ハングリー!
第11話「空腹が人を幸せにする! 俺の料理を食ってくれ」

2012.3.20 22:10〜23:14


  • [軽井沢]

    英介(向井理)は、東(田山涼成)と共に、麻生(吾郎君)が2年後に任せたいと言っていた軽井沢の店の予定場所にやってくる。どこか、ル・プティ・シュと似た雰囲気のその場所を、英介はカメラに収める。

    (英介も、案外、まんざらでもないのね…)



  • [ガステレア]

    ガステレアのスタッフたちの前で英介を紹介する麻生。

      麻生 「山手英介君だ。これからフランスに旅立つまでの2週間、この
          ガステレアで勉強してもらうことになった」
      英介 「あ、どうも。ええ、よろしくお願いします」

    早速、英介はガステレア厨房で仕事を始めるが、もちろん、最初は皿洗いといった雑用から。

      柏木 「おい、急げ。それが終わったら料理だ」

    柏木(石黒英雄)に言われ、客に出す料理ができるのかと思ったら;

      英介 「いいのか、俺が作って?」
      柏木 「勘違いするなよ。見習いが作っていいのは賄いだけだ。あと、
          口の聞き方には気をつけろ」

    (柏木の台詞は至って真っ当な内容なのですが、柏木の方が悪者みたいに見える描写が何だかな。)


    英介の作った賄料理が、テーブルに並びます。ガステレアのスタッフ一同、英介の料理を初めて口にします。

      東  「どこか華子さんの賄いを思い出す味ですね」

    と東は嬉しそう。麻生もその食事を食べていて;

      麻生 「僕は彼の味に惚れている。ただ、彼の腕はまだ洗練されている
          とは到底言いがたい。彼の料理がどれだけ美しく進化していく
          のかを、僕はもう、それが楽しみでならないんだよ」

    (そんな台詞を柏木さんの前で言ったら、また嫉妬しちゃうよぉ〜。なのに、その辺を全く描いてないのがちと寂しい。というよりも、ガステレアの従業員たちの登場シーンが以上で終わりというのはあまりにも扱い悪いな、と思った。一体、ガステレアの位置づけって、一体、何だったのかと。他に削れる部分はいっぱいあっただろうに…)


    店が終わり、一人、厨房で最後の片づけをしている英介。
    「2年後にまた集まって一緒にレストランをやる」・・・その賢太(塚本高史)や剛(川畑要)との約束を果たすためにも、英介は頑張ろうとする。



  • [英介のアパート]

    夜。

    まりあ(国仲涼子)が英介のフランス行きの荷造りの手伝いをしている。まりあに賢太や剛のことを聞かれた英介は、剛は麻生コーポレーションのメルポメネ(←銀座にあるマシュロン三ツ星の店という設定らしい)の厨房で働き始め、賢太は食育スクールのスタッフをやりながら、ソムリエの勉強をしていると話す。
    (何の能力も無い人間に、いきなりそんなに条件の良い職場を提供するだなんて、麻生さん、親切すぎです。)

      まりあ「私ね、このチャンスに頑張りたいっていう英介の気持ちは理解
          できるのよ。いくら英介の料理がおいしくても前のレストラン
          じゃ、限られた人にしか食べてもらえなかったでしょ。でも、
          あの人にプロデュースしてもらえば絶対に注目されるし、そう
          やって夢がかなうなら、やっぱり応援しなくちゃって」

    それでも、まりあはフランスは遠くて寂しいと思う。英介はまりあを背中から抱きしめながら(←これがやりたかったんだろうね…(ーー;))

      英介 「ごめん、でも、2年だけ待ってくれ。背中押してくれたみんな
          のためにも、俺、ぜってー頑張るから」
      まりあ「分かってる」


    そこに、拓(三浦翔平)が千絵(瀧本美織)を連れて帰ってくる。のこのこ男の家までやってくる千絵を見て、英介は千絵を怒鳴り倒す。千絵は怒って帰っていき、拓はそれを追いかけていった。

      まりあ「あの子、本当は英介に会いたくて来たんじゃない?」

    (えっ、英介は結局まりあと仲良くやっていくのかと思ったら、この期に及んでまだそんなフラフラした展開にするのかよ。もう、最終回なのに…。最後まで複数の女性にモテモテの英介にしたいってことなのかな…)



  • [外]

    怒って出てきた千絵を追いかけて拓がやってくる。火曜日のライブ、忘れずに来て欲しいと言いながら・・・

    (非常に短いシーンだったのだけど、描く気があったのだろうか?)



