ゴロウデ・ラックス'17年03月放送分

 

'17年03月放送分
第240回放送
17.03.02
第241回放送
17.03.09
第242回放送
17.03.16
第243回放送
17.03.23
第244回放送
17.03.30



♪番組の説明

祝・4年目突入!!『ゴロウ・デラックス』とは…?
SMAPで一番おしゃべり好きの稲垣吾郎がMCを務める業界唯一無二のブックバラエティ
毎週1冊(課題図書)、巷で話題の本からベストセラーまで様々なジャンルの本を深く紹介!!
さらに、
大御所作家先生からまだテレビに出ていないニューキャラまで幅広いゲストをお迎えし、トークする番組。


 

第244回放送 '17.03.30 24:58〜
放送7年目突入直前SP!豪華漫画家・総集編 (ちばてつや/藤子不二雄(A)/さいとう・たかを/秋本治/魔夜峰央)

久々に総集編。いつもなら総集編=過去映像部分は未公開があるのですけど、今回は未公開映像はなかったのは残念。

それでも、冒頭の吾郎さんと外山さんのトーク部分は新収録。

吾郎:こんばんは。
外山:こんばんは。
吾郎:ゴロウ・デラックス、稲垣吾郎です。
外山:外山惠理です。
吾郎:さぁ、ゴロウ・デラックス…
外山:何と!
吾郎:何と!
外山:7年目ですよ、この4月で。
吾郎:すごくない?!
外山:はい!

今夜は『ゴロウ・デラックス 7年目突入特別企画 大御所漫画家スペシャル』です。最初に取り上げるのは、ちばてつやさん。

外山:ちばてつやさん。
吾郎:もう、すごく良い方。
外山:ねぇ?マンガ教室。
吾郎:うん。
外山:描いてくださらないですよ、普通。
吾郎:そうですよ。
外山:ねぇ?
吾郎:スタッフがねぇ、図々しいから頼むんですよ。
外山:吾郎さんだって、『吾郎さんへ』って。
吾郎:ダメ元で頼むんですよ。そう、ダメ元で頼むんですよ、スタッフって。テレビ局の人って。
外山:そうですね。
スタッフ:(苦笑)

そして、VTRではちばてつやさんのマンガ教室のときの映像。
2015年1月15日放送、ちばてつやさんが、ご自身の漫画『あしたのジョー』のジョーをスタジオで描いてくれるという貴重な映像部分。

吾郎:ちょっと、先生の“ジョー”、見たいんですけど。
外山:先生のジョー。
ちば:私が描くの?
外山:描いて頂いてもいいですか?

そして、キャンバスに向かって座り;

ちば:じゃぁ、左向きのジョーを。
外山:はい、お願いします。

そうして、マジックでサクサク描き始めたちばさん。

外山:ああ!格好いい!!
吾郎:絶対、持って帰ろう!!

って、職権濫用ですよ、吾郎さんw

外山:ええ!!
吾郎:ええと、僕は、“稲垣吾郎”って・・・
外山:ちょっと、もう!!

という吾郎さんのおねだりに、『To GOR♡』と書いて下さいました。
もちろん、”ちばてつや”のサイン入り。
外山:うわー!!!すごい!!

というより、ずるーい!!

外山:羨ましいぃ!!!
吾郎:(満面の笑み)
外山:嬉しそうなんだけど!(笑)。うわぁ〜、すごい!!

マンガ教室の映像の後、『あしたのジョー』の最も有名なラストシーンについて;

外山:この、最後のシーンのことも伺いたいんですけど。あれは、ジョーは亡くなっちゃったんですか?
吾郎:私は描いてる時は・・・どういう気持ちで描いた・・・もう、何しろ、自分の持ってるエネルギーの全てを出し尽くして、いわゆる、何ていうんですか、抜け殻みたいになった。ただその姿を描きたかったんで。生きてるとか死んでるとかは何にも考えてないんですよ。
吾郎:でもなんか、そういう印象だったよ、僕も子どもながら。どっちかにしなきゃいけないってことは無かった。これは死んだのかどうかって。ラストシーンも、原作とは少し変ったんですか?
ちば:そうですねぇ。まぁ、ラストシーンは色々、(原作の)梶原(一騎)さん(?)も考えてくれたんですけど。どうも、その、『これだ!』っていうものが見つからなくて、私も随分、迷って。締め切りが過ぎちゃってるのに苦しんでたんですよね。そしたら、たまたまそのときの担当してくれた編集の人が、乾物屋の紀子(ヒロインキャラ)とジョーがたった一回だけデートする場面があるんですけど。
外山:あ、はいはい。
ちば:そのエピソードを私は描いて、すっかり忘れてたんですけど、そしたらその中に、自分はその…真っ白に燃え尽きたいんだと。ブスブスくすぶった人生じゃなくて、真っ赤に燃えて真っ白な灰しか残らないぐらい燃え尽きたいという、そういうことでボクシングをやってるということでね、小さなコマの中にね、ジョーの手がね、こう…アップになってる小さいんですけどね。その絵を見たときにあの場面(ラストシーン)がパーンと思い浮かんだんですね。
吾郎:へぇ〜。
ちば:あの、その…リングサイドで…
吾郎:うな垂れて…
ちば:ええ。それで一気に描けたんですけど。

最後に宣伝スポット。
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続いては藤子不二雄(A)さん。

吾郎:藤子不二雄(A)先生。朗読も一緒にして下さいましたね。
外山:そうなんです。『ドーン!!』って。
吾郎:笑ゥせぇるすまん。

と、簡単に2人のトークを挟んだ後は、プレイバック映像として2015年7月16日に放送された『笑ゥせぇるすまん「途中下車」』の朗読をした部分が流れます。
藤子不二雄さんが喪黒福造役、吾郎君は喪黒に声を掛けられる半出という中年サラリーマン。
日々、真面目に通勤しているが、喪黒に一度ぐらい帰り道に途中下車をしてもいいのでは?と唆される。

藤子:僕は毎日、小田急線で電車通勤してるんですよ。帰りに下北沢って言う駅に止まる時に駅越しにね、マンションが見えるんですよ。ある時に、とっても素敵な、外山さんみたいな女性が
外山:(笑)
藤子:夕涼みしてたんですよ。あ、可愛い子だなぁ、って思ってたの。(一方でホームには)ちょっとこっちに定年間際の真面目そうなおじさんがいたわけ。それからね、10日後にまた同じ電車に乗ったら、またおじさんが居たわけね。おっ、面白いな。下北沢どうだろう、と思って行ったら、その子は居なかったの。おじさんがね、心なしか寂しそうな顔をしてたんですよ。
外山:へぇ〜!
藤子:あっ、これは使える!と思ってね、できないかなって。
外山:なるほど!モデルのおじさんも居たんですね。
藤子:そうです。これ全部ね、想像だとね、なかなか上手くいかないんですよね。

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3人目はさいとう・たかをさん。

外山:さいとう・たかを先生。ゴルゴ。
吾郎:特に僕がやっぱり銃とかを好きになるきっかけを与えてくれたような作品なので。
外山:締切日ですよ。
吾郎:よく行くよねぇ〜。
外山:ねぇ?

