ハングリー!
第8話「別れの時!宿敵の甘い誘惑…」

2012.2.28 22:00〜22:54


  • [店の外]

    店を出て行った賢太(塚本高史)たちの後を追いかける英介(向井理)だが、辺りを探してもその姿は既にどこにもなかった。

      英介 「あいつら、本当に辞める気か?」

    (だったら、携帯に電話でも掛けてみたらぁ〜?こういう部分だけ、昭和なドラマ作りなんだよなぁ(ぼそっ))



  • [はらぺこキッチン]

    店に戻ってきた英介。
    (あれ、麻生さん、いつの間にか居なくなってる…。さみしす)
    まもなく店の開店時間だが、とにかく、千絵(瀧本美織)を含めた残ったスタッフで店を開ける準備をする。英介は露骨に不機嫌な表情で準備を始めた。

    そして、いざ店をオープンしてみたものの、やはり店は上手く回らずで、英介のイライラはピークに。
    (ああ、もう、8話なのに、主人公をこんなに成長してないキャラとして描くとは。こういうのは3話か4話ぐらいでやるべきだよ、うん…)


    元々の従業員だけでなく、千絵もくたくたになるまで頑張り、何とかその日の営業は終わった。



  • [定食屋]

    夕食を食べている賢太。そろそろ店が閉店の時間かと気にはなっている。
    そこに、恋人の桃子(藤井美菜)が賢太に、仲直りすれば?と言うが、賢太も自分からは言い出せない。それよりも、賢太は、今更無職になり、結婚がダメになることを心配していた。




  • [はらぺこキッチン]

    この日の会計をしている英介。
    睦子(片桐はいり)と拓(三浦翔平)は心配して、一刻も早く早く仲直りするよう声をかける。ある意味、英介と一緒にやってこれたのも、賢太のおかげだと。英介もそれは心の中では分かっていたが…。




  • [麻生の自宅]

    その頃・・・?

    おっ、麻生(吾郎君)の部屋が登場した!!!

    部屋にはモノクロのフランス映画(?)の映像を流しながら、食事の用意を;

      麻生 「♪オー シャンゼリゼ〜 ♪オー シャンゼリゼ〜
          ♪オ ソレイユ ラ プリュイ アミディ ウ ア ミニュイ
          ♪イリヤ トゥ スク ヴヴレ オー シャンゼリゼ〜」

    麻生が歌っている歌はシャンソンですが、用意した食事は、『卵掛けご飯』(TKGと略すらしい(笑))

      麻生 「美しい・・・」

    そして、卵掛けご飯を、ひたすら口の中にかきこむ麻生。

    (あ、吾郎君がお箸を使ってるシーンが出ちゃった…(汗) ←すいません、吾郎君の気になる点の1つなもので)



  • [ガステレア]

    ガステレア店内は、いつものように店がオープンしてますが、佳奈(宮地真緒),杏(林丹丹),柏木(石黒英雄)は麻生のことを心配している?

      佳奈 「来なかったの、麻生さん?」
      杏  「はい。今まで毎日顔を出して下さってたのに」
      柏木 「もしかして、マシュロンから連絡が無いのがショックで…この
          店を見捨てたとか?」
      佳奈 「まさか。そんなことありません、って」
      柏木 「山手英介の店に行ってから、ずっと様子がおかしいんですよ。
          昨日だって…」

    (麻生と従業員たちの関係って、どうなってんのかなぁ。経営者と雇用者の関係はしっかりしてるとは思うんだけど。もう少し時間掛けて描いてくれればなぁ〜。これだけガステレア側のキャストをそろえているのに、あまりに少なすぎるっていう…)



  • [はらぺこキッチン]

    深夜。
    その英介は、一人で店の準備をしているが、賢太や剛(川畑要)と一緒に店をやっていたときのことを思い出す。
    そこに、携帯電話が鳴る。電話の相手は白山(鈴木砂羽)で、再びロックをやらないかという誘いだった。

      白山 「あなたたちにはね、まだチャンスがあったの!ロックバンドと
          して、デビューのチャンスがね!」
      英介 「えっ?」

    (ああ、もう、ロックの話はいいよ…。8話でやることじゃないよ…)



  • [英介のアパート]

