Sma Station-4 6月分



04年04月から新しくできた吾郎君の月イチ企画『月イチゴロー』。
毎月公開される映画の中から、慎吾君の興味ある映画5本について、
吾郎君が順位付けをするという内容で、吾郎君はVTRでの登場です。

吾郎君の映画評は、当然ながら吾郎君らしい視線で語られるわけですが、
最近、毒舌部分だけが絶賛されている傾向にちょっと閉口。



 

第15回 05.06.25 23:15〜24:09(05.07.03up)

今回もやってきてしまいました、月イチゴロー。前回は武居プロデューサーが吾郎君の相手役でしたが、今回も引き続き月イチのトーク相手は武居さん。大下さんは今回は急な仕事が入ったそうです。相手が武居さんで、また違ったトークが聞けたという見方もあるのかもしれませんが、私はやっぱり辛口トークなのは苦手で、武居さんがまたそれを明かに助長させようと誘導している雰囲気が苦手でした。今回は吾郎君の好みの映画が少なそうだったし、それにあれこれネットを覗いたら辛口になるのも仕方ない内容の映画なのかもしれないけど、それでもやっぱりもう少し言葉は選べないものでしょうか?吾郎君のせいなのか、編集のせいなのか、演出の指示なのかは知りませんが・・・。



今回は、場所も日本に戻して、しかもテレビ朝日のいつもの食堂テラス。六月ということで紫陽花が準備されてます。ローマの街角もいいけど、こっちの方が見ていて落ち着くかなぁ(^^;)。

  吾郎 「さぁ、今週も」
  武居 「はい」
  吾郎 「月イチゴローがやってまいりましたけれども」
  武居 「やってまいりましたねぇ〜」
  吾郎 「あれ、また・・・あれっ?」
  武居 「はい?」
  吾郎 「大下さんじゃないんですか?」
  武居 「大下は、はねぇ、大事な特番の仕事があるって…。大下はねぇ
      月イチは竹中平蔵さんの方がいいんじゃないかって言ってまし
      たけど」
  吾郎 「何で(笑)」

   《大下:そんなこと言ってない(笑)》


今月、慎吾君がセレクトした5本は次の通り;

  ■ バッドマン・ビギンズ
  ■ リチャードニクソン暗殺を企てた男
  ■ 戦国自衛隊1549
  ■ 50回目のファーストキス
  ■ オープン・ウォーター


  武居 「それでは、月イチゴロー、今月の第5位は」
  吾郎 「はい、ええ…第5位は『オープン・ウォーター』です」
  武居 「おお!」
  吾郎 「はい」

[第5位]オープン・ウォーター


この映画に対して、いきなり;

  吾郎 「全く救いようが無かったですね」

と吾郎君。うう、またそういう辛口トークですか・・・(ToT)

   《香取:おっとぉ〜》

  武居 「救いようが無い…?」
  吾郎 「救いようが無い」
  武居 「はい」
  吾郎 「やっぱり、後味が悪すぎる」
  武居 「ほぉ〜」
  吾郎 「ただ、怖い。スリリングっていうこと以外にも男女のね、夫婦
      のね、何かそういう極限に追い込まれたときにどういうことを
      思って、どういうことを喋って、どういう会話がある、みたい
      なことも、描かれてはいるんですけど、それもまぁ、ちょっと
      中途半端なところもありましたね。実際、サメがいる恐ろしさ
      はあるんだけども、伝わらないよね、あれだと、もう…」
  武居 「おお」
  吾郎 「実際、50匹いたかもしれないけど、やっぱり映画は映画だから
      映画的なものも手法として混ぜていかないと、伝わらないよね。
      ドキュメンタリーにもなってないし」

   《香取:おお、厳しい》

  武居 「まぁ、ひょっとしたら長年こう…より沿ったこう…ご夫婦の人
      とかがね」
  吾郎 「ああ」
  武居 「普段、一緒に映画も見に行かないようなときに行ったら、それ
      なりの感慨が…、恐怖とは別のところであるのかもしれない…
      です…よね?」

と、武居さんがフォローと言うか、逆にけし掛けているようなコメントを続けたりしてますけど、

  吾郎 「でも、何か、そういう風に考えさせてくれるほどに、の、結末
      でも無いじゃないですか。見終わった後、夫婦がしんみりと食
      事しちゃうよね、この映画は。じゃぁ、この映画を観た後に、
      ディナー行って、何食べるんですか?!」

   《香取:怒ってる》

  吾郎 「じゃぁ、どういう会話をしたらいいのか、どういう杯を交わし
      ていいのか、全く分からないですよ」

   《香取:すみませんでした、もう、何か》

  武居 「もっと、ダメ出し・・・はっきりしちゃった方がいいんじゃな
      いですか、ここで?」
  吾郎 「はっきりします?」

って、そういう映画の駄目出しのためのコーナーじゃないでしょ、これは!

  武居 「実は次の方がダメだったりするんじゃないですか?」
  吾郎 「・・・。まぁね」

   《香取:えっ?》

と意味深に続いて発表した4位の映画は;

  吾郎 「今月の第4位は・・・『戦国自衛隊1549』」

   《香取:ほぉ〜》

[第4位]戦国自衛隊1549


  吾郎 「この映画は、僕は映画館ではなくて、この映画の、あの
      オープニングセレモニーに行きたかった!

