらいはいいのではないかと思うのですが。禁酒して今後も飲まないと決めたのであれば、それはそれでいいことかもしれないけど(とにかく飲んだらコントロールできないと自分が思うのであれば正しい決断だと思います)、それによってストレスが増すのであれば逆効果だと思うので。昔から、吾郎と飲みに行くときは紳士になる剛なので、吾郎限定でとりあえず飲む楽しみがあってもいいのではないかと(笑) 別に面倒見なくても剛が自主規制できるのは対吾郎オンリーだと思うので(爆)夏のライブでは、楽しい外食がメンバー全員でできるといいですね。
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『JUNON』
出典:97年10月号 更新日:11年3月15日
中居×慎吾対談 ジュノン97年10月号
WHAT WILL HAPPEN TO SMAP?
こちらのレポ部屋の他の雑誌対談(吾郎+剛)(中居+吾郎)レポといっしょに読んでいただきたい大事な対談です。96年〜97年前半にかけて起こったスマップの危機を見事に乗り越えたことを実感できる内容です。写真は二人とも黒スーツ、オールバックにサングラスの中居、金色短髪でいかつい慎吾。二人ともどこの組の人ですか?という迫力。
《ライブのあとは皆で食事に。気持ちワリィよ、そのノリは。》
中居:(大マジな顔で)話すのはどこまで話せばいいんですかねえ。
慎吾:ホントのこと言っちゃっていいの?けどまずいでしょ。あのことは、、。だからってウソもつけないしなあ。
中:実はあの噂は、、。
慎:ダメダメダメ!それ言っちゃったらシャレになんないって(笑)
編集部:なんか最近の二人の感じが変ってきたような、、、。
慎:うん、中居君、やさしくなってきた(笑)
中:慎吾も二十歳だからねえ、もうあんまり厳しいことも言わないよ(慎吾の髪をいじり ながら)15、16でこの頭してたら、何やってんだおまえ、直して来いって言ってただろうけど(笑)
編:とまあ、チマタではいろいろな噂も流れていますが、最近のスマップのメンバー間の関係はいかがなもんでしょうか?
中:(冗談っぽく)以前にもましてどんどん喋んなくなってきてる。
慎:っていうか、集まる場所が今はスマスマくらいだからねえ。
中:でもスマスマで週に2日はあってるんだからさ、昔個人活動が忙しくなった頃は、もっと会ってなかっただろう?
慎:そっかあ。
中:ま、もう一緒にいて10年だからね。喋らなくてもお互いの存在自体が暗黙の了解みたいになっちゃってるんだろうな。
慎:あとそういう年になってきた(笑)。みんなではしゃいだりしない年齢っていうかさ。コンサートやって飯とか食いに行くと、それをすごく感じるんだよね。
中:けど、それに関しては最近、みょうに連帯感あるじゃん。俺ら(笑)。去年まではライブ終わると自由行動で、みんなメシ食うなんてしなかったのに、「俺今夜は(ホテルの)部屋で食うからいいや」とかって。
慎:今回のツアーは毎回みんなでメシ食いに行って、酒飲んでるよね!
中:なんでだろう、気持ちワリィ(笑)
慎:ちょっと怪しいっていうか(笑)
中:どうしてあんなに集まりたがってんのかな。「今夜は俺いいや」っていうヤツがいないんだよ。かといって「嫌なのにしょうがねえなあ、皆が集まるなら行くか」っていうわけでもないし。
慎:なんかオッサンのバンドがライブ終わってみんなで集まって飲んでる感じなんだよね。まさに(笑)
中:かといって東京に帰ってくると「この日はみんなでメシ食いに行こうぜ」とかいうのは絶対にないしさ。
編:休みの日に5人が連絡を取り合ったりすることってないの?
