佐々木夫妻の仁義なき戦い

〜 第5話 「猪木号泣!!家族は永遠に不滅です」 〜

 08.02.17 PM9:20〜10:14 

 

  • [法君の情事?]

    先週の続き。佐々木法律事務所にやってきた紗枝(桜井幸子さん)は、事務所の人たち全員が思わず振り返っちゃう美人さん。律子とはちょっと別のタイプですけど。

      紗枝 「佐々木先生はいらっしゃいます?」
      法倫 「!!!」
      紗枝 「久しぶり、佐々木君」
      法倫 「吉田・・・」

    事務所の全員が不可解な表情で二人をみつめる。

      法倫 「久しぶり。どう・・したんだよ?」
      紗枝 「うん。ちょっと相談があって」
      法倫 「相談?」
      紗枝 「いつでもいいんだけど、ちょっと時間とってもらえると」
      法倫 「桜庭?」
      桜庭 「明日の昼の12時でしたら」
      法倫 「(おうむ返しに)明日の昼の12時でしたら」
      紗枝 「うん。じゃぁ、明日。よろしくお願いします(^^)」

    そうして紗枝はあっさり帰っていきました。

      桜庭 「法先生!今の方は誰ですか?!」
      蝶野 「綺麗な方ですねぇ〜。元彼女だったりして」
      法倫 「いや・・・ただの大学の同級生ですよ。何言ってんですか(汗)」

    何とも落ち着かない様子の法倫だけど、馬場の視線を感じて更におどおど。

      法倫 「何ですか?」
      馬場 「ありがちなところとしては、離婚の相談じゃないんすかね、彼
          女?」
      法倫 「・・・吉田が離婚・・・」

    時間が過去に遡ります。

    10年前。教授(藤波辰巳さん)の部屋に呼びされれた法倫と紗枝。二人が大学生のときのことですね。

       『人権保護と男女平等における関連性
        東京中央大学法学部 佐々木法倫 吉田紗枝』


        ↑凡人には理解しがたいタイトルだけど(汗)、これが二人のレポートです。

      教授 「君達の共同レポート、すばらしかったから、どうぞ、受け取って」

    教授からそれぞれに小さな箱を渡される法倫と紗枝。

      法倫 「?」
      紗枝 「??」
      教授 「どうぞ!どうぞ!ほら!!!」
      法倫 「ありがとうございます」
      紗枝 「ありがとうございます」

    半ば強引に渡されたわけですが、キャンバスの庭で箱の中身をあけると、それぞれ同じ懐中時計が入っていたのでした。法倫が持ってる懐中時計は、こうして手に入れたものだったんですね。つまり、紗枝とオソロ。

      紗枝 「かわいいねぇ。アンティークかな」
      法倫 「ああ・・・あ、ああ・・・あ、ねぇ、吉田ってさ、付き合って
          るやつとかいるのかな?」
      紗枝 「・・・」
      法倫 「ああ、一応、ペアの時計だしさ、誤解されたりしたらまずいか
          な、と思って」
      紗枝 「うん、いるよ」
      法倫 「・・・・・・・・・・そうだよな。あはは」
      紗枝 「ふふふ」
      法倫 「はははははは(;_;)」

    更に3年前には、とある日の夜、店から出てきた法倫と紗枝。

      紗枝 「康弘君と真理子が結婚するなんてびっくりだよね」
      法倫 「吉田は?まだ独りなのか?」
      紗枝 「・・・」
      法倫 「いや、全く他意はないんだけどさ、俺も独りだから」
      紗枝 「うん。もうすぐ結婚するんだ」
      法倫 「・・・・・・・。そうだよな、独りのハズないよな・・・」
      紗枝 「ふふ(笑)」

    そんな告白の仕方をして振られたと思ってたのか、法倫は…(汗)。この直後、律子と出会って結婚しちゃったわけですね、法倫は。


    紗枝とはそうして別れたのが最後だったのだけど、久々に再会した彼女の左手薬指には指輪はなかったな、なんて思い出してみたり。

      法倫 「結局、結婚しなかったのか・・・」
      律子 「誰が結婚しなかったって?」

    と、気づけば夜。事務所にいた他の人間は既に帰宅したようで、事務所には法倫と律子のみ。

      法倫 「!・・・ああ、いや、その・・・。律っちゃん、実はね、今日
          ・・・大学の同級生が・・・」

    と言いかけたところで、律子が机の上のとあるものを見つけて;

      律子 「何これ?浮気でもすんの?」

    と。紗枝との仲を勘繰られているのかと、一瞬、ドキっとする法倫だったのですが;

