佐々木夫妻の仁義なき戦い
〜 第9話 「最後の審判!!子供はボクが守る!!」 〜
08.03.16 PM9:00〜9:54
[冒頭はとことん愚痴らせて頂きます]
法倫が警察に連れて行かれた後の病院。法倫がいないところで、法倫派と律子派、そして何もしない派に分かれて議論してます。この状況で中立ならいいけど、何もしない派がいるって、ドラマとしては問題じゃないのか?それにガラス越しとはいえ、新生児が沢山いる前でこういう話するってどうなのよ?
ゆと子「律子さん・・・あなた自分の夫を警察に突き出すなんて、何と
か言いなさいよ!」
母親 「でも、この子に子供だけ産ませて取り上げようって、ほんと、
陰険にも程があるっていうか、そんな人に付きまとわれてまぁ、
立派なストーカー被害」
※この状況ではその議論は違うんだな。しかも今回は会いに行
ったのは律子の方だし。刑事事件沙汰にしたものと、個人の
感情とが一緒に議論されると非常に不愉快。
桜庭 「あの・・・法先生はそんなことをするような」
ゆと子「でも、あの子は子供を守る…」
小川 「あいつはそんなことをしてませんよ。律っちゃんに戻ってきて
くれって、頼みに行っただけです。律っちゃんが誤解してこう
いうことになったんです」
※うう、小川君、ありがとう・・・(;o;)
先週といい、今週といい、小川君の存在だけが心の支えだったよ。
猪木 「百歩譲って誤解だったとしても、律っちゃんが疑う原因を作っ
たの、法倫君ですよね?誰かさんと浮気して」
※浮気したことになってるし(;o;)。 また捻じ曲げられてるし。
百歩譲ってってあれを浮気だとしても、3人の男と浮気して
いた人間に言われたかないというか。
小川 「あんなの、浮気でも何でもないですよ、法的には」
※法的にも事実としてもあれで浮気は世の男性は辛いんじゃない
かと…
猪木 「そういうこと言う人だったんですか?」
※いや、普通のことだよね。
ゆと子「とにかくね、こういうことまともな人間のすることじゃないで
すよ。子供の父親を・・・子供の父親よ!犯罪者にする、母親
なんて、子供のことを思っていたらそんなことできないはずよ!
何とかいいなさいよ!」
律子 「法廷で白黒つけましょ、息子さんの仰るとおり」
※「法廷で白黒つける」って、虚偽の被害届けを出した人間が
言う台詞じゃないと思うんだが。日本語の使い方としておか
しいんですけど…
と、冒頭、法倫が居ない場所でこれだけの話が行われたわけで、もう、全部に突っ込みたいというか、イライラするというか。とりあえず一つ一つに突っ込んでみました。突っ込んで無いと、レポなんてやってられないのよ(←なぜか開き直ってる)。
留置場。面会にやってきた小川とゆと子。もちろん法君はガラス越し。あーあ、またこういうシーンあるんだねー。絶対に今回の脚本家だけは許さんよ、私。
小川 「元気ですかー?」
法倫 「・・・」
小川 「・・・」
法倫 「・・・分からなくてさ」
小川 「・・・」
法倫 「出産に立ち会って、一緒に乗り越えて、あいつも、もう1回や
り直してみようと思っているように見えたのに・・・」
小川 「憑き物が落ちる瞬間ってあるじゃん。冷静になっちゃったんじ
ゃない、自分のやってることに?」
その頃、律子といえば、猪木と母親と一緒に病室にいます;
律子 「裏切られてほだされて、信じて、そしてまた裏切られて、これ
ってダメ男に嵌まってる基本パターンじゃない」
誰がダメ男だって!?!?!あ、また腹立つ一言を!!!!!!!!(←この辺、公私混同して腹立ててます)
律子 「私、あの人の一体、どこが好きだったんだろうって思っちゃっ
てさ。それに今度からは喧嘩したら子供を巻き込むことになる
し。それに今度からは、喧嘩したら子供巻き込むことになるし」
※いや、そこは少なくとも律子が暴れなければ、大丈夫なんじゃないかと思うが。
律子 「大体さ、信用できない父親なんて、居ない方がましだもんね。
明日(あきら)のためにも頑張らないと・・・」
って、法倫が考えた明日って名前、つけたのね。よくわからん女だ。この脚本家、何がしたいんでしょう。
で、律子は翌日から仕事に復帰するつもりらしいです(と言いながら、実際には一週間も経たないうちの復帰ということみたいです)。
律子 「そのためにあんなところに入ってもらったんだから」
って、この後、本当に入ってるシーンが。そんな映像、別に無くてもいいと思うが?で、これがクランクアップ映像だなんていわれたら、もう、心穏やかじゃないですよ。
法倫 「大丈夫かな、明日・・・」
って、この状況で、”明日”という名前がつけられてると思う法君も法君だし。私にはこのドラマがじぇんじぇん理解できません。
