催眠 hypnosis

吾郎君中心レポ


〜 CASE4 疑惑にゆれる愛 〜


[由夏のマンション前]

夜。由夏が夜の街に出て行く。躊躇いつつも、後をつける嵯峨。

[とあるコンビニ前]

由夏の後をつけてきた嵯峨は、店の中で由夏が男性と親しげに話しているのを見つける。汗をぬぐう嵯峨。足元を見ると、サンダル履きで出てきていたことに気づく。そして、そのまま由夏に声をかけることもなく、その場を立ち去る嵯峨。

それにしても嵯峨君、サンダル履きとは…(哀)。

[街中]

翌朝。人が行き交う通り。男性が突然、「ムラサキの蝶」の言葉を口にし、倒れる。首にはやはりムラサキの蝶の跡が…。

とうとう、4件目の殺人事件の発生です。これまではどこか他人事だった事件が、身近な事件として動き始めましたね。

[春日時計店 店前]

朝。嵯峨が出掛けるのを耕造とサチが見つけ、呼び止める。彼女がいるか、いないかをいきなり嵯峨に尋ねる二人。

  耕造 「見合いをしてみないか?ちょっと頼まれちまってな」
  サチ 「保母さんやってるんだって」

と、嵯峨に話しかける二人だが:

  嵯峨 「すみません」

とだけ言って出掛ける嵯峨。

嵯峨先生、相変わらず無愛想なことで…(^^:)。

[東都大学付属病院 医局]

既に、白衣姿に着替えて椅子に座っている嵯峨先生。背後のテレビにスイッチが入れられる。看護婦の一希がつけたのだった。そのテレビで「ムラサキの蝶」事件の被害者が出たとの報道がされおり、その被害者が昨夜、由夏とコンビニで会っていた男性〜健也だった。

  嵯峨 「!?」
  一希 「どうかしましたか?」
  嵯峨 「いや」

そのまま何も言わず医局を出る嵯峨。

一希、テレビ付けるタイミング良すぎ…。

[東都大学付属病院 廊下]

廊下を進む嵯峨。その背後に由夏がやってくる姿が見える。

  嵯峨のモノローグ 『窓から・・・(三岸好太郎の詩)・・・再び飛び出すことは…』

ここから嵯峨君の由夏ちゃんへの疑惑が増していきます。でも、由夏ちゃんを信じると言っておきながら、揺れちゃってます。


タイトル −催眠− Case4

[東都大学付属病院 待合室]

診察を待つ由夏。

[東都大学付属病院 嵯峨の診察室]

昨夜の健也と由夏の光景を見た嵯峨は冷静ではいれない。由夏が診察室に入ってきても、明らかに動揺している。

  由夏 「どうかしました?」

嵯峨は話をごまかし、被害者に共通して蝶の標本が送られてきたことを由夏に話し、由夏にも気をつけるように話す。そして、一方の由夏は:

  由夏 「また、記憶がないんです」

今すぐに、催眠治療で、無くした昨夜の記憶を取り戻してほしいという由夏に、嵯峨は医者と患者との信頼関係が確立されていない現段階では催眠治療はできないと言って拒否する。部屋を飛び出す由夏ちゃん。

由夏ちゃん話の途中で部屋を飛び出してばっかりじない…(苦笑)。

[東都大学付属病院 医局]

朝比奈は昨夜のことが気になり、涼平に電話をかけるが、電話は留守電だった。

[東都大学付属病院 達矢の病室]

達矢の見舞いにきた由夏。だが、嵯峨の急変した態度の意味を理解できずに、思い悩む。

[東都大学付属病院 廊下]

飲み物を買いに、達矢の病室を出てきた由夏のところに嵯峨がやってくる。

  嵯峨 「あ、ちょっといいかな?」

と嵯峨は由夏を外に呼び出す。

[東都大学付属病院 外]

誰もいない病棟の外に出て来た嵯峨と由夏。

  嵯峨 「頼んでおいて申し訳ないんだけど、達矢君の見舞い、もうやめて欲しいんだ」
  由夏 「どうして?」
  嵯峨 「医者として、患者の負担になるようなことを、頼むんじゃなかった…」

達矢の見舞いを続けたいと訴える由夏だったが:

  嵯峨 「ごめん」

とだけ言って、由夏を残して立ち去る。
一人残された由夏の前に一希が登場する:

  一希 「本当に記憶障害なの?あなた昔から人に嘘をつくの上手かったから…」

と、意味ありげな言葉を残して立ち去る一希。

またしてもの嵯峨先生の由夏ちゃんへの態度の急変。しかも、何も説明しないから、誤解されちゃうんだよねぇ。あくまでも医者と患者の関係を貫き通そうとする嵯峨先生の心中って、かなり辛いんだけど、由夏ちゃんの気持ちも考えてあげないと、ねぇ(^^;)。

[東都大学付属病院 達矢の病室]

達矢の様子を見に来た嵯峨。達矢は嵯峨にある相談をしはじめる。

  達矢 「先生、僕、胸がドキドキするんだ」

お化けネズミが出てくるときのドキドキではなく、由夏を見るとドキドキしはじめるという。嵯峨はそれは『恋』というものだと説明をする:

  嵯峨 「恋というのは胸がドキドキするだけじゃなくて、とても強くなれる。
      だから、その人と一緒にいたいと思ったり、守ってあげたいと思ったり、
      その人のことを考えると、何も手につかなくなったり。
      つまり、とても切なくて、苦しいものかな」

そして、由夏が戻ってこないことを気にする達矢に、嵯峨は由夏に見舞いにはこないように言ったということを告げる。由夏も心の病気なので、負担になるようなことをしてはいけないからだと達矢に説明する。だが;

  達矢 「そんなのわからないよ!先生のバカ!先生の意地悪!!」

と達矢は嵯峨を拒否する。

達矢君に恋を説明する嵯峨先生、どこか自分とダブらせて説明してるんですよねぇ。そして、由夏に見舞いを断ったことで、由夏との関係だけでなく、達矢君との関係までおかしくなってきそうな嵯峨先生。物事がすべて悪循環しはじめています。

[東都大学付属病院 食堂]

嵯峨が一人食事をしているところに朝比奈がやってくる。

  朝比奈「一緒にいいですか?」
  嵯峨 「どうぞ。(朝比奈のトレーを見て) それだけ?珍しいね」
  朝比奈「私だっていつもいつもたくさん食べる訳じゃありません」

そして、朝比奈は昨日、嵯峨に言い過ぎたこと詫び、嵯峨も無神経だったとを朝比奈に詫びる。

  朝比奈「蒼井さんのこと、さっき達矢君から聞いた。私があんなこと言ったから?」
  嵯峨 「君に言われたからじゃない。自分のためにそうしたんだ」

嵯峨は、達矢のためだと見舞いを頼んだつもりだったが、本当は自分が由夏に会いたかっただけだと告白する。

  朝比奈「そんなことない、嵯峨先生は純粋に達矢君の事を思ってそうしたのよ。
      昨日の私だって、そんな優しさを妬んでいたから、あんなことを…」
  嵯峨 「優しさね。そんなに立派なもんじゃない」

そして、嵯峨は達矢の問題は自分でなんとか解決すると朝比奈に告げ、朝比奈も自らの悩み事〜みきと涼平の問題〜を自分でなんとかしてみると嵯峨に告げる。

とりあえず、朝比奈先生とは仲直り…かな?嵯峨も朝比奈もそれぞれの弱さを認めるシーン、いいですね。緊張のシーンの中にこういうシーンが入ると余計に時間の流れ緩やかに感じます。

[東都大学付属病院 達矢の病室]

達矢の病室に由夏がこっそりやってくる。そして、達矢と写真をとる。こうしておけば記憶が無くなっても達矢のことは思い出せる。そんな由夏に:

  達矢 「早く嵯峨先生に直してもらいなよ」

と言って慰める。そこに嵯峨先生登場!

  嵯峨 「ちょっと外に出てもらえるかな?」
達矢は嵯峨に由夏を怒らないでと訴える。そこに外山と牟田がやってきて、由夏を警察につれていく。

嵯峨先生、無力だねぇ。最初の嵯峨君なら意地でも警察に由夏を渡さないんだろうけど、健也とのツーショットを見ちゃったから、どうしても一歩引いちゃったのかなぁ。嵯峨先生、ますます複雑な心境に追い込まれてます。

[警察 取調室]

夜。外山の取り調べを受ける由夏。健也のところにもムラサキの蝶の標本が送られてきたという。だが、警察に何を言われても、由夏は何も覚えていない…。結局そのまま家に帰される由夏。

[東都大学付属病院 医局]

翌朝。医局で一人、缶コーヒーを口にする嵯峨。目にした新聞には昨日のムラサキの蝶の変死事件の記事が載っている。

[東都大学付属病院 廊下]

朝比奈は狩辺に涼平から連絡が無かったかと尋ねる。逆に、狩辺は涼平が診察のキャンセルを入れて来たと話す。

[東都大学付属病院 医局]

