佐々木夫妻の仁義なき戦い
〜 第7話 「まさかの妊娠慰謝料何と一億円!?」 〜
08.03.02 PM9:00〜9:54
[キスごときで騒ぐな!]
猪木の店で小川と猪木が密会してるところに居合わせてしまった律子。二人の話で、法倫と紗枝がキスをしているのを知ってしまいます。
猪木 「キスしてたんじゃなくて、されてた感じだったわ。法倫君、キ
スされてた」
小川 「だから多分、ほら、浮気なんて言える話のレベルじゃないと思
うしさ、許してあげてくれないかな」
そう言われても、法倫を許すことができない律子。
まぁ、別に許せないなら許せないでいいんだけどさ。それに見合う女性なら同情できるけど、見合わなすぎなだけに、もう、こういう描き方が許せない。
[甘い見通し]
紗枝からの依頼をその後、どのようにまとめたのかがよく分かりませんが、法倫と桜庭が一緒に帰宅途中。だけど、法倫の頭の中は先ほどの律子のことで頭がいっぱいになってます。
ナレ 『弁護士佐々木法倫は迫り来る妻との対決を前に、自らの身を守
る弁護方針を立てあぐねていた。妻律子は、一体、何を隠して
いたことを怒っているのか?』
その法倫の心の声とリンクしたかのように、横で桜庭が;
桜庭 「何を隠してたことに怒ってるんですかねぇ〜。問題はそこです
ねぇ」
なんて茶々を。
ナレ 『時計か?』
桜庭 「時計投げてましたねぇ?」
ナレ 『するとやはりあの時計が問題…』
桜庭 「となるとやはりあの時計が問題が争点になってくるんですかねぇ」
ナレ 『いや、それとももっと別の・・・』
桜庭 「それとももっと別のことなのかなぁ〜」
一応、桜庭も法君のことを心配してくれてるんだけどね。まぁ、法君は;
法倫 「うるさいんだよ!」
だなんて怒鳴っちゃうわけです(^^;)。
桜庭 「!」
法倫 「考え事してんだよ、俺は!家に帰ったら律子との大一番が待っ
てるんだよ。入りの手を間違えたら、それで一巻の終わりなん
だ!わかったら黙ってろ!」
桜庭 「あの」
法倫 「?!俺は2秒前に何て言った?」
桜庭 「すみません、1つだけ。法先生と吉田さんは男女の関係なんで
すか?」
法倫 「貴様!俺が不貞行為を働くような人間だというのか?!」
思わず胸倉掴んじゃってますが。って、法君には似合わない行為だなぁ〜。
桜庭 「だったら、最終的には許してもらえると思いますよ」
そんな桜庭の言葉に、法君、その手を離して;
法倫 「そういうもんかなぁ〜」
と、ちょっと緊張が緩んでみたり。
桜庭 「一生懸命隠そうとしていたのは、律っちゃん先生を大事に思っ
てるからですよね」
法倫 「そうだよなぁ〜」
桜庭 「そうですよ」
法倫 「正直に話せば分かってくれるよな」
そうして懐中時計を握り締めて自信を持って帰宅。
ナレ 『こうして法倫は最も甘い見通しの元、律子との話し合いに臨む
ことになった』
法君と桜庭との会話って、ホント和むわぁ〜♪桜庭の言葉を素直に受け入れちゃう表情の法君、かわええし(*^^*)
[もう、離婚しちゃえよ・・・]
ナレ 『・・・しかし』
夜。法倫と律子がテーブルに座って対峙してます。
法倫 「僕がこの時計を大切にしていたのは、恩師からもらったという
事実だけではなくて、そこに吉田との想い出が付随していたか
らだ」
二つの時計を目の前に置いて、そう話始めました。素直に言っちゃうのね。
法倫 「確かに僕は君に黙秘していた。だけどそれは、余計なことを言
って君を傷つけたくなかったからで」
律子 「・・・」
法倫 「まぁ、それに、いつの間にか、本当に言う必要が無いことにな
っていたというか。僕にとってこの時計はもう、吉田との思い
出の時計じゃなくて、君が一生懸命探してきてくれた君との思
い出の時計になっていたんだ。そのことは吉田にもちゃんと伝
えて、殴られた」
律子 「・・・」
法倫 「彼女とは本当に何も無いんだよ!それはだから、お父さんの介
護を手伝ったり・・・学生時代の思い出話をしたり、依頼以外
はその程度の話をしたぐらいで。ふしだらな関係なんて一切な
いし」
って、こういうケースってベラベラ喋った方が負けなんだけどね。だから法君も堂々としておけばいいんじゃないかと。実際;