   《香取:ん?》

  吾郎 「出演者たちがいっぱい登場したっていう、オープニングセレモ
      ニーをやったそうじゃないですか」
  武居 「はい」
  吾郎 「戦車が実際に来たでしょ?
  武居 「はい」
  吾郎 「あれに行きたかった!予告編を作るのに、いい材料な映画です
      よね」
  武居 「おお。セレモニーと予告編だけですよね?結局、この映画自体
      は???」
  吾郎 「よくない!」

お、おい・・・吾郎君、映画が「よくない」のが事実だったとしても、そういうストレートな怖い発言、しないでよ・・・。こっちは怖いんですが・・・

   《香取:えっ?》

  吾郎 「でしょ?(笑)よくない、まだ?」
  武居 「いやぁ〜」

   《香取:おいおい、大丈夫か、笑いながら》

  吾郎 「僕、(前作の)原作が大好きです」
  武居 「***(原作は?)はいいんだ?」
  吾郎 「うん。よかった、シンプルで。やっぱり自衛隊がタイムスリッ
      プしてしまい、最初はねぇ、ブイブイ言わせていたのに、やっ
      ぱり弾が切れていくと、結局ダメだ、武器が無ければ何もでき
      ない…その切なさ?・・・それはやっぱりすごい社会的でもあ
      るし、子供の頃だからやっぱりショッキングでもあったし、皮
      肉であったしねぇ」
  武居 「うん」
  吾郎 「面白かった…。それを、すんごい作り変えましたよね、今回。
      もう、戦国自衛隊の原作の話が跡形もないですよね。設定だけ
      ですよね、自衛隊がタイムスリップするっていうだけで。あと
      主軸になっているものだとか、テーマ,メッセージ全て全く、
      無視してますよね、原作を。いいんですか?」

   《香取:いい・・・(笑)》

  吾郎 「でも、お金か買ってますよね、本当に。もっと他にかける
      とこ、あったよね?

   《香取:・・・》
   《松岡:・・・・【硬直】》

と、スタジオが硬直する様子なんて当然知らない吾郎君(汗)。今回テーブルの上に用意された和菓子食べながら;

  吾郎 「いいですねぇ〜。今日は和菓子で」
  武居 「ええ」
  吾郎 「うん、おいしい」
  武居 「で、どうですか、この映画?」
  吾郎 「えっ?」
  武居 「一言で?戦国自衛隊1549」
  吾郎 「うーん、あんまりオススメできないです、僕は。・・・(笑)」
  武居 「(和菓子を見ながら)くず餅のようですね????」
  吾郎 「そうですね」

武居さん、その誘導尋問ってどうなのよ???


  武居 「第3位は?」
  吾郎 「第3位は『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』。ショーン
      ・ペン」

[第3位]リチャード・ニクソン暗殺を企てた男


と、この映画に関しては真面目に映画について語ってくれたので、ちょっと一息つけたかも。

  吾郎 「あの・・・、正直言って、一番、期待してました」
  武居 「うん」

   《香取:ああ、やっぱり》

  吾郎 「全て結末の15分に集約されているっていうか。で、このタイト
      ルで、結末の15分に集約されているっていうだけで、もう…、
      全てが分かりますよね」
  武居 「うん」
  吾郎 「うん・・・だから、その最後まではずっと我慢しなきゃいけな
      い。まぁ、それまで持ちこたえるだけのショーン・ペンのその…、
      実力っていうか」
  武居 「うん」
  吾郎 「ショーン・ペンはやっぱ、今回も見たこと無いような表情であ
      ったりとか、見たこと無いような演技であったりとか、新しい
      ものをぶつけてきてくれてるし、ショーン・ペンは見ごたえが
      あった」
  武居 「うん」
  吾郎 「演じる方としては、やってみたいというのも、分かりますよね」
  武居 「うん」
  吾郎 「救いようが無いからね、この役は」
  武居 「うん」
  吾郎 「可哀想だし。社会の弱者だっていうけど、それは弱者というよ
      りも、ねぇ、自分がまぁ、努力しないからいけないんだとか、
      自分にも責任あがるんじゃないかということさえも、感じさせ
      られはするんですけども。被害者ぶってるところがねぇ」
  武居 「そうですね」
  吾郎 「僕もそれは許せない
  武居 「どうしても社会か何かが悪いっていう、自分に帰らないじゃな
      いですか」
  吾郎 「うん・・・でも、それを作ったのも社会だし
  武居 「うん」
  吾郎 「でも、そういう社会を作るのも、こういう個人かもしれないし」
  武居 「うーん」
  吾郎 「複雑だよね」

   《香取:語ってますね》

  吾郎 「でも、まぁ、議論しがいのある映画ではあるよね。話し合いの
      ネタにはなる、こういう映画ってね」
  武居 「そうですね」



そして、第二位は;