中:ないねえ(笑)。だいいち電話番号知らないもの、メンバーの。
慎:俺教えたじゃないかあ(笑)
中:あ、捨てた(笑)
慎:そうそう、この間、吾郎ちゃんが僕に電話番号を教えたがって大変だったの。「慎吾、俺の電話番号教えるよ」「いいよ」「聞けよ」「いらない」って(笑)。で、そばにつよぽんがいたから「じゃあツヨポンの教えてよ」って言ったら「やだよ」って断られちゃった。
中:あ、俺、剛のなら知ってるよ(笑)
《酔うとツヨポンはおかしい。普段言わないことを言うから》
編:コンサートが終わって飲みに行ったりすると、みんなでどんなこと話すの?
中:それはすっげえくだらないこと。仕事の話とかはほとんどしなくて(笑)っていうか、コイツうるせーんだもん、酔うと。(と、慎吾の頭を引っぱたく)
慎:イテーな、もう(笑)
中:20歳になって堂々と酒が飲めるようになったからってさ、「飲もうよ!」って。
慎:だってさあ、みんな飲まないんだもん。
編:一番飲むのは慎吾クン?
慎:ううん、つよぽんじゃないの?
中:木村はそんな飲まないしね。
慎:あと、吾郎ちゃんは勧めてもマイペース。自分の量しか飲まない。
中:扱いにくい女の子みたいだよ(笑)絶対にスキを見せない子っているじゃん?
慎:俺はねえ、飲み会とかで「飲む、飲むう!」っていっぱい飲んじゃう子ってかんじ。
中:すすめられただけ飲むからな(笑)
慎:「んな、いいんだよ。お前はさっさと帰れよっ」とか周りに思われてんのに、「じゃあ、次はなんのお酒にしようかな」ってかんじ(笑)
中「飲ましてツブしてさっさと帰しちまおう」って男は思ってんのに、、、。
慎:「(女の子の声音で)え、もうみんな帰っちゃうのお?飲もーよ、ちょっとどこ行くのお?あ、なんとかチャンを連れて行かないでよぉ。アタシもいっしょに行くぅ(笑)
編:で、剛君は酔うとどうなる?
中:おかしいよー。普段言わないことを言い出すから。「拓哉、飲めよ!」とか(笑)
慎:そうそう、このあいだの打ち上げの時、中居君を除いた4人がひとつのテーブルでお酒飲んでたんだよね。
中:そこはたまたま椅子が4つしかなかったからなんだけどね。
慎:したら、つよぽんが、どっかから椅子をズズって持って来て「中居く〜ん、リーダー、椅子持って来たから、こっちに来なよー。一緒に飲もうよ!」って(笑)
中:俺、マジでびっくりした。で、突然「中居君はシャイだからねえ」って言い出しちゃうしさ(笑)
慎:チョーうけた(笑)
編:なんだ、結局仲がいいんじゃない。
中:さっきも言ったけど、もう10年だから。
慎:10年、、、すごいよぉ。
中:おまえ、人生の半分スマップじゃん?
慎:うん。
中:最悪の人生(笑)
慎:(うなずいて)ちょーヤバいよ(笑)
《今まで俺がラブストーリーをやらなかった理由》
編:メンバー同士っていうのはどんな感覚なの?友達?親友?兄弟?
中:そういうのとは全然違う、メンバー、スマップのメンバー、たぶんこれは他の人にはわからない感覚なんだと思うよ。
慎:うん、メンバーっていう言葉以外には表現しようがないっていうか。
中:へんにベッタリしてないしさ、俺ら。だから休みの日とか連絡取り合ったりいっしょに出かけたりすることもしないんだと思う。
慎:あ、けど僕ね、この間木村君といっしょに花火した。ちょー変な感じだった(笑)
中:マジ?(笑)男ふたりで花火?テレくさくないの?おもしろいわけ?