      法倫 「何の話だよ、いきなり」
      律子 「だって、これ?」

    律子は法倫のデスクの上においてあったチケットを見つけたのです。

      法倫 「それは君にだ」
      律子 「私?」

       『シャ乱Q ライブツアーQ 2008 zeppy AKASAK 2008年2月23日(土)』

      律子 「?・・・シャ乱Qって・・・(絶句)」
      法倫 「確か好きだったろ?ほら、この間の痴漢の件のお礼に、と思っ
          てさ」
      律子 「えっ?ちょっと、ちょっと待ってよ。こんなもので済ますつも
          り?弁護士報酬は払ってもらえないの?」
      法倫 「冗談じゃないよ!元はと言えば君が恨みをかったわけだしな。
          俺は君への復讐の道具にされたんだ。被害者といってもいい。
          その慰謝料と報酬を相殺したら、おつりが出るぐらいだ」
      律子 「あんたが慰謝料を請求できるのは痴漢をでっちあげた人に対し
          てでしょ?それとこれとは一緒にするんじゃないわよ!」
      法倫 「わかった。(律子の手からチケットを取り上げて)じゃぁこれ
          は、報酬の現物給付としては受け入れられないってことだな。
          無しってことでいんだな?いいんだな?!!」
      律子 「でも(再びチケットを取り戻して)折角だし、一部報酬として
          充当してあげないでもないわよ」
      法倫 「行くのか?」
      律子 「行こうよ!たまには」

    そうして、チケットは2枚とも法倫に預けて、二人揃って出かけることになりました。

      法倫 「来週の土曜日だからな、忘れるなよ」
      律子 「うん、分かった。第一週の土曜日ね」

    おいおい。最初、ここは聞き間違いかと思ったけど、やっぱりこう言ってるのよね。後からこれが喧嘩の元になるわけだけど。

      法倫 「じゃぁ、明日な」
      律子 「うん」

    というセリフで法倫が帰ろうとするということは、このまま律子は徹夜で仕事するってことなのよね?あまり考えたことが無かったけど、律子は昼に来て夜はずっと仕事してるっていう弁護士さんなのかしらん?律子の生態が謎です。

    法倫が帰る前に;

      法倫 「あのさ、律っちゃん、実はね、大学・・」

    と、もう一度、紗枝のことを切り出そうとしますが;

      律子 「あ、そうだ!これ!」

    律子は法倫の懐中時計を放り投げたことで、さえぎられてしまいました。

      法倫 「?!」
      律子 「元の、先生にもらった大事な時計!」
      法倫 「何でこんな・・・」

    懐中時計を開けると・・・・動いてる!

      法倫 「えっ?」
      律子 「復活してたの、すごいでしょ!」
      法倫 「・・・」



      ナレ 『こうして弁護士佐々木法倫は・・・』


    法倫だけ帰宅して、寝室のデスクには、懐中時計が2つ。思わずベッドの上に正座で、今日一日のことをボイスレコーダーに記録してます。


      ナレ 『同級生が相談に来た、という一言を妻に言いそびれてしまった。
          彼は迷った。やはり明日の朝、その事実を妻に告げるべきだろ
          うか?その方が・・・』

      法倫 「・・その方が・・・何かと怪しまれずに事を運ぶことが出来る
          ・・・・?!どこに事を運ぶつもりなんだ!!バカバカしい!」

    そうして、布団にもぐってしまいました。だけど、仰向けに寝て、天井を見上げながらあれこれ考えちゃう法君。

      ナレ 『しかしもし・・・万が一、将来的にややこしい事態になったと
          きに、離婚を有利に進めるには、離婚原因を作ったのは自分で
          はないことを立証する必要がある。そのためには、初めはその
          気はなかったことを照明することが肝要・・・』

      法倫 「・・?!?!その気なんて無いんだから!」

    また目を瞑っちゃいました。

      ナレ 『いや、しかし、もし・・・』

    とあれこれ考えてて、また目が開いて;

      法倫 「はっ」

    再び考えないようにして目を瞑り;

      ナレ 『しかし、もし・・・』

    これを堂々巡りと言います(笑)。

    結局、何度もまた目が覚めては、目を瞑り。

      ナレ 『その夜、法倫は自問自答を繰り返し、「法律相談に同級生が来
          た」・・・それだけのことをわざわざ報告することこそ、最も
          不自然であるとの結論に達した』


    そんな風な結論に法倫が達した時には既に朝。律子も仕事が終わったのか事務所を出て、法倫は、ベッドの上でやっぱり正座してます。


    それでもいつものようにキッチンで朝食を作ってる法君ですが、そこに律子が帰ってきて;

      律子 「只今・・・お疲れ様で・・・ああ」

    法君、目の周りに湿布薬?

      法倫 「あ、お帰り」
      律子 「どうしたの?」
      法倫 「いや、目が筋肉痛でね・・・」
      律子 「何で?」
      法倫 「戦ってたんだ」
      律子 「誰と?」
      法倫 「・・・・・・・。可能性?」
      律子 「???」

    紗枝との話は、序盤は軽く表現されてました。

  • [安楽死って殺人なの?]

