☆ 流 れ 星 ★ 第6話 〜 愛と死… 〜 夜。岡田家の前。 健吾,梨沙,マリア,和子は車で山梨から自宅へ戻ってきた。 車から下り、「何で梨沙さんなの?」というマリア。 マリア「お金とか貰ってんの!?」 梨沙 「・・・貰ってるよ、300万」 マリアは手術しないと健吾&和子に告げる。 健吾の部屋。 健吾の部屋を訪ねる梨沙。マリアが手術をしないと言った以上、自分はこの家にいるべきではないと感じる梨沙。 健吾 「マリアにはもう一度、きちんと話すから。そしたら手術の日程 も決まると思うし」 梨沙 「そんな簡単に行くと思えないんだけど」 健吾 「家族の問題に巻き込んでしまって申し訳ないけど、ここにいて 欲しい」 翌日。病院。 病院に戻ったマリア。病室の外で、健吾と和子は神谷に謝罪している。健吾と和子が帰っていくと、神谷は病室のマリアに優しく話しかける。 神谷 「脱走はこれで最後。わかった?」 涼太は病室で眠っていると神谷。そんな神谷にマリアは手術は受けないと宣言する。 マリア「先生。私・・・手術しないって決めたから」 神谷 「どうして?」 マリア「お兄ちゃん、梨沙さんの肝臓をお金で買ったんだよ」 神谷 「え!!?」 マリア「それに・・・」 水族館。 病院から仕事に向かった健吾。水族館で子供達が仲良くしているのを見て癒される。 その頃、岡田家。 ここで修一登場!! 修一は梨沙が出かけていくのを確認してから、岡田家のインターホンを押す。中から出てきた和子に挨拶を; 修一 「どうも、はじめまして」 と、あくまで見かけはさわやかキャラ♪ 和子は修一を家の中に入れ、お茶を出す; 和子 「すみませ。私、梨沙さんにお兄さんがいるなんて、全然知らな くて…」 本当に何も話してないよね、健吾…(汗) 明らかに修一はヤバそうなんだから、注意するように和子に話をするぐらいしておけばいいのに…。 修一 「ああ、いえいえ。こちらこそご挨拶が遅れてしまいまして…。 今日は梨沙は?」 と、いけしゃぁしゃぁと言う修一兄ちゃん。素敵!(違) 和子 「今ちょっと出かけているんですけど」 修一 「そうですか」 家の中を見渡す兄ちゃん。マリアが家族を模って作った作品を見ながら; 修一 「おお!可愛らしいですねぇ。う〜ん。なんかこう、幸せな家族 のリビング、って〜感じ」 和子 「娘が小学生の時にくれたんです」 修一 「マリアちゃんですか?」 和子 「・・・ええ」 修一 「移植手術が必要な」 和子 「・・・」 と、ここで本題に切り込む修一。 (修一兄ちゃんの今回のターゲットは和子です。あまりに無防備で、修一にしてみればいい鴨というか…(汗)) 美奈子が働くシティホテルのフロント。 梨沙が出かけたのは美奈子と会うためだった。どうやって美奈子の仕事場を知ったのかは疑問だけど、梨沙は美奈子が勤めるホテルにやってきました。 ホテルの外に出て、梨沙は美奈子に、マリアに手術を受けるよう言って欲しいと頼む。 梨沙 「私がドナーになって、手術して、それで手術終わったらあんた があいつとヨリ戻すってはっきり教えてあげれば、納得すると 思うんだけど」 梨沙はそう美奈子に告げて帰っていった。 戻って岡田家。修一兄ちゃんと和子の会話は続いてます。 修一 「ああ、美味しいなぁ、この紅茶。僕ね、これ好きなんですよ」 和子 「あの・・・」 修一 「やめてもらえませんか?」 和子 「え?」 修一 「マリアさんが大切なのはわかります。でも、これ以上妹を巻き 込むのはやめてもらえませんかね」 和子 「・・・」 修一 「僕にはたった一人の、大事な妹なんです。・・・諦めて頂けま せんか?手術…」 和子 「・・・」 あくまで妹思いキャラの修一。和子は黙ってしまう。すると修一は立ち上がって深々と頭を下げる。 修一 「・・・この通りです」 和子 「そんな、やめて下さい。やめて…」 修一 「どうしてもダメですか?お願いします」 和子 「・・・」 修一 「・・・わかりました。(あっさりと)お兄さんに頼むことにし ますね」 和子 「待って下さい!」 修一 「!」 和子 「待って下さい」 (してやったりの修一ですね。だけど何でそんなに修一が健吾に会うことを嫌がるんだろう、和子は。心配掛けたくないんだろうけど、ちょっと謎でした。(やっぱり岡田家の人たちの考えることは分からない…)。