ゴロウデ・ラックス'16年3月放送分

 

'16年3月放送分
第197回放送
16.03.03
第198回放送
16.03.10
第199回放送
16.03.17
第200回放送
16.03.24
第201回放送
16.03.31



♪番組の説明

祝・4年目突入!!『ゴロウ・デラックス』とは…?
SMAPで一番おしゃべり好きの稲垣吾郎がMCを務める業界唯一無二のブックバラエティ
毎週1冊(課題図書)、巷で話題の本からベストセラーまで様々なジャンルの本を深く紹介!!
さらに、
大御所作家先生からまだテレビに出ていないニューキャラまで幅広いゲストをお迎えし、トークする番組。


 

第201回放送 '16.03.24
魔夜峰央「翔んで埼玉」

いつもの番組オープニング、ですが・・・

吾郎:こんばんは。
外山:こんばんは。何か随分、大きな・・・

吾郎君と外山さんの前に現れたのは、なにやら巨大な鳥?!

吾郎:あら。可愛らしい。
外山:コバトン
吾郎:埼玉県民のゆるキャラ?
外山:マスコットなのね。
吾郎:草なぎ剛君が埼玉出身ですよ。

その言葉にコバトンがなにやら反応。そうそう、とか言ってるのかな?

吾郎:何、今の、それ?・・・この人、必要ですか、今?
一同:(苦笑)

ってことで、今回は埼玉がテーマのゴロデラなのです。あれ、ゴロデラって、そんな番組だっけ?と頭の中が『?』でいっぱいの中、昔の歌謡曲番組のように、『♪なぜか埼玉』(byさいたまんぞう)の生歌が。
いや、だから、この番組、何?(笑)


本日のゲストは魔夜峰央さん。魔夜峰央さんといえば、やはり「パタリロ」なのですが、今回の課題図書は「翔んで埼玉」。埼玉をdisってるマンガです。

外山:いいのかなっていう本でしたけど。
吾郎:すごいよねぇ。でも、やっぱり笑っちゃうし、面白いし。
外山:面白い。
吾郎:紙一重ですけどね。

ここで魔夜峰央さんを迎え入れます。「翔んで埼玉」そのものは1982年に描かれた漫画ですが、最近、注目を浴び始めました。私が見たのは「月曜から夜更かし」の番組が最初かなぁ…。

吾郎:あまりテレビ番組とか…
外山:出演って?
魔夜:ああ、ほとんど無いですね。オファーがあったときに、奥さんと娘も一緒にいたんですよ。
外山:ええ。
魔夜:『是非、出たら?!』って言われまして。
吾郎:おお!
魔夜:生吾郎さんに逢いたかったんだと思います。
外山:あ、今日、いらっしゃっている…。
吾郎:ね、綺麗な…
外山:奥様とお嬢様…
魔夜:息子です。
外山:あ、息子さんも…
吾郎:ありがたいですね。ありがとうございます。生です。
奥様:(笑)

さて、本題。「翔んで埼玉」から、埼玉県民が虐げられている内容を朗読。って、埼玉=ど田舎かつ100年前かよっ!な描写が続くという内容。いや、“埼玉狩り”とかとことん行き過ぎな(笑)

外山:これ、強烈でしょ?(笑)
吾郎:これ、すごいですね。
外山:ねぇ?まず、“埼玉狩り”(笑)。
吾郎:“埼玉狩り”(笑)。いっちゃったぁ〜。

と、ここで、黒レンズのメガネから、透明メガネに変えた魔夜さん。

魔夜:あ、明るい!
吾郎:あ、すごい優しい目をされてたんですね。
魔夜:(目をパチパチする)
外山:何か、パタリロに似てるっぽい!
吾郎:先生、面白いですね。すごいですよね、色々なフレーズが。
外山:これ、どうやって思いつかれたんですか?
魔夜:それまで、実家の新潟に居たんですけど、東京の方に出ようと。で、編集長に相談したら、西武沿線の所沢はとてもいいところだから、是非、出てきなさい。結局、所沢に4年間、住んでたんですが、そこの頃感じたのが、埼玉の人って、やっぱり東京に憧れてるんだな、って。何となく感じたんですよね。東京とか、赤坂とかに住みたがっているのを肌で感じて、それをおちょくってみたら面白いかなと思って描いてみたんです