そして、実際には一週間程度経ったところで事務所に復帰してる律子。ってことは、1週間ぐらい事務所に弁護士が居ない状況ってわけで、その割には、事務所の人間全員が落ち着いてるんだな。1話で法君と1日連絡取れないだけであれだけ電話メモがいっぱいになっていたのに。そして事務所の面々は子の状況を誰も問題視してないみたいだし。で、復帰してきた律子は皆の前で;
律子 「あの人放り込んだの私なんだし、私が責任をとります」
と復帰宣言。って、責任の取り方違うだろうと。そして、誰かそれを忠告してやってくれ。こんな非常識軍団で法律事務所やってんのかねぇ。
ちなみに、赤ん坊を連れて事務所にやってきた律子。子供を何だと思ってるんだよ…。律子は事務所だけでなく、クライアントの元に行くときも赤ん坊を連れて、どうどうとオムツを替えたり、弁護する法廷にも赤ん坊を連れて行ったり。何だかなぁ、それって、子供を持ちながら働く女性、舐めてない?で、それが評価されて(というか、普通は自分で売り込んだと思うわけだが)雑誌なんかにも載ったりするわけです。
再び法倫に面会にやってきた小川とゆと子。
法倫 「授乳弁護士?」
小川 「今度は『たまひよ』と『AERA』の取材を受けるらしいぞ」
法倫 「『たまひよ』??『AERA』までもか?」
小川 「まずいぞ、こんなに仕事も育児も頑張ってるって世間にアピー
ルされたら、子供の親権はもちろん、事務所だって」
法倫 「俺だって、ここだって出られればそれぐらい…」
そう思うんだったら、律子の虚偽でこういうことになったと逆に被害届け出しておくとか何とかできないのかなぁ。まぁ、そういう法君側への配慮は脚本家にはなさそうだけど。
で、ここでタイミングよく、刑事が「釈放です」と。律子が警察にやってきて、泣きながら子供のためだと言って告訴を取り下げたのだと。だけど、法君は近づけないみたいです。
法倫 「まさか取り下げって、あいつ、どういうつもりなんだ?」
小川 「たぶん、終わったんだな」
法倫 「何が?」
小川 「事務所の乗っ取り」
って、いつからそんな事務所も欲しがる女になったんだっけ?律子が明日の親権欲しがるのもよくわかんないし、その辺がキャラクターに一貫性が無いんだよね。律子が意地になってそうしてるだけだというのなら、そういう大事な部分の描写はあってしかるべきだと思うし。律子の考えにはいくら脳内補完してもついていけないんだな。
そうして小川と一緒に自宅に戻ってきた法倫。夜になって桜庭も合流した模様で、ここしばらくの間に事務所で起きた出来事を説明し始めます。
桜庭 「律っちゃん先生、法先生が捕まった次の日から、自分の担当だ
ったクライアントのところにはまた自分が担当するからって挨
拶してまわって。法先生のクライアントには法先生が警察沙汰
に巻き込まれた話をして、これ以上迷惑かけたら申し訳ないか
らって、他の弁護士さんを紹介したみたいなんです」
法倫 「ってことは、俺の仕事は?」
桜庭 「今はありません」
なんだかなー。こういうのが4話が一体、何だったんだと。法君のクライアントは、誰も法先生が悪いと思ったりはしなかったんでしょ?それに律子が感動して自分が法君の仕事まで自分がやったりしたんでしょ?そういう律子の行動とか、また矛盾するっていうか、何を考えてるか分からなくしちゃうのよ。まぁ、一番何も考えて無いのは脚本家ってことなのだろうけど。
その話を聞いて、出かけようとする法君。
小川 「おい、どこ行くんだよ」
法倫 「いやいや、あいつに抗議しにいくに決まってるだろ?」
小川 「今行っても、通報されて捕まるのがオチだよ。警察にも言われただろ?」
いや、だから、とりあえず、普通なら近づいただけで逮捕されちゃう状況を何とかしようと思うだろうに、何でそういう方向にはいかせないんでしょうね、この脚本家?しかも勝手にクライアントを処分されて、被害届出すとかできないのかなー(法律詳しく無いからどうすればいいのか分かんないけど)。法君を警察沙汰にすることは躊躇わないのに、律子を警察沙汰にすることには躊躇いがあるのかね。まぁ、そこが法君の優しさだというのなら理解するけど、そういう描写も無いもんなぁ。
ゆと子「ねぇ、私達、明日には会えないんですか?」
桜庭 「法先生、明日君にも会えないんですか?」
法倫 「あの女・・・あの女絶対に許さないぞ!!」
ナレ 『こうして弁護士、佐々木夫妻は離婚を前提としての調停を開始。
話し合いを進めたが、両者一歩も譲らず、調停は『不調』。つ
いに戦いは裁判にもつれ込んだ』
以上、ここが一番、レポを書くのにきつかったパートでした。
[裁判開始はいいけど、またコメディ?]
