第282回放送 '18.01.25 24:58〜
【ゲスト】樹林 伸 【課題図書】「東京ワイン会ピープル」(後編)
ゴロウ・デラックスワイン会の続きです。先週、戴いたワインを「東京ワイン会ピープル」に出てくるような表現を吾郎さんと外山さんもやってみるという企画を行ってましたが、それが今回も続きます。
ヴーヴ・グリコ イエローラベル(市場価格:4,000〜6,000円程度)
シャンパンです。廉価ながら美味しい、樹林さんおすすめのワインだそうです。
吾郎:うーん、もう本当に正に爽快感ですね。この爽快感は、まぁ、僕があの、20歳から乗ってたというマセラッティで…
外山:あはは(笑)
マセラッティという言葉が出てきた途端に外山さん、爆笑。
吾郎:スポーツカーで、まぁ、こう、朝の海を見たくて首都高速道路をフルスピードで駆け抜けていくときに、ま、ふとこう…窓を開けた瞬間にさわやかな風が全身を駆け抜けていくような、そういう爽快感を感じるワインだなと。
樹林:風を感じるっていうのはシャンパンらしい表現だなと思います。
吾郎:あ、本当ですか?合ってますか?
樹林:あと、海に走っていってるっていう感じじゃないですか。ある種のミネラル感を感じやすいっていうのは、やっぱりシャンパーニュってそういうワインなんで。
吾郎:そういうイメージがね、今、本当に浮かびました。美味しいんだなぁ、ヴーヴ・グリコって。
樹林:うまいですよ、ちゃんと飲めば。
続いて外山さん。
外山:キレッキレなんだけど、すごくあの…、爽快な感じで、キレッキレと言えば、私が学生時代に幼馴染に回し蹴りしてクリーンヒットしたことがあったんですよ。そんな感じ。酒癖が悪い幼馴染で。
吾郎:風が吹く感じですか?
外山:うん。
樹林:そうですね、躍動感ですよね。ワインの持ってるその躍動感。
吾郎:間違ってませんでした?
樹林:もう、大丈夫です。
何を言っても肯定して下さる樹林さん。でも、ワインを飲んだ感想だからそれでいいんですよね。
さて、次は『神の雫』の漫画で取り上げられたワインを開けます。
シャトー・モンペラ(市場価格:2,000円程度)
1本のブドウの木から6房程度と限定し、手作業で収穫するという品質にこだわった製法をとるワイン。
日本では『神の雫』で取り上げられたことから有名になったワインだそうで、主人公がそのワインを飲んだシーンを吾郎さん、外山さん、山田君で朗読。『神の雫』ではこのワインを飲んだ主人公の頭の中に、クイーンの音楽が流れるという、力強いワイン。
今回は2001年のヴィンテージワインを頂きます。
樹林:少しエッチな匂いっていう。
吾郎:わかります。少し、ムスクとか。
樹林:そう、ムスク。
吾郎:麝香の香りです。
ムスクだ麝香だという喩えを出した吾郎さんに対して、またもや外山さんったら大爆笑しちゃってます。
外山:あははは(笑)。どちら様でしたっけ?
樹林:あってます、あってます。
外山:あははは(笑)
吾郎:亜青酸で合ってますか?
樹林:おっしゃる通り!
外山:あははは(笑)
吾郎:するの!
いつまでも笑い転げる外山さんに対して、横で力説する吾郎さんという対比(笑)。
吾郎:舞い降りてきました。神の雫が。
外山:へえ〜。
吾郎:いや、本当力強いですね。すっごい力強い。44マグナムですよ。
外山:出た!(笑)
吾郎:ダーティーハリーですね。クリント・イーストウッド、あの…ハリー刑事。
外山:うん、うん、うん。
吾郎:こう、力強い中にも何かこう…、哀愁漂う。
樹林:これ、今の(喩えは)、意外といいっていうか、懐かしさがあるんですよ。
吾郎:あ、はい♪(←喜んでる)
樹林:力強いワインであることはもちろん間違いないです。だけどこう、その、ヒーローって優しいじゃないですか。優しさも持ってる力づよさ。
吾郎:ありがとうございます。アシスタント(=自分)のことフォローしてくれた。
続いて外山さんがワインを口にします。
吾郎:どんな味がする?
外山:うわ、本当だ!全然違うんだ。でも、最初がすごいグッてくるんだけど、最後がとっても優しい感じになる。私がぱっと浮かんだのはピエール瀧さん。
樹林:(笑)
吾郎:急だね。
外山:すっごく男らしくて力強いんだけど、何か馬鹿みたいなこともするし、すごく優しいっていうところがそういう感じ。
樹林:まぁ、ある種、(クイーンの)フレディ・マーキュリーかな。
外山:ああ、そうですね!
吾郎:(樹林さんが自分たちが喩えたものを)全部フォローしてくれるの。
外山:ねぇ?ありがとうございます。
3本目のワインは、課題図書の「東京ワイン会ピープル」から。
ドン・ペリニヨン ロゼ 2004(市場価格:25,000円以上)
熟成期間が長く、8年以上、ビンの中で寝かせてから出荷するワイン。
このワインは、「東京ワイン会ピープル」では、目の前にまるで仮面舞踏会が繰り広げられているかのような、豪華さと官能的なものと、そして気高さとそんな表現がされてます。
外山:仮面舞踏会だって。
吾郎:いやぁ、すごい表現で。絵に浮かぶ、もう、映画ですよね。映画のワンシーンだよね。
外山:ねぇ?
