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'14年6月放送分 |
第125回放送 14.06.05 |
第126回放送 14.06.12 |
第127回放送 14.06.19 |
♪番組の説明 祝・4年目突入!!『ゴロウ・デラックス』とは…? SMAPで一番おしゃべり好きの稲垣吾郎がMCを務める業界唯一無二のブックバラエティ 毎週1冊(課題図書)、巷で話題の本からベストセラーまで様々なジャンルの本を深く紹介!! さらに、 大御所作家先生からまだテレビに出ていないニューキャラまで幅広いゲストをお迎えし、トークする番組。 |
第126回放送 TBS:'14.06.12 24:41〜25:11 Guest:北方謙三, 課題図書「史記」 今回の放送はいつもとちょっと違う雰囲気で行います♪どう違うのかというと・・・ 吾郎:こんばんは。 外山:こんばんは。今日はですね、日本一、ハードボイルドな大物作家。 吾郎:ハードボイルド?言葉だけでも、あまり僕は使った事が無いですけど・・・ 外山:(笑)。あ、じゃぁ、ハードボイルドではない? 吾郎:そうですね。ハードスプレーは髪の毛にかけてますけど。 外山:あははははは(笑) そして、いつものようにゲストを迎えるセットに移動しますが; 吾郎:今日、何か、セットがいつもと違いますねぇ。 外山:そうなんですよ、ゲストの方にあわせてということでね。 と、セットはバーの雰囲気で、ソファーが置かれてます。今回はそのソファーに座ってのトーク。 吾郎:これ、中々、普段、この翡翠色のソファー、みないよね。 外山:(笑) そうして、ゲストの北方謙三さん登場。ハードボイルド小説の第一人者。ご本人も、バリバリハードボイルドです。 吾郎:はじめましてなんです、僕は。 北方:そうですよね。 外山:私は実は11年前に1度、お会いしてるんですが、覚えていらっしゃいますか? と、外山さん。北方さんはさらりと、「名刺あげたでしょう?」と。 吾郎:え、名刺貰ったんですか? 外山:そうなんです、頂きました。 北方:しかも携帯の番号とメルアドしか書いてない名刺をあげた。色んな人にあげてるんですよ、僕ね。 吾郎:はい。 北方:全員から返信がくるんだけど 吾郎:それは当然ですね。 北方:返信こなかったのは、この外山君だけ! 吾郎:えっ!?何でかけなかったの? 外山:いや、そういうのって・・・。 北方:あった瞬間に「タイプだ」って言ったじゃないか。 外山:(笑) 北方さんがゲストということで、今回はスタジオはアルコールありです。 吾郎:今日はオシャレだね。ゴローズ・バーを思い出します。 山田君が「アードベッグ」というスコッチ・ウィスキーを持ってきてくれました。 吾郎:あ、もう、香がしますね。 北方:そうでしょ?これね、香をもう少し出そうと思うと、こうやって(マドラーで)水を1滴入れるんですよ。 吾郎:えっ、1滴でいいんですか?だってほら、ロックグラスに氷いれたりする。 北方:なぜかっていうと、水とウィスキーの相性って良くないんですよ。 吾郎:えっ、じゃぁ、水割りとか・・・? 北方:だから非常に難しい。 吾郎:本当ですか? 北方:調合がきっちっと決まるバーテンダーがやればね、おいしい水割りができるんだけど、ただ水で割ればいいってもんじゃないんですよ。 吾郎:でも何か、ウィスキーって憧れますよね。 外山:はい。 吾郎:興味あるんですけど、なかなかこう…なじみがないものなので。ワインとかね、まぁ、最近、結構、あるじゃないですか。 北方:男だからさウィスキー飲もうぜ! 外山:格好いい! 吾郎:ハードボイルドですね(笑)。 で、そのウィスキーで乾杯。 吾郎:始めまして。頂きます。でも、そのままだから結構強いんだよね? 外山:あ、すごい 吾郎:香がすごい。 北方:香が強いですよ、これは。で、非常にクセがあるお酒。 吾郎:う〜ん!!!何か、僕、好きですね。 外山:あ、うんうん。 北方:そしたらね、バーに行って、アウトブックとかね、ラガーブリッドか、****(←お酒の種類だと思うのですが、聞き取れず…(T_T))、「ストレートでくれ、水一滴な」って言うとね(笑) 吾郎:ああ、格好いい!!水一滴だよ! もう一つ、スタジオに登場したのは『葉巻』。マッチも葉巻用というのがあるらしく、少し長め。