第38回 07.05.26 23:15〜24:09 | (07.06.03up) |
今回も、『香取がチラシだけで5作品をセレクト』『稲垣が5作品を観て順位を決定』なんていう言葉が今更強調された月イチ。ありがたいんだか、ありがたくないんだか、ちと複雑。今回の5作品は;
■ スパイダーマン3
■ パッチギ LOVE & PEACE
■ リーピング
■ 初雪の恋 ヴァージン・スノー
■ 主人公は僕だった
ナレ『稲垣はこの5作品を実際に見てどのようなランキングをつけるの
か?』
今回は2階建てバス(日の丸リムジン SKYBUS TOKYO)を貸しきってのロケです。しかもスマステ模様にデコレーションされたバス。2F部分はオープンデッキになっていて、東京の太陽と風を感じながら東京観光ができます。
吾郎 「いやぁ、気持ちいいなぁ〜」
大下 「滅茶苦茶気持ち気持ちいいですねぇ!!!」
吾郎 「気持ちいいですね」
大下 「嬉しいですぅ。ありがとうございます!」
吾郎君以上に大下さんの方が楽しそうですね(笑)。ちなみに、画面の片隅に;
注意:イナガキが2F建てバスをチャーター
なんていう注意書きが出てましたが、本当に吾郎君からの要望、って訳じゃないですよね?(悩)
大下 「すっごく楽しいです!」
吾郎 「まぁ、今日、風が強いんでね、一部始終、ワタクシの前髪は乱
れてると思うんですが」
大下 「あははは(笑)」
吾郎 「この辺は、お見逃し下さいというか」
なんていうネタもはさみつつですが;
吾郎 「ミッドタウンですよ」
大下 「え、あ、本当だ!!!」
吾郎 「あはは(笑)」
大下 「うわぁ〜、こんな間近に!!」
吾郎 「(手を振って)おばちゃーん」
大下 「あはははは」
普通に東京観光を楽しんでますね。でも、こうやって真っ赤な2F建てバスで巡ると、東京とは思えないと言うか、海外の年を巡ってるような、そんな雰囲気に見えます。まぁ、それも吾郎君が真っ白のスーツ姿でバスに乗ってるから、というのもあるでしょうけどね♪
大下 「では、5月の月イチゴロー、第5位は?」
吾郎 「ええ…『リーピング』」
[第5位]リーピング
吾郎 「この映画・・・ちょっと面白いのがこちらですね」
と、吾郎君、この映画のチラシを取り出して説明を始めます。
吾郎 「このチラシ!」
大下 「香取さんはチラシで選んでいらっしゃいますから」
吾郎 「ねぇ。この『イナゴ少女、現る』。イナゴ少女じゃないんです
よ、これ」
大下 「全然その…」
吾郎 「後ろにも色々あるんですよ。『虫とか出しちゃうよ』」
大下 「ははは(笑)」
と、映画の話をしているのに;
大下 「あ、六本木、六本木!!」
吾郎 「あ、六本木、六本木」
『六本木 四丁目交差点』に差し掛かったときに、東京観光に戻る二人(^^;)。
大下 「四丁目交差点」
吾郎 「交差点、交差点。アマンド、アマンド、アマンド!」
大下 「あ、アマンド(笑)」
・・・(汗)
改めて映画話に戻り、チラシを見て;
吾郎 「・・・。まぁ、本当にこれは聖書だね」
大下 「そうですね」
吾郎 「聖書を分かって無いと」
大下 「ひたひたと、その…恐怖が」
吾郎 「うん。日本のホラーでもそうじゃないですか。やっぱり日本の
歴史とかさ、習慣とか、文化とか、そういうものがあって驚か
すっていう、ベースにあるっていうのが多いじゃないですか、
昔から。身近にあるものを題材にするっていうことが、やっぱ
りホラーのね、やっぱり1つの驚かせるテクニックでもあるん
で…」
大下 「ああ…」
よく分からないけど、これもチラシの謳い文句と映画の内容が若干違うような話なんでしょうか?
