ゴロウデ・ラックス'17年04月放送分

 

'17年04月放送分
第245回放送
17.04.20
第246回放送
17.04.27



♪番組の説明

祝・4年目突入!!『ゴロウ・デラックス』とは…?
SMAPで一番おしゃべり好きの稲垣吾郎がMCを務める業界唯一無二のブックバラエティ
毎週1冊(課題図書)、巷で話題の本からベストセラーまで様々なジャンルの本を深く紹介!!
さらに、
大御所作家先生からまだテレビに出ていないニューキャラまで幅広いゲストをお迎えし、トークする番組。


 

第246回放送 '17.04.27 24:58〜
森山良子「夢の住家 Sing My Life」

いつもの吾郎さんと外山さんが登場するオープニング。

外山:こんばんは。
吾郎:こんばんは。
外山:さて、今夜はデビュー50周年を迎えたという方がゲストです。
吾郎:50周年ってすごいですね。

そうしてテーブルについて;

外山:早速お呼びしましょう。今夜のゲスト、森山良子さんです。

ゲストの森山さん登場。今回の課題図書「夢の住家 Sing My Life」は、これまでの歌手活動や家族のことなどを綴ったエッセイです。

吾郎:森山さんの曲を、ずっと聴きながら読ませて頂いたので。
森山:そうですか…
吾郎:うん、BGMに。
森山:身体に大丈夫でした?
吾郎:(笑)。身体に良かったです。
森山:ああ、よかったです(笑)。
吾郎:曲の事なんかも書いてあるので。
森山:ええ、ええ、ええ。
吾郎:何か本当に、近くで森山さんがお話をして下さっているような。
外山:そうですね。
吾郎:声が聞こえてくるような。
森山:そうですか?
吾郎:はい。
外山:うん、本当、本当。びっくりしたのが、本にも書かれてましあtけど、50周年は大変なツアーだったと思うんですけど。
吾郎:去年はお忙しかったんじゃないですか?2016年。
森山:100ステージ近くありましたね。
吾郎:ええ〜!
森山:ほとんど毎日、歌ってました。

50周年ツアーでは、その日の観客の投票で演奏曲を決めるという企画を行ったとのことで:

森山:100曲の中からリクエストを募って、何でもとりあえずお応えしますって。
吾郎:だって、100曲リハーサルしたんですか、じゃぁ?
森山:1週間ぐらい。
吾郎:何が来てもいいように?
森山:毎日。
吾郎:ええ!!考えられないですよね。
森山:そうですね。大体、コンサートって、こう、曲順を(事前に決めて)
吾郎:そうですね。セットリスト・・・
森山:そうですね。
吾郎:『今夜は特別にこの曲を贈るぜ!』って言っても、もう、決まってるから、そんなの。
森山:あははは(笑)
吾郎:もう、リハーサルしてるから、前に!
森山:あははは(笑)

それを言っちゃぁ、ねぇ?(笑)

そのリクエストで人気があった曲は、『♪星に願いを』と『♪涙そうそう』、『♪さとうきび畑』だったそう。この中の『♪さとうきび畑』については戦争にまつわる歌であり、その昔、森山さん自身はその歌が持つ本当の意味を伝えることができな自分の技量のなさについて悩んでいたのだそう。そうして、レコーディングはしたものの、30年の間、この曲を全く歌わなかった時期があったそうです。

吾郎:そうだったんですね。
外山:これはびっくりしました。
吾郎:僕、知らなかったです。そんな昔からある曲だとは。
森山:そうなんです。もう・・・デビューして2年目ぐらいにレコーディングしてるんですね。これを作られた寺島尚彦先生が、『良子ちゃん、こういう曲があるんだけれども、歌ってみないか?』って、『貴方に唄ってもらいたい』っていう風に持ってきて下さって。初めて戦争にまつわる歌を、ま、自分の目の前に置かれた時に、『うわぁ〜』って、『とんでもない、私なんかそんなことできません』っていうような感じになっちゃったんですね。

