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'18年2月放送分 | 第283回放送 18.02.08 |
第284回放送 18.02.08 |
第285回放送 18.02.15 |
第286回放送 18.02.22 |
♪番組の説明 祝・7年目突入!!『ゴロウ・デラックス』とは…? SMAPで一番おしゃべり好きの稲垣吾郎がMCを務める業界唯一無二のブックバラエティ 毎週1冊(課題図書)、巷で話題の本からベストセラーまで様々なジャンルの本を深く紹介!! さらに、 大御所作家先生からまだテレビに出ていないニューキャラまで幅広いゲストをお迎えし、トークする番組。 |
第287回放送 '18.03.01 24:58〜 【ゲスト】岸 惠子 【課題図書】「愛のかたち」 吾郎:こんばんは。 外山:こんばんは。 吾郎: 外山: 吾郎: 外山: 吾郎: 外山: 吾郎: 外山:
(18.03.01 up) |
第283回放送 '18.02.01 24:58〜 【ゲスト】羽賀 翔一 【課題図書】「漫画 君たちはどう生きるか」 オープニング。 吾郎:こんばんは。 外山:こんばんは。さぁ、今夜のゲストなんですが、2017年、去年ですね、ミリオンセラーを打ち立てて大ヒットを成し遂げたという方なんです。 吾郎:すごいですね。 外山:はい。これ、実は80年前に発売された歴史的な名著を漫画化した方なんですけども。 吾郎:あ、そんな古い話だったんですか? 外山:そうなんですよ。それが今、売れに売れていると。 吾郎:はい。 今回の課題図書は「漫画 君たちはどう生きるか」。元々は1937年、文学者・吉野源三郎さんにより書かれた児童書。戦後の小中学校の教科書も掲載された話ですが、それを今回のゲスト羽賀翔一さんが漫画化されたというものです。ちなみに、この原作は宮崎駿さんがアニメ映画化すると発表したことでも話題に。 外山:原作小説は読んだことないんですけど、実は。 吾郎:僕もないです。結構、子供の頃に出会いたかったよね。 外山:そうですよね。それではお呼びします。本日のゲスト、漫画家の羽賀翔一さんです。 ここでゲストの羽賀さん登場。 外山:何か、ずいぶん、お若い方ですよね? 吾郎:そうですよね。この(80年前の)原作を取り扱ってるって時点で、結構ね、ご年配の方かなと思ったんですけど。 羽賀さんの年齢は31歳。それで出版した本がミリオンセラーとなり、また宮崎駿さんが同原作を映画化するという話も飛び込んできたりして、とにかくびっくりしたと。 吾郎:宮崎駿監督も映画化されるんですよね? 外山:何かそうみたいですね。 羽賀:ビックリしました、僕も。Twitter見てたらそのニュースを知ったんで。全然、予想してなかったというか。 外山:びっくりだらけですね。 羽賀:そうですね。 吾郎:まだびっくりの途中ですか? 羽賀:まだ何か、状況が掴み切れてないかもしれないですね。 吾郎:そうですよね。 羽賀:はい。 課題図書である「漫画 君たちはどう生きるか」は、父を亡くしお母さんと2人暮らしの中学2年生のコペル君が主人公。コペル君の近所にはコペル君のよき理解者としておじさんが登場し、そのおじさんがコペル君に様々なアドバイスをしていくという話。漫画では、コペル君が体験した出来事が漫画(絵)で表現され、おじさんがコペル君にノートを通して行う様々なアドバイスは、そのまま活字として表現されてます。 今回はそんな漫画の名シーンを朗読。 上級生が友達を懲らしめようとしている噂を聞いたコペル君は、友達と逃げずにみんなで戦おうと約束したものの、実際にその場に遭遇すると一歩も動けないコペル君は、その日以来、学校に行けなくなります。その後のコペル君とおじさんのやり取りを、コペル君=外山さん、おじさん=吾郎さんで朗読してました。 吾郎:外山さん、少年(役)、得意ですね。 外山:えっ・・・(笑)。少年っぽいですか、声? 吾郎:少年っぽい。