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第7話「オッカムの剃刀」 14.2.23 Tue PM9:00〜9:54
「お前は何をやっているのかと聞いてるんだ!」
城北大学の近辺で、黒ずくめの服装で被害者を襲う強盗事件が多発。大学でも学生や教授に貼り紙をして事件に対する注意を喚起していた。 そんなある日、同大法科学科特任教授の柳田嘉文(古谷一行)は、元教え子で同じ大学の講師、池内国雄(みのすけ)の研究室を訪ねる。柳田は、池内に弱みを握られ、警察庁科学警察研究所への推薦を頼まれていた。約束通り推薦したことを伝える柳田。しかし、池内は今後も柳田を利用するため、柳田の弱みの証拠のディスクを返さなかった。その夜、柳田は黒ずくめの衣装で池内を待ち伏せ、殺害してしまう。 (以上、公式HPより) 夜。殺害現場。人通りの少ない狭い路地で、池内は殺されている。石松は田所たちと現場検証を行っている。 田所 「前と同じ手口の通り魔事件です。これで5件目です」 石松 「ついに死亡者を出してしまった…」 田所 「マスコミの非難も相当なものになるかと」 石松 「現場を徹底的に調べて下さい。見落としが内容に」 田所 「はい」 そう指示して通り過ぎる石松を見て、二岡は「怖〜っ」と呟きながら、福家が死体を調べているのを見つける。 福家 「随分寂しい通りね」 二岡 「はい、夜になるとほとんど人が通らないそうです」 福家 「なのに犯人はずっと待ってたの?ここに人が通るの」 石松 「だからこそでしょう。今のところ、目撃者は1人もいません。 今回だけでは無くて、全ての現場において犯人は痕跡を残さず 素早く犯行を繰り返している。そしてついに人を殺した・・・ これ以上、犯行を許すわけには行きません。絶対に」 田所 「その通りです!この事件には警察の威信がかかってます!連絡 を密に取り、足並みをそろえ・・・足並みを・・・・・・」 と、田所が目の前にいる福家に言っはいるものの、我関せずで現場を見て回る福家警部補。 田所 「おい!福家!!!聞いてんのか?お前に言ってんだ、お前に!」 石松 「すぐに周辺の聞き込みを」 田所 「わかりました」 石松 「・・・」 石松は福家を無視してその場を立ち去る。一方、福家は二岡から害者の情報を聞き出す。 死体には殴られた傷が額、後頭部、頭頂部の3箇所。所持品は、タバコと紙マッチ、そして「自宅」とメモが張られた鍵と、車の鍵。そして、金目の物はなくなっていた。 その頃、柳田は池内の研究室に忍び込み、パソコンから問題の資料を削除していた。そして、自らの研究室に戻り、殺害の資料や証拠となるようなものを処分した。 福家は城北大学にある池内の研究室へ。そこに、柳田がやって来る。福家は池内の所持品のキーリングに自宅とシールが貼られた1本だけがあったことに疑問を持っていた。つまり、同じような鍵が犯人に盗られていたら? それが職場のものだとしたら? と、思い当たったのだ。それを柳田に話すが、何も盗られた様子はないと言う。だが、福家は何者かが寸前に部屋に入った痕跡に気づく。実は直前まで柳田が証拠を隠滅していたのだった。(公式HPより) ここで、福家は、柳田が自分のことを名乗る前から1課の人間(殺人を扱う部署)の人間だと言い当てたことが気になる。 その足で警備員に案内され、福家は樹木の陰に学生がいたずらで池内の所持品を土の中に埋めてしまったものを掘り返す。そしてそれとは別に、事件後、柳田が置いた池内の研究室の鍵が落ちていた… 警視庁。石松は田所から報告を聞いている。 田所 「今井圭三、48歳。類似する手口の犯行を元に前科者リストから 洗い出したところ、この今井の消息だけがつかめていません」 石松 「現場に残っていた髪の毛については?」 田所 「科捜研の報告はまだです。凶器の特定にもまだ時間がかかるそ うです。