催眠 hypnosis

吾郎君中心レポ


〜 CASE2 二人だけの記憶 〜


[港中央警察署 会議室]

ムラサキの蝶連続殺人事件の容疑者として由夏が疑われていると聞かされた嵯峨は、1年前の事件の実績から、外山,牟田から今回の事件への捜査協力を依頼される。二人の刑事から状況説明を受ける嵯峨。3人の被害者は皆、死ぬ間際に「ムラサキの蝶」という言葉をつぶやいている,死因は急性心不全,首筋には外部からの力で付けられた鬱血によるムラサキの蝶のアザがある,だが、死因とアザには何の関係もみつけられないという…。そこで1年前の事件と同様に『催眠』が使われた殺人事件ではないかと警察は考えていたのだった;

  嵯峨 「殺人じゃありませんね。偶然死が偶然3件続いただけです。
      従って、彼女にも何にも関係もない」

それに対し外山は、被害者が3人とも由夏が昔付き合っていたことから容疑煮に違いないと断言する:

  外山 「これが偶然ですか?しかもあの女は記憶障害とぬかして精神科にかかっている」
  嵯峨 「精神科にかかっていれば、それだけで怪しいとでも言うんですか!」
  外山 「先生はいつからのお知り合いでしたっけ?」
  嵯峨 「だから一昨日始めてあったと言ってるでしょう」
  外山 「でも、もうしっかりやっちゃったんでしょ?」
  嵯峨 「・・・」
  外山 「先生のことは信じています。
      我々も先生が最初からこの事件に係わっているなんて思っちゃいません」

そう言って、なおも嵯峨に協力を依頼する外山に:

  嵯峨 「他の人間を当たってください」

と言って腹を立てて部屋を出ていこうとする嵯峨君。背後から外山が声を掛ける;

  外山 「嵯峨先生。先生も気を付けて下さい。殺されちゃわないようにね」


嵯峨先生、なーんか張り切って刑事さんから話を聞き出していましたねぇ(苦笑)。外山さんとのシーン、緊迫していてなかなか見ごたえのあるシーンです。外山さん、どんどん嵯峨君を追い詰めてやってください!(^^;)。その一方で、そばにいる牟田刑事のキャラが妙に気になるんですけど、私…(^^;)

[港中央警察署 玄関]

警察署から出てくる嵯峨。嵯峨のモノローグ重なる;

  嵯峨 『窓から・・・(三岸好太郎の詩)・・・再び飛び立つことは自由だ』

恒例の嵯峨先生のスイートヴォイスでございますぅ。毎回これが聞けるのね(*^^*)


タイトル −催眠− Case2

[東都大学付属病院 廊下]

昨日、交通事故で運び込まれた少年−達矢のいる養護施設の園長に会うために、看護婦と共に廊下を進む朝比奈。途中、朝比奈は看護婦から達矢は2年前に母親に捨てられたのだと聞かされる;

  朝比奈「ネグレクト(保護の怠慢・拒否)か…」

帽子を目深に被り、紙袋を抱えて病院のエスカレーターをのぼる嵯峨。廊下に出ると、朝比奈が看護婦らと共に、一人の男性と話をしているのを見つける。達矢の施設の園長らしきその人物は、朝比奈に、達矢が施設でも精神的な病気をもっている子供がいると他の子供に影響があるため、病院で面倒を見て貰えないかと頼んでいた。その様子を見ていた嵯峨は:

  嵯峨 「達也君はここで預かります!
      あなたも教育者の一人なら精神医学ぐらい少しは勉強したらどうなんです?」

と口を挟んでしまう。その言葉を聞いて、さっさと帰っていく園長。朝比奈は嵯峨に:

  朝比奈「病院の人間でもないのに、勝手なことを言わないで下さい」
  嵯峨 「あんな男に達矢君を任せられるか」

嵯峨君、気持ちは分かるけど、無職に近い嵯峨に任せる方が、余程心配だと思うよ…(笑)。それにしても、ごろちゃんキャラには珍しく、熱いですねぇ。もう一つ珍しいと言えば吾郎君の被っていた帽子!

