危険な関係

〜 第7話 みんなに全部バラしてやる!〜


[夜] シーン1 みどりタクシー営業所

昼間、雄一郎を訪ねてきた蟹江の言葉が気になり、ちひろはみどりタクシー営業所を訪れる。そこでちひろは雄一郎と思っていた人物の正体〜タクシー運転手である新児〜を知ってしまう。

シーン2 新児のアパート

みどりタクシー営業所で見た新児の住所から、ちひろは新児のアパートにやってくる。新児の部屋から出てきた仁美と入れ違いに新児の部屋に入ったちひろは、そこに土曜日に新児の娘の法事があるとの仁美のメモ書きを見つける。

シーン3 陸橋

車の流れを眺めている新児。

  誰の心にも醜い悪魔は潜んでいる
  誰の背中にも美しい天使の羽根は隠れている

シーン4 有季子のマンション前

鷹男kunが有季子の帰りを待っている。帰ってきた有季子に普段どおりに手を挙げて合図する鷹男kun;

  鷹男 「よっ!」

しかし、その言葉にも元気のない有季子に怪訝そうな表情示しながら、鷹男はゆっくりと有季子の方に歩み寄る。

   ひとりの人間の中には天使と悪魔がいて
   それぞれの言葉を囁き、互いに戦い続けている…

シーン5 BAR

鷹男と有季子がカウンターに並んで座っている。(本当に心配してるんだよ、鷹男kunは…)

  鷹男 「何があったんだよ?。あれだけ血眼になって都築のこと追ってたと
      思ったら、急に興味無さそうなこと言い出すしさ。都築と何かあっ
      たのかよ?」
  有季子「何か、って?」
  鷹男 「えっ。やっちゃったとか?」
  有季子「いつもいつも同じバカな事言わないで!」

そんな言葉にめげない鷹男kunは、さりげなく有季子の肩に手を掛けて;

  鷹男 「じゃぁ何だよ。隠し事するなよ、有季子。俺、お前に頼まれたから
      今まで調べてきたんだよ


とちょっと甘えモードの口調で言い、今度はその手を有季子の手に重ねる鷹男kun。でも、有季子にはあっさりとその手を払われてしまうのね(涙);

  有季子「もういい」
  鷹男 「え?」
  有季子「もう調べなくていい、二課に戻れたから。ありがと鷹男。ほんと、
      助かった」
  鷹男 「何か、勝手なこと言うなよ!

有季子の気持ちを計り兼ね憤りモードの鷹男。

  鷹男 「(雑誌ボーダーの記事を取り出して)ここまでやったんだろ!?。
      双葉会病院の身元不明の患者に似た写真を、都築の秘書が持ってい
      た!。やっとこれから何かが動き出しそうなところじゃないか!」
  有季子「これ以上、二課の仕事を逸脱して都屋に首突っ込んだら、今度こそ
      本当に辞めさせられちゃう」
  鷹男 「何だよそれ。二課に戻れりゃいいのかよ!なぁ、そんな組織にしが
      みつきたい訳?。たとえ都築と差し違えても真実を暴いてやるって
      息巻いたのは誰だよ!」
  有季子「責めないでよ!。辞めさせられちゃったら元も子もないじゃない。
      組織に留まってないと出来ない事だってあるの!」
  鷹男 「組織にいた方が出来ない事多いと思うけど…」
  有季子「自由に生きてる人間には解んないわ」
      (ひ、ひどいっす、有季子さん(;o;))
  鷹男 「だったら何で俺に頼んだんだよ。俺を利用しただけかよ!」

とさすがに有季子の一言にさすがの鷹男kunも切れちゃってます。

  有季子「やきもち焼かないでよ!!」
  鷹男 「やきもちってどういう意味だよ?」
  有季子「鷹男、都築に嫉妬してるのよ」
  鷹男 「自惚れるのもいい加減にしろよ!。な、何で俺が嫉妬しなきゃいけ
      ないんだよ!

      (動揺してる鷹男kun。完全に図星なところが笑っちゃうわ(^^;))
  鷹男 「俺、都築雄一郎に会ってわかったんだ。あいつ、お前の言う通り何
      かある


鷹男は雄一郎と対峙したときの雄一郎の言葉『あなたが守ってるもの壊しますよ』を思い出す。

  鷹男 「徹底的にやってやる。今まではお前に頼まれてやった。でもたった
      今から俺は自分のためにやる。都築のこと調べ尽くして、ちゃんと
      した形で発表してやる。

      それまで…お前に会わない…


そう言い残し席を立つ鷹男…。
鷹男のとても悲しい決意ですねぇ。自分のために都築を追い詰めると言った鷹男kunだけど、頭の中にあるのは雄一郎の『あなたが守ってるもの壊しますよ』という言葉なんですよね。有季子を守りたい為に戦う決心をした鷹男。がんばれ!