そんな気持ちになりながらレコーディングをしたことで、トラウマのような気持ちもあったという森山さん。しかしながら、湾岸戦争のときに、森山さんのお母様に「こんな時代に愛だの恋だの歌ってるなんてちゃんちゃらおかしいわ!!」と言われたときに、逃げずに向き会って歌おうと思ったんだそうです。

森山:歌って、長く歌っていくと、どんどん人格を持つ、1人の人のような感じになってって、うまくそりが合わないけれども、ずーっとこう、つかず離れず生きてくことで、一緒にお互い歩んできたね、みたいな、こう…、歩み寄りみたいな、あるのかなっていう。
吾郎:おもしろいですね。
森山:ねぇ、変化していくのが面白いなぁ、と思います。
吾郎:でも、何十年もブランクがあったっていうのは、あまりないお話ですよね?
森山:そうっですね。
吾郎:歌手の方でねぇ。


50周年ツアーのリクエストで全ての会場で1位となったのは、『♪涙そうそう』。この曲は、息子さんの森山直太朗さんとのコラボでも話題になりました。

吾郎:どんな気持ちっていうか、不思議ですよねぇ。
森山:不思議ですね。何かすごく楽しんですけれども、無茶苦茶緊張するのと。
吾郎:へぇ〜。
森山:あとは、そんなにいつもステージに一緒に立ってないので、私がこういったらどう動く?っていうのが、どういう風にステージ使ってくれるのかな?っていうことが、最初はすごい気になりましたけども、1回、何か(一緒に)やってみたら、すぐにわかったみたいなんで。
吾郎:直太朗さん、もう、40なんですよね?
森山:そうです。何か、同年代ですよね?
吾郎:僕、43なんで。でも、彼が初めて歌番組で『♪さくら(独唱)』歌ったときに、ご一緒させて頂いてて。
外山:へぇ〜。
森山:はい。
吾郎:まぁ、他局なんですけど、ミュージックステーションで。
森山:ええ、ええ。
吾郎:初登場、森山直太朗、さくら。で、生放送でねぇ、歌われて。すーごく感動したんですよ、僕。
森山:うわぁ〜。
吾郎:すごい緊張されてて。
森山:うわぁ。
吾郎:震えるぐらい緊張・・・
森山:ああ、たぶん、見てました。
吾郎:あん時、僕らも出てたんですよ。
森山:はい、はい。
吾郎:それでね、何か、歌い終わった後、感激しちゃって、みんなでねぇ、『いやぁ、君、すごい!素晴しいね!』って声かけたんですよ。
外山:へぇ〜!
森山:ああ、そのときの…
吾郎:ちょっと上から目線で偉そうなんですけど。
森山:いえいえ。
吾郎:でも、後ろの座ってる席でさぁ。
森山:何か、聞きました、本人から。
吾郎:本当ですか?
森山:すっごく嬉しかったって。
吾郎:本人もびっくりしてますよね、今までテレビで観てた人に、寄ってたかって。
森山:そうですよね。いや〜、でも、それはすごく励みになったと思います。すっごく嬉しかったって。
吾郎:いや、何かもう、鮮明に覚えてる。
外山:へぇ〜。

この辺のエピソードは、SMAP×SMAPでも、森山直太朗さんに直接話をしてましたね。今回も話をするところを見ると、本当に印象が強かったのではないかなぁ。


エッセイ本の中では、ご家族のことも書かれていて、娘婿である小木博明さん(おいやはぎ)との二世帯同居の話なども。

吾郎:小木さん居るんですか、家に?
森山:いますね(笑)。でも、ドアは2つありますから。例えば私がお風呂上りで頭洗って、こんなターバンみたいなのしてね、汚い寝巻き着て、う〜って言ってるところは「気持ち悪いから見たくない」って、小木が設計士さんに言ったんですね。
吾郎:・・・(^^;)
外山:(@o@)
森山:うちにね、勝手に上がりこんで、居候していた分際で今更な話ですよね、私から言わせてみれば。
吾郎:そうですよね。
外山:あははは(笑)

