ゴロウデ・ラックス'12年6月放送分

 

'12年6月放送分
第51回放送
12.06.07
放送お休み
12.06.14
放送お休み
12.06.21
第52回放送
12.06.28



♪番組の説明

SMAPで最もおしゃべり大好き!稲垣吾郎と毒舌マシンガントーク!小島慶子の言いたい放題!斬りたい放題!深夜ノンストップトークバラエティ!!今週の課題図書は?


 

第52回放送 TBS:'12.06.28 25:25〜25:22
Guest:三谷幸喜, 課題図書「清須会議」

オープニング

いつものように、画面向かって右から吾郎君、左から小島さん登場。

  小島 「こんばんは」
  吾郎 「こんばんは」
  小島 「(^^;) どうも」
  吾郎 「どうも」
  小島 「どうもどうも」
  吾郎 「こんばんは」

なぜかぎこちなく挨拶をし、本題;

  小島 「吾郎さん、いっぱいね、映画も舞台も」
  吾郎 「はい」
  小島 「幅広くご活躍ですが」
  吾郎 「はい」
  小島 「特にご自分で何かこう・・・印象に残ったねぇ、舞台とか映画
      とか、って・・・?」
  吾郎 「そうだなぁ、やっぱり・・・映画だったら『笑の大学』という」
  小島 「ああ!はい」
  吾郎 「はい」
  小島 「ええ、ええ」
  吾郎 「これ、今、言わないパターンなのか、言うパターンなのか…、
      どっちが良いのか迷って」
  小島 「(笑)」
  吾郎 「何か、どっちつかずな感じになっちゃってごめんなさい」
  小島 「(笑)」

そりゃぁ、いろんな大人の事情を考えると、言ったほうがいいに決まってます(笑)。迷ったときは、必ず言って下さいっ!



本の紹介

番組冒頭で吾郎君が『笑の大学』を例に出しましたが、今宵のゲストは笑の大学の原作・脚本の三谷幸喜さん。この度、約20年ぶりの書き下ろし『清須会議』を発売されました。

ええ!!!三谷さんがゴロウデ・ラックスなんかに出てくるのぉ〜!!!(←どういう意味だ?)
いや、三谷さんならもっとゴールデンとか、選びたい放題でしょうに。何でゴロウ・デラックスに出て下さったのかが不思議で・・・(色々と裏事情があるのとか、そういうのじゃないよね?)


  小島 「三谷幸喜さんが」
  吾郎 「そうなんです」
  小島 「書かれたんですよ」
  吾郎 「この長編書下ろし小説」
  小島 「すっごい長編で、でも、何か、あっという間に読んじゃいまし
      た」
  吾郎 「あっという間!」
  小島 「ねぇ?」
  吾郎 「全てモノローグ風に」
  小島 「ね」
  吾郎 「主観がそれぞれ変わっていって」
  小島 「ねぇ?すごい読みやすい」
  吾郎 「面白かった!」
  小島 「おんなじ瞬間に、それぞれに(頭の中で)考えていることが、
      順番に、こう…ね?」
  吾郎 「面白いですね。早くお呼びしましょう」
  小島 「はい。本日は、三谷幸喜です。お入り下さい。よろしくお願い
      します」

三谷さん登場。

  三谷 「どうも、ご無沙汰してます」
  吾郎 「ご無沙汰しております」
  小島 「何でこれ(清須会議)をテーマにされたんですか?信長亡き後
      ・・・このね、どーするよ?!織田家っていう会議」
  三谷 「はい、僕はあの…子供の頃から歴史が大好きで、この…親から
      買ってもらった、あの…『別冊太陽』っていうムック本があっ
      て。で、それにあの…『戦国百人』っていう、その…、『別冊
      太陽』が大好きで、多分、僕は11歳か12歳の頃だったんですけ
      ど、ずーっと、もう、読みふけるというか」
  小島 「へぇ〜」
  三谷 「それであの…『清須会議』っていうものがあるってことを知っ
      て。その…、歴史が初めて、会議の席上で決まったっていう、
      すごい瞬間だったんですよ」
  吾郎 「ふーん」
  小島 「あ、そうなんですね」
  三谷 「だいたい歴史って、合戦とか暗殺とか、そういうので動くじゃ
      ないですか。会議で決まったのって、これが初めてだったんで
      すよね。『こんなに面白い会議があるんだから、何か出来ない
      かな』という風に思ってまして。『小説も書こう』ってなって。
      じゃぁ、題材はこれでいきたいっていう、ちょっと編集者の方
      には言いました」
  吾郎 「へぇ〜」