慎:だってなんか知らないけど木村君から電話かかってきたんだもん、で、花火いっぱい持ってきてくれた。
中:「じゃあ、何時にどこどこな」とか待ち合わせしちゃったんだ(笑)
慎:うん。
中:オイオイオイ(笑)
慎:吾郎ちゃんも「電話して」って言ってたことだし、今度は吾郎ちゃん誘ってメシ食いに行っちゃおうかな。
中:や、やめろよー(爆笑)
編:けど考えて見れば、スマップはこの10年では他の人が誰もやってこなかった新しい流れを作ったでしょ? アイドルでメチャクチャかっこいいんだけど、三の線もやれて何でもアリにしちゃったというか。
中:なんでもありってわけじゃなかったんだよ。確かに10代の頃から女の子の話とかエッチな話とか人前で平気でしたきたけれども、そのなかにもやっぱり言っちゃいけないことっていうのはあったわけで。あとメンバー同士でも立ち入っちゃいけないプライベートには踏み込まなかったしね。メンバー5人が個性的で、基本的には5人はバラバラなんだけど、でもグループになった時にはひとつになれる。で、ひとつになったときに、やっぱり他のグループやアーティスト達とは重なりたくないって気持ちで突っ走ってきた10年だったね。
編:やっぱり仕事は選んできた?
中:選ぶっていうか、それぞれメンバーによって自分がやりたい仕事のスタンスってのはあったんじゃないの?俺もやりたいこととやりたくないことは、きっちり分けてきたし。だから今回のドラマ「最後の恋」まで、ラブストーリーはやらなかったんだしね。
慎:ね、今回のドラマ、ラブシーンはどうだった?もう撮ったんでしょ?
中:うるせーな(笑)
編:慎吾君は『いちばん大切な人』のキスシーンの前に歯を磨かなかった」ってコンサートのMCで言ってたけど。
慎:うんうん。
編:中居君は?
中:もういいじゃん、その話は(と、さかんにテレまくる)
《メンバーの個人活動にはいち視聴者として興味ある》
編:メンバーの個人活動は気になるの?ドラマや舞台はちゃんとチェックしてますか?
中:気にはならないけど、ドラマの初回は必ずチェックしてるよ。で、面白かったら次も見るし、つまらないとだんだん見なくなる。メンバーの誰が出てるとかいうんじゃなくて、いち視聴者としての感覚だよね。
慎:あと、アルバムの時とかはさ、他のメンバーがどんなソロをやっているか知らないまんま、レコーディングが終わる時とかあるよね。スタッフに聞けば教えてくれるんだけど、わざと聞かないでおくの。そのほうが出来上がった時からちょー楽しみになるから。
編:音楽に関してはどう?アルバムを出すたびにクオリティも高くなってきているし、みんな歌もうまくなってきている気が、、、。
中:それを俺に言うか(笑)
慎:音楽はどんどん楽しくなってきてるよ。アルバムもいいかんじになってきたし。
中:俺もそうだな。
慎:あとツヨポン、歌うまくなったよね。
中:なった、なった。木村にしても、吾郎にしても、自分でどんな音楽をやりたいのかはっきりしてきたしね。昔は与えられたものをロボット的にやっていただけだけど。
慎:どんどんいいふうに変ってきてるよね。次のアルバムが楽しみ。
編:最後に、メンバーにあえてここで注文をつけておきたいことがありますか?
中:別にないな、まああえていうなら慎吾に「太ったなあ」っていうくらい(笑)
慎:ヤセるもん、すぐに(笑)
中:(慎吾の首の皮をつまにながら)オマエ、なんだあ、この肉は(笑)
慎:イ、イテッヤメロよー(笑)
中:30過ぎたらヤバいよ、これじゃ。
編:慎吾君が30になった時って、いまからちょうど10年後なんだけど、その時はみんな何してると思いますか?
慎:中居君35だよ(笑)
中:なあ、想像も出来ないぜ、オイ。
慎:10年後もスマップ!