マンガの主人公は、埼玉県所沢育ちの麗麻美。だが、麻美は、埼玉人への迫害が激しい東京で、所沢育ちであることを隠して生活している。

吾郎:うちも板橋区のさ、本当、端だからさ、E組だよね、(マンガの舞台になってる)学校だったら。
魔夜:ふふふふ(笑)
吾郎:俺、本当、この辺だから、住んでんの。

と、スタジオに用意された地図にマークする吾郎君。

外山:本当に埼玉県と東京都の境目あたり。
吾郎:ここ、川が流れてるの、ここ荒川だから。
外山:もう、ほとんど埼玉ですよね。

ま、そんなことを言い出したら、地方に住んでる人間はどうしてくれんだって話ですけどねー。


吾郎:実際、どうだったんですか?これ、当時描かれて、埼玉の方々は?
魔夜:何にも言われませんでした。
吾郎:へぇ。センスいんじゃない?埼玉の人。
魔夜:と思いますよ。自分を笑い飛ばせる人なんですよ。埼玉県民って。埼玉県以外のどの県でやってもぶつかると思います。
外山:いい人多いんですね。
魔夜:だと思います。
吾郎:草なぎ君もいい人だもんね。
魔夜:ふふふふ(笑)

埼玉県は、歴史的にも有名な大名が育った無かったような土地柄。江戸時代の藩主も、ころころ代わる=江戸からの天下りのような状況から、県民性が薄いという評価になっているようです。・・・なんて、学術的な検証も加えたりして、この番組、一体、何?(笑)

ちなみに、マンガの中では、埼玉よりも更に虐げられている県として、茨城が登場します。理由は、奥様の出身が茨城だったからという身内感覚からやっちゃったらしいですが、親戚からクレームが来たそうです(笑)。

マンガは、魔夜さんが、埼玉県を引っ越したことを機に終了。自虐で描いていた漫画なので、もう、描けないという判断だそうです。続きは描かないんだってー。

最後は、魔夜さんの趣味がバレエであるということで、プリマドンナの魔夜さんを山田君がハンコで描いてました。


(16.04.03 up)


 

第200回放送 '16.03.24
岩井俊二「リップヴァンウィンクルの花嫁」&紀里谷和明


ゴロウ・デラクス、今回が200回目の放送です。

外山:吾郎さん。
吾郎:はい。
外山:実はですね、ゴロウ・デラックス、今夜で何と放送200回です。
吾郎:うわぁ〜、すごい(小さく拍手)。おめでとうございます。すごいですね、Goro's Bar超えた!

おめでとう!!!嬉しいねぇ〜。Goro's Barも長く続いたと思ってたけど、ゴロウデラックスっていつの間にか6周年という気がする(笑)。


さて、本日のゲストは映画監督の岩井俊二さん。

吾郎:すごい素敵な作品で。
外山:はい。
吾郎:嬉しいですね、ご本人にお会いできるっていうのは。

ゲストの岩井さんが花束を持って登場。吾郎君に番組200回のお祝いです。

岩井:200回、おめでとうございます。
吾郎:ありがとうございます。
岩井:はい。
吾郎:お久しぶりです。
岩井:あ、お久しぶりです。
吾郎:嬉しい。ありがとうございます。いつも、渡す方だからね、僕ら。
外山:ねぇ?
吾郎:そう。お久しぶりです。
岩井:ねぇ。すごい久しぶりですね。
外山:えっ?
吾郎:はい、あの…、僕らSMAPがやってたNTTさんのコマーシャルで。はい。
岩井:お一人様ずつと、全員分、みたいな感じでやらせて頂いた年があって。
吾郎:元々僕も監督の作品も本もすごい好きで。今回も読ませて頂いて、映画も。すごい大好きです。
岩井:あ、本当ですか?
吾郎:はい。
岩井:ありがたいです。
吾郎:いっぱい聞きたい事が。
外山:そうですね。
吾郎:うん。