  • [英介のアパート]

    朝。

    いつの間にか太朗(大杉漣)が戻ってきてます。スケッチ旅行に出かけていたようですが、結局、何も描けずに戻ってきていた。自信喪失している太朗。

      英介 「一緒に行くか、フランス?」

    (むしろ、さっさとフランス行っちゃえば?その方がスッキリしたのに…)



  • [はらぺこキッチン]

    金沢亜矢子(矢田亜希子)は不動産屋と話を終えて店から出てくる。
    一人、店先のベンチに座って、サンドイッチを食べようとしたところ、夫である史雄(梶原善)がやってくる。



  • [川沿いの道]

    英介、拓、白山(鈴木砂羽)が並んで歩いている。英介は白山に、10日後にフランスに向けて出発する旨を伝える。

    ・・・と、その道端のベンチで、酔いつぶれて眠っている剛を見つける。そこにコンビニでの買い物袋を持ってやってくる賢太。思わず英介の前から逃げ出そうとするが、英介に捕まってしまい;

      賢太 「ごめん、英介。俺たち、ダメだった」

    と、仕方なく話をし始めた。



  • [どっかのロビー]

    場所を移し、落ち着いたところで、これまでの事の次第を話す賢太。剛は相変わらず酔いつぶれて、ソファーで眠っている。

    2人ともそれぞれ麻生が用意した仕事を辞めてしまったのだ。
    剛は職場の先輩たちになじられ続けた結果、ストレスで酒を頼り、店のワインに手を出し、そして、店を辞めされたのだと。一方の賢太も、ソムリエの資格を持つ先輩♂から誘われ、あまりの勧誘の酷さに店を飛び出したのだと。

    そんな事情を話しながらも、英介にはとにかくフランスに行くよう話す賢太。一緒に軽井沢でレストランをやるという2年後の約束が実現しないことがわかり、英介はどうしたらいいのか迷う。
    (だけどね、それこそ話が違うというか。「もっと美味いもん作れるようになって、もっと誰かを喜ばせたいんだ」なんて言ってたクセに、「一緒にやりたいから」が目的に変わってるし。主役が何がしたいのか、最後の最後まで曖昧なんだよなぁ…)



  • [はらぺこキッチン]

    とにかく、はらぺこキッチンにやってくる英介、賢太、剛、そして拓の4人。ここでの3ヶ月を懐かしむ(剛は爆睡中だけど)。

    そこに、史雄がやってきて、大家であることを名乗り、妻の亜矢子のことについて語りだす。亜矢子はジュエリーデザイナーで、3年前にロンドンに進出したが、昨年末、倒錯疑惑を掛けられスタッフも去っていき、それと共に味覚が分からなくなっていたのだ。

    史雄は亜矢子と違って、もう少し頑張りたいと考えていた。そんな史雄に英介は、離婚せずにいて欲しい、そしてまたこの場所を借りたいと話す。

    (麻生のオファーをどうするか、ということを考えもせずに、何だかなぁ…。せめて筋だけは通そうよ。)

    一方で、史雄は、「ル・プティシュ」で食べた思い出の料理の話をし、亜矢子は華子が作ったテリーヌが大好きだったと話し、亜矢子のためにあのテリーヌをもう一度作って欲しいと頼む。




  • [英介のアパート]

    英介は華子が遺したレシピノートを見ながら、テリーヌの研究を始める。


    夜。
    出かけようとする拓に、英介は、千絵のことは本気なのかと尋ねる。だが、逆に、拓は英介こそ、フランスに行くのではなかったのかと聞き返す。

      拓  「つーかさ、お前、自分で気付いてないかもしんないけど、千絵
          ちゃんのこと好きなんじゃない?」

    (ああ、もう、最終回でそんな展開にするなんて、面倒くさい、面倒くさい、面倒くさい、面倒くさい、面倒くさい、面倒くさい…)



  • [大楠農園]

    ライブ本番の前に、拓は千絵に会いにやってきた。千絵に握手してもらい、元気を貰い、ライブ会場に向かった。


    そして、義明が畑に大勢の子供達を(農業体験か何かで)連れてやってくる。その子供達が、口々に、ハラペコキッチンがなくなって寂しいと話す。

    そこに、太朗がやってくる;

      太朗 「実は今夜、あの店が久しぶりに開くんだ」

    (何、勝手なこと言ってんだ、この親父。)



  • [ハラペコキッチン]

    店でテリーヌを作り始める英介。


    夜になり、亜矢子が店にやってきた。




  • [ライブハウス]

    拓の出番が近づく。そこに千絵は佐助(佐藤勝利)と共にやってくる。




  • [はらぺこキッチン]