中:どうだろうなあ、こればっかりは、その時になってみないとわからないよね。
慎:んー、けどやっぱスマップ!
中:ま、なんだかんだ言ってさ、このメンバーはいいのよ、最高なのよ(笑)
慎:うん、かなりいいシメだッ(笑)
KIM'S COMMENT:
このコンビは、一番、資料が少なくて私ごときが語らせていただくのはちょっと的外れかもしれません。それは違うということも多いかもしれませんがお許しください。
中居君は慎吾に対しては、最年少ということもあって、父のように兄のように面倒を見てきました。「いいとも」等のでバラエティで二人で組むことも多くありました。93年頃なんて毎日中居君に電話することが日課のようだった慎吾です。面白かったのは、95年のストスマでは、[家に帰って最初にやる事は何?]というパズルトーク。慎吾が答える番になって吾郎が「当てようか?。まず電話する。中居君の所に」と言ってメンバーが爆笑、そして慎吾が「恋人か、俺はっ!」なんて言ってるような仲でもあったわけです。しかしこの対談を読むと中居君も慎吾を20歳になって独り立ちさせようとしているところも見えますし、それだけ慎吾が成長してきて頼りにし始めたなというのも感じます。
ファンやメンバーの間からも似ているといわれるこの二人。03年のスマスマリレートークでも「スマップを任せるなら慎吾だな」というくらいの信頼感。それはひとつには二人の間に共通に流れている「スマップというチーム」への愛着が似ているからではないでしょうか。この対談でも二人の間に流れているムードが同じで、96年春の森君の脱退から、97年の春くらいまで頻繁に流れていた「スマップ解散説」やメンバーの間の冷たいムードが瓦解して、スマップの結束が固まった様子がよくわかります。(参照:同じくレポ部屋97年の「ナカゴロ対談」「ツヨゴロ対談」)
慎:今回のツアーは毎回みんなでメシ食いに行って、酒飲んでるよね!
中:なんでだろう、気持ちワリィ(笑)
慎:ちょっと怪しいっていうか(笑)
中:どうしてあんなに集まりたがってんのかな。「今夜は俺いいや」っていうヤツがいないんだよ。
この対談は夏ライブの最中にされたものですが、二人の話から、去年からの「スマップの氷河期」を乗り越えた喜びが伝わってきます。ライブでの連帯感というかメンバー同士の交流が盛んになっていることはレポ部屋のライブレポ(MC)も参照してください。
中居君のことはなんでも知ってる慎吾、それなのに中居君には甘え口調(笑)他のメンバーとの仲良しエピを話して中居君を妬かそうとしたり(爆)でも翌年のジュノン対談では、今度は剛と中居君が急に仲良くなって慎吾を妬かそうとしたり、、、。ほんとに似ている二人です。好きな子を小学生みたいにいじめてしまうところも(←誰のことかわかるよね?(笑)
木村君と慎吾の花火に驚く中居君ですが、慎吾が「今度は吾郎ちゃん誘ってメシ食いに行っちゃおうかな。」に対して「や、やめろよー(爆笑)」なんて言ってます。しかし実際、この97年になってから、中居君が吾郎を誘って飲んだり、吾郎、剛と3人で飲んだりして交流が深まっていますし、木村君と剛がいっしょに寿司を食べにいったり、もちろんキムゴロも長い氷河期が溶けて燃え上がってきた頃です(笑)
97年のライブではここでも紹介されている剛の「拓哉飲めよ!」エピや年長組の座椅子事件(笑)や「慎吾でなきゃやだ」とおんぶしようとするするスタッフを押しのけた件など本当に多くの仲良しエピがあるのです(とても書ききれない)。ライブの後で毎回みんなで飲むというのが良かったんでしょう。特に剛は飲んだほうが自分を開放できるので、そろそろ解禁してほしいなと思うのですけど、、、。
さて、ここで一応、吾郎一押しとしては、絶対にはずせない中居君と慎吾の、吾郎に対する認識(笑)
慎:あと、吾郎ちゃんは勧めてもマイペース。自分の量しか飲まない。
中:扱いにくい女の子みたいだよ(笑)絶対にスキを見せない子っているじゃん?