律子 「あなたと吉田さんがキスしてたって目撃証言もあるんだけど」
と反撃され法君おどおど。
法倫 「!!!あれは事故みたいなもので・・・」
律子 「ふーん。強要されたということですか?」
法倫 「強要というほどではないけど」
律子 「つまりあなたは誘惑された被害者って解釈でいいのかな?」
法倫 「まぁ」
律子 「じゃぁ、私と一緒に、吉田さんに夫婦関係を侵害したことに対
する損害賠償請求して!」
と言って、既にワープロで印刷した書面を準備してる律子。もう、怖いって、こういう女性。
法倫 「そんなことできるはず無いだろう?」
律子 「どうして?平穏な夫婦関係は法的保護に値するわ」
いや、ちっとも平穏じゃないし。
律子 「吉田さんはあなたと私が円満な夫婦関係であることを知りつつ、
あなたを誘惑し」
法倫 「できるわけないだろ、こんなことぐらいで損害賠償だなんて」
律子 「じゃぁ、離婚して」
法倫 「?」
律子 「離婚か損害賠償か2つに1つよ。あなたに他に選択肢は無いの!!」
律子は今度は離婚届を法倫にたたきつけた。
ナレ 『これはとある弁護士夫婦の』
法倫 「俺は損害賠償請求も離婚もするつもりはない!」
ナレ 『仁義なき離婚戦争の記録である』
もう、離婚でいいよ・・・
[事務所の全員敵かよ]
朝の法律事務所。法倫と律子はまだ出勤してないようですが、それ以外の事務所の面々は全員集まってます。
「離婚することになると思うけど、そういう事態になっても、面倒
みるから安心してね」
昨日、そんな電話が律子から、”桜庭以外の全員に”かかってきたらしい。さすが金を握ってる女は強いのね。桜庭は法先生専属なわけで、二人が離婚して法先生についていくと、給料が出るかどうかの心配で心配で…。
法倫 「だったらついてきてもらわなくても結構だが」
とちょうど出勤した法倫が、桜庭の背後からチクリ。
桜庭 「滅相もございません!」
馬場 「あの・・・本当に離婚するってことで話が進んでるんでしょう
か?」
法倫 「色々とご心配をおかけしたようですが、私としては一切、離婚
するつもりはありませんので」
蝶野 「ああ、そうですか!それはよかった!」
そこに律子も出勤してきて(出勤、最近、早いのね)
律子 「蝶野さん、『夫婦関係調整調停』の申し立ての記入(?)、して
てくれる?」
これって公私混同の仕事の指示じゃないかと思うんだけど、まぁ、やっぱり律子は離婚するつもりなんだと全員が認識。冷たい視線が注がれているのを感じた法倫は;
法倫 「大丈夫ですよぉ〜」
とはいうものの、蝶野はそのために役所にでかけちゃったみたいです。
お昼休憩の事務所の中。みんな出かけちゃって、馬場と恵が二人きり。
恵は携帯で小川にデートの誘いをかけつつ、一方で目の前に座ってる馬場に先ほどの『夫婦関係調整調停』とは何か聞いてます。馬場が言うには、要は離婚調停のことだと。それで上手く話が纏まらなければ裁判になることもあるわけですが;
鈴木 「裁判になったら確実に負けそうですよね、法先生」
一方、法先生は小川にレスリングしながら相談を。レスリングシーン、久々だなぁ〜。
法倫 「何で俺が負けるんだ!!」
小川 「相手に対して非常になりきれないからだ!」
法君、小川君に投げられちゃいました。やっぱり弱い。
小川 「律っちゃんも勝つためなら手段を選ばないタイプだしな。裁判
になったら絶対に負けるわ。この勝負に勝つためには、お前、
戦争を始めない、つまり調停をさせないってことになる」
法倫 「俺だって別に戦いたくは無いけどさ、話もしてくれなくて」
法倫と話をした結果を受けて、小川は猪木の店に相談しにいきました(笑)。
猪木 「あの人、基本的に男なんて信用しないけど、法倫君に関しては
別だから。よかった理想の人に出会えたって、もう、最初の頃
なんてもう、大変」
小川 「理想?」
猪木 「なんだっけかなぁ、何かが完璧って。とにかく、どんなつまん
ないことでも、イチイチ感動して報告してきて」
と、二人の話をしているようで、心臓ドキドキの小川君。「仰向けになって下さい」と言われた瞬間に「触らないで下さい」と言って逃げてきちゃいました。