シーン6 路上

鷹男の言葉を聞いて後を追いかけてくる有季子(さて、さっきの店の勘定はどちらが払ったんでしょう?(^^;));

  有季子「鷹男!」

有季子の呼び声を聞いた鷹男は振り返り、そして、そのまま黙って有季子を抱き締めた。

  有季子「鷹男、私…」

その先の有季子の言葉を封じるかように、さらに有季子を強く抱き締める鷹男kun。(このときの有季子の肩越しに見える(有季子からは見えない)鷹男の表情が、有季子を愛しく想う気持ちと、自分から離れていく有季子の気持ちを知ってしまっている辛さと、それでも都築から有季子を守ってやるという強さとか、様々な鷹男kunの想いを想像してしまって、見ていて胸を締め付けられるような気持ちになりました。このときの表情だけで、私は第7話はかなり満足してしまったわ…) そして有季子の体を引き離し、今度は決意を秘めた表情で有季子を見つめ直し(これがまたさっきとは全然違う表情なんだわ(*^o^*))、そのまま何も言わずに去って行ったのでした。それを呆然と見送り、鷹男とは逆方向にその場を立ち去る有季子(って、あまりにあっさりしすぎてないかい、有季子さん?(;O;))

この場面、鷹男kun、有季子に呼び止められてどういう態度をとるかと見ていたんですけど、一言も話さないでただ力強く抱き締めるという、たまらなく格好良い行為を示してくれました。ここで有季子に優しい言葉を掛けるとまた話が戻っちゃいますもんね。先週の予告で鷹男が有季子を抱き締めているシーンを見た時は鷹男が有季子を引き留めるための行動かと思ったんですけど、逆だったんですね。ちょっとやられたかな?

翌朝
シーン7 MIYAKOYA 本社


普段どおりに出社した雄一郎を複雑な心中で向かい入れるちひろ。

シーン8 警視庁捜査二課

有季子は自分の机に座り、これまでのことを回想している。野々村に励ましの声を掛けられた有季子は、都築の19年振りの帰国は嘘である事実を話し、仕事に戻れなくなっても捜査を続ける決意を告げる。

シーン9 MIYAKOYA本社 会議室

役員の集まった新店舗出店計画の会議中、地元商店街と上手くやっていくために、スーパーの敷地を駐輪場として提供するという、地域をよく観察した上での案を提案する。この19年ぶりに香港から帰国した人間らしからぬ発言に、疑いの眼差しを新児as雄一郎に向けるちひろ。

シーン10 MIYAKOYA本社 社長室

会議を終え、ちひろは新児as雄一郎に昨晩雄一郎のアパートで見た新児の娘の法事の話を持ち出す。動揺する新児に対し、ちひろはそのまま社長室を退出する

シーン11 街中

ネクタイを外し外出する新児。

シーン12 双葉会病院

双葉会病院では、雄一郎の看護を続ける仁美の元に有季子が訪ねてくる。

[夜] シーン13 駅

ちひろの帰宅途中。後ろから男に声を掛けられる。

  鷹男 「お疲れ!」

そう言ってちひろの手から定期入れを取り上げる鷹男kun。

  鷹男 「(定期を見て名前を確認しながら)ちひろちゃん、お茶する時間とか
      無い?」
  ちひろ「無いです」
  鷹男 「いや、どうしても写真見せてほしいんだよねぇ」
  ちひろ「お見せしました」
  鷹男 「いや、だからほら、この間見せてくれたやつじゃなくって。ほら、
      最初に会ったときに持ってた写真だよ」
      (ちょっと演技がかって話す鷹男kunがラブリーだわ)
  ちひろ「知りません」
  鷹男 「俺、見たんだよなぁ」
  ちひろ「何を?」
  鷹男 「うん?あの写真の、お、と、こ!」
  ちひろ「どこで?」
  鷹男 「(笑)見せてくれたらぁ〜、教えてあげる」
      (鷹男とちひろの駆け引きですね)

シーン14 みどりタクシー新宿営業所

みどりタクシーの蟹江を訪れ、正式に退職を申し入れる新児。そして想像どおりちひろがここにやってきた事実を確認する。

シーン15 とある喫茶店

喫茶店のテーブルに向かい合って座る鷹男とちひろ。例の写真をようやく見せてもらえた鷹男kunは、じっとその写真をみつめています。

  ちひろ「(写真を取り上げて)もういいでしょ、教えて。どこで見たの?」
  鷹男 「君とその男はどういう関係?」
  ちひろ「あなたに話す必要は無いでしょう。教えて。約束でしょう」
  鷹男 「病院」
  ちひろ「病院…」
  鷹男 「身元不明の重症患者として入院している」
  ちひろ「身元不明?」
  鷹男 「何者かに瀕死の重傷を負わされて、すっ裸で捨てられていた。幸い
      命は取り留めたが、意識は激しく混濁しているために、自分が誰で
      あるかは語ることができない」
  ちひろ「ど、どこの病院?」
  鷹男 「それは、君がその男が誰なのかを教えてくれたら教えてあげるよ」
  ちひろ「(少し考えて)わかった。9時にここに来て」
  鷹男 「9時?」
  ちひろ「それまでに確かめたい事があるから…」
  鷹男 「? 絶対帰って来てくれよ〜。信じてるから