これについては次号のツヨゴロ対談(ジュノン11月号)でも編集部の人が、「中居君が『吾郎は扱いにくい女の子みたいだ。酔わせて今夜なんとかしちゃおうって思っても、飲むペースを変えないし、ちっとも態度が変わらない』って(笑)」とチクッていますが、やっぱりこの二人は潜在的に吾郎を女子扱いしているなというのが見てとれます。まあこれは97年のライブレポ(失楽園スタンディングシャワー)を読んでいただくと、この二人だけではなく、スマップ4人がそういう目で見てるのがわかってまた面白いんですが。
しかし、中居君ってば「酔わせて今夜なんとか、、、」なんて言いながらも、結局吾郎と二人きりで飲んだりしたらテレちゃうだけだと思いますけどね(ゴローズバーでのVIPルームでの二人きり対談で、吾郎の眼を見れない中居君を思い出してください)。97年のライブレポでも「吾郎、乳首くらい見せろよ」なんていいながら、吾郎が「じゃあ中居君今日は二人でお風呂に入ろう」って返されるともうテレまくりになってしまう。私はこういう中居君が可愛くてしかたないんです。
さて、今年は20周年記念ライブ絶対にやってもらって、またメンバーどうしの楽しいMCを聞かせてほしいですね。
KAZUYO'S COMMENT:
最近は残念なことになりを潜めてしまっている「サタスマコンビ」ですが、阿吽の呼吸と言い、似たような考え方と言い、こうやって二人のトークの記事を改めて見るとノリまで同じですね(笑) 慎吾は、ずっと中居くんの背中を見てバラエティ界を生き抜いてきたもんなぁ。どうしても似てしまうのは仕方ないというか。ここからまた15年近く経って、今のスマップがあるのですが・・・あなたたち10年後どころか当然のようにSMAPやってるよ(笑)!って、このときの二人に言ってあげたい気がしますね。
97年のスマップツアーのときって、気持ち悪いほどスマップがむちゃくちゃ固まってたときですよね(爆) 危機を乗り越えたときのスマップって毎回いつも一緒にいたがる。02年のドリスマツアーのときもそうでした。ライブが終わって、皆で飲みに出て吾郎が珍しくはしゃいでメンバーが驚いたエピがこれまた腐るほどある(笑) 昔から中居くんが言うようにメンバー全員が『スマップとは何ですか?』と聞かれたら、必ず「家族でも友達でもない、スマップのメンバーはメンバー」と答える。それだけ特種な結びつきなんですよね。だから、スマップのことで何かあると周りで自分たちだけが信じられてわかりあえる仲間という意識が強い気がする。「好き」とか「嫌い」とかでは言い表すことができないものがSMAPなんだろうなぁ。
ここ何年かは、ライブのあとに全員が集まって飲みに出るということはほとんどなくなった。必ず誰かが参加しない。でも、このときもそういう時期を経てもう一度全員で「気持ちが悪い」ぐらいのノリで出ているんですよね(笑) また来るかもしれない・・・一緒にいないといけない。今、この5人じゃないとダメなんだ!という気持ちが5人全員に生まれたとき、またすごいパワーを放出しそう。そして、きっとそれはそう遠くないことだと思います。
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『MYOJO』
出典:97年5月号 更新日:08年5月17日
中居正広×稲垣吾郎 “ふたりが ひとつに なること”
注: ( ←)はkimの注釈、解説で、記事にはありません。
【写真】
1P 河原で中居が吾郎の肩に右手をかけ、並んで歩きながらの超笑顔のショット。
2P 枯れ草を背景にして、吾郎のソロショット。アンニュイな感じ。