そんな小木さんに、森山さんには内緒で、同居生活についてのアンケートを実施。

小木さん;
『ちゃんと出入口を分けたのに、気がついたら結構な割合で我が家に来ちゃってる』


この小木さんのコメントを受けて、森山さん曰く、『豚汁作ったけど食べない?』とか、『シャンペン飲まない?』なんて感じで行ったりするんだそうです。

吾郎:言いながら(ドア)開けちゃうんですね。
森山:(笑)

そうして、もう1つ。

小木さん;
『年齢や仕事のことも考えて、断酒をしたと聞いた覚えがあるのですが、いつも片手にご機嫌です。断酒の意味は分かってますか?酒は飲むのか飲まないのか、はっきりしてください。』


というコメントに対しては;

森山:・・・・・・・飲む(笑)

と、森山さん(笑)

吾郎:だって、(森山さんの)お母様との旅行記のときに、お二人でワインを2本空けたって書いてあったのを読んで、『あ、こんなに飲まれる方なんだ!』って思って。
森山:そうです、そうです。
吾郎:その割にはお酒のこと、何も書いてないなぁ〜、って。
森山:そうなんです。実はその、私の人生にはお酒が欠かせなかったので、「お酒の章」っていうのをすっごくいっぱい書いたんです、この中で。
吾郎:あんまり出てきてないですね。
森山:全部、カットされた(笑)
外山:ええ!!!
森山:ページ数が多くなりましたって。
吾郎:え、何で断酒を宣言されたんですか?

二十歳から、62,63歳になるまで、相当お酒を飲んでいたのが、ある日、乾杯をしたときにグラスが重く感じ、「今日も飲むのか」って思った自分がいたそうです。そのときに定期健診で医者に行くと、実際に検査結果が悪く、「お酒は1滴も飲んじゃダメ」と言われたと。そこで全くお酒を飲まなくなり;

森山:そしたら、(お酒を飲まずに)1年ぐらい経つと、『あ、お酒って飲まなくても生きていかれるんだ』って。
外山:そうですね。
森山:知ってます?(笑)
外山:そうなんですよね(汗)
森山:お酒って無くても生きられるんです。

なので、今は、休肝日はあるそうです。(ってことは、飲んではいるんですね(汗))

吾郎:ああ、よかったですね。
森山:はい。
吾郎:じゃぁ、まぁ、いいお酒の付き合い方ができる?
森山:そうですねぇ。
吾郎:解禁という言い方も変だけど。
森山:そうですね。解禁して3〜4年経ちますけど(笑)

お酒の失敗も結構あるようです(笑)


本には、従兄弟のムッシュかまやつさんの最期について書かれた内容も。亡くなる前は、森山さんの家で静養していたのだそうです。その期間、食べ物の話をしたり、新しい一面を知る事ができたりと、とても楽しい時間を過ごされたそうです。

外山:笑顔っていうか、笑いが絶えないお家っぽいから、一緒に居て楽しそうですね。
吾郎:そうそう。ねぇ?
外山:ねぇ?
吾郎:僕らとは全然違うねぇ。
外山:違う(笑)
森山:あははは(笑)。お独りなんですよね?
外山:ええ、独りで。
森山:お独りなんですよね?
吾郎:そう、そうですよ。
森山:ずっとお独りなんですよね?
外山:(笑)
吾郎:ずっとお独りですよ。