いや、まぁ、とはいえ、吾郎さんのスケジュールに無理矢理合わせてもらったんじゃないんですか?(笑)

そのさいとう・たかをさんがゲストのゴロウ・デラックス(2016年7月21日放送)をプレイバック。この日は、スタジオ収録ではなく、実際に、作業場にお邪魔してのロケ収録でした。

吾郎:今、ちょうどされようとした作業というのは、これから何を?
さいとう:ゴルゴの扉(絵)をね、置いてあったんですよ。

作業を横で見せていただくと、簡単なコマ割がされた紙に、いきなりマジックでゴルゴ13の眉毛を描き始めました。

吾郎:下書きはされないんですね。
さいとう:そうなんですよね。私はもうね、20代ぐらいから下書きしない。表情が出なくなるんですよ、下書きをしたら。なぞることになるでしょ?
吾郎:はいはいはい。そういうもんだと思ってました。
さいとう:なぞるとね、表情が出てこないんですよ。まぁ、自分だけそう感じるのかもしれないけど。
外山:でも、頭の中でもう、出来上がってるってことですよね?
さいとう:いや、出来上がってるっていうか、まぁ、そうでしょうけどね。

そのまま暫くの間、そのままゴルゴが仕上がっていく過程を見せて頂きます。

吾郎:ゴルゴは今、何回目なんだろうね。
外山:ねぇ。先生、もう、48年?でしたっけ、ゴルゴ。
さいとう:そうですね。
吾郎:これが一番新しいゴルゴだし、それが見れてるっていうのはすごいことだよね。

15分後、ゴルゴの絵の部分が完成。

次に流れた映像は、漫画を描く上で参考にする“資料室”。ゴルゴといえば銃ですが、300挺もの様々なモデルガンなどが保管されている部屋に。

吾郎:うわっ、うわっ!すごいですね。僕、銃、大好きなんですよ。
外山:うわぁ〜。
吾郎:はい、本当に好きなんですよ、子供の頃から。
外山:こんなに?!
さいとう:もう、銃だらけですよ。

そして資料室のモデルガンを手にしながら;

吾郎:僕、(ケースに)入ってるこの姿で分かりますから。『ワルサーPPK』だって。
さいとう:(笑)
外山:本当ですか?!
吾郎:はい。要するに、あの、007ですよ、ジェームズ・ボンド。
外山:へぇ〜。
吾郎:(フォルダーから出して)ワルサー(の刻印)
外山:本当だ。
吾郎:ゴルゴの銃ではないですけどもね。

吾郎:こんなのも懐かしい。これ、南部十四年式って、日本の…旧日本陸軍とかが使ってた、南部製鉄が使われてる。
さいとう:よー知ってるな、さすが。ふふふ(笑)
吾郎:そう。ドイツの『ルガー』とかがモチーフにされた銃なんですよ!(笑)
外山:詳しいですね(笑)。ずーっとこの調子で喋ってますよ、さっきから。
吾郎:懐かしいなぁと思って。モデルガンとか大好きだったので。
さいとう:ああ…。
吾郎:じゃぁ、これはこういう武器の担当の方がいらっしゃるんですね、ここで描かれてる。
さいとう:警察からね、2度見に来ました。本物が無いかと思ったんでしょうね。
外山:へぇ〜。

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さいとう・たかをさんのゴルゴ13・第184巻は4月5日発売です!



4番目に登場は、秋本治さん(2016年12月22日放送)。

外山:秋本治先生。
吾郎:はい。
外山:お邪魔しましたね、アトリエにね。
吾郎:ねぇ。まぁ、ちょっとこれは最近のことですけども。秋本先生も本当に、両さんみたいな方かと思いきや。
外山:そう!
吾郎:穏やかな方で。

長期連載だった『こちら葛飾区亀有公園前派出署』が終了し、新たな作品に取り組まれている真っ只中にアトリエ(作業場)の方にお邪魔しました。BR>
吾郎:先生、今、何描かれてるんですか?
秋本:えっとね、西部劇の『BLACK TIGER』っていうやつを描いてます。
吾郎:へぇ。あ、これからやられるという?
秋本:はい。
吾郎:『こち亀』が終了しても、お休みとか全然無く、こうやって、今、やられてるんですか?
秋本:そうですね、その直後から、もうこれ(BLACK TIGER)のネームに入って。
外山:へぇ・・・
吾郎:へぇ・・・。
秋本:あんまり休むと、こう…、モチベーションが下がっちゃうんですよね。だから、終わった直後に、もう次のすぐ描いた方が、もう、(勢いで)行くんで。
吾郎:先生が生でね、こう…、“両さん”を描くところを見てみたいので、こちらにちょっと描いて頂いても…
秋本:あ、わかりました。
吾郎:いいですか?

そうして、こち亀の主人公・両津勘吉の左を向いた横顔をマジックで描いて下さいました。

吾郎:すごいね。両さん...
外山:ああ!
吾郎:いくつめの両さんなんだろうね。
外山:ねぇ〜、本当ですねぇ。
吾郎:横顔だったんだ。(と言ってるうちに完成して)ああ、すごい!!ありがとうございます!すごいねぇ!
外山:ねぇ、優しい顔。ニコッってしてる両さん。


そして・・・

吾郎:何か、お願いがあるんじゃない?
外山:えっ・・・(笑)、言わせます??(笑)
吾郎:ちょっとお願いが。
外山:あの…是非ですね、あの…ゴロウ・デラックスでお願いがありまして、あの、ここにいる稲垣吾郎さんをですね、あの、『BLACK TIGER』に登場させて・・・
吾郎:いやいや、そんなこと・・・僕から言えないよ(笑)
外山:(笑)
秋本:(笑)
吾郎:図々しいじゃないか。
外山:だから、私が言ってるじゃないですか(笑)
吾郎:え、いいですか?
外山:できますか?
吾郎:お願いできますかね?
秋本:何とかやります。
外山:あ。
吾郎:この世界にいけるんですよね?
秋本:だって、すごい銃に詳しいじゃないですか。もう、そのまま行けちゃう感じですね。
吾郎:僕、何、銃、持つんですかね?
秋本:あははは(笑)
外山:あははは(笑)
吾郎:まぁ、やっぱり先生の、今日、一日、お話させて頂いて、先生が僕に持ったイメージでやっぱり銃を選んで頂く…。
秋本:はい。
吾郎:とにかく、銃は持たせて下さい!
秋本:はい。分かりました(笑)

今描いている作品の中に・・・

秋本:こういう感じで稲垣さんが・・・
吾郎:あ、すごいすごいすごい。ええ、名前書いてあるよ!!見て!
外山:あ、これは探す楽しみが。
秋本:そうですね。
外山:ええ
吾郎:すごーい!!すごくない?
外山:すごいですよ。

と、オンエアでは実際の作品は放送されてませんでしたが、番組ではこの吾郎さんが登場した2017年2月号のグランドジャンプ『BLACK TIGER』をちらっと紹介してました。吾郎さんは、指名手配書の一枚に登場してました。髭生やして、確かに銃も持ってましたよん。

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秋本治さんの作品は、今も絶賛連載中です。
グランドジャンプにて「BLACK TIGER」,ウルトラジャンプにて「いいゆだね!」,ジャンプSQにて「Mr.Clice−ミスタークリス−」,週刊ヤングジャンプにて「ファインダ−京都女学院物語−」が連載中です。



最後、5人目に登場は魔夜峰央さん(2016年3月31日)。個人的にはパタリロが最初に思いつきますが、番組で紹介されたのは『翔んで埼玉』という埼玉をディスった本(汗)。

外山:翔んで埼玉、この漫画も衝撃的でしたね。
吾郎:はい。
外山:ちょっとびっくりしましたね。
吾郎:魔夜先生のオーラも独特で。
外山:ねぇ?

『翔んで埼玉』は2015年このマンガがすごい!で話題になった作品。東京都民は埼玉県民を蔑視し、東京では埼玉県民であることがバレてしまうと“埼玉狩り”が行われている・・・なんていうそんな状況が描かれているのです。

外山:これ、強烈でしょ?(笑)
吾郎:これ、すごいですね。

外山:どうやって思いつかれたんですか?
魔夜:それまで、実家の新潟に居たんですけども、まぁ、東京の方に出ようと、で、編集長に相談したら、西武沿線の所沢はとてもいいところだから、是非、出てきなさい。結局、所沢に4年間、住んでたんですが、そこの頃感じたのが、埼玉の人って、やっぱり東京に憧れてるんだな、って。何となく感じたんですよね。東京とか、赤坂とかに住みたがっているのを肌で感じて、それをおちょくってみたら面白いかなと思って描いてみたんです。

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(17.04.09 up)



 

第243回放送 '17.03.23 24:58〜
柴門ふみ「結婚の嘘」

オープニング。

吾郎:お願いします。
外山:お願いします。さぁ、今夜のゲストなんですが、恋愛をテーマにした大ヒット作を沢山、持っていらっしゃいまして。
吾郎:確かにドラマ化されてる漫画が沢山ありますよね。
外山:観てましたもん。
吾郎:観てましたよね。僕らの青春というか。
外山:ねぇ?

