危険な関係

〜 第8話 同級生?しかも同一人物だ!〜


[朝] シーン1 警視庁 会議室

有季子は仁美に関する情報−都築雄一郎と会っていたこと、タクシー運転手を元亭主にもつこと−について野々村に話始める。野々村は都屋事件と双葉会病院入院中患者の事件の関連性に興味を示す。

シーン2 MIYAKOYA本社 社長室

ちひろの出勤していない社長室では、出社した新児as雄一郎を結城が向かい入れる。綾子も揃った社長室に外部からちひろ宛に電話が入る。

MIYAKOYA本社前では、鷹男が携帯電話で話をしている。鷹男はちひろの友人を名乗ってMIYAKOYAに電話をかけていた;

  鷹男 「もしもし。えっと…、秘書の若林さんいらっしゃいますか?。私は
      …鈴木と申しますが…」
  結城 『若林…ですか?あの、どういったご用件ですか?』
  鷹男 「用件って…。あの友人なんですけど。えっ?出社されていない?」
  結城 『ええ、もしもし』
  鷹男 「ああ、ちょっと急ぎの頼みごとをとしていたもので…。彼女、今、
      どこにいるんですか?自宅ですかね?連絡はありましたか?。もし
      無断欠勤ならば居場所を確認した方が良いと思いますが…」

最後は早口で話し、急ぎ電話を切るが、鷹男の不安は増大していく。(全然関係ないんですけど『鈴木と言いますが…』と偽名を名乗る台詞で吾郎君のピザネーム『斉藤』を思い出してしまった。どうせなら斉藤を使って欲しかったなぁ(爆))

シーン3 MIYAKOYA本社前

『9時にここに来て。それまでに確かめたい事があるから…』と思い詰めた表情で言ったちひろを回想する鷹男。(何が起きているかよく分からないままに責任を感じちゃってるのよね。)

シーン4 MIYAKOYA本社 社長室

一方の新児は、殺す直前にちひろが自分に向かって叫んだ言葉の数々を回想している。

シーン5 MIYAKOYA本社前

ビルから出てくるちひろの同僚2人を捕まえてナンパする(^^;)、じゃなかった、ちひろの電話番号を聞き出そうとする鷹男kun。ここではさっきの表情とは打って替わって表面的にはお気楽キャラモードの鷹男。(それにしても、これってちひろに近づいたときと同じ戦法じゃない、鷹男kun…(^^;))

  同僚A「知ってるけど、教えられないわよ知らない人に。ね」
  同僚B「うん」
  鷹男 「頼むよ。だって、俺、怪しい人間に見える?」
  同僚A「見える。こんな昼間にブラブラして、女の子の電話番号聞いて回っ
      てるなんて」
  鷹男 「あのね、会社勤めしてる人間だけが偉いって訳じゃないんだよ?」

などという反撃も無視された鷹男kunは慌てて;

  鷹男 「ああ、ま、ま、まぁいいや。わかった、わかった。番号はいいや。
      今ここで電話してよ」(鷹男kun、上手い!)
  同僚B「今?」
  鷹男 「出たら俺に替わってよ、だったらいいだろ?」
  同僚B「それなら…まぁ」

と渋々ながらもようやく応じてもらった。鷹男も必死です!

シーン6 MIYAKOYA本社 社長室

ちひろの携帯もつながらないことを結城が雄一郎に報告する。警察を呼んだ方がいいという新児as雄一郎に、逆に結城は本当に警察を呼んでも大丈夫なのかと尋ねる。

シーン7 双葉会病院

雄一郎は少しずつ回復の兆しを見せ、一般病室に移される。

シーン8 MIYAKOYA本社 社長室

ゆっくりと煙草を吸いながら外を眺める新児。

   他人の人生を盗み取った悪魔、彼が誕生してひと月が過ぎた
   一番驚いていたのは、きっと彼自身だったのだ…
   人間がそんなに短い間に、それ程変貌出来てしまう事…
   そして、もう後戻り出来ないという現実を目の前にして…

シーン9 警視庁 会議室

事件の整理を始める有季子と野々村。都屋のワイン疑惑,経理部長の自殺,雄一郎の帰国,その前の8月の一時帰国、双葉会病院に入院中の事件の被害者,タクシー運転手を元亭主にもつ看護婦…

