☆ 流 れ 星 ★

第8話 〜 最後の夜 〜

2010.12.06 21:00〜21:54


  • [手術も無事に終わり]

    翌朝。病院。
    梨沙の病室。手術が終わり、梨沙が目を覚ます。一晩中、健吾がベッドの傍らにいてくれたようだ。健吾は梨沙に手術が成功したことを告げ、梨沙に礼を言う。マリアの方は集中治療室に。和子が付き添っている。

      梨沙 「これで契約完了だな。ね」
      健吾 「そうだね」



    夜。街の喫茶店。
    修一は、タブロイド紙の記者・岩井冴子と会っていた。

      岩井 「では、手術は無事に終わったんですね」
      修一 「無事?梨沙は肝臓取られたんですよ。妹は被害者なんです。騙
          されて結婚して、体に傷までつけられて…。それでもその岡田
          健吾という男を信じてる。そんな男、許せますか?」
      岩井 「気持ちは分かります」
      修一 「記事にして頂けますよね?」

    (こっちの兄ちゃんも必死なのよ、うん、多分…)




  • [今回だけ見ると妹想いの兄ちゃんな訳で…]

    翌日?病院。
    検査が終わって病室に戻ってくる梨沙。健吾からマリアの意識が戻ったと聞かされる。

    梨沙が意識が戻ったマリアに面会に。マリアは梨沙に「ありがとう」と涙を流しながら礼を言う。


    病室に戻ろうとしたときに、修一が姿を現して・・・(って、ここでは梨沙の姿を見ただけだったのかな?ここでは心配そうな顔をしてたし、普通の兄ちゃんしてたと思うんだけど)


    数日後。
    病室で食事をしている梨沙。梨沙は、様子を見にきた神谷に礼を言う。そして、手術が成功したお祝いに、ランチをおごってもらう約束をする。

    そこに、修一がやってくる。

      修一 「梨沙がお世話になっております」
      神谷 「ご家族の方ですか?」
      修一 「兄です」
      神谷 「・・・」
      修一 「ファックス、届かなかったんですかね?」
      梨沙 「・・・」
      修一 「ふふふ。でも、マリアさんも妹も無事で、安心しました」

    神谷は、診察の時間になったので、看護師に呼ばれて病室を出て行く。

      修一 「ごめんな。守ってあげられなくて」
      梨沙 「・・・」
      修一 「本当に手術、しちゃったんだな・・・・悪かった。お兄ちゃん、
          力になれなくて」
      梨沙 「帰れよ」
      修一 「?!」
      梨沙 「・・・」

    そして、修一は手にした見舞いを差し出しながら;

      修一 「ゼリー、好きだったよな。ほら。冷蔵庫入れとくからさ、後で
          食えよ。またな」

    修一は優しくそう言って、病室を出ていった。

    (相変わらずウザイヤツ、的な描かれ方をしているけど、ここだけ見ていると普通に妹を心配している兄という雰囲気なんですが…。さすがに8話までこの調子だと、この兄妹の関係は理解しにくい。兄ちゃんの最低っぷりと、妹への偏愛とが一致するように描ききれてないんですよね、妹視点からも、兄視点からも…)




  • [梨沙はやはり岡田家を出て行くことに]

    街中。
    美奈子の携帯が鳴る。手術が終わって10日…、普通の病棟に移ったとマリアからメールが入る。


    病院。マリアの病室。
    梨沙が和子とともにやってくる。梨沙は、一足先に退院するのだ。マリアは手術前に梨沙と交わしたネイルの約束をねだるのだった。



    水族館。クラゲのエリアの前で、健吾、順二らがクラゲが入ったグラスタワーのグラスを並べていた。話題はマリアの手術の成功について。間に合えばここで退院祝いをしたいという話で盛り上がる。


    夜。岡田家。
    健吾も仕事から帰ってきて、久しぶりの夕食の風景。和子は、梨沙に、このまま家にいても構わないと言うが、梨沙は契約だから出ていくと答える。健吾は、次に住む部屋が見つかるまでいればいいと言い、梨沙はそれに従った。


    そうして、数日が経過し・・・


    この日、健吾と梨沙は、不動産屋に。
    一緒に物件を見て回る。

      健吾 「あのさ、一人で大丈夫?」
      梨沙 「大丈夫。一人でやってくって決めたから」
      健吾 「うん。そっか」



    病室。
    マリアの見舞いにやってきた瑞樹は、マリアの留年が決定したという話を聞かされる。まだしばらく療養が必要なのだ。



    別の日?
    梨沙の住まい探しはまだ続いていた。
    不動産屋で話をしていると、そこに携帯電話が鳴り、神谷から呼び出される。呼び出された先は、中華飯屋。この間のランチを奢るという約束を果たすためだ。