  吾郎 「ええ、第2位は『バッドマン・ビギンズ』です」

[第2位]バッドマン・ビギンズ


  吾郎 「”すごいな・・・圧巻”って感じですよね」

   《香取:ほぉ》

  吾郎 「何か、現代の科学を見ているみたいですね。映画としてどうの
      こうのというよりも」
  武居 「うん」
  吾郎 「ただ、すごいな」

   《香取:いいじゃないですか》

  吾郎 「なんだこれは?もう、本当に絵に描いたようなハリウッド」
  武居 「はい」
  吾郎 「ドンパチ、娯楽作品」
  武居 「その映像のすごさ、スケールの大きさの他にも、ちょっとスト
      ーリー的にもありますよねぇ、色々、こう…」
  吾郎 「いや、映像の大きさと、スケールの大きさがやっぱりとにかく
      すごくて」
  武居 「そっちがすごい…」
  吾郎 「2位まで上りつめただけで、ストーリーとか、全く僕はいいと
      は思わなかった。うん・・・」

って、またここにきて、辛口トークですか…(涙)。

  武居 「でも、まぁ、何か、こう、腐敗していく社会とか、お金・・・
      賄賂の世界とか」
  吾郎 「あ、でも、そう!!メッセージ的にはやっぱりこれはもう…、
      『リチャード・ニクソン……』なんかの映画もそうですけど、
      共通して今のアメリカとか世の中のこととか?戦争の事とか、
      そういうものに対して、メッセージっていうのは注ぎ込まれて
      ますよね?」
  武居 「うん」
  吾郎 「『復讐は決して正義では無い』というセリフが僕は印象的だっ
      たし。あとはその…、目に見えないものだからこそ、人間は恐
      怖に怯える」
  武居 「うん」
  吾郎 「ねぇ!武器を持ってるかもしれない、だから・・・、攻めちゃ
      うじゃないけど、やっぱりそういうの、すごく通じてますよね。
      だからこれもちゃんとそういうの、ちゃんと映画の中のメッセ
      ージとしては、ただの娯楽作品というよりも、うん・・・それ
      は感じる部分は僕もありましたけどね。うん・・・」

  吾郎 「これ、慎吾バットマンっぽいよね? あっ、いいかもね、
      日本版の」
  武居 「香取慎吾さん主演、バットマン」
  吾郎 「バットマン・・・あのままできるよね」

   《香取:ほぉ〜、何か、ありがとうございます》



ってことで、第1位は『50回目のファーストキス』。こういうのが一位なのは意外だなぁ。まぁ、相対的な順位だから、こうなるのだろうけど…。

[第1位]50回目のファーストキス


   《香取:吾郎ちゃんっぽくない》

  吾郎 「あの・・・ドリュー・バリモアがねすごいかわいい。イメージ
      が変わりましたね」
  武居 「はい」
  吾郎 「うん。男から見て、本当にかわいいな、と思えるような女性像
      をね、見事に演じていたと思うし・・・うん。かわいかった。
      まぁ、映画らしい映画だし、安心して見れて、うん…。可愛ら
      しい映画だったんじゃないかな」
  武居 「大下容子はこういう映画、好きですかね?」
  吾郎 「大下さんは、あっ、大下さんは好きですね、この映画、絶対好
      き!1位ですよ。で、慎吾も好きだと思う」

   《香取:僕、好きなんですよ、こういうの…》

  吾郎 「やっぱりね、何か気軽に見れてね、うん…、見終わったあと、
      すごくさわやかで、気持ちよくしてくれるっていう。まぁ…、
      映画として一番、必要なものだし・・・」
  武居 「記憶が無くなるから、毎日毎日ファーストキスをしていく…、
      それでこういう邦題がついている」
  吾郎 「うん」
  武居 「偉いですよね。1回寝て、明日になったら、もう覚えてないん
      ですよ」
  吾郎 「・・・」
  武居 「っていう女性がいるんですよ」
  吾郎 「そういう状況って知ってて、何か女性を口説くっていうのは、
      最低だからね」

   《香取:ん?》

  武居 「えっ?」
  吾郎 「・・・(--;)」
  武居 「いやいやいや…」
  吾郎 「僕、お酒を飲ませて何とかとか、もう、そういうの最低だと思
      ってるからね」
  武居 「・・・」
  吾郎 「?」
  武居 「覚えて無いんだから、口説く必要がないじゃないですか」
  吾郎 「ああやって、50回のファーストキスをして、そうしてこう…、
      乗り越えていくからそこに面白さがあるんですよ、恋愛の」
  武居 「50回目のロストバージンとか」

   《香取:ん?ん?ん?》

  武居 「50回目の初夜とか、そういうの、でも、いいっすよね」

  吾郎 「しょ・・・あなたクズですね

   《香取:あはははは(笑)》
   《松岡:あはははは(笑)》

そうして、先ほどの、テーブルの和菓子のお皿を武居さんに差し出す吾郎君。

  武居 「これ、くず餅」



ってことで、今月の月イチは終了。まぁ、いくら深夜とはいえ、そういうネタもやめようね・・・。

ちなみに慎吾君のランキングは吾郎君のランキングに対して、『バットマン』と『ファーストキス』が入れ替わってました。

 


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