第46回 08.02.23 23:00〜23:54 | (08.03.02up) |
今月の映画は次の5作品;
■ アメリカンギャングスター
■ 潜水服は蝶の夢を見る
■ エリザベス ゴールデン・エイジ
■ アニー.リーボビッツ〜レンズの向こうの人生
■ ラスト コーション
今回もテレビ朝日7F食堂テラスから。相変わらず寒そうで、しかも、背後には氷付けの魚がいっぱい。
吾郎 「乾杯」
大下 「乾杯」
今回は熱燗♪
吾郎 「ああ・・・旨い!!!!!!!」
大下 「最高!」
ってことは、それだけ寒いところでやってるんだよなぁ〜。そこに六本木にある『浜藤』というお店から、ふぐ&キャビア&白子の料理が。
吾郎 「ああ!」
大下 「うわぁ〜」
吾郎 「すごい!!何これ?!ふぐ刺しにオリーブオイル?モチベーシ
ョンあがるよね〜」
大下 「キャビアを、塩がわりに(ふぐを食べる)」
吾郎 「ツルツルツル〜、と取っちゃっていいんですかね?」
2人ともとっても幸せそうに食べてます
吾郎 「凄え〜うまい!?何これ?!!すごい、もう、和食とか洋食と
か、そういうカテゴリーではないような」
大下 「もう、全部を越えてますね」
吾郎 「素晴らしい」
と、満喫したかと思ったら;
吾郎 「もうちょっと食べちゃおう」
大下 「ねぇ?」
二人してもう一度お箸に手をつけてました(笑)
大下 「2月の月イチゴロー、第5位は?」
吾郎 「第5位は、『アメリカン・ギャングスター』」
[第5位]アメリカン・ギャングスター
結構、話題作じゃないの、これって?
吾郎 「ちょっと長いですね。すごい、こう…ストーリーに起伏がある
わけでもないですし。もしかして、なんかこう、いろんな要素
を詰め込みすぎたのかもしれないですね。なんか、もう少しこ
う、ハリウッド的な・・・跳ねた、娯楽作品を期待する人が多
いと思うんですよね?そういった割には、わりかしドキュメン
タリー・・・実話に基づいたことによって、少し、う〜ん、弱
いのかなという感じがするんですよ。デンゼル・ワシントンと、
ええ…、ラッセル・クロウ。まあ、でもやっぱり2人は・・・
の演技というものは、一見の価値があるんじゃないかなぁ、と
いう感じはしますけどね」
ナレ 『主役の二人の演技はいいんだけどねぇ〜』
続いて第4位は?
吾郎 「第4位はええ…『アニー・リーボビッツ〜レンズの向こうの人
生』ですね」
[第4位]アニー・リーボビッツ〜レンズの向こうの人生
吾郎 「アニー・リーボビッツを知らなくても、知っている写真があま
りにも多いことに僕はビックリしました。何か、もう、その作
品集を見るような楽しみ方もできるし。アニー・リーボビッツ
という人間のドキュメンタリーも見ることができる、彼女の人
生を。で、もちろん、この働く女性が見たときに勇気付けられ
たりとか共感できる部分というのは、同じ女性としてあるんじ
ゃないかなと思いましたね」
大下 「はい」
吾郎 「凄い女性ですよ。会ってみたくなる。人間的にも魅力があるん
でしょうね」
大下 「そうですねぇ」
吾郎 「だから引き付けられるんだよね、被写体もね」
ナレ 『確かに一度お会いしたい』
5位&4位は淡々と終わったなぁ。もう少し大下さんと突っ込んだやりとりがあってもいいのに。
3位は
吾郎 「第3位は『エリザベス・ゴールデンエイジ』です」
[第3位]エリザベス・ゴールデンエイジ
吾郎 「まあ、でも、衣装凄いですね、確かにね」
大下 「いやぁ〜見所の一つですね」
吾郎 「うん。まぁでも、これを着てもさ、全然その…衣装に負けない
ね、女王の風格を醸し出しているケイト・グランシェット。今
