第47回 08.03.15 23:20〜24:14 | (08.03.23up) |
今月の映画は次の5作品;
■ ノーカントリー
■ ライラの冒険 黄金の羅針盤
■ マイ・ブルーベリー・ナイツ
■ 4ヶ月、3週間と2日
■ 魔法にかけられて
今回はテレビ朝日第5スタジオ。屋外じゃないのね。スタジオだけあってか、セットも非常に凝っていて、太鼓橋まであって日本庭園風なのだけど、更に本物の桜の木までセッティングされてます。その太鼓橋を渡って二人が登場です。
大下 「綺麗ですねぇ〜」
吾郎 「わざわざこの1コーナーだけのために、これだけのセットを作
って頂いて」
大下 「これ、本当の桜?本物ですって!」
吾郎 「(桜を触ってみて)本物じゃーん!」
大下 「本物なんですよ、稲垣さん!」
吾郎 「すげぇ!本物だ!」
大下 「本物ですよ!」
吾郎 「初めて桜見た、今年!」
大下 「私もです」
二人して立ち上がって後ろの桜を堪能しに行っちゃいました(笑)。相変わらずこのコーナーを楽しんでる二人がいいわ〜。
そして再びテーブルについて、テーブルの上のお弁当箱をあけてます;
大下 「じゃーん!あっ!」
吾郎 「すごーい!」
大下 「おいしそうですね〜」
大下さんがあけたお弁当箱の中には豪華なステーキサンド。吾郎君、一口食べて、思いっきり嬉しそうな表情を。ええなぁ〜
大下 「おいしい!これは、今、ドラマで忙しい中、5本映画をご覧に
なって下さった稲垣さんへのご褒美ということで」
吾郎 「嬉しいなぁ、俺、観ないで番組やっちゃうテロを起こ
そうかなって思ったり」
大下 「あははは(笑)」
さてさて、今回の映画は・・・
大下 「3月の月イチゴロー、第5位は?」
吾郎 「第5位は、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』です」
[第5位]ライラの冒険 黄金の羅針盤
吾郎 「もう、壮大なる予告編みたいなもんですよね。ある程度この原
作を読んで勉強しておかないと、絶対にわからない。急にキー
ワードが出てきますから」
大下 「そうなんです!」
吾郎 「ね…。“ダスト”だとか、“ダイモン”だとかね。ちょっと、
ついていくのにね?」
大下 「はい」
吾郎 「やっぱり、本当大人から子どもまで国籍やもう、人種問わず、
人に受け入れられるエンターテイメントを作るんだったらもう
少し解り易い、1部作だけでも通して観なくてもわかるような
ね。そういう親切さがあってもいいのかなっていう気はします
けどね。原作読もうかね」
ナレ 『吾郎さん、厳しい意見ですね』
続いて第4位は?
吾郎 「『4ヶ月、3週と2日』」
[第4位]4ヶ月、3週と2日
吾郎 「もう、渋い映画を香取くんは選んでくれましたねぇ」
大下 「ねぇ」
吾郎 「もう、かなり社会派ドキュメンタリーだよね。ただまぁ、当時、
ドキュメンタリーとして映像残してないから、やっぱりすごく
こう…、自分達のことだしね。自分達の国のことだし、自分達
が抱えてきたことだから。やっぱ、その想いっていうのはね、
凄まじいものが伝わりますよね、映画から勢いとかさ、情熱は
買うよね」
大下 「いやー」
吾郎 「うん、俳優さんも素晴らしいと思うよ。なんかこう…賞をとっ
たってだけで観にいくのは、ちょっとこれは、なんか門前払い
されちゃうような映画だなって、僕は思いますけどね」
大下 「はい」
吾郎 「うん…」
ナレ 『その意見、納得です!』
3位は
吾郎 「『魔法にかけられて』」
[第3位]魔法にかけられて
吾郎 「正直、そんなに期待してなかったんで…。期待してなかった分、
面白かったです。意外と計算されてるしね。実写とアニメのコ