小川 「どうしたお前。見た目ただのオッサンじゃないか!」
焦った小川は恵とデートすることに。
まぁ、ここでもあくまでも律子側の描写しかないんだな。だーれも法君の味方はしてくれないのね。何でそんな立場弱いんですかね。コメディっぽくしたいんでしょうけど、何で法君が惨めになるような表現ばかりになるんだよ…。
[バトル開始]
翌日、裁判所?にやってきた蝶野さん。調停の申し込みにやってきました。
正しく提出しようとしたその手を強引に引き戻させる法先生。
蝶野 「法先生、何するんですか?」
法倫 「これ、あいつの調停ですよね!蝶野さんは男として僕に同情を
感じることは無いんですか?」
蝶野 「やめて下さい。家族6人、路頭に迷わすわけにはいかないんで
す」
法倫 「路頭に・・・」
という一言で思わず手を離しちゃった法先生。その隙に蝶野さんは見事トライを決めちゃいました。
法倫 「ああ!!!!!!!!!」
関東家庭裁判所 20.3.05 受付完了です。
第一ラウンド。そうなると、今度は律子の気持ちを変えさせなければいけなくなり、法倫はバーで飲んでる律子のところにやってきて説得を開始します;
法倫 「離婚訴訟の前に調停が行われるのは、夫婦の問題は話し合いで
解決するのが最も最適だと法は考えているからだ。であるなら
ば、僕たちも調停の前にしっかりと話し合いをするべきなんじ
ゃないのか?」
と問いかけてみても、律子は法倫を完全に無視して、顔にグラスに入ったお酒をぶっ掛けたのでした。あーあ、もう、今回の話、この段階で憂鬱。
第二ラウンド。家に帰ったら帰ったで、扉にはチェーンロックがかけられてて、扉を開けながらわずかな隙間から中にいる律子に訴えかけると;
法倫 「法は家庭に入らずとローマ時代の格言にもあるだろ?調停は取
り下げるべきだ!」
これも律子は聞く耳持たずで、法君が扉にかけてた指に火をつけるわ、扉を閉めて指を挟ませるわ。で、この段階で私は限界。こんなに気分悪いドラマでしたっけ?レポしてても泣きそうです。
第三ラウンド。離婚調停の通知が裁判所から法倫の元に送られてきたみたいです。仕事中も、暗い法先生。
そんな法倫の様子を見て、馬場が飲みに誘う。手元が写ると法先生の指には絆創膏。痛々しいっす(;o;)
馬場 「まぁ、ご提案なんですがね、ここは律ちゃん先生のお母さんに
事情を話して、間に入ってもらうっていうのはどうですかね」
法倫 「母親は絶対に娘の味方をするもんじゃ…」
馬場 「分別のある方のようですし」
それは暗に律子が分別が無い人という意味ですよね?
馬場 「話してみる価値、あるんじゃないですか。律っちゃん先生、あ
あ見えても、母親想いだし」
法倫 「確かにその手はあるかもしれないな…」
まぁ、その手は結局、使わなかったみたいですが。そこに法倫の携帯に電話が;
法倫 「ああ、ちょっと失礼します。ああ、母さん?」
ゆと子『今、律子さんから電話があってね、離婚するから荷物送ります
って』
法倫 「えっ?」
で、いつの間にか第四ラウンドがはじまってました。法倫が急いで自宅に戻ってみると、法倫の家財を載せた引越しの車が正しく出かけようとしていたところ。
法倫 「おい、どういうことだよ!人の荷物を勝手に処理して!それは
占有侵害(?)だぞ!」
そうして「止まれ!」と必死にトラックを追いかける法倫だけど、その様子を見て「忘れた家具があるんで、戻ってもらえますか、大急ぎで」と、法君が追いかけてるのを知ってて、トラックの運転手さんに車を逆走を指示する律子。法倫は慌ててゴミ置き場にジャンプして轢かれるのを逃れ;
法倫 「こんな暴力なんかに負けないからな!死んでも離婚なんかしな
いからな!」
って。そんな法倫を見ても無表情で家に戻る律子。結局荷物をどうしたのかは知りませんが、とにかく一方的に法君、やられっぱなしです。もう、本気で「律子○○!(←とても書けませんが)」と思いました。これを愛情があるから故の行為だと言われてもね。見てて気分悪いものは、理解したいとは思わないですわ。何よりも私、吾郎ファンですし。
