第290回放送 '18.03.22 24:58〜
【ゲスト】Zeebra 【課題図書】「ジブラの日本語ラップメソッド」
吾郎:こんばんは。
外山:こんばんは。今夜なんですが、慶応大学の現代芸術の先生がいらっしゃいます。
吾郎:おお。大学の先生ということは、今回はお勉強の回なんですね?
外山:そうですねぇ。
吾郎:そっかそっかそっか。じゃぁ、ちょっとピシッと襟を正して。お堅い感じなんじゃない?
外山:早速お呼びしましょうか?今夜のゲスト、こ知らの方です。
すると、スタジオ内、少し照明が落ちて、スタンバイしていたDJが音楽を流しはじめ、クラブで流れるような音楽が流れはじめます。
吾郎:何だ何だ?!何の音だ!何が起きたんだ!!
と、スタジオの雰囲気の変化に吾郎さん(という体)
すると、今回のゲストZeebraさんが登場し、いきなりラップを歌い始めました。いきなりインパクトがあるオープニングですが、そんなZeebraさんが書かれた本「ジブラの日本語ラップメソッド」が今夜の課題図書。この本には、Zeebraさんの30年に亘るラップ人生で培ったスキルが惜しみなく解説されています。今夜は実際に、この本に書かれている内容を、講義という形で吾郎さん、外山さん、そして山田君も交えてZeebraさんに講義して頂きます。
外山:Zeebraさんのファンの方がたくさんいらっしゃるので、怒られちゃうかもしれないですけど、やっぱり格好いいですね!
吾郎:格好いい!
Zeebra:いえいえいえいえ。
外山:違うんですね、何かやっぱり、ちゃんとした方がやると。
Zeebra:あははは(笑)
吾郎:どういう意味ですか?ちゃんとしてきた方です。牽引してきた方です。
外山:ねぇ?
外山さん曰く、ラッパーとかいう方に対して、「怖い」というようなイメージを持っていたと。外山さんに限らずそういうイメージはありますよね。ただ、Zeebraさんに言わせれば、ロックも同じように「怖い」イメージがあったのではないかと。
吾郎:確かに音楽のジャンルで生まれるときっていうのは。
Zeebra:他のものに負けちゃいけないから、ちょっと気合い入れなきゃ、張らなきゃいけないんです。はじめのうちは。
吾郎:はじめのうちはね。
Zeebra:市民権も得てくると、ちょっとこうやって丸くなって本書いたりとか?(笑)
吾郎:(笑)
Zeebraさんは、ネガティブなイメージを払拭するための活動をされていて、HIP HOPを楽しむクラブの周辺のごみ拾いをしたりという活動をしていく中で、例えば風営法で規制があったクラブの営業が朝までできるようになったりと、実際、少しずつ変えてきていらっしゃる方なのです。
まず、そのZeebraさんがラップに対する思いやどういう思いで今回の本を書いたのかを書いた部分を吾郎さんが朗読してました。
ちなみにそのHIP HOPUですが、アメリカの音楽業界としてはかなりの売り上げを上げているジャンル(R&BとHIP HOPをあわせると、全体の25%を占めるそう)です。
HIP HOPは「ラップ」「DJ」「ブレイクダンス」「グラフィティアート」という4つの要素を総合した「文化」であると。70年代初頭にニューヨークで生まれたもので、ブロンクスがHIP HOP発祥の地とされてます。そういうのもあって、冒頭の外山さんの「怖い」というイメージがあるのかもしれませんね。
70年代後半にラップのレコードが初めて発売され、80年代に世界的に広がり始めるという歴史があります。
吾郎:80年代後半ぐらいにさ、僕なんかも歌をはじめてさ、それまではポップスとか歌謡曲だったんですけど、始めてやっぱりちょっとこう…HIP HOPっぽいものを入れたりとか、そういうもの、憧れっていうものは結構あったんですよね、メンバーとかの間にも。
Zeebra:うん、うん。
吾郎:その頃のことを思い出しますね、80年代半ばぐらいから後半にかけてというか。
ここからは本格的にZeebra先生によるラップ講座。スタジオに教壇が用意され、Zeebra先生の講義を生徒である吾郎さん&外山さん&そして山田君が受けるという趣向。
LESSON1 魔法の言葉 『韻』とは?