と、いきなり話が吾郎さんの方に飛んできちゃいました。CMを挟んでもこの話は続き・・・

吾郎:直太朗さんも独身でしょ?
森山:そうです。だから顔見るたびに。
吾郎:言うんですか?
森山:言います。
吾郎:ええ〜、やっぱ言うんだ。
森山:あのね、止められない。寂しいとかって思わない?
吾郎:うーん・・・
森山:独りぼっちで寂しい・・・
吾郎:朝ごはん食べてるとき、少し寂しいですよね。
外山:吾郎さんって大変だと思うんですよね。女の人も、『この人完璧じゃん』って思っちゃうでしょ。
森山:あ、ちょっと緊張とか?
外山:絶対、パンツ一丁で家の中とか歩けないでしょ?
吾郎:やだやだ。
外山:ほら。
森山:ああ〜。
吾郎:パンツ一丁でさぁ、ドアとかに自分が映ったら嫌じゃない?
外山:いや、もう、だから、そこが!
森山:自分を見たときに?
吾郎:うん。
森山:子どもの時とかって、パンツ一丁でお風呂上りとか、“いえーい!!”とかって・・・
吾郎:“いえーーーい!!”とかって、人生、あんまり言った事ないんですよ。
外山:あははは(笑)
吾郎:おかしいでしょう?“いえーーーーーい!!”、“いえーい、いえい、いえーーーーい!!”って。
森山:(笑)
森山:こういうこと、人生で言った事ないんですよ。仕事以外では。
外山:今やったらちょっと気持ちよかったから繰り返したんじゃないんですか?
吾郎:今のは気持ちよかった!
外山:その積み重ね!(笑)
森山:あはは(笑)
吾郎:そういう人、嫌だもん、家に居たら。何か、穏やかでいたいんです、ずっと。
森山:うん。
吾郎:フラットで。
森山:うん、うん。じゃぁ、柔らかい?
吾郎:ああ、いいですね、柔らかい感じ。
森山:ねぇ?
外山:ふふふふ(笑)。(徹子の部屋じゃなくて)『森山さんの部屋』みたいな?
森山:いくつぐらいの人がいい?
吾郎:(汗)・・・お母さんみたいになってきてる。
森山:(笑)
外山:気になるんですよね?
吾郎:まぁ、まぁ、でも・・・ね?分かんないです、まぁ。何があるか。
森山:そりゃぁ、そうですよ。明日結婚したい!って人に会うかもしれないし。
吾郎:あるかもしれない。
森山:ねぇ?
吾郎:だから、これ(森山さんの本)を読んで、『ああ、僕は無理だな』って思わないです。羨ましいなって思うし、楽しそうだなって。
森山:だから私もね、ムッシュが来て、ものすごく楽しかったんですね。もう、すっごく毎日パーティやってるみたいに楽しくて、“いえーい!”って思ってたの。“いえーい!”(笑)。できるこれ、“いえーい!”(笑)
吾郎:いや・・・(汗)。“いえーい!”って言い慣れてますもんね?(笑)
森山:(笑)
吾郎:まぁ、ちょっと、お母さん、僕は何とかするから、自分のことは。
外山:あははは(笑)

えっと、ファンとしてはその発言、安心してていいのかな?やっぱり吾郎さんにはいい人が居て欲しいとか思っちゃうんだけど。。。


最後に山田くんのハンコ。ギターを弾きながら歌っている森山さんの姿でした。

吾郎:いやぁ〜、今日は元気もらいましたね。
外山:そうですね(笑)。楽しかったですね。
吾郎:はい。
外山:今夜のゲスト、森山良子さんでした。
吾郎:ありがとうございました。
森山:ありがとうございました。


(17.04.30 up)



 

第245回放送 '17.04.20 24:58〜
高田明「伝えることから始めよう」

オープニング。

吾郎:こんばんは。
外山:こんばんは。吾郎さんはテレビショッピング、利用したことありますか?
吾郎:(笑)・・・僕はね、あの…、実家ではうちの両親が何か買った記憶がありますけどね。
外山:ええ。私なんか夜、見てて、ああ、いいな、なんて思って、テレビ買っちゃったことがあります。
吾郎:あ、テレビあるんだ。お客さんじゃないですか。
外山:ふふふ(笑)
吾郎:買っちゃった、って…。
外山:今夜のゲスト、日本一有名な通販会社の創業者のこの方です。

