第31回 06.10.21 23:00〜23:54 | (06.10.22up) |
金曜日10月20日の東京国際映画祭で上映された『武士の一分』のレセプションに、吾郎君と大下さんが出席していた模様。大下さんと一緒だったし、吾郎君は胸にスマステバッチもしていたぐらいだから、てっきりこの日のスマステで紹介されるのかと思ったら、チラッと映った程度で終了でした。これだけで終わっちゃうのかな・・・
今回の月イチゴローは、いつものテレビ朝日7階テラスに戻ってますが、セットのテーマは”ハロウィン”。秋らしい雰囲気とカボチャのオバケもデコレーションが可愛かったな。
さて、今回、慎吾君が選んだ5本の映画は;
■ ワールド・トレード・センター
■ ブラック・ダリア
■ ホステル
■ アダム−神の使い 悪魔の子−
■ 明日へのチケット
今回はスタジオゲストに映画の宣伝で大沢たかおさんがいらしてましたが、その関連の映画は無し。月イチのラインナップに邦画が無いのはいいことだ・・・(汗)
大下 「では、今月の月イチゴロー、第5位は?」
吾郎 「第5位はホステルです」
[第5位]ホステル
何ていうか、本当に吾郎君が言うような映画なら、この手の映画を選択するのも止めて欲しいし、スタッフも止めるように調整できないものかな…、と思うんだけど。芸術性や表現の自由を盾に、なんでもありな作品を作るもんではないと思うのよね。こういう映画のチョイス、そろそろいい加減にして欲しいかも。吾郎君はまだしも、大下さんがあまりに気の毒ですよ。
吾郎 「もう、いいんじゃないですか、別に、コメントしなくて…」
大下 「(^^;)」
吾郎 「いいところは無いですね。僕、よくないと思う、本当
に、こういう映画は。もう、存在すら認めない。
まぁ、一言で言えば、その・・・『フェチ』。切られるのが気
持いい人が、『じゃぁ、今から切りますよ、切りますよ切りま
すよ』って言って『はい、見て下さい、見て下さい・・・プチ』
でしょ?フェチな映画なんですよ。でも、これを良いと思って
観る人は、やっぱりちょっと僕はオカシイと思う、人間として。
タランティーノ(が監督)の映画自体が、僕はダメなんで…。
面白がってバイオレンスやるでしょ?」
大下 「(頷いてます)」
吾郎 「ちょっとコミカルに?それもイヤだよね。たけしさんのバイオ
レンスって、そんなに僕は嫌じゃないですよ。もうちょっと品が
いい・・・よね?タランティーノとかは、ちょっと舐めて人を
殺さないですか?おかしいよ、タランティーノは」
たけしさんの映画との違いとかわかんないけど(いや、その…(汗))、この映画が本当に吾郎君の言うような映画なら、吾郎君のこの反応はとても優しいものだと思うんだけどな。こういうコメントに対して、馬鹿にしたような表情を見せて反応するのは、悪趣味だと私は思ってしまうのよね。
第4位は・・・
吾郎 「『アダム−神の使い 悪魔の子−』です」
[第4位]アダム−神の使い 悪魔の子−
クローンの問題を扱った映画なのかな?クローンと言えば、未だに譲一郎君を思い出しちゃうんだな(^^;)
吾郎 「まぁ、正直、ロバート・デニーロがこれを選んだ理由は何なん
だろうな、って正直思いましたね。そんな、人間として魅力の
ある役ではないと思うんですよね。演じたいような。すげー悪
いやつっていう訳でもないし。特にこう…新しい部分があった
わけではないし、映画として。クローンというものがね、1つ
テーマになってるんですけども、何かそれがすごく新しく新鮮
に感じた訳でもないし・・・。まぁ、この手の映画に必要なテ
ンポ感っていうのがあまり無かった…。ひきつける緊張感みた
いなものがあまり無かったのかな・・・。あの・・・(汗)・・・
結構、1年ぐらい経ったら忘れちゃうような(^^;)」
大下 「(^^;)」
吾郎 「映画っていう気がした・・・何なんだろうな・・・」
大下 「『ヴェニスの商人』のときのロバート・デニーロ、あのときは
素晴らしかったなぁ、って」
吾郎 「違うよ!あれはアル・パチーノですよ」
大下 「あははは(笑) すみません」
吾郎 「何見てんの、大下さん!」
大下さんに突っ込みいれる吾郎君が密かにツボでした。
そして、第3位は?