    翌日。
    英介の自宅にやってきた白山は、プロデューサーの鶴見から、当時、LOCK HEADの映像を見て、すぐに賢太に、すぐに会いたいと連絡したのだと、英介と拓に伝える。

    白山は一度、鶴見と連絡を取るよう2人に言う。




  • [まりあの部屋]

    オーディションに合格していたことをまりあ(国仲涼子)に告げる英介。それを聞いたまりあは、涙を流して喜ぶ。

      まりあ「だって嬉しくて…」
      英介 「俺もすっげぇ嬉しいよ。俺らの音楽を認めてもらえて。でも、
          何か、今更って感じっつうか」

    英介は、ロックというものに対してピンとこないでいた。

      まりあ「ねぇ、英介、まさかこのチャンス、逃す気じゃないでしょうね?」

    (だから、もう8話で何でこんな、ロックか料理かで迷うような展開になるの?)



  • [街の書店]

    賢太と剛は、特に何もすることもなく、街でぶらぶら、といったところなんだろうか?賢太は就職情報誌などを立ち読みしてますが、かといって立ち読みレベルで何をやるという雰囲気でも無く。

    先に賢太が、剛を店に残して店を出ると、偶然、まりあの家から店の戻ろうとする英介と出会う。

    賢太に気付いた英介は、ロックフェスティバルのオーディション結果のことを聞く。

      賢太 「嘘はついてねーよ。ROCK HEADは落選した」

    賢太が言うには、鶴見からの電話は、違うバンドとして、賢太、拓、英介でデビューしないかという話だった、と。ドラムを剛から別の人間に変え、プロデュースを鶴見に任せるという条件だったため、賢太は断ったという。

      賢太 「正直に言わなくて悪かったと思ってるよ。でも言っちまったら
          お前が迷うと思ってさ」
      英介 「ああ、迷うよ。迷いたかったよ、デビューのチャンスがあった
          なんて、お前、俺が、俺がどんだけロックで成功したかったか、
          わかってんのか、このやろう」
      賢太 「・・・」

    2人の会話を、剛は影で黙って聞いていた。

    (この辺の会話、コメントするのも面倒になってきたぞ)



  • [はらぺこキッチン]

    千絵が店の準備中。あいかわらず不器用なんですが。

      千絵 「ここに入れば、こんな私でも英介さんの役に立てるんだもん」

    一方、まだまだロックをやりたいと思っている拓は、店に戻ってきた英介を捕まえて鶴見と会おうと必死に説得している。その2人の会話を千絵が聞いていた。



    そして、店のオープン時間。
    昨日は客に満足のいくものを提供できず、今日こそはと頑張ろうとするが、やはり賢太たちがいないと、気合を入れる円陣さえも上手くいかない。暖房器具までもが黒煙を上げるし、とコメディ展開を入れてますが、そこは若干、やりすぎかなぁ…。


    オープンして早々、賢太の恋人、桃子が両親を連れて店にやってきた。賢太が店をやめたことを知らない桃子の両親が、賢太が働く店を見たいと言ったためだ。
    英介は、賢太が今はソムリエ講習に行ってて不在だと言って誤魔化す。


    更に、そういう日に限って、バンド仲間や、奈々、東や、そしてそれ以外の客もやってきて、店は大賑わいになっていた。

    料理を作るのも間に合わないような状態なのに、千絵は「お店、辞めないですよね」と英介に問い詰める。そんな英介と千絵の会話を聞いた拓は、2人の関係を見て、少し寂しく思う…。

    暖房は太朗がストーブを用意し、料理の方は、東がアシストしてくれたおかげで、何とか成立しつつあった。

    (ああ、こうやって今回も大失敗せずに上手く進んでいくんだね、この店は。大失敗するとか、普通のドラマではありがちの展開なのに、そういう展開を入れないから、だから主人公が成長を感じないんだよなぁ…)

    東は店の雰囲気を感じながら英介に;

      東  「客層も店の雰囲気も全然違いますけど、華子さんのル・プティ
          シュも、いつも色んなお客様の笑顔にあふれてましたもんねぇ」
      英介 「・・・」
      東  「今働いているガステレアも、美学が徹底された素晴しい店です。
          でも、時々、旦那さんの手品や、近所の家族連れのお客さん達
          が懐かしくなってしまってねぇ。あのノートも役立ってるよう
          で、何よりです。いい店作りましたね、ぼっちゃん」
      英介 「いい店?ここが?」