岩井さんは原作・脚本・監督・編集の全てをこなすという監督さんで、今回の課題図書「リップヴァンウィンクルの花嫁」もご自身で映画を撮られました。
原作=小説と、シナリオ=脚本で違うことは、脚本は撮影のためのものであり、画として撮らないものは書かないもの。小説は内面を描く必要があります。

岩井:まさか映画にこのナレーションをずっと入れるわけにもいかないので、そこは(映画と小説は)全く違う世界・・・なものですね、やってると。
吾郎:でも、何か映画すごく・・・なんだろう、こっちに自由に考えさせてくれるっていうか、主人公の…
岩井:ああ…。
吾郎:気持ちとかが、何か心地よかった・・・よねぇ?

今回の「リップヴァンウィンクルの花嫁」を書いたきっかけは、居酒屋の隣に結婚式の代理出席を依頼している場に居合わせたことがあり、こういうすごい世界があるのだと思ったのがきっかけだそうです。

・・・・・・なんて、今回の映画に関してのトークを続けていると、セットの中に、突然、紀里谷和明さんが登場。

岩井:えっ?!
紀里谷:私も出てるんですけど、私のお芝居、いかがでしたでしょうか?
岩井:あ、こういうサプライズがある番組なんだ。
吾郎:あんまりサプライズは無い番組なんですけど。
外山:そうなんですよ、無いんですよ。
岩井:(笑)
紀里谷:びっくりした?
岩井:うん。
吾郎:まぁ、こういうことです。
外山:あはははは(笑)。

ここで、紀里谷さんもトークに加わります。紀里谷さんは岩井さんとプライベートでも仲良しで、今回の映画にも役者として出演されてます。

吾郎:いやぁ〜。
外山:今日、サプライズで。
吾郎:しかも、昨日ね、(出演の)話をして。
紀里谷:そうだなんよ!昨日だよ、昨日!!おいおいおいってなって。これ、どうすんの?ってなったけど、これ、岩井さんだしなぁ、、、ねぇ?っつって、色々、動かしーの・・・恩着せがましいね、俺。
吾郎:ありがたいよね。
岩井:本当ですよ。

お2人は。普段から飲み仲間のようなので、よく急に呼び出されたりはあるみたいですけど(笑)

吾郎:僕は凄くお久しぶりで。
紀里谷:そうです。
吾郎:写真のとき以来ですから。
紀里谷:はい、あの…、ジャケット撮らせて頂いて。
外山:あ、そうなんですか?
吾郎:らいおんハートって、15年ぐらい前。
岩井:まだ、映画監督でもない頃。

映画の話に戻して、紀里谷さんが映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」の中で演じているのは、重婚をしようとしている新郎の役。

