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'16年8月放送分 |
第215回放送 16.08.04 |
第216回放送 16.08.11 |
第217回放送 16.08.18 |
第218回放送 16.08.25 |
♪番組の説明 祝・4年目突入!!『ゴロウ・デラックス』とは…? SMAPで一番おしゃべり好きの稲垣吾郎がMCを務める業界唯一無二のブックバラエティ 毎週1冊(課題図書)、巷で話題の本からベストセラーまで様々なジャンルの本を深く紹介!! さらに、 大御所作家先生からまだテレビに出ていないニューキャラまで幅広いゲストをお迎えし、トークする番組。 |
第215回放送 '16.08.04 蜷川実花「蜷川実花になるまで」 またまた今回もロケです。 外山:さぁ、今夜はゲストの方のお仕事場に伺いました。 吾郎:最近、ロケ多いですね。 外山:ねぇ、そうですね?もうね、入れば、あ、あの方!ってすぐ分かる。 吾郎:入ったらすぐ分かる?お邪魔しま〜す。 中に入ると、いきなり「赤」を基調とした室内。 吾郎:うわぁっ!すげ!何だこれ!色、色彩がアミューズメントパークに来たみたい。 外山:本当ですね。ごめんくださ〜い。 出迎えに来て下さったのは、蜷川実花さん。 外山:(事務所のデザインが)ぴったりですね。 蜷川:オフィスなので、入ってきたときにいっぺんに世界観がわかってもらえるようなのがいいなと思ったのと、びっくりしてもらおうと思って。 吾郎:びっくりしますよね。 蜷川:かなりやらかしてる感じですよね(笑)。しかも、ここ、賃貸なんですよ。 吾郎:えっ、やっちゃっていいんですか、それ? 外山:(@o@) 蜷川:でも、よく見ると、壁紙的なところしか貼ってないんですよ。だから出るときは白く戻せば普通のお家に戻るはず(笑) 外山:へぇ〜。 吾郎:中、とんでもないことになってそう! 蜷川:(笑) そうして、蜷川さんの作業場となっている部屋に。やはりこちらも真っ赤でした。 吾郎:すごい!! 外山:ええ!ここ、書斎ですか?! 蜷川:はい。 吾郎:ええ! 外山:真っ赤! 吾郎:落ち着かないんじゃないですか? 蜷川:意外と落ち着くっていう・・・ 部屋のエアコンまで真っ赤になってます(こちらも貼紙ですが(笑))。 吾郎:何か、すごい!仮面舞踏会みたいなものとか。 蜷川:何か好きで集めてたら、こんな感じになってしまい(汗)。撮影に使ったりもするんですけど。 外山:赤って興奮するじゃないですか、色的に?何か仕事するときに集中できるんですかね? 蜷川:そうですね。引っ越しても書斎だけは赤にしてるんで。こだわりの赤い部屋なんですけど。割と落ち着きもするんで。皆さん、ここにいらっしゃると、「あ、本当にそういう人なんですね」って納得されて。 吾郎:(笑)。そっかそっか。 さて、今回の課題図書は『蜷川実花になるまで』。これまでの半生を振り返ってのことが書かれてます。 カメラマンになるまで、普通であればそのような学校を出たり、アシスタントについて勉強をしたりという段階があるのですが、蜷川さんの場合は、誰にもつかずに、自由に写真撮影を始めたそう。 とはいえ、子供の頃から、演出家の父親の世界観と、キルト作家である母親の色彩感覚の影響を受け、センスは磨かれていたのかもしれません。 大学を出て最初に出した写真集『17 9 '97』(1998年)で今のスタイルは現れていて; 吾郎:この、色彩というかね、見たらわかる 外山:本当ですね。 蜷川:これが一番最初に、大学出てすぐに出した写真集なんですけど、割と今と全然かわんないんですよね、お花があったりとか。 吾郎:これ(写真の色)って元々ある色なんですか? 蜷川:そうです、そうです。全然、調整してない。 吾郎:後から色を足すって事は。 蜷川:こういう花の色を撮ってるだけで、そうやって探していくと、世の中割と、光にあふれてて、色にもあるれてて。 