マッチで火をつけつつ、葉巻の先を温めるんだそうです。 吾郎:似合う!こんなに葉巻が似合う人、いないですよ。 ちなみに、この日、スタジオですっていらっしゃる葉巻は『コイーバ(COHIBA)』というキューバの葉巻。カストロ元議長も愛用していたというエピソードもあるようですが、値段は1本4,000円!?!?ハードボイルドって、やっぱりお金がかかるんですね(汗) 吾郎:やっぱりお値段も結構するもの? 北方:これ4,000円ぐらい。 吾郎:そんなするんだ! 北方:(葉巻は)千円札を何枚か束ねて火をつけるようなもの 吾郎:へぇ〜。ハードボイルドな趣味ですね…。 北方:(笑) 吾郎:何かさ、香りいいですね。タバコダメなんですけど、全然、葉巻・・・ 北方:葉巻というのはね、香りを楽しむためのものなんですよ。 吾郎:周りの人に対してもいいですよね。 北方:いや、それはね、周りから楽しむことになってるわけなんですよ。王侯は、両側に奴隷を置いて葉巻を吸わせて香だけ楽しむ。 外山:あ、自分は吸わずに? 吾郎:シガーバーとかもね、最近、聞きますけどね。 北方:シガーバー行くとね、小僧が吸ってるから気に入らないんだよね。 吾郎:(^^;) 小僧はやっぱり? 北方:小僧が来ないような銀座のクラブで、そういうところでスパーと。 吾郎:似合うな。で、でも、実際、どうですか、周りの女性とか? 北方:女性は葉巻の煙に燻されて淑女になる。 外山:え!!!じゃぁ、燻して下さい(笑) さて、ここで、外山さん、ハードボイルド北方さんと以前、会ったときの話しに戻し、そのときの印象が全く「ハードボイルド」とは思わなかったと。 外山:なぜならば、名刺! その場で北方さんが名刺を吾郎君に差し出して、見せて下さいましたが、表には「妖怪はまきじじ」とイラストも入った名刺が。裏は35歳のときのハードボイルド写真ですが、表を見せられると、ハードボイルドとは言いがたいですよね(笑) 吾郎:え、僕も戴いて?・・・やったー! 北方:初めてだよ、男性にあげたの。 (笑) 吾郎:あ、ありがとうございます。 北方:(笑) 外山:よかったですね(笑)。でも、初めて男性には…ってお話なさってましたけど、やっぱり女性に配るためにこういう名刺を? 吾郎:でも、だって、ギャップすごくないですか?この風貌で名刺を渡されたら。 北方:やっぱり人間はね、ギャップで勝負しなきゃ。 外山:あははは(笑) 北方:あと、絵文字はね、世のなかに出回ったときは、バカバカ使ってましたよ。 吾郎:えっ?!使っちゃダメでしょう!!!ハードボイルドなんですからっ! 吾郎:すごい怖い方かなって思って、今日はドキドキしてたんですよ。 外山:本当、一見、ちょっと怖そうな感じというか、ハードボイルドだから、っていう感じなんですけど、全然・・・ 北方:俺はね、本当は怖いんだよ。 外山:今、おいくつになられたんですか? 北方:66歳です。 吾郎:見えない。 外山:へぇ〜。 吾郎:オシャレですよね、本当に。時計とかも。 北方:時計? 吾郎:そうそうそう。時計がね、気になってたんですよ、さっきから。 この日、北方さんがされていた腕時計、文字盤が4つあります。1つはもちろん日本時間、残り3つは、コートジボワール、ペルー・アンデス、中国・タクラマカンの3箇所の時間を指してます。その3箇所は、北方さんがもう一回、行きたいと思っている土地なんだそうです。 吾郎:いいなぁ、それって。 北方:男は夢を巻くもんさ。 段々、ハードボイルド語録が意味不明になってきてますが(笑)、この4つの時間を指す時計、自動巻きなんだそうで、他の時計をして(身につけずに)置いておくと止まっちゃうんだそうな。もう、それで時間がわかんなくなっちゃいますね(苦笑) ここからは北方さんの人生を振り返ります。 1970年、小説「明るい街へ」でデビュー。ただしこのときは純文学だったそうで、学生で商業文芸誌に最初の作品が載ってしまったものだから、周りが天才だと言われたそう。だが、この後、全く採用されることもなく、10年が経過し、そこで、「10年磨けば光る」と思ってエンターテイメントの小説を書くようになったと。 吾郎:でも、長いよね、その10年。 北方:10年、長いかもしれないけれど、長いと思わなかった。 ダメでも書いて持っていく・・・それが青春だったんだと北方さんは仰います。