そしてちひろは少しほほ笑んで席を立つ。一息ついてコーヒーを口にする鷹男は、店外の窓の外に何かを言いたそうにこちらをじっと見つめるちひろの姿を目にする。しかし、ちひろはそのまま立ち去ってしまう。 (ああ、なんか本当にほんの少しのことなんですよねぇ。それに、ほんの少し早くちひろが鷹男と出会っていたら、鷹男ならちひろに人間はラベルじゃないってことを教えてくれたはずなんだろうなぁ、と思ってしまうんですよねぇ。)

シーン16 双葉会病院

有季子は雑誌ボーダーの記事を仁美に見せ、雨の日(10月19日PM9:00頃)にやって来た男性〜都築雄一郎〜の事を聞き出そうとする。仁美は新児が以前言っていたように都築という別の人生を手に入れたことを薄々感じ、有季子には雄一郎が全く知らない人であると話す。

シーン17 新児のアパート

新児がアパートに戻ってくる。部屋の扉を開くとそこにはちひろが待ち構えていた。

  ちひろ「どうしてこんなに恐ろしい事してるんですか?」

自分を好きになったのか、社長という肩書に好きになったのかを尋ねる新児に、ちひろは本物じゃなければ意味がないと言い放つ。ちひろの心の中で裏切られたという思いがどんどん大きくなっていき;

  ちひろ「全部みんなにばらしてやるから!!

部屋を出ていこうとするちひろを新児は布巾で口をふさいで押し倒す。そしてちひろの首を締める…

  新児 「ごめんなさい若林さん。僕は、金も地位も欲しくない。ただ・・・
      確かめたかっただけなんです…


(たったそれだけのためにちひろは殺されなきゃいけないの?…というのが私の正直な感想でした。新児や有季子の気持ちを理解しきれない私にとっては鷹男やちひろの気持ちの方がよほどわかりやすいんですね。だからちひろが新児に最後にぶつけた言葉の数々もとってもよくわかるし、納得のいくものなんですよねぇ。好きになった人に半端じゃ無い方法で裏切られたんだから…)

シーン18 夜の路上

新児は後ろにちひろを腰掛けさせ、自転車で夜の街中を進む。ちひろの足から片方のハイヒールが落ちる。

シーン19 さきほどの喫茶店

約束の時間を過ぎても現れないちひろのことを気にする鷹男。

シーン20 有季子の部屋

雑誌ボーダーの記事を見る有季子。

シーン21 双葉会病院

ベッドに横たわる雄一郎。

シーン22 書店

ボーダーの記事を立ち読みする仁美。

シーン23 再び夜の路上

ちひろを乗せて自転車をこぎ続ける新児。

シーン24 双葉会病院

有季子は仁美の前夫はタクシーの運転手であるとう話を聞く。

シーン25 人気の無い森の中

森の中で深く穴を掘る新児(一体、新児はどれだけの距離を自転車で来んだよ〜!スコップはどうやって持って来たんだよ〜!!といろいろ突っ込みたいことはありますが、それは言っちゃだめですか?(^^;))。そしてゆっくりと、ちひろの体に土をかけていく。

シーン22 喫茶店

客が一人もいない喫茶店。まだちひろを待っている鷹男kun。

   天使の存在を信じる人は少ない
   悪魔の存在を信じている人はたくさんいる
   誰もが内なる悪魔を抱えているからだろうか…
   でも僕は信じたい、絶対的な悪魔なんていない
   天使も揺れ、悪魔もまた、迷い、苦しんでいると言う事を…

シーン23 河川敷

雄一郎が発見された現場にやって来た有季子。(ススキ部隊再登場か?(^^;) ←危険な関係HP参照。)

[明け方] シーン24 森の中

新児はちひろを埋めた後、そのまま森の中で座り込んでいる。そして、ゆっくりと横に倒れる。

                            to be continued

予告

  鷹男 「都築の秘書がいなくなった」


「もうおまえに会わない」と言っておきながら、もう予告では有季子と会っちゃってるよ、鷹男kun…(笑)(この間も「俺、降りるわ…」と言ってすぐに協力的に有季子と接してたし…)。まぁ、今回はちひろが消えちゃったという非常事態が起きたんだから仕方なしと考えてあげるのかな?。
さて、今回の第7話、さすがに見入っちゃいました(レポのボリュームもだんだん増えてるし(笑))。これまでは正直、鷹男kun以外のシーンはあまり気合を入れずに見てたんですけど(ってごめんなさい)、放送が終わって、今回は最後まで目を離してない自分に気が付きました。今回はとても良かったです、うん(笑)。
それにしても、本当にちひろが話から消えちゃって…。いや、ひそかに鷹男とちひろの関係ももう少し見たかった気がしたんで、ちょっともったいないなぁ、と(^^;)。


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