危険な関係
〜 第5話 あなたはニセ者!〜
[昼] 先週の続きシーン0 路上
新児のタクシーの後部座席に座る綾子;
綾子「何なら警察に行ってもらってもいいのよ」
シーン1 有季子の部屋
有季子のマンションの部屋で、鷹男と有季子が一緒に写真を眺めている。その写真は昨晩、雄一郎と有季子が一緒にいるところを鷹男が撮ったものでだった。
鷹男 「都屋スーパーワイン疑惑のカギを握る男」
有季子「週刊誌に?」
鷹男 「うん。一発花火をあげてみるっていうのは、どう?あっちこっちに
火の粉が飛んでさ、結構おもしろいボヤ騒ぎが起こるかもしんない
な」
有季子「でも、証拠がないのに記事にできるの?」
鷹男 「まぁ、そりゃ警察じゃぁ100%裏が取れてないことでも、俺たち
の世界ではそれで十分ってことが山ほどあるから」
有季子「疑惑のカギを握る男か…」
鷹男 「それより、これこれ」(と別の新児一人が写った写真を差し出す)
有季子「これは?」
鷹男 「写り悪いけど、双葉会病院」
有季子「何で病院なんか…」
鷹男 「うーん、途中で見失ったからわからないんだけど、誰かの見舞いに
行ったのかもな」
有季子「19年ぶりに見舞いに行く相手なんかいるかな?」
鷹男 「うん。それできっと手繰れる糸あるよ」
有季子「行ってみる。鷹男はいい記事書いて」
鷹男 「えっ?」
有季子「写真はこれ使って」
鷹男 「これ、おまえ写っちゃってるよ」
有季子「いいの、それで」
鷹男 「おまえ…」
シーン2 路上
綾子を乗せたままタクシーを停車したままの新児。綾子は新児にばらされたくなければ自分の言う通りに動くように迫る。
シーン3 出版社
雑誌ボーダーの編集室。都屋のワイン疑惑についての記事を売り込むために、自分の書いた原稿と雄一郎と有季子の写った写真を編集長に見せる鷹男。
編集長「セクハラねぇ」
鷹男 「はめられたんですよ、捜査をやめさせるために」
編集長「企業のやりそうなことねぇ」
鷹男 「これまでの材料に『女刑事暴走の真相』なんてーのを突っ込めば…
結構インパクトある記事になるとは思うんだけど…」
編集長「おもしろいじゃない」
鷹男 「えっ?」
編集長「ほら、この女。絵になるわよ。スキャンダラスな顔してるわ」
鷹男 「この写真、都築雄一郎ほとんど写ってないよ」
編集長「こうなったらセクハラメインで行きましょうよ。横領なんかより、
よっぽど話題になるわ。はい、その線で書き直し。じゃぁ、ここ使
っていいから。よろしく」
思いもよらない展開に戸惑う鷹男…
人間にとって一番悲しい事って何だろう
それは愛する人を失うことだ
例えば病気や事故や戦争で、相手が死んだり離ればなれになってしまうことだ
でもこのときの僕は気づいていなかった
誰かを失うのはそういうときだけじゃないことを
シーン4 双葉会病院
依然意識の回復しない雄一郎を看護し続ける仁美。
シーン5 路上
新児を脅迫する綾子:「あなたはもう引き返せないの、絶対に」
シーン6 MIYAKOYA本社社長室
出社し、社長室で社内報(?)の撮影&インタビューを受ける雄一郎as新児。その様子を綾子が見つめる。