すると、スタジオ内に;

  ♪ジャパネット ジャパネット〜

のメロディが鳴り響き、カメラが隣のセットに以降。するとそこには、今夜のゲストの高田明さんが通販スタイルで登場。でも、見慣れたテレビショッピングと比較するとちょっと落ち着いた声のトーンで話し始めます。

高田:高田です。あの、今回、私にはあまり似合わないことなんですけども、『伝えることから始めよう』というタイトルで本を出させて頂きました。私、30年近くラジオ・テレビの前で商品を伝え続けたんですけども、伝えたつもりが伝わって無くて、中々買って頂けない。これを繰り返し30年やってまいりました。だから伝えることっていうのは、”つもり”になっていたら本当に伝わってないんですよね。伝えることってこれだけ大事なことなんですっていうことが、少しでも皆さんに伝えることができたらという思いでこの本を出しました。機会ありましたら、手にとって是非、見て欲しいと思います。

ここまで語ったところで、吾郎さんと外山さんが高田さんと合流。

外山:(笑)。何か、いつもとちょっと違う感じじゃないですか?
吾郎:電化製品とか、宣伝する感じとはちょっと違って、何か恐縮されてるというか。
外山:お人柄すごく出てらっしゃる…
高田:テンションの話ですか?
吾郎:テンション…(笑)。僕も、『ファー↑↑』ってくると思ったんですけど。
高田:あれを今まで続けたら、僕の寿命はもう、あと何年しか続きませんので。じゃぁ、何であれテンション高かったかというのはですね、伝えたい思いがやっぱり強くなってるっていう。自分の情熱が段々、段々、ちょっと声を高くしてたっていう。
吾郎:えっ、これも伝えましょうよ、ちゃんと。
高田:いえいえ。
外山:
吾郎:買っていただきましょうよ、読んで頂きましょうよ。
高田:そうですよねぇ。1,600円ですから安いですよね?
一同:(笑)
吾郎:安い?安いですね。
高田:(笑)


さて、改めてテーブルに座ってトークです。

吾郎:不思議な感じですよね。
外山:はい。
吾郎:テレビ局でね、しょっちゅうお会いするわけでもないし、共演させて頂くわけでもないし。でも、ずっと見てるけど。
外山:本当ですね。
高田:やっぱりご覧頂いたこと、あるんですか?
吾郎:もちろんあります。
高田:ジャパネット。
吾郎:はい。もちろん、もちろん。外山さんもテレビを。
外山:はい。いやもうね、やっぱり買いたくなっちゃうんですよね。レイコップ(布団クリーナー)もそうでしたけど。
吾郎:結構、買ってますね。我々の仕事も伝えることですもんねぇ。
外山:そうですよ。
吾郎:まぁ、どんな仕事もそうだと思うんですけど。
外山:うん。
高田:1つの商品を10回、20回って、繰り返し繰り返し、色んなカメラの角度とか、自分の語り方とかを、分かりやすく伝える方法を考えているうちに、段々少し分かるようになってきたと。


その、どうやったら伝わるかについて高田さんがこれまで培ってきたものを記したものが今回の課題図書『伝えることから始めよう』です。
その伝えることの1つの例を述べた部分を吾郎さんが朗読します。
大画面テレビを売るときの言葉として、性能ではなく、そのテレビが家庭に1台あれば、どんな風に生活が、自宅のリビングが変るかを説明することを心がけていたようです。

外山:機能とかを説明するのではなく。
吾郎:うん。普通はしますよね、でもね。
高田:やっぱりどうしても性能アップをすごく、7〜8割アップを伝えて、最終的に価格が安い/高いっていう話になりますけどね。本当はそうじゃなくて、物は何で人は作ってきたんだろうと考えたら、やっぱり人の暮らしを楽にするとか、物が生み出す人への幸せっていうのはとてつもなく大きなものがあるっていうことを伝えたかったっていうことですよね。
吾郎:イメージがわくよね。