ここで『清須会議』について;

★★★誰にでもわかる!「清須会議」講座★★★
明智光秀により織田信長が殺され、そのときに、信長の長男・信忠も死亡。そこで、次男・信雄(通称:バカ息子(笑))と、三男・信孝(正妻の子ではない)が後継者候補者となり、それぞれに羽柴秀吉、柴田勝家などの家臣がどちら側につくかで割れた中、後継者を決めたのが清須会議なのだっ!

  小島 「で、何とこれが映画化されることになったそうです」

というよりも、映画化前提の出版なのでしょうね。

  吾郎 「ええ!!」
  小島 「ええ、2013年に」
  吾郎 「もう、決定してる?」
  三谷 「決定しちゃったんです」
  小島 「早いですねぇ〜」
  吾郎 「三谷さんが監督なんですか?」
  三谷 「僕が監督をします。初めて時代劇を」
  吾郎 「へぇ〜」
  小島 「まだ決まってないんですか、配役は?」
  三谷 「まだ。徐々に今、決まりつつある」
  吾郎 「あれっ?」
  小島 「ちょっと、ほら、時代物・・・」
  吾郎 「まだ決まってないんですか」
  小島 「ねぇ?」
  吾郎 「(カメラ目線で)配役?」
  小島 「ええ、ねぇ?でも、吾郎さん、ちょっと・・・」
  吾郎 「ええ〜、やってみたいですよねー」

と、吾郎君が言うと、三谷さん;

  三谷 「あ、でも、(小島さんに)お市の方とか」

と、あっさり話をはぐらかし・・・(怒)。まぁ、吾郎君に三谷さんの映画の仕事が、今後、回ってくるなんて思ってないですけどね。

  吾郎 「ああ」
  小島 「私ですか?結構、性格悪いんですよね、お市の方」
  吾郎 「いやいやいや、似合ってますよ」
  三谷 「もし、やっていただくならお市の方」

ここでいつものように朗読タイム。ただ、三谷さんから;

  三谷 「本気で読んでくださいよ」

と注文が。

  小島 「本気で読みますよ」
  三谷 「オーディションだと思ってください」
  小島 「オーディション!」
  吾郎 「緊張する!」

ってことで、監督を目の前に、オーディション開始です。


小島さんの朗読
お市の方が秀吉の恨みつらみを語る部分を朗読します。えっ、これが小島さんに合ってるの?(笑)

  小島 「怖いです、お市の方」
  吾郎 「いいですよ、ピッタリでしたよ」
  小島 「ピッタリって、怨念の人?(笑)」
  吾郎 「いかがでした、三谷さん?」
  三谷 「えー、いやいや、ちょっと書き直したいね」
  吾郎 「ええ!」

小島さんに対する感想はスルーでした(汗)

  三谷 「でも、朗読って難しいんですよね」
  吾郎 「朗読難しい」
  三谷 「あの…、あんまり感情入れ過ぎても朗読じゃなくなっちゃうし」
  吾郎 「そうですね」
  三谷 「ただ、これ(先ほどのお市の方のモノローグ)に関していうと、
      もう、心の叫びですから」
  小島 「はい」
  三谷 「もうちょっと、何か、感情入れてもよかったかもしれない」
  吾郎 「ああ」
  小島 「そっか」

次は吾郎君の朗読。吾郎君がこれから朗読するのは、羽柴秀吉のモノローグ部分、清須会議前夜、勝家の参謀・丹羽長秀のもとに出向き、説得する場面。

  三谷 「そこ、選びましたか!」
  吾郎 「あそこいいじゃないですか!」
  三谷 「そこはね、僕が一番、一所懸命書いたところなんです」
  小島 「ああ〜」
  吾郎 「本当ですか?じゃぁ、一所懸命、読まさせて頂きます」


