危険な関係
〜 第3話 栄光と転落の足音〜
シーン0 有季子の部屋
赤いドレスに着替えている有季子。雄一郎と出会った時のことを思い出す;
有季子「どんな物語か聞かせてよ」
シーン1 MIYAKOYA 役員室
MIYAKOYAの役員を前にした雄一郎as新児。
新児 「ここから引き返すことはできない、それだけはわかっています」
「ここから逃げるときは、僕が死ぬときだと思っています」
[夜] シーン2 グランヒルホテル
有季子は雄一郎の部屋の前までやってくるが、留守であったためホテルのBARで待っているとのメモをドアに残して立ち去る。
シーン3 都築家
綾子に連れられて都築勇三の霊前に御参りする新児。
シーン4 双葉会病院〜仁美の病院
生死の堺を迷う雄一郎を見つめる刑事達;「やはり殺人未遂事件?犯人は死亡したと思い捨てたんでしょうか?」
シーン5 街中
雑踏の中を歩く鷹男 kun。
人はいつか必ず死ぬ…金持ちでも、頭がよくても、美しくても、みんな…
たった一度きりの人生しか生きられない、絶対に
でも、もし二つ生きることができたら、
全く別のもう一つ別の人生を手に入れることができたら…
シーン6 ホテルのBAR
有季子は一人、雄一郎を待っている。そこに現れる男;
鷹男 「おねえさん、俺と一緒に遊ばない?」
(なんかいいわ、このナンパモードの吾郎君の声 (*^^*))
有季子「そんな気分じゃござん・・・」
鷹男 「(笑いながら)そんな格好で独りで飲んでたらさ、声かけて下さいと
言ってるのと同じだぜ」
有季子「だって今夜は愛人だもん」
シーン7 都築家
雄一郎を見送った後、一枚の写真を取り出す綾子。その写真には都築勇三と本物の雄一郎が写っている;
綾子 「一体、誰なの?」
シーン8 ホテルのBAR
鷹男は雄一郎を待つ有紀子の隣に座っている;
鷹男 「もう来ねーって」
有季子「ここまで待ったんだから、閉店まで待つ」
鷹男 「…ねぇ、客観的な意見言っていい?」
有季子「うん。何、改まって?」
鷹男 「やりすぎだよ、有季子。自宅謹慎中の刑事が身分偽って、それも女
使って事件の捜査するなんてさ」
有季子「女しか使うもの無いじゃん。警察手帳取り上げられたようなものな
んだし」
鷹男 「呆れてものも言えない」
有季子「何がよ」
鷹男 「たった一人で、50億もの横領を立証しようなんてさ」
(鷹男 「…旅行でも行こうか?」って台詞、ここでカットされたのかな?(ToT))
有季子「ぼーっとしてたら飛ばされちゃうって言ってるでしょ」
鷹男 「(笑) 飛ばされる前に、自分から飛んじゃえば?」
有季子「絶対にイヤ。セクハラの濡れ衣を着せられたまま飛ばされるなんて」
鷹男 「でも実際問題、横領の疑いのある都築勇三は死んじゃったんだろ」
有季子「だからその息子、都築雄一郎を追ってるんじゃない。あの男は絶対
に何かあるわ。つつけばきっと何か出てくる」
鷹男 「それって刑事のカン?それとも女のカン?」
有季子「どういう意味?」
鷹男 「いや、個人的にあいつに興味があるだけなのかなーと思って、さ」
有季子「私は刑事として都築雄一郎を追ってるの!」
鷹男 「あいつに惹かれてんだったら女として近付けよ。刑事と女は切り離
して考えた方がいいよ」
有季子「くっだらない事言わないで!私は確かなものが欲しいの。恋愛みた
いにフワフワして頼りない物より、ちゃんと捕まえられる物が欲し
いの」
鷹男 「(ムキになって言い返す有季子に)俺降りるわ」
(ちょっと悲しいっす、ここの鷹男kun)
そう言って鷹男は席を立つ。
有季子「・・・」
鷹男 「俺はさ、確かで目で見えるものより、頼り無くて
掴みにくくて・・・でも細胞が熱くなるような、
そういった物を大事にしたいから、さ」
有季子「いいの?小説家志望がそんなダサイことばっか言って?」
鷹男 「格好いいことに真実なんて無いの!」
カバンを斜めに肩から掛けて立ち去る鷹男。
