こちら葛飾区亀有公園前派出所

〜 第5話 「恋の三角関係!!麗子はワシの宝物だ!!」 〜

 

まえおき

原作は同名タイトルの漫画。主要キャラクターの設定は、ほぼ、原作どおり、と思われます。

<舞台>東京下町の亀有公園前の派出所

<主人公> 両津勘吉(香取慎吾くん):亀有公園前派出所に勤務する江戸っ子。警官なのにギャンブル好き。

<サブキャラ>
大原部長 (伊武雅刀さん):両津の上司で、典型的な昭和の人間風の堅物。
中川圭一 (速水もこみちさん):両津の同僚。大金持ちの御曹司。
秋本カトリーヌ麗子 (香里奈さん):両津の同僚。大金持ちの令嬢。


毎回、両津が事件を起こすもしくは両津が事件に巻き込まれる形のドタバタが繰り広げられますが、今回はゲストとして白鳥鉄工所のお坊ちゃんとして白鳥麗次が登場。これを吾郎君が演じてます。原作の白鳥は、もう少し嫌味が入ったキザ野郎で、他人から好かれる要素はまるで無いようなキャラクター。正直、この役を吾郎君がやるということで、閉口しておりましたが、ドラマ版のキャラクターはその辺は吾郎君自身のキャラクターに合わせて変更が加えられており、ドラマとして見やすくなってました。


本編

派出所の面々が、なぜか揃いも揃って職務中に人生ゲームをやってます。

警察官が揃いも揃って職務中にゲームをするなんて、両津以外のキャラクターに関しては、既に冒頭からいきなりふざけた状況ではあるんですけどね。


一同揃って、人生ゲームをして遊んでいるところに、大きな爆音が響く。派出所の外に出てみると、その爆音はヘリコプターの音で、そのヘリコプターからパラシュートで落下してくる人が。笑顔で手を振りながら、『はははははは』と上空から高笑い。先にネタバレを書いちゃうと、その声の主が白鳥麗次君。真っ白スーツ&真っ白パラシュートでの落下です。だけど、突風が吹いたのか、パラシュートの落下具合は非常に不安定で、派出所のまん前にみっともなく着地してます。頭からパラシュート被って、絡まってるし。

  白鳥 「うわぁ〜」

ジタバタしている白鳥君を冷ややかな目で見ている派出所一同。

  中川 「何か、どんくさいですね」
  部長 「行って(助けて)やれ」
  両津 「しょうがないなぁ〜」
  白鳥 「はぁ、はぁ、はぁ」

両津に助けられる白鳥。被っていたヘルメットを外して;

  白鳥 「ねぇ、君、僕の髪の毛、乱れてない?」
  両津 「メット被って飛んできた割には見事なブローだ」
  白鳥 「ならいいんだ」

と髪の毛ネタがいきなり出てきました。白鳥キャラじゃなくて、吾郎君キャラですね(笑)。


白鳥君、起き上がって服装を直して;

  白鳥 「ところで君、亀有公園前派出所というのは、どこだい?」
  両津 「ここだけど」
  白鳥 「!!」

白鳥は目的地に到達できたことを確認し、ふと派出所にいる麗子の方を向き;

  白鳥 「やっと会えたね!僕のビーナス」

と、いきなりカマしてくれる白鳥君。軽やかにステップしながら麗子に近づき;

  白鳥 「秋本・カトリーヌ・麗子さんですね?」
  麗子 「・・・そうですけど」
  白鳥 「美しい!!写真の100倍、いや3,000倍!」
  麗子 「はっ?」
  中川 「失礼ですが、どちら様ですか?」
  白鳥 「ふふふふふふふ、(カメラに向き直って)僕が誰かって?やっ
      ぱり、(カメラに向かってポーズを作って)そこが気になりま
      すか?」
  大原 「ええ、それなりの登場だったもので」
  白鳥 「・・・」
  両津 「一体、誰なんだよ!」
  白鳥 「・・・」
  両津 「早く言え!」
  白鳥 「どうしようかなぁ。そんなに知りたい…」
  両津 「早く言え!」