その頃、小川は恵とデート。でも気持ちは別に恵ちゃんに向いてるわけじゃないのよね。恵ちゃんから猪木さんが離婚経験あると聞いて、つまり女性と結婚していたことがあると聞いて、なぜか動揺しております。ある日突然、男に目覚めることってあるんだと。
[せめて正々堂々と戦いましょうよ・・・]
家庭裁判所。いよいよ法倫と律子の調停が始まりました。法倫は裁判所に呼び出されやってきたわけですが、なぜか桜庭も一緒です。
法倫 「何でお前がついてくるんだ?」
桜庭 「少しでも力になれたらと思いましてね。いや、僕からも律っち
ゃん先生にお願いしようと思ってますよ」
法倫 「気持ちは嬉しいけど、今日は律子と同席じゃないぞ」
桜庭 「えっ?そうなんですか?」
法倫 「分かったらもう、帰ってくれ」
桜庭 「・・・あ、蝶野さんだ」
なぜか蝶野が大きな紙袋を持ってやってきました。聞くとその紙袋には律子の着替えが入ってると。なぜに着替えが必要なのか意味が分からない法倫と桜庭だが、調停の部屋から出てきた律子は、とってもみすぼらしい格好をしていたのです。法倫も桜庭も驚きの表情を隠せない。
法倫 「何だ、その格好は」
律子 「ご、ごめんなさい、みっともなくて」
法倫 「は?」
調停委員「やめなさい。奥さん、怖がってるじゃないですか」
法倫 「いやいやいや。私が何を・・・」
調停委員「さぁ、お入りください」
中に入ると男性と女性、2名の調停委員が法倫の事情聴取を(以下、男、女の表記で区別します(汗))。この調停委員の対応が、まるで法倫が犯罪者であるかのような扱い。いくらコメディでもこっちは切れながら見てたので、ここでも言葉を失ってしまったというか、何と言うか…
男 「大学時代の恋人が先生に相談にきて、浮気したんだって?しか
も奥さんだまくらかして依頼手伝わせて、影で二人で笑いもの
にした。悪質だね」
いきなりそんなことを言われて、絶句する法君。
法倫 「それは誤解でして」
いや、誤解じゃなくて、嘘つきというのだと思うのだけど、更に言い分を主張しようとすると;
法倫 「その女性と浮気は…」
女 「最後まで聞いてくれるかな。あなたの話は後から聞きますから」
と既に聞く耳持たないような言い方をされてます。
男 「それに比べて奥さん、先生に随分尽くしたらしいね」
法倫 「???」
男 「!」
法倫 「・・・どうぞ」
男 「年収3000万の立場を棒に振って、先生の夢だったシメイハ(?)
の事務所の設立を手伝って、先生が好きな仕事に専念できるよ
うに、自分はお金になる仕事を引き受けて、痴漢の冤罪から助
けて」
法倫 「断片的な事実としては嘘ではないですが」
女 「さっき何て言ったかなぁ・・・人の話、聞けないね、あなた」
法倫 「・・・」
男 「で、奥さんは先生との離婚を希望しています。この離婚の際に
は慰謝料と、財産分与分の合計、一億円。それと、あなたの事
務所からの立ち退きを要求するって」
法倫 「1億?」
法倫 「先生と結婚していた3年間で、本当は得ていた分の収入と実際
の収入との差額が7200万、精神的苦痛を伴ったのが1500万、痴
漢冤罪の際の弁護士報酬300万、財産分与分、1000万」
女 「事務所からあなたが出て行くべきなのは、売り上げの7割が彼
女が稼いでいる。事務所の方たちの生活も考えると自分が残る
べきだと思うって」
法倫 「・・・」
男 「あれ、何も言うこと無いの?」
法倫 「はははははははは。一体、何から怒っていいものか。まず、そ
もそも僕の浮気は法律上は不貞とも言えない代物なんですよ。
ご存知とは思いますが、法律上の不貞行為というのは」
女 「ええ、聞いてます。肉体関係は無いって」
法倫 「だったら、話は早い」
女 「でも、妻に対する言葉の暴力ってあるんじゃないかな?」
法倫 「?」
女 「あなた結婚当初からものすごい言葉の暴力を振るってきたそうじゃないの?」
法倫 「は?暴力」
女 「どうして君はこんなこともできないのか、ってすぐ言うそうじ
ゃない。そういうのってモラルハラスメントって言うの。ふふ
ふ、弁護士だったら知ってるわね」
法倫 「例えば、彼女はCDを元のケースに戻さないんですよ。次に聞
くCDに今まで聞いていたCDを戻すんですよ。できれば元に戻し
て欲しいですよね?どうして戻せないんだって言いますよね?