それで、あの・・・できれば・・・」 石松 「捜査員を増員するように要請しています」 田所 「(頭を下げる)」 石松 「捜査の半径も広げて下さい。パトロールも強化するように通達 を」 田所 「はい」 と、こういう描写を見ると、石松さんは非常に理解がある上司なんだよなぁ〜 石松 「福家君は?」 田所 「あ・・・」 石松 「昨日から何の報告も無い。昨日から何をしてるんです、彼女は…」 城北大学構内。 一方、福家は単独で池内の車を見て回っているx。それを柳田がみつけ、声をかける。どうして昨夜、車を使わなかったのかが気になっていた。その足で、柳田の研究室に案内される福家。そこにこっそり二岡もついてきていた。二岡は伝説の科捜研の神様である柳田を尊敬していたのだ。 そんな柳田は語る、事件における不可解なことは偶然の結果にすぎないと。福家が抱いている数々の疑問も偶然にすぎないのではないかと。 城北大学構内。喫茶コーナー。 福家は、池内にイタズラをした学生に話を聞く。その学生も、事件の直前にその道を通っていた。なぜ犯人はその学生ではなく、池内を襲ったのか。 その疑問をすぐに柳田にぶつけにいく。犯人は最初から池内を狙っていたのではないか?だが、柳田はあくまでも偶然の結果だと主張する。 今井の行方を追い、街中で聞き込みをする田所たち。だが、最近の目撃証言は無い。 (まぁ、なぜか石松さんは車の中で待ってるだけなんですが…(笑)) 田所 「やはり今井は姿を消したようです」 石松 「もっと人数が必要ですね」 田所 「いえ、これ以上は…。警部が犯人逮捕に尽力されていることは 皆、重々分かっています。上からの圧力も相当なものでしょう し」 石松 「我々の任務は、次の犠牲者を出す前に、何としても犯人を捕ま えることです。何としても…。私の心配など必要ありません」 田所 「失礼しました。では、引き続き・・・」 (きゃぁ〜。石松警部、格好良くないですか?!!!!寄らば大樹の陰がモットーの石松さんのはずなのに、これを聞くと本当に正義の人じゃないですか!(そういう自分に酔ってるだけのキャラクターかもですが(笑))) その頃、福家は、街中に出て池内の当日の足取りを追っていた。 福家は、池内がその日、いつも吸っているタバコが切れていたために、そのタバコを購入するためにそのタバコを売っている特定の店に立ち寄っていたことを突き止める。 池内の研究室を調べ始めた福家。 全ては池内が必然的にそのように行動するように仕向けられたのではないかと。つまり、計画的な殺人であると予想する。つまり、柳田が何か弱みを握られて池内を殺したのではないかと推理する。それを柳田に語る福家。(とはいえ、それを、確実な証拠を掴む前に、ベラベラベラベラ犯人=柳田の前で話すってどうなんでしょうかねぇ…。このドラマはそこが不自然すぎるのよ) 柳田 「君の言ってることは、単なる推論だ。何の証拠も無い、全ては 偶然の結果なんだ」 福家 「私は偶然に見せかけた必然だと思っています」 柳田 「このままでは君は大きな失敗をおかすことになるだろう。福家 君。その情熱だけはおおいに記憶する。誰にも譲れないほどの 強い信念のようなものが君にはあるのかもしれない。それは時 に、反発を生む。君のやっている捜査を君の上司は認めている のか?!情熱は、時には過ちを犯す。間違った結果をもたらす ことになる。忠告はしたよ、福家君」 (で、結局、何者かが寸前に部屋に入った痕跡=パソコンの調査はどうなったんだ?今の技術なら分析すればわからないのかなぁ。次週出てくるのかしらん?) 夜。警視庁。広い会議室で、またいつものようにただ1人、報告書を作成している福家。 そこに、石松がやってくる。恐らく、柳田から警察にクレームでも入ったのだろう。 石松 「君は一体何をやってるんです?何の報告も無く」 福家 「報告は間もなく」 石松 「柳田教授の周辺を調べているようですが、何のために?」 