      神谷 「お兄さん、すごく優しそうに見えたから、あんなファックス送
          ったなんて信じられなかった」
      梨沙 「それでみんな騙されんだよ。大丈夫、先生には迷惑かけないか
          ら」

    そして、神谷は梨沙織に自らの過去を話し始める。
    神谷は、中学の頃まで親の借金で、引越し=夜逃げで転々としていたと話す。同じ境遇の梨沙は、神谷に共感する。

    (だけど、この神谷の設定は、あまりに強引すぎると思うんだよ。まさしく取ってつけたようというか。私自身は、同情するより、一気に白けるポイントでした、今回。)


    夜。岡田家。
    梨沙は、住まいは既に決めてきたと話すが、具体的には場所は言わない。




  • [兄ちゃん、やっぱり心配してるよね?]

    翌日?
    病院。健吾がマリアの病室にいると、そこに美奈子が見舞いにやってきた。
    美奈子は改めてマリアに謝罪する。そこに順二と千鶴も加わり、病室はにぎやかな状態に。


    そこに梨沙も、マリアにネイルをするためにやってきたが、その病室の様子に、黙って帰っていく。それに気づいた美奈子が、梨沙の後を追いかける。

    病院の休憩コーナー?で梨沙に声を掛ける美奈子。美奈子は梨沙に、マリアを助けてくれた礼を言い、そして健吾から結婚はできないとはっきり言われたことを明かした。

      美奈子「健吾のこと、よろしくね」



    夕方。マリアの病室。
    順二と千鶴も帰ったのか、再び健吾とマリア、2人きりの病室。
    マリアは、「お兄ちゃんが選んだのが梨沙さんでよかったって、そう思うよ」と健吾に告げる。


    翌朝。岡田家。
    マリアは引越し荷物をつめている。


    病院。マリアの病室。
    涼太の姉がマリアを訪ねてくる。マリアは、約束だった涼太の肖像画を、涼太の姉に渡す。



    梨沙はスーパーで買い物。最後の晩に、手料理を振舞おうというのだ。 スーパーからの帰り道、梨沙の前に修一が姿を見せる。

      修一 「よっ」
      梨沙 「・・・」
      修一 「もう、だいぶ、元気そうだな。安心したよ」

    無視して通り過ぎようとする梨沙。

      修一 「久々にさ、梨沙のカニタマが食べたくなってね」
      梨沙 「・・・」
      修一 「いつ戻ってくる?やっと離婚できるんだろ?」
      梨沙 「・・・」
      修一 「ああ、荷物取りにこようか?」
      梨沙 「・・・」
      修一 「梨〜沙」
      梨沙 「(振り返って)離婚はする。明日、あの家も出て行く。でも、
          決めた。お前んとこには戻らない」
      修一 「・・・」

    (おーーい、修一、言われれっぱなしかい!)




  • [最後の夜]

    岡田家。帰宅した梨沙は、この日の夕食を作る。
    夜、健吾も帰宅して、3人での食事。
    食事中、健吾は梨沙に自転車の鍵を渡す。引越し先が駅から遠いと聞いて、健吾が買っておいたものだ。



    そして、夕食が終わり、梨沙は、その自転車にまたがってみる。ただ、梨沙は自転車に乗れず、健吾にコーチを依頼する。



    そうして、2人で練習が始まった。

      梨沙 「離すなよ!危なっ!離すなって言ってんじゃん」
      健吾 「いつかは離さないと・・・」

    2人の練習は続いた。

      健吾 「子供の頃、練習しなかったの?」
      梨沙 「兄貴に教えてもらったんだけどさ、休みの日に朝から公園に行
          って、後ろを持ってもらって。でも、全然乗れるようにならな
          くて・・・気が付いたら夜になっちゃって、続きはまた明日ね、
          って約束して家に帰ったんだけど、そしたら親がいなくなって
          てさ。自転車どころじゃなくなっちゃった。あのとき自転車に
          乗れるようになってたら、今頃あのクソ兄貴とも縁が切れてた
          のかな」

    (ここでもう少し兄ちゃんとの関係が語られるかと思ったけど、今日はここまでなのね。この先の話が問題なのに。)




  • [そして2人は・・・みたいな]