シーン10 MIYAKOYA本社 会議室

役員会の会場では、新児as雄一郎が綾子の退任を要求する。「あの男は偽物なのよ!」という綾子の叫びも、往生際が悪いと聞き入れる者は誰もいなかった。

シーン11 警視庁 会議室

事件の整理を続ける有季子と野々村だが、都屋の都築雄一郎と双葉会病院の身元不明患者の関係をつなぐカードがあと1枚見つからない…。

シーン12 MIYAKOYA本社 社長室

怒りがおさまらない綾子は警察に訴えるというが、新児は冷静に綾子も共犯者だと諭し、都築勇三の財産を綾子に差し出し会社を追い出す。

シーン13 双葉会病院 病室

雄一郎を看護する仁美を有季子は訪ねる。有季子が仁美と都築雄一郎との関係を問いかけると、『都築』の名前を聞いたベッドの雄一郎は突然興奮状態を示す。(石黒さん、な、なんか今回一番怖かったわ…(笑))

シーン14 双葉会病院 廊下

結局、有季子は仁美から何ら情報を得られないまま病室を出る。そこには鷹男が有季子を待っている(どうやって有季子の居場所を知ったんだよ〜。また偽名使って野々村さんにでも効いたのか?(^^;))。いつもの明るい雰囲気とは少し違う鷹男。

シーン15 病院の外

並んで歩く有季子と鷹男。

  有季子「どうしたの?全てを暴くまで私と会わないんじゃなかった?」
      (うっ、落ち込んでいる鷹男kunに対し、のっけから冷たいお言葉…)
  鷹男 「都築の秘書がいなくなったんだ…」
  有季子「えっ?」
  鷹男 「会社は無断欠勤。携帯はつながらないし、自宅は留守電のまま」
  有季子「いつから?で、どうして鷹男がそれを?」
  鷹男 「昨日の夕方、例の写真を見せてくれって彼女に頼んで…彼女、了解
      してくれたんだ。ただその前に『確かめたいことがあるから』って、
      9時に同じ喫茶店会おうって出て行ったきりで…」
  有季子「戻ってこなかった…」
  鷹男 「俺が写真を見せてくれって頼んだせいで、何かやばい事に巻き込ま
      れたんじゃないかって思ってさ

  有季子「やばいことって?」
  鷹男 「だから…だから、それが解んねぇから刑事さんに頼んでるんだよ!
  有季子「鷹男…」
  鷹男 「…力、貸してくれよ。
      素人じゃ足取りも追えないし、ただじっとその喫茶店で待つ事しか
      出来ないんだよ…

  有季子「秘書が消えた…」

組織にいる有季子を非難するような発言をこの間したばかりなのに、鷹男kunのこの発言。ちひろを巻き込んじゃったことを責めてるんだろうなぁ。と思う一方で、有季子もせめて「元気出しなさいよ」ぐらいの一言を掛けてあげても良かったのになぁ、とも思ったんですけど、頭の中は事件のことでいっぱいなんですねぇ(涙)。でもここにきて、鷹男kunの弱さが出ましたね。でもその全てが鷹男だったりするんだなぁ(*^^*)。

シーン16 双葉会病院 病室

落ち着いた様子の雄一郎。仁美は病室を出ると、何か決心を固める…。

シーン17 MIYAKOYA本社 社長室

役員達と泉台の新店舗の説明を受ける新児は、計画を白紙に戻し、駅周辺の再開発を実施すると宣言;

  新児 「あなたはただ私に従えばいいんです。あなたは私の部下なんだから」

シーン18 喫茶店

ちひろと待ち合わせを約束した喫茶店。昨日と同じ席で、鷹男はちひろを待ち続ける。

シーン19 街中の公園

野々村と落ち合った有季子は、ちひろがいなくなったことを報告。一方の野々村は雄一郎が8月の帰国時に経理部長と会っていた可能性があることを話す。仁美の元亭主 魚住新児の調査を、有季子はちひろの捜索をそれぞれ開始する。

