ゴロウデ・ラックス'14年4月放送分

 

'14年4月放送分
第119回放送
14.04.24



♪番組の説明

祝・4年目突入!!『ゴロウ・デラックス』とは…?
SMAPで一番おしゃべり好きの稲垣吾郎がMCを務める業界唯一無二のブックバラエティ
毎週1冊(課題図書)、巷で話題の本からベストセラーまで様々なジャンルの本を深く紹介!!
さらに、
大御所作家先生からまだテレビに出ていないニューキャラまで幅広いゲストをお迎えし、トークする番組。


 

第119回放送 TBS:'14.04.24
Guest:永六輔, 課題図書「男のおばあさん」


楽屋

いつものオープニングとは異なり、吾郎君と山田君のツーショットからスタート。何しろ、前回で相方のMC小島慶子さんが終了。新しいMCが今日から登場します。相手は一体、誰?

吾郎:あれ、山田君は変らないの?
山田:僕はもう、そのまま、吾郎さん!
吾郎:えっ?
山田:吾郎さんは誰だと思いますか?
吾郎:分かった、タモリさん(笑)
山田:いやいや、さすがに…
吾郎:えっ、誰だろうな。ま、女性の方ですよね?
山田:多分そうだと思います
吾郎:本当に聞かされてないもんね

と、本当にそのまま(?)スタジオ入り。


オープニング

いつものように吾郎君は画面向かって右から、そして新しい番組MCが左から登場。ここで2人が初めて対面します。この段階でお相手が何者かも分からずで;

吾郎:あ
外山:こんにちは(笑)
吾郎:こんにちは
外山:あ、こんばんは
吾郎:はい、よろしくお願いします

   テロップ:ダレッ!?

外山:あの、外山絵里と申します。TBSのアナウンサーなんですが。
吾郎:あ、初めまして、稲垣です。初めましてですよね?
外山:そうです。
吾郎:はい。
外山:初めましてです。
吾郎:初めましてですよね?え、もう一度、ごめんなさい、お名前何ておっしゃいました?
外山:すいません、外山絵里です。
吾郎:外山さん。ごめんなさい、あんまり…観た事が…。
外山:はい、と思います。
吾郎:ですよね?
外山:はい。もう、何年もだって、テレビ出てないです。
吾郎:(笑)

吾郎君も笑うしかないって感じでしたが、テレビに出てなくてもれっきとしたTBSのアナウンサーさんという、いやはや、意味が分かりません(苦笑)

テーブルに座って;

吾郎:僕、騙されてないですよね?
外山:本当に、はい。
吾郎:何か…。

と、吾郎君も疑心暗鬼の中、山田君がフリップを持って登場。これまでの外山さんのプロフィールを紹介します。
「チューボーですよ」、「どうぶつ奇想天外」などの番組のアシスタント経歴がありますが;

吾郎:外山さんだけじゃないですか、1年も続いてないの。
外山:そうなんですよ!半年!半年やらせて頂きました、はい。
吾郎:何で半年しか続かなかった?えっ、VTRか何かがあるの?

「チューボーですよ」で初登場したときの映像が流れます。一説では堺正章さんと合わなかったとか何とか、そんなネットでの噂も見かけましたが(汗)、初出演だけに、ドタバタした感じのVTRが流れてました(とはいえ、今時の女子アナを思うと、そんなに変ではないと思ったりして…)。

VTRが終わって;

外山:おかしぃ…。
吾郎:チューボーですよ!は(半年だったのが)何か分かる気がするんですよ。
外山:えっ、そうですか?!

そして、外山さんは2009年からテレビから消えたわけです(爆)。

吾郎:そして、ゴロウ・デラックス。
外山:吾郎さん、今、かなり不安ですよね?
吾郎:いやいや、面白いですよ。
外山:本当ですか?。
吾郎:あんまり見た事が無い生き物みたい。
外山:あははは(笑)

ただ、山田君が持ってきたフリップにはまだ続きがありまして、テレビは2008年以降出演してませんが、2000年〜ラジオの方で永六輔さんと番組を持っていらっしゃいます。つまり14年も続いてるわけですね。

外山:女性アナウンサーでテレビ出てなかったのは、私だけだと思います。
吾郎:ほう・・・・・・・・・。ちょっとこれを機に、ほら、写真集とか出しちゃおうかな、とか。
外山:いやいやいやいやいや。
吾郎:やっていきましょうよ、そういうの、本当に、これから。
外山:(苦笑)


   と、ここで!!


吾郎:何だ?えっ、嘘!

山田君が「その永さんがスタジオに来ています」というカンペを吾郎君に見せてます。

吾郎:(カンペを読みながら)『永さんがスタジオに来てます』?
山田:本当です。
吾郎:本当に?