嵯峨が一人だけの部屋に、朝比奈と狩辺がそのまま入ってくる。二人のやりとりを横で聞いている嵯峨。そこに、またもや外山と牟田がやってきて、嵯峨は部屋の外に二人を連れ出す。

[東都大学付属病院 廊下]

外山は嵯峨に由夏の一昨日の夜の記憶だけでも催眠で取り戻して欲しいと依頼する。だが、最初から警察に協力する気の全く無い嵯峨:

  嵯峨 「ムラサキの蝶だったら彼女にも送られきていますよ。
      彼女を取り調べるんじゃなくて、警護するのが警察の仕事じゃ
      無いんですか?大体、催眠中に記憶を取り戻したところで裁判
      では何の証拠にもならないはずだ」

ムキになる嵯峨に外山は:

  外山 「先生はどうしてそんなにあの女の記憶を取り戻すことを拒むんです?」

確かに嵯峨は由夏の記憶を取り戻すのを恐れていた。

  外山 「嵯峨先生、本当は何か知ってるんじゃ無いですか?」

外山さん、嵯峨に対して反感をもっているくせに、何かと嵯峨先生にまとわりついてます。嵯峨君は嵯峨君ではっきりしないし(^^;)。このまま一人でいろんなことを抱え込んでいっちゃうのかなぁ。

[公園]

涼平を呼び出した由夏は涼平が部屋に忘れていった携帯電話を返却する。そして、由夏は一昨日の夜の記憶が無いことを涼平に告白する。

  由夏 「涼平君、一昨日の夜、私の部屋に何しに来たの?」

その由夏の言葉にショックを受ける涼平。その様子を見た由夏は:

  由夏 「もしかして、私、あなたと寝た?」

由夏は、ただ「ごめん」とだけ言ってその場を立ち去る。

由夏ちゃん、一体何をきっかけに記憶を無くしちゃうんでしょうねぇ。とりあえず、映画と同じパターンになるから二重人格ではないよねぇ、と思いながら見てるんですけど、一体、どこで話を落ち着けるのかなぁ。でも、その前にホラーだから、どこか非現実的な話も入ってきてもおかしくないし。少しずつ謎が深まっていくんだなぁ。

[東都大学付属病院 達矢の病室]

紙袋からマンガ雑誌(サンデーね)を取り出す嵯峨。

  嵯峨 「ジャン!読みたがっていたマンガの続き、持ってきたぞ!」

だが、達矢は嵯峨に対して不信感をもってしまい、心を閉ざす。

このドラマの唯一のオアシスだったのが、なんだか気まずい雰囲気…。

[東都大学付属病院 渡り廊下]

嵯峨が捜査に協力しないことから、今度は朝比奈に話を聞こうとする外山と牟田。由夏の事を何も話そうとしない朝比奈に、かわりに被害者について何かしらないかと尋ねる外山。『被害者は佐渡健也 19歳。今年の春 赤坂学園卒業 浪人中 現在、家出中』。だが朝比奈は心当たりが無いと答える。

  外山 「先生、もう一つだけ。先生は催眠術で人が殺せると思います?」
  朝比奈「そんなこと、考えたこともありませんから。失礼します」

[東都大学付属病院 医局]

パソコン端末を操作する朝比奈。涼平の情報を呼び出してる。佐渡健也が通っていたという赤坂学園…それは、涼平が同時期に通っていた学校だった。

  朝比奈「まさか…」

朝比奈の心に涼平に対する疑惑が生じる。

今度は朝比奈の方に涼平に対する疑惑が深まっていきます。今回のドラマ、涼平も容疑者にあがってくるのだろうか?う〜ん。

[東都大学付属病院 外(階段)]

朝比奈は先程の刑事の話が気になり、嵯峨を呼び出す。

  嵯峨 「何、話って?」
  朝比奈「あの刑事がわたしのところにも来たの」

朝比奈は嵯峨に警察に協力しない訳を尋ねる。嵯峨は殺人事件と断定されていないのに由夏を疑うのはおかしいからだと説明する。

  朝比奈「それだけ?」
  嵯峨 「それだけだ」

そして、朝比奈は、一昨日の夜、涼平と由夏が会っていたはずだから、何か分かるかもしれないと、嵯峨に話す;

  朝比奈「とりあえず、涼平君に会ってみない?」

反応を示さない嵯峨に:

  朝比奈「正直に言うわ。一緒に涼平君に会って欲しいの。私一人だと…」

少なくとも朝比奈は自信の持っている疑惑を解消しようと動こうとしてますよね。嵯峨君も少しは見習わないとねぇ…。

[ゲームセンター]