[東都大学付属病院 達矢の病室]

ベッドにいる達矢の前で紙袋から、漫画雑誌を取り出す嵯峨。

  嵯峨 「じゃん!じゃじゃじゃ〜ん!」(うっ、クールなイメージが…(^^;))

漫画を手にして喜ぶ達矢は、嵯峨の魔法が効いて、お化けネズミは現れなかったと話す。嵯峨を信頼しきっている達矢の顔を見て、嵯峨は毎日病院に来ると約束する。

達矢と接しているときは自然な表情が見れるから、好きな場面ですねぇ。

[東都大学付属病院 朝比奈の部屋]

一方、朝比奈は、登校拒否になったみきのことが気になり、みきの自宅に電話を掛ける。しかし、電話に出た母親は、既に問題は解決しており、みきも父親に説得されて学校に行ったという。朝比奈はそれ以上、母親には何も言えなかった。

しかし、実際にはみきは学校には行ってなかった。

[東都大学付属病院 朝比奈の部屋]

みきのことが上手くいかず、頭を抱える朝比奈に、さらに携帯に涼平からの着信が入る。しかし、朝比奈は電話に出ずに携帯をおいたまま部屋を出ていってしまう。

朝比奈さん、2話目にして早くも苛立ちがピークにきてます。やばいです。

[街の書店]

就職雑誌を探す由夏。そして、北海道の旅行雑誌を見つけ、手に取る。

[東京ドーム近辺〜占いの店の並ぶ一角]

夜。いつものように占いの店を出す嵯峨。警察で告げられた内容に明らかに動揺しつつも、目は由夏を捜している。

事態を整理し切れていない嵯峨先生。なにせ、一気に色んな事が起きちゃってますからねぇ。あれだけ警察の前では、殺人事件じゃないとか言っておきながら、やっぱり由夏が疑われているという事実は否定しようが無いという。意志が弱いヤツ…。でも、こういう微妙なキャラは吾郎君ならではなんだろうなぁ。

[春日時計店]

店を終えて、下宿先の時計店に戻ってくる嵯峨が、耕造に声を掛けられる;

  耕造 「はぁ、今時こういうのがもてるのかねぇ。日本も終わりだな」
  嵯峨 「? はぁ」
  耕造 「また来てるよ、べっぴんさんが (^^)」

怪訝そうな顔をしながら2階の部屋に上がっていく嵯峨。

そう、こういうのがもてるんですよぉ、耕造さん!(笑)

[嵯峨の部屋]

部屋に入ると、由夏が待っていた。瞬間的に嵯峨の脳裏に警察で見せられた事件の被害者の写真がよぎるが、冷静を努めようとする。

  由夏 「お邪魔してます。ごめんなさい、勝手に上がっちゃって」
  嵯峨 「ううん。よくここが分かったな、と思って」
  由夏 「潰れそうな時計屋の2階って聞いたから」
  嵯峨 「本当に潰れそうだったろう?」

  耕造 「悪かったな…」

と、廊下で立ち聞きしている耕造&その後に付いて一緒に立ち聞きしているサチ。

  耕造 「嵯峨さんのレコが来てんだよ」
  サチ 「レコ?Hしてんの?」(゚゚;)バキ☆\(--;) by耕造

今のところ、耕造&サチのシーンが唯一、気を抜ける場面ですね。

(で、場面を再び嵯峨の部屋に戻して、と…(^^;))

嵯峨は何にも無い部屋で(でも、エアコンはあるのでとりあえず電源を入れ)、冷蔵庫からミネラルウオーターを取り出す。そして部屋に転がっている本をコースター代わりにして、由夏にコップを差し出す。

  由夏 「ごめんなさい、ゆうべは先に帰っちゃって」

嵯峨は由夏に、少年〜達矢は脚を骨折しているものの、特に問題ないことを告げる。そして話を由夏に向けて;

  嵯峨 「何か急用だった?」
  由夏 「ドラマ。ドラマをビデオにとって見るのってだめなのよねぇ、私」

と、先に帰った言い訳をする由夏に:

  嵯峨 「テレビ、無いんだよねぇ、ここ」(笑)

そして、嵯峨は達矢と毎日病院に行くと約束したために、北海道には当分行けなくなったことを話す。由夏はがっかりして帰ろうとするが:

  嵯峨 「ねぇ、明日の夜は?」

という言葉に由夏の表情が柔らぐ。

嵯峨君の生活って、一体…。ヘアにはエアコンもある、冷蔵庫もあるけど、他に何もない(部屋に最初から付いてたのかしら?)。しかも、冷蔵庫の中にも水しかない。髭を生やして身だしなみに気を使っていないようで、服装はアイロンがきいていて綺麗だし…(苦笑)。この後のシーンで、北海道へ行く旅費もあるし…。
お医者さんをやっていたぐらいだから、貯金はあるんだけど、自らこういう生活に落ち込んじゃったと考える方が自然なのかなぁ。でも、家賃滞納はよくないよ、やっぱり(^^;)。

[春日時計店 店の前]

由夏を見送るために一緒に部屋を出て来た嵯峨:

  嵯峨 「じゃぁ、明日」
  由夏 「7時に…」

嵯峨が由夏を見送るのを、楽しそうに眺めている耕造&サチ(笑)。

[嵯峨の部屋]

部屋に帰ってきた嵯峨は、由夏の残していった北海道の旅行雑誌を見つける。あちらこちらの観光スポットに丸印がつけられている。

由夏ちゃん、北海道のガイドブックを忘れていくなんて、こういう分かり易いパターンって、いいわ…(苦笑)。今回のドラマって、こういうお約束が多いんですけど、あれこれ考えるより先に事件が起きちゃうので、あまり気にならないんでしょうね。

[東都大学付属病院 食堂]

翌日。病院の食堂で昼食を取る朝比奈。テーブルの向いには刑事の外山と牟田が座っている。由夏の担当医である朝比奈に事情を聞こうとしているらしい。しかし朝比奈は由夏がどうしても人を殺すようには見えないという…

  外山 「先生、あなた人間が解っていませんね。先生みたいな人だってラーメンと
      カレーライスを一遍に食べるじゃないですか。これって結構意外ですよ」
  朝比奈「・・・」

仕事とはいえ、外山さん、典型的な嫌なヤツですねぇ…。

[東都大学付属病院 オープンテラス]

一人、テーブルに座って、タバコに火を付ける朝比奈。そこに嵯峨が入ってくる。

  朝比奈「森神達矢君のこと、どうするつもり?」
  嵯峨 「とりあえず、毎日、顔出すよ」
  朝比奈「それぐらいのこと、当然ね」

嵯峨と朝比奈は、母親の虐待が達矢の幻覚の原因ではないかと話をはじめる:

  朝比奈「そんな母親でも、きっと恋しいんだろうね」
  嵯峨 「?」

そして、突然、朝比奈は嵯峨に向かって

  朝比奈「ねぇ、私がラーメンとカレーライスをいっぺんに食べてたら意外?」
  嵯峨 「まぁ俺は慣れてるけど、初めての人は結構ショックだろうね」
  朝比奈「そうなんだ」
  嵯峨 「何で?」
      (「慣れてる」と言う言葉に、私は引っかかってしまったわよ、嵯峨君…)
  朝比奈「さっき、例の刑事が来たわ…」

その言葉に、事件の容疑者にされている由夏のことが気になる嵯峨:

  嵯峨 「彼女の記憶障害について話してくれないか?
      カルテを見せてくれるだけでいいんだ」
  朝比奈「そんなに彼女を助けたい?」
  また一年前の事件みたいになるかもしれないわよ」

そして朝比奈はいらだった様子で、気になるなら自分で診察をすればいい、と言い残して去っていってしまう。

これって、朝比奈さんが嵯峨に好意があるってことなんでしょうか?それとも、自分の話を聞いてくれないことに腹を立てただけ?
朝比奈さん、最初は完璧な医者というイメージかなぁ、と思ったのですが、いろんな面を出してきてます。大丈夫かしら?

