危険な関係
〜 第11話 さらば愛する人よ 〜
[夕方] シーン0 浜辺
互いの愛情を確かめあった新児と有季子だが、新児は有季子の前から姿を消した…
シーン1 双葉会病院 病室
警視庁の梅本らに事情を聞かれる雄一郎。名前を名乗っても信じてもらえない雄一郎は、新児が自分の持ちかけたゲームに乗ったのだということに気づく。そこにちひろの死体が発見されたとの連絡が入る。
[夜] シーン2 MIYAKOYA本社 社長室
重要参考人として都築,魚住の捜索が始まる。"都築"のいた社長室に警察の捜査の手が入る。
シーン3 みどりタクシー 新宿営業所
同じくみどりタクシーでも新児についての捜査が始まる。状況を飲み込めていない所長さん(^^;)。
シーン4 新児のアパート
そして、新児のアパートの部屋も片っ端から指紋の採取、証拠物件の押収がなされていった。
僕たちは探し続けた最後のカードに、やっとたどり着いた
カードの表に書かれていた答えは、都築雄一郎 イコール 魚住新児…
あまりにも単純な一行だった
しかし、それでもあいつの始めたゲームは、終わらなかった…
シーン5 有季子のマンション前
今回も有季子の帰りを外でじっと待つ鷹男kun。ようやく有季子の姿を見つけて;
鷹男 「お帰り。
ここでお前の事何回待ったかな?(笑)。今日がいちばん長かった…
…開いたよ俺、最後のカード」
有季子「…」
鷹男 「開いても上がりじゃなかったみたいだな?」
そこに警視庁の覆面パトカーがやってくる。緊急で梅本の呼び出しを受ける有季子。ちひろの絞殺死体が発見されたというのだ。それを聞いて言葉を失う鷹男。有季子はその鷹男の様子を心配しつつ、車に乗り込む。残された鷹男は最後に会ったときのちひろの姿を回想・・・;
鷹男 「そんな…」
そのままその場に崩れ落ちる。(ここでようやく有季子さん、鷹男の心配をしてくれましたねぇ(^^;)。一方の鷹男は、最悪の結果を知ってしまいました。無力感を感じてるんだろうなぁ、というのが伝わってきて辛くなってしまいました。)
[翌朝] シーン6 波止場
新児の乗っていた車が放置されている。
シーン7 警視庁 会議室
梅本から捜査報告を聞く有季子。指紋等から新児がちひろを殺害したことは間違いなかった。梅本は有季子に捜査に戻るように命ずる。
シーン8 世田谷中央警察署 捜査本部
MIYAKOYAと新児の事件に対して、世田谷署と捜査一課、捜査二課、品川署が合同で捜査することになる。都築雄一郎=魚住新児である特殊な事件に対し、有季子は捜査員らにこれまでの状況を説明する。
シーン9 世田谷中央警察署 玄関口
有季子が捜査に出掛けようとしたとき、自殺したMIYAKOYA経理部長宮部の息子暁の訪問を受ける。都築雄一郎が父親を殺したのかと尋ねる暁。一方で、父親の残した1枚のフロッピーディスクを有季子に預ける。
シーン10 警視庁の一室
暁から受け取ったフロッピーディスクを開いた有季子は、そこにMIYAKOYAの裏帳簿と宮部のスケジュールを記載したファイルを見つける。
シーン11 双葉会病院 病室
雄一郎のパスポート申告書コピーの写真を手にしている刑事たちに、雄一郎;「それを見ても俺が俺じゃないって言うのか?」
シーン12 警視庁 会議室
有季子は宮部のフロッピーのデータを印刷し、梅本に差し出す。そして梅本は有季子に新児を捜すように命ずる;「絶対に魚住を生きて捕まえるんだ!」。それは大沢の犯した野々村殺害の容疑まで新児にかぶらせないようにという梅本の判断からだった。
シーン13 双葉会病院
ブランコに揺られる新児。
[夕方] シーン14 双葉会病院
仁美 「雄一郎さん、ごめんなさい」
雄一郎の病室前で頭を下げる仁美は、警察へ色々と話してしまったことを詫びる恭子に見送られ、病院を後にした。そこに鷹男kunが現れる。仁美に頭を下げる鷹男。
シーン15 公園
公園をゆっくりと歩く仁美と鷹男。
鷹男 「病院、辞めたんですか?