派出所の面々の方に、格好つけながら振り向いて;

  白鳥 「僕の名前はスーパー金持ち、白鳥麗次です!白鳥鉄鋼の御曹司
      で、麗子さんの婚約者です!」
  麗子 「えっ?」
  白鳥 「(ニコリ)」
  両津 「男前で、金持ちで、麗子の婚約者・・・婚約者!!!」

白鳥は自ら『男前』とは言ってないけど、ドラマ上、男前という設定でいいのよね?(笑)



改めて、派出所の中で状況を説明します;

  白鳥 「僕、白鳥麗次は明日、麗子さんとお見合いすることになってま
      してね」
  大原 「本人は知らないようですが」
  白鳥 「麗子さんのお父様から直々にご指名を受けましてね」
  麗子 「パパに聞いてみる」
  白鳥 「(頷いて)」

麗子が電話・・・ホログラムフォンで麗子のパパ=飛飛丸(大和田伸也さん)の姿が…

  両津&白鳥「すっげー」

  飛飛丸『麗子ちゃん、元気?!』
  (↑こっちはこっちでぶっ飛んだキャラ。大和田さんステキ(^^;))

  両津&白鳥「しゃべったー!!」

ホログラムフォンを見ている両津と白鳥(シンゴロー)のノリが一緒なのが楽しい(^^;)

ちなみに、飛飛丸はロサンゼルスにいるという設定ですが、こういうドラマなので、実際には目の前にいて、それを逆手にとって、両津は飛飛丸のホログラムにチョッカイを出しながらのやりとりが行われます(説明しづらいなぁ〜)

  白鳥 「お父様、麗子さんはまだ、お見合いのことを御存知ないようで
      すが?」
  飛飛丸『あれ、まだ言ってなかったっけ〜?』

と惚けながら説明する飛飛丸。

  麗子 「そんな勝手な…」
  白鳥 「ね?」

飛飛丸曰く、麗子の見合い相手をコンピューターが弾き出し、選ばれたのが白鳥らしい。

  白鳥 「お分かり頂けましたか、麗子さん?(指輪を取り出して)白鳥
      麗次の気持ちです。受け取っていただけますか?」

白鳥が麗子の指に指輪をはめようとしたものの、麗子はそれを拒否。

  白鳥 「えっ?」
  麗子 「ごめんなさい、あの、白鳥さん、パトロールがあるので失礼し
      ます」

そして大原部長と一緒にパトロールに出かけちゃいました。格好悪く残された白鳥君。

  白鳥 「照れてるのかな、可愛い人だ」
  両津 「気づけよ。振られたよ」
  白鳥 「ふられた?よく意味が分からないが」
  中川 「確かに、お見受けしたところかなりのイケメンでいらっしゃい
      ますし」
  白鳥 「よく言われるよ」
  中川 「お金に不自由されてないようですが」
  白鳥 「ふっ。まぁ、社長だからね」
  中川 「ですが、その指輪は、残念ながら、麗子さんの好みじゃないで
      すね」
  白鳥 「何言ってんだよ、これは本物のダイヤだぞ!」
  両津 「どんなにでっかいダイヤだって、麗子やこいつにしてみれば珍
      しくもなんともないからなぁ」
  中川 「まぁ、そうですねぇ〜」
  白鳥 「何なんだ、君は、さっきから。そこそこ育ちはよさそうだけど、
      スーパー金持ちの僕に比べたら」
  両津 「言っとっけど、こいつは中川財閥の社長だしぃ」
  白鳥 「!!!僕だってな、従業員1,000人の・・・」
  両津 「中川!おまえんとこの従業員の数は」
  中川 「百万人です!」

と、「百万人です」の一言でパンチを受けちゃう白鳥君。

  白鳥 「(パンチを食らい、非常に焦りながら)僕なんかな、アレだぞ!!
      別荘3つも持ってんだぞ!」
  両津 「お前も何かこの間買ったって言ってたな」
  中川 「はい、島ごと3つ…」
  白鳥 「(パンチ)・・・」
  中川 「あと、星を4つ」
  白鳥 「(パンチ)・・・」
  両津 「あ〜はははっ(高笑い)。麗子はな、わしたちみたいなブルジョ
      アジーに囲まれてるからねぇ。君みたいな半端な成金野郎には
      鼻もかけない」
  中川 「何、先輩までブルジョアになってんですか!」
  白鳥 「(T_T) 僕より金持ちがいたなんて」