今夜のゲストは漫画家の柴門ふみさん。早速、スタジオにお呼びします。代表作に東京ラブストーリーやあすなろ白書を持つ漫画家さんですが、今回の課題図書は漫画ではなくエッセイ本。旦那様は同じく漫画家の弘兼憲史さんで、その旦那様との結婚生活の“実態”が綴られてます。

そもそもお二人が出会ったのは、柴門さんが学生の頃。大学時代に漫画研究部に所属していた柴門さん、弘兼さんから同人誌を売って欲しいという電話が弘兼さんから入り、それで会いに行ったのが最初だと。

吾郎:当時、弘兼さんはおいくつぐらいだった?
柴門:29ですね。
吾郎:それで交際に発展したっていうのは???

最初は弘兼さんのことを漫画家だとは知らずに会ったという柴門さん。柴門さんの漫画を見た弘兼さんは、「手伝う気があるんならうちの仕事場見に来る?」と声をかけたそう。

柴門:仕事場、その日、見に行って。
外山:
吾郎:へぇ〜。危ない!そんな人のところついて行ったらダメですよね。
外山:そうですよ。
柴門:あの…、すごくいい人だったの。この人絶対、いい人だと思ったんですよ、初対面で。
外山:へぇ。
吾郎:そういう勘というかね、ある…。
柴門:でも、ずっといい人だったですけどね、もちろん。
吾郎:(失笑)
柴門:何で笑ってるんですか?(笑)
吾郎:いや、課題図書読んだ後だから。
外山:あははは(笑)

最初は漫画の背景を描くよう言われた柴門さん、ただ、絵が下手だったので(と、柴門さんご自分で仰ってましたが、柴門さんと弘兼さんで絵のタッチが違ったということでしょう)、「君、もう手伝わなくていいよ」と、ご飯を作るようになったんだそうです。ただ、そのご飯も弘兼さんの方が上手くて、イチから教えてもらったとのことでしたが(笑)。

吾郎:まぁ、でもさ、(弘兼さんは柴門さんのことが)好きだったよね。
柴門:いや、誰にも親切なんですよ、うちの旦那(笑)
吾郎:ええ!!!
柴門:でも、私、当時は、すごい素直だったんですよ。
吾郎:当時は?
柴門:当時も!・・・あはは(笑)
外山:あはは(笑)

プロポーズの言葉も、柴門さんはあったといい、弘兼さんは無いとなり、「夫婦で話し合うと、記憶が違う」のだそう(笑)。

そんな結婚生活37年の中で経験した、旦那様への不満や、結婚生活のリアルな現実をつづったのが今回の課題図書『結婚の嘘』となります。本のタイトルが『結婚の嘘』とインパクトが強いものとなってますが、中の見出しも、『第一章 結婚観の嘘』『第二章 結婚の誓いの嘘』『老後は夫婦の絆が深まるの嘘』とあります。

柴門:(笑)
吾郎:衝撃的な結婚生活、夫婦生活の指南書というか。
外山:何か結婚って、ウエディングドレス着て、すごく綺麗にして結婚するから、これからすごく素敵な道が待ってるんじゃないかって、夢見ちゃいがちですもんね。
柴門:CMとかの演出された幸せファミリーに騙されちゃいけませんよ(笑)
外山:(笑)
吾郎:あるんだね、女性はね。
柴門:休日、みんなでバスケット持ってね、♪ララランってね、公演に、犬がいてね。無いですからね!
外山:あはは(笑)。でも、『結婚の嘘』・・・そもそも書こうと思われたきっかけっていうのは何だったんですか?
吾郎:
柴門:ああ、はい。その30年も結婚すれば色々ありますけどねー、みたいな事を話したら、すごい、そうだそうだ、みたいな反響があったので、本にしませんか、っていうお話を頂いたんです。
外山:ああ。
柴門:ママともとか、学生時代の友達とか集まったら、旦那の悪口しか喋らないですからね。
外山:
吾郎:それさ、非常に気になるのはさ、旦那様は読まれたのか?っていう。要するに、弘兼さんは読まれたんですか?
柴門:これは読んでないと思うんですけど、それまでに結構、雑誌の連載のエッセイとかで夫のことはもう、ずっと書き続けてるので、で、「また、嘘ばかり書いて」みたいなこと言うんですけど、いや、嘘じゃないんですよ(笑)
吾郎:お互い、でも、そうやって漫画とか読み合うというか。
柴門:時々、雑誌では見るんで、「ああ、(島耕作シリーズの)役職が変ってるな」って気付くんですけど(笑)、続けて読んでないんで、どういうきっかけで出世したかがよくわかってないですね。
吾郎:そのぐらいがいいのかな?


さて、ここで本の中身に踏み込んで、結婚生活について具体的に伺います。

そもそも、子どもに対する考え方で対立したそうで、子どもが絶対に欲しい柴門さんと、そんなに欲しいと思っていない弘兼さん。だけど、そういう弘兼さんを柴門さんが子どもは可愛いものだと洗脳していったとか(笑)。

そうして、2人のお子さんが生まれ、お子さんが小学生低学年と幼稚園児の年齢になった結婚9年目の頃、東京ラブストーリーの漫画を描いていて忙しかったこともあり、旦那様に子育ての協力をお願いしたそうですが、はっきりと断られたそう(爆)

吾郎:あまり家族で一緒に過ごしてはこられなかったんですか?
柴門:そうですね、正月の3日間以外は家庭にいない。
吾郎:連載が終わって、少しはお休みとかもらえるんじゃないんですか?
柴門:いや、ほとんど無かったですね。連載が終わったら(旦那は)自分の楽しい方に飛んでっちゃって…。
吾郎:ああ、遊びにいったりとか?
柴門:ゴルフとかに行くけども、なかなか(子育ては…)。それでも相当5回から10回ぐらいお願いすると、1回ぐらい、「じゃぁ、どっか行こうか?」
外山:家族だけで過ごすってことは、本当にほとんど無かったということなんですか?
柴門:ほとんど居なかったですね。特にどっか出かけるというときに。


ここからは柴門さんご自身の作品について。

吾郎:漫画を描くときに一番最初にすることって何なんですか?
柴門:私は、ええ…、登場人物。
吾郎:主人公はモテてる人じゃないですよね、ラブストーリーってもてちゃいけないじゃないですか。
柴門:主人公は読者が一番共感が持てるニュートラルな人にしなきゃいけないんです。
吾郎:ああ。

最初に連載を持ったのが少年/青年が対照の漫画雑誌誌(ヤングジャンプ)だったこともあり、編集担当者から、男性読者から反感を買わないように、『男が嫉妬するような男のキャラクターは描くな』と言われたそう。
とはいえ、女性読者にも見てもらいたいという気持ちがあった柴門さんは、東京ラブストーリーでは、脇キャラにモテるキャラをもってきたりしたそうです。そして、女性ヒロイン(赤名リカ)は、実際に身近に居た女性3人をモデルにして描いたそうです。男性を振り回すような、思ったことをそのまま言っちゃうような、そんなキャラクター。

柴門:結局、(自分は)ラブストーリーを書く作家にいつの間にかなってたんですね。で、自分の経験なんかだと、本当にもう、描けないわけですよ。そうすると現実世界でも、モテてる男、モテてる女の傍にいて、観察するわけですよ。そのモテてる男女の台詞とか行動パターンを分析すると、大体、行動パターンが読めてきて、漫画の中で動かせるんですよ。
外山:へぇ〜。
吾郎:まずモテてる人なんですね。
柴門:まずモテてる人です。

東京ラブストーリーの話に戻り、赤名リカが漫画の1巻の最後で『ねぇ、セックスしよ!』という衝撃的な台詞について、裏話を伺うと、話の進行上、第1巻の終わりには主人公と付き合っていないといけないはずだったのが、そのように進行してなくて、仕方なく強引にそういう設定にするために、『ねぇ、セックスしよ!』という台詞を言わせたんだそうです。