    (えっと、いつの間に「いい店」に???????ドラマって便利ですねぇ〜。
    あと、本論とは関係ないのだけど、こうしてガステレアを否定されると、腹が立ってきた(笑)。だったらガステレアを辞めて、はらぺこキッチンに来ればいいのに)



    食事を終え、桃子の両親は上機嫌で帰っていった。桃子は父親が、去年、心筋梗塞で倒れ、その頃から賢太が「就職するからちゃんと結婚しよう」と言い出したのだと英介に告げ、英介は賢太が結婚を焦っていた理由に納得する。

    その一方で英介は賢太達が戻ってこないだろうから、今の4人でやっていくしかないと覚悟をしていた。
    が、そのうちの1人である千絵が、腱鞘炎になってしまい、英介のサポートもできなくなる。

    (千絵ちゃん、一体、何をやったら腱鞘炎になるのよ?その展開、要るの?)



  • [夜道]

    拓と千絵は一緒に店から帰る。

    英介の役に立たないことに落ち込む千絵は、だが、料理をしている英介がやはり素敵だと熱く語る。そんな千絵を、拓は思わず抱きしめる。

      千絵 「何?」
      拓  「だって、千絵ちゃんさ、英介の話ばっかりするから、心が寒く
          なっただけ」

    そうして拓は千絵を残して先に帰っていった。(千絵は千絵で、ピンと来てるのかどうかよくわからん。)



  • [夜のコンビニと、スタジオ]

    夜、求人情報誌をコンビニで立ち読みする賢太。その横にある料理本を手にしてみるが…。


    剛はスタジオでドラムを一人で叩いている。

      剛  「俺が足引っ張ってたのか・・・」




  • [はらぺこキッチン]

    店で一人、ワインを飲んでいる英介。

      英介 「やめた方がいいのかなぁ、この店…」

    英介は一人で自問自答を続け、ロックと料理の才能の二物を持つ自分に自画自賛(←自問自答シーンは無意味に長いので省略)。

      英介 「そっか。俺ってすげーんだな、そんな2つもすげー才能に溢れ
          てたなんて。いや、待てよ、俺ってそんなすげーやつだったっ
          け?はぁ〜、ああ、頭痛ぇ。飲みすぎか、こんな程度で」

    と、そこに突然;

      麻生 「すごい自問自答だな」

    麻生が店に入り込んできてます。

      英介 「?」
      麻生 「ふふっ、もしかして、会話する友達が居ないのか?かわいそう
          に」
      英介 「いつ入ってきたんだよ。ほっとけよ」
      麻生 「ふふ、僕と一緒だな」

    そういいながら、店のピーマンを手にしてたり。しかも生のまま食べてるし。

      麻生 「うん、これも美味い」
      英介 「何、勝手に食ってんだよ」
      麻生 「うちの厨房でもう少し一緒に飲まないか?」
      英介 「・・・」

    (麻生さん、英介に拘り過ぎというか。最初は潰すと言っておきながら、結局、潰すような展開も、ちっとも無かったし。揃いも揃って英介に甘いよねぇ…)



  • [屋台]

    屋台で食事をしている賢太と剛。剛は自分のせいで賢太が断ったのかと尋ねるが、賢太は;

      賢太 「違うメンバーでもいいからデビューしたいと思うほど、音楽の
          世界に、もう、未練なんかなかったんだよ」
      剛  「お前、やっぱいい奴だな、お前」

    (こういうシーン、いいシーンだとは思うんだけどねぇ)


    そこに、太朗と睦子がやってくる。

    (どうやって居所が分かったんだ?)



  • [ガステレア]

      麻生 「ようこそ、我が厨房へ」

    麻生は、既に誰も居ない店内に英介を招待する。厨房でワイングラスを傾ける2人。

      英介 「大分変わっちまったなぁ。前の店のときは、こっちがシンクで
          こっちがずらっと作業台だった」

    子供のときのことを思い出す英介。(あ、店内が変わってしまってることは、案外、受け入れてるのね。もっと、悪態つくかと思ったよ)