他にも電子辞書だと、そこに収録されている本を全てスタジオに揃えたり、家庭用のカラオケセットだと自ら歌って聴かせたり。実際のテレビショッピングの映像が流れます。

吾郎:面白い。これ、見ちゃいますよね。
高田:(笑)。カラオケでもねぇ、新婚の若い女性の人生を変えた事があるんですよ。

何でも、嫁いだ先の家庭で、昼間、姑さんと2人っきり。ご近所さんに知り合いも無く・・・というときに、この家庭用カラオケを購入したら、カラオケ好きの姑さんと毎日一緒に歌うようになったと。

高田:そうなんだ。このカラオケは、29,800円の価値じゃないね、っていう。商品ってそういうものがあるじゃないかと思うんですね。


元々はカメラ店を経営していた高田さんが、通販を始めたきっかけは、地元・長崎のラジオ局でラジオショッピングを行った際、5分で100万円を売り上げたという経験があったから。

吾郎:でも、ラジオだから(商品が)目に見えないじゃないですか。
高田:だから当時ね、始めた頃は、1万円以上のものは見えないからラジオでは難しいって言われたんですよね。

単純に“小さい”と言ってもどのぐらい小さいのかさっぱりわからない。ならば具体的に、名刺サイズだとかパスポートサイズだとか、分かりやすい他のもの表現を置き換えることが必要だと仰います。


そうして高田さんは1994年にテレビショッピングをスタートさせます。更に、総工費数10億円をかけて、自社のテレビスタジオを建設。かなり無謀とも思える行為ですが、とにかく時代の変化に即座に対応するには、番組を外注していたのでは間に合わない、自社でスタジオを作ることで、新商品を即座に紹介できる体制を整え、今の会社の基盤を作ったとも言えます。

吾郎:とは言っても、実際、自社スタジオを作るっていうのは。
外山:ねぇ?
吾郎:大変なことですよね、発想に無いよね、普通は。TBS作っちゃうみたいな。全く変りましたか、作って?
高田:変りましたねぇ。やっぱりスピード感。パソコンが(世の中に)出たときに、「これはダメだ!」と思ったんですよ。だって4ヶ月に1回、新商品に変るでしょ?
吾郎:はいはい、うん。
高田:それで、外部で(番組を)作ったら2ヶ月かかるんですよね、編集とかやってたら。そういうときには、放送の時には新商品じゃなくなるんですよ。スピードでいかないと、もう、テレビは続かないなと思って、スタジオつくろうと思ったんですよね。


そのジャパネットたかたの本社(佐世保)にカメラが潜入。

まず、1階のロビーには、商品を10万台とか100万台とか販売した記念に、そのメーカーから贈られたスペシャル製品(喩えば黄金の炊飯器とか)と感謝状が飾られてます。

テレビショッピングの番組制作スタジオの方にもお邪魔します。1つのフロアにぐるっと7つのセット(和室・洋室など)があり、入れ替わり立ち代り放送できるような作りになってます。出演者だけでなくスタッフさんたちも全てジャパネットの社員さん。出演者は全て自分の言葉で話し、台本・カンペは一切ありません。スタジオセットを移動しながらも製品説明を続けるという、もはや神業だわぁ〜。

そうして、スタジオには、普通のテレビ局には無いものが。今、どのぐらい注文の電話が入っているかを表示するモニタがセットされているのです。視聴者の顔は直接見えなくても、このモニタで反応を知る事ができるのですね。