[東都大学付属病院 階段]

朝比奈が嵯峨と分かれて、建屋内に入ると、涼平が階段で待っていた。診察日ではないのに病院に来ているのを不思議に思った朝比奈が声を掛けると、涼平は、たった今、朝比奈と会っていた嵯峨を朝比奈の恋人だと言って騒ぎはじめ、朝比奈に迫る。

  嵯峨 「どうした!」

朝比奈の叫び声を聞いて駆けつけた嵯峨に、憎悪の目でにらみつける涼平。一旦はその場を離れようとした涼平,朝比奈、そして嵯峨だったが、突然、涼平が嵯峨の背後から押し倒し、そのまま走り去っていった。

嵯峨君、弱い・・・(^^;)。
ここで、嵯峨VS涼平という新たな緊張関係が生まれます。ホント、今回のドラマは問題が山積み・・・

[街中]

夜。デートの待ち合わせ場所にいる嵯峨だが、由夏は未だ現れない。屋台のおじさんに時間を確認する嵯峨。PM7:40になっても現れない気になり公衆電話から電話を入れる嵯峨。だが誰も出ず、由夏マンションまでやってくるが、部屋にもの由夏がいる気配は無かった。

腕時計も持ってないのか、嵯峨君は〜(哀)。

[東都大学付属病院 狩野の部屋]

同僚の狩辺の部屋にやってきた朝比奈。涼平の事で頭を痛めた朝比奈は、担当を狩辺に変わってもらうことにする。チャンスとばかりに狩辺は朝比奈を食事に誘う。

[公園]

嵯峨は公園でブランコに揺られている由夏を見つける。

  嵯峨 「あれっ、7時に待ち合わせしてなかったっけ?」
  由夏 「!」
  嵯峨 「あっ、時間,間違えたかな?8時だっけ?」

嵯峨の言葉を聞き、由夏の顔色が変わる。

  由夏 「覚えてないの。あなたと約束したこと全然覚えてないの!ごめんなさい」

泣きそうな顔で嵯峨の前から走り去る由夏。嵯峨もその後を追いかける。

嵯峨先生、由夏ちゃんの記憶障害の事、知ってるんだから、もう少し気を遣って話をしてあげようよぉ(;o;)。

[レストラン]

食事をしながら、狩野に涼平の担当を依頼する朝比奈。

  狩野 「嵯峨先生、戻ってらっしゃるんですかねぇ?」
  朝比奈「戻ってくることはないと思います」
  狩野 「そうですか、それは残念だ・・・」

それを聞いて、狩野は朝比奈に変わって涼平の担当を引き受けることを承諾する。

  狩野 「これからは何でも私に相談してください。遠慮はいらないですから」

そしてテーブルの下では狩野の足が朝比奈のスカートの中に…。

やっぱ、恐いなぁ、狩野さん。でも、こうなるとこのドラマって、ホラーと言うよりストーカードラマじゃない…(苦笑)

[由夏のマンション]

部屋のドアをロックしたまま、嵯峨と合おうとしない由夏(ということは、嵯峨君、由夏ちゃんに追いつけなかったのね・・・)。部屋のドアごしに話をする二人。

  由夏 「2ヶ月ほど前から、時々記憶がなくなることがあるの」
     「私たちもう会わない方がいい」

嵯峨は必死に由夏を説得する;

  嵯峨 「いいか、記憶がなくなるのは特別のことじゃないんだ。
      ほら、酒を飲んだって記憶はなくなる。
      ほら、シラフの時だって昨日のことすら忘れてしまう事だってあるだろ?
      君の記憶だって時間をかけてきちんと治療をすれば必ず治る!
  由夏 「無理よ!あなたと出会えたことだって、きっと忘れるのよ!」
  嵯峨 「忘れさせない!
      だったらずっと一緒にいればいい。そしたら絶対に忘れない。
      それでも忘れたらまた出会えばいい。
      そんなの何だって何度だって出会えばいい。
      待ってるから。君に忘れられても、俺はずっとここで待ってるから…