【添付文】 仕事以外ではあまり接点のない2人。普段は意識していない分、お互いが空気のような存在。いつもマイペースな吾郎と、いつも周囲に気をつかう中居。別々の強烈なキャラクターを持ちながらも、一緒になると幼馴染みのように、ごく自然に会話が、心が通じ合う…なくてはならない関係。さりげない時間のなかにふたりがひとつになる瞬間が見えた、、。
3P・4P 見開きで、バス(←貸し切り)の座席に座っている中居と吾郎(←この写真については後で詳しくコメントします)。
5P 焚き火に2人並んで枯れ枝を入れるショット。
【添付文】(吾郎)中居ちゃんはカドがとれてきたよね。前はもっとギラついたところがあった、、、、。
6P 焚き火の火をしゃがんでシリアスに見つめている中居のソロショット。
【添付文】(中居)ひさしぶりにプライベートで、いっしょに飯を食った。誘ってよかったとマジで思った。
【本文】
◇2人一緒の撮影は久しぶり。スマスマの企画で泥だらけになった吾郎がシャワーを浴び鏡に向かっている間に、速攻でバスに乗り込む中居。
中 「おせーよ、吾郎」
吾 「ごめん、ごめん・・・・お待たせしちゃって(笑)」
遅れてバスに乗り込んだ吾郎は、自然と中居の隣にちょこんと座った。中居が「慎吾の舞台観に行った?」と話しかけ、吾郎は1人で行ったことと、お正月にV6のコンサートにも行ったことなどを答える。(←これはV6に会いに&社長にお年玉をもらうためです。20歳超えてももらってたのね、、、うらやま、、)
吾 「慎吾がんばってたよ」
中 「オレ、まだ行ってないんだよな。でも、慎吾だったら大丈夫」
◇突然、「SHAKE♪」の木村ソロパートを歌い始める中居。
中 「このソロのアドリブっぽいとこが、難しいんだよね〜。 アンアンア〜ン♪ってとこ」
吾 「そんなふうに歌ってる?(笑)」
その後、車内は大合唱大会状態。(下ネタ替え歌)「中居ちゃんの歌って、いつも***とか×××ばっかじゃんw」と言いつつ、ウケまくる吾郎(←中居「ちゃん」だって、、、昔はたまにしてました、「ちゃん」づけ)
◇多摩川に到着し、土手を一気に駆け上がる2人。暮れかかった空。ふたりの影が重なる(←この書き方はないだろ、、○○でもしたのかと焦ったよお)。
中 「この河原って、昔、明星の取材で来たよね? おい吾郎、靴脱いどいたほうがいいぞ」
吾 「マジかよ〜(笑)」
ふたりの笑い声が響く。
吾 「そういえば、その当時、よく合宿所の近くにあるファミレスに行ったよね」
中「何年か前な。でもこの間、剛と吾郎を誘ってメシ食べに行ったじゃん。女の子を誘うみたいにドキドキしちゃったよ」
吾 「久しぶりに色んな話ができて面白かったね。しゃぶしゃぶも食べ放題で美味かったし、中居ちゃんの奢り…だったしね」
2人は後ろから羽交い絞めしあったり、川に石を投げたり・・・と昔に返ったようにはしゃいでいる。河原にあった焚き火の跡を中居が見つける。
中 「さみー!焚き火しようぜ」
この言葉をきっかけに枯れ枝を集め、火をつける二人。炎にぼおっと照らされて、顔が浮かび上がる。さっきまではしゃいでいた中居と吾郎、じっと炎を見つめるふたりに言葉はいらなかった(←だからこういう書き方はだなあ、、、爆)。
◇帰り道の途中、商店街へ寄ることに。
吾 「この商店街。オレが子どもの頃に住んでたとこに似てるんだよね」
中 「おー吾郎、焼き鳥食おうぜ」
吾「 オレ、ネギマとタン塩、それからトリ皮も入れといて」
◇仲良くそれぞれの種類を2本ずつ買い、食べながら商店街をぶらつく。さらに魚屋さんへ。
吾 「今度、一緒に鍋やりたいよね。材料買い込んでさ」