    お昼の12時10分過ぎの事務所。皆が食事をしている中、法倫だけは落ち着かない感じで紗枝が来るのを待ってます。そんな法倫の様子を見て、紗枝との間柄が気になるわけで;

      桜庭 「昨日の人、本当にただの同級生なんですかね?」
      鈴木 「小川さんに聞いてみましょうか?」
      桜庭 「ええ!!!何でメールアドレス知ってんですか?!」
      蝶野 「元同級生であったとしても、どうなるか分かりませんよね?相
          談する方っていうのは心が弱ってますからねぇ〜。弁護士先生
          は、頼り甲斐があるように見えるだろうし」
      馬場 「ふっ、まぁ、そうですな」

    なんて囁き合ってるところに、紗枝登場。法君、思わず立ち上がっちゃってます。

      紗枝 「ごめん、佐々木君。遅れちゃって・・・」
      法倫 「ああ、いやいやいや、全然、気にしないで。さぁ、どうぞ」
      紗枝 「すいません」
      法倫 「こっち」

    法倫は会議室に案内しました。一見、普通の会話のように見えますが、これって実は大事件で;

      桜庭 「法先生が!法先生が遅刻に怒ってないんですか!!」
      鈴木 「完全にキャラ変わってましたね」

    と、普段の法君とは全く違った応対だったようです。皆がアタフタしているときに、蝶野の前髪が立って;

      蝶野 「やば。律っちゃん先生が来る・・・」

    一同に緊張感が走ります(笑)

      桜庭 「このこと、言った方がいいんでしょうか?!」
      鈴木 「でも、何があったわけじゃないですし、わざわざ同級生が来ま
          したっていうのも…」


    会議室の中では法倫は紗枝と向き合って;

      法倫 「相談って何?」

    と相談を受け始めました。会議室の外では;

      馬場 「ヤブヘビですな…」

    と馬場がとりあえず法倫と紗枝との間柄を律子に報告することは保留しようとしたのと同時に、律子がやってきて、更に同時にもう1人見たことない女性が事務所に怒鳴り込んできました。

      女  「あの男、どこやったのよ!!あんたがあの男かくまってんのは
          分かってんだからね!!」

    その女は律子に攻め寄ります。法倫も律子も、それぞれに事件です。


      ナレ 『これはとある弁護士夫婦の仁義なき離婚戦争の記録である。』


    外ではこれだけ大声で女性が怒鳴り込んできているのに、会議室の中では法倫と紗枝はそのまま話を続けてます(汗)。

      紗枝 「もし・・・植物状態の人間の延命装置を止めたら殺人になるの
          かしら?」
      法倫 「植物人間の人の延命装置を止めたら、そりゃそうだよ。殺人だ
          よ」
      紗枝 「もう死なせてあげた方が人道的だという考え方もあるよね?」
      法倫 「本人の意思は?延命しないで欲しいという遺言書はあるのか?」
      紗枝 「無いけど」
      法倫 「だったら、殺人罪として立件されるんだ」
      紗枝 「でも、実際はみんなやってるって話も」
      法倫 「法律的に極めて例外的な要件と、厳格な手続きを踏まない限り
          は、原則としては殺人だと言わざるを得ない。人の命を左右す
          る権利は家族にも医者にも与えられていないし、本人自身が決
          められるというのが現在の正しい法解釈だし、僕自身もそれが
          正しいと思っている。一体、どういうことなんだ?」
      紗枝 「ありがとう」

    そう言って、あっさり紗枝は立ち上がる。

      紗枝 「これ、相談料」

    紗枝は事務所を出て行ってしまいました。

      法倫 「いやいや、吉田・・・」

    だけどそれ以上は追いかけない法君なのね(汗)。

    法倫が会議室から出てくると、対面の律子側の会議室では、律子ともう1人の女性 三沢聡子が話し込み、その会議室の前では、事務所の全員が聞き耳を立てています。

      法倫 「何やってんですか?」
      蝶野 「猪木さんの元奥さんが殴り込んできたんですよ」
      法倫 「あの人が元奥さん??」
      桜庭 「猪木さん、昨日、月に1回の面会の日に息子の鉄博君を預かっ
          て、そのまま二人で行方をくらませちゃったらしいんですよ」
      法倫 「そりゃ怒るよな」
      鈴木 「あの・・・猪木さんが結婚してて子供がいるってどういうこと
          なんでしょうか?」
      法倫 「猪木さんは昔、自分は女性が好きだと思ってたらしくて・・・」

    と、いつの間にか解説者になる法君ですが、話の始まりは10年前・・・;

      法倫 「付き合ってた彼女と、出来ちゃった婚をしたんだ。彼女は設計
          の仕事を続けたかったから、生まれた息子をすぐ保育園に入れ
          ようとしたんだが、仕事に執着の無かった猪木さんはだったら
          自分が仕事をやめて主夫になるって言い出したんだ。その選択
          は二人に合っていて、とても上手くいっていたんだが、5年ほ
          ど経ったある日・・・」

    猪木が買い物に行った帰り道、途中男性とぶつかって落としたリンゴを拾おうとした時に、その相手の男性と手と手が触れて、ビビビと電気が走っちゃった猪木さん。

      鈴木 「家事に目覚めると同時に、男にも目覚めちゃったんだ」
      法倫 「その離婚の裁判を通じて、律子と猪木さんは知り合ったんだ」

    なんて話をしていたら、いきなり会議室の扉が開いて、法君、扉に倒されてノックダウン・・・うう、主役なのに格好悪いぃ〜(笑)

      馬場 「大丈夫ですか?」

    その扉を開けたのは聡子で、律子に今日中に息子を返してくれなければ誘拐として被害届けを出すと言い放って帰っていきました。法倫は床でジタバタしてますけど。会議室から出てきた律子はそんな法倫を見て;