シーン20 MIYAKOYA本社 ロビー

会社を出ようとした新児のところに仁美が訪ねてくる。

[夜] シーン21 河川敷に停車する車の中

野々村は品川署の刑事(なんかこの人も怪しいけど…)にタクシー会社の乗務員名簿を見せてもらう。

  野々村「同級生じゃねぇか…」

魚住新二の名簿には、都築雄一郎と同じ顔の写真ががあった。

シーン22 MIYAKOYA本社 社長室

社長室に仁美を案内する新児。新児=都築であると知った仁美は、あくまでも新児を雄一郎として対面する。仁美は有季子が雄一郎のことを聞きに来たとことを伝え、そして

  仁美 「事情は、話していただけないんでしょうか?」

とやっとの思いで口にするが、結局何も聞けずに新児と分かれる。

シーン23 MIYAKOYA本社

本社ビルに入ろうとした有季子は入れ違いに出てきた仁美を見つけ、都屋との関係を問いただす。しらを切り通す仁美。そこに有季子の携帯に野々村から電話が入る。至急、昼間の場所でもう一度会いたいという野々村の電話に、有季子は仁美を追求するのを断念。

シーン24 河川敷

電話を切った野々村は急ぎ足で約束の場所に向かって歩き続ける。が、そこに黒い人影が迫る。

シーン25 MIYAKOYA本社 社長室

一人社長室に残された新児。ゆっくりと社長机に席を移す。

   この世界は、知らない方がいい事ばかりだ
   何も知らずに居れば、気を揉む事はない、悲しむ事もない、胸を焦がす事もない

シーン26 街中

野々村との待ち合わせ場所に急ぐ有季子。

   なのに、僕たちはいつも知りたがる
   知らない方がいいという事を、心の底では解っていながら…

シーン27 喫茶店

一日中、ちひろを待ち続けることしかできない鷹男。鷹男の携帯に、ボーダーの編集長から電話が入る:

  鷹男 「はい」
  編集長『鷹男、今どこ?。あんた宛に郵便が来てるわよ。差出人はね・・・
      “若林ちひろ”ってなってるけど』
  鷹男 「若林ちひろ?」
  編集長『勝手に開けちゃったわよ。なんか写真が入ってるわ』
  鷹男 「写真?」

ちひろが写真をポストに投函する光景を想像している鷹男kun。

   きっとそれは、知る事、確かめる事が、人間の最も切実な条件だから
   例えそれが、後戻り出来ない道でも…

シーン28 MIYAKOYA本社 社長室

新児は引き出しからメモを取り出し、夏恵に電話を入れる。

  新児 「私、タクシーを辞めさせて戴きました。色々有り難う御座いました」

シーン29 街中の公園

野々村との約束の場所にやってきた有季子だが、野々村の姿がみつからない。不安がよぎる有季子。

シーン30 河川敷

左胸から血を流して川縁に座っている野々村。そのままゆっくりと体が倒れる。(先週の新児が倒れる映像と、今週の野々村が倒れる映像。同じような構図なのに、こっちは別の意味で悲しすぎるぅ)

                            to be continued

予告

  鷹男 「その人、双葉会病院に入院している男ですよ」


野々村さんまで殺されちゃって一体どうなるこの展開?
今回は非常に弱気な鷹男kun。何もできずに喫茶店で待つことしかできないなんて。弱気な鷹男って見たくなかったなぁという気持ちが半分、鷹男kunも弱気な一面を見せることもあるんだよなぁ、という気持ちが半分。やっぱり落ち込んでるのは鷹男らしくないんで、来週は活躍を祈ってます (だけど、もう会わないと言っておいてのこのこと有季子に会いに行く鷹男も鷹男だけど、その落ち込んでいる鷹男を見ても優しい言葉ひとつかけない有季子って…。鷹男kunは明るい2000年を迎えられるのでしょうか?(笑))。
それにしても野々村さんまで殺されちゃって、どんどん暗い話になっていくなぁ。鷹男に協力したちひろが殺されて、有季子に協力した野々村が殺されて、鷹男も有季子もいろんなものを背負っちゃったんでしょうね。でも、二人ともそれぞれが鷹男や有季子に事件の鍵を残しているし、来週はこの辺の話に乞うご期待というところでしょうか?鷹男も再び新児にさぐりを入れに行くみたいですし。
ところで鷹男のナレーションって、回によって微妙に違うんですよね。何が違うのかうまく言えないけど、有季子や自分を中心にした主観的な発言をすることがあったり、時には客観的な発言、場合によっては哲学的なことも言うし。この辺の内容って、その時々の放送内容によって微妙に変えてるんですかねぇ。
とにかく、あと残り3話! CASTのみなさま、STAFFのみなさま、よろしく!


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