白鳥はペランペランになってしまいました。白鳥の小物っぷりが可愛いよ(^^;)

  両津 「おい!大丈夫か〜」



その頃、パトロールに出た麗子は大原にこの街で一人前の警察官になりたいのだと告げていた。



白鳥が出てないシーンは端折って、話を戻して派出所です;

  白鳥 「僕は麗子さんとの結婚のためだったら、何だってする!」
  両津 「何したって無駄じゃないのぉ〜」
  白鳥 「喩え、火の中水の中」
  両津 「火の中入ったって、熱いだけだろー(←冷ややか)」
  白鳥 「麗子さんとの結婚のためだったら、全財産投げ打ったっていい!」

この全財産という言葉に、目の色が変わる両津。

  両津 「・・・今、全財産っつった?」
  白鳥 「ああ!」
  両津 「分かったよぉ〜」
  白鳥 「?」
  両津 「わしが麗子を落とす方法を教えてやろうじゃないか」
  白鳥 「そんなものがあるなら、教えてくれ!今の僕は、藁にもすがり
      たい!」
  両津 「誰が藁じゃ!白鳥く〜ん。わしこそが下町の恋のカリスマさぁ〜」
  白鳥 「?!」

両津が白鳥の協力をすることになったようです(笑)。


面と向き合う両津と白鳥。

  両津 「一流の講師はギャラも一流」
  白鳥 「いくらだ?」

両津は指を三本出してます。

  白鳥 「あ、3,000円」
  両津 「違うだろー!違うだろう」

この辺は、完全にシンゴローでのコントの呼吸です(笑)

  両津 「麗子のためだぞー。白鳥く〜ん。金持ってんだろ」
  白鳥 「ああ、金は持ってるよ。いいだろう、300円ぽっち払ってやろう!」
  両津 「300万!!!吹っかけてみるもんだねぇ〜。(右手を出して)
      よし商談成立だ」
  白鳥 「(その右手をつかんで握手しながら)まず、何からしたらいい?」
  両津 「まずは敵を知らないとな…。手始めにうちの中川が捜査中だ」


パトロール中の麗子の後を付ける中川。下町の人たちと触れ合いながらパトロールを続ける麗子の姿を見て、結果、中川は「麗子は下町の人が好き」という結論に。

その結果を受けて、ここから、両津による江戸っ子養成講座『てやんでぇ〜』が始まります。まるでテレビの1コーナーのような作り。

  両津 「両津勘吉のてやんでぇ〜!!」

突っ走る両津と、解せない表情で両津の隣に座っている白鳥君。中川も両津のアシスタントという感じで両津のすぐ隣に陣取ってます。派出所にはテーブルが用意され、そこに座る両津と白鳥の前には、共にざる蕎麦が用意されてます。

  両津 「さぁ、今週も『てやんでぇ〜』の時間がやってまいりました。
      中川の捜査によって麗子は江戸っ子が好きだということが分か
      りました」
  白鳥 「僕さ、生まれも育ちも田園調布…」
  両津 「任せろ!わしがお前を立派な江戸っ子にしてやる」
  白鳥 「確認なんだけどさ、この人の言う事、信じていいんだよね?」
  中川 「下町のカリスマに不可能はありません」
  白鳥 「・・・。カリスマ!僕を麗子さん好みの男に仕立てて下さい!」

と、合意したところで、江戸っ子講座スタート。

  両津 「行ってみよう!!江戸っ子と言えばまずは『蕎麦!!』。蕎麦
      を粋に食えなきゃダメだ。こうやって、(蕎麦を)汁に3分の
      1だけつけて、一気に音を立てて、(ズルズルズル)」
  白鳥 「(汁が飛んできて)うわぁ〜、ちょっと、シミ!シミ!シミが
      ついた、しみが!!」