(きゃー、ここの最後の台詞の鷹男kunいいっすよ〜。クサイ台詞、じゃなくて(^^;)、格好いい台詞ばっかじゃないですかぁ)
シーン9 新児のタクシー
社長とその子供、社長の部下といった3人の客を乗せている新児。その光景に雄一郎の言葉を思い出す新児。
シーン10 有季子のマンション
自宅に帰ってくる有季子。鷹男の言葉を思い出す有季子「飛ばされる前に飛んじゃえば?」。部屋に入ると大沢と野々村がいる。MIYAKOYAの横領に関する資料を探しに来たのだ。
シーン11 新児のタクシー会社
みどりタクシーの上司から乗務不振を指摘されるが腰が痛いとウソをついてその場を逃げる新児。
シーン12 都築家
秘書室長の結城にある調査依頼をする綾子。
シーン13 グランヒルホテル雄一郎の部屋
部屋に戻って来た新児は雄一郎のパスポートを燃やす。
シーン14 有季子のマンション
野々村は大沢に資料が見つからないと報告し、二人はマンションを引き上げる。
[翌日] シーン15 MIYAKOYA本社
ちひろに案内されて取締役会の会場にちひろに案内されて入室する新児。
シーン16 MIYAKOYA本社前
一方の本社前にやってきた鷹男は、そこに有季子がやってくるのを見つける。(何だかんだと有季子のことが気になってるんだよね)
シーン17 MIYAKOYA本社
取締役会の会場で、私がやるべきことはただ一つしかない、都築勇三を捨てることだ社長就任の挨拶をする新児。
シーン18 MIYAKOYA本社社長室
雄一郎as新児に名刺を届けに来たちひろの目前で社長室内のあらゆる都築勇三に関するものを壊し始める新児。
シーン19 MIYAKOYA本社前
外出する雄一郎を見送るちひろ。車で出掛けるのを見て、タクシーで後を追う有季子。一方の鷹男は秘書のちひろに声をかける。
鷹男 「すみません」
ちひろ「はい?」
シーン20 街中
車の中で先日タクシーに乗せた車椅子の少女を見つけた新児は、車を降りる。後を追う有季子。
シーン21 喫茶店
"フリーライター河瀬鷹男"の名刺を受け取るちひろ。鷹男はちひろにインタビューを装い近づく…;
ちひろ「インタビュー?」
鷹男 「そ、OLの特集ページ。写真入りで」
ちひろ「最近、雑誌に載せてやるって声掛けて、風俗に誘うケースが多いっ
て言うから」
鷹男 「違うよ、俺そんなふうに見える?」
ちひろ「少しね」
鷹男 「あた、心外だなぁ。名刺渡したじゃん」
ちひろ「フリーライターの名刺なんて誰でも作れますからねぇ」
鷹男 「じゃあね、これ。俺が書いたベストセラー。本当は誰にも言っちゃ
いけないんだけど、絶対に言っちゃダメだよ。俺ね、この本のゴー
ストライターなの」
そう鷹男に言われても、当然ながら疑いのまなざしを向けるちひろ。
鷹男 「ああ、もう信用できないんだったらどこでもいいから適当なページ
を開いて一行読んでみてよ。大体覚えているから。はい」
と、本を差し出す鷹男kun。(確かに如何にも怪しいそうな本だよ(^^;))
ちひろ「別にいいです、偽物の証明をしてもらってもしょうがないから。
じゃぁ」
立ち去ろうとするちひろを引き留めて;
鷹男 「あっ、ねぇ、ちょっ、ちょっと待って待って待って。頼むよ。どう
しても秘書のインタビューを取りたいんだよ」
ちひろ「あの、私、秘書って言いました?」
鷹男 「いや、そ、そりゃわかるよ。言葉遣い丁寧だしさ。何かどことなく
ちゃんとしているし…」
席に戻りコーヒーを飲んでごまかす鷹男 kun (このごまかし具合って地の吾郎君なのかしら…なーんて思ってしまった(^^;))
シーン22 街中
雄一郎as新児の尾行を続ける有季子。
シーン23 喫茶店
ちひろにインタビューを続ける鷹男;
鷹男 「最近MIYAKOYAスーパー、社長変わったよねぇ」
ちひろ「よく知ってるわね」
鷹男 「新しい社長は確か前の社長の息子で、え〜香港に居たとかっていう」
ちひろ「それって都築さんのこと調べてるの?」