これ言葉の暴力ですか? 100歩譲って、僕の暴力を言葉の暴力
とするなら、彼女は実際の暴力を振るっていました。年収3000
万を棒に振ってくれたのは嘘ではないですが、自発的に彼女が
手伝ってくれると言ったんです。痴漢に関して言えば、元々は
彼女に原因のあった事件で」
女 「そんな風に何もかも全部彼女が悪いってなってくんだ」
法倫 「って、これが本当のことなんですよ!嘘をついてるのはあの女
なんです!!」
・・・。ああ、書いてて改めて最低な気分になってきた。何でここまで法君、虐げられなきゃいけないんだろう。
第一回の調停が終わり、裁判所から出てくる法君と桜庭。
桜庭 「どうしてそこまで信じてもらえなかったんですかね」
法倫 「ふ・・・。見ただろ、あの格好。いかにも私が被害者ですって
顔して、あること無い事訴えて。うまいとこで涙の1つでも流
したんだろう、どうせ」
桜庭 「法先生もやってみたらどうですか?」
法倫 「嘘をついて勝ったところで、意味なんか無いだろう」
桜庭 「・・・」
法倫 「正々堂々とこちらの意見を訴えて、相手に納得してもらって、
そのとき本当の意味で勝利したと言えるんじゃないのか?」
こういうときでも清廉潔白なのは賞賛に値するけど、だったら何で次回以降、ああいう予告みたいな展開になっていくんだろう。嫌だな。。。
事務所に戻って、早速法倫は律子を問い詰めますが;
法倫 「なぁ、一体、どういうことなんだよ」
律子 「・・・」
法倫 「離婚するにしたってあんな条件は現実的じゃないし。このまま
いったら裁判になるぞ。そしたら君、申し訳ないが対した有利
な結果にはならないと思うぞ」
律子 「・・・」
法倫 「民法上の離婚原因とされている不貞行為は第三者と継続して肉
体関係を持つということがその定義だ。ゆえに君の心証がどう
であれ、法律的には僕と吉田との関係は離婚原因としての不貞
行為とはみなさらないんだ」
律子 「いいわよ、調停取り下げても」
法倫 「本当に?」
律子 「ここに吉田さん呼んで、私の前で土下座させてくれたらね」
もう、引き戻せないのかもしれないけど、だけど腐ってるよ、律子。
法倫 「どうしてそういう話になるんだよ」
律子 「だって悪いの吉田さんでしょ?」
いや、律子だと思う。
律子 「なのに彼女は誤りもせず、慰謝料も払わず、そんなのどう考え
たっておかしいじゃない」
法倫 「もし、もし、旦那がキスを1回しただけで相手を呼びつけて、
土下座させたいんですっていう依頼者が来たら、君はどうする
んだ?そうしろってアドバイスするのか?」
律子 「あたしの法律ではそうなってんのよ!」
法倫 「?」
律子 「あなたが今許してもらわなきゃいけないのは、私でしょ?国の
法律じゃなくて、私の法律でしょ?私の法律ではね、あなたた
ちのしたことは立派な不貞行為なの。吉田さんは私に這いつく
ばって私に許しを請うべきだし、あなたは彼女にそう要求すべ
きだわ!私の法律ではそうなってんのよ!」
それだけ言って律子は行っちゃいました。いいやん、もう、別れたら。
そこに法倫の携帯に電話が。
[妊娠ですか・・・]
律子がバーで1人飲んでるところに、猪木がやってくる。そうして、妙にトイレが近いという律子を、診てあげると猪木が律子の身体を軽く触ると。
猪木 「律っちゃん、これ、ちゃんと診てもらった方がいいと思う」
その猪木の言葉に、実際、律子が病院に行くと、妊娠4週目だと医者から告げられる。激しく後悔する律子。律子は医者に中絶を希望する。
ってことは、律子は本気で離婚を望んでいて、本気で法倫が嫌いになってて・・・ってことなんじゃないのかな。好きだと言うのなら即断できないでしょ。今回の話、何をどう考えても、律子の奇行が法倫のことが好き故の行動だと解釈するには厳しいと思う。なのに最後に律子に同情集まるように描くから、混乱するんだよ、こっちは。
その帰り道、偶然、律子は街中で法倫を見かけるが、法倫は紗枝と待ち合わせをしていたようだった。その後を付ける律子。ってこういうシチュエーションって普通は主役と脇役が逆よね。だから見ていて気持ち悪いのよ、このドラマ。
法倫と紗枝は喫茶店にやってきて、律子は壁1枚隔てた背後のテーブルに座る。法倫は律子からの要求について、紗枝に話をしたようです;
吉田 「いいよ、私、奥さんに土下座するよ。悪いのは私なんだし…。
合わせるよ、いつがいい」