シーン7 双葉会病院
鷹男の撮った写真を持って双葉会病院にやって来た有季子。携帯に電話が入るが病院内であったため一度携帯を切り、病院の外で電話をかけ直す有季子。電話の相手は出版社にいる鷹男だった。
有季子「もしもし、あ、ごめん、ごめん」
鷹男 「ああ。どう、病院の方は?」
有季子「うーん、まだそんなに簡単にはわかんないわ。で、どうした、原稿
できた?」
鷹男 「その件なんだけどさ。なぁ、有季子。本当にいいの?セクハラで訴
えられた女刑事なんて見出しで顔写真載っちゃったらさ、親、悲し
むぜ。昔の男もびっくりだよ」
(って一番悲しむのは鷹男kunなんだよねぇ)
有季子「わかってるってそんなことは。でもね鷹男、私、そうでもしないと
ダメな気がするの。今まで女ってことでどっかで甘えてきて…」
鷹男 「よし、セクハラはやめるわ」
有季子「えっ?」
鷹男 「都屋のワイン疑惑だけでいく。俺は元々そのつもりだったんだから。
いいな」
有季子「いや、ちょっと待ってよ。私はあの男を追い詰めることで抜け出し
たいの」
鷹男 「やっぱりおまえ迷ってるんだろう。もうちょっと冷静に考えろ」
そう言って電話を切る鷹男kun。(ここでの鷹男kun、妙に男らしかったですよねぇ。珍しく有季子に対して命令口調だしね)
シーン8 MIYAKOYA本社社長室
インタビューを終え、二人きりの雄一郎as新児とちひろ「奥様だけはやめてください。社長の為です」。そこに綾子が入ってくる。ちひろが部屋を出ていくと綾子は雄一郎に語りかける「覚悟はできましたか、魚住新児さん?」それに対し、新児は力ずくで綾子を見方に取り込む。
シーン9 双葉会病院
病院に品川署の刑事を見つけた有季子は何かあったのか事情を聞きにいく。しかし謹慎中の有季子は冷たくあしらわれそうになるが、そこに野々村が現れる。
シーン10 出版社
編集長「女デカの記事をやめたい?」
鷹男は編集長にワイン疑惑一本でいきたいと交渉する
鷹男 「はい」
編集長「どうして?」
鷹男 「やっぱぁ、セクハラデカなんて写真載ったら、あの人の人生終わっ
ちゃうんじゃないかなぁと思っちゃったりして…」
編集長「デキてるの、あの女デカと?」
鷹男 「いやぁ。まぁ、デキてるっちゃぁデキてるし、デキてないっちゃぁ
デキてないし…」
(ボソボソ話す鷹男kunがかわいいわ。
でも自分でもできてるのかできてないのか、微妙な関係だって思ってるんだよねぇ。
健気だわ…。頑張れ、鷹男!)
編集長「何ゴチャゴチャ言ってんのよ。ダメ。ワインや横領だけじゃ、誰も
驚かないわ。企業なんて悪い事してて当たり前なんだから」
鷹男 「どうしても?」
編集長「甘えたこと言ってるんじゃないわよ。校正の発注かけたのよ。学校
新聞じゃないんだから、今更お釈迦にできないわ」
甘えモードがちょっと可愛い鷹男kun。どうしてもセクハラ記事を載せたがる編集長を説得できないことを悟った鷹男kunは作戦を変更する;
鷹男 「編集長」
編集長「うん?」
鷹男 「お金、好きですよね?」
と言ってニタッっと笑う鷹男kun。(ところで先週の予告と台詞変更されてる?)