・・・教えてくれませんかね、魚住が行きそうなところ」
仁美 「すみません。でも、わかりません、6年も前に別れた人ですから…」
鷹男 「でも、あいつ、あなたに会いに来たじゃないですか!」
(鷹男kun、優しい…)
仁美 「他に会いに行くような人が居ないだけです。亡くなった娘と私が、
あの人の最後の家族でしたから…」
鷹男 「俺のせいなんですよ、その秘書の女の子が殺されたの。俺が余計な
事聞いたから、その子、知らなくていい事まで…。だからどうして
もあいつを許せない。残酷な事、言ってるのわかってます。でも、
頼むから教えてもらえませんか?」
仁美 「すいません…。私が知っているのは、あの人が私と娘にはとても優
しかったっていう事だけです」
そう告げて頭を下げた仁美はその場を去って行った…。(お互い、悲しい人間同士の会話って辛いですねぇ。)
シーン16 街中
街中を歩く有季子は誰かにつけられている気配を感じる。
シーン17 MIYAKOYA 本社 社長室
警察が次々と証拠品を押収してく。刑事に本物の雄一郎についての話を聞かされる役員のお3方はただただ驚くばかり(^^;)。そこに綾子が登場!
綾子 「だから言ったじゃないの、あの男は偽者だって…」
(ホント、いいタイミングだわ(^^;))
どうしてこんなことをやったのかと尋ねられて、綾子は「決まってるじゃないの。お金と地位」と答える。
シーン18 墓地
キリンのぬいぐるみの備えてある魚住家の墓の前で黙って立っている新児。そのままその場を去っていく。
シーン19 新児のアパート
新児の部屋を自ら捜索する大沢。そこにやってきた有季子は大沢に、「手掛かりを捏造する為じゃないんですか?私、逃げませんから…」と宣言する。
シーン20 [夜] 夜の街
パトカーの行き交う街中。新児が人目を避けて歩いている。
シーン21 新児のアパート
大沢らの引き上げたアパートで、部屋の片づけをしている有季子…(そんなことしている場合じゃないと思うけど…(^^;))。その時、部屋のドアの外で足音がする。部屋に入ってくる鷹男。(こんな演出されちゃぁ、てっきり新児が帰ってきたのかと思ったわよ…(^^;))
鷹男 「ここがあいつの本当の世界か…。仮の世界とは随分違うな」
有季子「こっちが仮の世界だったのかもしれないけど…」
鷹男 「あいつにとって、どっちが幸せだったんだろうな?」
有季子「幸せ?」
鷹男 「うん。俺の幸せは、よく眠れる事。つまり、明日の朝目覚める事が
怖くない事…で、今、幸せかどうかなんて考えずに居られる事…」
有季子「明日の朝か…」
鷹男 「どっちが明日を信じていられたのかなぁ。この部屋で寝起きして、
タクシーを運転して、時には客から文句を言われ、時にはパチンコ
に行ったりする毎日と、一泊30万もするスイートルームで暮らして
いいスーツを着て会社に行き、みんなから『社長、社長』って言わ
れる毎日と…」
有季子「あの人にもわかってなかったと思う。もしわかってたら…人を殺し
てないと思う…」
鷹男 「俺があいつだったさぁ、
死ぬ前にそれだけは結論出したいな」
有季子「結論…」
(なーんか、有季子より鷹男の方が新児のことをよく分かっているような…(^^;)。でも今回は完全に新児の心の内の代弁者になってますよね。)
シーン22 双葉会病院 前
双葉会病院にやってきた新児。だが、正面には警察官が大勢詰めかけている。
シーン23 双葉会病院 病室
そして楽勝で警官の目をかいくぐり(^^;)、新児は雄一郎の病室にやってくる。新児は、自分を殺しに来たのかと尋ねる雄一郎の言葉を否定し、これまで体験してきたゲームについて語り始める。そして、秘書のちひろを殺害したことをも告白する;
新児 「俺は確かめたかったんだ。本当に俺は何も持っていない魚住新児だ
ったのか。魚住新児の名札さえなければ、俺の人生はもっと違う物
になるんじゃないか。でもそんなのは奢りだった。人生はひとつだ
けだった。たったひとつだから、かけがえがなかった…」
雄一郎「人を殺した奴が何言ってんだ」
新児 「そうだな。教えてくれ、俺はなぜ彼女を殺したんだ?」
雄一郎「お前は負けたんだよ。ゲームにも人生にも」
そして、新児は自分を追いかけ続けてくれる女性〜有季子のために、これから永遠に逃げ続けると雄一郎に告げ、そして雄一郎が経理部長を殺害した事実も警察にばれていると告げる、病室を後にしようとする新児