このシーンの嵯峨君って、情熱的で好きです。熱いごろちゃんって初めてかも。それでも、由夏を必死に説得する姿って、どこか映画で桜井さんを説得している嵯峨君と重なるような気がします。


部屋のロックが外れる音がする。急いでドアを開けた嵯峨は、ようやく由夏と顔を会わすことができた;

  由夏 「恐いの。自分が怖くてたまらないのよ!」

外では雷が鳴り響き、部屋の電気が消える。

明かりの消えた部屋で、床に座って静かに話を始める二人。由夏は警察から殺人事件の容疑者として疑われている、そして仕事先の保育所も休むように言われたことを嵯峨に伝える。一方の嵯峨も警察に呼ばれて話を聞いたこと伝える。

  嵯峨 「君は人なんか殺してない」
  由夏 「どうしてあなたに分かるの?!私の何が分かるのよ!」
     「自分の中にもう一人の自分がいるみたいで恐いの!」

そして、取り乱しはじめる由夏。そして嵯峨はそんな由夏を落ち着かせようと懸命になる(というより振り回されているような…)

  由夏 「だって全然覚えてないんだもの!覚えてないから恐いのよ!」
  嵯峨 「俺が記憶を取り戻して見せる!
  由夏 「そんなのできるわけないわ!」
  嵯峨 「俺にはできる!」
  由夏 「無理よ!」
  嵯峨 「信じてくれ。俺ならできる!な、信じてくれ!」

そして、ようやく由夏を捕まえ(^^;)、由夏の身体を自分の正面に引き寄せる嵯峨:

  嵯峨 「もう一つ君に黙っていたことがある。
      俺は、俺は医者だ。精神科医だ。君の通っている精神科にいたんだ」

由夏は嵯峨が達矢に催眠をほどこした様子を思い出し、嵯峨が精神科医であることを理解する:

  嵯峨 「そうだ、もう心配しなくていい」
  由夏 「本当に私の記憶を取り戻してくれる?」
  嵯峨 「ああ」
  由夏 「もう、これ以上苦しまなくていいの?」
  嵯峨 「ああ」
  由夏 「私をずっと護ってくれる」
  嵯峨 「ああ」
  由夏 「私と一緒にいてくれる?」
  嵯峨 「ああ」
  由夏 「ずっと?」
  嵯峨 「ああ」

結局、嵯峨君って、勝手に思いこみで突っ走っちゃうんだ〜。でも、この嵯峨君の若さ、って好きだよ。2話の中ではこのシーンが一番、嵯峨の若さとか必死さが一番現れているシーンじゃないかな。

[港中央警察署]

会議室の机に3個のムラサキの蝶の標本−いずれも由夏の家に送られてきたものと同じ標本−が置かれている。牟田は外山にこれらはそれぞれ3人の被害者の部屋から出てきたものであり、差出人は不明だと告げる。

  外山 「殺人予告を気取っているつもりだろ。
      これで本当にムラサキの蝶殺人事件になった…」

[由夏のマンション]

まあまた由夏とやっちゃった嵯峨先生(^^;)。停電が復旧し、部屋の明かりがつく

  嵯峨 「あっ、消そうか?」

そして、ベッドから出た嵯峨は、足元に蝶の標本が置かれているのを見つける:

  嵯峨 「あれっ、蝶の標本箱、また買ったの?」

由夏は誰かよく分からないが、送られてきたのだと話す。

2話にして、3回目のベッドインでございますぅ。f(^^;)

[東都大学付属病院]

ある決意を持って病院にやってきた嵯峨は、倉沢に面会を求める。倉沢は嵯峨を暖かく迎え入れる

  倉沢 「おかえりなさい、嵯峨先生」
  嵯峨 「いろいろと申し訳ありませんでした」

倉沢に深々と頭を下げる嵯峨。嵯峨は、警察の捜査には協力をしないが、助けたい人−由夏−がいるので、病院に戻りたいのだと倉沢に話す。そんな嵯峨に;