吾郎君の朗読
三谷さん、目の前で真剣に聞いてます。ドキドキしちゃうぞ。

  吾郎 「いやぁ〜」
  小島 「いかがでした?」

すると;

  三谷 「違うな」

あっさり否定(ToT)

  吾郎 「えっ!」
  小島 「(笑)」
  吾郎 「ちょっと!すごい一所懸命、今。でもねぇ、正直、まぁ、まぁ」
  三谷 「でも、難しいところをお選びになったと思いますけど」
  小島 「どこが違いました」
  三谷 「台詞の掛け合いじゃないですか」
  吾郎 「はい」
  三谷 「その、攻める秀吉と、守る丹羽の、その、熱さの違いみたいな
      ものが、もうちょっとはっきり出た方が。今、どっちがどっち
      かわからなくなってたと思う、若干」
  吾郎 「ちょっともう…、『どうにか噛まないでいけ!』っていう」
  小島 「あははは(笑)」
  吾郎 「そこだけでしたね」
  三谷 「僕でも、あれですよ。あの・・・稲垣さんには」
  吾郎 「はい」
  三谷 「実は、秀吉の役ではなくて、もっとやって欲しい役があって」
  吾郎 「えっ!なんだろう?!」
  三谷 「そこを読んで欲しかったんですよ、今」
  吾郎 「どこですか?いいですか、読んで?」
  三谷 「もちろん、“織田信雄(のぶかつ)”ですよ」
  吾郎 「・・・えっ?バカ殿?!(>_<)」
  三谷 「はい。バカ殿」
  吾郎 「バカ息子ですか?」
  三谷 「バカ息子と言ったら、もう」
  吾郎 「僕ですか?」
  小島 「吾郎さん?」


吾郎君の朗読・アゲイン
今回は朗読じゃなくて、演じてるっていう感じですかね。ちゃんと役作り(今風でいうと、チャラい感じ(笑))してました(爆)

朗読が終わった途端;

  三谷 「素晴しいじゃないですか!」

と、三谷さん。

  小島 「あははは(笑)」
  吾郎 「・・・・・・。ちょっと待って下さいよ。カミカミだったじゃ
      ないですか、今!」
  小島 「あはは(笑)」
  三谷 「いやいやいや。すごいすごい」
  小島 「すごいイメージどおり」
  吾郎 「今のでいいんですか?!」
  三谷 「今の、イメージどおり」
  吾郎 「何か・・・・・・・しかもちょっとやりやすかったんですけど」
  三谷 「すごい、だってねぇ?」
  吾郎 「感情移入してきちゃって」
  三谷 「いきなりですもんね、今。いきなりお願いした所、読んで頂い
      て」
  吾郎 「そうですねぇ」
  小島 「面白いですね」
  三谷 「すごいすごい。これはちょっと、考えよう・・・」
  吾郎 「あはは(笑)」

えっ、これは喜んでいいの?どっち??!?!



実演

そして、ここからは三谷さんオリジナル脚本による『清須会議』を、吾郎君&小島さん、そして山田君を加えて実施。動きをつけるのは難しいので、ラジオドラマ風ということで・・・

  後継者争いに勝ち、意気揚々の秀吉に
  お市の方が柴田勝家と結婚する旨を報告する場面

  <キャスティング>
   吾郎くん:羽柴秀吉
   小島さん:お市の方
   山田くん:ししおどし

本番の前に、読み合わせ。山田君のししおどし(台詞『コン』のみ)は、三谷さんが合図を送ります。
一度、読みあわせをしたのを見た後、三谷さんのダメ出しあり。

  三谷 「『なぜ私がそんなこと、親父殿に頼まねばならぬのですか』。
      ちょっとさっき、噛んでました」
  吾郎 「(^^;)」
  三谷 「ゆっくり言っていいですから」
  吾郎 「そうですね、ちょっと焦っちゃうと噛んじゃいますよね」
  三谷 「ゆっくりでいいです」
  吾郎 「『頼まねばならぬのですか』」
  三谷 「もっとゆっくりでいいです」
  吾郎 「『頼まねばならぬのですか』」

