ハングリー!
第1話「超ドSシェフ誕生…満足させてやる!」

2012.1.10 22:15〜23:24


  • [朝、まりあのマンション]

    橘まりあ(国仲涼子)のマンションでシャワーを浴びる山手英介(向井理)。

    (そういうドラマだとは思っていましたが、いきなり英介のシャワーシーンですか…。ある意味、ここまで徹底した描写をされると、見ているこっちも覚悟ができましたが(汗) ならばこちらとしては、吾郎君だけ見ればいいということですね。)

    マリアの家で朝食を食べている英介でしたが、彼女の料理にあまり味は納得していない様子。

    この日、英介はレストランをオープンする。


  • [le petit chou]

    その英介のレストラン。英介は仲間と共にオープンに向けて料理の下準備を行っている。

      英介 「よし、あと6時間。6時間後にオープンだ!」

  • [千絵の通う大学]

    大学の講義室。千絵は友人と一緒に話を。

      千絵 『私には夢がある。それは最高に素敵な人と恋に落ちて、そんで
          もって、誕生日にその彼と最高のレストランで最高においしい
          お料理をお腹いっぱい食べること♪』

    とはいえ、その夢はかなわず、千絵は自らの誕生日に友達と一緒に憧れのレストラン「le petit chou」に行くことに。


  • [GASTEREA]

    千絵は友達と雑誌を見ながらle petit chouというレストランを探している。雑誌に書いてあるとおりやってきたが、「雑誌と違う!・・・GASTEREA?」。店の名前はGASTEREAに変わっていた。

    その店の中から吾郎君が颯爽と登場!おお、ドラマ始まって3分30秒で早くも登場です!

    ♪BGM:ちょっとコメディがかった音楽が流れてますが、これが吾郎君のテーマなのかなぁ。

      麻生 「そんなけばけばしい花、奥にしろ」

    GASTEREAは開店準備中。店の入り口には各方面から贈られてきた花が並び、その中で麻生がスタッフに次々指示を出している。並ぶ花の中から、赤い薔薇の花を1本、手にする吾郎君・・・、じゃなくて麻生さん。

      麻生 「今夜、この辺りに車を一切、停めさせるなよ。リムジンの邪魔
          になる。オープンは17時。あと5時間だ」

    そうして、再び店の中に入っていきました。

    (もう、完全に吾郎君の独断場です!!いやぁ〜、たったこれだけの登場シーンで、全部持っていっちゃいましたよぉ〜。完全にドラマの空気を吾郎君カラーに変えちゃったというかね。存在感がハンパないっす!)



    で、話を戻して、目的の店が見つけられずにガッカリしていた千絵だったが、GASTEREAの店の前に、「ル・プティシュ」も同日同時刻にオープンのチラシを発見する。
  • [le petit chou]

    チラシは道沿いに次々に貼られており、それをたどっていくと、無造作にチラシ貼りをしている男・英介の姿を見つける。

    英介が店に戻ってくると、すぐに店の外でタバコを吸い、そして、自らのギターを手にすると、おもむろにギターを地面に叩き付け、破壊した。

    そんな英介の様子を見ていた千絵は、恐る恐る話しかける。ル・プティシュのオープンは17時からだと英介は告げるが、千絵にとって英介の印象もレストランの店構えも最悪のものだった。

      千絵 『出会いは何だか最悪だった。でも、この数時間後に私はあの男
          に恋をすることになる・・・いや、正しくはあの男の料理に』

  • [GASTEREA]

    GASTEREAのオープンの準備を進める麻生さん。

      麻生 「このお客様は大事だから、失礼の無いように」

  • [それまでのいきさつ]

    話は3ヶ月前にさかのぼる。

    とあるライブハウスで演奏をする英介達ROCKHEADのメンバー。だが、客の評判も最悪で全く盛り上がらない。
    控え室に戻り、メインボーカルの平塚拓がバンドを辞めると言い出す。マネージャーの白山祐希はそれを止められず、ギターの住吉賢太も料理の才能がある英介にレストランをやるよう勧める。英介は母親・華子と30歳になっても売れなければレストランを手伝う約束をしていたが、30歳が近づいていてもロックを諦めきれないでいた。

    夜。ライブハウスからの帰り道。子供の頃を思い出す英介。子供の頃は母親のようなシェフになりたいという夢を持っていたが、高校生のときにロックに目覚めてしまった。
    20歳になる頃には料理の才能を世間からも評価されるようになっていたが、母親にはロックをやりたいと宣言し、30歳になってもダメなら見習いシェフになるという約束でロックの道に進んだのだった。

    ロックには未練があるが、約束の30歳も近づいている。英介が悩んでいる頃、母親・華子のフレンチレストラン・le petit chouに、麻生さんがやってきてたぁ〜!!!