吾郎:その台詞がそうやって生まれたって、そっちの方が衝撃的ですよね。
外山:もう、言わせちゃえ!みたいな(笑)。でもね、描いた方だからいいんですよね。

そして、その東京ラブストーリーの続編が昨年発表されました。連載していたビッグコミックスピリッツが創刊35年の企画の一つで、東京ラブストーリーが終わって25年、そのまま25年経った世界を描かないかという話が来たそうです。


柴門さんが『あすなろ白書』を描かれたのは柴門さんが35歳、結婚13年目(1992年)に連載開始しました。子育てが一番大変な時期、息子さんが交通事故に遭ったりと言うハプニングもあったのに、この時期、旦那様も漫画以外の仕事までもが忙しくなり、全く子育てには関わってもらえなかったんだそうです。
『東京ラブストーリー』のときも子育てが大変な時期だったそうですが、私生活はそんな大変な状況だと、逆に、フィクションで楽しい世界を想像でき、それを描いていたんだそうです。

外山:あの、いつも一緒に(旦那様と)いたわけではないけれど、今までも、でも、離婚とかそういうことを考えたことは無かったんですか?離婚っていうのはしょっちゅう考えますけどもね。・・・?しょっちゅうでもないですけど(笑)。5年に1回、10年に1回…??(笑)
吾郎:弘兼さんの話も聞きたいよね。今日と同じぐらいの分量。同じ分量だけ。
柴門:あははは(笑)


最後はハンコ。漫画家さんの前でこういう作品を見せるのは大変と思いますが;

柴門:ちゃんと(目じりの)シワを・・・(笑)
山田:(汗)

と突っ込み入りました(笑)


(17.04.02 up)



 

第242回放送 '17.03.16 25:13〜
高見のっぽ「ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?」

オープニング。

外山:こんばんは。
吾郎:こんばんは。
外山:さぁ、今屋ですが、我々の世代はドキドキしながらね?
吾郎:そうですねぇ。
外山:小さい頃、胸をときめかしていましたよね?
吾郎:もう、真っ只中ですよね?
外山:はい。この曲を聴けば分かると思いますが・・・この方です。

そして、今夜のゲスト、高見のっぽさんが登場。バックに『♪できるかな』(1970〜1990年 NHK教育テレビ(今のEテレ)にて放送番組)のテーマソングが流れてます。吾郎さん年代の人には、懐かしいどころの話じゃありません。
高見のっぽさん・・・『できるかな』の番組放送当時は、高見映さんと名乗られていたと思うのですが、ノッポさんのイメージが強いのか、今はこちらの名前で活動されてるんでしょうか?

“高見さん”・・・というよりも、今回は“ノッポさん”と呼ばせていただきますが、『♪できるかな』の番組テーマソングに合わせて軽快なステップをしながら登場。黄色い紙を手にし、それを吾郎さんの目の前で折り曲げ、ハサミを手渡し真ん中を切るように促してます。

吾郎:チョキ、チョキ、チョキ・・・

そして、その切り取った紙を広げると、星型に紙が切り取られていたのでした。

吾郎:すごーい!
外山:今、一回切っただけですからね?
吾郎:そうだよね!?すごいね。
外山:すごい、ノッポさん!
吾郎:ノッポさんだ!!!


さて、改めて今回のゲストは、高見ノッポさん。もう、82歳になられてます。
『できるかな』の番組の中では、一切、しゃべらなかった(但し、最終回の除く)ノッポさんですが;

外山:嬉しいぃ〜。
吾郎:うわぁ〜、すごい!ノッポさん・・・あ、こんばんは。
ノッポ:こんばんは。

今回はトークバラエティですので、もちろん、声を出して喋って頂きます。

吾郎:あ!!!
外山:あははは(笑)
吾郎:しゃべっちゃった!
外山:ねぇ?
ノッポ:しゃべっちゃった!
吾郎:生の声だ!僕らにとっては憧れの方ですし。
外山:そうですよ。
ノッポ:大きくなられましたね。
吾郎:はい(笑)

今回の課題図書は、『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?』。この本では、子どものことを小さい人と敬意をもって呼び、小さい人との上手な付き合い方を書いた本です。

吾郎:“小さい人”って最初、何なのかな?って思うんです。
ノッポ:思います?
外山:そうそうそう。
吾郎:わかんなかったです、もちろん。
ノッポ:僕はね、あのね、“子ども”というのが、何かね、十把一絡げな感じがして、言えないんですよ。大人は単数でしょ?子どもの“ども”が付くと。
外山:あ。子“供”?
ノッポ:“ども”で。そうすると、やっぱり“小さい人”って言いたくなる。
外山:そっか。子ども子どもって言ってましたけど。
吾郎:僕も外山さんも独身で、あんまりお子さんに対する接し方が慣れてる方ではないよね。
外山:そうですね。
ノッポ:そう?
吾郎:僕はそうなんです。どうしていいか分かんなくなってしまうことが多くて。
ノッポ:ああ、あります?言ってみればね、大きい人とどうやって付き合いますか?それと同じように、他の大人に対する敬意と同じように、小さい人と接すればいいんだから、難しくないです。
吾郎:そうやって仰ってくれてるんだけれども、ついね。目線を下げてしまったりとか。
ノッポ:ああ、ダメです。
吾郎:逆にダメなんですか?バレちゃうんですよね?
ノッポ:彼らは賢いですからね。
吾郎:そうですよね。
ノッポ:目線下げる必要、無いですよ。自分と同じ目線です。それが、だって相手が自分と同じ(人間)だから。それと同じように。
吾郎:そっかぁ〜。

最初の朗読。吾郎さんが、『できるかな』の番組作りについてノッポさんが語った部分を朗読します。
ノッポさんとしては、子ども受けを狙わない番組作りを心がけたという。流行のテレビやアニメのポーズをしたり、なんていうノッポさんの趣味に合わない事は、断ったりしていたそうです。

吾郎:今、仰った部分だよね。小さい人達に対して、子ども扱いするわけではなくて。
ノッポ:そうですね。
吾郎:だから何か、ちょっとこう…、大人っぽかったよね?子どもから見ると、番組が。ね?
ノッポ:そう。
吾郎:やってることはすごく子供向けだったりするんだけども。
ノッポ:幼稚園の先生なんかがスタジオ観に来た時にね、『ノッポさんはね、子どもの心がよくわかってる』と仰ったんですよ。私は分かってるとかそういうことは全然考えてない。ただ、私が自分の好みとか趣味でやったことが、そのまま向うに受け入れられてたってことがね、その(幼稚園の先生の)言葉で分かったから、ああ、(このままで)いいよなってのが分かった。
吾郎:そもそも、何でノッポさんは喋らないんですか?
ノッポ:やっぱりね、動きが面白かったんです。工作番組だけど、手順を教える番組じゃない、工作の楽しさを教える・・・だとすると、変な喋りをするよりも、音楽に乗って全編動いた方がいい、って、それで(キャストに自分が)選ばれた。

元々は、NHKの他の番組で着ぐるみを来て踊ったりしていたところをスカウトされたそうです。

吾郎:元々、ノッポさんの前はノッポさんじゃないんですよね?それは何をされてたんですか?俳優さん?
ノッポ:そう。まぁ、俳優と言うとおかしいけど、例えば音楽番組とか司会とかね。
吾郎:タレントさんというか?
ノッポ:タレント・・・まぁ、芸人。
吾郎:芸人さん・・・今で言うと。試行錯誤・・・
ノッポ:して。
吾郎:これと言ったものが当時あったわけじゃないから、色々やって?司会をやられたりとか?
ノッポ:そう。やってた。でも、ノッポさんになったでしょ?当人としてはね、ノッポさんがこんな風に後々まで、自分の名前につくとは思わなかった。
吾郎:一つの役柄だと思ってた?
ノッポ:そう!そう!その通り。
吾郎:ねぇ?
ノッポ:芸人さんとして、私がやる役柄だと思ってた。
吾郎:そう、高見さん、イコール、ノッポさんになっちゃった。
ノッポ:なっちゃったから、当人としては、芸人さんとしては悩みました。でも、もう今は悩んでません。そうそうそう。貴方たちみたいな可愛い顔を見るとね、そっちの方が嬉しいから。だから、ノッポさんって言ってもらってもね、全然平気です。

外山:吾郎さん、今日はノッポさんが、プレゼントを持ってきてくださったということで。
吾郎:本当ですか?