1996年、23歳のときに第7回ひとつぼ展でグランプリを授賞。ここで、演出家蜷川幸雄の娘ではなく、蜷川実花個人として認識されたといううれしさがあり、とても鮮明に覚えていると語っていらっしゃいます。 当時は、絶対に父親のコネは使いたくなかったと。なので、相当苦労されたようです。 吾郎:僕だったら、絶対、コネ使う! 蜷川:あははは(笑) 吾郎:絶対使う!! 蜷川:今だったらその方が早かったな、と思うんですけど。 吾郎:すぐ僕、自分の名前使いますもん、よく。 蜷川:本当ですか?(笑) 吾郎:お店予約するときとか。 蜷川:あはははは(笑) 吾郎:『すいません…』 蜷川:フルネームで言うんですか? 吾郎:『稲垣吾郎と申しますけど・・・』 外山:いやらしい。 吾郎:(笑) 2001年、写真集『Pink Rose Suite』『Sugar and Spice』で第26回木村伊兵衛写真賞授賞。この2冊の写真集は、片や旅先で撮影した風景もの、片や人物を中心としたもので、蜷川さんの作品の両面を写し出した物。また、2冊を同じサイズにしたら、書店で並べて置いてもらえるかもという、そんな考えもあったんだそうです(笑) 吾郎:何か冷静ですごい戦略的ですよね。情熱とか、若さの何か・・・ファッションというだけではなくて、何か、意外と。 蜷川:自分の作品が自分のものじゃないぐらい冷静に判断できる目と、何も見えないで猛進できる目と、その2つが欲しいなという風にいつも思ってるんです。 吾郎:ええ!すごいですね。自分のプロデュースとかマネージャーみたいなもんだよね。 そうして、母親になり、また生死に対する見方が変った部分と、一方で、母親=聖なるものというのを求めないでという反発とかもあったそう(笑)。 そうして2人目のお子さんができたときは、案外、状況を受け入れて、子供が生まれても作品は作り続けられるという、考え方も落ち着いてきたと。 吾郎:少し我々とは、みんな同じ世代だもんね。何か、変ってきますよね、40歳ぐらいになってくると。 蜷川:変るぅ〜。 吾郎:何かもう、受け入れられるというか。 蜷川:そうですよね。 吾郎:何か、こう思われようとか、自分はこうだって言っても、ちゃんと努力だけしてれば、決めるのはやっぱり世間だし。 蜷川:そうですね。何か、ちょっと突っ張ってたものがほどけるというか。 吾郎:ほどけます、ほどけます。自由になりますよね? そして、今、2人のお子さんを育てながら、仕事もされてるわけですが、限られた時間でやるという効率的になったのと、「諦めですかね」とおっしゃってましたが(笑)、神を降臨させられるようになるんだとか(爆) 吾郎:作家さんもおっしゃってますよね? 蜷川:そうでしょ?! 吾郎:もうこの時間は。 蜷川:降ろさざるを得ない(笑) 蜷川さんの最近の作品として、文春文庫の”夏の青春フェア2016”で5人の女性の作家さんの作品のカバー写真をてがけたそう。 蜷川:作家さんにしてみたらずっと書かれていたことの最後のパッケージだったりとか。CDでもずっと色んな方たちの作られた曲の一番最後の表面のコーティングというか、手に取るきっかけになるものなので、それはすごいいつもこう…背筋伸ばしながらというか、気合入れてやってますね。 外山:へぇ〜。すごくいい人ですね。 蜷川:いい人?(笑) 外山:何かもうちょっと違う感じの方かと思ってました。 世間一般では、怖い人だと思われているようで・・・(汗) 人を撮影するときのスタイルは? 蜷川:基本的にはその方の持っているものを撮らせてもらう感じなので、指示、全然しないんですよね。こういう気持ちで、とか。優しい顔をしてくれとか。 吾郎:あ、しないんですか? 蜷川:しないんですよ。笑ってくれもよっぽどのことがないと言わないし。 吾郎:笑ってくれ笑ってくれっていっつも言われますよ 蜷川:そうでしょ?笑えるか!って思うでしょ? 