第257回放送 '17.07.13 24:58〜
南谷真鈴「自分を超え続ける」
オープニング。
吾郎:こんばんは。
外山:こんばんは。さぁ、今夜は史上最年少づくしの冒険家の方が登場です。
吾郎:はい。そういえば、以前、史上最高齢で、こう…大冒険した三浦(雄一郎)さんがゲストにいらしたじゃないですか。
外山:そうですね。あの方は最高齢。
吾郎:最年長。
外山:今回は最年少ですから。
今夜のゲストは史上最年少で『探検家グランドスラム』を成し遂げた人物。・・・って、そもそも『探検家グランドスラム』とは?という話なのですが、エベレストを含む7大陸最高峰を盗聴し、および南極点・北極点を踏破することを言うのだそうです。この『探検家グランドスラム』、世界でも50人ほどしか達成していない偉業なんだそうで、今年の4月、今夜のゲストがその偉業を史上最年少で達成したというのです。
その人物とは、南谷真鈴さんという女性(現在20歳)で、2015年、高校生の頃から計画を初め、2年4ヶ月で達成してしまったのです。
そんな南谷さんが出された本が「自分を超え続ける」という今夜の課題図書です。
吾郎:もう、すごいしか言えないですよね。
外山:こういう方がいらっしゃるんですね。
吾郎:19歳ですよ。
外山:ねぇ?
吾郎:19歳で世界7大陸最高峰。
外山:そうそうそう。
吾郎:月9とか初めてやったのが19歳ですよ。
外山:へぇ〜。
吾郎:楽しみですね。
ってな流れで、今夜のゲストを南谷さんをお呼びします。
外山:山に登ってるという風には思えないようなしなやかな感じで、ねぇ?
吾郎:そうですよ。さきほどそこでご挨拶させて頂いたら、『ウォ〜、吾郎さん、やっぱりウェービーヘアー!』って言われました。
南谷:あははは(笑)
と、天真爛漫な感じの南谷さんですが、改めてその業績をVTRで紹介。
1996年12月20日生まれ 現在20歳
■ 探検家グランドスラム
→世界最年少で達成
■ 7大陸最高峰制覇
→日本人世界最年少・世界2位
■ エベレスト登頂
→日本人最年少
と、最年少づくしなのですが、その行程も;
2015年1月 アコンカグア(南米大陸)
2015年8月 キリマンジャロ(アフリカ大陸)
2015年12月 ビンソン・マシフ(南極大陸)
2016年1月 南極点
2016年2月 カルステンツ・ピラミッド(オセアニア)
2016年3月 エルブルース(ヨーロッパ大陸)
2016年5月 エベレスト(アジア大陸)
2016年7月 デナリ(北米大陸)
2017年4月 北極点
と、非常に短期間に踏破されてます。特に2016年は登頂している山の数も多いですが、これらはもちろん、1日で登頂できるはずもないので、戻ってきたらすぐに次の山に向けて出発というような、過密スケジュールをこなしてました。
外山:そんな頻繁に登ってて逆に大丈夫なんですか?だって、ちょっと間を空けないととか、そういうのが無いんだ、山は?
吾郎:だって、これ(課題図書)にも書いてあったけど、今僕らがさ、急に飛行機でさ、エベレストまでさ、このまま連れて行かれたらさ、すぐ死んじゃうでしょ?
外山:うん。
吾郎:ってか、エベレストじゃなくてもダメだよ。
南谷:今の空気の3分の1なので、今の吸っているペースの3倍ぐらいでずーっと息してないといけない。寝る時も。
吾郎:・・・(>_<)
南谷:一番のトレーニングはやっぱり山を登ることであって。あの、高度順応っていうのは、こう…山を登って、今、東京みたいなところに登ってしまうと一週間で高度順応の、まぁ、順応したのが徐々になくなってしまうので。
外山:そっか。
南谷:次から次へと山を登っていたら、気付いたらこのペースで登っていたっていうのも2年間で終わった理由でもあるんです。
まず、この中で、『カルスツテンツ・ピラミッド』・・・オセアニアの最高峰(標高4,884m)で、最もテクニカルだと言われている山。どうテクニカルなのかというと、とにかく岩。地面から岩が生えているような、そんな山なんだそうです。実際にそのときの映像が映されてましたが、吾郎さん、「恐い」を連発。
吾郎:これさ、下見たらさ・・・(映像を見て)ああもう、絶対無理だ。
南谷:あははは(笑)
吾郎:絶対、無理!!
中には岩と岩とをロープで繋いで、そこを綱渡りして歩くような場所もあります。
吾郎:恐くないんですか?
南谷:恐いですよ。
吾郎:これなんか、マンガマンガ!ジャッキーチェンの世界!
いわゆる登山のイメージとは掛け離れた映像に;
吾郎:でもなんか、マリオとか、テレビゲームの世界だよね?