      麻生 「僕は今、君を恨んでるんだ」
      英介 「?」
      麻生 「君の料理を食べてから、安いものばかりが食べたくなる。お湯
          を入れて3分待つだけのカップ焼きそば、ごはんに卵と醤油を
          かけただけの卵かけごはん、ふにゃふにゃのソフト麺にカレー
          あん・・・」
      英介 「俺の味が安っぽかったって言いたいのかよ」
      麻生 「いや、その料理はみんな僕の子供の頃のご馳走だ」
      英介 「?」
      麻生 「食べ物を食べて、生まれて初めて美味いと、幸せだと感じた。
          あの頃の記憶が蘇る…。ふふふ、もう、30年も前のことなのに」

    (相当不憫な過去ではあるが、それがどうして今の麻生に繋がるかが説明されないのがちと残念でもある。)

      英介 「・・・ふーん、うまいよな、卵かけご飯」
      麻生 「そうだ、青い卵を手に入れたんだ。見るか?」


    麻生は英介を店の冷蔵庫に案内する。そこは店で使う食材が並んだ一室。

      英介 「(卵を手にし)アローカナか。きれいだな。何作るんだよ?」
      麻生 「3月のディセールのオムレツとプリンだ。アローカナの卵には、
          老化防止成分のレシチンが鶏卵の約2倍含まれている。きっと
          女性客にも喜ばれるだろう」
      英介 「ふ〜ん。そういう何とか成分とか何とか効果っつうのは、何か
          胡散臭せーんだよな。要は季節の旨いもんをバランスよくとっ
          てりゃいいんだよ。おお、これ、ジビエか」
      麻生 「君の仲間は、あれからどうした?」
      英介 「・・・」
      麻生 「ふふ、やはりあのままか?あの店ももう、終わりだな」
      英介 「何だと?」
      麻生 「だって、君のその性格じゃ、他の見ず知らずの人間と、一緒に
          働くのは難しいだろ?」
      英介 「うるせーよ、あんたほど性格は悪くねーよ」
      麻生 「ははは、そうかもしれないな(笑)。でも大丈夫。僕には、君と
          違って社交性もあれば、常識もある。それに、金もな」
      英介 「金って…」
      麻生 「君もいっそ・・・僕のものにならないか?」
      英介 「はぁ?」

    すると、冷蔵庫の扉が閉まり;

      英介 「ん?今何か音が?」

    冷蔵庫内の明かりが消え、冷気が噴出してきた。
    (麻生と英介、2人きりの密室空間って、狙いすぎなのがなぁ…)



  • [まりあの自宅]

    まりあは鶴見プロデューサーのプロフィールをネットで調べていた。携帯電話が鳴っているのを気付かずに…。



  • [屋台]

    屋台では、太朗と睦子が賢太と剛に、店に戻るよう説得してた。だが、こちらも携帯電話が鳴っているのに気付かない…。



  • [ガステレア]

    冷蔵庫に閉じ込められたままの英介と麻生。英介は携帯電話で助けを求めているが、誰とも繋がらない;

      英介 「ああ、ダメだ、誰も出ねぇ」
      麻生 「ドアが完全にロックされてるな。なぜだ、安全装置が壊れてい
          るのか?」
      英介 「つか、寒すぎるよ、電池どんどん減ってるし」
      麻生 「おい、その携帯が命綱なんだ。そんな頼りない仲間になんか掛
          けてないで、まずは警察に連絡しろよ」
      英介 「ああ、そうか、そうか・・・」

    だけど、すぐに携帯電話のバッテリは切れてしまい;

      英介 「ああ!死にやがった!」
      麻生 「なぜちゃんと充電しておかなかった」
      英介 「うるせーな、根本的にはあんたが悪いんだろ?」
      麻生 「すまん、正直さっきまでちょっと酔っていた」

    (素直に謝る麻生がちょっとカワイイ♪)

      英介 「(咳をして)大声出すと息苦しい」
      麻生 「そうだ、喧嘩している場合じゃない。とりあえずは体を寄せ合
          おう」
      英介 「?!」
      麻生 「寒さが身に沁みてきた」
      英介 「嫌だよ、男と体を寄せ合うなんて」
      麻生 「えり好みしてる場合か!早くしろ。死ぬぞ」

    (ああ、また狙いすぎ…。冷凍庫じゃないんだし、寒さで死ぬまではいかないんじゃないかと思う私は甘いの?(汗))

      英介 「はぁ。つーか、ちっとも温ったかくねーじゃねーか、あんたの
          体」
      麻生 「僕は虚弱体質だからね」

    (あ、悲しい話なのに、ネタにされた?)