女性役よりいい! 外山:本当ですか?(笑)。すいません。 羽賀:いや、素敵な朗読でした。 女性役よりいいかどうかは別にして(笑)、外山さんの少年役、本当に違和感なかったですね。 吾郎:何だろうね、このシーン、いいですよね。 外山:これ、どんな思いを込めてこのシーンは? 羽賀:その…、おじさんの手紙の中にある心が苦しいって感じるのは、その、正しい方向に直そうとしているから感じるんだ、っていうのは、やっぱり悩んでる最中とか、渦中にいるとなかなかそういう引きの視点で考えられないと思うんですけど、こういうおじさんみたいな存在が一歩こう、引いたところからそういうアドバイスというか、言葉を送ってくれるのは、すごく、あの今正に悩んでる中学生、高校生が読といいんじゃないかなと思いながら描きました。 吾郎:本当だよねぇ〜。さっきも言ったけど、我々た小中学校の時にね、出会いたかったですよね。 そしてここから少し吾郎さんの子供の頃の話。 外山:そうですよね。吾郎さんは謝りたいけど謝れなかった人とかっていました? 吾郎:僕もね、小学校1年生ぐらいのときに、さほどそこまで仲良くないけれども、一緒に遊んでたお友達がいたんですよ。で、ジャングルジムで遊んでて、ふざけっこしていてその子を落としてしまったんです。 外山:うん、うん。 吾郎:で、救急車で運ばれて、でも、そのあと、もう、まだ小学校1年生ですから、両親同士で解決しちゃったんですよ、大人同士で。それで、結局その子に僕は謝ることができずに。あと、まぁ、ちょっと怖がってる自分もいたのかな、その現実に対して。ま、コペル君と同じですよね。やっぱり謝る勇気が無くて。そうなんです。 外山:でも、ふと思い出して、今ご覧になってるかもしれないですよね。 吾郎:そうですよね。 外山:その人が、もしかして。 吾郎:いや、もう、あの時は本当に申し訳ございませんでした。 外山:(笑) 吾郎さんにもこういう記憶があったんですね。 今回のゴロウデラックスは、比較的朗読の時間をたっぷり取っていて、もう1つ、コペル君が友達が学校を休みがちな友達・浦川君の家を訪ねた時の話をおじさんにするシーンを朗読します。ここではゲストの羽賀さんにも浦川君役で朗読に協力して頂きます。 吾郎:やった!羽賀さんが緊張するところだ、きっと! 羽賀:(^^;) 吾郎:でも、これ、描いてる時も読むでしょ、声に出して? 羽賀:そうですね、全部ではないですけど、ちゃんとセリフとして違和感ないかとか。 吾郎:やっぱ読んでみるんですか? 羽賀:あの…、読むことはありますね。 外山:へぇ〜。ネームっていう下書きの段階を直して直してってやってるときに。 吾郎:何か(笑)、最近、僕、ブログを始めたんで。 羽賀:はい。 吾郎:ああ、何かこういう気持ちなのかなぁと思って、あれ(ブログ)も間とかあるじゃないですか?スクロールしていって。 羽賀:はい。 吾郎:だから何センチぐらい空けた方がこのセリフって伝わるかなとか。 羽賀:ああ。おんなじだと思います。漫画もめくりで驚かせるとか。 外山:うん。 吾郎:あと、絵の大きさとか。 羽賀:そうですね。 吾郎:全然、比べるのもあれなんですけど、ブログってすごい面白いなって思って。最近やらせてもらって… 外山:へぇ〜。 吾郎:見てないの?!!! 羽賀:(笑) 外山:いや、私、見てます、見てます。 吾郎:見てないでしょ、今の! 外山:見てます!!更新、すごいしてますよね? 吾郎:一応、始めたばっかりだし。 外山:ダメですよ。最初それやっちゃうと、ずっとやらないと!! 吾郎:いいじゃないですかねぇ?! 外山:ダメダメ! さて、話を戻して朗読。浦川君が学校を休みがちだったのは家が貧しくて家の手伝いをするためだったことをしるコペル君。コペル君はそんな浦川君に刺激を受け、そしておじさんも浦川君を決して馬鹿にすることをしないコペル君に刺激を受けるというシーン。刺激を受けた2人は、共に外に出て歩き始めるというシーン。 吾郎:羽賀さん、いいじゃないですかぁ! 