      律子 「どうしたの?」

    とだけ。って、冷たっ(;o;)。まぁ、法倫もめげずに横たわったままで;

      法倫 「ああ、いやいや、あの、君さ・・・、あ、急がしそうだから、
          後ででいいや」
      律子 「何?」
      法倫 「ああ・・・」

    横たわったままでは何なので、扉にぶつけた鼻を押さえながら起き上がり(鼻からは流血してましたけどね);

      法倫 「君さ、前の事務所で安楽死の案件、扱ってたよな」
      律子 「ああ。(携帯が鳴って)ごめん、佐々木、今日、帰ってからで
          いい?」
      法倫 「ああ、今日、帰ってくるのか?」
      律子 「帰るよ。(電話に出て)猪木?」


    電話を掛けてきた猪木は、”仲間”と旅行とかで飯山温泉で大宴会中。息子 鉄博の誕生パーティをやっていたようです。律子はかなり怒り心頭のようですが、そんな律子を見て;

      法倫 「本当に帰ってくるんだろうな?」

    と法倫。
    だけどなぁ、別に今更帰ってこようとこまいと、どちらでもいいような気がするのは私だけですか?

  • [約束を守るのは大事なことなんだよー]

    律子は猪木たちの宴会場に乗り込み、鉄博を取り戻そうとしました。そのまま猪木と一緒に、聡子の元に戻り、頭を下げに行ったのですが;

      猪木 「ヒロが私についてきたのは、あんたが帰ってこなかったからで
          しょ?子供の誕生日にまで仕事入れてるからでしょ。大体ね、
          あんたみたいに自分勝手な女に、子育てできっこないのよ」
      聡子 「アル中のオカマに育てられるよりよっぽどマシだって、法廷で
          もそう結論が出たはずですけど?!」

    猪木と聡子は玄関口で言いあいになり物別れに終わりました。そのまま猪木を慰めるために、律子は一晩、飲みに付き合ったのでした。


    翌朝。法倫が食事をしているテーブルに座ってる律子。だけど律子の分まで食事はありません;

      法倫 「で、昨日は帰ってこなかったわけか?」
      律子 「あたしもスープ頂戴」
      法倫 「約束破るもの食うべからず」
      律子 「何言ってんの?」

    そうして律子がキッチンに回るとそこにはきちんとラップの掛かった食事が;

      律子 「おや?」
      法倫 「何でそこに夕飯があるんだろうなぁ?」
      律子 「ねぇ〜?何でだろうね?」
      法倫 「昨日帰ってくるって言っただろう!!!」
      律子 「えっ、そうだっけ?あ、でも、ちゃんと朝、帰ってきたじゃん」

    なんて言われて、謝罪一つない律子に法君、切れました。喧嘩だ喧嘩だ!!

      法倫 「理解できないようなのでご説明申し上げると、通常、その日と
          いうのは11時59分59秒99までのことを指すんだ」
      律子 「え?でも、新学期は4月からじゃん」
      法倫 「あははは。誰が新学期の話をしてるんだよ!」

    だけど、律子はお構い無しでお鍋のスープをお玉で飲んでます。

      法倫 「・・・(--;)」
      律子 「あ、そうだ。何か、昨日、三角巾がどうのとか言ってなかった
          っけ?」
      法倫 「三角巾?」
      律子 「前の事務所で私が三角巾がどうのって?」
      法倫 「言ってない。俺は三角巾なんて一言も言っていない」

    で、またお構い無しでお玉で飲んでる律子。この行為も法君にしてみりゃ許せないんじゃないかな?



    法倫はいつものように1人で出勤。ボイスレコーダーに朝の律子の様子を記録しながら;

      法倫 「どこをどう聞いたら安楽死が三角巾になるんだよ!というより、
          俺が、三角巾の何を相談するんだよ!常識で考えろ!」


    法倫は事務所に行ったら行ったで、まだ怒っていて・・・、というより、また新たな怒りの種が起きていて;

      法倫 「アポキャンセルってどういうことだよ!」
      桜庭 「急に腹痛になったんだって。今、お電話・・・」
      法倫 「10時からの約束を9時57分に断ってくるのか!!!どいつもこいつ
          も俺との約束を何だと思ってんだ!」

    まぁ、そんな怒ってる法先生を温かく見てる事務所のみなさんは優しいのかな?とにかくいつもの法先生に戻ったということですね。

    だけど、法倫の頭の中は昨日の紗枝との会話がまだ頭の中に残っていて、結局、紗枝が働く花屋に行ってみることに。



    店にやってきた法倫。だけど紗枝の姿は見えず、店員に紗枝のことを聞く;

      店員 「いらっしゃいませ」
      法倫 「あの・・・吉田さんいらっしゃいますか?」
      店員 「紗枝さんですか?紗枝さんなら病院ですけど」
      法倫 「?」

    脳溢血で父親が倒れて3年間、植物状態であることを聞かされた法倫は、聖心総合病院にやってきました。紗枝が病室から出てきたのが目に留まります;

      法倫 「吉田・・・」

    このまま不倫に走っちゃうんだろうか、法君・・・。そういうの、絶対に許せないキャラのように見えたんだけどなぁ。

  • [二人きりで]