もちろん、ししおどしにもダメ出しがあって、メカニズムを知った上で『コン』と言って欲しいと、三谷さん(笑)。スタジオに用意したししおどしの模型を使って、説明してました(汗)


そして本番;

  三谷幸喜 特別脚本ドラマ 清須会議
ししおどしの音が響く。

山田:コン
小島:藤吉郎、これからも織田家のこと、宜しくお願い致します
吾郎:かしこまりました
小島:そうだわ、ひとつ、あなたに報告しておくことがあります
吾郎:なんでございましょう
小島:私は、柴田権六勝家と、近々祝言をあげることにしました

ししおどしの音。
山田:コン

小島:おめでとうの一言もないのですか
吾郎:おめでとうございます
小島:ついては、藤吉郎、あなたに頼みがあるの。権六はああいう人だから、信長の妹を嫁に貰うことに、抵抗があるんですって。世間の目が気になるみたいね。だからこの縁談、あなたが思いついたことにして欲しいのよ
吾郎:私が?
小島:これから織田家を動かしていくのはあなたです。羽柴筑前の頼みとあれば、権六も断れないでしょ。そういう形にしてあげて
吾郎:しかし、なぜ私が
小島:声が小さい
吾郎:なぜ私が、そんなことを親父殿に頼まなければならぬのですか?
小島:そんなのは自分で考えなさいよ。織田家のためとか、権六と仲直りするためとか、なんだってあるでしょ。いいわね、藤吉郎
吾郎:・・・・・・
小島:藤吉郎
吾郎:そこまでして、私を苦しめたいのですか
小島:私は生涯あなたを許さない。私の夫を滅ぼしたあなたを許さない。息子を殺したあなたを許さない。だから私は、藤吉郎、あなたがこの世で最も忌み嫌う相手のところに嫁ぐのです。
小島:
吾郎:・・・・・・
小島:言いたいことがあれば
吾郎:そこまで嫌われれば、秀吉も本望でございます。
山田:コン

ししおどしの音が響く。
山田:コン

吾郎君、小島さん、山田君の演技をじっと見ていた三谷さん。評価は・・・;

  三谷 「よかったじゃないですか。ねぇ?よかったじゃないですか」
  小島 「緊張するぅ〜」
  三谷 「ええとですね、ちょっとオンリーで2つだけやり直したいんで
      すけど。『コン』よかったです、『コン』よかったです」
  山田 「ありがとうございます」
  三谷 「2つあります」
  吾郎 「オンリーで?」
  三谷 「『そんなのは自分で考えなさいよ』。ここ、結構、今、怒った
      じゃないですか?」
  小島 「はい」
  三谷 「ここはまだ本心出さない方がいいです。寧ろ、ちょっと呆れた
      感じでいきましょうか」
  小島 「はい」
  三谷 「それから最後の『言いたいことがあれば』なんですけど、ここ
      は勝利宣言ですから、勝ち誇った、余裕で、『何か、言いたい
      ことがあればいいなさいよ』ってニュアンス」
  小島 「ああ、なるほど」
  三谷 「じゃぁ、ちょっと、秀吉からもらっていいですか?ちょっと、
      あの・・・もう一回(笑)」
  吾郎 「あれ、僕、“きっかけ”ですか?」
  三谷 「“きっかけ”です、はい」
  吾郎 「僕のはもう、収録は大丈夫ですか?」
  三谷 「さっきのはOKです」