シーン11 MIYAKOYA本社社長室
新児の行動から新児が雄一郎を殺したことを悟った綾子;「これで本当に引き返せなくなった…」
シーン12 双葉会病院
有季子は野々村から品川署の刑事がいたのはこの病院に殺人未遂事件の被害者が収容されていたからだと聞かされる。
シーン13 MIYAKOYA本社 役員室
都屋に乗り込む鷹男。役員室に新児,役員一同が揃う。MIYAKOYAスーパーワイン疑惑の原稿をテーブルに置き、ちょっと演技がかった雰囲気で商談を始める鷹男。
鷹男 「これを買っていただきたいんですよ」
松宮 「これは」
松宮は原稿を手に取ろうとするが、鷹男はそれを遮る。
鷹男 「立ち読みはダメですよ。買って戴いてから読んでもらいます」
松宮 「内容がわからんもんに、金は払えんじゃないか」
鷹男 「内容ならご説明します。おたくのスーパーが安物のワインに違法な
食品添加物を混ぜ、高級な貴腐ワインと偽ってボロ儲けをして、前
の社長、つまりあんたのおやじさんがその利益を横領した。秘密を
握る経理部長は自殺し、警視庁が動き出したが、おたくは捜査二課
の上層部に働きかけ担当刑事のセクハラをでっち上げ、捜査に手心
を加えさせた」
松宮 「ゆするのか、君は」
鷹男 「これは、商談です」(予告にあった「ゆすりだなんて…」の台詞は?!(;o;))
00 「いくら欲しいんだ」(←すみません,キャラの名前がわかりません)
鷹男 「それはお任せします」
それまで黙っていた新児は鷹男の様子を見て;
新児 「本当は何が欲しいんです?あなた金を欲しがっているようには見え
ない」
鷹男 「そんなことを言ったって安売りはしませんよ、社長さん」
お互いの顔を見つめる新児と鷹男(見ごたえあるわ…)
鷹男 「じゃ明日また来ます。それまでみなさんでよーく話し合って、答え
を用意しておいて下さい」
新児に顔を近づけ、テーブルの上のタバコを2本拝借し、部屋を出て行く鷹男 (こういうさりげない仕草って吾郎君上手いよねぇって思ってしまう)。この鷹男の行動に対し、雄一郎as新児は都屋のワインを全て引上げる手段に打って出た。
シーン14 双葉会病院
看護婦に身元不明人の話を聴こうとする有季子と野々村。野々村が仁美の気を引いている間に有季子は雄一郎の収容されている病室に忍び込もうとする。そこに登場する鷹男。
鷹男 「記事の件、もう、大丈夫だから」
有季子「鷹男…」
鷹男の言葉に、少しホッとしたような表情を見せる有季子。そして;
有季子「あっ、ちょっと」
鷹男 「何?」
有季子は鷹男の腕を取り、誰にも見つからないように病室に忍び込む。
鷹男 「誰、あいつ?」
有季子「身元不明の被害者」
鷹男 「関係あんの、都築に?」
有季子「奴が帰国した日の夜に身元不明の被害者になってる。あっ」
目を開ける雄一郎。依然、意識は無い。
鷹男 「あれっ?」
有季子「何?」
鷹男 「見たことあんな、こいつ」
有季子「嘘」
鷹男 「気のせいかな?」
有季子「どっちよ」
鷹男 「わっかんないなぁ。誰かに似てるだけかもしれないし、デジャブー
かもしれないし…」
(う〜ん、早く思い出してよ、鷹男kun! でも、このときの鷹男の表情がとってもCUTE!(*^^*))
シーン15 MIYAKOYA本社 社長室
鷹男の名刺を差し出し、雄一郎as新児に脅迫に来た男が先日話した雄一郎のことを嗅ぎ回っていた人間であることを報告するちひろ。
シーン16
都屋はMIYAKOYAスーパーからワイン販売を撤退することを発表し、即日各店からワインが一掃する。
[夜] シーン17
雄一郎のとった処置について話をする松宮と大沢。
[翌朝] シーン18 出版社
MIYAKOYAのワイン販売撤退の新聞記事を見ている鷹男。
編集長「やられたわね。だから甘いって言ったのよ。素人が金取れる訳ない
じゃない。…でも相手も相当なもんね。敵に回したらヤバイわよ。
このネタ惜しいわねぇ…。女刑事さんのセクハラ捜査、大暴走メイ
ンでいきましょう。都屋のワインの扱いは適当でいいわ。記事よろ
しくね」