「青春とは馬鹿なこと」だと。 1981年で「弔鐘ははるかなり」でエンターテイメント小説を発表。以降、北方さんの小説はハードボイルド小説と呼ばれ、賞なども受賞するようになります。 吾郎:路線を変えられたってことですよね?さきほど、エンターテイメントと仰ってましたけど。 同世代の作家である、中上健次さん、立松和平さんとつるんで遊んでいたそうですが、その2人を見ていて、彼らは文学を書くために生まれてきたのだと思っているうちに、自分は2人とは違う路線をということでエンターテイメントの道を進み始めたと。 一方、最近では歴史小説を書いていらっしゃいます。『史記 武帝紀』・・・有名な中国の歴史を元にした小説です。 吾郎君の朗読 漢の皇帝 劉徹が匈奴との決戦前夜、愛する女性(衛子夫)と一夜を過ごす場面。 外山君の朗読 漢の皇帝 劉徹を批判した漢の役人 司馬遷が罰として去勢させられる場面・・・って、えぐいよ(涙) 最後に; 北方:俺は60歳になったときに、20歳の女3人を相手にする! 吾郎:えっ・・・20歳ですか?(汗) 何やってんですか! 北方:女はね、だって、一人じゃ(自分の)相手なんかできるわけない。だって、頭もよくないし。 吾郎:北方さんのタイプの女性って、どういう方なんですか? 北方:俺はね、最初にね、外山君に会ったときに、「タイプだよ」って言ったはずなんだよ。 外山:あらぁ〜・・・で、どういうのがタイプなんですか?(笑) 北方:分かりやすく言うとね、「海外行くから、お土産買ってくるわ」って女の子が言う。じゃぁ、俺は「葉巻を買ってきてくれ」。(だけど)帰ってくるとネクタイを買ってくる、ブランド物のネクタイを。葉巻は煙になって消えてしまうから、女は認めないんだ、価値を。で、男は煙になって消えてしまうから価値を認めるんですから。 吾郎:そこか、男と女の違い・・・ うーん、言わせて貰うと、ちょっと違うと思うんだけど(笑) 北方:だから、いい女の条件は、男が葉巻を吸うことを許容するやつ。外山君も、今日、家へ帰るでしょ?すると裸になってシャワーを使うとするじゃない。ふっと髪の毛を振ると、髪の毛からさ、葉巻の香がふっとしてくる、で、胸がキュンとしちゃうんだよ。 外山:「あ、今日、北方さんと・・・」って。 北方:そうそうそう。 外山:あはははは(笑) 北方:この番組、おもしろいね。俺、喋ってて楽しかったよ(笑) と、空気をぶち壊す感じで、山田君、はんこ作品を持って登場。北方さんの似顔絵はんこで、しっかり太い葉巻も口にくわえてます。 思わず握手を求める北方さん。 北方:こんどサイン会あったとき、それ、押そうか? とまで言って下さいましたよ。 (14.06.29 up) |
第125回放送 TBS:'14.06.05 24:41〜25:11 Guest:和田竜, 課題図書「村上海賊の娘」 オープニング。いつものように左右から吾郎君と外山さんが登場です。 吾郎:こんばんは。さぁ、突然ですけども、外山さん、結婚されてますか? 外山:してないです。 吾郎:そろそろ、婚活とか? 外山:いや、全然、する気がないですね。 吾郎:え、ああ、そうですか。そこまではっきり言いますか? 外山:はい。 吾郎:する気が無い? 外山:何ですか、結婚って?ふふふふ(笑) 今回は2014年本屋大賞を受賞した「村上海賊の娘」を書かれた和田竜さん。リニューアルしてから、メジャーな作家さんが多いなぁ。番組が楽しいからいいんだけど。 吾郎:これ、すごいですね。 外山:すごいですよ。上巻と下巻、何と累計100万部。 吾郎:面白かったです。 外山:ねぇ?あっという間に読んじゃいましたけど。 吾郎:最初、歴史モノだから難しいのかなぁ、なんて思いながら。漢字とかも難しいし。 外山:格好いいんだな、出てくるね、私、こういう人だったらいいな、っていう人が出てきました。(笑)理想の人みたいな。 そうして、和田竜さん登場・・・なのですが、登場音楽がなぜかドリカムの♪LOVE×3。 吾郎:登場音楽が。。。登場音ってありました、今までこの番組? その理由については後ほど・・・。 和田さんを交えてのトーク本番。 今回、3本目の小説となる『村上海賊の娘』が本屋大賞に選ばれたわけですが、前回書かれた『のぼうの城』が2009年に本屋大賞で2位。 