雄一郎「待てよ魚住」
新児 「…誰だ、魚住って?」
病室に残された雄一郎の頭の中で、新児の最後に残した言葉がこだまする:『俺とお前は一緒じゃないか。かけがえのないものを奪った俺たちは、永遠に許される事なんてないんだよ…』
(新児にとって、このシーンが全てなんだよなぁ。最後に話す相手は結局、似たもの同士である雄一郎しかいなかったというのもちょっと悲しいかな。でも、新児が最後に出した結論が、人を殺した人間はそれが一生ついてまわること、自分のこれまでにいた世界こそがかけがえのない物だったということが、救われたような気がします。この辺の結論のもっていき方はよかったかなぁ、と思いました。(一方で、悪魔と言っていた以上、もっと徹底的に新児を悪魔として描いて欲しかったとも思うのですが、それはこの際、忘れた方がいいのかなぁ…。))
シーン24 双葉会病院 前
病院にやってくる有季子。病院の前には、有季子を付けてきた何物かの影が…(最初、大沢の刺客かと思ったわよ、まったく)。
シーン25 双葉会病院 階段
病院に入り、ゆっくりと階段を登っていく有季子。一方、雄一郎の病室から退出し、階段を下りていく新児。しかし二人が出会うことなく、新児は裏口から静かに病院を出る。
一方、有季子が雄一郎の病室のある階に到着すると、慌てて廊下を走る看護婦の姿が目に留まる。
有季子「?」
シーン26 路上
夜道を歩く新児は、背後から何者かに突き飛ばされる。フェンスに倒れた新児が腰からは赤い血が流れている。
宮部 「都築さん?あんた、都築雄一郎だろ」
経理部長宮部の息子が新児を襲う。週刊誌の記事を片手に新児のことを父を殺した雄一郎だと思いこんでの犯行…。新児は何も応えずに倒れ込む。走りさった少年の残した記事に写った有季子の写真を眺める新児。
シーン27 双葉会病院 病室前
病室の前で立ち止まり、何かが聞こえたかのように後ろを振り返る有季子…。
シーン28 路上
倒れた新児の頭に有季子の言葉が響く『良かった。あなたが魚住新児で良かった…』その目を閉じ、ほほ笑みを浮かべる新児…。
・
・
・
シーン29 街に朝日が昇る
そして時は流れて…。
例えばそこに、あなたの古い、ありふれたGジャンがある。
毎日どこへ行くにも着て、肘は擦り切れ襟はヨレヨレになっても
あなたはそれを手放さなかった
人に笑われても捨てる気になんてなれなかった…
街にはいつもの様に車が流れ、都屋本社も何も変わりはないが、社長の席は空席。新児のアパートの流し台にはコーヒーカップだけが残っていた。
なのにある寒い夜、あなたはふとした出来心で
友達のカシミアのコートを盗んでしまった…
それは少しも体に馴染まなかったけれど、不思議な事が起こった
上等なコートを着たあなたを見て、人が驚き口々に褒めた
あなたはもう、元の古いジャンバーが着られなくなった
カシミアのコートを盗んだのは、
元々持っていた着古したジャンバーの良さを
確かめたかったからだと
心の何処かではわかっていたのに…
(ちょっと鷹男の小説の冒頭を想像させるナレーションだなぁと思ったりしました。新児の確かめたかったこと…、それをちょっと考えながら聞いてしまいました。このナレーション、今回のドラマを分かり易くまとめた部分ですよね。このナレーションを聞いて、なぜかとてもホッとした気分になりました)
シーン30 雑誌ボーダー編集部
編集者のエレベータのドアが開く。鷹男は、出版社に処女作の原稿を持ち込んだ。
鷹男 「処女作。500枚」
編集長「本当に発表していいの?」
鷹男 「目撃者の権利…いや義務かな?」
編集長「格好いいじゃない」
鷹男 「(笑)そうかな?」
編集長「見た?はい」
編集長の差し出した新聞には(新児が計画していた?)都屋の新規店舗出店に伴う新聞記事が載っていた
編集長「企業ってしぶといわね。あんなことがあってトップが全部入れ替わ
ったっていうのに…」
鷹男 「人間は生き返らないのになぁ」
編集長「彼女とは?連絡とってるの?」
鷹男 「(首を横に振って)お互いに答えが見つかるまでは…」
編集長「やけに格好いいじゃない」
鷹男 「(笑)そうかなぁ」
笑ってその場を後にする鷹男。そして鷹男の原稿を封筒から取り出す編集長。
『虹』 河瀬鷹男 (う〜ん、なんかありきたりのタイトルだねぇ…(苦笑))
シーン31 街中
街中を歩く鷹男kun。
何故、僕たちはあの悪魔に出会ったんだろう?