法倫 「いいよ、そんな…。吉田に謝ってもらったりしたら後味悪くて
結局、気まずくなるだけっていうか、どんどん元に戻れなくな
るだけだから…」
吉田 「それはそっかもね」
法倫 「あいつが一体、どうしたいのか、俺には全くわからないんだよ」
吉田 「理屈じゃないんじゃない?あなたに分かったって言って欲しい
だけなんだと思う。自分とやり直すためだったら、何でもする
あなたが見たいだけなんだよ」
法倫 「意味ないだろ、そんなの」
吉田 「でもさ、佐々木君の奥さん、よっぽど佐々木君のことが好きな
のね?」
法倫 「えっ?」
吉田 「だからあんなに怒るんじゃない」
法倫 「ヒステリーを愛情だと言われてもな・・・何かもう、疲れたよ」
あーあ、紗枝まで使って律子の気持ちを表現させますか、このドラマ。そしてまた、その二人の話をいじらしく聞いてる律子っていうのが、私の感情を逆撫でするというかね。
その後、律子はバーで猪木に妊娠してなかったと口では報告するが、実際は一口も酒を飲んでない律子。そのクセに、結局、妊娠の事実は法倫には告げず、中絶の計画だけは着々と進めていたわけで、翌日、男友達の所を呼び出し、一緒に病院へ。猪木はその後をつけていたのだけど、律子に撒かれちゃいました。
困った猪木は小川に電話を。
猪木 「小川さん。たぶん、律っちゃん、中絶しようとしてます。現場
押さえて止めようとしたんですけど、撒かれちゃって。私どう
したらいいか」
小川 『ああ・・・僕に任せてもらっていいですか?』
猪木 「どうするの?」
小川 『律っちゃん止めます。で、法倫にも話します』
猪木 「でも、それじゃぁ、律っちゃん、あまりに立つ瀬が無いというか」
小川 『いいですか猪木さん、これは消しゴムで消していい話のレベル
じゃないですし、もし、止めたことに対して律っちゃんが猪木
さんを恨むようならね、友人関係考えた方がいいと思いますよ』
ようやく小川が活躍してる…(涙)。
そうして佐々木法律事務所に飛び込んでくる小川。蝶野に律子が抱えてる一番大きなクライアントからクレームが入ったので、至急、事務所に戻ってこいと律子に連絡するように依頼する。
泥沼突入・・・
[決定的な出来事]
急いで戻ってきた律子。だけど、そこには険しい顔をした全員が揃ってます。法倫が律子の鞄を取り上げ、中から『妊娠中絶同意書』を取り出します。そこには見覚えの無い法倫のサインと捺印が。
律子 「・・・」
法倫 「何だこれは?」
律子 「・・・」
法倫 「俺はこんなもの書いた覚えないぞ。私文書偽造だろ、これは!!!」
律子 「父親の同意が無いと中絶できないなんて憲法違反だわ!」
法倫 「君がやろうとした行為は堕胎罪でもあるんだぞ!」
律子 「母体保護法に沿って中絶する限りは合法よ!」
法倫 「母体保護法により堕胎が許されるのは、妊婦が妊娠の継続が経
済的身体的な理由で母体の健康を損なう恐れがある場合、もし
くは、暴行や脅迫による妊娠である場合、この2つだけだ!君
はどちらにも当てはまらないだろう?」
律子 「当てはまるわよ!」
法倫 「?」
律子 「気持ち悪いの。あなたの子供だと思うと、それだけで吐き気が
してきて、私の健康損なうわけよ」
:
:
:
律子 「私には中絶するに足る十分な理由とその権利があると思うけど」
法倫 「・・・でも、もう、生きてるんだろ、その子は?」
律子 「・・・」
法倫 「これから毎日毎日大きくなって、そのうち、恵ちゃんや桜庭や、
小川や猪木さんや、俺たちみたいになって、これからどんな人
生だって歩むことができる、無限の可能性があるんだよ!そう
いう・・・そんな存在を握りつぶすほどの十分な理由と権利が
本当に君にあるのか!?」
律子 「この子に人権が生じるのは、出世後よ!だから今はまだ、この
子は人間じゃない」
その最後の一言で、手にしていた書類を落とし、律子に向けて腕を振り上げる。だけど・・・・、ここで本当に悲しそうな顔をするのよ、法君。せめてこの表情は信じたいよ。信じたいよ、本当に・・・
法倫 「殴る価値も無い」
律子 「だから、そんな嫌だったら離婚してあげるってずっと言ってる
じゃない。私と付き合うのも、もう、お疲れでしょうし」
法倫 「聞いてたのか」
律子 「何を?」
法倫 「また今日みたいなことをしてみろ。今度は君を堕胎罪で刑事告
訴する。僕の子供を殺したことについて、慰謝料も請求する!