ラボレーション、案外、違和感ないんですよね。すごい、歴史
的なことかもしれないよね。なんか、観てて恥ずかしかったん
だけどね。その小っ恥ずかしさも、ちょっと気持ちいいみたい
なところがね、僕の中ではあって。意外と何かすんなり『魔法
にかけられて』しまったって感じでね」
大下 「(拍手)」
吾郎 「あと、この…ディズニーのファンとしては嬉しいんじゃないか
なぁという、『美女と野獣』であったり『白雪姫』であったり、
ねぇ?あの、色んなもののね、オマージュというか」
大下 「はい」
吾郎 「何か現実と照らし合わせているところもいいよね。夢ばっかり
じゃなくて。ちょっとこう…シニカルなところもあるじゃない
ですか?」
大下 「(頷いてます)」
吾郎 「ラストシーンが、どうなんだろうね、子どもでも騙せないぞっ
ていうようなね(笑)」
大下 「あはは(笑)」
吾郎 「歌って誤魔化しちゃえ!みたいな感じで。歌われちゃうとさ、
『あっ、そういうもんなんだ』って思っちゃうじゃない?」
大下 「許せますね」
吾郎 「こういう映画って」
大下 「はい」
ナレ 『この作品、吾郎さん好きみたいです』
吾郎 「第2位は『マイ・ブルーベリー・ナイツ』です」
[第2位]『マイ・ブルーベリー・ナイツ』
吾郎 「何か、久々のウォン・カーウァイみたいな感じがした。これが
真骨頂なんじゃない?印象に残るカットを撮る監督だから、カ
メラアングルとかでも」
大下 「はい」
吾郎 「構図?カット?何か、お洒落にまとめるのが上手くて、なんか
スタイリストみたいな感じですね。カリスマ・スタイリスト・
ディレクターみたいなね」
大下 「あははは(笑)」
吾郎 「ストーリーも解り易いですし、恋をしたくなるような映画であ
って、デートムービーにピッタリで。ノラ・ジョーンズは僕は
大好きなんで。うん、やっぱ、ノラ・ジョーンズの音楽ってね、
いつかけてもいいんだよね」
大下 「彼女は女優さんでもあるんですね」
吾郎 「初めてですね、今回。でも、すごい可愛かったし」
大下 「ねぇ?」
吾郎 「やっぱり第1作目だし、何かこう…本業が女優さんでないから
なのかな?何かこう…お芝居に対するちょっとこう…欲みたい
なものがあんまり見えなくて、逆に良かったです」
ナレ 『ノラ・ジョーンズ、本当に素晴らしいです』
そして第一位は・・・
[第1位]ノーカントリー
吾郎 「いや、もうこれね、観終わった後はもう不愉快ですよ。だって、
未来も希望もないし。好きか嫌いかって言われたら、僕はこの
映画、別に好きじゃないですよ」
大下 「だけど1位?」
吾郎 「うーん。まぁよく出来ていますよ。映画としては。うん、本当
にもう計算尽くしだし。この、音のない中での恐怖感、助演賞
もとっているね、殺人鬼。そう、もっと評価しなきゃいけない
のは、そういうような演技を引き出してくれているスタッフだ
と思うんですよね」
引き出してくれるスタッフか・・・。吾郎君にはどうなんだろうとか考えてしまった…
吾郎 「でも、なんかこれがでもアカデミー賞を受賞して、やっぱ」
大下 「作品賞!」
吾郎 「これ、ねぇ、作品賞をとっているってことが、やっぱりこれは、
すごくある意味問題ではあるよね。こういうものが、やっぱり
今、映画として必要とされてるし。アメリカのそういう社会状
況みたいなものを、やっぱ本当、鋭く、もう、的確に描いてま
すから」
大下 「ある意味病んでる…」
吾郎 「そう。痛いよね、アメリカ人としては。でも、それを受け止め
て、やっぱり評価してアカデミー賞をでもとってるわけだから、
うん。そこが面白いなと思う」
ナレ 『コーエン兄弟、さすがです』
この後、スタジオでの慎吾君の順位は『魔法をかけられて』を1位にしてました。