    病室にて、ベッドの上の紗枝の父親を目の前にして、法倫は紗枝から事情を聞きます。

      法倫 「病院、毎日なの?」
      紗枝 「うん、そうだね・・大体」
      法倫 「お母さんは?」
      紗枝 「あ、私が5歳の時に死んでるから」
      法倫 「そ、そうなんだ・・・」
      紗枝 「私、家族の縁が薄いのよ」

    時計を見ると12時50分。

      紗枝 「ごめん。店戻る時間あるから」
      法倫 「ああ、じゃぁ、一緒に」
      紗枝 「うーん。まだちょっとやることあるから」

    そういって洗面器の水でタオルを濡らし始めた紗枝。

      法倫 「じゃぁ、俺、手伝うよ」
      紗枝 「ああ、本当、いいって」
      法倫 「いや、いいって、遠慮するなよ、ほら」
      紗枝 「本当に」

    と、法倫がタオルをてにしようとしたときに、二人の手と手が触れ合って・・・(きゃっ(*^^*))

      法倫 「・・・」
      紗枝 「・・・」

    でも、法君は薬指に指輪をしてる人なんだな。

      紗枝 「じゃぁ、腰持ってくれるかな?」
      法倫 「おお」

      法倫 「大丈夫?」
      紗枝 「うん・・・お父さん、動かすね。せーの」
      法倫 「お・・・これ、毎日だと腰に来るな」
      紗枝 「あ、慣れ、慣れ」
      法倫 「・・・」


    二人揃って病院から出てきました。

      紗枝 「今日はありがとう。何かすごく嬉しかった」
      法倫 「・・・明日は何時?」
      紗枝 「えっ?」
      法倫 「手伝うよ」
      紗枝 「いいよ、そんな」
      法倫 「これは俺にとっても勉強なんだ。これからはさ、安楽死に関す
          る案件も増えてくるんだろうし、ちゃんと現実を知った上で意
          見を言えるようになりたいんだ」
      紗枝 「他所の家の手伝いするぐらいなら、家の事ぜーんぶやってくれ
          って、奥さんに言われるよ」
      法倫 「全部やってるんだ」
      紗枝 「・・・奥さんって・・・どんな人?」
      法倫 「うちの奥さん?」


    その奥さんは、事務所でおもいっきりクシャミしてました。法君、その後、どんな説明を紗枝にしたんですかねぇ?「うちの奥さん」と言った法君の笑顔から想像すると、悪口言いながらも、楽しそうに答えたんじゃないかと思いますが。

    そこに猪木がやってきて、聡子から内容証明郵便が届いたと。中を見ると、今後一切、息子と会わないようにという通告書でした。

  • [法くんの介護現場視察]

    夜。

    その足で話をしに聡子の家に向かう律子と猪木。家に行くと、聡子はいなくて鉄博のみが留守番をしていて鉄博は出前のピザで食事を済ませたもよう。今日も家庭訪問にやってきた学校の先生にも会えないぐらい忙しく仕事をしているという聡子。普段は12時ぐらいまでには帰ってくるが、コンペが大詰めという状態になると朝の4時や5時にならないと帰ってこないこともあると鉄博が告げます。

    なのだけど、今日は聡子が帰って来ました。またタイミングいいんだから…(汗)。

    そこで他人の家に勝手に上がりこんでどういうことだという聡子と、鉄博を放置してどういうつもりだという猪木の言い争いになりました。猪木はそれで育ててるつもりかと怒鳴るが、聡子はいくら子育てが上手でも、猪木と一緒に暮らすだけで鉄博が学校で虐められてるのだと反論してます。



    結局、今回もそのまま退散してきた猪木と律子。とある公園で先ほどのことを振り返る猪木と律子。実際に聡子と鉄博の生活ぶりを見て;

      猪木 「あれ完全に育児放棄よねぇ。私訴訟起こす!絶対、あの女から
          親権奪い返してやる」

    と宣下する猪木。だけど勝てない裁判起こすことに律子は反対です。離婚裁判時でもそうだったように同性愛者に対する偏見が強いのに、勝てるわけが無いというのがその理由です。

      律子 「3人の男と浮気していたふしだらな男に、一体どこの誰が親権
          あげたいと思うのよ」

    そりゃいかんわな・・・。結局、律子と猪木は意見が合わず喧嘩別れしました。



    その律子の怒りの矛先はなぜか法倫の方に向けられ、深夜、帰宅した律子は眠っている法倫の頭をブーツで殴って起こします。あのな・・・。何だかもう、普通に吾郎ファンとしてこういう映像はヤダ(;_;)。

      律子 「起きた?」
      法倫 「!!!!!!それか?!それで殴ったのか!あ痛っ」
      律子 「聞いてよ!猪木がまた訴訟やるってっさ」
      法倫 「しかも土足でここまで入ってきたのか?」
      律子 「法君って私の話、全然聞く気無いよね?」
      法倫 「は?」
      律子 「もういいよ!」

    若干足元がおぼつかないということは、律子、飲んでる?