と、吾郎さん。テレビゲームでは死なないけど、実際には命懸けの世界です。
ここで山田君がやってきて、南谷さんが登山に使用する道具を持ってきてくれました。実際にエベレストに登ったザック(リュックサック)と装備一式です。ピッケルや凍傷を防ぐためのブーツ、ヘルメットや更に・・・と色んな道具が出てきますが、説明が難しい道具(何だったんだろう)が出てきたときには;
南谷:今度、山登ったときに見せてあげますよ。
と(笑)。永久に教えてもらえそうにはないですねwww
更に、登山の際の食量について。1日の食事例の現物をスタジオに用意されてます。
・ごはん茶碗一杯
・卵焼き
・パンにバターひとかけら
・エナジードリンク3リットル
・エナジーバー10本
・辛ラーメン乾燥したもの2つ
・ビーフジャーキー1袋
・サラミ5枚
・チーズ紙コップ1杯
・エナジージェル2つ
・エナジーグミ2つ
・・・と、外山さんが説明している声に被って、「おいしいじゃん」と吾郎さんの声。早速食べてるよ(笑)。
吾郎:エナジージェル、おいしいよ!
南谷:結構、カフェイン入ってるんですよ。何かもう、飴1つで足りないとシュンってなっちゃうんですけど、(エナジーバーは)1個食べただけで、あと1時間半はOKみたいな。
吾郎:ポパイだ、ポパイ!
外山:ねぇ?!
次は南極点に到達したときの話を。当初は南極点に行くつもりはなかったようなのですが、同じ南極大陸にある『ビンソン・マシフ』を登頂した際に、「南極大陸にいるんだし、南極点に行かないと、このチャンスは一生無いかもしれない」と思ったそう。そして;
南谷:南極点に行った後に、『あれ、北極点も行けば、探険家グランドスラムが達成するじゃないか?!』って思ったんです。
吾郎:どうせなら、(渋谷で)ハチ公も見たからドン・キホーテも寄って行こう・・・?
外山:ふふふ(笑)。でも、その感覚がすごい。
吾郎:あ、だったら、中目黒のドン・キホーテも行ったら、渋谷のドン・キホーテ全部行ったことになるみたいな。
外山:あははは(笑)。何でドンキなんですか?!
南谷:(笑)
吾郎:そういう感じだよ、ノリ的には。
南極点に到達した際の映像は、先ほどの岩山とは大違いで、こちらは360度の雪原。全く違う冒険ですね。
そもそも南谷さんがなぜ、このようにエベレストを目指すようになったのか・・・。
南谷さんは、父親の仕事の関係で生後1年目から海外生活をしており、4年に一度は国を変え、2年に一度は学校を変えるという生活でした。中国のある地域では、反日教育を行っているようなところで生活したこともあるようで、「自分って誰なんだろう」「日本人って何なんだろう」と思うことがよくあったそう。
南谷:そんな中で自分の中のアイデンティティがどんどん失われていった。
そんな気持ちになっていたときに、香港の授業の一環で山に登り;
南谷:山は私にとって自問自答する場でもあって、もう、登りながら1歩1歩、山頂めがけて登るわけじゃないですか。自分の心の中の大きな山も一緒に登れるような気がした。私の足が自分の靴に入っているところが居場所なんだっていうことを教えてくださった先生のような存在なんです。
そうして、いつか必ずエベレストに登ることを心に決めた南谷さん。だが、両親の離婚により17歳で日本に帰国。その際に、人にコントロールされるのではなく、自分で自分の人生を設計しないといけないと思い、エベレストに登るという夢を実現させるべく、それを『プロジェクト』という形にしたんだそうです。
いや、もう、すごいとしか言いようがなく・・・。
外山:もう、本当に大変でしょ。いろんな挑戦を次々達成していった南谷さんですけれども、ほっとする場所というのがやっぱり自宅だということで、何と、お宅にお邪魔させて頂きました!ありがとうございます。
南谷:ふふふふ(笑)
吾郎:あのさ、これ、スタッフ、間違えてない?どさくさに紛れてない??
とある1ルームマンション?アパート??の一室ですが、モデルルームのようにきちんと整理され、家具が置かれたお部屋です。部屋の中にはエベレスト登頂の際の証明書やトレーニング用の道具、もちろん、登山道具も置かれてます。でも、部屋ではゴロゴロ寝てるのが楽しいと。そういいながら、実際にベッドに潜るサービスまで披露して下さいました。
吾郎:かわいらしい。可愛い!そのギャップが。魅力がぎゅっと詰まってました。
外山:本当、かわいらしい。
吾郎:このギャップがすごいです。
南谷:本当におっしゃってますか?!
外山:思ってますよね?
吾郎:本当に思ってるよ。
南谷:嬉しい〜♪
吾郎:本当、本当。
外山:嘘つけない。
南谷:わかってますよ、いて座なんで。
吾郎:そうそうそう、同じだから。
さて、20歳でグランドスラムを達成した南谷さん、今、何を思うのかを書いた部分を朗読。
登山というチャレンジにより、弱い心をどんどん分厚くしていったという南谷さん。弱い自分も強い自分も全て受け入れて、心から泣いて、心から笑っていたいと言います。
吾郎:そして、今が。
外山:自分って何だろうって言ってたけど、「自分になれた」っていう。
吾郎:自分になれたんだったら、今、もう、プロローグじゃない。これから始まるんじゃない。
南谷:そう。ふふふふ(笑)
外山:ねぇ?
南谷:そうですね、その通り。
吾郎:楽しみだよね?だってまだ、20歳だし。
外山:本当。
吾郎:ねぇ。もう、お父さんの気持ちだよ。
外山:あははは(笑)
南谷:あははは(笑)
最後の山田くんのハンコは、南谷さんが山の上から手を振ってるというコラが入った作品でした。
(17.07.16 up)
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