真っ白スーツが汚れたら、そりゃぁ、嫌だよね(笑)。その白鳥の蕎麦の食べ方は、右手で前髪を払いつつ、左手の箸で一本だけ蕎麦をつまみ上げ、ズルズル・・・

  両津 「こないだぁ〜、部長がぁ〜、って、お前はOLか!!」


続いての講座は;

  両津 「江戸っ子たるもの、粋に寿司!!!」
  白鳥 「ねぇ、確認なんだけどさ、この人が食べたいからやってるわけ
      じゃないよね?」
  中川 「下町のジェダイ・マスターについていきなさい」
  両津 「任せなさい、ルーク」
  白鳥 「・・・。ああ・・・」

そうして両手で寿司を口の中に次々と放り込んでいく両津。一方、白鳥は白鳥らしく;

  白鳥 「うーん、大間産のマグロを軽く炙って、ワインが欲しくなりま
      すね。それでは頂きたいと思います」

すしを食べようとしたところで;

  両津 「$’&”&$%*!!!!」
  中川 「『味わってんじゃねー』だそうです」
  白鳥 「いやいやいや、そんなことできないよ…」
  両津 「$’&”&$%*!!!!」
  白鳥 「『麗子のために頑張るんだろ?!』」
  白鳥 「麗子さん・・・」

白鳥の妄想の中で、麗子『早食いできる江戸っ子って、ス・テ・キ』とか言ってます;

  白鳥 「僕、頑張ります!よし、(食べ始めるがすぐにむせて、お茶を
      飲んでも)熱っ!熱っ!熱っ!熱い!!」
  両津 「江戸っ子は熱いお茶が好きだって決まってんだよ!!」

ってことで、別の企画;

  両津 「お前がさっきお茶が熱いって言ったから思いついた、江戸っ子
      なら熱い風呂!!!」

なぜか唐突にバスタブが用意されました!ちなみにこのお風呂に入ってるお湯の温度は『56℃』(笑)。そんなところまでゴロー仕様なのねん(サービス、サービスぅ♪)。

  白鳥 「ねぇ、確認なんだけどさ、この人いい加減な思いつきで言って
      るわけじゃないよね?」
  中川 「Don't Think. Feel!(考えるな、感じろ)」
  白鳥 「麗子さんのためだ」
  両津 「お前入れ!麗子のためなら火の中水の中だろ!ほら!」
  白鳥 「いやいやいや、ちょっと待て!入る前に1つだけ頼みがある」
  両津 「何だ?」
  白鳥 「お風呂に、薔薇を浮かべてくれないか!?」

(爆) これじゃぁ、白鳥じゃなくて、吾郎君やん!!!

  両津 「何だと!!(桶で熱湯をかけようとして)」
  白鳥 「いやいやいや!せめて!せめて、せめて、シャンパンを入れて
      くれないか?」
  両津 「このぉ、成金やろー!!」
  白鳥 「熱っ!熱っ!熱っ!熱ちちちち!」
  両津 「大袈裟なんだよ!ふん!(右手を浴槽に入れて)」
  白鳥 「おっ!」
  両津 「・・・熱い!!!(思わず水しぶきを中川に浴びせる)」
  中川 「(>_<)」

今度は、おもいっきり白鳥に熱湯を浴びせ;

  両津 「お前が入れ!」
  白鳥 「(抵抗中)」
  両津 「中川手伝え!!」
  白鳥 「嫌だ!」

そうして、白鳥の抵抗により両津が熱湯に飛び込むはめになり;

  両津 「中川!助けろ!」

と言いながら、もこみちを道づれ(笑)。まぁ、さりげなくもこみちを浴槽の外に追い出して、後は最後に白鳥が両津を熱湯風呂に沈めてドタバタ終了。

  :
  :
  :

以上で江戸っ子講座は終了。

  両津 「白鳥麗次君」
  白鳥 「!?」

講座終了ということで、江戸っ子証明書なるものが両津から白鳥に授与されてます;


 江戸っ子証明書

 しらとりれいじどの

 江戸っ子で
 いいじゃん

 りょうつ(印)