    ちゃんと華子さんとの共演シーンがあるとは思っていなかったので、ちょっと嬉しい。麻生は客として、しっかり華子が作った料理を堪能しております。あ、だけどここでまた変なBGMが流れてる(汗) しかも、店の従業員からは「またいらしてますね」とか言われてるってことは、迷惑な客なんだね(汗汗)

    厨房から華子が麻生を見ながら;

      華子 「ったく、しつこいんだから…」

    と言いながら、麻生のところに挨拶に出向く。

      麻生 「やぁ、今日のメインも素晴しい」
      華子 「ありがとうございます。でも…、いくら通って頂いても、この
          店を差し上げる気はありませんよ」
      麻生 「頂くのわけじゃありません。プロデュースしたいと言ってるん
          です。実際、華子さんも大変でしょう。旦那様はあの通り売れ
          ない絵かきさんですし、一人息子さんも、何でしたっけ?売れ
          ないミュージシャンでしたっけ。ふふ(失笑)」
      華子 「・・・」
      麻生 「そんな頼りない家族よりも、僕のがよっぽど頼りになると思い
          ますよ。例えば、席の配列を変えればもっと客数を増やすこと
          が出来る。それに、この味でこの立地なら、もっと金のある客
          を呼ぶことができる」
      華子 「お金が目的ではないんです。私の料理はただ、お客様は大切な
          人たちに幸せになってもらいたい。そのためだけのものなんで
          す」
      麻生 「・・・」
      華子 「では、失礼」
      麻生 「・・・」

    (で、何で麻生さんは華子さんの店が欲しかったんだろう?これだけじゃぁ、動機がよくわかんないよね…)


    le petit chouの店先。麻生が店から出てくると、お腹をすかして帰ろうとしていた英介と偶然遭遇する。

      英介 「いてっ。痛っ」

    倒れこむ英介(弱っ!)

      麻生 「おっと失礼。考え事をしていたので」

    と英介に手を差し出します。ここでもまたあのBGMだぁ〜(汗)。完全にギャグパートになってるよぉ〜!!

      英介 「ああ。いや、俺もすげー、腹減ってたもんで」
      麻生 「素晴しい。空腹は世界で最良の調味料ですよ」

    と言い残して麻生は立ち去った。

      英介 「・・・なんじゃありゃ」


    レストランの閉店後、華子の作ったまかない料理を食べた後、英介は厨房で一人残って仕事をしていた華子に、ロックをいよいよ辞めると告げる。が、逆に華子は「やれるところまで頑張りなさいよ」と激励される。その直後、華子が倒れ、そのまま帰らぬ人となった。

    数日後、英介は自分がle petit chouを守ろうと決心をする。太朗のアトリエにやってきて、そのことを父親の太朗に告げるが、だが、そのときには既に太朗が店を売った後だった。

      太朗 「昨日、何て言ったかな、前髪のくるんくるんとした親切な人が
          店に来てね。えっと…、譲渡とか言ったかな、権利を彼に売っ
          たんだよ」

    (『前髪のくるんくるんとした人』なのね…。とことん髪をネタにされるのね。)

      英介 「何でそんなこと勝手に…」
      太朗 「よくわからないけど、それが一番いいらしいんだ。おかげで私
          もお前も生活ができるし、華子さんの店も残る」
      英介 「店が残る?」

    その足で英介と太朗がle petit chouにやってくると、le petit chouは既に改修工事が行われていた。てっきり店がそのままの形で残ると思っていた太朗はその改修作業を止めさせようとする。

      麻生 「どうかしましたか、ご主人?」
      太朗 「約束が違うじゃないか!ここは私たちの大事なレストランなん
          だよ!何でこんなメチャクチャに!」
      麻生 「お話しした通り、店は残りますよ。ここは我が麻生コーポレー
          ションの店に生まれ変わるんです」
      太朗 「麻生コーポレーション?そんな話、聞いてないぞ!」
      麻生 「ご主人、ここの店舗の家賃は月に 200万円です。奥様が亡くな
          って、貴方にその家賃が払えましたか?」
      太朗 「・・・」
      麻生 「私のおかげで、ここはフレンチレストランとして残るんです。
          従業員もほぼそのまま雇わせてもらうことになっている。いっ
          そ、感謝してもらいたいぐらいですよ」
      英介 「おい、ふざけんなよてめー!何が感謝だよ!親父騙して店奪い
          取るような真似しやがってよ!」
      麻生 「うん…、あなたが息子さん?なるほど、見事に売れないロック
          ミュージシャンだ。華子さんの苦労が偲ばれる」
      英介 「何だとてめー!離せよ」
      麻生 「オープンまであと2ヶ月もないぞ、さっさとしろ!」