そうしてノッポさんが取り出したのは、ノッポさんが今被っているのと色違いのチューリップハット。この日、番組ではノッポさんは緑の帽子をかぶってましたが、吾郎さんにはキャメル色の、外山さんにはピンク色の帽子を渡してくださいました。どちらも実際に使ったもののようで、キャメルの帽子は実際に放送で使われた2代目の帽子なんだそうです。ここからはその帽子を被って収録です。

吾郎:(笑)
外山:あれ、金田一(耕助)さんじゃないですよね?違いますよね。
吾郎:・・・(笑)。いやぁ、テンション上がるね、これ被ると。
外山:ねぇ?

ここで、番組『できるかな』の最終回について。それまで一言も喋らなかったノッポさん、最終回で、この日が放送最終回であること、次にバトンタッチする番組の紹介をノッポさん自らの言葉で行われました。そのときの映像が流れます;

吾郎:いや、何かちょっとさぁ、ちょっと鳥肌立つね。何かちょっと感動するよね?しかも、何か前もってこう…リハーサルして喋ることとか決めたって感じじゃなくて、あの、流れのまんまね。ちょっと息が切れてる感じとか。
外山:ねぇ、もう…あのとき一所懸命(いろんな動きを)やってね。(ナレーターの)おねえさんも、『あれ、今、誰か喋った?』って。
吾郎:おねえさんが緊張してるのが伝わった。おねえさん、絶対緊張してたよね、あの瞬間。
ノッポ:あのとき、だから、『僕、喋る』って言ったんだけど、喋ってからハッと思ったから、『あ〜あ、喋っちゃった』ってそう言ったんです。
吾郎:そっかぁ。これはスタッフの方は何とおっしゃってたんですか?最初から、打ち合わせで喋るって(予定だった)?
ノッポ:(手を振って否定)。私は自分がいい声だから、みんなに聞かせよう!って(笑)
外山:へぇ。
吾郎:確かに。
ノッポ:そしたらね、(テレビを観ていた)みんなは、「こういう声で喋ってた」って、こういう風にみんな言ってくれた。この声だよって。
吾郎:あ、イメージ通りだったんですね。
ノッポ:イメージ通りだったから。とっても幸せでした。
吾郎:そっか。喋ってみてイメージと全然違ったら、ショックだし。あ、でも、よかったのかな。そこで喋って頂いて、また今に繋がって。
外山:私、びっくりしたんですけど、「できるかな」って色々ノッポさんが器用に工作やってたじゃないですか。
吾郎:はい。
外山:この本を読ませて頂いたら、実は不器用だったって書いてあってびっくりしたんですけど!

ノッポさん曰く、不器用だから一所懸命やったのだと。音楽に乗って演じることで、上手に見えたのだといいます。

吾郎:「できるかな」だからいいんじゃないですか。できるか一瞬、不安に見えても。
外山:できるかな?
吾郎:うん。如何にもこの方、器用だなっていう風じゃなくて、2人でちょっとケンカとかすったもんだしながら、できるかできるかっていう不安とかもエンターテイメントだから。
ノッポ:やさしいこと言ってくれますね。
吾郎:だから、それも面白かったんですね、惹かれたから。


さて、ここからは課題図書に書かれた”小さい人”との上手な付き合い方について。

小さい頃に父親がノッポさんに言った言葉:「あなたは強いヒトですからね」というのが今でも忘れられないと。

吾郎:大人の一言というのは子どもにとっては忘れないんですね。だから、(言葉に)気をつけなきゃいけないってことだよね。
外山:そうですね。


 ノッポさん流 小さい人との付き合い方
   丁寧な挨拶できるかな

こちらが敬意を払って接すれば、それを感じ取って対応してくれると。
吾郎:甥っ子がいるんで、僕は。
外山:ほら、いるんじゃないですか、まわりに。
ノッポ:いくつ?
吾郎:ええ、高校生、中学生、小学生。この間、姉と食事に行ったんですけど、その甥っ子と。姉がお手洗いに行った瞬間、2人っきりになってしまいまして、どうしていいかわかんなくて。
外山:えっ?
吾郎:何を話したらいいのかわからなくて。すっごい緊張しました。
外山:えっ、一番上のお子さんですか?
吾郎:いや、下の子。
外山:小学生?
ノッポ:話しかけるようになって。
吾郎:話しかければいいんですか?
ノッポ:そうです。できるから。やって下さい。


 ノッポさん流 小さい人との付き合い方
   正直な対応できるかな

大人には嘘をついてもいいけど(笑)、子どもにはなるべく嘘を付かない方がいいとノッポさん。子どもは嘘をつかれたという事がばれると、それだけ傷つくと。

吾郎:何か恥ずかしい思いとかの方が覚えてますよね。嬉しい思いよりも。僕の一番、古い記憶というのは、デパートの中で父親と間違えて男の人のジーパンのこのお尻のポケットを掴んでしまった。
外山:あぁ、可愛い。
吾郎:だから、お父さんのこれぐらいの(お尻ぐらいの位置の)大きさだった僕だから、まだ身長、このぐらいの僕なんですよ。たぶん、4、5歳ですよ・・・3歳、4歳ぐらい。すっごい恥ずかしい思いをしたんです。顔真っ赤にして。その人もビックリしてたから、僕のことビックリしたんです。パパなんて言われて。とにかくそん時のことだけ一番、鮮明に覚えてる。

そのときの相手がノッポさんだったらよかったんでしょうけどねぇ〜。

吾郎:いやいや。そんときノッポさんは現れてくれなかった。
ノッポ:いや、でも、そういうことなの。
吾郎:多分、それが、もしかしたらトラウマになって、わりかし恥ずかしがり屋で人見知りの子になってしまったかもしれないです。
ノッポ:今は?
吾郎:今もそうかも、そういうところがあるかもしれないです。やっぱりこれは気をつけなきゃいけないというか...。
外山:本当。
吾郎:そんなの子どもは忘れてくれだろうなと思いきや、ね、いつまでも忘れないんだろうねぇ。対等に、ちゃんとお友達になるし。
ノッポ:本当のお友達になる。
外山:ちょっと子どものコミュニケーション、ねぇ?
吾郎:勉強になりましたよ。



さて、番組終盤に、『できるかな』を模した実演コーナー。
音楽にのってステップを踏みながら、冒頭の星型を作ったときと同じようにピンク色の紙を折り始めました。ここでノッポさんが言うように丸みを帯びたようにハサミでカットすると、開くと桜が出来上がりました。ただし、外山さんだけは、身長差がありすぎてノッポさんの実演が見えず、ギザギザのマークにしかならなかったですが・・・。
最後には、ノッポさんと吾郎さんで、タップを披露して終了。まぁ、いきなり言われても吾郎さんのタップは雰囲気だけですけどねー(笑)


番組としての〆はもちろん、山田くんの消しゴムハンコ。ノッポさんとゴン太君のハンコを飛び出す絵本のように細工してました。色々と工夫してますね。


(17.03.26 up)



 

第241回放送 '17.03.09 25:13〜
秋山竜次(ロバート)as子役・上杉みち「クリエイターズ・ファイル Vol.01」

外山:今夜のゲスト、上杉みち君です。

と、番組冒頭、いきなりのゲスト紹介です。

先週の続きでゲストは秋山竜次さんですが、秋山さんが劇団えんきんほうという劇団所属の子役・上杉みちというキャラクターに扮してます。しかも、実際に子どもサイズに見えるよう、外山さんよりも少し後方に座して、画面上は外山さんと比較して小さく見えるよう工夫が(苦笑)。今回は、スタッフさんも巻き込んで大変です。