ルールがあるというわけではないようですが、歌詞の行末で踏んでいくことが多いそう。方法は最後の言葉を母音に変えて、同じ母音となる言葉を持ってくるというような方法で韻を踏んでいくそうです。
LESSON2 単語で『韻』を踏もう
例として、
「ゴロウ」→「オオウ」もしくは「オオオ」でも可
と変換されます。それと同じ母音となる言葉として、「ホノオ(オオオ)」とか、「フォロー(オオオ)」など。そう考えていくと;
司会はゴロー
外山さん頼むよフォロー
と韻を踏んだ歌詞が出来上がっていくわけです。
LESSON3 自己紹介ラップ
先ほど挙げた「ゴロー」「フォロー」「炎」「まごころ」という言葉を使って自己紹介ラップを作ってみます。
この番組の司会はゴロー
内に秘める燃え上がる炎
困ったときは外山がフォロー
ファンに届ける2人のまごころ
これをZeebraさんのボイスパーカッションのリズムに乗せて、吾郎さんが歌ったりしてました。即興でこうしてできちゃう楽しさってありますね。(文章では伝えられなくてすいません(汗))
番組最後にはスタジオに用意された歌のセットで全員でコラボ。
吾郎:初めてですね、歌で共演するの(笑)
外山:あははは(笑)
吾郎:♪困ったときは外山さんフォロー
Zeebra:(笑)
外山:ちょっと頑張っていきましょう。先生、ラップでパフォーマンスするときに大事なこと…
歌い方とかもあるのでしょうけど、見せ方として、マイクの持ち方についてアドバイス。普通の歌のような持ち方をするのではなく、ラップは動き回るので、マイクを持った際の親指は伸ばして、顎に当てて固定するようなマイクの持ち方をするとマイクが動かなくていいのだそうです。確かにそれだけでも随分と格好いいですね!
さて、実際にコラボをするわけですが、Zeebraさんの「Street Derams」という楽曲で歌詞をわざわざゴロウ・デラックスバージョンにアレンジしたオリジナルを用意してきて下さいました。
♪(吾郎さんパート)
俺も東京生まれ団地育ち
高島平もがき語り明かした
這い上がったよ超急斜面
今じゃアイドル上級者へ
昔はマセガキ 車マセラッティ
肩書アイドル 消えぬ輝き
誰が持ってく 今夜のスター
外山田ゴロウ 選んでみな!
♪(外山さんパート)
独身孤独にどっぷり浸かり
冷凍食品が酒のつまみ
つまりこれが惠利の定義
Maybe 今年も1人Lady
♪(山田君パート)
サーターアンダギー まるでファンタジー
口の中広がるまったり
沖縄スタイルは そうゆったり
かりゆしウェア 肌にぴったり
♪(全員)
これがNo,1 TV show!
不可能を可能にする番組
それがゴロウ・デラックス ゴロウ・デラックス
ぜってぇ誰も真似できねぇこんなライブ
掴めNo.1 ヒップホップドリーム
胸はれ誇り高き日本人
声上げな 声上げな 声上げな
みんな声上げな
最後は全員で決めポーズ。
吾郎:いやぁ、もう、最高!ねぇ?Zeebra、どうでした、僕ら(笑)
Zeebra:全然。
吾郎:すいません、何か。
Zeebra:こうやってだんだんだんだん、上手くなっていくし、ちょっとやると、何かできる感じがしてくるでしょ、少しずつ?
吾郎:気持ちいいよね?
外山:そうですね、みんなでこうやるのもね。
最後の山田君のハンコは、課題図書の表紙にもあったZeebraの写真を見本に作ったものでした。一緒に講義を受けていたのに、いつの間にか今回もハンコ作っていたのね。
(18.03.25 up)
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