8ヵ月後・・・。裁判がスタートしました。
第1回口頭弁論の場で、双方の訴えを行います。
法倫 「私は婚姻生活の中で、被告である妻佐々木律子の片付けられな
い症候群に悩まされてました。結婚して1年も経たないうちに、
ゴミ1つ出さず、皿1つ洗わず、全てを私に押し付けました。
そればかりではなく、被告は酒癖が悪く、暴力癖があり、時と
して私に殴る蹴るの暴行を加えることもありました。その性格
は法律を悪用し、事実無根の内容で夫である私を不当に逮捕さ
せるという弁護士としてはあってはならない行為を犯しました。
以上のような理由から、婚姻の理由は明らかに被告にあります。
ゆえに私は被告に離婚を請求すると共に、共同経営の事務所か
ら退職することを求めます。また、被告の監督下では息子明日
は不潔な環境を余儀なくされ、また被告によりいつ危険な状況
にさらされるか分かりません。よって、子供の福祉という観点
から、親権者を私にすることを求めます」
台詞長っ。
だけど、当然といえば当然なのだけど、その原告(法君ね)の訴えを認めない律子。
律子 「被告は原告の請求の全ての棄却を求めます。なぜなら、原告の
言うことが嘘偽りであることは今の子と私の姿を見て頂ければ
お分かりになるのではないでしょうか?」
と、訳わかんない主張をしながら、明日を抱きかかえて立ち上がる律子。こういうのって、普通は子供を自分の正当性を主張する道具として扱ってるだけに映るんですが、この脚本家なら、そういう律子がかわいそうだと本気で思って描いてるように見えて仕方ないのよね。
律子 「私はただ、一生懸命にこの子を育て、この子を育てるために日
々、懸命に仕事をしております。それだけのそれだけのささや
かな幸せをどうして奪われなければならないのでしょうか?そ
れが仮にも父親である男のすることなんでしょうか?この彼の
態度の一体どこに子供に対する愛情があるというのでしょうか?」
法倫 「被告の主張する事実を全て否認します」
律子 「被告は反訴として、原告との離婚の判決、および被告への親権
への指定、佐々木法律事務所のパートナーの地位を喪失するこ
とを求めます」
ナレ 『これはとある弁護士夫婦の仁義なき離婚戦争の最終章である』
何だか同情を引くように律子は主張してるけど、いざとなれば律子は年収3000万稼げる人なんだから、あの事務所もやめて、明日を世話をしてくれる人を雇えば?とか思うんじゃないかな。ドラマだからこういう描写は必要なんだろうけど、律子の生活ぶりは派手なのに、一般の女性と同列に表現されると違和感がいっぱい。
そうしてそんな風に子供を連れて裁判を行う律子の話は次々に雑誌で取り上げられ、時間が経てば経つほど律子の授乳弁護士としての評判は上がる一方という状態に。それは同時に法倫については酷評が記事に掲載されるという状況になります。こういうのって、吾郎君に関してあれこれ雑誌で取り上げられるときの状況に似てるというかね。
そんな状況で、またまた法君の家で小川君と二人で作戦会議。今回この二人のコミュニケーションが密で嬉しいよ。もっとこの二人の友情物語があってもよかったのにね。律子と猪木の友情物語ばかり描かないでさ(毒)。
小川 「とにかく、今、お前が置かれている状況は最悪だ。世間は律っ
ちゃんの味方になったし、この状態でお前にできることは、た
った1つ、律っちゃんの虚像を強烈に暴くことだ。例えば、事
務所の人間全員で、律ちゃんの人格的な弱点を証言してもらう
とか…」
法倫 「・・・」
状況はそうでも、『真実は1つ!』じゃないのかなぁ…、と思わないではないですが、とにかく法倫はその小川のアドバイスに従い、事務所の人たちに証人を頼みに回りました。
まず最初にやってきたのは、蝶野のところ。蝶野の帰宅を子供達が駅の改札で出迎えてるのを一緒に手を振って待っていた法君。
法倫 「おかえりなさーい」
と手を振って待っていたり。
法倫 「僕側の証人になって下さいよ!蝶野さん!」
蝶野 「すみませーん、お力になりたいのは山々なんですが、家のロー
ンがあるんで、すみません」
蝶野さんは逃げてしまいました。
恵ちゃんには、スイーツを奢っての買収作戦;
鈴木 「法先生は、小川さんのお友達ですよね?私をリトマス試験紙の
ように使い捨てた・・:」
法倫 「さぁ、もっと食べて、食べて」
いくら法君が頑張ってもとりつく島もありませんでした。
同様に馬場さんも、休日に馬券売り場にいる馬場さんの元を訪れましたが;
馬場 「つまりこういうことですか、当たらない馬券を買えと?あはは(笑)」
法倫 「ははははは・・・」
馬場 「・・・」
とやっぱりスルー。何でこうも皆が律子の味方をするという必要性があるのか分かりません(恵ちゃんは分かるけどさ)。特に馬場は中立キャラじゃなかったのかな…。更に言うと、この状況で律子の方が裁判が有利に働くことを前提として描いている脚本が分からん。
それよりも何よりも、この一連のシーンがまたコメディタッチで描かれるのが理解できませぬ。ここは真面目に説得して欲しかったよ。何で9話になっても法君の肝心な部分はコメディタッチで描かれるんだろうなぁ。律子側は相変わらず、必死に育児してみせたり、涙を3つも4つも流したりするシーンを映したりするくせに、法君のやることは全てコメディですか?