福家 「今回の事件、私は一連の強盗事件とは別に扱うべきだと思って います」 石松 「今回の事件、その一連の強盗事件と同じ凶器が使用されたこと が判明しました」 福家 「(資料を受け取る)」 石松 「さきほど鑑識から上がってきたもので、犯人しか知りえない情 報です。その犯人の目星もついている。今井圭三、前科3犯。 池内さんの殺害現場から見つかった毛髪が、今井のものである ことも判明しました。現在、全力を追って今井の行方を追って いる。全刑事、全警官が不眠不休で。それなのに、君は一体、 何をやっている?」 福家 「石松警部、その今井圭三と柳田教授の間に、過去につながりの ようなものは?」 自分の質問に答えずに、逆に質問してくる福家に、石松さん、何かが切れたようで; 石松 「お前は何をやっているのかと聞いてるんだ!」 と怒鳴りつける。 福家 「!!!」 石松 「これまで散々好き放題やらせてきた。そのせいで俺も散々叩か れてきた。いつも勝手に動き、指示は聞かない、連絡もしない、 報告も遅い。指揮は乱れる、秩序は無視する。それでも、俺が 我慢してきたのは、上司にお前の面倒を見ろと命令されたから だ!次の配置換えまでの辛抱だと思っていたからだ!だがお前 は、それを勘違いしている!組織に所属しているという自覚を 全く持たないでいる。お前のその言動が、職務を真摯にまっと うし、指示に全力で従おうとする周囲の人間に対して、どのよ うな影響を及ぼすのか考えようともしていない!お前が言って ることは、捜査ではなくて、単なる我がままに過ぎない。警察 官であり、私の部下であり、警察という組織の一員であること を自覚しなければいけない。事件を解決しようと思っているの は自分一人だけだと思っているのか?そんなことは全ての警察 官が第一に自覚していることなんだ!お前の思い上がった主義 主張なんて要らない!必要ない!これ以上勝手な真似は許さな い!!!」 福家 「・・・」 福家は何も言わずに石松の言葉を聞いている。 石松 「いい加減にしたまえ、福家警部補」 そのとき、石松の携帯に電話が入る。 石松 「はい・・・今井圭三が見つかった。死体でね」 福家 「えっ!」 今井圭三発見の現場。先に田所がやってきていて現場検証を行っていたところに福家、石松がやってくる。 田所 「お疲れ様です。寄った挙句に、石段の上から転がり落ちたよう です。所持品の中にこれが…」 石松 「『IKEUCHI』・・・」 そう書かれたマネークリップが。 田所 「先日の被害者の持ち物に間違いありません」 石松 「被疑者死亡か・・・」 田所 「残念です。この手で捕まえたかったのですが」 福家は黙ったままでいる。 石松 「今回の件、君には報告しなければならない人がいるのでは?」 福家 「・・・」 翌日、福家は柳田に会い行き、頭を下げる。 石松 「犯人の今井が殺害された夜、何処で何をされておりましたでし ょうか?」 (ダブル金田一クルーーーーーーーー!!!!!(←違う)) |
石松警部爆発! 今回、溜まりに溜まった不満を爆発された石松さん。今かで福家に対して抱えていた苛立ちを爆発させ、かなり怒鳴り散らしてました。これだけ分かりやすく怒鳴り散らすとは、小者っぷりです。 いや、でも、石松さん、田所さんとのシーンでは、かなりデキる警部さんをやってるんですよね。少なくとも田所さんは信頼しきってますし、部下からの信頼も厚そう。事件解決のためにできる限りのことはやってて、“警部”を名乗るだけのことはあるのかな、と。 というわけで、この先、デキる警部の方向に行くのか、ただの小者上司キャラいくのか、どちらに向かってもそれなりに楽しめそうです。まぁ、今更感はありますけどね。 次回、ちょっと格好いい台詞もあるので、ちょっぴり期待しております。ああ、今回ぐらい前後編と2回にわけて時間を掛けて描いてくれたら、吾郎君の出番もあるのね。後編は“金田一”対決もあるようなのですし。 (2014.3.02) |