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『ポポロ』 出典:93年2月号 作成:kim 更新日:09年2月8日NEW



『ポポロ』 出典:93年2月号 更新日:09年2月8日

93年ポポロ2月号「シンゴロお互いを語る」

前説:これはポポロのシリーズ企画でメンバー二人が「お互いを語る」という主旨で、この回は19歳の稲垣吾郎と15歳の香取慎吾(取材日は92年12月)。吾郎は「プライベートレッスン」や「二十歳の約束」を撮ってすっかり大人になった気分。かたや慎吾はまだ中居君や森君にくっついていた頃で、吾郎のことも「稲垣君にお電話する」関係です。では吾郎のほうからどうぞ。内容は関係ないところは省略しています。

【稲垣吾郎「性格の違いはO型とA型の差でしょう」】

慎吾はさ、あのアンバランスさがいいんだよ。体がでかいのに顔が幼かったり、性格も大人なのか子供なのかわからないし。普通の子とは違うよね。自分が15歳の時と比べたら、仕事の面なんか慎吾のほうが断然しっかりしてる。でも逆にヘンに子供っぽいところもあるよ。俺なんかが高1のときはもっと普通の子といっしょだったような気もするけど、慎吾は違う。慎吾は10歳から芸能界入って育った環境や周りの状況がちがうからね。普通に暮らしていたらいろいろと経験していくことも慎吾は経験できずに育ったところもあるしね。彼もこれからでしょ、いろいろとね。
でも慎吾はおもしろい感性をしているし、いいよ。すごく素直だし、あれでポケーとしているわりにはやるときゃやるし、しっかりしてるよ。

僕と慎吾って全然違うタイプの人間のようで、けっこう似てるよ。好奇心旺盛なところ、ジャンルにとらわれず、なんでも好きなところとか。
違うところ?外見、体格(笑)。性格もあいつはやっぱりA型ってかんじですごく細かいところを気にしたり、神経質だね。「関係ないよ」って言いながらも気を遣っちゃったり。俺、そういうのって全然ないもの。O型だからズボラで大胆。図太いよ。おれは、ただもうここまでいっしょにいると、お互い空気みたいなものだから、あいつのそういうところも悪くないと思うし、いいよ。今のままで。

慎吾はSMAPの強い個性の中で、それを和らげてくれてる感じ。個性が分散しているのを、全部上からみてるっていうか、、、。年齢は一番下だけど父のようにメンバーを見てるよ(笑)。慎吾はいろんな面を持っているから。キツイことも言わないし、メンバーの意見が対立したときも、「まーまー」って。和らげているよ。
あとはあの明るさ、ひょうきんさ。そして表情豊かな顔(笑)。グループのイメージだよね。みんな俺みたいだと暗くなっちゃうから(笑)。世間でいうほど足もデカくないし、そんなに食わないよ。

このシリーズの最初で(92年6月号)、中居クンがスマップを自転車に例えるならっていったでしょ。それでいうなら、慎吾は子供用自転車の前についてる、ウィーンって鳴るやつ。光ったりクルクル回ったりするアレ(やってきた慎吾、「超バカにしてる」)。いいじゃん、そういうイメージも大切じゃない。はなやかだし、常識を超えたところにあるものとしてさ。慎吾は俺を何に例えたの?(答えを聞いて、、、)、、、そんなものあったのか、自転車に(笑)。
でもさ、慎吾は偉いよ。我慢するし、文句は言わないし。あと外では明るいけど、実は俺みたいに渋いところもあるんだよ。お互いにいろんな面があるから、桃松や緑松もできるし、カッコイイ役もできるんだからさ。何事もひとつじゃないから、とらわれないでさ。

最近は別々の仕事であんまり会わなかったけど、相変わらずヘン。よくわかないよ(笑)。特に最近変な服ばっかり着てるの。「おまえ、その格好で歩いてきたのか」っていうような。なにか心の中で変化でもあったのかと心配しちゃうくらい(笑)。でもまあ、人は人、自分は自分だし、何が正しいって決まりもないしね。慎吾には何事にもとらわれないで柔軟性をもって、いろんなことに挑戦していってもらいたいよ。


【慎吾「稲垣君は自転車の反射ステッカーなんだ」】

稲垣君はイカしてるよね。ヘンな人だけど、いい人だよ。どこがヘンかといわれても、、、多すぎて(笑)。
まず人の話を聞いてない。話をしてて、最初は「うん、うん」ていってるんだけど、気がつくと他の人と話してんの。それとかこっちが話していることと、全然違うことを突然話始めたり。自分の中でかってに話が飛んじゃってるらしい(笑)。