      麻生 「子供頃、栄養失調だったんだ。保護施設に引き取られるまでは、
          1日菓子パン1つで過ごしたことだって何度もある」
      英介 「そうだったのか」
      麻生 「親に捨てられたときは、3日間何にも食べられずにアパートで
          倒れていた。発見されたとき、警察のおじさんが海苔を巻いた
          だけのおにぎりをくれた。・・・その味が、僕の人生における
          一番の思い出の味だ」
      英介 「ぐぁ〜」
      麻生 「おい、おい!寝るな!死ぬぞ!」

    (あ、悲しい話なのに、本当に何か、適当に話を誤魔化されて終わった気がする。その程度で終わらせる話なのだったら、最初から麻生にこんな悲惨な過去は要らないんじゃないのか?それとも、これからもう少しちゃんと、現在との繋がりを描いてくれるのかな?とにかく、今回、この終わらせ方が物足りなかったわ…)

      英介 「最近、寝不足で…」
      麻生 「折角大事な話をしていたというのに」
      英介 「つうかどうすんだよ、これ。嫌だよ、あんたみたいなイケ好か
          ない男とこんなところで死ぬなんて!」
      麻生 「そうかな。僕は君が今まで居た連中よりもずーっと価値のある
          人間だと思うよ」
      英介 「価値のある人間?」
      麻生 「言ったろ、彼らとは離れて正解だって。シェフにとって、一緒
          に組む人間は重要だ。あんな素人一緒に料理を作っていたら、
          君の腕が上がるはずもない。しかも彼らは、私の美学に最も合
          わない連中だ。ガサツで喧嘩っ早くて、味も芸術も分からない、
          哀れなミュージシャン崩れ・・・ふふふ。きみのために言って
          るんだよ、彼らと一緒に居たら、君の感性も狂っていくばかり
          じゃないか。いいかい?君が組むべき人間は」
      英介 「誰が哀れなミュージシャン崩れだって?!いいか、一番喧嘩っ
          早いのも柄が悪いのも俺だよ。あいつら確かにまだみじん切り
          も甘いし、冷蔵庫だって開けたらすぐ閉めねぇ。だがな、努力
          家で陽気で思いやりがあって、最高にいいやつらなんだよ!!
          バンドだって一緒に組むメンバーは重要だよ。本気でいい音出
          そうと思ったら、喧嘩もするし取っ組み合いもする。女や他の
          バンドと揉めたときは、助けたこともあるし、助けられたこと
          もある。一緒に道端でCDを売ったこともな。でもな、そうやっ
          て長い間やってこれたのは、あいつらだったからなんだよ!!
          バンドでもレストランでも、俺はあいつらとだったから、一緒
          にやってこれたんだよ!んななぁ、てめーの美学なんかクソく
          らえだよ、クソ!ステージだろうが厨房だろうが、俺は、俺は
          あいつらと一緒にやりてぇんだよ!一緒にやりてえんだよ!」

    (と、熱弁振るう英介だけど、やっぱり感動すべきですかね?(←冷ややか))



    次の瞬間、冷蔵庫の扉が開き、賢太,剛,太朗,睦子、そして佳奈と杏の姿が;

      太朗 「英介!」
      杏  「オーナー、大丈夫ですか?」
      佳奈 「安全装置が作動してないと警備会社から連絡が来て」

    英介が倒れこみ、傍に賢太と剛が心配して傍に駆け寄る。(麻生より英介の方が虚弱体質な件。)

    そこでようやく英介が賢太と剛に本音を語る;

      英介 「帰ってきてくれ・・・」
      賢太 「えっ?」
      英介 「帰ってきてくれ・・・俺はお前らじゃないとダメなんだよ」


      麻生 「・・・」


    そこに拓もやってくる。

      英介 「4人だったからできたんだよ。4人じゃなきゃ意味ねぇ」

    4人は仲直りの握手をした。

    (今更だよなぁ。何でそれをもっと早くやらなかったんだよ。8話でこれをやられても、本当、今更でしかないという。)


      麻生 「また熱い友情ごっこか。こんなに寒いのに」
      杏  「行きましょう、オーナー」

    杏が麻生に鏡替わりのスプーンを差し出し(笑)、麻生はもう一度、英介達を見ながら、その場を立ち去った。

    (麻生さん、寂しそうな表情をしてたけど、これだけ心配してかけつけてくれる従業員が来てくれるってことは、案外、麻生さんって、従業員たちに愛されてるのかな?そういう解釈をしていいシーンなら、ちょっと嬉しいけど)



  • [???]