鷹男 「それじゃぁダメなんです。そんなことをしたら彼女だけが…」
編集長「あんたが書かないんなら他の誰かに書かせるだけよ」
悔しさを押さえ切れずに編集社を出て行く鷹男kun。(折角、有季子のためだけ考えて動いたのに、辛いよねぇ)
シーン19 双葉会病院
MIYAKOYAの記事を読む野々村と有季子。これで都屋の捜査は完全に先に進めなくなった。また、例の身元不明の被害者の発見された現場にタクシーがいたとう情報を有季子に話す野々村。
シーン20 みどりタクシー営業所
昨日新児に出してもらったタクシー代を返しにくる夏江。だが新児はそこにはいなかった。
シーン21 街中
一人思い悩みながら新聞を片手に鷹男は街中に飛び出す。立ち止まり、都屋で拝借したタバコを口にくわえる鷹男kun。鷹男のバックの空には虹が。(台詞が一つも無く、とても静かなシーンです。このシーンで空に虹がかかってたけど、今回の鷹男kunはそれを見上げる余裕はなかったのかなぁ)
シーン22 河川敷(土手)
殺人未遂事件の現場にやってくる。現場で目撃されたタクシーの運転手が犯人かもしれないと話す野々村。ただ、殺人事件は自分たちの範囲外であり、ここで捜査は打ち切りだと有季子に告げる。
シーン23 新児のアパート
自分のアパートに戻って来た新児。一人静かに自転車に乗り、出掛ける。夜になり、インスタント証明写真機までやってくる新児。しかしお金を入れたものの、写真を撮らずに飛び出す。何も写っていない写真ができあがる。 (すみません、ここの描写が難しい…。新児一人のシーンなんですけど、台詞が一言もないんですよねぇ。察して下さいませ〜)
シーン24 カフェ
有季子の言葉が頭をよぎる新児は、有季子と電話で話をしたカフェに入ってくる。振り返ると有季子の姿が。
シーン25 新児のアパート
仁美が部屋にやってくる。が、やはり新児の姿は見当たらない。
シーン26 カフェ
共に語り始める新児と有季子。どうしてここに来たのかと問う有季子に新児は逃げ出したくなったと話し、一方の有季子も同じなのかもしれないと話す。
新児 「僕とあなたは追うものと追われる者でしか出会えなかったんだから。
追って追って、いつか追いついてください」
シーン27 どこかのビルの屋上
ビルの屋上に有季子に呼び出される鷹男。
鷹男 「どうした?」
有季子「記事を出して。セクハラでも何でもいい、記事を書いて。あいつに
は絶対に何かがある。あいつの正体知りたいの」
鷹男 「待てって」
有季子「捜査も行き詰まったし、私の上司も都屋とつるんで私を飛ばそうと
している。こうでもしないと対抗できない。写真見せて」
渋々写真を有季子に渡す鷹男。写真の中から自分の写っている写真を選ぶ有季子;
有季子「これ使って。どうせなら思いっきり目立つ記事にして。もう自分を
投げ出すしかない」
雄一郎as新児と有季子の写っている写真を複雑な心境で見つめる鷹男…
愛する人を失うのは相手ともう会えなくなった時だけじゃない
その人が全く変わってしまったとき、それからその人が信じていたのと
全く違う人間だと分かったとき、僕たちは完全に相手を失うのだ
シーン28 橋の上
タクシー運転手としての服、手袋、そして乗車証の更新用に撮った証明写真…、全てを川に捨てる新児。
to be continued
予告
鷹男 「そんな脅しにはのりませんよー」
今回、鷹男kun大活躍でいろいろと見ごたえありました。ようやく新児との対決も始まり、目が離せなくなってきましたねぇ。でも、そろそろ有季子のためだけじゃなく、ジャーナリストとして新児を追い詰めていって欲しいなぁと、ちょっと我が儘な希望を持ったりしてます。でもそれじゃぁ新児vs鷹男の話になってごろちゃんが脇役である意味ないか(笑)。でも、有季子のためだけに動いていた鷹男kunのしてきた行動が、結果的に有季子を追い詰めることになってしまうなんて、皮肉なストーリーですよねぇ。今回のドラマに救いはあるのでしょうか?(な〜んてね)
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