吾郎:こんばんは。
外山:こんばんは。

じっと座たまま、もじもじしているみち君。そのみち君に優しく話しかける吾郎さん。

上杉:えっと・・・
吾郎:あれ、どうしたのかな?
上杉:もう、自己紹介ってしていいの?
外山:して下さい。お願いします。
上杉:えっと、上杉みちです。6歳です。
吾郎:おお。6歳の割りにはね、何か、しっかりしてるね。
上杉:でも、ちょっと恥ずかしい。

と、こんな感じのキャラクター・みち君で、今回の放送は通します。

吾郎:あれ、みち君、ちょっと緊張してるのかなぁ?
上杉:だって(バラエティ番組に)出た事ないもん。
吾郎:あ、役者さんだから、こういうバラエティみたいなのは初めてなんじゃない?ねぇ?
上杉:確かに、ドラマや映画はよく撮影で出ることはあるんですけど、こんなのは、初めて【照】
外山:かわいいぃ〜(笑)
上杉:でも、遠近法じゃないとダメなので。
外山:(笑)
吾郎:(笑)
上杉:えっと、僕は劇団・・・・・ねぇ、ママ、僕、あの話、していいの?
吾郎:ママ、(スタジオに)来てるのかな?スタジオにお母さん・・・ああ・・・
母親:こんばんは。

ちゃんと母親役の女性も仕込んでいます。リアリティがある設定に!

上杉:ママ、劇団えんきんほうの話ってしていいの?
母親:いいよ。
上杉:ねぇ、ちょっと台本見せて。

そうして、お母さんがみち君が座っているポジションまで台本を見せるために近づきますが・・・

吾郎:あれ、お母さんまで小さくなっちゃってるよ!
外山:あははは(笑)
吾郎:おかしくない?
外山:あれ?(笑)
吾郎:みち君、大丈夫かな。一回、止めた方がいいかな?大丈夫?
上杉:えっと、今日は劇団えんきんほうからやってきました、上杉です。よろしくお願いします。BR> 外山:お願いします。
吾郎:はい。何かでも、距離感がおかしいから、すごい喋りづらいねぇ?
上杉:えっと、距離感とかそういうのは、えっと、ママが言っちゃいけないって言われたので。
吾郎:あれ?!実際は大きいのかな?みち君は?

   【ゴロウさん・・・ルール違反ですよ】

上杉:いや、僕は、遠近法の状況でしかお仕事ができないんです。ねぇ、ママ、それでいいんだよね?
母親:うん。合ってる、合ってる。
上杉:だから、あまり距離のことは言わないで下さい。

と、みち君がお願いしているにも関わらず、別アングルからのカメラがみち君を撮影しています。編集では、吾郎君の正面に外山さんが座り、その外山さんの横に小柄なみち君が座ってインタビューを受けているという風に見えていたのが、外山さんとみち君は別撮りで、しかも、みち君は外山さんよりもやや後方に座っているという映像が映し出されました。

が、この部分は放送NGってこで、一旦、保留。

吾郎:あ、ちょっとね。入れるのもね。
外山:今、吾郎さん、言っちゃダメっていう。
上杉:吾郎さん、僕のママ、吾郎さん好きなんだよ。
外山:ああ、そうなの?
吾郎:お母さん、ありがとうございます。
上杉:ねぇ、ママ?
吾郎:お母さん、何か手に持ってるのは、それは?
母親:あ、みち君のジュースをちょっと….、はい。
吾郎:ジュース好きなんだ、オレンジジュースが?
上杉:うーんと、一番じゃないけど。

一番はおばあちゃんが作ってくれる生姜茶?だそうです。

上杉:で、吾郎さん、何でさ、あのさ、髭がはえてるの?
外山:(笑)

みち君以上にファンの方が気になってましたが、吾郎さんの回答は;

吾郎:何か、気分転換で。

と、いともあっさりと即答。うーん、何も無いならそろそろ髭を剃って。いや、実は何か別の仕事があるっていうなら黙ってますが。。。

上杉:へぇ〜。
吾郎:おかしいかな?
上杉:パパも髭はやしてるぅ。
吾郎:あ、お父さんね。何かちょっとさぁ、外山さんさぁ、遠近法は分かるんだけど、みち君6歳じゃん。小っちゃすぎないかな?(笑)
外山:(笑)。思いのほか小さくなっちゃった…
吾郎:6歳、そんな小さいっけ?
上杉:・・・。
外山:もうちょっと私が下がってみますか?
吾郎:下がるとか言っちゃいけないんじゃない?
外山:あ、そうか(笑)
上杉:そうです、このままでもう、いてください。位置、決めちゃってるので。
外山:あははははは(笑)
上杉:もう、このサイズでいくって決めてるので。僕はこの距離で、テープが貼られた場所から動いちゃダメなんです。
吾郎:あ、こうやって喋った方が楽だね。
上杉:だから、こっち(みち君が座っていると想定されている方向に視線を)向いてください。全部決まってるんです、劇団えんきんほうは。



吾郎:ちょっと色々とね、質問コーナーにしていきましょう。

  1) 好きな食べ物は?
    アイス。特にピスタッチオ味。

  2) 演技の練習は?台本はどうやて覚えるの?
    何度も繰り返しママに聞いてもらって。
    覚えられないと監督さんに怒られる。

  3) みち君のデビューのきっかけは?
    幼稚園の演劇で主役になったのを見て、ママが応募した。
    三上監督に声をかけてもらって。
    ・・・ちなみにママと三上監督は繋がってるらしい。


ちなみに、みち君は、この三上監督の作品に多数出演してきたらしいです。今回は出演作の1つである原作本をみち君はもってきてくれてます。『名犬パックスとまほうの森』(桑内ゆうき作)【注意:もちろん、これもウソ設定】を、吾郎さんとみち君で掛け合い朗読を行います。

 みち(子供)
   パパ、パパ、パパ、もう名犬パックスには会えないの?
   パパ、もうパックスはいないの?
   ぼく…ぼく…早くパックスに会いたいよ。
   ぼく…またパックスと遊びたいんだ。
 吾郎(パパ)
   いいか、太陽。
   パックスはいるんだよ。
   パックスは今、あの不思議な森の中で
   太陽のことをずっとみているんだ。
   太陽がしっかりしていればいつかは会えるさ!

そして、ここから秋山さんのアドリブ朗読がスタート。

 みち(子供)
   ウソさ!そんなのウソさ!
   パパはそうやっていつもウソつくじゃないか!
   本当はパックスに会えないんだろう?
   僕、パックスに会いたいよ!

ちなみに、この部分は本当は台本では『ええ!本当なの?じゃあ僕…またパックスに会えるの?』と書いてあります(笑)。

 吾郎(パパ)
   (笑)
 みち(子供)
   ぼくパックスに会いたいんだ!会えるのパパ?
 吾郎(パパ)
   会えるよ!だからもう、泣かないって約束だ!
 みち(子供)
   約束はできないよ
   パパはいっつもウソさ。パパはいっつも僕を言いくるめるのさ。
   パパ、パックスは本当はいやしないんだろう?
   いるのか、この森に?パックスはいるのか?
   パパ…パパ…パパ…ペペ〜!!!ペペ〜!!!ペペ〜!!!
 吾郎(パパ)
   (笑)
 みち(子供)
   会えるのか?

そして、もちろん、こんなの台本にはありませんから、吾郎さんもここからアドリブ朗読スタート。

 吾郎(パパ)
   会えるよ、だから。この森でいつでも太陽のことをみてるんだよ!
   だから太陽がいつもいい子にしてれば、
   パックスは太陽を守ってくれるんだ!
 みち(子供)
   分かったよ。
   パパ…ぼくいい子にするよ。
   パパ、ぼくいい子にするから見ててよ。
   パパ…パパ…ペペ〜!!!ペペ〜〜〜!!!ペペ〜〜〜!!!
   ママ〜〜〜!
   ママはどこにいるの?いないんじゃない?
   ママ…ママ…メメ〜〜〜!!!メメ〜〜〜!!!
   僕のことを見てくれてるかな?
 吾郎(パパ)
   ・・・・・・みてるよ(笑)。太陽。
 みち(子供)
   パパ、ウソさ。
 吾郎(パパ)
   ウソじゃない。
 みち(子供)
   そうやって言いくるめてるだけだろ?
 吾郎(パパ)
   そんなことはないよ。ママのことも呼んでごらん、ちゃんと。
 みち(子供)
   ママ…ママは僕の味方さ。
   ママ…ママ…メメ〜〜〜!!!メメ〜〜〜!!!
   パパ…パパ…ペペ〜!!!ペペ〜〜〜!!!