      法倫 「?」

    法君、耐えすぎ。




    法倫君の「介護現場視察」1日目

    翌日から病院で、法倫は紗枝の父親の看護の手伝いを本当に始めちゃいました。結婚指輪をはずし、今日は髭剃りの作業を・・・

      法倫 「ヒゲの流れと逆に剃るのがコツなんだ」
      紗枝 「へえ〜」



    法倫君の「介護現場視察」2日目

    この日は脚を綺麗に洗ってます。二人の仲よさそうというよりも、それでも法先生、真面目にやってるのかな。と思いたい。



    2月21日(木)の行き先表示ボードは、法先生が『介護現場視察』、律っちゃん先生は不在と。大丈夫かい、この事務所?

    法倫君の「介護現場視察」3日目

    看護のシーンじゃなくて、休憩中で紗枝はコーヒーなんかを入れてますが;

      紗枝 「お湯を注ぐときは、肩じゃなくて腰の回転を使うのがコツなの」
      法倫 「絶対違うだろ、それ!」
      紗枝 「ふふふ(笑)」

    夕方の病室。既に法倫は帰ってしまったのですが、紗枝が片づけをしていると法倫が結婚指輪を外したまま、置き忘れて帰ってしまったことに気づく。



    翌日。
    結婚指輪をしていないことに気づかずに、ただただご機嫌の法先生。昨日、紗枝に教えてもらった通りに(笑)、腰を回しながらコーヒー入れてます。

      桜庭 「一体何が起こったんですかね?」
      蝶野 「あの吉田って女とあんなことに」
      馬場 「まぁいいじゃないですか、ご機嫌なんだから」

    とは言うものの、馬場は

      馬場 「法先生」
      法倫 「?」
      馬場 「指輪、どうしたんですか?」

    と、法倫に確認を。ここでようやく、昨日指輪を病院に置いてきたことにようやく気づいた法君。

      馬場 「そろそろ律っちゃん先生、来る頃ですよ」

    と馬場が言ったのと同時に、またタイミングよく律子が出勤してきました。本当、何事もタイミングいいのよね、このドラマ。慌てて律子を目の前にして両手を隠す法君だけど、そこに猪木が現れて難を逃れました。ホッとする法君。


    律子と猪木は、会議室に入って昨日の件について話をし始めました。色々と考えた結果、結局、訴えるのは止めたという猪木。法君、二人のやりとりを外から少しだけ聞いて、無事に話が終わりそうだと思ったのか、それ以上立ち聞きするのはやめました。が、法君ももう少し話を聞いてりゃよかったんだけど、猪木は明日、つまり23日、聡子に呼び出されているので律子に一緒に来てくれと依頼して、律子も承諾します。



    そうして、法君は今日も紗枝の手伝いをするために病院に。指輪は無事に法倫の指に戻りました。

      紗枝 「すぐに電話すればよかったね」
      法倫 「いやいや、忘れた俺が悪いんだから」

    そうして、法倫にあの懐中時計を見せる紗枝。

      法倫 「まだ持ってたのか?!」
      紗枝 「ふふふ。当たり前じゃない。これは私にとって青春の金メダル
          みたいなものだもん」
      法倫 「何だそれ?」
      紗枝 「ねぇ?明日、大学行ってみない?」
      法倫 「えっ?」
      紗枝 「土曜だし、休みでしょ?」
      法倫 「ああ、ゴメン・・・明日奥さんと約束があって」
      紗枝 「あ・・・ごめん。そっか」
      法倫 「こっちこそゴメン。何か折角誘ってくれたのに」
      紗枝 「やだ、何か恋人みたいじゃない」
      法倫 「ああ・・俺、そろそろ行くわ・・・」
      紗枝 「あ、あの・・・来週から手伝ってくれる人見つかったから」
      法倫 「そっか」
      紗枝 「今まで、ありがとね」
      法倫 「・・・こちら・・・こそ」
      紗枝 「うん」
      法倫 「じゃぁ・・・」

    帰宅して、再び二つ並んだ時計を見る法君。一つは紗枝との思い出の品、一つは律子が必死に探してくれた時計・・・

    “それはそれ、これはこれ”だぞ、法倫!

  • [夫婦は別々に・・・]

    そして、土曜日。1人、ダイニングのテーブルに座ってる法君。手には懐中時計を持ってますが、これはどちらの時計なんだろうかと、素朴に思う。まぁ、今日は律子とシャ乱Qのライブに出かける日なのだから、どう考えても律子からもらった時計なんだろうけど。

    そこに、律子が外出の準備をしてやってきました。だけど、デートって感じのカジュアルな格好でもなく…

      法倫 「その格好で行くの?」
      律子 「一応、仕事だし」
      法倫 「仕事?」
      律子 「これから猪木たちの話し合いだから」
      法倫 「いやいや、ちょっと待って。シャ乱Qどうするんだよ?」
      律子 「シャ乱Qは来週。来月の第1週でしょ?」
      法倫 「何言ってんだって、今日だよ!ほら!」