でもね、話は結構あうんだ。僕、意外かもしれないけど映画とかもわりとみてるし、音楽の話もあったりするんだ。趣味がひそかにあうんだよ。それもヘンなところで。稲垣君の趣味はファンの人にも知られてるけど、僕のそういうところは知られてないからね。映画は稲垣君に紹介してもらうことが多いね。音楽では70年台のものの話とかするんだ。稲垣君もブラック系が好きなのよ。僕は踊りとか含めて好きなんだけど、稲垣君は音楽として「あの人が好き」じゃなくて「ハマーだったらあの曲が好き」ってかんじで。なんで稲垣君がこの曲をってアセることもあるけど、話してみると稲垣君が好きな雰囲気がわかるよ。

稲垣君に言いたいこと?髪のことを気にしすぎ。髪型を超気にしているけど、あまり気にせずに、「YEAH!俺はアメリカンだぜ〜」って感じでもっとラフに行ったらいいと思うんだ。それを稲垣君に行ったら「いやおれは日本人だ」って言うんだけどね(笑)。
でも逆に僕のほうがいろんなことを気にしすぎなんだよね。ヘンなところで気をつかっちゃう。稲垣君はいちいち気にしないんの「ふん」って平然としてる。だけどぼくは神経質。一見逆に見えるけどね。その点で僕は中居クンに似てるかも。でも中居クンみたいにぶっ倒れるほど神経使ってないね。でもよく稲垣君に「いちいち気にすんなよ」って言われるの。

稲垣君はSMAPをシメているときもあるし、乱しているときもあるよ(笑)。でもそうやってSMAPをかき混ぜてくれることで、またグループとして面白くなるんだよ。やっぱい貴重な人だよ。
SMAPを自転車に例えるなら、稲垣君は、、、。あれだ!ペダルの裏やボディの後にある光るやつ、反射板?反射シールっていのうかな。あれ、普段はただ普通にあるんだけど、光が当たるとピカっと光るでしょ。暗闇の中でもあれで自転車の存在や位置がわかるの。あれがないと車にひかれちゃうよね。危険を避けるためにも絶対に必要だし、光があたるとピカって、、、そんなイメージで。
稲垣君って表ではシブくキメているけど、裏では僕や剛君と同じくらい3枚目です。今まで黙っていたけど、いっしょに騒ぐときもあるし、一人ではしゃいでいるときもあるも。
でも、最近なんだか落ち着いてきたね。基本的には変わってないだけどさ。ただ稲垣君はずっと忙しかったから、あんまり最近のことはよくわからない。

この前「二十歳の約束」をビデオに録っておいて仕事が終わってから夜中に見たの。そしたら超よかったからなんだかそのことをすぐに言いたくなって、稲垣君にお電話したの。午前4時頃。稲垣君は超ビビってたよ(笑)。でも純平君はかっこよかったよ。
稲垣君ははっきりとした自分の意見をもっているでしょ。そういうところ尊敬する。あとひとのことを深く好きになるし、はっきりした趣味がある。僕にはそいういうはっきりしたものがないから、見習おうと思う。たださ、稲垣君自分の意見をもつのはいいけど、それにとらわれすぎないで。早まっちゃいけないよ。自分の思いこみで固まってる部分あると思うからさ。


KIM'S COMMENT:
人間って成長するし、性格も変わるといいますが、昔から根本的な部分は変わらないですね。そして一番驚くのは15歳の慎吾の洞察力。吾郎が「年齢は一番下だけど父のようにメンバーを見てるよ」という言葉どおりに、年上の吾郎のこともよく理解できているのにはタダ者ではないと思いました。「稲垣君自分の意見をもつのはいいけど、それにとらわれすぎないで。早まっちゃいけないよ。自分の思いこみで固まってる部分あると思うからさ。」これなんかすごいでしょ?そういえば、吾郎は早くから「絶対に結婚しない。子供の顔なんか見たくない。」なんて頑なに言い続けていて、そんな20歳やそこらで一生独身宣言しなくても、、と私も慎吾と同じように思いましたもの。

87年11月13日にシンゴロ(14歳と10歳)は運命の出会いを果たし、はじめのうちはスマップ内で一番仲の良い友達として連れていたわけですが、この記事の頃は、吾郎が仕事で忙しく、プラベでは木村君との交流が深かっただけに慎吾との接点が少ない時期だったと思います。それでも吾「全然違うタイプのようでどこか似ている」・慎「実はひそかに2人は趣味があうんだ」というのは、もう現在に至るまで雑誌やラジオなどで言いつくされている、終始一貫して変わらないお互いへのコメントです。そして吾郎は自分の好きなタイプについて、常に「自分に似ているようで似てない人が好き。趣味が同じで、例えば映画を見ていろいろと語れる人が好き」とまるで慎吾にぴったりなことを述べています。
一方、この記事の冒頭で慎吾は吾郎のことを「ヘンな人」と言ってますが、このあとの「明星」で好きな女の子の性格を聞かれて「心の広い、ヘンな人が好き」なんて言ってますから吾郎はストライクかもしれません(笑)。二人が趣味が合うというのは、映画音楽家具インテリア世界遺産に至るまで、その幅の広さは今さら語るまでもありませんし。