最後に法君が説得しようとしたのは桜庭。桜庭君を自宅に呼んで;
桜庭 「僕が証人?」
法倫 「そうだ、お前なら言えるだろ?律子が俺に暴力を振るったこと
も知ってるし、あいつが違法行為スレスレのことをしているこ
とも。俺を無実の罪で留置所に監禁し、クライアントを売り払
い、俺を兵糧攻めにしていることも」
桜庭 「でも・・・法先生の証人をしたら、あの事務所にいられなくな
りますよね。俺が勝てば問題ないだろう?もちろん、お前の待
遇だってもっと考えるし。律っちゃん先生と元に戻るっていう
選択肢は無いんですか?」
法倫 「元に戻る?あいつと?」
桜庭 「・・・」
法倫 「いいか、あいつは俺を無実の罪で留置場に放り込んだんだぞ!
あいつのやり口はな、独裁者達と一緒だ!自分の都合の悪いや
つには適当な罪をでっち上げて、犯罪者に仕立て上げるんだ!
そんなことがこの法治国家日本で許されていいのか?お前はそ
んなやつの味方なのか?それがお前の正義なのか!?」
と強行に迫られて、半ば脅迫気味にだけど;
桜庭 「分かりました!」
と答えた桜庭君なのでした。だけどここでもコメディチックな音楽流されて、法先生の誠実らしいキャラクターはどこへいったのやら。ここが一番、法君の必死さを描くのにいい部分じゃないのかな。なりふり構わず頼み込むでもいいし、一方で自分を正義だと思ってるなら、そこを主張させてもいい。だけど、このドラマ、そこは完全に無視して、こういうところをコメディにする。だから、非常に腹立たしいくて、ドラマに愛情を感じられないんだな。
翌日、法君の依頼を頼まれたものの;
桜庭 「とはいえ、今の律っちゃん先生、裏切るっていうのはな…」
と事務所で思い悩む桜庭君。そこに遅れてやってきた律子がやってくる。明日が怪我をして病院につれていってたらしい。だけど、すぐに事務所にやってきて、バリバリ仕事をこなし始め、桜庭には裁判での証言を頼むのでした。
律子 「桜場ならあいつがどれだけネチネチ細かい人間で、どれだけ私
に助けられてたかも。それなのに図々しくも浮気してたことも
いえるでしょ?」
だって。律子自体が事実誤認する性格なのよね。だけど、桜庭君、法先生の証人を頼まれてるとはいえなくなり、引き受けてしまいました。
桜庭君、不憫・・・。というより、これが普通なんだけどね(汗)
[少しだけ法君行動開始]
今日も法倫の家にやってきている小川君(^^;)。桜庭も加わって男3人で状況分析行ってます。もう、男3人の物語でもいいんじゃないかと。
小川 「このままじゃぁ、親権とるのは難しそうだなぁ」
桜庭 「・・・」
小川 「桜庭きゅん、律っちゃんの子育てって、今、どうなってんのか
な?」
桜庭 「ああ・・・、今、昼間は保育園に入れてるみたいですけど」
小川 「うーうん、そういうことじゃなくて。何か聞いてないかな、ホ
ラ、彼みたいにさ、危ない目にあわされてるとかさ」
桜庭 「え?」
法倫 「ああ、もちろん、そういうことはあって欲しくないんだけどさ」
小川 「うん。まぁでも、そうじゃないと親権取れないからさ」
いや、普通に律子の行動を考えたら取れる可能性も多分にあると思うが(中絶事件が無かったみたいになってるし)。何でこの脚本家、こういう強引な方向に持っていくんだろうかねぇ。
小川 「何か知らないかなぁ、まずいこととか?」
桜庭 「病院にはよく行ってるみたいですけど」
法倫 「病院?何で?」
桜庭 「明日君、割とよく、怪我するみたいで」
法倫 「怪我ってどんな怪我だよ?いつ、どこで、何で!?」
桜庭 「いや、ちょっとどんな怪我とかまでは・・・」