    チケットを見せる法君。確かに『2月23日(土) 17:30〜』と書いてあります。お互いの確認が十分じゃなかったということですね。

      律子 「でもあのとき、絶対、第一週って」
      法倫 「言ってない、君の聞き間違いだ」
      律子 「ウソだ!絶対、第一週って言った!」
      法倫 「君は安楽死が三角巾になるような人なんだ。君が聞き間違った
          に決まってるだろ?」
      律子 「安楽死だったんだ!!!」
      法倫 「本当君は僕の事はどうでもいいんだな!」
      律子 「そんなこと無いよ」
      法倫 「だってそうだろ?話はいい加減にしか聞いてないし、約束破っ
          たってごめんの一言も無いじゃないか!」
      律子 「約束って?」
      法倫 「破ったことまで忘れてるのか?この間、飯山温泉に行った日、
          帰ってくるって言って帰ってこなかっただろ?」
      律子 「友達が悩んでるのに放って帰れるわけないでしょ?」
      法倫 「じゃぁ、俺が待ってるのは放っておいても平気なのかよ?友達
          との付き合いが大切なのは分かるけど、もう少し俺にも気遣っ
          てくれていいんじゃないのか?!」
      律子 「・・・」
      法倫 「最後の最後に助けてくれるのは家族や夫婦なんだから」
      律子 「夫婦で気遣ってどうすんの?」
      法倫 「は?」
      律子 「わざわざ気遣ってたら、恋人と変わんないじゃん。外で気遣っ
          て、家で夫に気遣って。そんな家、意味ないじゃない」
      法倫 「・・・」
      律子 「それに悪いけど、私もうシャ乱Qのファンじゃないし。どうし
          てファンじゃなくなったかって話は、前、したわよ」
      法倫 「?」
      律子 「話を聞いてないのもお互い様だし、弁護士報酬だって夫婦だか
          らって払わないわけだし、あなただって家族だからっていい加
          減にしてること一杯あると思うけど?!」

    と言うだけ言って、律子は話を切り上げて出ていこうとします。ここで法倫は;

      法倫 「離婚だ!そっから出て行ったら離婚だぞ!出て行ったら離婚だ
          からな!」

    と、このドラマお約束の一言を。って、ここで離婚ですか(うーん)。まぁ、普通に律子は出て行くんですけどね。

      法倫 「俺は本気だからな!」

    ってことで、二人はバラバラに。でも、ライブは夜なんだから、何で律子の仕事が終わってから合流しようとか、そういう手を考えないかな、この夫婦は。見てて疲れる・・・



    結局、1人家に残された法君。ちゃっかり紗枝と連絡取ろうとするのはどうかと思いますが、紗枝が働く花屋に電話を入れてみました。昨日誘われてましたしね。

      法倫 「大学の同級生の佐々木と申しますが、吉田さんはいら・・・・
          ・・・えっ?」
      店員 『社長のお父さん、容態が急変したって電話があって・・・』

    でそのまま急ぎ足で病院に向かった法倫。いいのか、それで?(笑)
    だけど、病院に到着して、病室の前で「本当、よかったわねぇ〜」という女性の声が。中を覗くと、紗枝以外に、法倫の知らない女性と、それにつきそってやってきた男性が1人。その男性の胸には弁護士バッチが;

      法倫 「何で弁護士が?」

    どうやら紗枝の父親は持ち直したようなのですが、紗枝と一緒に病室にいる女性=紗枝の父親の妹であるらしい人は、明らかにその仲は悪そうで・・・。

      女性 「心配してくれる彼もできたみたいだし」

    その女性は法倫の顔を見て、そんなことを紗枝に言い、帰り際、法倫に「よろしくね」と言い残して弁護士と共に帰っていった。病室に残された紗枝と法倫。紗枝は事情を法倫に話す。

      紗枝 「うちの花屋の入ってるビル、分かる?あそこの相続を父とさっ
          きの母の妹の梅子叔母さんで争っているのよ」
      法倫 「いつから?」
      紗枝 「私が大学4年のとき・・・ちょうど佐々木君と一緒にレポート
          を作ってた頃かな」

    3年間というと、法倫が最初に紗枝に振られたとき。

      法倫 「・・・」
      紗枝 「あそこのビルは元々、母の姉の松子叔母さんの持ち物で、松子
          おばさんはビルを私と父に譲るって遺言を残して死んだの。そ
          れを聞いた梅子叔母さんが納得いかないって、弁護士連れて乗
          り込んできて。こっちも弁護士立てて応戦することになって…」
      法倫 「・・・」
      紗枝 「でも案の定、話し合いだけでは全く埒があかなくて。そうこう
          してたら、今度は父が倒れて・・・。それからは私が父の代わ
          りに遺産の調停を引き継ぐことになったの。3年ぐらい前かな。
          (同級生の)康弘君と真理子が結婚したころ」

    結局、両想いだったのですね、二人は。だけど、そういうめぐり合わせだったのですよ、二人は!法君、何度も言うけど、君のキャラクターで不倫はダメだからね!!(汗)

      紗枝 「梅子おばさんは父が亡くなったら私も調停止めちゃうだろうっ
          て読んでるの。だから、ああやってきて・・・。今日奥さんと
          約束あったんじゃ?」
      法倫 「ああ・・・ははは・・・夫婦の約束なんて、気遣う必要はない
          そうだ」
      紗枝 「何それ?」
      法倫 「ふ・・・」