嵯峨と朝比奈は、以前、朝比奈が涼平を見つけたことがあるというゲームセンターにやってくる。涼平を見つけた二人は店の外に連れ出す。

[高架下]

朝比奈は涼平に一昨日の夜のことを聞く。涼平に対して疑惑をもつ朝比奈は涼平のアリバイを確認しようと必死だった。由夏の部屋を出てからのことは、佐渡健也を知っているか、と尋ねる朝比奈だったが、涼平は何も話そうとしない。
嵯峨にも一つだけ確認したいことがあった。由夏の部屋に涼平が何をしに行ったのか:

  嵯峨 「なぁ、もう一つだけ聞かせてくれないか。蒼井さんの部屋には何しに行ったんだ?」
  涼平 「セックスだよ・・・由夏さん、優しかった…」

背後に列車が通過する音が響く…

嵯峨君、大ショック!

[公園]

嵯峨と朝比奈、二人並んで歩いている;

  朝比奈「ごめんなさい、私、嵯峨先生のこと傷つけてばっかり…」
  嵯峨 「きっと涼平君のこと放っておけなかったんだ」
  朝比奈「私のせいね」
  嵯峨 「いや、そういう意味で言ったんじゃない。
      彼女は本当の意味で優しいんだ。そんな彼女が人なんか殺せる訳ない」

そして、朝比奈は嵯峨に尋ねる;

  朝比奈「催眠で人が殺せるかしら?

朝比奈は、警察に言われた言葉、そして涼平が口にした言葉が気になっていたことを嵯峨にぶつけた。

  嵯峨 「不可能じゃ無い」
  朝比奈「例えば、どうやって?」
  嵯峨 「やめよう、そんな話」
  朝比奈「そうね…」

最後の嵯峨君の台詞「やめよう、そんな話」というのが、すっごく寂しさを感じてしまった。そしてその後の朝比奈の「そうね…」という言葉。嵯峨運の心の傷がまだ癒えてない証拠だよね。

[由夏のマンション]

翌日。部屋の鏡台に貼った嵯峨の写真をはがす由夏ちゃん。

[東都大学付属病院 倉沢の部屋]

倉沢に呼び出される嵯峨。倉沢は警察からも「ムラサキの蝶殺人事件」の捜査協力要請があったと告げる。倉沢は状況が状況だけに、由夏の記憶を取り戻し、協力するように嵯峨に依頼する。しかし、嵯峨はあくまでも由夏を容疑者扱いする警察に協力したくないと話す。

  倉沢 「先生、本当にそう思っていらっしゃいますか?」

倉沢は由夏の治療を進めることは、記憶を取り戻すことであり、最終的には警察に協力することにつながるはずだと嵯峨に言う。

  倉沢 「本当は、警察の協力をしたくないんじゃなくて、
      医師として、蒼井さんの治療ができなくなったんじゃないですか?」

倉沢は嵯峨が恋愛感情を抑えられなくなっていることを指摘する。それを否定できない嵯峨。その嵯峨の様子を見て:

  倉沢 「蒼井さんの担当を外れて下さい」

と、通告するのだった。

由夏ちゃんの担当になったばかりなのに、もう外されちゃって、ロクに由夏ちゃんの診察してないんだよねぇ(このまま終わっちゃうなんて事ないよねぇ(涙))。倉沢さん、一応、理解は示してくれてるんだけど、それでも決断が早すぎるよ。

[東都大学付属病院 テラス]

一人考え込んでいる嵯峨先生。

[東都大学付属病院 医局]

涼平のことが未だに気になる朝比奈。そこに看護婦が嵯峨を探しにくる。達矢が食欲が無く、様子がおかしいという。嵯峨がいないため、朝比奈が代わり達矢の様子を見に行く。

[東都大学付属病院 達矢の病室]

朝比奈が達矢の様子を見にやってくる。嵯峨が由夏が見舞いに来ないようにしたことに反抗している達矢。

  達矢 「僕、考えたんだ。そしたらわかった。嵯峨先生も恋してるんだ。
      由夏お姉ちゃんのことが好きなんだ。
      だから由夏お姉ちゃんのこと、独り占めしたいんだ」

達矢君にまで誤解されちゃったよ、嵯峨先生…

[東都大学付属病院 朝比奈の診察室]

診察室に戻った朝比奈は、部屋にやってきた倉沢からもう一度、由夏の担当を頼まれ、上司の命令として引き受ける。そして、母の13回忌の相談、と倉沢に食事に誘われるが朝比奈は冷たく断る。