吾郎:こう、(ドアを)開くとね、舞踏会が行われていて。
樹林:本当にそういうワインです。本当にそういうワインなんですよ。意外性の塊ですね。
そんなワインを何と、今回は開けて頂きます。
樹林:これは吾郎君に開けてもらっちゃおうかな。
吾郎:ありがとうございます。天使のため息。。。
ワインコルクを抜くときの静かにガスが漏れる音。
樹林:おおお!!!(拍手)。素晴らしい!ため息きましたね!
外山:すごーい!
吾郎:天使のため息!
これはシャンパンですがシャンパンでは通常、縦長のフルートグラスで飲むそうですが、今回のワインはどっしりとしたブルゴーニュグラスで、香りを楽しみながら飲むことに。
吾郎:うまい・・・優しい!ねぇ、この何か、発泡した感じというか、泡もピリピリ攻めてこないで、もう、まろやかで本当に絹のような、きめ細かいというのかな。泡がクリーミー。
番組の冒頭はワインを自分の言葉で表現することを課題としてましたが、この辺からは単に味わっているだけになってます。というより、3人とも番組を忘れて普通にワインを楽しんでる?(笑)
・・・と、そこに「俺も飲ませて下さいよ」と山田君登場。まだ番組の放送が終わる時間ではないですが、ハンコが完成したようです。もちろん、樹林さんとワインという構図のハンコ。
樹林:うまいなぁ。
外山:上手なんですよ、本当に。
そして、山田君もワイン会の仲間に。それだけでなく;
樹林:カメラマンさんもよろしかったら飲んでくださいよ。この本の編集者とかいるんですけど、飲んだ方がいいと思う。
吾郎:そうですよね、もう。
って、スタッフさんおよび出版社の方まで交えてのワイン会が始まってしまいました。いやはや、太っ腹!
樹林:とうとう開ける時が来たんですかね、まさかの!
吾郎:まさかの?!
樹林:だんだん酔っぱらってきたんで、やっちゃいましょうか?ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ。取ってきます。
と樹林がいうと、吾郎さんや外山さんからではなく、スタッフさんから驚きの声があがってました(笑)
樹林:この本で、主人公がワインにはまったワインですね。
外山:はい。
吾郎:あのロマネコンティ、世界一のワインですよ!
そのワインをなぜか吾郎さんがワインセラーから運び出してきました。そのまま吾郎さんがみなさんのグラスにワインを注ぎます。
吾郎:これ、緊張するから。
樹林:もうね、これはね、いや、楽しみだなぁ、実は。ワインっていうのはいつか飲むんですから。
外山:2009年、エシェゾー。
樹林:これは主人公がはまったワインです。2009年。
吾郎:(ワインに向かって)生まれてきてくれてありがとう。
樹林:(笑)
外山:(笑)
DRC エシェゾー 2009(市場価格:10〜20万円程度)
ロマネコンティを作る会社が作ったワイン。年間生産数は1〜2万本。
吾郎:あと50年置いたって、ね、100年置いたってそれに耐えられるんだけど。だから早く開けちゃってごめんね、っていう。そういうことですよね、先生?
樹林:そういうことです。
吾郎:だから、開けさせていただいているんだよ。わかる?この人、まだ100年生きられるんだよ!(←興奮)
いや、もう、吾郎さんが語る語る(笑)。そんな吾郎さんに外山さんが冷静に;
外山:あの、落ち着いて頂いて、座っていただいていいですか?(笑)
となだめてますが、興奮が止まるわけないですよね。
吾郎:(笑)
樹林:めっちゃ弾けてませんか?
吾郎:そうですよね。だって、こんな早くお披露目ですよ!そこにはちゃんと感謝しなきゃいけない。
外山:そうですね、感謝して頂く。
樹林:勢いで開けて、さぁ、どうだ?!
そして、一口頂きます。
樹林:うわぁ〜!!!
吾郎:舌から離れてくれないですね。
樹林:そうなんですよ。
吾郎:くっついて離れてくれない。
樹林:ずーーーっと、まだ余韻が残っている。
吾郎:はいはいはい。すごいですね。そんなに気難しいとかさ、その、何か、偉そうじゃないでしょ?実際飲むと、すごく優しくて、寄り添ってくれるから、ホッとしますね。
樹林:そうなんです。
吾郎:何か、ありがとう、寄り添ってくれて。ここのレベルに降りてきてくれてるんだよ、この人が。寄り添ってくれてるんだよ。すごくないですか?
樹林:これ、素晴らしい。
そんな流れで番組エンディング。
吾郎:・・・・あ、まだ回ってたの、カメラ?!
外山:ありがとうございました。
吾郎:いやぁ〜、幸せでした。
樹林:楽しかったなぁ、何かなぁ。
吾郎:またアシスタント、いつでも活躍しますので。
外山:あははは(笑)。本当ですよね?
外山:今週のゲスト、樹林伸さんでした、ありがとうございました。
(18.01.28 up)
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