    史雄は亜矢子を呼び出し、英介はテリーヌを提供する。今更、何をやっても無駄だという亜矢子に、とりあえず食べて欲しいと頼む英介。
    亜矢子は料理を食べ、その当時のことを思い出す。だが今の亜矢子には味は分かっても、刺激が無いと美味しいとは思えないのだった。

      英介 「俺は食い方に文句を言うつもりはねぇよ。でも、あんたのあの
          食い方は、何つ〜か、自分で自分を痛めているような感じがし
          て、少し悲しくなる」

    亜矢子はそんな英介の言葉にも耳を貸さず、やはりバッグから自分の調味料を加えて食べ始めた。

      亜矢子「ごちそうさま。もう、しゃべること無いから」

    店を出て行こうとする亜矢子に、英介は自分もロックの世界で挫折して、この店を始めたのだと話をする。客に励まされながらどうにかやってきたのだと。

      英介 「俺らを待ってくれる客が入る限り、やっぱり俺はここでレスト
          ランをやりてーんだよ」

    改めて亜矢子に店をやりたいと頭を下げるが、亜矢子は全く取り合わなかった。

      亜矢子「気に入ったレストランが潰れれば、また別のレストランに行く。
          レストランなんてそんなものよ。私と同じ、誰も待ってやしな
          いの」

    そうして亜矢子は店を出て行った。だが・・・店の外には大勢の客が。英介を待っていた客がそこに居た。
    (普通に感動的なシーンではあるのだろうけど、今まで英介がお客のためをと思って作った料理がどれだけあっただろうかと思うと、シラけるだけだったり。確かに料理は美味しいだろうけど、もう少し英介がお客様のために頑張るという展開を描いていれば違ったはずなんですが。)

      史雄 「彼らだけじゃないよ、亜矢子にも待っている人がいる。次の新
          作を楽しみにしているお客さん。ロンドンのオフィスには残っ
          てくれているスタッフ。もちろん、僕もだ。僕も亜矢子を待っ
          ている。一緒に帰ろう。また、みんなが喜ぶ作品をたくさん作
          ろう」
      亜矢子「・・・」

    史雄と亜矢子の関係は修復され、これにて終了。

    太朗が言うには、この客は、千絵があちらこちらを回って集めてくれた客だということだった。そこに千絵が、食材が何も無いだろうと畑から野菜を運んできてくれた。(いや、野菜だけあってもさ・・・)

    英介は千絵の思いに涙した。それを見ていた千絵も涙を流しだした。やがて2人は笑い出し、そんな2人の様子をまりあは離れた場所から見ていた。




  • [ライブハウス]

    拓がステージに立つが、そこには千絵の姿は無かった。替わりに居たのは佐助と義明だった。




  • [1番目のレストラン]

    麻生に呼び出され、英介が正装でやってくる。

      英介 「あの、何なんすか、この服?」
      麻生 「ドレスコードがあるんで、用意させてもらったよ。思った通り
          だ。よく似合ってる」
      英介 「いや、こんなのもらえねぇよ」

    (こういう正装の主人公も見たかったということですね。で、「似合ってる」と言わせたかったということですね。なのに、華麗に登場しておいて「こんなのもらえねぇよ」という台詞を言わせるわけですね。だったらもう、最初から来るなよと言いたくなる)

      英介 「それに、賢太と剛も…」
      麻生 「辞めたことなら知ってるよ。1ヶ月はもたないだろうと思った
          が、予想より早かったな。2人の分も、君にはフランスで頑張
          ってもらわないとな」
      英介 「・・・」

    そして、ここから麻生が今の仕事をやり始めた経緯がようやく語られ;

      麻生 「ここは、僕が30歳のときに始めてプロデュースした店だ」
      英介 「すっげぇなぁ〜。30でこの店かよ」
      麻生 「言葉遣いにも気をつけろ」
      英介 「・・・」
      麻生 「店にふさわしい話し方にな」
      英介 「・・・。あ、あんた…、あ、麻生さんは、どうしてこの世界、
          入ったんですか?」
      麻生 「『涙と共にパンを食べたものでは無ければ、人生の味は分から
          ない』、ゲーテの言葉だ。僕の最初の美味しいという記憶は、
          幼少期の涙と共にある。どんなに悲惨でどん底な状況でも、人
          はものを食べて美味しいと思う権利と、美味しいと思える力強
          さを持っている。食事とは本当に素晴しい。そう思わないか?」
      英介 「思うよ。その通りだな」
      麻生 「その素晴しさを伝えることをビジネスにしたかった…。ただ、
          栄養をとるというためだけではなく、食べるという行為をより
          楽しむことを追及したのがフランス料理だと僕は思う。だから
          ここに行き着いた。山手君、僕はね、本気で君と食で日本を変
          えたいと思ってるんだよ」
      英介 「・・・」

    その麻生の言葉に、黙ってしまう英介。

      麻生 「?」
      英介 「・・・」

    やがて英介は立ちあがって、麻生の前で土下座をする。

      英介 「申し訳ない!申し訳ないけどその話、断らせて欲しい」

      麻生 「は?