外山:あはははは(笑) 吾郎:『可愛いぃ〜』とか言われて。 蜷川:可愛いは言っちゃうかもしんないけど。何か、言葉で乗せるみたいなことが嘘っぽくて嫌で。それより何となく撮っていたら、満足してるかしてないかって分かるじゃないですか。喋んなくても撮って撮られて、意外と繋がるものがあるんで。 吾郎:女性と男性って違います、やっぱり? 蜷川:ふふふ(笑)。女性の方が安定して撮れるんですけど、男性はすごい好みが写っちゃうかな。 外山:へぇ〜。 蜷川:何かこう、より素直に写っちゃうんですよ。格好いい!って思ったら、格好良く写るし。みんなやっぱり素敵な人撮ってるので、基本的にはうきうきワクワクしながら撮ってますけど、その中でもズバ抜けていいときっていうのはありますね。 吾郎:へぇ〜、気になるね。 外山:今日は特別に吾郎さんを。 吾郎:本当ですか? 蜷川:すいません、こんな話の流れで撮るの、恥ずかしいですけど(笑) 吾郎:いや、僕は嬉しいですけど、緊張しちゃいますね。 外山:普段、本当こういう撮影(テレビの企画での撮影)はお断りされていると? 蜷川:そうですね。初めてです(笑) 吾郎:光栄! 蜷川:どうして今回、撮影、受けてくださったんですか?って聞かれたんですけど、シンプルに『吾郎ちゃんに会いたいから』って【照】 外山:あははは(笑) 蜷川:すいません。 吾郎:ありがとうございます。 蜷川:なので、頑張って撮ります。 そうして、蜷川さんがテレビの企画で初めて行う撮影会。事務所にしているお宅の玄関口に置かれたソファーで撮影会を行います。 吾郎:何か持ってるんですけど。 蜷川:(笑) 吾郎:何か持ってるんですけど。花ですか? 蜷川:(ソファーに)横になって頂きたくて。 吾郎:こんなスーツで、メガネで大丈夫ですか? 蜷川:最高です。ふふふふ(笑)。何なら(ネクタイを)キュキュキュと(緩めて下さい) と言われても、さほど緩めない吾郎君。堅いのねw 蜷川:(ソファーのクッションの上に)頭を載せていただき、足上げちゃっていいんで、楽な感じで。上半身しか写んないと思います。 吾郎:はい。アラーキーさん以来ですね、この番組で。 外山:そうですね。 蜷川:ああ!そうなんですか!光栄です。 撮影開始。シャッター音が静かに鳴っています。 吾郎:何かこう、撮られてて、不思議な、安心感がありますね。 外山:ええ〜、そうですか? 吾郎:うん。シャッターの切るタイミングとかが心地いいです。ちょっと偉そうですけど。 蜷川:嬉しいです。 吾郎:撮られてる立場からすると。 撮影は10分ほどで終了。その後、蜷川さんのスタッフさんと撮った写真をパソコンでチェックしています。 吾郎:朗らかな感じで、撮られててもさ。 外山:ねぇ? 吾郎:看護師さんみたいな感じ。はい、こちら。すぐ終わりますから〜。注射右手で〜 蜷川:痛くない注射を打つ人みたいとか。 吾郎:そうそう。何か不思議な・・・癒される感じ。 蜷川:女性には婦人科の先生みたいとか言われますね。 そうしてできた写真。 吾郎:面白い、何か(花の中に)埋まってて。よくわからないのがいいですね。 蜷川:はい。 吾郎:花に埋もれてる感じが。男の人でもこういう…、何だろうな、蜷川さんの、花とかさ色彩とかって、おかしくないしね。 蜷川:そうですね。でも、やっぱり稲垣さんに似合うんだと思います。 外山:ねぇ?そうですよね?私も、何言ってんだろうて思ってしまいました。 吾郎:(笑) 蜷川:誰でも似合うわけじゃないです。 吾郎:でも、何か、僕、あまり写真撮られるときの顔じゃないです。本当はもっとスカしちゃうかもしれない。 外山:違います? 吾郎:ちょっとこう、スカしてるのもあるけど。 蜷川:これはこれで格好いいですよ。 吾郎:本当ですか?いいですね、面白いですね。 蜷川:写真って面白いんですよね。 最後に山田君のハンコ。カラフルな色を使った作品に仕上がってました。 (16.08.21 up) |