    英介達は追い返されてしまった。
    (ここは英介達に同情するシーンなんだろうけど、あんまり同情できる部分がないのよね…。ここまで華子に全部任せて自分のやりたいことをやり続けていた2人なだけに。)

    再び太朗のアトリエ。昔はこの場所でロックの練習をやっていた場所でもあるが、英介は;

      英介 「なぁ親父、ここ、家賃いくら?」
      太朗 「確か20万ぐらいだったかな。華子さんがね、私のアトリエ兼、
          食料倉庫として借りてくれたんだ」
      英介 「情熱さえあれば、どんな場所でも、どんな状況でも、何かを生
          み出すことはできる…」

    英介はこの場所でレストランを開くことを決意する。

    早速、昔のバンドのメンバーである賢太や剛を呼び戻し、廃墟のようなアトリエでレストランをオープンする準備を始める。
    (いくら情熱があってもねぇ…っていう雰囲気ではあるのだけど(毒))
    そして、GASTREAがオープンするのと同じ1月10日(火)17:00、新生le petit chouもオープンすることに決めた。従業員も、前のle petit chouで働いていたパテシエ見習いの海老名睦子(片桐はいり)も加わる。

  • [GASTREAオープン前]

    そして、1月10日、2つの店のオープンの日。

    GASTREAの店の方には多くの客と取材陣がつめかけていた。

      記者 「今日オープンするこの店は、麻生さんのプロデュースする10店
          舗目のレストランとなるわけですね」
      麻生 「ええ。この店の名前 GASTREAとは、10人目のミューズ、味覚を
          司る女神のことです。フレンチとは現代人にとって永遠の女神
          であり、憧れと癒しの存在でなければならない。これは、私の
          かねてからの信条です。・・・ちょっと君」

    お茶を運んできたスタッフが持つトレーを鏡がわりにしてヘアスタイルのチェックをする吾郎君麻生さん。(この演出はやりすぎ)

      麻生 「この都会にありながら、喧騒を離れ、ひっそりと佇むグラン・
          メゾン。そして私がリヨンで発掘した新鋭の柏木一平のスペシ
          ャリテは、正にその女神の微笑をお客様に与えることでしょう」

    取材カメラのフラッシュを浴びる麻生。

      麻生 「・・・やっと手に入れましたよ、華子さん」

  • [le petit chouオープン前]

    一方のle petit chouは、頼りにしていた睦子さんは全く役立たずで…。
    店のオープンまであと1時間となっても全く準備が進まず、それどころかぼや騒ぎを出して、準備していた野菜を台無しにしてしまう。

    英介は1人で野菜を仕入れに出かけたものの、ロクな食材を手に入れることができず、帰り道、街のど真ん中にある畑を見つけ、思わずその畑にあったトマトを口にしてしまう。その畑は、先ほど店にやってきた千絵の家族が経営していたのだった。

    千絵のおかげで野菜を手に入れることができた英介は、そのまま千絵と2人で店まで野菜を何とか開店時間までに運び込んだ。

  • [GASTREAオープン]

    いよいよ店のオープンのカウントダウンが行われていた。

      麻生 「フレンチの女神、GASTREA、オープンです。乾杯!」

  • [le petit chouオープン]

    一方のle petit chouは客が一人もおらず。
    だが、賢太が昔のバンド仲間に声を掛けており、この後、店にやってくることになっていた。

    千絵は、上から目線の英介に腹を立て、そのまま店から帰っていったが、その帰り間際にお礼にとリエットを渡される。家に帰って口にしたところ、一気に全部食べてしまった。

      千絵 「何なの、この味!」


  • [GASTREA]

    店内は初日に集まった客で賑わっていた。VIPの客に、GASTREAのシェフを紹介する麻生。

      麻生 「失礼します。当レストラン、シェフの柏木です」
      柏木 「柏木です。本日はご来店頂きましてありがとうございます」

  • [le petit chou]

    昔のバンド中間達が客としてやってくるが、英介の料理は中々出来上がらない。いよいよ客が怒って帰ろうとしたときに、料理が出来上がる。

      英介 「一口でいいから食ってみろ!待ってた時間、忘れさせてやる!」

    で、実際、食べた料理は非常に評判がよく、全員、満足して食事をして帰ったのでした。

    (まぁ、いかにもドラマらしい展開で、悪いとは言わないけど、お客を待たさないというのもシェフの才能だと思うんだけどなぁ…。は、そうか、最初、麻生さんが「空腹は世界で最良の調味料ですよ」と言ったのを、英介は実践したわけですね!!!)