紀里谷:ひどいでしょ。(岩井さんがこの役は)俺(紀里谷さん)しかとか言うんですよ。
岩井:「誰にしようか、これ」っていう話をしているときに、ふと「紀里谷さん、いいんじゃないっすかね」っていう、ぽろっと言ったら、「それ!!」みたいな。
紀里谷:酷いよね(笑)。直でメールが来て、僕のところに。数日前ですよ。何か、出てくれる?って言うから、何の役かさっぱりわかんないけど、了解って返して。
吾郎:ど、どんな気持ちでした、役者さんって?
紀里谷:いやぁ〜、本当、普段、酷い事してんだな、って思いますよね、監督として。あははは(笑)。こんなに不安になるものなのかな、って思いますよね、役者って。本当、ちょい役ですけどね。
岩井:ずっと不安がってたよね?
紀里谷:そう。良いも悪いも言ってくれないから。
岩井:そんな嘘っぽいじゃないですか、あんまり。その…「すごいよかった!よかったよ!」って言ってても。
吾郎:でも、(撮影が)終わった後、結構、監督のこと気にしますよ、役者さんって。
紀里谷:でしょ?
吾郎:ちょっと「良かった」とか、言って欲しいですよ(笑)。
紀里谷:だから、「OK!」って言うタイミングも、ちょっと間をおいて「OK!」って言うと不安みたいですね。
吾郎:あ、それ、不安ですよ(即答)
紀里谷:でしょ?
吾郎:うん。きっと考えてるけど、もう、物理的に次行かなきゃいけないとか、時間が無いとかで、妥協してOKなってんのかな、とか。「OK」の声で分かるもん。監督喜んでるかどうかなんて。
外山:あらぁ〜(笑)。へぇ〜
岩井:ああ、そっかぁ〜。そっかぁ、って今頃かい!(笑)

と、これだけ交流がある岩井さんと紀里谷さんですが、お互いの現場に行ったのは、この映画が初めてと。
で、なぜかお互いがお互いのことを相手がもててるという話に。と、モテ話はさておき;

紀里谷:作風がそのままの人、これ真面目に言ってるよ、俺。包んでくれる、この人は。
外山:ああ。
紀里谷:何でも許してくれる。



吾郎:原作も脚本も、編集も全部(自分でやるん)ですよね?
外山:なるべく全部自分でやりたい?
岩井:そう思ってるわけじゃないですけどね。
吾郎:でも、原作は絶対ですよね?
岩井:絶対と思ってるわけじゃないんですけど、あの…、没になったこととか、くびになったことが多いですね、原作物に関しては。
吾郎:あ、絶対やらないのかと思った、僕。原作物。

紀里谷さんの1作目は原作物(キャシャーンですね)ですが、「僕のものにしたら怒られちゃった(笑)」と。 とはいえ、ええ、まぁ、キャシャーンを引き合いに出すと、色々と話がややこしいかなぁ(汗)

岩井:前にこの番組で山田太一さんがおっしゃってましたけど・・・

と、山田太一さんが出て下ったVTRが挿入されます。脚本家のオリジナリティを尊重せずに、原作物に頼るやり方は、業界が安っぽくなると。

岩井:物語に取り組むっていうのを、何か、映画界が忘れちゃうと、すごい危機的なことになると思うんですね。漫画家さんなんか、画も描かなくちゃいけない以上にお話を考えなきゃいけないんですよね。小説とかもそうじゃないですか、ねぇ?借り物じゃない世界でみんなこう…魂を込めて書いてる人たちの集合体であるっていう。映画にしてもドラマにしても、それはもてるはずで、みんなそれを忘れてしまうと、それを観て感動した人が『この人の話をもうちょっと聞きたい』と思ったときに、『何でこの話を考えたんですか?』っていう、映画界に聞いても誰も知らないっていう。
吾郎:うん。
岩井:だからまぁ、逆に言ったら、小説家や漫画家の人たち、もっと映画撮ってくれたらいいのにって思いますけどね。
紀里谷:そうだよね。
岩井:あれだけ話ができてたら、もう、8割出来てるようなものなので。残り2〜3割、撮る技術は2年ぐらい、まぁ、勉強すれば、たぶん、そんなできなくはないんですよ。ここ、2〜3年で覚えられる現場のことだけでやったんじゃ、ここ(物語)を考えることができない。
吾郎:それぞれの持ち場で、とか思っちゃうのかな、大人になるとね。
岩井:そうなんですよ。そこで、自分を見限っちゃうんですね。
紀里谷:やっぱり何か、駄目なことも含めて、こう、許してもらいたい、っていうのはありますよね。