二度目の本番。

  三谷幸喜 特別脚本ドラマ 清須会議
吾郎:なぜ私が、そんなことを親父殿に頼まなければならぬのですか!!!
小島:そんなのは自分で考えなさいよ。織田家のためとか、権六と仲直りするためとか、なんだってあるでしょ。いいわね、藤吉郎
  三谷 「はい。ここ、頂きました。これ、本当に、いつも思うんですけ
      ど、オンリー録る時に、あの・・・今、“きっかけ”の台詞、
      あったじゃないですか?」
  吾郎 「はい」
  三谷 「さっきより全然、いいんですよね」
  吾郎 「そうなんですよぉ〜」
  小島 「あ、そうなんですね、そういうもんなんですね」
  吾郎 「気が楽になるんですよ」
  小島 「へぇ〜」
  三谷 「邪心がなくなるんですよ」
  吾郎 「邪心がなくなる」
  小島 「あ、そういうもんなんだ」
  吾郎 「そんな所まで見透かされてます」
  小島 「あはは(笑)」
  吾郎 「ちょっと真剣にやると面白いですね」
  三谷 「もう1個、最後、やりましょう。『言いたいことがあれば』。
      ここはじゃぁ、続けて、秀吉の(台詞を含めて)最後までいき
      ましょうか。じゃぁ、『コン』も最後に行きます」

小島:だから私は、藤吉郎、あなたがこの世で最も忌み嫌う相手のところに嫁ぐのです。
吾郎:・・・・・・
小島:言いたいことがあれば
吾郎:そこまで嫌われれば、秀吉も本望でございます。
山田:コン
で、終わりかと思ったら、妥協を許さない三谷さんは;

  三谷 「もう1回、いきましょうか」

『言いたいことがあれば』をもっとねちっこく言って下さいと、ここだけやり直して終了。

  三谷 「はい、よかった!」
  小島 「あははは(笑)」
  三谷 「今のはよかったです」
  吾郎 「本当に嫌な感じしました」
  小島 「あははは(笑)」
  三谷 「ちょっと、ムッとしましたね」
  小島 「すごーーーい。何か、すごいですね」
  吾郎 「面白いですよねー。いやぁ〜、楽しかった」
  小島 「面白かったし、何かすごい不思議だった」
  吾郎 「ねぇ」

以上で実演コーナーも終了。


  小島 「今日、いかがでした、この番組」
  三谷 「いやぁ、楽しかったですね。っていうか、本当にいい気持ちで
      帰る」
  吾郎 「ねぇ」
  小島 「ねぇ、ありがとうございました」
  三谷 「っていうか、これ、僕が言うのもあれですけど、これ見ると、
      読みたくなりますよね」
  小島 「読みたくなりますよね(笑)」
  吾郎 「読みたくなりますね」
  三谷 「僕も読みたくなったもん、もう一回」
  吾郎 「そうですよ、はい」
  三谷 「ありがとうございました」


(12.07.01 up)


 

第51回放送 TBS:'12.06.07 24:25〜24:55(5分遅れ)
Guest:なばたとしたか, 課題図書「こびとづかん」

オープニング

オープニング、いつものように、画面向かって右側から吾郎君、左側から小島さんが登場するわけですが、その際、ズボンのチャックを上げる吾郎君。

  小島 「何よっ!」
  吾郎 「えっ?」
  小島 「何、今の?!・・・(笑)」
  吾郎 「えっ?(笑)…面白かった?」
  小島 「(笑)」
  吾郎 「普通さ、本番前でチャック一応、どんな時でもチャック、チェ
      ックするんですよ」
  小島 「ええ、大事ですね」
  吾郎 「今、そこで確認したら、本当に開いてて」
  小島 「あははは(笑)」
  吾郎 「楽屋出るときはねぇ、チャック閉めてたんだよね」
  小島 「誰が下げるんのよ!」
  吾郎 「何か、今日ね、あの…、このTBSに入ってから、何か、誰かに、
      こうちょっと見られてる感じがするんですよね。視線を感じる
      んですよねぇ、何か」

と言うと、ローアングルから隠しカメラのような感じで2人を映した映像に切り替わったりして、“誰か(=こびと)が見ている”風を演出してます。
今回のゴロウ・デラックスは、こんな風に、もしかしたらこびとは本当にいるかもしれない…という雰囲気で番組作りがされてました。こういうお遊びができる番組なんだなぁ〜。いい番組だな、と思った。