吾郎 「4位は、『初雪の恋 ヴァージン・スノー』です」
[第4位]初雪の恋 ヴァージン・スノー
吾郎 「約束事があったり、約束の場所があったり、色んなアイテムが
あったり、記念日があったり」
大下 「花火大会があったり」
吾郎 「花火大会があったり…そして、ええ…国境を越える愛であった
り。まぁ、ラブストーリーとして必要な要素。ラブストーリー
として開発されてきた要素が、全部凝縮されている、正にラブ
ストーリーのお子様ランチのような」
大下 「あははは(笑)」
吾郎 「感じだなぁ、と思いましたね。やっぱり主人公の男女2人が美
しい・・・ということに限るんじゃないでしょうか?」
大下 「はい」
吾郎 「まぁ、デート・ムービー」
大下 「ですね」
吾郎 「ですね。うん…」
って、とってもあっさりしたコメントだわ。今回、5作品がどれもあんまり語られてなかったのよね。だから2F建てバスでの観光なんていうイベントを織り込んだのかもしれないけど、頑張る方向が違いますよ。
大下 「あ!」
吾郎 「あ!」
大下 「東京駅です!」
吾郎 「ついに来ましたねぇ」
大下 「おお!」
吾郎 「この辺は丸の内ですねぇ」
で、左右反対側を見ると;
大下 「ということは、これが新丸ビル?」
最近オープンした『新丸の内ビルディング』の目の前をバスが通ってます。だけど、この話はここでストップ。
大下 「第3位は?」
吾郎 「第3位は『スパイダーマン3』。スパイダー!スパイダー!!
スパイダー!!!(^0^)」
「スパイダー」というキーワードだけはお気に入りの吾郎君(笑)
[第3位]スパイダーマン3
この映画、実際に見てしまったもので、吾郎君の言いたい事が良くわかるというか、ストーリーのご都合主義的なところがちょっと酷いかなぁ、というのが個人的な感想だったりします。喩えが違うかもしれないけど、ゲ○戦記並みの落胆気分があったかも(汗)。
というわけで、そのときと同様、今回の5作品は私の中ではこの作品が規準となるわけで、この作品で3位ということは、最初からそういうため(どういうためだよ!?)のラインナップだったのかなぁ、というか・・・
吾郎 「まぁ、迫力もあって、ね、娯楽映画としてはすごく楽しめるか
なぁ、と思うんですけど。ストーリー的には何か・・・ちょっ
と規模がちっちゃいじゃん、話が。人間関係のこととか。スケ
ール感がね。スケール大きいことやってる割には、話のスケー
ルがあまり大きくない気がして。1は良かったよね。普通の人
間がスパイダーマンに変身していくっていうとことは映画化す
る意味はあるけど、2,3っていうのは、これは・・・アメコ
ミはやっぱり、アニメのままでいいんじゃないかな、って僕は
思うんですけどね」
大下 「ああ・・・」
吾郎 「ただ、人気漫画の2,3やったっていうのは、分かるけどね。
それはやっぱり映画としての、まぁ、変な言い方だけどビジネ
スとしてね。それは成立してると思うんだけど。うーん・・・
アメコミは僕はあんまり好きじゃないんですよ」
言っちゃった・・・(汗)
大下 「あははははは(笑)」
吾郎 「言ってるじゃないですか、僕、ずっと」
大下 「はい」
吾郎 「アメコミが好きじゃないって!!!」
大下 「はい!あはははあ(笑)。分かりました(笑)」
吾郎 「イージーライダーじゃなくて、なんだっけ、この間の、火が、
『ファイヤー、ファイヤー』ってやつ」
吾郎君、それはメルボルンのときの映画だから、大下さん、観てないかもよ(汗)。
大下 「『ファイヤー、ファイヤー』ってやつ?」
吾郎 「(スタッフから聞いて)『ゴーストライダー』」
大下 「あははは(笑)」
吾郎 「アニメは好きだけど」
大下 「けど」
吾郎 「アメコミは好きじゃない!アニメは『ガンダム!!!』」
大下 「あははははは(笑)」
吾郎 「(^^;)」
吾郎君、私と気が合うわ(笑)
バスは国会議事堂の前までやってきました。が、それには特に触れず;
吾郎 「第2位は、『主人公は僕だった』です」
[第2位]主人公は僕だった
吾郎 「テーマはすごく面白いですよね?」
大下 「はい」
吾郎 「何かの元ネタってわけでもないし、すごくオリジナリティがあ
るし、何かすごく演劇…舞台のようですよね。うん。客観的に、
俯瞰的に自分の人生を見たりするじゃないですか、人間って」
大下 「うん」
吾郎 「そういった意味ではこのテーマっていうのは何か、すごく奥が
深いし、色々感慨深いというか。目を凝らして見ると言うか、
何か頭をこう…凝らして感じるという映画というかね」