中 「また飲みに行こうよ、吾郎の知ってる店に連れてってよ」(←これが「ろうそくの館」へ行くことになるとはまだ中居も想像だにできなかった)
◇中居はトロと鯵の刺身を購入し家へ、吾郎は打ち合わせ現場へ。
中 「んじゃ、またね!」中居がいつものように手を振る。さりげない一緒の時間が、2人にとっては大切な時間なのだ。
KIM'S COMMENT:
さあ今日は語りまくるので覚悟してください。
この記事が実際取材されたのは97年2月末頃です。96年5月末に森君がスマップを脱退して以来、その喪失感に反発するかのようにスマスマは高視聴率、歌は大ヒット、コンサートも動員アップで人気はうなぎのぼりとなっていました。しかし森脱退直後から、スマップ内部では不協和音が発生していました。そして木村の移籍、独立問題(年末には木村が独立事務所を設立、個人写真集を出版)、解散などの噂でファンも動揺しまくっていたのです。このスマップ内のゴタゴタがとてもわかりやすいのがラジオです。たとえばストスマは96年9月から97年5月末あたりまで5人全員参加の収録がありませんでした。中居はリーダーらしく、この頃のメディアで「解散はない、心配ない」と繰り返していました。
さらにわかりやすいのが、あれだけ仲良しだった木村と吾郎。彼らは森脱退後1年間ほどなぜか離れていた時期があり、この明星の記事と同じ頃に、「木村稲垣が口もきかない」という二人の絶縁状態をスクープするような写真記事(フォーカス)が出たほどでした。ラジオや各種メディアなどから推察すると、当時、吾郎は中居、慎吾、剛と仲良く、木村はわずかに慎吾や剛、多くはドラマの共演者などメンバー以外の友とつるんでいました。96年9月以降、ストスマにおける吾郎の相手は中居か剛で、それに慎吾が加わるくらいでした。ついでに言うと木村と吾郎が相次いでにペットを飼い始めたのもこの時期です(96年11月、12月)。
おまけに吾郎はこの時期、フジテレビの連ドラ「彼」を撮影中で、このドラマは後に吾郎が告白するところによると「役者をやめたい」とまで悩んだくらい難航したものでした。97年年頭にはスマップ解散説に反発するかのごとく全員ドラマ「僕が僕であるために」が放映されています。
こういったスマップにとっても、吾郎にとっても辛い時期にナカゴロ対談をする機会を設けてくれた明星はさすがです。木村脱退や解散の噂で揺れる時期だからこそ、中居はメンバーとの関係を密にしたのだと思います。この対談のなかでも結成以来はじめてという、中居が剛と吾郎を(女の子を誘うみたいにドキドキしながら)しゃぶしゃぶを食べにいく話が出てきますが、これ以外にも中居と吾郎は二人で食事に行ったりもしています。
同時期のストスマ(96年12月9日〜20日はナカゴロウイーク)でも、中居と吾郎は、それはそれはいい感じでトークしています。吾郎が「中居君と飲みに行きたい」と甘えると、中居は「俺とデートする?」「泊まれよ」などなど男前なところを見せてくれて、私はラジオ聴いてるだけでもうヘロヘロになるのです。
ここに写真をアップできないのが残念ですが、3,4枚目の二人でバスに乗っている写真。当時クールでニコリともしないイメージだった吾郎が、まるでお父さんといっしょにどこかに遊びに行くみたいな、わくわくとした幼い表情で外を見ています。そして隣の席でその吾郎をじっと見ている中居の表情がなんとも言えない慈愛に満ちているのです。中居は木村のように同じく吾郎を見て、「いとおしい、、、、こいつになんかあったら体を張ってでも守ってやる」(00年ライブ木村発言)なんてことを口に出しては言いません。でもその写真を見ると、彼の明るく開かれた双眸や、かすかに口元に浮かぶ微笑で吾郎に対する愛おしい気持ちが伝わってくるのです。さすがスマップ結成当時からスマップを撮り続けている田巻カメラマン、ベストショットですよ。あと一枚目の二人でじゃれるように笑いあっている写真も二人の関係性がよく出ています。