回やっぱり一番素晴らしいんじゃないですか」
大下 「はい」
吾郎 「しかもこれ、ケイト・ブランシェットじゃなきゃできないよ、
絶対にこのエリザベスは!でもやっぱり、どっちかって言うと
女性にお薦めかな、この映画は」
大下 「うん」
吾郎 「凄い悲しいじゃないですか、やっぱり、女王ゆえに。最後、暖
炉の前でね、ちょっと一つだけ願いを聞いてというシーンがあ
るじゃないですか」
大下 「あります」
吾郎 「あそこは結構、僕は泣けましたね。僕は結構、そういう時、女
性目線で見ちゃったりするんですけど」
大下 「(笑)」
吾郎 「乙女の部分?」
大下 「ふふふ(笑)」
吾郎 「男だとわかんないこともあるかもしれない、この気持ちが」
大下 「男性、女性で順位がだいぶ違うかもしれない映画ですね」
吾郎 「うん、これはそうかもしれないですね」
ナレ 『女王ゆえの悲しさ、見事に演じてましたよね』
吾郎 「第2位は『ラスト コーション』です」
[第2位]『ラスト コーション』
吾郎 「吾郎「もう、まっすぐもうこれ、セックス映画!」
大下 「(^^;)」
吾郎 「凄いですよ、本当に。こんなに映画の中でのセックスシーンが
意味がある映画って。ここまで意味がある映画って初めて見た
かもしれない。セックスシーンを観て、何か涙するくらい感動
するってあんまないよね?血とか肉とか、そういったものを感
じるんですよ。血管とかね、細胞とかね、脈とかね。エロじゃ
ないんだよね、本当に。エロとかを超えてるよね。生の映画、
命・・・命って言うか、そんなもんじゃないな。もっと人間の
欲望とか欲情とか、ドロドロしたもの、本質的な部分ですよね。
結構好きですね、僕、この映画。トニー・レオンとね、ター・
ウェイさんが控え目だけれども情感が伝わる素晴らしい演技を
していたと思います、僕は。やっぱ、この監督いいよね、アン
・リー。ジワジワ、ジワジワ来るよね。だから、日本のさぁ、
数々の純文学もさぁ、こういった監督に映画として表現してい
ってもらったら、素晴らしい作品がいっぱいあると思うんです
よね」
吾郎君、一気に語っちゃってるよ。
ナレ 『人間の本質的な部分がびんびん伝わってくるよね』
そして第一位は・・・
[第1位]潜水服は蝶の夢を見る
吾郎 「いや〜、素晴らしかったですね。映画の今までのこういう概念
・・・こう・・・突き破ってるよね。凄いリアリティーがある
よね」
大下 「はい」
吾郎 「人間としての、凄くそういう矛盾があるところとか、美しい部
分だとか、醜い部分だとか、そういったものが、全部赤裸々に
描かれていて。この映画の絶対的なテーマである、そういう人
は何かを失った時に日頃ある、何気ないものの大切さに初めて
気づく」
大下 「はい」
吾郎 「すごく説得力のある映画だった」
大下 「はい」
吾郎 「うん、やっぱり、それはもう、命と代償に生まれた作品である
から。うん、悲壮感が漂わなすぎるのが凄いよね。あと、台詞
が凄く美しい、ねぇ?見た目、映像というか、うん、あれも凄
く効果的だったよね」
大下 「本当」
吾郎 「結構、全編涙が止まらない映画かもしれないね。じっくりと観
てもらいたい映画ですよね」
この後、スタジオでの慎吾君の順位は順番を入れ替えずにそのままでした。
今回の5作品はどれもよかったみたいで、吾郎君の語りも聞き応えったんですが、でも、何か物足りないと思ったら大下さんとのやりとりが少なかったんだ・・・。文字に起していて気がつきました。あまりに一方通行だったんですよね。そういう風に編集されてただけなんでしょうけど。