と、ここまで何とか続けましたが;

吾郎:はい、カット!

さすがにこれ以上は無理でした(笑)

外山:あはは(笑)。吾郎さん…
吾郎:ごめんなさい。書いてないんだから、そんな台詞、もう。
外山:あはははは(笑)
吾郎:そんな長くないんだ!
外山:あはははは(笑)
吾郎:“ママ”なんて書いてないんだから。
外山:あはははは(笑)
吾郎:何で、『パパ』が『ペペ〜!』になるの?『パパ…パパ…ペペ〜!!!』って。
上杉:・・・・。

吾郎:ありがとうねぇ。
外山:どうでした、吾郎さんと共演してみて?
上杉:えっと、吾郎さんはやっぱりすごく上手いと思った。
吾郎:ありがとう。
外山:もう、みち君、汗かいて…
吾郎:ねぇ?


そして、先ほどの質問コーナーの続きの部分の映像が挿入され;

  4) 学校は楽しい?
    楽しいです。好きな子はいません。気になる子はいるけど。

  5) 三上監督とは家では何を話す?
    家に来たらすぐに風呂に入る。
    30分、入っちゃいけないと言われて、すぐに帰っちゃう。


そして、再び朗読直後に収録したであろうエンディングのトーク。

上杉:いつか共演するって約束ね。

といって、指切りをしようとしますが、これも遠近法だから合わないよねー(笑)

上杉:指きりげんまんウソついたらハリセンボン飲−ます!約束だからな!
吾郎:わかった。
外山:(笑)
吾郎:またじゃぁ、番組に来てね。いい子にしてるんだよ、ちゃんとね。

と言って頭をなぜてる・・・っぽい動きをする吾郎さん(笑)

上杉:近づきすぎだよ!!
外山:あははは(笑)
吾郎:もう、何なの?!

最後に山田君のハンコ。パックスも一緒ですが・・・

上杉:えっと、これ、パックスですか?
吾郎:パックスでしょ?
上杉:これ、パックスじゃない。僕のパックスじゃない!!
一同:(笑)
吾郎:違うんだよ・・・
山田:えっ・・・。これ、パックスです。
上杉:これ、だって、外国の洋犬でしょ?パックスは雑種さっ!
外山:そうだったんだぁ〜
吾郎:まぁでも。
山田:一所懸命作った…
吾郎:そう、作ったんだから、喜んであげてよぉ。
山田:みち君(のハンコ)は大丈夫ですか?
上杉:僕は大丈夫です。ありがとうございます。
外山:あはははは(笑)。素直w
吾郎:何が本当で何がウソかわかんなくなりました。
外山:ねぇ、わかんなくなっちゃいましたけど。では、今夜のゲスト、上杉みち君でした。ありがとうございました。
吾郎:ありがとう!
上杉:ありがとうございました。
吾郎:ありがとう!
上杉:ねぇ、今度、おもちゃあげる。
吾郎:ありがとうねぇ。
上杉:今度、折り紙あげる。
外山:ありがとう!

ここでスタッフさんから、【オッケーです!】との声が。

映像が引きになると、ホワイトスクリーンの前で、膝を立てた状態で身長を引く見せて立っているみち君の姿が映し出されました。苦労して撮ってるんだねぇ〜。

上杉:ありがとうございます。お疲れ様です。
外山:ありがとうございました、本当に。
吾郎:もう、(普通に立っても)大丈夫なんじゃない?
上杉:もう大丈夫ですか?

と言って、普通の二足歩行の秋山さんの身長に戻りました(笑)

外山:あははは(笑)
上杉:お疲れ様でした。
外山:
吾郎:こんな、取り上げてくれる番組、無いよ。
上杉:(笑)
外山:ね、大変なの、色々。ね?
吾郎:うん。
上杉:ありがとうございます。まさかこんなに取り上げて頂けるとは…
吾郎:本当だよぉ。ゴールデンじゃ無理だよ。
上杉:絶対無理ですね、はい。後半、ただのコント番組に。
外山:あはははは(笑)
吾郎:コントに付き合っただけだよ。
上杉:ありがとうございます。カメラマンさん、ご協力ありがとうございました。助かりました。あれが無いと無理なので。白布も急遽ありがとうございました。
吾郎:三上監督によろしくね。
上杉:はい。三上監督が車で下で待ってるんで。
母親:みち君・・・
上杉:ねぇ、何で三上監督が今日、送ってくれることになったの?
母親:しー。

収録が終わってオッケーが出てからもみち君キャラを演じ続ける秋山さんでした。


(17.03.19 up)



 

第240回放送 '17.03.02 25:13〜
秋山竜次(ロバート)「クリエイターズ・ファイル Vol.01」


オープニング。

吾郎:こんばんは。
外山:こんばんは。
吾郎:ちょっと今回は、今までにないパターンですよね。
外山:そうですね。
吾郎:台本読ませて頂きましたけど。
外山:ええ(笑)
吾郎:ちょっと不安ですけれども。

今回のゲストはロバート・秋山竜次さん。芸人さんなのでちょっと変な紹介をしちゃってますが、ゴロウデラックスですので、もちろん、本の紹介です。

吾郎:あれ、この番組のゲストに相応しい方ですか?
外山:そうですよ。もちろん!!
吾郎:本当ですか?こういう本も取り扱うんですか、ゴロウ・デラックスは?(笑)
外山:そうですよ!
吾郎:とは言うものの、すっごい面白かった。
外山:うん!
吾郎:どんな感じで登場するんでしょうねぇ?
外山:あははは(笑)
吾郎:素で来んのかな?
外山:さぁ〜?
吾郎:素って何なんだろうね、そもそもね。
外山:ええ、今夜のゲスト、秋山竜次さんです。

今回のゲスト秋山さん登場。ものすごく静かに秋山さんらしからぬ口調で;

秋山:お願いします。

と。えっ、これ、何キャラ?

吾郎:やだもう〜!!
秋山:古着評論家の武川です。

まぁ、そんなこんなで番組スタートです。今回の課題図書は「クリエイターズ・ファイル Vol.01」。ロバートの秋山さんによるコントパフォーマンスを1冊の本にまとめたもの。実際にいそうな(注意:つまり実際にはいない)クリエイターになりきり、インタビューに答えるというもの。フリーペーパーhonto+で2年前から掲載スタートし、同時にyoutubeで動画を配信、それが話題になり、今回、1冊の本(+DVD)の形で発売したものなのです。

秋山:何ですか、これ、ちょっと、(この番組に)ふさわしいんですか?みたいな、何かそのすごい心配な感じの紹介?!
吾郎:この番組は、芥川賞の作家の方とか。
秋山:知ってますよ、知ってますよ。
吾郎:、直木賞作家とか、作家さんを迎える番組なんですよ。
秋山:いや、僕もだから、作家ですから、今日は。
吾郎:(笑いながら)うっそぉ〜!
秋山:youtubeでね、色々連動して配信してますけども、あくまで本なんですよ、見て欲しいのは。付録で動画なんですよ。
吾郎:うん。
秋山:だからこの本の熱意。僕はこの番組に出てもいい人なんですよ!
吾郎:(笑) まぁまぁそこまで言われたらね。熱意がある方だったら。
外山:そうですよ。
秋山:熱意はありますから、本当に。


元々は、『フリーペーパーで4ページほど、何か好きなことをやりませんか?』と言われ、誌面上でコントをやろうと思ったのがスタート。設定するキャラクターは、逆に普段コントでやっていないようなキャラクターで設定しているようで、情報が無くてもイメージだけで勝手に作り上げていってるのだそうです。実際にはいないのだけど、いそうな雰囲気でコントを作り上げていらっしゃいます。