    は?

      英介 「本当にすいません。でも、俺は日本であの倉庫で、あいつらと
          また店を続けたいんです」
      麻生 「何を言ってるんだ、君は?」
      英介 「あんたが言うようにもっと美味いもん作りたいと思うよ。もっ
          とたくさんの人に届けたいし、世界や日本をうならせたいって、
          やっぱ思わねぇこともねぇよ。でも、俺は、とりあえず今は、
          傍にいる、腹減ってるヤツに、美味いもん出すことの方が大事
          だ」
      麻生 「・・・」
      英介 「子供でも老人でも、喧嘩中のカップルでも、仲いい家族でも、
          美食家でも味音痴でも、とにかく、あの店に来るどんなに腹減
          ってるヤツにでも、料理を食ってもらいてぇんだよ」
      麻生 「・・・」
      英介 「あんたみたいに立派な30になるより、俺は多分、それが合って
          る」

    (確かにその方が会ってるとは思いますが、英介が言ってることは支離滅裂だなぁ、と思う)

    その英介の言葉に笑い出す麻生;

      麻生 「ふっ・・・ふふふふふふ・・・ふふふふふふ・・・はははは」

    それにあわせて、英介も笑い出し、レストランのスタッフや他の客たちも笑い出す;

      英介 「あ・・・はははははは」

    (???????何で英介が笑うんだ?何で笑えるんだろう?)

      麻生 「・・・・。笑うな!!!

      英介 「・・・」

    麻生は土下座している英介に近づき、恫喝するように;

      麻生 「後悔するぞ」
      英介 「だよなぁ」
      麻生 「こんなチャンスは二度とない」
      英介 「かもしれねぇ」
      麻生 「いっそ君を潰してやろうか」
      英介 「食いに来てくれ」

    (は?(ぽか〜ん))

      麻生 「!!!」
      英介 「あんたの舌は誰よりも確かだ。だから、時々でいい。またあの
          店に来て、俺の料理を食って欲しい」

    (は?(ぽか〜ん その2))

      麻生 「ふざけるなよ。あんな店、潰してやる」

    (むしろ、もっと早くに潰しておくべきだったんだよ…)

      英介 「あぁ〜、いいねぇ〜、気持ちいいよ。あんたにそう言われると、
          俺のハングリー精神がどんどん掻き立てられるんだよ。でも、
          本当、感謝してる。いろいろ全部、あんたのおかげだ」

    (一体、英介のどこに『ハングリー精神』なんてものがあったんだ?)

      麻生 「・・・僕の店から出て行くんだ。今すぐにだ!」
      英介 「・・・」

    そして帰ろうとする英介に;

      麻生 「店の名前も返してやるよ。もう関わりたくない。君にくれてや
          る」
      英介 「・・・」

    (そうだ、もう、一切、関わらなくていいよ、麻生さん…)





    英介は一礼をして店を出ていった。麻生は気を取り直してテーブルにつき;

      麻生 「赤ワインを一つ。それから、春野菜のヴェルデと、ノドグロの
          ヴァプール。牛ヒレ肉をオ・ブルーで頼む」
      男  「かしこまりました」
      麻生 「ふっ、久しぶりに怒ったら腹が減った。まずは食事だ」

    (麻生さん、英介に対してそれだけで終わらせちゃうなんて、本当、物判り良すぎるよ…。大人だね…)



  • [レストランの外]

    店を出てきた英介。



  • [まりあの部屋]

    まりあは英介に料理を習っている。

      まりあ「早く素直に聞けばよかった」

    (何だかんだでこちらもうまくいってるみたいです。店が軌道に乗るまでは、まだ結婚というわけにもいかないみたいですが、英介はまりあを選んだということでいいんだよね?!)