とはいえ、全く誰にも評価されない作品はやりすぎだとは思ったりもしますが、こういう映画界の話が聞けるとは思ってなかったので、こういう展開は嬉しい。役者目線で吾郎君の持論ももっと聞きたかったな。

紀里谷:そういう作品が色々とあって、それでみんなが好きなものを観ればいいっていう風に思うんだけども、とかく近年だと画一化された評価が下ったりとか、何となく見てて分かるじゃないですか。”当たってるもの”っていうのはこういうもの。
吾郎:ありますあります。特にもう...、わかりますよね、テレビやってると。
岩井
紀里谷:だから、そういう風なところに落とし込まれていくと、やっぱりこう…、作り手のモチベーションはちょっと下がっちゃうかな、って思っちゃいますね。お互い多分、自由が重要なんですよ、物を作るという自由度が。そのための仕組みから自分たちでやろうという(岩井さんは)先駆者だから。

最後は山田君のハンコ。「ちょっと自信が無いんですよねー」と言いながら、岩井さんのハンコを披露してました。今回はちょっとモデルの特徴をつかむのが難しかったかな…(汗)


(16.03.27 up)



 

第199回放送 '16.03.17
菊池桃子「午後には陽のあたる場所」


ゲストは菊池桃子さん、80年代を代表するトップアイドルであり、最近は大学の教壇に立っていらっしゃることの方で話題に。

吾郎:ああ〜!本物だ!!菊池桃子だぁ〜!!
菊池:って感じですか?
吾郎:ま、僕ら、世代的にもね・・・ずっと見てきてるんで。
外山:そうですよ。

でも、番組で紹介されたテロップには菊池桃子さん(47)と。吾郎君と言うほど年の差は無いのだなと。

今回の課題図書は「午後には陽のあたる場所」。菊池さんの自叙伝になりますが、大学の教壇に立つ前は大学院で勉強しなおすこともされており、そのあたりの話を『きちんと説明する本を書きたかった』ということから出版されたものだそうです。

吾郎:何か、眠くなってきちゃった。
菊池:ええ!何かしました、私?
吾郎:何か癒されてきた。
菊池:歌った方がいいとかありますか?
吾郎:あははは(笑)


ここで、菊池さんの半生を振り返る・・・。芸能界はスカウトされて入ったと。ずっとトップアイドルで活躍されてましたが、やがて26歳で結婚、28歳で長男、33歳で長女を出産。お子さんができたことで責任感を感じ、そして強くなったと。

40歳になったときに法政大学に入学されたのですが、娘さんが乳幼児の時期に脳梗塞になり、障害が残ったと。最初は普通の学校に行っていたのが、小学校2年のときに無理を感じて特別支援学校に転校。

吾郎:やっぱり学校側の対応としては、こっちが納得いくような対応はとってくれなかったのかな?
菊池:やっぱり親としては、もう少し先生、面倒みてくれないのかなという期待はあったんですけど、後で気づいたのが、普通小学校の先生って、小学校教諭の免許を持っていればいいんですけど、特別支援学校の先生は、教諭の免許と特別支援教育の2本の免許を持っていた。そこが分かっていなかったから。
吾郎:そっか、どう対応していいのか、学校側もわかんなかった・・・。
菊池:当然だったんでしょうね…

だけど、特別支援学校で、子供の障害のレベルがまちまちであり、学年相応の授業を受けれる環境に無いいう実態も実感し、将来に向けての希望が生まれない状況にあることを悲しく感じた菊池さん。

吾郎:まぁ、でも、その後、学校がかわって娘さんも、やっぱり気持ちも変わって結構前向きになられたり?
菊池:うん・・・。
吾郎:だいぶかわったんですか?
菊池:すごい変った。お兄ちゃんは男子校に中学から受験して入ったんですよ。そしたら私も普通校に、女子校に入りたいって、受験したいって、言い出して。この学校で上に上がって、中学・高校に行くこともお母さんとしては悪くないと思うって話したんですけどね。そこだと、お手伝いが整いすぎていて、頑張る機会が少ないって言い出して。何かちょっと負けん気の強さが出てきて・・・。

