Sma Station!! 2008年9月分


第51回:08/09/20

 

第51回 08.09.20 23:00〜23:54(08.10.05up)



今月の映画は次の5作品;

  ■ イキガミ
  ■ アキレスと亀
  ■ アイアンマン
  ■ 落下の王国
  ■ 消えたフェルメールを探して


今回もテレビ朝日のスタジオで組まれたセットでの収録です。まずはワイン(白)で乾杯;

  大下 「乾杯〜」
  吾郎 「乾杯」
  大下 「頂きます」
  吾郎 「ああ、おいしい」

そうして、今回は、東京銀座・御魚 大渕座の料理が運ばれてきました。今回は松茸料理です。

  大下 「ああ、おいしそう!!」
  吾郎 「松茸づくし」
  大下 「松茸ピザ」
  吾郎 「ね?」
  大下 「松茸甘鯛のポワレ、松茸乗せ…香りがビンビンきましたね」
  吾郎 「ねぇ」

一口食べて;

  吾郎 「これ、結構、味もしっかりしてるんで、『香り松茸、味も松茸』
      になってますね」
  大下 「そうですね」
  吾郎 「うん」
  大下 「あ、稲垣さん、今日、スタジオゲストが」
  吾郎 「うん。何?」
  大下 「役所広司さんなんです」

その言葉を聞いて、手にしていたフォークを置いて、思わず背筋伸ばしてますよ。

  吾郎 「え!!!【焦】」
  大下 「この姿を今」
  吾郎 「え、こんなとこ見られてるんですか!?
  大下 「はい」

改めて・・・

  吾郎 「あ、お久しぶりです。えぇ、役所さん、4年前ですね、『笑の
      大学』で、えぇ…お世話になった以来なんですけれども。まぁ、
      その後も役所さんの活躍は、えぇ…スクリーンで拝見させて頂
      いてます。今日はかなり、ね、映画について色々ちょっと生意
      気なことを、まぁコメントしてしまうかもしれませんが、まぁ
      横にいるあの…香取くんの指令で行われているコーナーなんで、
      どうか暖かく見守ってくださいm(_ _)m」

そんなこんなでこの後、いつもと違ったトーンだったらどうしようかと思いましたが、コメントはいつもどおりだったかな。むしろ今回は映画のラインナップがいい感じで、ここ最近の中ではかなり素直に見れました楽しめました。

  吾郎 「第5位は『消えたフェルメールを探して』」

[第5位]消えたフェルメールを探して

  吾郎 「映画じゃないよね、全然ね。ドキュメンタリーとして追ってい
      きたいものもはっきり見えないし」
  大下 「はい」
  吾郎 「うん。最後まで追えてないし」
  大下 「はい。解決がまだできていない事件…」
  吾郎 「解決できたらもうそれは国際問題になるからね!
  大下 「そうですね(^^;)。世界的なニュースですね!」
  吾郎 「そうそうそう。ドキュメンタリー映画としては、どうかな?!
      (笑)。フェルメールを観たくなりますよね」
  大下 「なりました」
  吾郎 「実際にね」
  大下 「はい」
  吾郎 「今、東京に来てるらしいですね。7枚来てるんですか?」
  大下 「そうなんです」
  吾郎 「行きましょうよ、ぜひ」
  大下 「行きたいですね!」
  吾郎 「でも、なんかそういう会話しか残らない映画でしたね」
  大下 「(笑)」

