第64回 10.02.06 23:00〜23:54 | (10.04.25up) |
本日の5本は以下の5本;
■ インビクタス 負けざる者たち
■ 50歳の恋愛白書
■ 新しい人生のはじめかた
■ 渇き
■ NEW YORK I LOVE YOU
今日もテレ朝の食堂テラスかな。目の前のテーブルにはお鍋が用意されてます。
大下 「せーの」
吾郎 「どん」
鍋の蓋をあけて;
二人 「うわ〜!!」
吾郎 「ごめん、慎吾!!」
大下 「すごーい!」
ゆで松葉ガニ、蟹の炊き込みご飯、香箱ガニと蟹づくし。
大下 「ご飯もぴっかぴかですよ」
吾郎 「しかも、湯気がねぇ〜」
吾郎君よりも大下さんの方が嬉しそうに見える(いつものことだけど(笑))
吾郎 「う〜ん♪ぎゅっ、としてますね」
大下 「蟹(がぎゅっと)!」
吾郎 「『ぎゅっ』と濃縮されてますね」
大下 「2月の月イチゴロー」
吾郎 「はい」
大下 「第5位は?」
吾郎 「第5位は『渇き』です」
[第5位]渇き
吾郎 「もうこれは、今回、5作品の中で実は、一番期待してたんです
けど、一番期待外れでした」
大下 「ああ」
吾郎 「ええ。まずこれ、これ、ヴァンパイア…吸血鬼が…の話であっ
て」
大下 「そうですね」
吾郎 「血が多いんですよね。流血シーンが多くて」
大下 「はい」
吾郎 「う〜ん。…しかもその、血を飲む…ダメな事ってね」
大下 「ゴクゴク飲んでましたよね!」
吾郎 「ゴクゴク飲んでましたしね。もう、それが延々と続くんで…。
もうやっぱ、生理的に受付ない。もう映画のクオリティがどう
だっていう以前の問題であって」
大下 「はい」
吾郎 「それを見させられることによっての苦痛っていうか不快感って
いうのは…」
大下 「はい」
吾郎 「ちょっと耐えられないものがありましたよね。きっと映画とし
ては、その不快感を与えることも狙いのひとつなのかもしれな
いんですけれども」
大下 「はい」
吾郎 「あまりにもちょっと…」
大下 「はい」
吾郎 「もしかしたらソン・ガンホさんはすごく韓国を代表する、本当
に実力派…、俳優の一人かもしれませんけれども、僕はあまり
ヴァンパイアのソン・ガンホっていうのは、あんまり好きじゃ
なかったです。ちょっと…、力を持った監督が難しいとこ行っ
ちゃった、みたいな」
大下 「ああ」
ナレ 『一番期待したのに、一番期待はずれ』
大下 「では第4位は?」
吾郎 「第4位は『新しい人生のはじめかた』です」
[第4位]新しい人生のはじめかた
吾郎 「ま、これはもう、本当に、ありふれたお話で」
いきなりですか・・・(汗)
大下 「(^^;)」
吾郎 「ただ、まぁそれが一時間半っていう…ねぇ?」
大下 「はい」
吾郎 「上映時間なんで、まあ…、何かさらっと見れたな、っていう。
前菜みたいな。胃に優しい食前酒みたいな…」
大下 「ああ、いいですねぇ」
吾郎 「いいですねぇ、胃に優しい食前酒な映画。ただ、まあ、その…
ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンの二人の俳優の魅力
“のみ”で、成立してるんじゃないかな。設定だけ作ってアド
リブだけで芝居してるんじゃないかな?っていうぐらいにナチ
ュラルであり」
大下 「ねぇ?」
吾郎 「お互いの駆け引きっていうのが、もう今そこで生まれたセリフ
に聞こえる…」
大下 「はい」
吾郎 「セリフというか言葉に聞こえる。そこが素晴らしいと思いまし
た。もう、これが正しく演技力、ということなのかなぁ〜って
思って、僕も非常に勉強にはなったんですけど」
大下 「ええ」
ナレ 『胃に優しい食前酒ムービー』
大下 「では、第3位は?」
吾郎 「第3位は『50歳の恋愛白書』です」
大下 「はい」
吾郎 「はい」
[第3位]50歳の恋愛白書
吾郎 「何か非常に難しい映画でしたね」
大下 「そうでしたね」
吾郎 「う〜ん、なんか今までであるようで無いような映画だったんで。
結果、見終わった後に…『えっ、何だったんだ?!』みたいな。
意外と。で、主人公の演技も素晴らしいので、つい見てしまう
んですけれども」
大下 「ショーン・ペンの奥様(ロビン・ライト・ペン)」
吾郎 「ねぇ?何でこれにキアヌ・リーブスが出てたのかも良くわかん
ないんですけども…。何か、“いい映画…風”な感じですよね。