運命に偶然がないのなら
あいつは、何かを伝える為に、僕たちの前に現れたのだ
シーン32 町の診療所
新しい職場で看護婦の仕事を続ける仁美。その受付には、新児とその娘の写真が飾られている。
あんなに大胆で、残酷で、不器用なやり方で、あいつが確かめ、伝えようとした事は…
もしかしたらささやかだけど、とても切実で
本当は僕たちが一番知りたくて、
でも誰にも聞けなかった事じゃないだろうか?
そうだ、僕たちは人生がたった一つしか無いとわかっていながら、
自分の人生を大切に、自信を持って愛し続ける事ができない、弱い生きものなのだ
(なんか、文字にしてみると、ちょっとウルウルきてしまったわ…本当に)
シーン33 MIYAKOYAスーパー
MIYAKOYAスーパーの前までやってくる鷹男は、花屋に足を踏み入れる:
鷹男 「すみません、これ下さい」
シーン34 街中
ゆっくり道を歩いていく鷹男。その行く先には虹がかかっている。そこで、鷹男は車椅子の少女を見つける。
鷹男 「タクシーだったら拾いましょうか?」
夏江 「いえ、人を待ってるから」
鷹男 「そっ」
立ち去ろうとする鷹男だが、再度夏江に向かって先程、花屋で購入したもの〜1本のバラの花をそっと夏江の膝の上に載せる;
鷹男 「はい」
夏江 「えっ?」
鷹男 「来るといいね」
と笑って立ち去る。(いつなんどきでもナンパを欠かさない鷹男kunでした(爆)。ちなみに小説版では、確か「かわいいから」という台詞なんですよねぇ。こっちは本当にナンパだよ〜)
シーン35 葺合警察署(?)
地方の少年課に配属になった有季子。
シーン36 路上
署を出て、タクシーを拾う有季子。タクシーが出発しようとするとき、運転手が有季子に語りかける;
運転手「お客様のお連れさんじゃないですか?」
さすがの有季子もこの一言で新児との出会いのシーンを想い出し(^^;)、涙が溢れてくる。不思議そうな顔をする運転手に有季子は応える;
有季子「街がね、違って見えたんです」
これは新児が客である有季子に語った台詞だった。新児の運転するタクシーでトンネルを抜けたときに見た街の景色を思い出す有季子。見上げた空にかかっていた虹を…
シーン37 街中
新児を待ち続ける夏江。家路に向かう途中、一台のタクシーが停まる;
運転手「乗りますか?」
the end
最後はハッピーエンドなのか、アンハッピーエンドなのか…。
最後、決して嫌いな展開ではないんですけど、私的にはどうもあやふやな気持ちが残った結末でした。別に野々村殺しの犯人が出てきて欲しいとか、雄一郎がどうなったかはっきりしろとか、言ってる訳じゃないんですよ。そういう訳じゃないんだけど、ずっと鷹男が事件の目撃者として語ってきた言葉と今回の結末にギャップを感じてしまって、ちょっと受け入れ難かった…。これまでの鷹男のナレーションだと、どう考えても有季子は最後、破滅の道しかないように感じたし、新児も血も涙もない悪魔になってしまう、という感じだったのに、二人ともその逆を行っちゃったかなぁと。あとドラマのテーマが「ラベルが無くても愛せるか?」とかの『ラブ』の部分だったのに、ちょっとそれが薄れちゃって「人の生き方」が最後の結論だったりして、最初からこういう話だというのなら納得できたんですけど、如何なものでしょう?