  倉沢 「彼女を助けたいというのは精神科医としてですか?」
  嵯峨 「もちろんです」
  倉沢 「余分なことかもしれませんが、嵯峨先生と蒼井由夏との…」
  嵯峨 「少なくとも僕は蒼井由夏を愛しています
  倉沢 「まぁ、言うまでもないことでしょうがね、
      精神科医が患者に恋愛感情を持つという事は、あってはならない事です。
      恋愛感情は治療の妨げにはなっても助けにはならん。どうしますか。
      嵯峨先生、恋愛感情を捨てられますか?」
  嵯峨 「(無言)」

倉沢さんのこの言葉でようやく物語が始まるって感じですね。それにしても、嵯峨君、倉沢さんにこんなに正直に語っちゃうなんて、やっぱり若いよねぇ。

[東都大学付属病院 達矢の病室]

達矢の病室を尋ねる嵯峨:

  達矢 「本当に本当に明後日は来てくれる?」
  嵯峨 「(おまじないの手を作って)ああ、約束だ!」

[街中]

突然、由夏を連れ出す嵯峨。

  由夏 「どうしたの急に?」
  嵯峨 「約束しただろ」
  由夏 「でも、急すぎるわよ」

うわ〜、嵯峨君と由夏ちゃん、手をつないじゃってるよ〜。ラブラブだわ〜。

[札幌 大通公園かな?]

噴水前の広場を歩く嵯峨と由夏

  由夏 「うわー、本当に来ちゃたんだ〜。初めてなんだ、札幌」
  嵯峨 「行こう、時間が勿体ない!」
  由夏 「どこ行くの?」

先日、由夏が嵯峨の部屋においていったガイドブックを手にして:

  嵯峨 「(由夏が)マークした所、全部」
  由夏 「うん!」

時計台〜 道庁前〜 クラーク像(羊が丘)〜 羊の毛狩り〜 トウモロコシを食べ、ビールを飲む二人〜 藻岩山へのリフト〜 二条市場で生きたカニを手にはしゃぐ二人〜 ラーメン横町・・・

そして再び大通公園の芝生の上で横になる二人・・・

  由夏 「うわー、ちょっと食べ過ぎた〜」
  嵯峨 「マークしすぎだよ」
  由夏 「あ、蝶の絵!」

と、本来の目的をすっかり忘れていた嵯峨&由夏

いよいよ来ました北海道!二人だけの楽しい思い出の映像です。とはいえ、このシーン、音楽が流れるだけで、お互いの台詞がなんにも無いんですよねぇ。ちょっと寂しいけど、とってもきれい。そしてとても切ない…。

[北海道 三岸光太郎美術館]

嵯峨の見た蝶の絵を求めてやってくる二人。そして、由夏を見つめる別の女性の陰が…。それに気づかず目的の絵の展示されている場所に急ぐ。そして、まさしく目的の絵を見つけた二人。

  嵯峨 「あった!」
  由夏 「本当、私の標本箱と同じ。1匹だけピンをはねのけて舞い上がろうとしている」

絵のそばに置いてある絵の説明を書いた用紙を手に取る嵯峨。そこには三岸光太郎の書いた詩が載っていた:

  嵯峨 「白昼夢を見ているみたいだ…」

閉館の時間になり、退館しようとする二人。いつまでも名残惜しそうにする由夏に:

  嵯峨 「今度、一緒に来よう」

そう言って、蝶の絵の前から離れる二人。美術館の玄関口に向かう由夏に、先程、由夏を見つめていた女性(矢田亜希子)がすれ違う・・・

  由夏 「!」

ようやくキーパーソンの一人、矢田亜希子嬢の登場です!もう、パターン通りの怪しい登場の仕方でおもわずニヤリ(^^;)。ここから折角の楽しい北海道が、あっという間に危険で悲しい物語へと移っていくんですねぇ…。

[北海道のホテルHOTEL RENAISSANCE ロビー]