    店の中が盛り上がってきたところに、バンドのマネージャーだった白山や、そして千絵も友達と2人でやってきた。


  • [GASTREA]

    お店の閉店時間となり、最後のお客様が車で帰るのを他の従業員と一緒に見送る麻生さん。 (深々とお辞儀して、こういう細かい仕草に惚れる私(笑)。お金のためなのかもしれないけど、こうやって接客が完璧な麻生さんは男性として素敵だな、って思う)

      麻生 「オープニングレセプションで 150人の集客か…。ん、出だしと
          しては上々かな・・・」

    店の前にle petit chouのチラシが貼ってあるのを見つける麻生さん。(几帳面な麻生さんがこのタイミングまで気づかんかったというのには多少無理がありますが…)

  • [le petit chou]

    千絵は料理を食べ終え大満足。だけど、その料理を作った英介の態度は気に入らない。

      千絵 「でも、貴方の味は嫌いになれない。っていうか、むしろ好き!
          好き!好きなの!大好きかも」
      英介 「・・・。あ、そりゃどうも」

    まぁ、とにかく千絵は満足な誕生日を迎えられたのでした。


    そこに、マリアさんも花束を持って登場。このドラマの出演者が勢ぞろいです。

      英介 『俺には夢がある。それは自分の作り上げた何かで誰かのハート
          を震えさせること。大事な人たちを笑顔にすること。俺は結局、
          音楽ではその夢を果たすことができなかったのかもしれない。
          でも、ここで、このレストランで今度こそ俺は…』

    (こういう台詞が本当に聞こえないのが今回、最大の欠点だな、と思う。誰かのハートを震えさせることが第一目的なら、手段はロックでも料理でもどちらでもいいはずで、ロックに拘った理由はならないよなぁ。その辺が伝わらなかったな…)


    千絵たちは帰っていった。それと入れ違いに店の様子を見にやってくる麻生。店の看板を見て;

      麻生 「le petit chou?」

    そうして、外から店の中の賑やかな様子を覗き;

      麻生 「ほう・・・」



  • [警察署]

    某日。なぜか一晩、警察のお世話になっていた拓が警察から出てくる。


  • [le petit chou]

    閑散としている店の中;

      賢太 『そして喧騒の初日から一週間、何と、客は一人も来なかった』







  • 感想

    さて、ハングリー!がいよいよスタートしました。

    はっきり書きますが、内容には最初から全く期待していなかった私。ドラマの設定を聞く限り、主役のためのドラマであって、かつホリプロ制作ドラマでカンテレクオリティ…。実際、ドラマが始まって最初のシーンが主人公のシャワーシーンだったことで、その予想は番組開始わずか数秒で確信に変わりました(汗)。

    で、まぁ、そこまでハードルを下げていたこともあり、結果(ドラマ自体は予想通りでしたが)、予想よりはドラマを楽しめたような気がします。それもこれも、吾郎君の演じっぷりが本当に素晴しい!!(笑)

    ヒールというか、主人公と敵対する役回りを、実に楽しそうに、かつ堂に入った雰囲気を十分にまとって演じてましたね。ある意味、ドラマの中では浮いていると言ってもいいかもしれないほどの存在感が素晴しいと思いました。声もちょっと低めに作っていたかな?その声もまた、非常にいい響きで、ほれぼれ(*^^*)。

    吾郎君って、役を演じる上で、その場の空気に溶け込むタイプの役者さんかと思ってましたが、今回のドラマでは、それはもう、その場の空気を支配するほどの存在感を示しているな、とそんなことを感じながら見てました。うん、何かそれが私の中では1つ収穫で、嬉しかったです。

    えっと、ドラマの内容は・・・何か惜しいですね。吾郎君はじめ、端々に役者さんとかもいいな、と思うところはあるんですが、全体として共感できない作りになっていて、非常に見方に悩みます。今のところ、麻生の方がよほど現実的には共感できますしね。

    ってことで、結論としては非常に単純、私は今回のドラマにおいても、どこまでも麻生さんを応援していくのです!(爆)


    (12.01.15)


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