さらにこの対談のなかで、合宿所時代に近くのファミレスに行った話も出てきます。なんだかんだ言ってもスマップの中で合宿所生活をしたのはこの二人。当時の雑誌でも中居が「夜中に吾郎を連れて“勉強しに”よくファミレスに行ってた」と語っています。吾郎が「うたばん」に&Gとして出演した時も合宿所時代の中居君に感謝していましたね。学校などの「団体生活が大嫌い」だった「ワガママな吾郎ちゃん」を合宿所生活の中でかばい、守り、そして「人間関係を結ぶボンド」と言われるほどに協調性と癒し効果を備えた人間に成長させてくれたのは、中居君の父性愛(笑)が大きかったと思うのです(木村が合宿所外で注いでくれたのは母性愛?)。
二人には二人にしかわからない特別な想い出と結びつきがあるので、20年たった今でも、吾郎は中居の言うことならなんでも素直にきいてしまうではないでしょうか。明星の記者も「昔に返ったようにはしゃぐ二人」と書いていますが、これからもどれほどの年月が過ぎようとも、二人の心はいつでも「あの頃」に帰れると私は信じています。
ANGEL'S COMMENT:
最初に公言したとおり語りつくして頂いてありがとうございます(笑) この「MYOJO」の記事だけでも胸にじ〜んとくるものがあるのに、kimさんの解説とコメントでさらに感慨深いレポになっていますね。どうもありがとうございます。
私が吾郎のファンになった当初は、中居くんというのはスマップのリーダーという認識でそれ以上でもそれ以下でもない存在でした。スマップ全員を見るようになって、それぞれの関係性を眺めてみると、本当にいろいろと考えたり感動したりさせてくれるスマップのメンバーたち。その中で、ナカゴロの二人というのは、私の中では一番なぜか懐かしい人情に触れたような気分にさせられます。きっと、これは中居くんの性格によるところが大きいと思うのですが、彼は吾郎だけでなくスマップのメンバーをしっかり一番上から見つめてきた人なんですよね。
その中でも、吾郎に関しては本当によく面倒をみてくれた人です。「うたばん」に一人でゲストで出演した吾郎に「こいつは・・・」とキレそうになっている中居くんを見たときは、「なんで、そんなに吾郎にだけ厳しいんだろう(涙)」と悲しくなったこともあるのですが、当時はそんな私が一番わかってなかったんですね。ファンがよくナカゴロに関しては、「父親と娘」と表現しますが、まさしくその言葉どおり愛情をたっぷり注いで育て上げ、ときには厳しくという関係性が一番よく当て嵌まります。そして、吾郎は我侭娘だけど、しっかりそんな中居の愛情を理解して、現在に到っても中居に対する尊敬を崩したことがありません。
この「MYOJO」の記事は、本当に写真も秀逸です。焚火の灯す明りだけで照らされる二人の顔。そして、お互い何を考えていたのか、おしゃべりの二人が黙り込んでしまったのは、きっとそんな二人、スマップの今までのことやこれからのことを考えていたのかもしれません。お互いが対極にあると言いながらも、私は結構似ているところもあると思うのがこの二人です。最近は忙しくて一緒に外に出て食事したり飲んだりすることも難しいと思うけど、また時間を見つけて是非行ってきてほしいですね。そして、ゆっくりまた昔話をしながら良い表情をお互い見せてくれることを願ってます。
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