その望みをかなえるべく、受験校を調べ始めると、そもそも障害のために受験すらさせてもらえないという壁にぶち当たります。
そんな経験から、娘さんが自立するための知識を学ぶため、大学に再度入学、雇用政策について、ハンディキャップを持つ人の支援・人材育成を勉強することに。またその指導教授も、その世界ではとても有名な方だったそうで、1年目は専門用語が飛び交って日本語が分からないというような状態だったそうです。ただ、猛勉強され、3年で修士号を取得、今は母校の短大の客員教授をされてます。

吾郎:すっげー。びっくりするよ、生徒。
菊池:でも、今年の大学一年生はうちの長男と同い年なので、みんなもう、ママ!って感じですよ。
吾郎:具体的にはどういうことを教えていらっしゃるんですか?
菊池:人生においての節目の付け方、キャリア論独特のものを講義したりとか、就職前のサポートをしたりとか。

そんな活動があって、政府が行う『一億総活躍国民会議』の民間議員に選出されます。その会議の様子の写真が画面に映り;

吾郎:すごい!安部総理の目の前に…
菊池:ちょっと緊張した。端っこでもよかったな。
外山:何を話してるんですか?
菊池:日本の国が少子化の兆しが見えたのが41年前。
吾郎:へぇ。75年頃ですね。
菊池:この頃から何とかしようと段階的にやってきてたんですけど、結局、なんともならなくて、ここで本気で挑むというので、だったら、私、雇用政策学ぶと、経済学と人口学がセットでついてくるという学び方だったので、これはやりたいなと。
吾郎:ふーん。でも、本当にね、その、何か、悲しいことだったのもあるんですけど、だけどでも、それがきっかけで、学校行かれてってことで、不思議ですね、それをプラスに変えてさ、強い心で。
菊池:家族の絆も感じますし、よくね、大人になっても私の伸びシロを信じてくれたなぁ、と思って。感謝してますね。
吾郎:いやぁ、楽しみですね。
外山:ねぇ、これから先ねぇ〜。
菊池:まだまだ、おばあさんになるまで、学びたいと思います。

最後は山田さんのハンコ。菊池さんと2人のお子さんをデザインしてました。

菊池:私の宝物にさせてください。

番組内で、終始おだやかに話をされる菊池さんが印象的な放送でした。


(16.03.20 up)


 

第198回放送 '16.03.10
西原理恵子&高須克弥「ダーリンは70歳」


ゲストは西原理恵子さん(51歳)、課題図書は高須克弥さんのことについて書いた「ダーリンは70歳」です。そのダーリン(恋人)である高須さん(71歳)も番組出演。あの高須クリニックの高須さんです。お付き合いしているだけで、別に夫婦でも何でもないようですが、20歳の俊の差カップルと言うことになります。

ダーリンはお金は持ってるので、西原さんにとっても漫画を描くネタには困らないという感じでしょうか…(汗)


2人の出会いは、西原さんが高須さんをネタにした4コマ漫画(下ネタゆえ、内容は省略しますが)を描いた事がきっかけで、高須さんの方からファンレターを出したのだとか。友人としてのお付き合いから、お互いに同時期にパートナーを亡くしたことから近づいていったとか。いや、だけど、内容が赤裸々すぎて書けないよ…(T_T)

(これ、本来なら魔夜峰央さんゲストの内容を放送するのを急遽ずらしてまで放送する内容だったんだろうか…)


吾郎:もう2人の表情で、もう、何も聞かなくても伝わるし、お腹一杯でございます。

もう、何か、今回の放送は大変失礼ながらそれぐらいしか書くこと無いかなぁ(汗)。


(16.03.20 up)


 

第197回放送 '16.03.03
チョーヒカル「SUPER FLASH GIRLS 超閃光ガールズ」


番組冒頭、吾郎君、手で片目を隠して登場。その手には、『目』が描かれてます。綺麗だけど、どうにもシュールな状況で・・・(汗)

外山:えっ、これ、吾郎さんの目?
吾郎:うん。
外山:え、これ、ゲストの方の??
吾郎:はい、あの…今夜のゲストの方にボディペイントしてもらった。これが僕の目です。
外山:へぇ〜!!!
吾郎:すごくない?