吾郎 「『ワールド・トレード・センター』です」
[第3位]ワールド・トレード・センター
吾郎 「綺麗に創られてますね、うん。まぁ、人の美しいところしか描
いてないですよね、これね」
大下 「ああ…」
吾郎 「うん・・・この映画は、もしかしたら『9・11』が題材でな
くても成立する映画なのかもしれないし。人間ドラマの映画と
して、人間愛のドラマとして」
でも、確かそういう映画として監督さんは作っていたかと思うので、論点をそこにもって行くかどうかは難しいよね。
吾郎 「たぶん、みんな思うんじゃないかなぁ、と思うのは、逆にまぁ、
その…9・11の後に、まぁ、色んな戦争、報復戦争だったり
とか、イラン戦争色々あった中で、何かその・・・逆に、あの
・・・中東の人とか、ね、イラクとかアフガニスタンの立場か
ら見たらどうなのかなぁ、とか。まぁ、あっちでもね、民間人、
大勢亡くなってるわけだし。ねぇ、やっぱりアメリカ・・・で
ねぇ、亡くなられた人よりも数は全然多いわけだし。何かやっ
ぱり逆に、そういうことを思っちゃいましたね。何か、アメリ
カが美しいとか、自分たちの国を何か・・・称えるような映画
だったら要らないと思うんですけどね。まぁ、この映画を見る
限りでは、ちょっとそういう部分もあるみたいなね」
大下 「ああ・・・」
吾郎 「世界平和のためかどうか、という意味では、ちょっと難しいと
ころがある。うん。僕は『パール・ハーバー』を見た後の感触
とかとも、すごく似てたし」
大下 「あ、分かります」
吾郎 「”VIVA AMERICA!”・・・みたいな感じはありましたね」
『VIVA AMERICA!』か・・・そういう作りって、まるでスマステという番組のことを言ってるような気がしないではなく・・・(ぼそ)
第2位は?
吾郎 「第2位は『明日へのチケット』」
[第2位]明日へのチケット
吾郎 「気持ちよく見れた。人間の描き方がとてもリアリティがあって」
大下 「はい」
吾郎 「うーん、で、どの登場人物にも自分を置き換えて、見ることが
出来る。1つのシチュエーションにいって、何か回想していっ
て、1つテーマがあって、また戻ってきて、立っていって出て
行くみたいなのが、結構好きなんです、ああいう創り方が」
大下 「・・・ロマンチストなんですね?」
吾郎 「そうですね、僕はロマンチストです!(^^;)」
ロマンチストだと言ってくれる大下さんにも嬉しかったけど、それに乗っかって、自らロマンチストといっちゃう吾郎君もいい!(笑)
吾郎 「で、あと、すごく興味があるのが、この3人の主人公、3部作
の主人公が、この後どうなっていくのかな、っていう。・・・
何か、その・・・すごく興味があるんですね。少なくとも成長
しているわけですよ。物語が始ったときと、変わった心で物語
のエンディングは迎えていくわけなんですよね。2作目のあの
おばさんだってそうですよ」
大下 「ねぇ〜」
吾郎 「やっぱり変わっていくと思うし、最後の若者たちもそうだし、
で、若者たちに救われたあの…移民の家族たちも父親と再会す
る事によって新しいドラマも後に生まれていく・・・。新しい
ドラマへのチケットみたいなね、そういう感じがしましたね、
この映画が。だから僕はこの映画はすごく、やるなぁ、という
ね。僕は好きですね、うん」
大下 「わかります」
吾郎 「大沢たかおさんは、『明日へのチケット』、好きだと思います!」
大下 「好きだと思います」
吾郎 「うん。こういう映画にすごい出演して欲しい俳優さんだと思い
ます」
大下 「うん」
最後に残った『ブラック・ダリア』が今回の1位です。これが1位というのも、映画としてどっちなんだろうなぁ・・・映画のCMなんかを見てる段階では、吾郎君が好きそうかな、とは思ったけど、たぶん、私は絶対に見ないだろうジャンルっぽくも見えたし…。
[第1位]ブラック・ダリア
吾郎 「最高ですね!」
いきなり嬉しそうな顔をする吾郎君(^^;)。
吾郎 「いやぁ〜。『慎吾、ありがとう!』って感じですね」
大下 「ああ・・」
吾郎 「前半は裏切られるんですよね。『えっ、ブラック・ダリア関係
ないじゃん!』」
大下 「ふふふふ(笑)」
吾郎 「『えっ、男と男の友情物語?』『えっ、何か、三角関係のラブ
ストーリ???』『なーんだ、あの宣伝、裏切られたなぁ〜』
と、思いきや、後半のこの畳み掛け。こ〜れにはやられました
ね。演出、音楽、映像、カットの切り方…、全部いいですね。
こうじゃなきゃ、映画は!」
大下 「語り合いたいですね」
吾郎 「やっぱり、監督(ブアイアン・デ・パルマ)の素晴らしさなの
かな」
大下 「そうですね」
吾郎 「俳優さんとね。ヒラリー・スワンク。やっぱりね、『ミリオン
ダラーベイビー』の記憶がある分、やっぱこの役を演じてると
ね、すごいですね、この役者としてのね、力にね、惹き付けら
れ・・・。怪優ですね」
大下 「そうですね」
吾郎 「怪物の怪に優」
大下 「ええ」
吾郎 「怪!・・・まんまですよね?」
大下 「あはははは。ありがとうございます」
VTRが終わってスタジオの慎吾君のランキングは特に変更無しで;
1位:ブラック・ダリア
2位:明日へのチケット
3位:ワールド・トレード・センター
4位:アダム−神の使い 悪魔の子−
5位:ホステル
となりました。