    翌朝。岡田家。
    いよいよ梨沙が引越しをする日。最後に健吾の部屋のクラゲの前で、梨沙は離婚届を渡す。一方、健吾は、契約の成功報酬を梨沙に渡す。



    その頃、元梨沙のアパート。修一の携帯が鳴る。

      修一 「もしもし・・・あ、先日はどうも。えっ?もう、記事になるんですか?今日?ああ、そうですか。ありがとうございます。・・・・えっ?いやいや、違いますよ。いや、そうじゃなくて。ちょっと待って下さい」

    その足で、近くのコンビニに出向く修一。その新聞を手にすると、そこには思いもかけない記事が載っていた・・・っぽい。



    そんなことも知らない健吾、梨沙。
    引越しのトラックもやってきて、いよいよ梨沙が岡田家を出て行く。 (うーん、カバン1つで岡田家にやってきたはずなのに、そして、この間出ていこうとしたときもカバン1つだったのに、今回出て行くときは軽トラックが必要なぐらい荷物が増えてるんだな。そりゃぁ、色々と生活道具は貰ったのかもしれないが、この後、健吾が自転車で追いかける設定を作りたいというだけの理由で、また変なことやってるし。)

    和子は梨沙に「いつでも戻ってきてもいいのよ」と言い、健吾は優しく微笑む。

    梨沙がトラックに乗り込み、出て行くトラックを見送る健吾。そのまま自転車で出勤する健吾・・・だったが、そのまま自転車で車を追いかけ始めた。だが、当然、追いつくはずも無く。

    諦めて水族館に行く。が、ふと、気になって、いつもの水族館近くの海岸に向かってみると、そこには梨沙がいた。(梨沙、瞬間ワープかよ!)

    梨沙は、水族館のクラゲを最後にもう一度みておきたかった釣れなく言うが、健吾はそのまま黙って梨沙を抱きしめる。
    (ああ、もう、好きにやって下さい)






  • 感想

    全体的に力の入ってないレポを続けてすいません。ドラマとして意味がわかんない感じになってきているようで…。

    どこまで自己中なんでしょうか、このドラマ。最後にそれっぽく感動的にまとめて、泣けりゃ視聴者はそれでいいんでしょ?みたいな。(尤も、月9ってそういうドラマ枠だったという言い方もあるけど)

    今回で言うと、自転車のシーンは確かにいいシーンだと思うんですよ。だけど、健吾と梨沙がそこまで想いあった経緯がよくわからず。それ以前に、そこまで想い合ってるなら、梨沙が岡田家を出て行くといった展開になる必然性もよくわからず。
    前回に続いて今回も梨沙が岡田家を出たり戻ったりを繰り返しただけであって(正直、2回も繰り返されると辟易とするわけで)、それを2人が苦難を乗り越えた結果、結びついたかのように表現するのは違うと思う…。

    健吾と梨沙がどうなるかという点にもはや関心もないし、ましてや契約結婚の是非なんてもう、どうでもいいのでおいておくとして(いや、そこはちゃんと描かないといけないだろーと言いたいが)、そこに利用されてるのが兄ちゃんポジションなんだよね。

    マリアの手術も上手くいき、健吾と梨沙も互いに好意があることを確認したわけで、残り2話は修一兄ちゃんが2人をかき回すしかドラマとしての手段は残ってない感じですね。どこまで堕ちていかされるんだろうか、兄ちゃん(不安だ)。

    ただ、その兄ちゃんのポジションも、今回、マスコミなんてものを持ち出してきた時点で、更にあやふやな感じです。この時点でマスコミなんていう全く関係の無いものを持ち出してきて、一体、何をテーマに描こうとしているのか、更に分からなくなってきました。

    そして、兄ちゃんの扱いがこの後どうなるのかも・・・。

    兄ちゃんの設定がどういうものかは知らないけど、今回を見る限りじゃ、本当に妹を心配している兄という風にしか見えないんですよね。タブロイド紙への売り込みも、理解は出来ないけど、悪い兄貴というより、妹想いの兄貴という行動だと思えるし。そして、その妹想いの気持ちがマスコミに利用され…。この後、兄ちゃんが反省して良い人になっちゃうのか、逆上する方向にいっちゃうのか、少々不安です。その前に、ちゃんと描ききれてない兄ちゃんのバックボーンを描いてくれよ!!
    じゃないと、梨沙からも、視聴者からも、ただの嫌われ損だもの。


    クラゲのように一番漂っているのは、何よりこのドラマそのものだと思った第8話でした。


    (10.12.12)


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