    まぁ、普通、「何それ?」だわな…



    その頃、猪木と聡子の話し合いは、相手の弁護士を交えて行われました。
    今後、鉄博と会わないよう申し出る聡子側に対して、律子は聡子が仕事が忙しくて毎日家に帰るのが遅くなる状況にあることを告げ、猪木が家のことを手伝う提案を行う。が、聡子は拒否。

      聡子 「あなたなんて要らない!」

    猪木に向かって大声で叫んだ聡子だが、それと同時に、倒れた。(また倒れた・・・(汗))



    聡子が救急車で運ばれ、そのまま一緒に病院にやってきた律子と猪木と鉄博。聡子は病室のベッドで眠ってます。

      鉄博 「ママ、パパに言われてからほとんど寝ないで家のことや僕のこ
          とやってて。この間言われたことがよっぽど悔しかったみたい
          で。ママ、何でもないよね?(T_T)」

    猪木は病室に入っていき、自分に家事を命令しろと告げる。

      聡子 「できるわけないじゃない!もう家族じゃないでしょ!」

    他人の猪木に頼めないという聡子の言い分が正しいとは思うけど、「家族よ!」と;

      猪木 「私の人生の宝なの・・・」

    泣きながら訴える猪木に、結局、聡子もそんな猪木に心を動かされ、猪木が家事を手伝うことを了解したのでした。以上、今回の事件は法君が関係ないままに解決ですわ。いや、律子さえもいなくても事件は解決したような気はするが。何だかな。


    双方知らないけど、法倫と紗枝がいるのは、聡子が運ばれた病院と同じ病院だという話で、夜の時間的に誰も居ない病院のロビーで、二人ソファーに座って話し込んでます;

      紗枝 「奥さんは佐々木君に甘えてんのよ。どんな酷いことも平気で言
          えて。どんなことをしても分かってると思ってて。だから蔑ろ
          にできるんだよ」
      法倫 「・・・」
      紗枝 「ある意味それって、究極の信頼じゃないの?」
      法倫 「買被り過ぎだと思うけどな・・・」

    同じく買い被り過ぎだと思います。

      紗枝 「いいなぁ〜」
      法倫 「?」

    バッグにつけてる懐中時計を見つめる紗枝。

      紗枝 「・・・よし!」
      法倫 「?」
      紗枝 「そこまで送ってくよ」



    外は既に暗く、病院の外では、律子と猪木が一緒に帰ろうとしてます。だけど、あんな風に感動的な和解をしておいて、この二人が一緒に帰るってもんのすごい違和感。次の展開があるという事情は分かるんだけど。

      猪木 「ねぇ、どうする?帰り何か食べてく?」
      律子 「うーん、今日は帰ろうかな?」
      猪木 「何なの?法君、待ってんの?」
      律子 「たまには待っててあげようかなぁ、と思って」
      猪木 「ほぉ〜」
      律子 「最後に助けてくれるのは、家族かもしれないしね」

    と、この段階で律子が悟っても、もう説得力が無いというか。猪木は途中で携帯を忘れたと病院に戻っていき、律子は1人で満月を見上げてました。



    同じ頃、病院から出てくる法倫と紗枝。

      紗枝 「私さ・・・今まで色んな事諦めてきたんだ。仕事はなし崩しに
          父親の仕事を手伝うことになっちゃったし。恋愛も・・・」
      法倫 「?」
      紗枝 「いいなぁって思う人が近づいてきてくれても、相続話でもめた
          りとか、父親が倒れてすぐ、とかいうタイミングでお付き合い
          も諦めたり」
      法倫 「それは勿体無い話だな」
      紗枝 「でも今は、これ以上、諦めるのは嫌だな、って思ってる」
      法倫 「そうだよな。嫌だよな」
      紗枝 「ケリをつけたいの」
      法倫 「!?」
      紗枝 「一緒に戦ってくれるかな?遺産相続」
      法倫 「もちろんだよ、俺でよければ」
      紗枝 「よかった・・・」

    交差点に向かって歩き始める法倫と紗枝。その交差点の反対側には律子もいるのだけど、それには気づかず、法倫と紗枝は話を続けてます。

      法倫 「ケリがついたらどうするつもりなんだ?」
      紗枝 「・・・」
      法倫 「大学にでも戻るのか?」
      紗枝 「・・・取り戻す・・・」
      法倫 「?」
      紗枝 「諦めてきたものを」

    そこで、突然紗枝ってば法君の唇にキスしちゃったよ!!!
    キスの是非はさておき、折角のキスシーン、ちゃんと真横から映してくれ!それじゃぁ、本当にキスしたかどうか、わからんやん!!!(←そっちかよ!)


      ナレ 『これはとある弁護士夫婦の仁義なき離婚戦争の始まりであった』


  • <感想全般>

    メインの話(猪木と聡子の話)に主役が絡まないってどうなんでしょう?結果、ただでさえ感情移入しにくい話が、余計に感情移入しづらい内容に。

    紗枝が登場して、ドロドロになるかと思ったら、かなりコメディタッチで描いてくれたので、さらりと見ることはできました。まぁ、次週以降、よく分からないですが。最後のキスは目撃されたの、されてないの、どっち?(汗)


    (08.02.24)


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