吾郎:視聴者の皆さんというより、消費者の皆さんの声が電話の回数で伝わるから、僕らの仕事とはまたちょっと違うね。だってこれ、「つまんねぇなぁ〜」って思ってテレビ観てる方もいるかもしれないし。
外山:えっ、嫌ですねこういうのあったら。
吾郎:バロメーターで?今、面白いとか?
外山:(チャンネル)回されちゃってるというのが…。
吾郎:(チャンネル)変えられちゃってるのが。


今まで販売してきた商品で最も高額なものは、電気自動車(280万円)、電気自動車の特徴=低燃費/低音というのをアピールしたら、夜中や早朝に配達するような豆腐屋/新聞配達などの業種の方に売れたんだそうです。

高田:やっぱり、どれだけ知っていただいて、どんな提案をするかによって、市場って、商品の伝わり方が違うんですよね。
外山:確かに、目の付け所というか、使い方の。
吾郎:それは車屋さんではやらないね。



ここからはセットを移して、特別企画、『GoronetTAKATA』です。

先ほどから話をして頂いている商品紹介を、今回スタジオで実演していただきます。紹介する商品はヴォイスレコーダー。

高田:ボイスレコーダーっていうのは、吾郎さん、知ってます?
吾郎:知ってます。
高田:使うところは?
吾郎:使うところ・・・僕は、例えば取材をして頂く時とかに、記者の方が目の前に置いて頂いて、回していいですか?って言われて、僕が喋っていると。
高田:外山さん、どうですか?会議で使いますか?
外山:そうですね、使います、使います。

というのが一般的な使い方ですが、高田さんは、年配の方にメモ帳代わりに使うことを提案します。物忘れしないよう、何かを思いついたときにすぐにボイスレコーダーにメモをする。ボタン一つで記録できるので、いつでもどこでも簡単に使うことができます。

吾郎:本来のICレコーダーの使い方ではないですもんね。
高田:それを紹介したら、シニアの方から圧倒的に注文が殺到したんですよ。
外山:へぇ〜。
吾郎:へぇ〜。
高田:後は、(吾郎さんに)ちょっと”軽い”を表現して頂いて・・・
外山:あははは(笑)

すると、吾郎さん、「軽い、軽い〜」と言いながら、ふわふわと放り上げたり手振りをしたりで、

高田:あ、下手です。(きっぱり)
外山:あはははは(笑)
高田:軽いですねぇ、って指で喋るんですよ。

と、ボイスレコーダーを指先だけで挟んで持って見せ、それだけ軽いことを説明。そうやって見せることで軽いイメージを持ってもらえると。ちなみにゴロネット価格4,980円だそうです(笑)

吾郎:(高田さんの説明に)引き込まれますね。
外山:そうですね。ねぇ、吾郎さん、どうでしょう?そういう通販番組の素質ありますか?
吾郎:(^^;)
高田:それはもう、すっごくね、表情の中に心が出られる方ですから、ショッピングは100%向いてます。
吾郎:本当ですか?
高田:はい。
外山:ねぇ。
吾郎:ああ、じゃぁちょっと何か、お仕事に困ったときにはよろしくお願いします。
外山:あはははははは(笑)

そこかよぉ〜


さて、エンディングですが、今回、高田さんから素敵なお言葉が;

高田:僕は伝えることっていうのは、“伝わっていないものをどうして伝えるか”っていうのもすごく僕のチャレンジだったんですよね。だから、ゴロウ・デラックスさんでは本の中の本当の魅了を掘り起こして伝えているっていうのは、僕が商品を紹介してきた30年間と一緒じゃないかなと思ったんですよ。だから、その本が何万人、何百万人の方に影響を与えるような、この番組だなというのを感じましたんで、すごくいい時間を過ごさせて頂きました。
吾郎:ありがとうございます。いやぁ〜、嬉しいですねぇ。
外山:嬉しい。

と、こうやって言葉で伝えて下さると、本当に嬉しいですね。


最後は山田くんのハンコ。さきほどのテレビショッピングでカラオケを紹介している映像から、カラオケで100点出した高田さんを。


(17.04.23 up)



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