[東都大学付属病院 玄関]

由夏が診察にやってくる。

[東都大学付属病院 医局]

看護婦たちが嵯峨が由夏の担当から外れたとの噂話をしている。

  一希 「もともと恋人同士だからですか?」

嵯峨がやってくると、看護婦たちは、急に話をやめる。

  一希 「おはようございます。どうぞ」

一希は出勤してきた嵯峨にコーヒーを差し出す。一希が嵯峨から離れると、今度は狩辺が由夏の担当を外れた理由を嵯峨に聞いてくる。何も言わずに部屋を出ていく嵯峨。

由夏ちゃんの担当を外れたことにショックを受けている嵯峨先生ですが、すかさず一希と狩辺が様子を探りにきた…という感じかなぁ。

[東都大学付属病院 精神科の廊下]

嵯峨を見つけて近づいてくる朝比奈。

  朝比奈「さっき倉沢教授からまた蒼井さんの担当になるように言われたん
      ですけど、いいんですか?」

そこに由夏がやってくるのが遠目に見える。嵯峨は「すみません」とだけ言って自らの診察室に引きこもる。

[東都大学付属病院 医局]

朝比奈が医局に入ってくると狩辺が一人、オルゴールを回している。涼平のことを尋ねる狩辺だが、このまま涼平が来ないことを願う狩辺に朝比奈は反感を感じる。

  狩辺 「でも、もっと自分に正直になった方がいい。
      医者にだって患者を選ぶ権利はあると思いますよ」

[東都大学付属病院 精神科 待合室]

診察の時間を待つ由夏。そこに一希がやってくる。

  一希 「いいこと思いついちゃった。
      約束したでしょ、あなたに嫌な思い出一杯作ってあげるって」
  由夏 「何企んでるの、一希?」

しかし一希は何も答えず、その場を立ち去る。

一希、ようやく動き出すのかな?で、由夏ちゃん、一希のこと記憶に無いのかと思ってたけど、ちゃんと記憶にあるんですね。

[東都大学付属病院 朝比奈の診察室]

診察室に朝比奈がいることに驚く由夏は、朝比奈の説明も聞かず、部屋を飛び出す。

[東都大学付属病院 嵯峨の診察室]

嵯峨の診察室に突入してくる由夏。その後を追いかけてくる朝比奈。これまでの納得いかない嵯峨の態度をも含めて、由夏は一気に思いをぶつける:

  由夏 「何故ですか、どうして私の担当外れたんですか?!
      私の記憶を取り戻してくれるって言ったじゃない!
      私のことずっと守ってくれるって言ったじゃない!
      やっぱり私を疑ってるの?!
      私を信じるって言ったのはウソだったの?!」
  嵯峨 「いや、ウソじゃ無い」
  由夏 「だったらどうして。どうして記憶を取り戻してくれないのよ!
      絶対取り戻してやるって約束してくれたでしょ!!」

そして、由夏は涼平とのことを嵯峨が嫉妬しているのかと尋ねる。

  由夏 「どうして嵯峨先生が嫉妬するんですか?!
      医者と患者の関係になろうって言い出したのは嵯峨先生じゃないんですか?
      どうして嫉妬なんかするのよ!」

そのまま、部屋を飛び出し、廊下を駆けて行く由夏とそれを追いかける朝比奈。そしてその様子を見ている一希,狩辺。

そして、一人部屋に残った嵯峨は…

それにしても、由夏ちゃん、よく感情的になって部屋を飛び出していく子だねぇ(^^;)。でも、今回このシーンがやっぱり見ていて一番つらかったです。由夏ちゃんにそこまで言われて、嵯峨先生、どうする?


[次回予告]

  嵯峨 「これ以上彼女を傷つけるな!」
      第5話の次回の見所は「切れる嵯峨」らしいです


嵯峨が係わり始めてから、最初のムラサキの蝶の変死事件が発生しました。まして、由夏ちゃんと被害者が会っている現場を見ていることから、嵯峨君もそれまでは漠然と考えていたものが、現実のものとして感じるようになってきたようですね。さて、嵯峨先生、ここから事件に巻き込まれていき、事件に立ち向かっていくのか、それともただ恐怖に脅えるだけなのか。正直、最後、ハッピーエンドなのかアンハッピーエンドなのか、よくわからないんですよねぇ。とはいえ、ここしばらくは脅え、悩む嵯峨を見たい気がするのですが、こんなことを言う私は意地悪ですかねぇ…(苦笑)。


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