と、スタジオの片隅にカメラが向くと、確かに車椅子に乗った永六輔さんの姿が。

吾郎:あら?!ええ!!!永さんじゃないですか。

そして、その永さんがいるスタジオの片隅まで歩いていって;

吾郎:こんにちは、初めまして。稲垣吾郎と申します。
永 :本当に初めまして。
吾郎:本当に初めましてですね。はい。
永 :今日、来る前までね、うちで在宅介護のリハビリやってたの。リハビリやってて痛いんだけど、我慢してやってたの。で、僕が『今日はこれから稲垣吾郎っていうのと会うんだ』って言ったの。
吾郎:はい。
永 :そしたら、そのリハビリが急に優しくなったの。態度が変った。あんたスゴイよ!リハビリの世界では強いよ!
吾郎:本当ですか?
外山:あははは(笑)
吾郎:リハビリの世界のアイドルかもしれない。
外山:ねぇ?
永 :びっくりした。
吾郎:あ、じゃぁ、せっかくなんで、あの、セットの方に…
永 :はい。
吾郎:よろしくお願いします。
永 :座ったままでごめんね。

そうして永さん、スタジオセット内に移動し、外山さんの隣に位置してます。この間、多少は打ち合わせとかはしたのかな?

吾郎:改めまして、初めまして、SMAPの稲垣吾郎と申します。
永 :その、“SMAPの”っていうのが分からない。
吾郎:あ、SMAPという…
永 :4人いるのは分かる。
外山:違う、違う。4人じゃないです。永さん、4人じゃない…。
吾郎:わざとですよね、今の?今のわざとですよね?
永 :あはは(笑)
吾郎:いや、普段ね、なかなかテレビに出られないというお話を聞いたことがあるんですけど、今日はなぜ来て下さったんですか?

黙って手で外山さんを指す永さん。

外山:うふふふ(笑)
吾郎:やっぱり?
外山:無言で(笑)。そんな無言で止めてください。
永 :僕も最初、この人と一緒になったとき、コンビになった時に反省したもの。(自分は)人を見る目が無い
外山:えっ?!
吾郎:いやいや、だってもう、14年も一緒にやられてるじゃないですか!
外山:ちょっと今、衝撃的な事実だったんですけど。そんなこと思ってたんですか?
永 :じゃじゃ馬をならすのが好きな…
吾郎:あ、じゃじゃ馬…。どんな感じだったんですか、第一印象は?
永 :表に出さないけどね、僕のことバカにしてますから。
外山:してない!してないですよ(笑)。
吾郎:そうなんですか?そういう人なんですか?
外山:そういうこと言わないで下さい。初回ですよ。初めてなんですから。
永 :そうですか?
外山:はい。

ここで二人のラジオの様子を映像で少し流れます。

吾郎:へぇ〜、こんな感じ。ほのぼのしてますね。でも、今日さ、横に並んでると不思議なんじゃないですか?
永 :あ、とても良い事に気がついてくれた!横に並んだの初めて。
吾郎:そうですよね?
永 :いつも向かい合ってて。言葉が足りない時は、テーブルの下から蹴飛ばすからね。
外山:また。そういう誤解を生むような。本当に…。
永 :世間から生意気だと思われてるけど、その生意気さが可愛らしいんですよ。
吾郎:永さんみたいに、面白がる人がいなかったのかな?そういうところをね。
永 :あ、とても優しいいい発見です。面白がる人がいなかった。
外山:ふふふ(笑)。何て温かいことを。ありがとうございます。
吾郎:これからでも、テレビ進出ですよ。
外山:と思います、僕も。あなた次第。
外山:すいません、突然(笑)


改めて、ゲストを迎えてのトークスタート

課題図書は「男のおばあさん」。この本、課題図書だから事前に読んでいたのか(つまり最初から永さんがゲストということだったのか)、本当にどっきりでぶっつけなのか、どっちなんだろうなぁ。まぁ、素直に見るのが一番楽しいんだけど、ちょっと気になる。

外山:永さんが何かちょっと体調がおかしいな、と思って、実はパーキンソン病だったってことが分かったりしながらのね、本なんですけど、ラジオ毎日やりながら。46年ちょっとやってたラジオが、永さん、ありまして。この前終わったんですけどね。
永 :難病なんですけど、多いんですよ、難病が今。なら、病気を隠すよりは、元気に難病をやってる方が同じ病気の人たちの為になるから。
吾郎:そうですよね、もう、本当に大勢の人が勇気を貰っていると思います、やっぱり。うん、同世代の方とかね。はい、ちょっと、じゃぁ、朗読を。
外山:はい。
永 :朗読の前に一言、稲垣吾郎って思いやりのあるいい男だね!
吾郎:♪

おお、こんなに短時間での会話で『思いやりのあるいい男だね』と言ってもらえるなんて!!!