  ナレ 『フェルメール展は上野にて開催中です』

って、ナレーションまで映画のことを語ってないし…(汗)。



  吾郎 「第4位は『アキレスと亀』」

[第4位]アキレスと亀

  吾郎 「最近の武さんの映画はどっちかっていうと芸術的な映画が多く
      て。ちょっとわかる人にはわかるけど」
  大下 「うん」
  吾郎 「ちょっとわからない。まぁ、それが芸術なのかなぁ、みたいな」
  大下 「はい」
  吾郎 「う〜ん。昔からそういう映画も色々交互にやってらっしゃった
      けど、そういった意味で今回の映画はどっちなのかな、ってい
      う」
  大下 「はい」
  吾郎 「『監督・ばんざい』よりはこう、遥かに、分かり易さはあり、
      ほのぼのとした、心温まる、結構、ストーリーになってるし、
      映画になっているんじゃないかなぁっていう」
  大下 「うん…」
  吾郎 「北野武という芸術家、というものが自分自身をこう・・・映画
      の中に投影し、描いている、わけじゃないですか?」
  大下 「はい」
  吾郎 「何かちょっと、武さん寂しいのかな、とか、『僕をわかって欲
      しい、僕を見てもらいたい』的な。すごい『監督・ばんざい』
      で僕はそれを感じたんですけれども」
  大下 「はい」
  吾郎 「今回さらに、『あれ見たい、これ好き、これ嫌い』って、何か
      はっきり物事を言ってる感じがしますね、最近の映画だと」
  大下 「あぁ」
  吾郎 「あと、なんか童心になってきてる気がする。すごい」
  大下 「ねぇ・・・」

  ナレ 『武さんの寂しさを感じたみたいですね』



  吾郎 「第3位は『イキガミ』」

[第3位]イキガミ

  吾郎 「面白かったですよ」
  大下 「面白かったです」
  吾郎 「面白かった!」
  吾郎 「すごいテンポもいいし。何かこれまた原作とか読んでると色々
      言いたくなっちゃうと思うんですけど。とにかく先入観なしに
      観れて。で、俳優さんたちも皆さん素晴らしかったですね」
  大下 「ねぇ」
  吾郎 「うん。山田孝之さん、松田翔太さん、成海璃子さん、皆さん、
      本当よかったなと思います」
  大下 「良かったです。泣けました」
  吾郎 「泣けましたね」
  大下 「3,4回泣きました、私」
  吾郎 「いや、僕も結構泣けましたよ。うん。元々このイキガミという
      発想自体があまりにも荒唐無稽で、それはないだろうというよ
      うな…。まぁ、無茶のある設定なんですけど」
  大下 「そう」
  吾郎 「その、人が例えばその、死に直面した時に」
  大下 「はい」
  吾郎 「ねぇ、どういう行動をとるとか、うん、自分だったらどうする
      とか。置き換えて考えてしまいますよね。うん」
  大下 「稲垣さんはあと24時間だったらどんな事をしたいですか?」
  吾郎 「なんか、あったかい、自然の中に行きたいですね。お花畑とか
      (^^;)、小川とか」
  大下 「うーん!」
  吾郎 「大下さんは?」
  大下 「同じです♪
  吾郎 「???」
  大下 「(焦って) 私も、私も、私も、1人がいいんです!!」
  吾郎 「本当?」
  大下 「マネしてないです」
  吾郎 「(笑) いいよ、マネして!マネして!!
  大下 「(笑)」

こういう会話を吾郎君とできる大下さんが非常に羨ましくなりました。ええなぁ〜、


  ナレ 『もしイキガミが届いたら、あなたは何をしますか?』



  吾郎 「第2位は『アイアンマン』!!」

[第2位]アイアンマン

これはまさかこの順位に来るとは思ってなかったんで驚きました。だって、見た目、格好よくないじゃないですか、アイアンマンって!!(汗)

  大下 「第2位?」
  吾郎 「第2位」
  大下 「理由はどういうところでしょうか?」
  吾郎 「アイアンマンがカッコイイから!
  大下 「あはははは(大笑い)」
  吾郎 「アイアンマンのスーツが欲しいから!僕もアイア
      ンマンになりたい!!アイアンマンが住んでいる
      あの家に住んでみたい!!!
  大下 「あはははは(大笑い)」
  吾郎 「あの海が見える(家に)。ストーリーはあんまり覚えて
      ない!!