鷹男 「違う違う違う違う。取材する会社のことはちゃんと知っておきたい
からさ。まぁ一応、偽物にも偽物のプライドってものがあるからさ」
ちひろ「すごい方よ、尊敬しているの私」
鷹男 「反対とかなかったの? MIYAKOYAとは全く関係の無い人が社長にな
って…」
ちひろ「そりゃもちろんあったと思うわ。だって誰も会ったことが無かった
んだもん。でもね、会ってみたらびっくり、本当に立派な方なの。
今日だってね父の失敗を認めるところから始めます挨拶をして。前
社長の写真や置物を、本当に…」
身を乗り出して話を聞こうとする鷹男の視線を気にして話を誤魔化すちひろ;
ちひろ「とにかく、お父様の失敗を認めるなんてね。みんなも関心してた」
鷹男 「関心したってことは、みんな前の社長のことをよく思ってなかった
んだ」
ちひろ「いや、そういうわけじゃないけど」
鷹男 「けど?」
ちひろ「最近、あのあんまり社内に明るい話題がなかったから、あの私、時
間だからもう行きます」
立ち去ろうとしたちひろは、そのとき手帳から一枚の写真を床に落とす。それを目ざとく見つけ(^^;)、拾い上げる鷹男kun
鷹男 「彼氏?」
ちひろ「知らない人」
鷹男 「知らない?」
ちひろ「いいじゃない。じゃぁ」
鷹男 「…」
立ち去るちひろを見送る鷹男kun。(鷹男kun、見ちゃいましたね、写真。この写真で鷹男kun、新児の秘密に気づくことになって、どんどん巻き込まれていくことになるのかな?)
[夜] シーン24 街中
有季子「尾行は苦手なのよね」
有季子は雄一郎を見失ってしまうがそこに雄一郎as新児から電話が入る。会いたいという有季子に対し;
新児 「どうして僕に会いたいんです?」
有季子「私、どうしてあなたにそんなことを感じたのか確かめたいの」
電話が切れて、雄一郎の姿を見つけた有季子は再び尾行を開始。
シーン25 都築家
雄一郎の香港での足取りを調査させた結果を聞く綾子。調査結果は特に何も怪しい点は出て来ない。
シーン26 街中
有季子は雄一郎を追いかけるがまたも見失ってしまう。有季子の携帯に電話が入り、尾行をあきらめ、タクシーに乗車する。今度は逆に有季子の尾行を始める新児。
シーン27 双葉会病院
いまだ意識不明の雄一郎。病院の仁美は新児のアパートに電話を入れるが不在のまま。
シーン28 警視庁
尾行を続けた新児は有季子がタクシーを降り、警視庁に入って行くのを見てしまう。一方の有季子は大沢に急用だと言って呼び出されたのだった。
シーン29 有季子のマンション前
有季子の帰りを待つ鷹男。
だれもが心のどこかで一度は夢見る
もう一つ、違う人生を手に入れることができたらと…
でも人は忘れている
二つのものを手に入れたら両方無くしてしまうかもしれないとうことを…
(鷹男 kunのナレーション、今日は客観モードでした。
これまでは有季子を対象としたモノローグだったんですけどね)
シーン30 警視庁前
新児はタクシーを発進させる。
to be continued
予告
鷹男 「あいつ…」
鷹男 kun、少しずつ事件の核心に近づいていってるのかな?新児も有季子も自分の思いを優先して進んでいっているのと比べて、鷹男kunは一歩ひいてる分、確実に核心をついている。今回は早くもちひろの持っている雄一郎の写真を見ちゃうし、新児との対決も目前か?!それにしてもでも、一人だけ真実を掴み、一方で有季子の気持ちも知っている鷹男って、一番つらい立場のような気がしてきたわ。あと今回は鷹男 kunの台詞の一つ一つが重いし、切ないんだよねぇ。それに吾郎君の微妙な表情が加わると、いろいろと考えてしまいます。「格好いいものに真実なんてないの」って言ったときの吾郎君の力強い目が好きだ〜。これって鷹男 kunの根底に流れているものなのかなぁ。(結局鷹男kunを中心に考える私…)
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