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第5話「相棒」 14.2.11 Tue PM9:00〜9:54
「天才漫才師は死ぬときの格好まで破天荒のようだね」
ベテラン漫才コンビ、京阪のぼり・くだりは、かつてのような人気を失っていた。原因はボケ担当のくだりこと内海珠雄(ほんこん)が“天才”と呼ばれた精彩を欠いたこと。反対に相方の、のぼりこと立石浩二(板尾創路)には、単独仕事の話も来ていた。酔ったまま舞台に上がる内海の傍若無人ぶりに、事務所社長(笑福亭鶴光)やマネージャーの浜本雅志(福田転球)もあきれ果てている。 ある日、立石は内海にコンビを解散して欲しいと頼む。だが、内海は半年待てと強い口調で答える。立石は何か内海に負い目がある様子で、それ以上解散を迫れない。すると立石は漫才を続けるのならば練習をしようと内海をある場所に誘う。 その夜、郊外の一軒家で立石は内海を待っていた。そこに、内海がやってくる。内海は玄関を開けようとするがカギがない。立石があらかじめかすめ取っていたのだ。仕方なく、内海は塀を伝い木に移って2階のベランダの手すりに飛び移る。と、そこに立石がいた。立石は、手すりから内海を突き落した。すぐさま立石が様子を見に行くと、内海は虫の息。大きな石をつかみ、とどめを刺そうとする立石に内海は「捨てな」と言い残して息を引き取った。 (以上、公式HPより) 立石 「最後の最後まで俺にしがみつきよって。ほんならな、相棒…」 翌日、内海の死体が見つかり、警察が状況見聞。石松和夫警部(稲垣吾郎)らがやってくる。 石松 「天才漫才師は死ぬときの格好まで破天荒のようだね」 田所 「マスコミも嗅ぎつけてます。転落事故という発表でいいですか ね」 石松はそれを承諾する。 ふと見ると、いつものように福家警部補(檀れい)が自らのポラロイドカメラで現場の撮影をしている。 二岡 「漫才コンビ京阪のぼり・くだりですよ。知性派のつっこみ京阪 のぼりと、天才肌のぼけ京阪くだり、一時期しゃべくり漫才で 一世を風靡した漫才コンビです」 福家 「詳しいのね、二岡君」 石松 「君が知ら無すぎるんですよ、福家君。日本で仕事をする以上、 日本の芸能界のことも少しは勉強するべきだ。のぼり・くだり の漫才でも見れば、君のその無愛想なしゃべり方も少しはマシ になるのでは?」 と無愛想に言う石松さん。 石松 「後はよろしく」 田所 「はい」 そして、石松さんはあっという間にその場を立ち去ってしまいましたよ…(涙) その場に残って福家は、二岡から現場検証の結果を聞く。そして、玄関内に落ちていたチラシ、そして玄関先の植木鉢の下に隠してあった合鍵に疑問を持つ。 そこに、相方の立石が、そのマネージャーと共にやってくる。この家は練習場としていた家、福家はなぜ内海が漫才をするときの衣装を着て亡くなっていたのかと疑問を立石にぶつける。 立石 「天才の考えることなんて誰にも理解できません」 更に福家は、それ以外に気付いた疑問を立石に投げかける。 玄関に誰かがその夜、家の中に入った足跡がその日投函されたチラシの上に残っていたこと、合鍵が植木鉢の下に隠していたにも関わらずそれを使って玄関の扉を開けなかったこと・・・。 インターネットカフェで、京阪のぼり・くだりの漫才を見る福家。二岡からタクシーの運転手の証言を聞く。 立石が所属する事務所。 事務所の社長から、単独の仕事の話を告げられる立石。そこに福家がやってきて、立石とマネージャーの浜本を現場に連れ出す。 浜本 「報告書をまとめるのにそんなに時間がかかるものですか?」 福家 「私の上司は書類に不備があると、容赦なくつき返す人でして」 そして、内海がこの家で誰かと会う予定だったのではないかと自らの予想を話す。が、数々の疑問を、「天才の考えることは凡人には分からない」「なぜなら内海やから」とかわす。 夜。警視庁の一室。 自分のパソコンで京阪のぼり・くだりの漫才を見ている福家。そこに突然、石松警部登場。いや、だから、何だかんだ言っても、しっかり福家さんのこと、管理して気に掛けてるわけですよ、石松さん。 石松 「報告書1つに随分と手間取っているようですね」 福家 「!」 石松 「確かに、漫才を見て勉強しろとは言いましたが、勤務中に見ろ などとは僕は一言も言っていません」 福家 「見たのは全て勤務外の時間です。これは確認のための見直しを しているだけです」 石松 「見直し?」 福家 「はい」 石松 「まさか全て観たんですか、過去の漫才を」 福家 「はい。おかげで勉強になりました」 石松 「・・・(呆)」 再び漫才を見始める福家。 