法倫 「そうだな、それはすまん」
小川 「こいつさ、心配でも全然、明日君にあわせてもらえないからさ。
まぁ、でも、ちょっとどんな怪我か調べてみるか。場合によっ
ては律っちゃんのアキレス腱になるかもしれないし。サンキュ」
で、桜庭君は律子から証人を依頼されたことを言えなかったわけね。
一方で、律子は猪木の家で明日を育ててます。・・・って、まだ猪木の家にいるのかよ!法君も作戦変えて、律子が男の所に転がり込んだとか、そういう主張、できないのかねぇ。一応、猪木も結婚経験もあるんだから、そういう主張だってできると思うんだけど。
明日を寝かしつけ、手にしてたコーヒーカップを床に落として割ってしまう律子。片づけをしているときに、猪木がやってきて、毎日頑張ってる律子をねぎらってます。こういうところはシンミリと描くんだな。このドラマのバランスの悪さはこういうところからくるんですよ。わかってます??
翌日、法倫と小川はリサーチ開始。まずは明日を担当してくれた医者に面会します。
医者 「確かに明日君は怪我で何度か来ていますが」
法倫 「どんな怪我なんですか?」
医者 「別に。赤ん坊の普通の怪我です」
法倫 「いや、だからそこをもう少し詳しく」
と医者にせまる法倫を小川が静止しつつ。
医者 「彼女は虐待なんかしてませんよ!ストーカーのお父さん!」
って、あ、また腹立ってきた、この脚本家!!そこにまたコメディタッチの音楽を被せる演出家も許せん!!違うやん、そういうシーンじゃないやん!!
同じく保育所でも、明日を担当している保母さんと面会して;
女性 「まぁ、何回か怪我はありましたけど」
法倫 「怪我ってどんな?」
女性 「お母さんが部屋片付けて無くて、明日君の球の上に六法全書が
落ちてきたとか。あと、お母さんがうっかりお茶を置いてたら
明日君がお茶こぼしちゃって軽い火傷しちゃったとか。この間
なんて、明日君、うんちの中から弁護士バッチが出てきて、私、
本当にだらしないのよねー、って、あはは、みんなで大笑いし
ちゃって」
いくらなんでも、有り得ないエピソードだろー
法倫 「あの、それって取りようによっては相当危ないですよね?うっ
かりっていうのはある意味故意の虐待よりタチが悪いですよね?
本人の生来的な生活態度そのものが育児放棄と等しいわけです
から」
女性 「仰ってることがよくわからないんですけど」
法倫 「風呂の水を抜き忘れただけで、溺れ死ぬ子がいるっていうじゃ
ないですか。明日の母親が何の意識もなく水を抜き忘れ、明日
の命の危険にさらす可能性があると申し上げてるんです!」
女性 「そんなことないと思いますけど」
法倫 「いやいや、ちょっと!断言できるんですか?!もしそうなった
ときには、あなたは後悔しないんですか?責任取ってくれるん
ですか?」
小川 「すみません、ちょっとこいつ、熱くなっちゃって」
女性 「あの、私、仕事があるんで、戻っていいですか?」
法倫 「場合によっては保護責任者遺棄ですよ!」
保母さん、嫌がって逃げていきました。つーか、だからこれだけ大事なところをコメディにしちゃう神経って、やっぱり嫌だ。
だけど、二人が帰ろうとしたときに;
小川 「あの怪我の話を武器にするのは難しそうだな。みんな律ちゃん
の味方だし」
と冷静に結論付ける小川君に対して、法君、そんなよりも、引き返して、ガラス越しに明日の様子をじっと見つめてます。
小川 「・・・」
明日の様子を見て、法君、うるうる。ようやくこういうシーンが・・・・・・・・(;o;)
その様子を偶々、明日を迎えに来た猪木が目撃してます。って、猪木は目撃キャラですか?