やはり読者の代表でもある書店の方が選んでくれたというのは、読者に喜んで欲しいから書いている以上は、やはり嬉しかったそうです。 今回の小説は歴史小説。戦国時代、瀬戸内海で力を発揮していた村上水軍と織田信長との戦い(第一次木津川の戦い)を描いた作品です。 吾郎:そんなに無いよね、海戦モノって。海外との戦争はあってもねぇ。 吾郎君の朗読。 主人公は村上水軍の党首の娘。主人公の景(きょう)の初登場シーンを朗読。 主人公・景は、今ではモデルさんのようにとても美人さん。ですが、その当時はもてないという設定(婚活している)です。なので、今回、番組冒頭で婚活の話が出てきたんですね。 話がどんどんシリアスになっていくので、主人公が大坂に出てくる理由を、「最もくだらないものにしたかった」という和田さん、モテたいから大坂に出て行くという設定にしたんだそうです。 外山さんの朗読 景がモテたシーン。男性から夜這いをかけられます。 この後、フリップを見ながら、小説に出てくる人物の人間関係を整理。 吾郎:いやでもこれ、すごいさ、歴史小説って、ねぇ、取材が大変。BR> 和田:ああ、色んな本を読まなくちゃいけない。 吾郎:ですねぇ? 今回、集めた資料もスタジオに持ってきて頂きました。 加えて、今回の「村上海賊の娘」の小説の書き方のスタイルは少し変っていて、最初に脚本を書き、それをベースにして、肉付け(文字で演出)をしていくんだそうです。 映画化するために書いてるようなイメージだそうです。 (のぼうの城が確か、話題作が原作じゃないと映画が作れないと言われたので、じゃぁということで小説を書いたというよなことを聞いたような・・・) この小説は取材に1年、構成・脚本1年、連載2年、原稿直しが半年で、ようやく単行本として発行です。 ここで和田さんの略歴紹介。大学卒業後、TBSでドラマのADのお仕事をされてたんだそうで、そのときのドラマの主題歌がLOVE×3だったと。 思わずドラマの1シーンについて盛り上がる吾郎君と和田さんwww 吾郎:え、ドラマのADさんやってたんですねぇ。山田君と一緒じゃん。 山田:はい、僕と一緒ですね。 ゆくゆくは映画監督になりたいと思っていたという和田さんでしたが、せめて自分が書いた脚本でドラマが撮りたいと、まずはADになったと仰います。 吾郎:ドラマのADさんは大変・・・世界で一番大変な仕事じゃないですか? 和田:あの・・・死ぬかと思いました。 吾郎:そうですよ。不思議、それで今、TBSにまた帰ってきてるという。 和田:(笑) 吾郎:どんな気持ちなんだろうっていう。そうですよねぇ。 和田:懐かしいですね、でも。 吾郎:最近、来られてはいるんですよね? 和田:もう、(AD辞めてから)2回目ぐらいなんで、それこそ、顔を存じ上げている方にメイクをして頂いたりとかして(笑)。 吾郎:ああ、そうなんですか・・・。 和田:ちょっと不思議な気分ですよ、今。 ここでVTR。当時、和田さんと一緒に仕事をしたという方からのメッセージ。 まずはTBSの三城真一さん。すばらしいエピソードが出てくるのかと思ったら「おしなべて仕事はできなかった」と暴露(爆) 和田:余計なことばかり・・・(笑) ただ、常盤貴子さんにとても可愛がってもらっていたということで、当時の写真なんかも披露して下さいました。 TBSを代謝し、1998年、記者に転職、働きながら脚本をコンクールに送るような生活をされてました。 そうして、のぼうの城が評価されて・・・と”有名小説家”の仲間入りをされたわけですが、1本書くのに4年も5年もかかっているわけで; 外山:収入っていうのは・・・ 吾郎:突然だね(笑)。もっと他に聞き方ないの?(爆) 外山さん、ストレート(笑) 前回書いた小説がヒットすればそれを元に次の小説までは生活はできるということですが、今回、例えば「村上海賊の娘」がヒットしなかったら、次の時間も無くなると。 吾郎:日銭の・・・取材も何も行ってられないということなんですね。 和田:そうですね。 外山:ああ、大変・・・ 和田:これいよって頂いた印税や原稿料は、次のものを書くための原資というか、タイムイズマネーで、そういう時間を頂いているっていう感じですね。 外山:たくさんお願いはされるでしょうし、大変でしょうね。 最後の山田君のハンコは小説にちなんで“海賊船”でした。 (14.06.22 up) |