ゲストとトーク

今回のゲストは『こびとづかん』の著者・なばたとしたかさん。えっと、番組中でも言ってましたが、このキャラクター、微妙に気持ち悪かったりするんですが(爆)、確かにお店などでもキャラクターグッズが売られているのを見た覚えが・・・。

さて、このこびと、『昆虫でも植物でも人間でもない生き物』という定義。そんなこびとたちを紹介した絵本が、シリーズ4作目で180万部を超える大ヒットになっているのです。


  吾郎 「これは中々シュールで面白いですね」
  小島 「中々ですよね。うちの次男がね、本屋さんに行って、『何でも
      いいから1冊ずつ買ってあげるよ』って言ったら、この『こび
      と』の何か小っちゃい本(『こびと観察入門』)、持ってきた
      んですよ。で、私、初めてそのときにこびとの存在を知って、
      『うわっ、いっぱいある本の中で、これ選ぶか、お前!』と思
      って、『これ、次男、なかなかのセンスだな』って思ったんで
      すけど。(自分が)読んだら嵌っちゃって」
  吾郎 「面白かったですよ」
  小島 「あの、子供がね、好きなキャラクターっていうと、かわいいー
      とか、ねぇ?何かあの…何か、プヨっとしてるとか、そういう
      のがが多いですけど、まず、あんま可愛くないですよね」
  吾郎 「そうですね、ちょっと気持ち悪い感じも」
  小島 「気持ち悪い、それでちょっと生態とかも聞いてると、あんまり
      会いたくないな、みたいなこびと君もいたりして」

で、ここでゲストのなばたさんが登場ですが、登場口に素直に登場せずに、先にこびとの人形をチラチラさせたりして、お茶目と言うか、遊び好きと言うか…(笑)

このなばたさん、小さい頃から現在に至るまで、ず〜っとこびとが好きで、こびとの研究をし続けてる方らしいです。

  吾郎 「こびとですか?何か、これ、どう紹介したらいいんですか?」

ここで改めてこびとの説明;

 こびと
  昆虫でも植物でもない生き物
  みんなのまわりにるかもしれないが
   なかなか見つけられない存在

  小島 「妖精でもないんですよね。どうも、生き物っぽい」
  吾郎 「でも、人間をちっちゃくしたやつ。ちゃんと五臓六腑あるわけ
      ですよね?」
  なばた「ああ、それもまだよく分かってない・・・研究中、はい」
  吾郎 「研究中?」
  なばた「まだよく分からないこと、たくさんあるんですよね」

早速朗読タイム。

(吾郎君の朗読)
主人公の少年が初めて小人に出会ったシーン。こびとの抜け殻を見つけた少年が、こびとについてじぃじに尋ねる。

  吾郎 「(挿絵の)じぃじもちょっとこびとっぽい」
  なばた「(笑)出てくる人の方が怖い…」

絵本の中では、飼っている犬が、こびとの抜け殻を拾ってきたところから始まるのかな?

  なばた「こびとが脱皮するってことが、ここで分かるわけです」
  小島 「こびとはどうやって生まれたんですか?」
  なばた「すごく小っちゃい頃から怖がりで、天井走る音だったり、何か
      が走る音だったりとか、障子がちょっと開いてたら何かに見ら
      れてるようになったりとか、草むらカサカサって言ったら見ち
      ゃうとか。そういう…、ものすごく怖かったので、それが何か
      自分がイメージしている可愛いものがやってるんだ、っていう
      ことにして、紛らわせてたんですね」
  小島 「なるほど」
  なばた「怖さを紛らわせてた」

この話を聞いてる吾郎君や小島さんが、1カットだけこびとの被り物をしたりする映像が入ったりして、今回の番組作りはちょっとシュールな感じで凝ってます。

  なばた「雪国とか行った時に、そこに黄色い穴が開いてたりとか」
  小島 「あれ、犬のおしっこじゃない?」
  なばた「いえ、あれ、こびとの仕業ですから」
  小島 「あれ、犬のおしっこ…」
  なばた「いえいえ、こびとの仕業です!そういうのをこびとの仕業です
      (笑)。それ、犬のおしっこだと思っちゃうじゃないですか」
  小島 「犬のおしっこだもん!」