フロントでチェックインの手続きをする嵯峨。由夏はそれまで楽しそうにデートを楽しんでいたが、フロント係の差し出した2つのキーを見て、言葉を失う。

[北海道のホテル 客室の廊下]

ホテルの従業員に従い、廊下を進む嵯峨と由夏は、別々の部屋に案内される。

  由夏 「どういうこと?どうして一緒じゃないの?」
  嵯峨 「僕は君の記憶を取り戻すと約束をした。
      取り戻して必ず君の潔白を証明してみせる。
      そのために僕は精神科医に戻る。そして君は僕の患者になるんだ。
      もう僕たちにそれ以外の関係は何もない。病院以外で会うのもこれが最後だ

嵯峨は自分の部屋に引き込み、部屋の廊下に一人残される由夏。

由夏ちゃんの混乱をよそに、嵯峨先生、非常に淡々としていますねぇ。とはいえ、それぞれに二人とも辛そうなんだよ…

[東都大学付属病院 朝比奈の部屋]

帰宅しようとする朝比奈。携帯電話を手にとると、20件の留守電メッセージが…

  涼平の声『先生も共犯者にしてやるから.先生も共犯者にしてやるから.先生も・・・』

今回、ここが一番恐かった・・・

[北海道のホテル 嵯峨の部屋]

病室でお化けネズミに怯える達矢
 ・
 ・
 ・
の夢で目が覚める嵯峨。同時にホテルの部屋のドアをノックする音が。ドアを開けるとそこには由夏が立っている。

  由夏 「よ!」
  嵯峨 「どうした、眠れないのか?少し、話でもしようか」
  由夏 「あのさ、記憶、戻らなくても、いいかな、って。
      警察に疑われてもいい、別に構わない・・・好きなの、あなたが!」

涙を流しながら由夏は嵯峨の胸に飛び込む。そして、嵯峨は…

ドラマ最初の山場.恋人同士から医者と患者という切ない関係に変わる場面です。最後の吾郎君の微妙な表情が何とも言えず、いいですね。でも、普通、こういうドキドキするシーンってドラマ中盤に出てきそうなものなのに、やっぱり今回のドラマは展開が早い。


[次回予告]

  嵯峨 「救えるのか、彼女を?」


第二話は、かなりノーマルな展開だったように思います。話を次に進めるために、色々な問題を初回していったような感じ。これから問題になるであろう「嵯峨と由夏の医者と患者の関係」とか、涼平や狩野の異常さ等が、順番に描かれていましたね。それに謎の女性、矢田さんが登場してきたし、次回からは目を離せないということかしら?

で、我らが嵯峨先生ですが・・・わかんないんだよなぁ。もう、ホント、由夏ちゃんのために一人で手に突っ走ってます。精神科医とかいいながら、全く冷静さのかけらも無いじゃない…(苦笑)。そもそも今は朝比奈が由夏の担当医なんだし、完全に越権行為だよなぁ。それに、勝手に自分が由夏の記憶を取り戻してやるなどと、思い上がった発言をしているしぃ…。でも、まぁ、そんな嵯峨君が好きなんですけどね (*^^*)。今迄、どちらかというと吾郎君のキャラは冷静キャラでしたから、主役ならではのなりふり構わない熱さというものを見ると、なんだか嬉しくなっちゃいます。頑張れ、嵯峨君!

でも、ほんと、今回のドラマはさすが「主役」(^^;)だけあって、吾郎君をちゃんと描こうとしていてくれるのが嬉しい。稲田Pには感謝感謝です(ソムリエでお世話になったのももちろんだけど、催眠のキャスティングも稲田さんだもんなぁ…)。弱さもあるし、逞しさもあるという大人の男性。な〜んて充実した1時間なんでしょう。

あと、忘れちゃ行けないタイトルバック。今回初お披露目めです。どこまでも続く白い階段で接することなくすれ違う二人と、今回のロケであった北海道での楽しい記憶とが交互に挿入されております。北海道の映像では、二人のダンスシーンがお気に入り。もっとゆっくりと映像を流してくれないかしら?


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