その日の夜、またまた桜庭が法君の家にやってきました。
法倫 「どうしたんだ?」
桜庭 「ちょっと話があって・・・今日は?」
小川 「今日ね、調査に行ってきたんですよ。ほら、桜庭君が言ってた
怪我の話」
桜庭 「どうだったんですか?」
小川 「うーん、やっぱり律っちゃんうっかり怪我させてるみたいです
よ」
桜庭 「・・・」
法倫 「結局あいつがだらしないせいで、明日は傷だらけだ。悔しくて
な」
桜庭 「・・・」
法倫 「俺だったらそんな怪我は絶対にさせないし、絶対にもっと大事
に育ててやるのに、それを証明する機会さえ与えられないんだ
ぞ!俺が何をしたのかしらないけど、ストーカー扱いされてる
せいで、近づくことさえできないし。抱っこ一つさせてもらえ
ないんだぞ!理不尽すぎる!」
桜庭 「・・・」
小川 「桜庭キュン、何か話があるって言ってなかったっけ?」
桜庭 「・・・何でも無いですよ。失礼します」
で、また何も言わずに出て行っちゃいました。
[このパートは法君の出番が無いんで、簡単にスルー]
その足で、桜庭は事務所にやってきて、律子に『退職願』渡しました。
桜庭 「僕、法先生の証人をやりますから。お世話になりました」
桜庭の行動に納得できない律子は、桜庭をあの喫茶店に連れて行く。そうして法倫が母親が、律子から明日を産ませるだけ産ませてその後、親権を取り上げようと画策していたという話を聞かされる。
桜庭 「法先生はそんなことしませんよ。律ちゃん先生じゃないんだか
ら」
律子 「・・・」
桜庭 「律っちゃん先生のやり方は酷すぎます。罪をでっち上げて相手
のことをはめたり、それがやり手ってことかもしれないけど、
でも、法先生は違います。法先生は人のことを騙したりできな
いというか。相手をだまくらかして得た勝利なんて、何の意味
も無いってそういう人じゃないですか。そりゃ、法先生にも吉
田さんのこととか、悪いところは沢山あるけど、でも、律ちゃ
ん先生のやり方は酷すぎますよ!やっぱり警察に放り込むって
いうのは度を越してるというか」
律子 「じゃぁ、あいつのやったことは酷くないの?今だってね、妊娠
や出産が原因でなくなる人だっているのよ。妊娠や出産は命が
けの行為なのよ。それを、とりあえず産む気にさせて産ませて
しまって、子供を取り上げるって、それは酷いことじゃないの?」
桜庭 「だからそれは律っちゃん先生の誤解だって」
律子 「何でそんな薄っぺらいのよ!」
桜庭 「薄っぺらい?」
律子 「綺麗事や立派なお題目を言うだけなら誰でもいくらだってでき
んのよ。物事にはね、表と裏があって、両方見てはじめて真実
が見えんの!でもあんたが見てんのは、この表のぺらっぺらな
ところだけなのよ!」
桜庭 「・・・それでも僕は・・・僕は法先生を信じます」
律子 「後悔するわよ」
桜庭 「今までありがとうございました」
ここの桜庭の発言がこのドラマの最後の良心って気はしますが、何でこういうシーンをもっと早くに持ってこないかな。まぁ、このシーンも、律子に後ろめたさは全く表現されてないところをみると、律子が桜庭に裏切られたということを表現してるのかもしれないですけど。
残された律子の元に電話が。
猪木から呼び出された律子は慌てて病院にいく。明日が割れたコーヒーカップを誤飲してしまったらしい。「しっかりして下さいよ、母親なんだから」と医者から言われ、切れた律子。猪木に明日を押し付けて、飲みに行こうとしたり、近くにあったゴミ箱を蹴り倒したり。それを何とか猪木がなだめる。
律子 「私だって、一所懸命やってのに、なのに、何でみんな・・・」
それは自分が招いたことだとだと猪木が言ってやるのかと思ったら、ここでは猪木は励ます方に回るのね。その言葉に律子は涙してますが、また涙で誤魔化すって、ズルいな、これ。そして、中身が散乱したままのゴミ箱が床に転がってます。
[そして桜庭君の判断は…]
その頃、明日のことを思いながら、育児本を読んで何かメモを取ったりしてる法倫。報われない好意だ・・・。
翌日、法律事務所では、律子の口から桜庭の退職願いが出されたことを話し、皆で桜庭の荷物整理を行う。
更にその翌日なのか翌々日なのか、自宅で届いた荷物をあける桜庭。そこには、テキストの間に『のり先生がいなくなって寂しいと思うけど、一緒にがんばろう♪』という律子のメッセージカードが出てくる。うーん、それって、律子の優しさを表してるカードかもしれないけど、”のり先生がいなくなる”状況は律子が作ったわけで、『お前が言うなと』という気分にさせられるだけのカードじゃないのか、普通は?
