映画と言うより、吾郎君の声に対する感想
長年、「声はやっぱりプロの声優さんじゃないと…」と思っている私としては、さて、今回、吾郎君が声をやると聞いて、一体、どういうリアクションを取ればいいのか、悩む事 0.1秒(短っ)。
いや、不安はありますが、アニメの世界に吾郎君が入っていってくれるということに、嬉さは隠し切れないわけで、単純にモロ手を挙げて喜んでおこうかと(ファンとはそういうもんだよね?(^^;))。
しかも、今回は『ONE PIECE』の映画版。田中真弓さん他、声優さんとして本当に”大御所”の方々と並んでの声優ですから、特に気合が入ります(いや、私が勝手に気合入れても仕方ないんだけど(^^;))。
最近は本当にタレントさんが声をやる事が多くなってきてますが、意味も無くタレントさんを使うのって、見てられない(聞いてられない)ことがあったりするのと、何とも言えぬ制作サイドの姿勢がいやなのとで、どうしても肯定的にはなれなかったりします。(最近は後者のケースが私の中では多いけど)。
こんな事(↑)を思う人は、私以外にもそれなりにいるので、今回、いざ、吾郎君が”その立場”になると、そういう人たちがどういうリアクションを示すのかが不安でいっぱいでした。
しかも、事前にテレビ等で放送されたアフレコ風景で見る限り、決してお上手とは言えない状態だったし…(;o;)。
だけど、監督さんのコメントで「敵はヘタレ」というのを見て、よし、絶対に観にいくぞ、と思い、ちゃんと前売りを買って、劇場に足を運びましたよ!!!(笑)。(「ヘタレ」というキーワードで急に前向きになった私ってば一体…)
・・・しかも、ちゃんと初日に見に行ったし(しかも、ちゃっかり入場者特典ももらったし(汗))。
で、思ったこと;
吾郎君の声は本当に素敵だ!!!!!!
いあやぁ〜、本当に素敵でしたね。こんなに吾郎君の声って素敵だったんだと思いましたよ。
吾郎君の発声自体がいつもと違っていたし、あと録音の技術とか、劇場の音響だとか、そんな要素がいっぱいあったと思いますが、とにかく吾郎君の声が素敵すぎるっ!!!上手いとか下手とか、そんなのがぶっ飛ぶぐらい素敵な声だったよぉ〜。(半分は、音響のいい劇場のおかげだったり、音響監督さんのおかげだったりするとは思うんですけどね)
↑こんな風に書くと、我ながら痛い発言だとは思うけど、声優さんが出す声とはまた違った世界の声を出すのね、吾郎君。うん、今まで色んな声優さんの声を聞いてきたけど、これまで聞いたことの無い声だった(私が聞いたことが無いだけかもしれないけど)。もし、吾郎君の声に違和感を感じた人がいるならば、それはきっと別世界の声ってことなんだわ、きっと。そうよ、そうよ、そういうことなのよ!
もう、そのぐらい”張りのある甘い声”(←表現に若干の矛盾があるけどお許しを)でよかったよ。今回、こういうエキセントリックなマザコンキャラがよかったのかもしれないけど(汗)
最初、今回のキャラは難しそうだったので、期待と不安があったんですよ。
知的で美形キャラだけど悪役で、ってことは声の振り幅もそれだけ必要ってことだし、もしかしたら悪役独特の高笑いなんてしちゃうだろうし、バトルすれば絶叫もしちゃうだろうし、味方っぽく見せる部分もあるからいい人の声も出さなきゃいけないし、なぜか敬語だし、だけどお馬鹿だし(^^;)、しかもマザコン(笑)。加えて、元々ワンピースはギャグ要素が多いから、その辺の演技&間も要求されるだろうし。
等々、あれこれ列挙すると、たかが子供向きのアニメですが、非常にハードルが高いのよ、ほんと。更に加えると、周りはみんなベテランの声優さんじゃないですか!!これは非常にきついのよね。周りが素人ばかりなら誤魔化せるけど、今回はほとんどがプロやん!しかも、レギュラー放送既に7年も経ってるアニメだし、そこに入っていくのは相当ハードル高いんだって!
ほんと、監督さんは勇気あるな、と思った(^^;)。
で、実際見てみたら、相当出番多かったし(ナミさんの次ぐらいに多かったよね?)。
・・・と、そんな状況だったのに、あんなキャラをああいう風に仕上げた吾郎君に惚れたわ(笑)。
本当はもっと声を作ってくるかと思ったんですけど、高音ヴォイスだったり張ってたりはしたけど、声そのものは地声に近いところで勝負してましたね。まぁ、あれだけ色んな起伏に富んだキャラだと、声を作ってる余裕は無いよね(笑)。少し気になる部分があったものの(高笑いの部分とか)、全体的にはそつなくこなしている印象があって、よかったよ!(最初、どれだけ不安だったか…)
実際、アフレコを一緒にやったというのもよかったのかなぁ。それ以前に、アフレコを一緒にやったという選択肢を取ったというのは、誉めてやる!(←えらそー)
一番気になるのがアニメファンだったりワンピースファンだったりの反応なんですが、ブログ等を見るに、どう低く見積もっても「否」の意見は半分ぐらいだったから、ってことは十分合格ってことよね?
ああ、本当にいい声だったわ。吾郎君、もっとその声、武器にしていいと思うよ。つーかしてくれ。して下さい。お願いします。・・・だからって、あまり声の仕事ばかりで、顔出しの仕事が減っちゃっても嫌なんだけどさ。あーあ、我侭でごめんねぇ〜。
とにかく、ラチェット、よかったよ!(笑)
(06.07.16 up だけど、内容は3月に映画を観た直後の感想です)
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