勝つために何年も何十年も戦ってやるからな」
律子 「・・・」
そうして、法倫はコートを着て出ていきました。(ここでこういう感想は違うかもしれないけど、法君の格好いいところ、ようやく見れた(*^^*))
残された人たちは誰も何も言えません。法君、本当に怒っちゃったんだよ。それでも猪木は律子と親友であるために、小川の申し出を断っちゃうし、馬場さんは律子を慰める言葉を言うし。この期に及んでもあれこれ描かれるのは律子の側ばかりなんですよ、ホント。悲しいよね、このドラマでの法倫の立場ってほとんど描かれてなくて。
[もう、二人の思いが分からないっす]
法倫と律子、それぞれ今の状況を切なく感じ・・・
夜、寝室で法倫はボイスレコーダーをもう一度聞きなおしてます。(ってことは、引越しの家具は元に戻されたってことなんだろうか?あれだけ律子が怒ってて、戻してくれるとは思わないんだけど。いくらネタでも、ここでもその場限りにされちゃってるんだな)
当職は結婚後、はじめて彼女の作る味噌汁を飲んだ。味以上にその
行為に感動し、最高の気分で食事をすることができた。
当職の安息の地である寝室にまで彼女の魔の手が伸びた。ゴミ1袋
の侵入だが、この意味は非常に大きい・・・
そうして、2度目の調停の日。事務所の一同が、なぜか全員で外を歩きながら二人の話をしています。
鈴木 「今日の3時からでしたっけ、2回目の調停」
蝶野 「法先生、さすがに離婚に向かってるんですかね。おっ?」
馬場 「?!」
桜庭 「どうしたんですか、二人とも?」
蝶野 「ひょっとしたら」
馬場 「風向きが変わりそうですな」
その頃、法倫は母と、とある喫茶室で会っていて(こういう話、普通は自宅に行くよね。次回への布石なのは分かるけど、見ていて不自然です);
法倫 「じゃぁ、僕はそろそろ行くよ…」
ゆと子「法倫、あんた本当にそれでいいの?後悔しないの?」
法倫 「これは僕の正義だ」
そうして法倫は調停に向かった。
調停の場では、今回も先に律子の質疑が行われていた。調停が終わって部屋から出てきた律子は、今日はみすぼらしい格好はしてないみたいです。次は法倫の意見を述べる番だが…
法倫 「あの・・・妻に同席してもらってもいいですか?」
男 「前もって言ってもらわないと」
法倫 「直接話し合いたいんです。聞いてみてもらえますか?」
律子 「いいです。同席します」
そうして、朝廷の部屋の中で、前回と同じ調停委員2名と、律子と、そして法倫の4人の空間:
女 「現在、妊娠してることについての奥様の考えなんですが、もし、
浮気の事実を知っていたら関係を持たなかった。ゆえに騙され
た状態での行為の妊娠だったので、中絶をしたいと考えている
そうです」
この期に及んでやっぱり中絶したいとか言ってたんだ、律子は。そりゃ、もう、無理だよ。
法倫 「そうですか、彼女がそう言う以上、仕方の無いことかもしれま
せんね。でも、最後に、これを聞いてもらってもいいですか?