そうして、その日の夜、またまたまた桜庭君がやってきました。今回は小川はいなくて、法君だけが桜庭を迎えます。台所でコーヒーを入れながら話を聞く法君。
法倫 「何だよ、話って?」
桜庭 「法先生は律っちゃん先生のことを騙してたんですか?」
法倫 「・・・」
桜庭 「騙して子供産ませて、取り上げようとしたっていうのは本当な
んですか?」
法倫 「そんなこと聞いてどうするんだよ」
桜庭 「証人をするにしても知っておいた方がいいと思って。律っちゃ
ん先生に反対尋問されたら答えられなくなるじゃないですか」
法倫 「・・・」
桜庭 「・・・」
法倫 「そうだよ。それが俺の正義だったからな」
桜庭 「・・・」
法倫 「子供の命を守るためだよ。あの状況ではそういう選択しか考え
られないだろ?」
桜庭 「でも、前、法先生、言いましたよね。正々堂々と相手に訴えて
こそ、本当の勝利だって」
法倫 「こうして話してる間にも、明日は命の危険に曝されてるかもし
れないんだぞ」
入れたコーヒーをテーブルにおいて。
法倫 「明日はよろしくたのむな。俺の味方はお前だけだからな」
桜庭 「はい」
だけど、結局、裁判が始まる直前になって、『すいません。やっぱり、証人できません』という桜庭からのメールが法倫の元に届く。
小川 「桜庭君は?」
法倫 「・・・」
小川 「やっぱり逃げちゃった?」
法倫 「律子を裏切れなくなったんだろう」
怒ったりしないのね。
小川 「でも、どうするんだよ、証人来ないのに」
法倫 「どうするもこうするも、このままやるしかないだろ」
そこにマスコミに囲まれた律子がやってくる。もちろん、明日を抱きながら。思いっきり取材陣やカメラを意識して歩いてくるのが、いやらしいんだな。そのまま律子は目線を全く合わさずに法倫を小川の横を通り過ぎる。
第2回口頭弁論が始まります。
[これって裏切りだよなー]
第2回口頭弁論。今回は法君の主張を述べる場なのかな?(裁判のルールがよくわかんないけど)
証人が居ない状況で、自らが証言台に立ち、3年の結婚生活の間に記録したボイスレコーダーの内容を再生する法倫。
−そのとき妻は私に向かって六法全書を投げつけ、六法全書の角が左顔
面に当たって…
鈴木 「法先生、自分で自分の被害の証言してるんですか?」
蝶野 「桜庭、逃げちゃったからな。仕方ないよな」
−私に生活態度を指摘された妻は、CDケースを振りかざし渡しに殴り
かかり・・・
法倫 「後頭部に****の怪我を作りまして、その日の日記を確認い
たしますと・・・」
裁判長「あの…、ここにあげられてる50の事例に関して全て日記の再生
と検証が続くんでしょうか?」
法倫 「当然です。証拠ですから。早くしないと、まだ結婚1年目まで
も消化できてませんので」
裁判長「わかりました。もう、再生は結構です。この中であなたが1番
訴えたい出来事は何ですか?」
法倫 「全てです!」
・・・(^^;)
裁判長「・・・お気持ちは分かります。ですが本日は最も優先順位の高
いものをあと1つだけでお願いできないでしょうか?」
小川 「(傍聴人席から腹話術風に)言う通りにしとけ」
法倫 「・・・」
で、法君、てっきり中絶未遂の話をするのかと思ったら、そこは言わないで;
法倫 「被告がおなかの中の子供に対して、『この子はまだ人間じゃな
い』と言ったことでしょうか?」
という事件を述べる。その発言で裁判所内がざわめきます。・・・えっ、この程度でざわめくの?だったら、だから別に普通に裁判しても、法君が勝つんじゃないのか?何でここまでずっと法君が裁判に負けるみたいな流れで来てたわけ?中絶事件も言ってないのにさ。全然辻褄が合って無いいやん。今回放送の前半パートは一体、何だったんだよ!