と、なばたさんと小島さんがバトルしていると、横から吾郎君が;

  吾郎 「ゴルフ場行くといっぱいあるよ。急に、どこ探してもボールが
      無くなってるときとかありますよね?」
  なばた「(笑)」

なぜこびとの話で、ゴルフ…(爆笑)

  小島 「それ、ヤブに入っちゃったんでしょ?」
  なばた「(笑)」
  吾郎 「いや、みんなカラスが持っていったとか言うけど、そんなとこ、
      見たこと無いもん、実際に。でも、本当にボールが無いときあ
      るもん」
  小島 「そんなこと…」
  吾郎 「絶対、フェアウェイにあるのに」
  なばた「僕はまだ見つけられてないですけど、いるのかもしれないです」
  吾郎 「多分、こびとですよね?」
  なばた「多分、こびとです」

確かにそう思った方が楽しいけどね〜。

  吾郎 「あと、ちっちゃいカマクラとか」
  なばた「ああ、そうそうそう」
  吾郎 「人が入れないようなカマクラとか」
  なばた「そうそうそう!!!」
  小島 「それは子供が行き遊びで作るんだってば!」
  吾郎 「それ、こびとなんだよ」
  小島 「違う…(笑)」
  なばた「ユキオトコビトの仕業ですよね」
  小島 「違うよぉ〜」
  吾郎 「だって、こびとがいるって思ったら、だって、全部そうやって
      納得するようなこといっぱいあるもん」
  なばた「うん」
  小島 「本当!?意外と私、見落としてるってことですか?」
  なばた「思い込みが激しいのかもしれないですね」
  小島 「私の?あんただろっ!」
  なばた「(笑)」

すると突然、キッチンでミニトマトがスベって落ちたのが未だに見つかってないというのを思い出した小島さん。これは絶対にこびとの仕業だと言いますが;

  吾郎 「それはね、野良猫だね」

こら!(爆笑)

  小島 「あれ、こびとだったんじゃない?!トマト抱えて…」
  吾郎 「いまさらこびと信じようとしないで!」
  小島 「何でよ!!!(笑)」


(小島さんの朗読)
父親が枝豆を食べようとしたときに、中々こびとが出てきたという子供の質問。

  小島 「これ、食べられるときに嫌がったりはしない?」
  なばた「いや、望んでるので。望んで食べられてるっていう。で、可愛
      そうだったら逃がしてあげてもいいよって」
  吾郎 「茹でてられるの好きなんですよね?」
  なばた「茹でられるの好きなんです」
  小島 「あ、確かに。時々、逃げる枝豆いるよね?あれは嫌なんだ」

すると;

  吾郎 「小島さん、まだ視線感じない?」

と吾郎君。

  小島 「誰の?」
  吾郎 「こびとの。さっきから、まだ?」
  小島 「・・・・。いや、別に」
  なばた「(笑)」
  小島 「別に、全然」
  吾郎 「俺、感じるんだよね」
  なばた「このスタジオにもね、何か気配を感じるんですよね」
  吾郎 「感じますか?・・・あれっ?!あ、いた、いた、いた、いた、
      いた!」

すると、セットの外から、ゴロウ・デラックスの金のダルマの近くに、タカラコガネの姿が。あ、このこびと、金を食べて生活しているらしいです。

  吾郎 「ほら、小島さん、あそこ!」

で、小島さんが覗こうとすると、「あ、逃げた」。

  小島 「嘘でしょ?」
  吾郎 「いたいたいた」
  吾郎 「本当、本当」
  なばた「いました、いました」
  吾郎 「心がピュアじゃないんだよ」
  小島 「何だよ、それ!心が汚いからこびとが見えないとかさ」
  なばた「(タカラコガネは)見つけるとお金持ちになれるという言伝え
      があります。今、お金持ちだと言われてる人は、大抵、こいつ
      の抜け殻を持っている」