あとはイタリアの宝石・モニカ・ベルッチ…。何ですか、あの
フェロモンは!ねぇ?!目をつぶるとモニカしか出てでこない
よ…」
大下 「正味、一分くらいしか出てないですけど…(笑)」
吾郎 「そう(笑)。危険な程のフェロモンが出てましたねぇ。な〜んで
しょうねぇ〜、あのモニカ・ベルッチのフェロモンは!?まぁ、
あとやっぱり、な〜んであっち(新しい人生のはじめかた)が
4位でこっち(50歳の恋愛白書)が3位だったかっていうと、
やっぱり…やっぱモニカのフェロモンじゃないですか、どう考
えても」
そ、そういう目線でいいの?(汗)
ナレ 『とにかくモニカ・ベルッチのフェロモンに圧倒された』
大下 「では、第2位は?」
吾郎 「第2位は『インビクタス/負けざる者たち』です」
大下 「ええ!!!」
吾郎 「あははは(笑)」
[第2位]インビクタス/負けざる者たち
吾郎 「あの…まぁ、今回、実話なんで。やっぱりこう、フィクション
ならではのちょっとしたズルい仕掛けっていうんですか?その
ちょっと仕掛けがあまり無かった…ので。まぁ当たり前なんで
すけど、まるで本当、ドキュメンタリー作品を見ているようだ
ったので」
大下 「これは本当、知らなかったので…」
吾郎 「う〜ん。僕もそうですよ。衝撃的でしたねぇ。高々ねぇ、15年
くらい前のお話なんですけれどもねぇ〜。そう、僕、あんまり
ラグビーがわかんないんですよ」
大下 「あ、私もそうなんです 」
吾郎 「ちょっとルールがわかんないから、ちょっと勿体なかったって
いうか…」
大下 「あの、全部試合展開も…忠実に再現してる…」
吾郎 「そうですね。だから、このアタック…、アタックじゃないや、
何だっけ、これ?」
大下 「トライ」
吾郎 「トライとか無かったじゃないですか」
大下 「そうですねえ」
吾郎 「枠んとこボールが行くやつばっかだったじゃない?」
大下 「ペナルティ・キック… 」
吾郎 「ペナルティ・キック!」
大下 「地味〜な…、試合展開だったんですけどもそれも忠実だった」
吾郎 「まぁ、全てね、実話なんで。すごくリアルに描いてたんで…。
だからまぁ僕みたいな『映画としての仕掛けが無い』って言っ
ちゃいけないんじゃないですか。ただ、そういう映画なんじゃ
ないんですか?ちゃんとドキュメンタリーとして」
大下 「ああ」
吾郎 「うん」
大下 「あぁ。俳優さんはいかがでした?」
吾郎 「モーガン・フリーマンですね。やっぱすごくこう…、惹きつけ
ますよね。モーガン・フリーマンっていうのは嫌いな人は誰も
いないと思うし。本当、黒人を代表する俳優さんで、本当に、
(役柄の)ネルソン・マンデラのまんまに見えますし」
大下 「はい」
吾郎 「マット・デイモンは、もう俳優という…なんか…職人技な」
大下 「はい」
吾郎 「自分のそういうキャラクターを前面に押し出さないで、本当に
役に身を投じるっていうのが素晴らしいと思いましたね」
ナレ 『映画としての仕掛けがちょっとだけ欲しかった』
残る1位は『ニューヨーク、アイラブユー』でした。
[第1位]ニューヨーク、アイラブユー
吾郎 「ま、とにかくすごくお洒落でね」
大下 「はい」
吾郎 「すごく軽快ですし。見やすいですし。ショート・ショートって
やつですよね」
大下 「はい」
吾郎 「何か、ダラダラ長い映画よりよっぽどいい」
大下 「う〜ん」
吾郎 「う〜ん。何かその…余計なものが無くて。メインが全部重なっ
ていくみたいな。料理で言うと。まるでワン・スプーン料理み
たいに。そこに全部凝縮されてて…。本当、何か夢を見てるみ
たいな感じでね」
大下 「ね〜」
吾郎 「出演者もすごい豪華でしたしね。オーランド・ブルームだとか、
イーサン・ホーク、アンディ・ガルシア。アンディ・ガルシア
はもう何かちょっと久々で」
大下 「いきなりきました!」
吾郎 「格好良かったですよね?」
大下 「どの作品がお好きでしたか?」
吾郎 「僕はですねぇ、あの…2作品目のナタリー・ポートマンが主演
のインド人の監督が描いた作品が。これはねぇ、僕、この作品
が素晴らしいから、この映画を1位にしたと言っても良いぐら
いに、すごく良かったです。何か、『ニューヨーク・アイラブ
ユー』ってことだけあって11個の11個なりの、こう…いろんな
愛の形があるんですけどね。僕はああいった愛の形…好みです
ね、えぇ。超お薦め!」