律子 「意義あり!発言の意図が正しく伝わっていません」
で、律子までその程度のことでうろたえてます。(やり手の弁護士さんの割には、その程度の話は予測してしかるべきなのに、ここも違和感)
法倫 「被告の発言の意図は、子供の人権は生まれてからしか発生しな
い。ゆえに出産前の子供には人権が発生しないという意味です。
それは事実としては間違っていません。正しいです。では、生
まれたら?生まれたこともには即、人権が発生します。ならば
そういう考えを持つ被告は、生まれた子供を即、人権を持つ存
在として扱うのでしょうか?まるでポンとスイッチを入れるよ
うに。答えはNOだと思います」
律子 「意義あり。被告が愛情をもって子育てをしていることは事実で
あり、その献身ぶりはメディア等でも報告されています」
裁判長「意義を却下します。原告は続けて下さい」
法倫 「被告は平気で私に家事を押し付け、また時として暴力を振るい
ました。どうしてそんなことをするのか。それは被告が無意識
のうちに他人の人権を無視する人間だからです。他人の痛みに
対して、きわめて鈍感な人間だからこそ、そういったことがで
きるのではないでしょうか?」
律子 「意義あり。被告は子供に対して十分な世話をしていますし、そ
れに暴力など」
法倫 「本当にそうでしょうか?!十分に世話をしているんでしょうか?」
猪木は明日が病院に運び込んだ日のことを思い出す。
法倫 「世話をされている当人からすれば、きわめて不十分でずさんな
物では無いでしょうか?」
律子 「原告の発言には全く根拠がなく極端な憶測です」
法倫 「憶測で済むならそれにこしたことはありません。しかし、人は
そう簡単に変わるものではありません。だからこそ私は不安な
んです。家事や育児の問題だけでなく、かつて私にしたような
暴力を子供に対して振るう可能性は?ゼロでしょうか?全く無
いと言いきれるんでしょうか?こと子供の虐待に関しては何か
が起きてからでは遅いんです。だからこそ私は何もおきないう
ちに子供を自分の手元に引き取りたいんです」
律子 「意義あり!原告との生活の中で能力差による家事分担の偏りや、
暴力と受け取れなくも無いコミュニケーションが多少あったこ
とは認めます。ですが、それは対大人どうしのことであって、
子供に関しては100%身の回りの世話を請け負ってますし、額を
小突いたことすらありません。原告のいってることは極端な憶
測であり、私に対する侮辱です」
内容の是非はともかく、こういうやりとりは緊迫していていいですね。できれば普通に法倫が担当した裁判で、こういう法君の活躍が見たかったよ。だったらもっとドラマとして深みが増したのにね。
と、ここまで緊迫した空気が続いたところで、猪木がポツリ
猪木 「そうでもないんじゃないかしら・・・」
と、律子の発言を否定するようなことを傍聴席で呟きました(あ、最後のおいしいところをまた猪木が持っていく…)。
ここで猪木が証言をし始めます。律子が明日に怪我をさせていること、逆切れして明日の替わりにゴミ箱を蹴ったことや、「こんな子いない方がいい」と言ったことも。(だけど、猪木、言うなら病院でまず言わないと…)
律子 「証人は女じゃないから分からないと思います。証人は子育ての
経験者ですが、1年間妊娠して、子供産んで、その体で授乳す
るというその身体的苦痛、その精神的苦痛もやはり分からない
んだと思います」
猪木 「そうね、確かに分からないわ。だけど、分かることもある。だ
けど、法倫君ならうっかりコップの破片を片付け損なったりし
ないだろうし、どんなに切れてもゴミ箱を蹴り倒したりしなか
ったってことよ」
律子 「あんな神経質な男・・」
裁判長「あなたは一番傍で被告の子育てを見てますよね、もちろん、そ
の苦労を?それでも母親より父親が育てた方がいい、そう思う
のですね」
猪木 「はい」
ここで一気に形勢逆転です。
ようやくスッとはしました。
<感想全般>
何て言うんですかね…。いくつものツッコミどころと、いくつもの思うところがあったりなんかして…。
律子の言動に対しては全て突っ込みまくりなんですが、相変わらず法君の描かれなさすぎなことってどうなんでしょう?!
冒頭は相変わらず、理解不能な状況に置かれ、法君の誠実さとかそういうのを描いて欲しかった中盤ではコメディ担当、最後の裁判のシーンも、猪木に全部持っていかれて。最後の裁判のシーン、ようやく形勢逆転ですっきりはしたのだけど、そこまでここまでずっと味方は母親と小川だけの状態できたのだから、ここは法君(もしくは小川)の力で、道を切り開いていって欲しかったよ。なのに結局、律子側の崩壊が描かれることで終わってしまった。最後の最後まで何だかな、という感じでした。相変わらず、律子律子ってさ・・・
結局、律子が1人でかき回して、1人で自滅していく展開としか思えない。そんな律子に対してまだ愛情を残してる法君・・・なのにそういう風に描かれて無いのもやっぱり疑問だし。ずっとそういう法君の心情は詳しく描かれずに、最終回になって、究極の愛だとかいって取って付けたように描かれるのかなぁ。
(08.03.23)
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