「まだ探せばいるんじゃないの?」と、スタジオの中の草むらっぽいところを探し出す3人。 はなまるマーケットのセットにまで足を運んだりして(笑)、こびとを探し出しました。最初に小島さんが、セットの中に用意された草むらの中に、クサマダラオオコビトを発見!だけど、気が弱いので、すぐに逃げちゃいました。


席に戻って;

  吾郎 「抜け殻の処理の仕方もちゃんと書いてある」

   牛乳に一晩漬ける
   風通しのいい場所で一週間干す
   額に飾る

時々、きゅうりに混じって出荷されちゃうこともあります(笑)

なんて言ってると、カメラの上で横になってるこびとの姿が!

  吾郎 「あれ!2カメさんの上にも!」
  なばた「あれ、幸せな場所にしか来ないんです。ホトケアカバネって、
      今、すごくいい状態でリラックスしてますね」

だけど、こちらのこびともすぐに逃げちゃいました。


番組の途中ですが、ここで突然、山田君乱入(笑)。トイレでこびとを見つけたといって駆け込んできました。仕方が無いので、みんなでトイレに。

  小島 「僕もさっきトイレ行ったとき、感じたんですよね〜」
  吾郎 「僕もさっきトイレに行った後、チャックが開きっぱなしになっ
      てて…。ちょっとあいつらの仕業だと思うんだよね」

そして、小島さんも一緒に男子トイレに。

  小島 「私、入るの?」
  吾郎 「大丈夫、オヤジだから…」

と、男子トイレに気にせず入ってきちゃいましたが、洋式トイレに目をやると;

  吾郎 「あ!!!やってるよ、ほら・・・やっぱり」
  小島 「ええ!!あははははは(笑)」

ここで出没したのはヒメイエコビトとシノビイエコビト。人間の家に住むこびとだそうですが、今、2人のシノビイエコビトの上に1人のヒメイエコビトが乗っかって、トイレットペパーの先を握って、“とある作業”をしています。

  なばた「ああ、いますね。作業中ですね。何をやってるか分かります?」
  吾郎 「分かります。うちもよく出ますもん」
  なばた「出ます?」
  小島 「三角形に折るやつでしょ?」
  なばた「そうです、そうです。あれ、下から見るとすごい、苦痛な顔し
      てるんですよね、下の人」
  小島 「ああ、下の人、頑張ってんだ」
  なばた「頑張ってるんですよ…。でも何でああやって三角形に折るのか
      は分かってないんですよね…」

ちなみにこのヒメイエコビトは家の中には1体しかおらず、数多くいるシノビイエコビトを率いているとか?

続いてやってきたのは、調理場。撮影に使う料理などを作る場所らしいですが、ここにも、果物籠の中に混じってこびとが1体、発見されました。カクレモモジリというモモそっくりな外観ですが、食べることは出来ないらしいです。桃太郎のモデルですって(笑)

  小島 「今まで私たちが常識だと思ってたことが、実は全部こびとさん
      の仕業だったのね」
  吾郎 「そうだね。きっとあれだよ、メンタリストのDaiGoもこびとを
      使ってる」
  小島 「あははは(笑)」

いや、それならそれで、メンタリストやってるより、こびと使える方が、断然すごいと思う(笑)。


ゲストと山田君のロケ

なばたさんのご近所の河川敷にやってきた山田君。そこで最初にみつけたのは、ウマリガワラという新しいこびと。えっ、新しい?・・・どうやらポケモンのようにどんどんキャラクターは増えていくらしい(爆)

続いて、木陰に見つけたのは、カブトムシかのように見えたカブトヨソオイというこれまた新しいこびと。こちらはみつけても、捕獲せずに自然に返してあげましょう。


再びスタジオ

ロケのVTRが終わり、まだまだスタジオにも潜んでいたこびと:バイブスマダラを発見!公園で、たまに「ポッポーポポ」という音が聞こえたら、それは鳩の鳴き声ではなく、バイブスマダラが笛を吹いてるのですって!

結局、こびとを信じるとか信じないとかではなく、そう思った方が楽しいってことですね。


(12.06.10 up)


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