久々にはじけた吾郎君が見れて、かなり嬉しいぞ!でも、見てみたら、案外、評判いいのよね、この映画。

  吾郎 「もうここまで割り切ってやってくれてたら、楽しいとしか言い
      ようがないですよね。エンタテイメントとして本当によくでき
      ていると思いますしね。ロボット好きとかにはたまらないです
      ね」
  大下 「なるほど」
  吾郎 「はい。だから、僕らの世代にはたまらないんじゃないですか?
      超合金で遊んでいたような、ガンダムとか。そう…スーツって
      名前がつくとね。聖闘士星矢とかもほら、けっこう世代じゃな
      いですか」
  大下 「あぁ」
  吾郎 「うん。だって聖闘士星矢は僕らはミュージカルで、SMAPでね、
      昔(舞台を)やらせて頂いた時には、素材がね、発泡スチ
      ロールだったんです」

大下さん、硬直(笑)。写真でしか見たこと無いけど、こっちも硬直(笑)

  大下 「そうだったんですかぁ」
  吾郎 「そう。だから、こういうアイアンマンみたいな、ああいう上質
      のね、素材で出来たものを、憧れるんですよ。なんかさ、スパ
      イダーマンにもバットマンにも別になってみたくないんですよ。
      中身から変身したくないの、これ。今の自分の中は弱いのに、
      着けるとすごいヒーローになって。戦闘機よりも速く飛べる、
      車も持ち上げられちゃうっていうアイアンマンになりたいねぇ」

大下さん、吾郎君の語りを聞きながら、ずっと口に手を押さえて笑ってます。

  吾郎 「F22より速いんですよ!マッハ8とか出るんですよ!!」
  大下 「わからないです(汗)。あ、そうなんですか?」
  吾郎 「音速の8倍だから、マッハ8」

大下さん、音速の8倍とかそういうことを聞いてるわけじゃないとは思うけど、とにかく吾郎君のこういう語りは楽しいわ♪

  ナレ 『とにかくアイアンマンになりたいんですね』



そして残る作品『落下の王国』が今回の第1位。

[第1位]落下の王国

  吾郎 「いやぁ、素晴らしかったですね〜」
  大下 「うん」
  吾郎 「まぁ、あとその、美しい映像っていうものが・・・一番印象に
      残る作品だと思うし。すごいですよ、4年間にわたって24ヶ国?
      13世界遺産?」
  大下 「すごいです」
  吾郎 「うん。で、撮影されたっていう。しかも、そのCGがないですか
      らね。これほとんど…」
  大下 「私、それにビックリしました」
  吾郎 「う〜ん。人のなんだろうなぁ、情熱とか、そこに懸ける思いと
      かっていうのは、映像を通じて伝わってくるんですよね。これ
      を映画化したっていうのはもう、奇跡じゃないですか?うん…。
      今のところコトイチじゃないですか?」
  大下 「あぁ、そうですか!」
  吾郎 「はい」
  大下 「もう出しちゃいます、コトイチ?」
  吾郎 「今のところコトイチですよ!」
  大下 「おぉ〜」
  吾郎 「う〜ん」

  ナレ 『出ましたねぇ〜、コトイチ』


ってことでスタジオ。いつもならスタジオトークは書かないんですけど、吾郎君に関してのコメントが少しあったので残しておきます。

  香取 「さぁ、このようなランキングになりましたが、稲垣吾郎の映画
      評論いかがでしたか、役所さん?」
  役所 「いや、見事ですね。へへへへへ(笑)」
  香取 「見事ですか?」
  役所 「なん・・・どういう気持ちでやってるんだろうなぁ」
  香取 「なかなか言えないですよねぇ」
  役所 「ねぇ」
  香取 「自分もお芝居とかやらせてもらってるんで、なかなか言えない
      んですけど、やってくれてるんです」
  役所 「ねぇ」
  香取 「それをあんまり言うと吾郎ちゃん怒るんです」
  役所 「ねぇ」
  香取 「お前のためにやってるんだって」
  役所 「あの、映画評論家の役をね、ちゃんとやってくれてるのが嬉し
      いですよね」
  香取 「そうなんですよ。ちゃんと全部観てくれて」


この後、慎吾君は『アキレスと亀』を1位に変更してました。

 


home