外山さんの朗読
パーキンソン病に関する部分。

46年続いた番組というのは、遠藤泰子さんという方がアシスタントとして出演されてました。

永 :その後をこの人が受け継いでくれてる。
吾郎:すごいことですよねぇ〜。
永 :だから、テレビが始まる、吾郎さんと始まる、テレビはあなたが仰る様に、出たくないんだけど、この人を手伝えるんだったら。で、番組が本の番組だから、だったら役に立つんだったらお手伝いします。で、出ることになった。
吾郎:はい、本当に嬉しいですね。ちょっと今日、テレビのこととかもさ、ね、放送のお仕事のこととかも、色々聞きたい事が山積みなんで。


そして、今日はまたまた山田君登場。テレビの歴史を書いたフリップ(?)を持ってきました。今日、登場回数多いですね(笑)。
もう一つ、山田君が持ってきたのが、1954年(昭和29年) NHKラジオ「冗談音楽」の台本。永さんが書かれたものではないようですが、当時、出演者兼作家として参加されていた番組です。

当時は、戦後間もない時代、GHQの下部組織CIE(民間情報教育局)の許可がないと放送ができない時代でした。放送できない部分は、×印がつけられてます。

そして、1961年、東京でテレビ受信者契約数がラジオ契約数を超え始めた頃、その年から初めてのバラエティ番組「夢であいましょう」が放送されました。黒柳徹子さんや渥美清さんがこの番組出身です。永さんが作曲した「上を向いて歩こう」「こんにちは赤ちゃん」もこの番組から誕生してます。

吾郎:これ、すごいでですね!
外山:ねぇ〜。
永 :浅草にストリップ劇場があるんですけど、そこにいたんですよ、(井上)ひさし君が。そこに遊びに行くでしょ。するとストリップの間にやってるコントを渥美清がやってた。『今にテレビってものが始まるらしいから、テレビが始まったら必ず一緒にやろうね』…そこで全く無名の若者たちが話しし合ってた。そのことがすごいよね。
吾郎:永さん、すごいじゃないですか!
永 :俺、すごいんだよ!
外山:あははははは(笑)
吾郎:すごいんだねぇ〜
外山:ねぇ?
永 :俺、本当にすごいの!
吾郎:俺、すごいんですねぇ〜。
永 :俺、今、小さくなってるけど、テレビっていうのはこれが嫌なの。
外山:ん?
永 :偉そうに見えるじゃないですか。この人は昔、作詞家だったとか。
吾郎:いや、そんなこと無いですよ。全然、今の永さん、何かお茶目で可愛らしい人って、映ってますよ、テレビで。
外山:ははは(笑)
永 :お茶目!?
吾郎:黒柳徹子さんはどこからいらした方なの?
永 :NHKの放送劇団っていうのがテレビが始まるので、新しい、若い人を育てようっていうので、NHK放送劇団で募集したの。そのときに一番成績が悪かった。テレビっていうのは何だか分からないから、もしかすると黒柳さんみたいなとんでもないものが合うかもしれないから、とっとこうっていうので入った人なの。
吾郎:あ、やっぱり当時から個性的な…。今でこそ“黒柳徹子さん”っていうキャラクターで僕ら子供の頃から見てるから。でも、やっぱり、風変わりな方だったってことですよね?(笑)
永 :あははは(笑)

そして、フリップには『1962年 ジャニーズ事務所設立』という記載が。
ジャニーズの社長さんのことを、“ジャニーズの旦那”と呼ぶところからも、かなりの親交はあったようで、永さんが近藤真彦さんを預かって言葉遣いを直したりしたこともあったようです。


吾郎君の朗読
放送に対する考え方を書いた部分を。

外山:永さん、本当休まなくて、病院から何回か放送しましたもんね。
吾郎:これね、写真。そうですよね。
永 :なるほど。
吾郎:これ書かれてることですよ。
永 :いい番組だね!
吾郎:ありがとうございます。
外山:本当にねぇ。ありがたいですねぇ。
永 :それを実際、支えてくれているんですよ、この人が。だから貴方も十分に支えると思う。
吾郎:ありがたいです。ちょっとテレビではお借りして。
外山:あはははは(笑)
吾郎:長く続けて生きたいんです、僕も、この番組を。永さんの番組みたいに。
永 :絶対にこの人は根性が強い人だから、弱いもの、数少ないものを大事にする姿勢で、あくまで下町の本屋さんと同じように番組を大事にしてください。そして、貴方にお礼を言うけれども、こんなに楽しくなるとは思わなかった。
外山:ふふふふふ(笑)
吾郎:ありがとうございます。

この永さんの言葉、愛情がこもっててよかったな。


最後に山田君のハンココーナー。ズバリ永さんの顔を掘って作品をプレゼントしてました。


(14.05.04 up)


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