    後日、鶴見と面会する英介、拓、白山、そしてまりあも同伴する。

    そうして、ボーカルとして登場したのは、マユユ。鶴見は、アイドル専門のプロデューサーだったのだ。英介と拓は、音楽を買われたのではなく、ビジュアルを買われただけだった・・・らしい。




  • [はらぺこキッチン]

    英介、賢太、剛達は開店準備をしている。

      英介 「剛だけが外された理由が分かったよ」

    と剛に告げる英介。

      英介 「それから、店を変えるのはもうやめた」

    と、コックスーツを脱ぎ、内装や派手な料理といったビジュアルに拘るのは辞めたと。

      英介 「母さんのルプティシュの精神っていうのも、そういうことじゃ
          なかったのかな、って」

    そう、レシピ本に書かれた「お客様の笑顔が見たい」という一文を目にしながら語る英介。

    そして、このレストランを英介、賢太、剛、全員の夢として頑張ることを誓い合う。


    (仲直りしたのはいいのだけど、店をより良くするという努力はしてもいいと思うのだけど。店もコックスーツを着て清潔にしていくことは間違ってないだろうし。はっきり言って逆戻りしてるよ!)



  • [大傍農園]

      佐助 「父ちゃん、野菜泥棒がいるよー」

    佐助(佐藤勝利)は、麻生が農園の野菜をかぶりついているのを見つけ、父親の義明(橋本じゅん)に知らせる。(これが後輩君との初共演シーンかぁ〜。後輩君の初セリフをここで持ってくるのは、意図的ですね)

      義明 「おのれぇ〜。何でうちの畑は食われてばっかなんだ!」
      麻生 「こちら頂いてもよろしいですか?」
      麻生 「いいよー」
      義明 「佐助、ダメだろ、ダメ!」
      佐助 「えっ?」
      義明 「学習能力・・・(T_T) ちょっと待っとけ」

    改めて麻生に向かって;

      義明 「あのな、そこの野菜はみーんなレストランに売るっていう約束…」
      麻生 「ですから、売って頂きたいんです、こちらの農園の野菜を全て、
          わが、麻生コーポレーションに」

    (麻生、英介を潰しにかかったのか?!・・・と、7話までだったらそういう風に思ったかもしれないけれど、8話のこの流れで持ってこられても、そういう緊張感が無いような…。それは麻生が今回、英介に対する視線に優しささえ感じるからであって、何でこんなシーンをここで持ってきたんだろうか?それとも、今からでも英介の店を潰そうとする展開がやってくるのだろうか?)



  • [ハラペコレストラン]

    夜。まりあが店にやってくる。

      まりあ「私ももう、応援するしかないのかなぁ…」

    と思いながら店に入ろうとすると、店から食事を終えて出てきた千絵とハチ合う。千絵はまりあの姿に気付くと;

      千絵 「あの、私、英介さんが好きです」

    と、宣戦布告?!(だけどこれ、彼女に言うのって反則じゃね?)







  • 感想

    前回の第7話が『3歩進んで2歩下がる』という展開だとしたら、今回の8話は2話にまで逆戻りをしてしまったような。

    今回の話は、英介と賢太達の友情と、そして、店を「笑顔」にするための店にするという目標を立てるという内容。

    ・・・いや、客を笑顔にしたいって、それ、2話でやったやん!もう一回、やり直しですか?(汗)

    従って、英介自身も何も成長せずに終了。折角、麻生が6話で店に対して色々とアドバイスをしてやったのに、結局、それらを廃棄しちゃうんだもんなぁ。てっきり、麻生と対立しながら主人公が成長していく話かと思っていたら、違ったという。

    なので、こうなってくると麻生の存在意義が非常に意味不明なものになってきます。ただのお笑い要因?
    折角、麻生の過去も今回、『冷蔵庫』のシーンで語られたのになぁ。その語りを英介は少しは聞いて、考えるところがあったりしたんだろうか?うむ・・・。
    今回、折角の展開だったのに、勿体無いが先に立ってしまった。


    (12.03.04)


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