外山:ねぇ? 羽賀:ありがとうございます。 外山:我慢できなくておじさんと一緒に歩くシーンあったじゃないですか? 羽賀:ぐんぐん歩くってくのは原作だとコペル君だけがぐんぐん歩くっていうだけだったんですけど。 外山:そうなんですか。 羽賀:この漫画版ではおじさんも一緒にぐんぐん歩かせようと思って。というのもおじさん自身もコペル君と前に進んでいくっていうか、変化していくっていうのを原作よりも漫画版は協調したかったっていうか、おじさんも変化するというか、葛藤があるとか、前に進もうとしていることを強調することで、なるべく上から下にベクトルが行かないようにっていうのは意識しながら描いてました。 冒頭に話が出ましたが、この本には、コペル君目線で描いた漫画部分と、おじさんからコペル君に宛てたノートという形での活字部分からできています。この活字の部分は、ほぼ、原作のままだそうで; 吾郎:確かにこの活字の文章から感じるおじさんのキャラクターよりも羽賀さんが描いた漫画ブロックのおじさんの方が僕は好きでしたね。活字のキャラクターって、威厳のある、ね、ちょっと説教ムードが強いおじさんが漫画の中にも登場していると、僕らは読みづらかったかもしれないし、すっと入ってこなかったかもしれないですよね。それがすごい狙いだったんですよね。 羽賀:そうですね。しっかり締めるところは締める。ただ、こう…親近感を持ってもらえるようにちょっとかわいげのあるところだったり、っていうのを漫画で。そのバランスを見極めるのが難しかった。 吾郎:いや、それがよかったんだよね。これね、今回何か一番、それが響いたよね? 今朗読したシーン、おじさんがコペル君に「君はある大きなものを日々生み出している。それは何だと思う?」というシーンがあります。ただ、それが何かは示されず、次の展開に話は移ってしまってます。これは原作にも書かれておらず、今回、漫画化するにあたって書いた方がいいのかというのを編集者と議論されたそうですが、本のタイトルが「君たちはどう生きるか」という本であり、「こう生きなさい」という本ではないと思い、読んだ人が考える部分を残しておこうと思って、漫画の中でも描かなかったそうです。 さて、ミリオンヒットを飛ばしている今回の本ですが、原作がある本とはいえ、今回の漫画化にあたり、2年という期間を費やしたそうです。最初は1年で完成させる予定が1年遅れたと(笑) 吾郎:1年遅れるって、かなり遅れましたね! 羽賀:どういう風に漫画にするかっていうところで、原作の概要を伝えるガイドブック的な漫画ではなくて、漫画としてちゃんと面白いものにしようというのがあって。自分の力量不足もあって、遅々として進まない部分があって、でも、時間をかけたからこそ描けた部分もあって。 吾郎:僕、これ、これをプレゼントしたい人が思い浮かぶもん、いっぱい。 これからの羽賀さんの予定としては、もちろん、オリジナルの作品を描きたいという気持ちもあり、ただ、今は宇宙兄弟を描かれている小山宙哉さんのアシスタントもしているそうで; 羽賀:小山先生、宇宙兄弟描かれている方との何か、コラボというか、一緒にできる仕事もないかなというのを、これを発売前するから進めていたこともあったので、それをしっかりこう、描き終えてからまた自分のオリジナルを発表していきたいなと思ってます。 吾郎:宇宙兄弟は今でもじゃぁ、アシスタントは? 羽賀:はい、してます。 外山:先生、何ですって?喜んでます? 羽賀:めちゃくちゃ喜んでくれて。 外山:でしょうねぇ。 吾郎:まさにおじさんとコペル君みたいな関係かもしれないですね。 羽賀:あ、そうですね。 最後は山田君のハンコは羽賀さんと、もちろんコペル君との2ショットでした。 そして、番組放送当日・・・
羽賀さんがこんな素敵なツイートをしてして下さり、吾郎さんも番組放送後に;
と返しておりました。放送後のゲストの方とのこういうやり取りが見られる幸せ〜。 (18.02.04 up) |