新児には単純に殺されるという死に方をして欲しくなかった。生きているか死んでいるか分からない、雄一郎の病室から立ち去った後、そんな展開でもいいんじゃないかと。
有季子も破滅するか?とも思ったのですが、結局、警察は辞めずに、最後はなんか明るい未来を取り戻してますよね。でも、これで有季子は鷹男の言う『答え』のようなものを見つけることができたのかなぁ…。
鷹男は最後も新児の行く先を聞き出すことができず、最後まで無力だったんですよね。(だから余計にこの事件に対して最後はちゃんと見つめ直して、自分なりの結論を出して、小説として発表しようとしたのかなぁ、とか勝手なことを考えたりしていますが、それにしてもねぇ…。)
とはいえ、最終回、ドラマが終わってからこうやってストーリーを自分で文字にしてみると、また違った感動があることに気づいていることは確かです。ドラマを見終わった直後は上述のような消化不良的な感じが残ってしまったのですが、ひとつひとつ、このドラマが言いたかったであろう事を順番に拾って書いていくと(あまりきちんと書けてないですけどね(苦笑))、改めて「ああ、そういう事なんだよなぁ…」と思えることもあったりして。特に私は鈍いので、言葉で説明してくれないとわかんない人間なんですね。そういう意味で、(反応が遅いんですけど)事件が終わってからの鷹男のモノローグを聞いて、ああ、そういう事だったのか…とようやく感覚的に理解することができて、(最初のラブストーリーという設定を無視するなら)納得のいく結末だったかなぁと思います。(今回のドラマ、台詞の少ないドラマだっただけに、ナレーションの役割って大きかったんだなぁと。)
でも、やっぱり愚痴は残るんですよ。「最終回なのに主役の3人がバラバラじゃない」とか、「なんで最後に少年に新児は殺されなくちゃいけないの?唐突すぎないか?」とか、「結局、有季子も鷹男もこの事件について追い詰めきれなかったのね」とかとかとか、釈然としない部分は多々あるんですけど、あまり言い過ぎちゃうと嫌な部分だけが残っちゃうような気がするのでこの辺で止めておきましょう(って、かなり言ってるなぁ、私…(苦笑))。
最後に役者稲垣について…なーんて語れるほど私は演技論に通じているわけじゃないんで、素直な素人ファンの感想ですが…
今回の役はあくまでも傍観者。結局、自らが動いて事件を解決したって訳じゃなく、新児の起こした事件を順番に整理していくような役。そして新児に関わった人々を結果的に優しく包んでいく役だったんじゃないかと思いました。意図的であったかそうでなかったかはわからないけど、そういう雰囲気を鷹男には感じました。有季子の心の支えになっただけじゃなく、ちひろにとっても最後に信じられる対象だったのは鷹男だったわけだし、仁美さんに対しても、最後の夏江に対しても、最後に安らぎの心を運んできてくれているというか、心のケアをしたのは鷹男かなぁと...。伊達に虹を見上げる心の余裕を持っているわけじゃないんですよね。最後のシーンで夏江が新児と会えたのも、鷹男kunの優しさが連れてきたんじゃないだろうかとさえ思ってしまった私(考えすぎですね、はい)。
そういった鷹男の優しさ、心の大きさを表現しつつ、一方でたまに見せる鷹男の力強さに心打たれた私です。あの8話(だったかな?)で有季子を抱きしめたシーンがやっぱり頭の中に残っていて、吾郎君ってああいう表現ができる役者さんなんだぁ、と今まで思っていたのと別の魅力を見つけることができてよかったです。
今回、吾郎君の演技について、賛否両論あったのも目にしてますが、まぁ、それはそれ(^^;)(豊川氏を基準に話をされても困るんだけど…という気持ちはあるんですけど)。そういったコメントも吹き飛ばす魅力をこれからどんどん磨いていって頂ければと期待しております。
最後に一言…まさかごろちゃんがあんなに虹の似合う人間だとは思いませんでした(爆)。
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