例えば、チームドクター。スポーツチームに専属の医師ですが、言ってること&やってることはメチャクチャなのだけど、撮影もリアルに状況を作り出して撮影したりして、そのズレが妙に可笑しい。

外山:え、あの治療法みたいなのって、嘘ですよね?
秋山:いや、あの…、もう、はっきり言います。この本の中、全部嘘ですよ!
吾郎:あはははは(笑)
外山:結構、信用しちゃいませんでした、何か?
吾郎:錠剤をここに(腕に載せて)テーピングするのはバレるよね?
秋山:あはははは(笑)
外山:あはははは(笑)
秋山:ボケすぎないようにしないと。
吾郎:知ってます。最後にちょっとボケますよね?
秋山:そうです、そうです。よくちゃんと分析して…
吾郎:分析しましたよ!何なんだろう、この面白さは!って思って。
秋山:全部ウソのページにちゃんと時間を費やしたんですね。
吾郎:費やしましたよ。

ここで、AD山田君がこれまで秋山さんが演じたキャラクターを全てパネルにしたものを持ってきてくれました。最初の頃は地味にフリーペーパーでやっていたものが、ネット上で話題になり始めたのがウェディングプランナー・揚江美子というキャラクターを演じたとき。『秋山に似たウェディングプランナーがいる!』『可哀想すぎるだろ!』ってことで話題になったのだとか?!(汗)

吾郎:インタビューする人間は同じ人間っていう設定なんですか?
秋山:そうですね、このクリエーターズファイル側の人間がっていう。
外山:どういうこと聞いて、っていうそういうことじゃなく?
秋山:そうじゃないです。もう、自分は直前まで名前と年齢と、いわゆる職業、あとはその場で何となくその場で組み立てていきながら。最初の1時間はマジでフワフワしてますよ。
外山:へぇ。
秋山:正直、3時間ずっと質問されるので、もう途中、訳わかんないですよ。

よく分からない職業の人を設定し、全く下調べなしでインタビューに臨むことから、自分の中の引き出しが早めに尽きてしまい、完全に支離滅裂なインタビューになってしまったこともあるよう。

吾郎:(旅館グループのCEO・大垣節子の場合)『お客さんがライバル』とか。いい事言ってるようで、ちょっとオカシイですよね。敵視しちゃダメですよね?
秋山:そう(笑)
吾郎:いや、僕、好きですよ。途中、怒っちゃうのとか好きですよ。
秋山:そうです、そうですそうです。(このキャラクターは)教え、厳しいんですよね。


そして、これは雑誌のインタビューという企画なので、インタビュー中にカメラマンによる撮影も入れたりして;

外山:カメラマンの方にもこだわりがっていう。ねぇ?
秋山:そうなんですよ。
秋山:毎回、ちょっと専門の方を呼んでみたり。例えば、(本に出てくるキャラクター)YOKO FUCHIGAMIさん(トータル・ファッション・アドバイザー)のときも、海外のめっちゃ若い方で色々ファッション撮っている人を呼んで、英語なんですよ、向うも。カシャカシャ撮って帰られたんで、あの人、マジ、大丈夫か?!と。
吾郎:はい。
秋山:で、出来上がり見たらこれで。やっぱり凄かった。
吾郎:あ、この写真がそうなんだよね。
秋山:そうなんですよ。
吾郎:だってさぁ、(本に出てくるキャラクター)重松(光)さんのときとか、テクニカル・サウンド・アレンジャーのちょっと(動画には)カメラマンさん、映りこんでたじゃないですか。
秋山:はい。はいはいはいはいはい!!
吾郎:あの撮り方とか、ちょっと本物っぽかったですもんね。
秋山:そうですね。
吾郎:卓上(に置いてあるものを)撮っちゃう感じとか。
秋山:すごいですね、はい。
吾郎:ああいうことですよね、本物使った方がいいっていうのは?
秋山:こんな、俺、ちゃんと感想言われたの初めてですよ。
吾郎:あははは(笑)
外山:あははは(笑)
秋山:イベントやったときすら、そんな濃い感想無かったよ。
外山:へぇ〜。

そして、この本の中だけでなく、帯にもキャラクターが・・・

吾郎:これ、帯すごくないですか、また?
秋山:帯がねぇ〜。また“ありがたい人”が書いてくれたんですよ。

と見ると、本の帯には、日本代表金メダリスト堀川正義(←もちろん、秋山さんが扮してます)さんのコメントとして『試合前、この本に助けられた。何度も何度も。家庭用と遠征用、2冊持ってます(笑)』なんていうのが載ってます。もう、この本は、何から何までウソなのです。

吾郎:秋山さん、楽しいでしょ?
秋山:あのね、マジ、こんなこと無いですよ。この、やってるときも楽しいし、今、それをメディアで語っていることも楽しいし。でも、ちゃんと文章も何回も直して、動画通りにしてなくて、やっぱりこっち(本)を重視してるので、いっぱいボケ足したりとか、色んなことやってます。何回も直しをしてました。


ここで、ストーフード・アドバイザー、セルス・C・グロースさんのインタビューを外山さんが朗読。

吾郎:ちゃんと読んだね。
外山:あははは(笑)
秋山:途中から急に恥ずかしくなった。ちゃんとプロの方に、綺麗な声で、しかも時間をかけてじっくり読んでもらうことじゃないのかもしれない、俺、今。
吾郎:(笑)

そして、吾郎さんも対抗して朗読を。

吾郎:もっと恥ずかしいやつ。では、この、ね、パール(川辺)さんですね。
秋山:トータル・脳ガズム・トレーナー
吾郎:一番おかしいんですけど、この方が。言ってることが、はい。

そして、このキャラクターの先生が提唱する『脳ガズム』について語ったところを吾郎さんが朗読してました。まぁ、一言で言うなら、脳でS○Xをするということですか?(汗)

吾郎:なんですか、これ?
秋山:やっぱり今日、僕、ゲスト、まずかったですか?
吾郎:こんな僕、テレビでオーガズムって言った事無いです。
秋山:よりによって、何でそこをチョイスしてくれたんですか?沢山ある中で、これ、一番、この中でシモに寄ってるキャラクター。唯一。
吾郎:あはは(笑)

この方は、いろんな脳ガズムのパターンを持っていて、触れ合わない、温度だけで感じあうというパーテーション・オーガズムを提唱されているんだそうです。秋山さん、実際にそれを実演までして下さいましたが、その実演を見ながらも、吾郎さん;

吾郎:あの、誰も突っ込みませんからね、この番組は。

つ、冷たい(爆)

秋山:(笑)
外山:あははは(笑)
秋山:いいんです。
吾郎:いいんですか?
秋山:こんなにおしゃべりできたら。
吾郎:本当ですか?でも、嬉しいよね。最近、コント番組少ないし、コント嬉しいよね。

連載はこれからも続くようで、ネタは月イチでは消化しきれないぐらい、思いついているんだそうです。

吾郎:馬場さんと大違いだね。真逆なんだね。
秋山:馬場はもう、本当に、ただ、料理をやってるだけなんで。
吾郎:これが同じメンバーってすごいよね。
秋山:あと1人はボクサーですからね。
吾郎:あははは(笑)
外山:そうか…。



この後、天才子役の上杉みち君が登場してくれます。

秋山:これ、劇団えんきんほう(=遠近法)という…
外山:あははは(笑)
秋山:劇団で。
吾郎:わかんないだけどね。
秋山:えんきんほうじゃないと出ないって言ってるみたいです。
吾郎:珍しいですね。バラエティ、出れないでしょ、普通は。
秋山:出れないです。だから、カメラマンさんのテクニックも問われるんで、そこで1回打ち合わせをしないと出ないって言ってるんですよ。
外山:あははは(笑)

ってことで、次週、30分まるまる上杉みち君スペシャルなんだそうです!!

・・・・・えっと、これは来週の放送はレポは難しそうだな・・・(不安)

(17.03.12 up)



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