  両津 「これでお前も一人前の江戸っ子だ」
  白鳥 「いや、確認なんだけどさ、僕は蕎麦と寿司とお茶とお風呂と・・・」
  両津 「大丈夫だ!(白鳥の肩を組んで)昔からその4つを制するもの
      が、下町を制するっていう」
  白鳥 「はぁ・・・」
  両津 「上級篇で火事と喧嘩っていうのがあるが、やってみるか?」
  白鳥 「いや、それはちょっと(逃げようとして)」

いや、個人的には、非常に見てみたかったのだけど(笑)

  両津 「(逃げようとする白鳥を引き止めて)いやいや、どーしたの、
      どーしたの!!お前は、新しい魅力を手に入れた」
  白鳥 「そっかな・・・」
  両津 「ああ!麗子好みのチャキチャキの江戸っ子よ!」
  白鳥 「僕がチャキチャキ!?」
  両津 「明日は麗子を掻っ攫っておきな!」
  白鳥 「おお!ガッテンだ!」
  両津 「そうだ、その息だ!」
  白鳥 「(^_^) わかりました。僕が必ず麗子さんを幸せにしてみせる」
  両津 「よく言った。じゃぁ、300百万」
  白鳥 「そいつは、明日が見合いが首尾よく行ったらの場合だ!!あ、
      あばよぉ〜」
  両津 「お、お〜・・・もらい損ねた・・・」



そして、その後、両津と麗子の間に色々あったけど、省略して、いよいよお見合い当日のお見合い会場。その会場には、白鳥と麗子が・・・

  男性 「ご注文の熱ぃ茶、お持ちしました」

出された湯飲みには『江戸っ子 白鳥麗次』とか書いてますが、オーダーメイドですかい?(^^;) 熱々のお茶を一口飲んで;

  白鳥 「てやんでぇ〜」

「てやんでぇ〜」も静かに上品に言うのが白鳥風(笑)

麗子に対して、指輪を差し出し;

  白鳥 「麗子さん、必ず幸せにします。僕と結婚して下さい」
  麗子 「・・・」

麗子が返答に迷っていると、「麗子!!」と両津が登場。

  麗子 「両ちゃん!」
  白鳥 「何?どうしたんだよ」
  両津 「麗子、ここを出るぞ」
  麗子 「何なの?!」

両津は麗子の手に手錠をして;

  両津 「お前を逮捕する。黙って俺についてこい!」
  麗子 「!?」
  白鳥 「いや、ちょっと待てよ!どういうことなんだよ!」
  両津 「麗子はお前には渡さん!麗子は、麗子はわしのもんだ!」
  白鳥 「・・・?!」

その様子を、大原部長,中川、そして麗子パパ=飛飛丸は静かに扉の向こうで聞いてます。

  白鳥 「どうして急に?!君は僕にあんなに協力してくれたじゃないか?!」
  両津 「やかましい! 300万なんて端金、いらん。わしはもっと大きく
      て大切なものに気づいたんだ。やっと気づいたんだよ、他とは
      比べ物になんねーぐらい、大事なものがこんなに近くにいてく
      れたって」
  麗子 「両ちゃん…」
  両津 「麗子はわしの宝物だ」
  白鳥 「麗子さん、麗子さんはどうなんですか?本当に彼のことを…」
  麗子 「私は、白鳥さん、私は親が選んだ相手じゃなくて、自分で決め
      た人を選びます。ごめんなさい」
  白鳥 「・・・」

その麗子の発言を聞いて、飛飛丸は扉の向こうで「大人になったねぇ〜、麗子ちゃん(T_T)」なんて涙流してます。

  両津 「そういうことだ。あばよ」
  白鳥 「ちょっと待ってくれ。そっちばっかり言いたいことを言って帰
      るなんて、フェアじゃないな。僕にも言わせてもらえないかな。
      麗子さん、この男は、僕よりも下品で粗雑な庶民です。僕は社
      員 1,000人を束ねる会社の社長。だから、人を見る目には自信
      があります。彼ならきっと麗子さんを幸せにすることができま
      す」