  • [はらぺこキッチン]

    店には、太朗の新作が掲げられる。

    そこに、拓や睦子も戻ってくる。睦子の娘も、東京の大学にいくために、睦子も東京に戻ってきたのだ。


    そして、麻生から『ル・プティシュ』の名前を返してもらったものの、華子の店に合ってた名前であって、英介の店に合ってるかと言うと少し違うような気がした英介は、新たな店の名前として・・・




  • [大楠農園]

    ロックを流しながら、農作業をしている義明と佐助。
    そこにやってきた拓に、佐助は、「音楽を聞かせると野菜がおいしくなるんだって」と説明。ライブハウスに行ってから、佐助は拓のファンになったみたいっです。

    そして、千絵は拓にライブにいけなかったことを詫びる。そして;

      千絵 「でも、やっぱり私、やっぱり胃が・・・」

    やはり胸のときめきより、胃を満たしてくれる英介のことをあきらめきれないでいると告げる。が、拓も千絵のことを諦めないと。

      拓  「お互い、片思い、頑張ろう♪」




  • [はらぺこキッチンへの道]

    夕方。
    奈々(山下リオ)と共に、店に向かう千絵。

      千絵 「私もね、拓さんに負けないように頑張ってみようと思うの」

    (結局、レストランだけでなく恋愛も振り出しに戻るなワケ?)

    そう言いながらやってきた英介の店。店の看板が別の名前に変わっていて・・・




  • [はらぺこキッチン]

    夜。
    久しぶりに大勢の客が集まり活気を取り戻した店内。大家夫妻も食事をしていて、翌日にはロンドンに戻ると話をする。

    まりあもやってきて、一同勢ぞろい。まりあは店の絵がキャベツの絵から「はらぺこな人々」の絵に変わっていることに気付く。

    で、その絵を見ながら;

      千絵 「英介さんのお料理もここだからおいしいのかも。かしこまった
          感じより、みんな楽しそうで、ロックが流れてて…。きっと、
          だからできる味なんですよ。それってフランスに修行に行って
          も作れない味でしょ?」

    (と、強引に話をまとめてる感じですが、ちっとも共感でこなのが問題だと思う。)


    その様子を外から窓ガラス越しに見ていた麻生さん。(まだ出番あったんだ♪)

      麻生 「ふっ、バカだな…。芸術とは、徹底的に完成されてるからこそ
          美しいのだ」

    そして、店の看板が『HUNGRY』に変わっていることに気付く;

      麻生 「『HUNGRY』か・・・チープな名前だ。ふっ、この店に合ってる」

    そうして、またもや静かに立ち去ろうとしたところ、何かコードに足をひかっける;

      麻生 「はぁ、びっくりした」

    麻生が引っ掛けたのは、電源のケーブルだった。

    店内は停電になり、一瞬にして真っ暗になる。暗闇の中、千絵は英介とぶつかり、その拍子に、キスを迫る千絵。(えええ!!!!!積極的と言うのはそういうことではないと思うぞ!)

    英介は千絵にキスをさせないように、口にパンを加えさせる。

      英介 「いいか、色気づくには 100年早いんだよ。俺がこれからお前に
          もっといかしたもっとうまいもん作ってやる。だからそれ食っ
          て、いつかもっと、もっといい女になれ」
      千絵 「よーし、いい女になってやる!」

    店内では太朗がマジックをやり、厨房では以前のように料理を作り続けた。

    (って、これが最終シーンかよっ!何だそりゃ?!)







  • 感想

    ぽっか〜ん。


    それ以上の感想が思いつかないぐらい、呆然としてしまった最終回。予告を見た時点でこういう終わり方をするのは予想がついていたものの、予想通りのグダグダな終わり方でした。いわゆる「爽快感」というものが全く無い終わり方。

    こういうドラマとしてはお約束であるはずの主人公(英介)の成長、仲間達との友情物語、ライバル(英介)との対決に勝利する主人公、そして恋物語(この場合、もちろん最後はヒロインと結ばれる)・・・といったものが何も描かれていないという珍しい番組。

    結局、最後は主人公も仲間も誰も成長せずに、恋愛も現状維持、30歳になってもグダグダな中でそれなりの日常を送るのが一番です、って、本当にこういうことが描きたかったことなんでしょうか?
    私にはこのドラマの良さを挙げることができないわ…。

    麻生さん、最後の最後までブレずに素敵なキャラクターでしたね。ただ、こういうドラマとしてはそれは恐らく“失敗”で、本来であれば「英介が麻生の価値観を変える」という展開が必要だったはず。だけど、何がやりたかが明確で無い英介では、それができなかった。ドラマとしては残念に思えます。
    (もう少し悪い麻生さんや、葛藤する麻生さんも見たかった、という邪心もありますが(笑))。

    こういう終わらせ方しかできなかったんでしょうか?一般視聴者がその辺の事情を知る由もありませんが、もっと気持ちよく見たかったですね。


    (12.03.25)


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