大下 「そうですね」
吾郎 「うん。映画的知能指数は高い映画かなぁ、という。やっぱり少
し辛口なこと言えば、まぁ、長いかな、って」
大下 「うん」
吾郎 「もう少し短くもできたし。で、あと、まぁ、ラストの肝心なね、
オチと言うか」
大下 「そうですねぇ」
吾郎 「うん。そこがどうだろうなぁ、引っ張る割にはもしかしたら、
意外とストレートな予測できるエンディングだったのかもしれ
ません。うん」
とはいえ、こういう映画は、その予想通りのオチの方がいいような気がするなぁ。というか、そういう映画であって欲しいような気がします。
バスは『表参道』までやってきました。かなりあちらこちら回ってますね。放送されてない部分の様子も気になるなぁ。
吾郎 「はい」
大下 「さぁ、稲垣さん、いよいよバスは表参道にやってきました」
並木道をバスが通ってますが、2F建てバスに乗っていると枝ギリギリのところを通り過ぎる訳で;
吾郎 「おっと」
大下 「おお。枝が・・・」
そうして、一位は『パッチギ!』。
[第1位]パッチギ!LOVE&PEACE
月イチ、これまで色々あったけど(汗)、今回ほど、”苦痛”な1位は無いような…。
こちらの監督さん、テレ朝で何かやられてるらしいから、しがらみも多々ありそうですけど(そういう意味では1位にしておいてよかったんだけど)、これがラインナップのおかげで今回のスマステが、とっても後味の悪いものになってしまいました。本気で取り上げて欲しく無かったです。作品に関係の無いところでの個人攻撃は良くないけど、だけどだけど、こちらもこの監督から過去に受けた心の痛みというのがあったりするので。
吾郎 「井○監督、結構、あの僕も色々映画、批評とかさせて頂いてま
すけど、井○監督もかなり辛口な映画批評で」
大下 「どきどきしますよ、私」
吾郎 「それだけ辛口なね、批評する監督の作品だから、どうなんだろ
う。やっぱりちょっとハードル高くなりますよね」
大下 「そう思います」
吾郎 「うん」
大下 「私もそうでした、実際」
吾郎 「でしょ?『どうなの?』って観ちゃうじゃないですか?本当に
素晴らしかったです」
大下 「はい」
吾郎 「うん。作り手の思いとか、が、しっかりあって、伝えたいこと
がちゃんとある。明確に?それがちゃんと観る人に伝わる。そ
れが映画としてはすごく大切なことだし。中村ゆりさんが素晴
らしかったですね」
大下 「いやぁ〜」
吾郎 「その背後にあるこの監督っていうのがすごくあるんですよね。
すーごいこの監督にしごかれて、すごく大変だったと思います。
でも、だからこそ窮地に追い込まれて出来たものっていうのも
あると思うし、僕はこの脚本の羽原さんなんかもご一緒させて
頂いたことがあって」
???羽原さんとご一緒って、どういう??後の話から察すると、『広原』の舞台の際にってことかしら?
大下 「ええ」
吾郎 「元々、つかこうへいさんの劇団でやられたりとか、つかこうへ
いさんのまぁ、つかこうへいワールド。『パッチギ』っていう
のは、もう、つかさんのお芝居みたいなものですよね」
大下 「どういうところが”つかさんらしい”、というか、そういうス
ピリットっていうのはどういうところなんですか?」
吾郎 「やっぱりこの…、一番大切なものは、生きる情熱でだったり、
パワーであったり、あとやっぱり、こう…信じること、愛を信
じることであったりとか・・・うん、それが恥かしいからクー
ルに表現するじゃないですか、普通映画とかって」
大下 「(頷く)」
吾郎 「恥かしげも無くここまでストレートにね、正しいことをその…、
正しいと言える感じがね」
悔しいけどさ、ゴローのこのコメントは好きなんだよ。何でさ、こんな監督の映画にこんな素敵なコメントを寄せるんだよ・・・(涙)。
大下 「間もなく・・・」
吾郎 「あ、PARCOだ!」
大下 「そうですよ、稲垣さん、毎日!!」
吾郎 「そうです!」
大下 「出演ですよ」
吾郎 「僕は今、舞台をやってるんです」
大下 「はい」
と、少しだけ『魔法の万年筆』の宣伝テロップが出ました。バスが停まって;
吾郎 「じゃぁ、まぁ、あの・・・僕はこの後、パルコ劇場でお芝居が
あるんで、あの…ここで」
大下 「えっ、ここで?」
吾郎 「じゃぁ、PARCO行ってきます!」
大下 「はい!」
と、ここでVTR終了しちゃいました(笑)
スタジオの慎吾君のランキングは;
1位:スパイダーマン
2位:主人公は僕だった
3位:パッチギ!
4位:初雪の恋 ヴァージン・スノー
5位:リーピング