一方で修一も、どこまでがお金のためで、どこまでが・・・なのかなと。) 病院の屋上。 健吾はマリアに会いに行き、改めて手術を受けるよう、説得する。だが、マリアは、健吾が好きでもない梨沙と早く別れて、家から追い出して欲しいと叫ぶ。思わずマリアの頬を殴る健吾。 マリアは『臓器移植を希望される方へ』という書類を健吾叩き付ける。(これは脳死ドナーを待つという意味でOK?) マリア「私の意思表示。これ以上話す気ないから」 マリアはやはり移植を拒否して立ち去った。(移植する/しないの話、一体、どこまで引っ張るんだろう…(ぼそっ)) 健吾が病院の廊下を歩いていると、神谷が声をかけた。 神谷は、梨沙がドナーになることについて、金銭の受け渡しがあったとマリアから聞いたと明かす。聞いた以上は神谷は手術をすることはできない。下手をすると、病院全体が移植手術ができなくなるのだ。 神谷 「マリアちゃんは、お兄さんを守りたいと言っていました。どう いう意味かわかりますか?手術をしたら、お兄さんが犯罪者に なってしまうから手術はしない。そういう意味です。臓器売買 は犯罪なんです」 そうはっきり告げる神谷。 健吾 「目の前の患者を、マリアの命を助けてくださいよ!」 神谷 「岡田さんの気持ちは充分にわかっているつもりです。でもそれ は、自分たちが良ければそれでいいというエゴなんだと思いま す。申し訳ありません」 神谷は立ち去った。 とはいえ、医局で思い悩む神谷。そこに涼太の検査結果も上がってきて…。神谷は留美に良太の家族に連絡を入れるように指示する。 (ようやく神谷がはっきりと言ってくれた!) 涼太の病室を訪れるマリア。マリアは涼太に、手術はせずに、脳死ドナーを待つと告げる。それを聞いて怒り出す涼太。 マリア「涼太ならわかってくれるかと思った」 涼太 「わかるわけないやろ!ドナー見つけてくれたんやろ、どんな形でも」 マリア「あんな人、ドナーだなんて認めてないし」 涼太 「お前はな、お前はみんなに甘えているだけや」 マリアは怒って病室を出て行く。 夜。岡田家。 一人、リビングで通帳を見つめる和子。残額813,412円。 そこに健吾が戻ってきて、慌てて通帳を隠す和子。そんな和子を妙に思いながらも、健吾は和子に、神谷から手術は出来ないと言われたことを告げる。 健吾 「お金のこと、マリアから聞いたって」 和子 「あの子!」 2人の会話を梨沙も聞いていた。 健吾の部屋。 梨沙が健吾のところにやってきて、お金のことをマリアに話したことを詫びる。もちろん、健吾は梨沙を責めないが… 翌日。病院の屋上。 梨沙は神谷のところに出向き、手術をして欲しいと懇願する。お金さえ返せば問題ないだろうと梨沙は言うが、神谷は何も答えない。 梨沙 「人一人助けられないで何が医者だよ」 一方、マリアの病室には瑞希がやってきていた。瑞希は涼太の病室に一緒に行こうと言うが、マリアは今は涼太の部屋に行くのは気まずい。 水族館。 突然、同僚の柏原に、クリオネちゃん(=梨沙)を紹介してくれといわれる健吾(笑)。余計な一言に、すぐに順二に頭を叩かれてましたが…。 そこに千鶴がやってきて、柏原を追い出しつつ、健吾には他に方法が無いのかと尋ねる。千鶴は全て美奈子から話は聞いていたのだ。そんな千鶴を順二は諌める。だが、皆が健吾のことを心配しているのだ。 健吾 「いやぁ、何だか色々…」 順二 「俺がお前の立場だったら、きっと同じことをしているよ。だか らあまり自分のことばっかり責めるなよ」 夕方、病院。 マリアの病室を訪れた健吾と和子だったが、病室のカーテンも開けてもらえず、顔を見ることができずに帰ろうとする。そこに留美に呼び止められ、涼太が呼んでいると。 涼太の病室に健吾がやってくる。涼太は苦しそうにしながらも、何とか健吾に、マリアに手術を受けさせて欲しいと頼む。何があっても涼太はマリアには生きていて欲しいと願う。 夜。岡田家。 リビングで考え込む健吾。やってきた梨沙に涼太と話をしたことを話す。涼太は自分のことよりも、マリアのことの方を心配していたと。 梨沙 「あんただってそうじゃん。マリアのことが一番大事」 翌日。とある喫茶店。 和子が待つ店に、修一がやってくる。 修一 「どうも、お母さん。ああ、どうしました?お話でしたらご自宅 までお伺いしましたのに」 和子 「え、ええ・・。