私の日記を抜粋したものです。妻に私の気持ちを聞いてもらい
たいんです」
男 「いいですか?」
律子は納得し、法倫はボイスレコーダーの再生ボタンを押した。
−今日、屋台で、宇野律子さんという人に出会った。
法倫 「これは彼女と出会った日の感想です」
−ソースとマヨネーズをつけておけば何とかなる、という言葉を僕
は一生忘れないだろう。
法倫 「僕は彼女のこの一言に救われたんです」
−すると彼女は左右違う靴下を指しながら、結婚も同棲も大して違
わないよ、と言った。
法倫 「これは婚姻届を出し忘れた日のことです」
−僕はこのときこの人を選んで間違いなかったと確信した。彼女は
僕にはなく、僕に必要なものを全部持っていると思った。
−今朝起きると、夕べの酒が過ぎたのか、彼女はトイレから這い出
そうとした状態で眠っていた。
律子 「!」
法倫 「彼女は酔っぱらってよくとんでもない所で眠るんですよ」
男 「そうなんですか・・・」
法倫 「ご機嫌でね。たまに靴で殴ったりも」
律子 「ちょっと、やめてよ」
−素晴らしいと思っていたところが、全て最悪に思えた。CDケース
を手に殴りかかってきて、僕は全治1週間の怪我。
法倫 「これは彼女とはじめて大喧嘩したときのことです」
律子 「こんな日記、嘘ですから!デジタルデータなんて、後から後か
らでも改ざんできます。何が言いたいの、こんないい加減な証
拠で、今更私の印象を悪く?」
法倫 「僕が言いたいのは、この日記に出てくるのは君の事ばかりだと
いうことだ」
律子 「えっ?」
法倫 「日記を振り返って愕然としたよ。僕は君と結婚してから3年間、
来る日も来る日も君の事ばかり語っていた。君のやってくれた
ことや、やらかしてくれたことや、もしも僕たちの知らない誰
かがこの日記を聞いたら、この夫は妻にぞっこんだ!夢中だっ
たと判断するだろう」
律子 「ただのストーカーじゃない」
法倫 「ああ、そうだ。僕はストーカーだと言われても仕方ないかもし
れない。だけど、僕は君のストーカーであっても、浮気もので
は絶対無い!君は僕にとって、毎日生きていくのに必要なかけ
がえの無い存在だと分かった。だから、もう一度チャンスをく
れないか?」
律子 「・・・前にあなたの蝶々結びが完璧に左右対称なのを見て、こ
の人は絶対いい加減なことはしないって。やっと見つけたって、
そう思ったの」
法倫 「・・・」
律子 「ずっとそう思ってた。だから」
法倫 「もう絶対、裏切らないから」
律子 「(涙)」
ああ、めんどくせー。あれだけのことをするぐらい法倫のことを嫌っておいて、たったこれだけのことで仲直りしちゃうのか。女心ってわかんねー。
[to be continued...]
律子は母親に電話して、自分が母親になることを報告する。
法倫 「お母さん、喜んでた?」
律子 「うん」
法倫 「・・・」
律子 「あのさ、私も、ごめんね。これからもよろしく」
そうして和解の握手を出す律子だが;
法倫 「謹んで・・・ごめんこうむる」
は?
<感想全般>
何かもう、疲れたよ・・・
律子が正しい、正しいというように描かれてる今回のドラマのようなので、今回私があれこれ書いたことというのは制作者の意図とは大きく離れたととになっちゃうんでしょうけど、もうとにかく律子が嫌いです。いくら同情を引くように描かれても、それがまた鼻についちゃって、ますます嫌いになる一方です。だから、上記のレポは本当に嫌いだ嫌いだと思いながら書いたので、その部分で意見の合わない方には、お見苦しい発言の連発で申し訳ありませんでした。
だけど、やっぱり律子の発言&行動の全てがダメで、レポを書くがキツイくて仕方ありませんでした(だったら書かなきゃいんだけど…)。
もう7話なのに、何が描きたいのかさっぱり分からない。オモシロおかしいだけがテーマのドラマだというのならそれはそれでいいのですけど、それにしてはあまりに品が無さ過ぎる。吾郎君がどう思って今回のドラマをやってるんだろうと思うと、ますます悲しくなってきます。
ただ、今回1つだけ良かったと思ったのは、批難轟々のシーンの吾郎君の格好よさでしょうか。ここまで満足できるシーンが無かったんですが、律子を殴ろうとしたあのシーン、吾郎君のたまらなく悲しい表情にゾクゾクしちゃいましたし。ここにきてようやく役者稲垣を感じることができたというか、ようやく吾郎君を映してくたんじゃないかと。言い換えると今まで何を描いていたんだよ、ってことなんですが…(怒)
次回はまた厳しい展開かなぁ。律子に同情集めるために、法君、また悪者にされそうだし。次回、レポをリタイアしてたらごめんなさい。ホント、私には今回のドラマは甚だ合わないみたいです。吾郎君のドラマだからあまり悪く言いたくないけど。
(08.03.09)
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