あれ、白鳥、最後の最後までいい人やん(^^;)。とんでもないオチが待ってると覚悟してたけど、ちょっとホッとしたり。

  麗子 「・・・白鳥さん」
  白鳥 「実は彼は僕に協力することで300万円の報酬を得るはずだった。
      しかし彼はそれを端金だと言い捨て、麗子さん、貴方を選んだ
      んです。お金よりももっと大事なものに気づいた彼は、麗子さ
      ん好みの最強の江戸っ子です。江戸っ子対決じゃ、彼に負けて
      も悔いは残りません。麗子さんを幸せにね」

右手を出す白鳥。握手をして;

  両津 「ああ、任せろ」
  麗子 「白鳥さん、ありがとう」
  白鳥 「あばよ」

そうして、両津と麗子は去っていきました。残された白鳥君;

  白鳥 「お父さん、すいませんでした。ご期待に添えなくて」
  飛飛丸「麗子が私の言うことを聞かなかったのは、これが2度目です。
      1度目はあの子が警察官になったときだ。あのとき初めて反抗
      されて気づいた、我が娘の成長が。嬉しかった、超嬉しかった!
      あははは」
  部長 「親心とは複雑ですな」
  飛飛丸「いやぁ〜、今回も超超期待通りの反抗でした!あはははは」
  白鳥 「えっ?」
  中川 「期待通りって、じゃぁ、わざわざ麗子さんに反抗させるために
      お見合いを?」
  飛飛丸「はい、そういうことです」
  白鳥 「それはつまり、最初から僕と麗子さんを結婚させるつもりは…」
  飛飛丸「ない!」
  白鳥 「(パンチを食らってます)」
  飛飛丸「1ミリもない!」
  白鳥 「(パンチ)」
  飛飛丸「ナッシング!」
  白鳥 「(パンチ)」
  飛飛丸「君は実に見事に役目を果たしてくれました。ははははは」

とーちゃん、ヒドス(T_T)

  白鳥 「確認なんだけどさ、今の僕って、滅茶苦茶格好悪くない?」
  中川 「いいえ、そんなことないですよ。すっごく格好よかったです」
  白鳥 「・・・そう?ならいいんだけど(きらーん)」

と、何とか白鳥君は自らのアイデンティティを保持したのでした(^^;)。



白鳥君の出番は以上で終了ですが、この後、両津は麗子に対して気があるわけではなく、麗子の財産が目当てだったというオチ。いかにもなオチでドラマは終了したのでした。だけど、お涙頂戴な内容ではなく、『こち亀』を原作としたドラマなら、今回ぐらいがよかったんじゃない?


感想

当初、吾郎君が白鳥の役をやると聞いたときは、非常に憂鬱でした。メンバーのドラマにゲスト出演するのだって、吾郎君にはああいう役回りしか回ってこないんだな、と。それに、映画の撮影真っ只中だというのも認識してましたから、(新曲発売のプロモーションの時期やほん怖とも重なるし)何かの嫌がらせではないかと思うぐらいのスケジューリングで、その一方で、TBSはTBSで吾郎君がゲストだということを全く宣伝する気もなさそうだし、とにかくいい加減にしろよと(すいません、ネガティブで)。

とはいえ、蓋を開けてみれば、白鳥は案外、可愛いキャラクターでしたし、素直に慎吾君も楽しそうに演じてくれてたし、撮影も収録日ミニマムになるように調整してるんだろうなぁ、という内容でしたし(スタジオ1日,ロケ1日って感じでしょうか?)、素直に楽しめました。

白鳥は見事に吾郎君キャラでしたね(笑)。吾郎君のパブリックイメージをそのままもってくることで、ゲストキャラなのにキャラクターの説明を無理にしなくても、自然と受け入れやすい形になってたんじゃないかしらん?
それに、こういう突拍子も無いドラマだけど、ちゃんとやりきるところが流石だ(笑)。同じくゲスト出演の大和田伸也さん共々、ゲストだと空気を掴むのに時間がかかるだろうに、その辺はさすがだと思いました。

まぁ、再びこういうキャラクターを見たいかと言われるとノーサンキューですけどね。今回は特別です(笑)


(09.10.11)


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