吾郎は甘えんぼですから、年下であっても甘えさせてくれる人が好きですし、モスクワ、クレムリン宮殿でのシンゴロ珍道中などはどっちが年上かわからないくらい自由人な吾郎と保護者のような慎吾が良いコンビネーションでした。吾郎が慎吾のことを好きな理由のひとつには、慎吾も自分で言ってますが、「中居クン(=保護者型)に似ているところ」かな?とも思うのです。もちろんSなところもぴったりはまるんでしょう(笑)が。
慎吾が吾郎を癒し所にしているのは、「広い心でなんでも受け止めてくれる、細かいことを気にしない人」だからかしらと思います。一時は「あんまり好きなメンバーじゃない」(97年うたばん)なんて言ってたのが、98年後半くらいから01年前半までのラブラブ期(慎吾ママの恋人)、そして吾郎が復帰してからのちょっと微妙な緊張感のあった02年〜03年。それが04年になってから、二人の共演(モスクワ、NY、NASAなど)が増えたせいでしょうか、「吾郎ちゃんなんで来たの?」(モスクワでの下3人インタ)「ああ〜木村君〜〜(喜)! 見たくもないのに吾郎ちゃんの顔・・・」(F2)なんて堂々と憎まれ口を叩けるようになり、同時に「吾郎ちゃんといるだけで幸せ。飾らなくてもいいし、何も考えずに会える人」(04),「いっしょにいると楽(吾郎から「女房役でしょ」というつっこみにまんざらでもない慎吾)」(08)そして、今回の「吾郎ちゃんといるとリラックスできる」(09)といつのまにか慎吾にとって癒しの存在となってしまった吾郎なのです。

中居クンも以前は吾郎に対しての天の邪鬼な発言を聴くたびに、「もっと素直になりなよ」と言いたいことがよくありましたが、最近は好々爺のように優しくなってしまって、、(笑)。それと同じことが慎吾にも言えるのでしょうか。具体例でいうと、近年のスマステでの吾郎の映画評にたいする心酔ぶりや、先日の「スマップがんばりましょう」で、各メンバーからの容赦ないつっこみにもニコニコしている吾郎へ、さらに慎吾からの優しいフォローが被せられたり、慎吾の場の空気を調整する力に感謝の念を抱いたものです。
 
吾郎との関係性だけでなく、慎吾はグループのなかでずいぶんと頼れる存在になってきたなあと思います。黒いうさぎは冬眠中なのでしょうか。吾郎に対してだけでなく、木村君を気持ちよく乗せることができ、中居君が無理な時には代わりにライブやMCを引っ張るほどの力を見せ、5歳児剛の親友?飼育係?として空気を読んで場面を盛り上げていく、そういった慎吾の持てる総合プロデュース力みたいなものが出てきたように思います。もともと各メンからも「天才」と言われている慎吾ですから、その力をスマップのためにも発揮して、これからもどのメンバーとも良い関係を持続していただきたいですね。


KAZUYO'S COMMENT:
シンゴロに関しては、もうKimさんと語りたいことがモロ被りなので、ここでは簡単に語らせて頂きます(笑)

「一緒にいると気まずい」「何を考えているかわからない」という慎吾から吾郎への言葉があったり、「デカイだけで面倒くさい」「あつくるしい」といった吾郎からの慎吾への言葉を聞きながら、絶対にこの二人はお互い好きだよなぁという確証みたいなものがありました。だって、どう見てもそんな合わないところも楽しんでいるように見えるのが、スマップ内ではこの二人なので。もちろん、まったく何もかも違っていたら水と油になりますが、この二人は興味を示すことが結構似通っているし、周りへの気遣いもタイプは違っていても似ているんですよね。それが、一番よく表れるのが最近では「スマステ」の番組内だと思います。

最近の慎吾から吾郎への素直な様子は、いつごろからなのかなぁと考えていたのですが、個人的にはあの大変だった「27時間」の生KISS以来から顕著に出てきたような気がします。もちろん、その前から少しずつそういった傾向はあったのですが、人間弱っているときに癒されるとわかるものがあるのではないでしょうかね(笑) そう考えると、中居くんってやっぱりすごいんだなと違ったところで思ったりしますが。これは、ちょっとここでは語ると長くなるので、また別の機会に(笑)


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