その吾郎君の手の甲に描かれた目は、本物と見間違うぐらいの書き込みがされてます。

外山:へぇ〜!すごい!!


そのゲストはチョーヒカルさん。現役の美大生だそうで、彼女のボディペイントの作品を紹介した写真集「SUPER FLASH GIRLS 超閃光ガールズ」が今回の課題図書です。

吾郎:すごいね。この写真集。
外山:若いのにねぇ〜。
吾郎:普通の女の子でしたよ。
外山:あ、お会いしてるんですもんね。
吾郎:普通に仲良くなっちゃったもん。
外山:へぇ〜。
吾郎:30分以上かかったんですけど、ずーっとこのまんま。しかも、ずっと目を見て描くから、初対面の人とさ…
外山:ずっと見つめ合って?
吾郎:見つめあってさ、なかなか無いよね
外山:すごい時間ですよね、それもね。
吾郎:うん。


そして、ゲスト登場し、会話がスタート。

吾郎:すごいですね。
ヒカル:いやいやいや、ありがとうございます。
吾郎:僕の目ですよ、本当に。
ヒカル:すごい、黒目が大きくて。
吾郎:いや、すごいわ。
外山:で、これでも、手洗ったら取れちゃうんですか?
ヒカル:もう、ポロポロポロポロって取れちゃう。
吾郎:えっ、俺、洗わないよ!!
ヒカル:(笑)
吾郎:家帰ったらまず、写メ撮るでしょ?
外山:家帰ったら撮るんですか?
吾郎:色んな人に送るから。
ヒカル:是非是非。

スタジオには作品を撮影した写真が並んでますが、ある意味リアルすぎて恐いぐらいの作品が並んでます。例えば顔や首元に、縫い目がある作品などなど。

ヒカル:ちょっといつもドキッとしてもらいたいという気持ちはあるので、怖くするぐらいのところはある。

その作品を描いているところを見せてもらい、そのVTRが流れます。

そもそもボディペイントを始めたきっかけは、落書き。美大生のとき、普通に紙に描くのがつまんなくて、自分の手に悪ふざけで書いた絵が、「いい意味で気持ち悪くて」魅力に嵌ってしまったのだそう。

新太郎君もボディペイントをしてもらった状態で登場。山田君の体には、ゴロウデラックスをテーマに本棚が描かれてます。ただ、描くのに4時間かかったそう…。モデルも大変だぁ〜。
その他にいくつかの作品が紹介されてますが、外山さんは率直に;

外山:すごいと怖いしか出てこないんですけど。

という感想をこぼしてます。これって、失礼な発言のようだけど、本音だよねー。それに対してチョーヒカルさんは、嫌な顔をするどころか;

ヒカル:嬉しいです。怖いとか気持ち悪いとか言われるの、すごいうれしい。

ということなので、怖いという表現は、最初から狙ってのことなんでしょうね。

ヒカル:上手いとかよりも、(怖いとか)反射的に出てくる言葉の方が嬉しい。

また、人に対して描いたものだけでなく、物にも色々と書かれてるようです。バナナに描いたキュウリとか、トマトに描いたみかんとか、卵に描いたナスとか・・・。見た目じゃわからないというメッセージを込めたのだそうです。