でも・・・」 修一 「マリアちゃんの手術の話、進めないようにしてくれていますよ ね?」 和子 「はあ・・・」 修一 「この前お願いしたじゃないですか」 和子 「はぁ・・・」 思いつめて、バッグの中の封筒を出す和子。 和子 「これで、勘弁して下さい。これ以上は本当に無理なんです」 修一 「ああ、嫌だな〜、そんなんじゃ」 和子 「お願いします」 修一 「いやいやいや、やめて下さいよ、お母さん。本当、わかりまし たから」 (ってことは、金は受け取ったんだな、修一。だけど和子も何でそこで安直に金を渡すかな、別に修一は強請ってるわけじゃないのに。いや、強請ってるけど) 岡田家。 電話が鳴る。その電話に梨沙が出る。電話の相手は修一だった。 防波堤にて。修一と会う梨沙。 修一 「よっ!何か久しぶり」 梨沙 「帰れよ!あの家族には近づくな、つっただろ!」 修一 「・・・お前の家族は俺だけだ。そうだろ?」 梨沙 「あんたなんか家族でもなんでもねーよ」 修一 「梨沙。帰ろう」 梨沙 「やめろよ!」 修一 「帰ろう、な」 梨沙 「放せよ!」 修一 「梨沙」 梨沙 「放せよ!」 修一 「お前だって本当に肝臓をあげようとしているわけじゃないんだ ろ?」 梨沙 「!!!・・・何で知ってんだよ!」 修一 「それは・・・色々」 梨沙 「おい!」 修一 「どうしちゃったんだよ、梨沙?まさか、本気であいつに惚れて んのか?」 梨沙 「・・・」 修一 「・・・お前の体に、傷なんか付けさせない」 梨沙 「は?」 修一 「お兄ちゃんが、お前を守ってやる」 修一はそう言い残して、車に戻っていく。 マリアは、スケッチブックと鉛筆を手にしていたが何も書けず、それを持って涼太の病室を訪れる。だが、涼太はいなかった。個室に移されたらしい。 防波堤。修一と会って、戻る梨沙の姿。 一方、修一は、岡田家に忍び込んだときに見つけた健吾と梨沙の2ショット写真を取り出すと、2つに破り、健吾の方だけを更に細かく破り、海に捨てた。 (梨沙の態度に、梨沙が健吾に気があると確信した修一。ああ、修一兄ちゃん、違うスイッチ入ったぞ!!!これはどんどん暴走していく予感です。) 病院。涼太のいる個室。 マリアは涼太の個室を訪れ、約束していた涼太の肖像画を描き始める。 涼太 「元気になったらさ、元気になったら…スカイツリーの展望台からの景色、描いてや」 涼太はマリアの手を握り、約束させる。マリアは黙って涼太にキスをした。 その頃、涼太の家族は神谷に呼び出され、病状の説明を受ける。もはや涼太は、奇跡的に脳死ドナーが現れるしか、成す術が無い状態だった。 涼太の病室。 涼太の病室を立ち去るマリア。悲しい気持ちでいっぱいになりながら廊下を進むマリア。それと入れ違いに、看護婦や神谷が涼太の病室に向かう。 涼太の意識はすでに無く、神谷が涼太の心臓をマッサージをしているのを、涼太の家族が見守るが… 屋上にいるマリアの元に、涼太の姉がやって来る。 マリアの病室。 健吾がマリアの元にやってくる。 マリア「お兄ちゃん」 健吾 「うん?」 マリア「涼太・・・涼太死んじゃった。死んじゃったよ」 健吾はマリアの隣に座り、黙って体を抱き寄せた。そして、健吾は、涼太の姿を納めた携帯電話をマリアに渡し、病室を出ていった。その携帯電話にには、涼太の落語が収められていた。 水族館前の海岸で、梨沙と健吾が会う。 健吾は涼太との最期の会話も、マリアのことを考えていたと梨沙に話す。 健吾 「神谷先生が言う通り、結局俺のやってることってただのエゴで、マリアにだって自分の気持ちをただ押し付けてるだけでさ。ただ苦しめているだけかもしれない」 梨沙 「押し付けでも何でも、生きてて欲しいって思う気持ちは本物じゃん。私だってそうだよ」 健吾 「え?」 梨沙 「金の為だけじゃなくて、あの子を助けたいって」 ここでようやく梨沙のことをしっかり見た健吾・・・ってとこかな? 夜。岡田家の家の前。 健吾と梨沙が帰ってくると、そこに美奈子が待っていた。美奈子は自分がドナーになると健吾に継げる。 美奈子「そうすれば、マリアちゃん助かるんでしょ?」 健吾 「どうしたの?急に」 美奈子「ありがとう。あなたのお陰で決心できた」 それは、梨沙に対する嫉妬? 梨沙が美奈子に何か言ったことを気づく健吾。梨沙は二人を残して家の中に入っていく。 感想 ブラウザの戻るの機能で戻って下さい |