石松 「・・・」 石松はそのまま部屋を出ていった。(何か思うところでもあったってことよね?) 翌日。 福家は事務所の社長(笑福亭鶴光)から、立石と内海についての話を聞く。社長は、仲がいい二人だったと話をするが、過去に1度だけ殴り合いの喧嘩をしたことがあったことを聞き出す。 夜。 福家は改めて立石の元にやってくる。福家は立石が亡くなったのは事故ではなく、殺されたのだろうと話す。犯人は、内海が鍵が無いときに2階から侵入しようとすることを知っている人物。そうなると、立石かそのマネージャーしかいない。 2人の漫才を全て見た上で、福家は、2人が過去に殴り合いの喧嘩をした際に、立石が左耳の聴力を失っていたのではないかと推理する。それが負い目となって内海は立石にコンビ解散を強く言えなくなっていたのではないかと。 警視庁。 夜食の準備をして、会議室に戻ってくると、そこには石松が居た。福家の捜査メモが書かれたノートを手にして読み上げている。 福家 「あ!」 石松 「(ノートを手にして)『天才の考えていることなど、凡人には 理解できない』。これは関係者の証言?勉強した結果というの はコレですか?もし、報告書にこのようなことを書くなら、僕 は一生ハンコは押しませんから」 福家 「でしたら、別の書類にハンコを頂けますか?」 石松 「は?」 (ああ、石松警部、ビジュアルが素敵!!!!そして、この後の展開を見ると、石松警部は別の書類(内海の自宅の捜査許可)にハンコを押した模様。ということは、福家の言い分を受け入れてハンコを押したってことなのよね。証拠らしい証拠も無いのに、福家さんを信頼してるというか(笑)。だからやっぱり理解力のある上司なのではないのだろうか。) 石松から別のハンコを貰った福家は二岡と共に、内海の自宅にやってくる。 家の中にやってきた福家は、『メモ書き』が壁中に貼られた異様な部屋を目にする。そして、ネタを吹き込んだボイスレコーダー、そして、服用中の錠剤。部屋には「死ぬまで漫才師」という貼紙があった。 その頃、事件のあった家で、立石は昔の漫才のビデオを見ていた。家を出ようとしたときに、福家がやってくる。 福家 「天才の頭の中が少しだけ分かったのでご報告を」 福家は、解剖の結果、内海の体からアルコールは一切、発見されなかったと。かわりにアルツハイマー病型の認知症を発症していたと立石に告げる。半年後に控える師匠の命日の頃には、病状が悪化していたであろうと。 漫才のネタを忘れてしまったこと、仕事の場所や時間を忘れてしまったことを、全てアルコールのせいにしていたのではないかと。忘れないようにボイスレコーダーに録音して、努力はしていたとしても。 恐らく、都度、何かあれば記録していたであろうはずのボイスレコーダーが、遺体の所持品の中からは発見されていない。まだこの現場にあるはずではないかと。 捜すと、事件現場の雨どいの中からボイスレコーダーが出てくる。 福家 「あの夜何があったのか、ここに録音されているはずです」 福家が再生ボタンを押すと、その事件の夜の音声が録音されていた。 立石 「『捨てな』って言いよったんや…。『待ってくれ、俺のこと捨 てんといてくれ』ってゆーたと思ってた」 福家 「『これを捨てなければ…』と言ったんでしょうね。でないと、 あなたが殺したという証拠が残ってしまうから」 立石 「何でそんなことゆーたんや」 福家 「誰よりも長い間一緒に居たのに、結局、あなたは最後まで内海 さんのことを理解できなかったんですね!内海さんは天才だっ たわけではありません。あなたの相棒だったんです」 (やや最後は強引に証拠を作った感じですけどね。オチとしては悪くない終わり方かな、とは思いました) 石松 「君も刑事生命をかけるんですね」 (来週こそはと思うけど、うーん) |
もう、石松警部のビジュアルだけ語っておけばいいですか? 正直、語ることが無くなってきてしまいました。ちょうど折り返しの第5話ですが、大きな話の変化も無くいつものように事件が解決されていきました。このドラマはこういうドラマなんでしょうね。そこを否定するつもりはないですが、かといってこのまま毎回2〜3分もあるか無いかないかの出番では、どうにも気持ちが盛り上がりません。 石松キャラも、福家に対して理解力があるのか無いのか、その辺が微妙。そこを微妙にしたままドラマ終盤に突入することに意味があるならまだいいのだけど、こういうの期待しすぎていつも痛い目を見てるしなぁ。 せめて犯人とのシーンがあればな。犯人との共演シーンすら無いんだもん。ストレス溜まるって…。 (2014.2.16) |