ヒカル:この番組に読んで頂いたんで、私、グーグルで画像とか見てたりしたんですけど、その後、八百屋さんに行ってたときに、リンゴって吾郎さんっぽいなっていうのが…
吾郎:リンゴ?!!!
外山:ええ〜
ヒカル:思って。何か、このフォルムがすごい吾郎さんに似てるんですよ。
吾郎:へぇ〜、初めて言われた。
外山
ヒカル:ここのアゴの骨の感じと、リンゴの下の感じと。あと、髪型のこういう膨らみとそのリンゴの感じと、すごい似てるな・・・

一時期、ファンの間では(吾郎君のヘアスタイルから)『ナス吾郎』と言ってた時期もありましたね、そう言えば…(笑)

吾郎:へぇ〜
ヒカル:実は描いて・・・(笑)
吾郎:♪
外山:本当ですか?!
ヒカル:はい、こんな感じで。

と、チョーヒカルさん、リンゴに実際に吾郎君の顔を描いたものを持参して下さいました。力作!!!

吾郎:うわっ、すごい!!
外山:すごーい!!

作品名『リンゴロウ』だそうです(笑)

外山:うわっ、本当に吾郎さんじゃないですか!えっ、これ、本物のリンゴ?
ヒカル:あ、そうです、そうです。

吾郎君、そのリンゴを手に取り、自分の顔の横に並べてカメラにアピール。メガネとってくれたらいいのに…。この作品で5時間かかったそうです。

吾郎:いや、これさ、腐っちゃうじゃん。
ヒカル:でも、段々腐っていく様を楽しんで頂いても。
吾郎:俺、腐るの・・・(>_<)

さてここで、簡単なボディペイントを吾郎君が挑戦。お題は『外山さんの顔にヒビを入れる』です。黒の絵の具で外山さんの顔に直接落書き!!メチャクチャ意地悪そうな顔をしてる吾郎君。外山さんもいやな予感がしたのか、ものすごく抵抗を示してます。

ヒカル:あ、いいじゃないですか!
吾郎:動かないでっ!動かないでっっっ!!表情変えないで。
ヒカル:全然描けないよって仰ってたのに、いいですね。

なんて言われた途端、雑に線を引き始めて、むしろその線に大爆笑する吾郎君。外山さん、不憫・・・。やっぱりこうなるわな。

外山:思いっきりがよくなってきてますけどっ!!
吾郎:あははは(笑)
ヒカル:その、曲がったところを多方向に…。分岐すると割れてる感じに。
吾郎:・・・・ダメだ、笑が止まらない(爆笑)

筆が震えてるよ、吾郎君。

外山:泣いてるじゃないですかっ!!何で泣いてるの!!
吾郎:(笑)
外山:ちょっと、吾郎さん!!!泣いてる!涙で出てるもん。

黒で日々を描いたら、そこに茶色で影を付けて立体感を出す作業に。これで高低差が付くんだそうです。・・・って、結局、途中、やってもらったりもしてますがwww、最後に仕上げはホワイトを入れて、より立体感を出していきます。

ヒカル:肌質によって絵の具の乗りが違うんですよ。
吾郎:何かね、ノリが悪いっ!
外山:失礼な。
吾郎:なるほどね、ハイライトと影・・・
ヒカル:そうなんですね、そこで上と下を決めてあげる。
ヒカル:めちゃめちゃいいですね、その細い線、あまり引けないと思います、すぐに。才能がある、ボディペイントの!
吾郎:ありがとうございます。

で、少々雑ではありますが、完成です。

ヒカル:完成です。
吾郎:確かに立体的になった!
ヒカル:うふふふ(笑)
吾郎:初めてでしょうね、TBSの女子アナで、顔にヒビ描かれたの。俺、今年一番、笑ったよ。

と、外山さんの顔のペイントが完成したところで、吾郎君の手に描いた『目』と、山田君の『本棚』と、外山さんの『ヒビ』を並べての3ショットで〆です。

最後に山田君のハンコですが、チョーヒカルさんの作品を模して、チョーヒカルさんの顔にマングースをペイントしたハンコを披露してました。


(16.03.13 up)



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