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第4話「月の雫」 14.2.4 Tue PM9:00〜9:54
「寄らば大樹の陰」
谷元雫(片平なぎさ)は、佐藤酒造社長、佐藤一成(清水紘治)の車を運転し、自身が経営する谷元酒造の酒蔵に向かっていた。谷元酒造は、佐藤酒造の販路拡大、値下げ攻勢で経営が悪化。損失の肩代わり、実質的な吸収合併を佐藤から持ちかけられた雫は、従業員などには秘密裏に酒蔵の視察を提案したのだ。しかし、佐藤は谷元酒造の銘酒『月の雫』の名前が欲しいだけ。伝統の味を守るため手作りの少量生産しか出来ない『月の雫』を、風味などおかまいなしに機械的な大量生産を目論む。 さらに、佐藤は会社を失う独身の雫に色目まで使っていた。 まだ、闇の帳が開かない早朝の酒蔵に2人は到着。雫は従業員に気づかれるからと蔵の電灯は点さずに佐藤を案内する。その間も、佐藤は酒への愛情のかけらも感じさせない経営論を展開。そんな佐藤が水の入ったタンクに近づいた時、雫が体当たり。雫は佐藤を櫂棒で水中に沈め、殺害した。 夜明けの谷元酒造の酒蔵に警察官が集う。福家警部補(檀れい)も姿を見せた。鑑識から現状を聞いた福家が佐藤の遺体発見者に会うため倉庫に向かうと、石松和夫警部(稲垣吾郎)と田所勉警部補(中本賢)が現れた。 (以上、公式HPより) 石松警部、なぜか鼻&口にハンカチをあててます。 田所 「何だ、福家。またしゃしゃり出てきたのか?」 福家 「遺体の発見者にお話を」 石松 「君を呼んだ覚えはないのですが、今回の件は君に任せましょう。 どうぞご自由に」 福家 「えっ?」 石松 「僕は酔っ払いは嫌いなんです」 そして石松はその場から立ち去ってしまいました。(このシーンでの出番はこれだけかい!) 遺体発見者の谷元酒造従業員・田村は正体を無くすほど酔っていた。福家も手をこまねいていると、雫が来た。仕方なく福家は、雫から死体発見時の状況を尋ねる。 雫は佐藤が亡くなっていた酒蔵を案内する。雫は、佐藤が『月の雫』のもろみを盗みに谷元の酒蔵にやってきたのだろうと福家に話す。 雫 「佐藤社長が亡くなったのは残念だと思うわ。だけど正直、こっ ちにとってはいい迷惑」 福家 「とはいえ、不幸中の幸いでしたね。落ちたのが水の張っていた タンクで」 最後に福家は、佐藤社長が運転してきた車を確認する。鑑識(not二岡君)から佐藤の免許証が見当たらないと聞かされ、更に運転席を確認しているとあることに気付く。 福家は佐藤の車にあった名刺を手がかりに、リカーショップを経営者・鍋谷を訪ねる。佐藤は自分のところの酒の値引きを行うかわりに、谷元の酒を置かないようにと手を回していた。谷元の経営は苦しかったのだ。 警視庁に戻ってきた福家は、これまでの捜査結果を報告する。が; 石松 「何の話でしたっけ?」 福家 「事故ではなく、事件の可能性もあるのではないかと」 石松 「確かにその件は君に任せると言いましたが、かかりきりになれ とは言ってません。君には他にも、処理すべき書類が山のよう にあるはずです」 福家 「ですので、そちらをもう少しお待ち頂けると…」 石松 「福家君。今週末、僕は上司との食事会に呼ばれているんです。 当然、君の事についても色々と聞かれるでしょう。そこでどう 報告するかは、僕次第であり、君次第なんですよ。いいですね」 福家 「・・・寄らば大樹の陰・・・」 石松 「僕のモットーだ。よくご存知で」 (上司との食事会だなんて、また突拍子も無い設定を持ってきたもんだ。これ、今回限りの思いつきなのか、それとも次回以降の伏線なのかどっちか分からないけど。オリコンの記事を見ると、実際、上司も登場するようなので、そのときに石松さんがどういう風に立ち回っているかというのは興味はあるんですけどね。 そして、ここで「週末」という事件解決にタイムリミットを設けてる石松さん。1話は会見だったり、3話は送検だったりで何気に事件解決までのタイムリミットが設定されてますよね。これは石松さんの意思なのか、脚本の都合なのかは分からないけど(後者だろうけどさ)、石松さんはこのドラマではそういう役回りなのか・・・って、それだけの役回りっていうのもどうなんだか。嗚呼・・・) 翌日(?)、谷元酒造従業員・田村に事件当日の話を聞く。 事件当日は、自分が遺体を発見したあとに雫が来て、他の従業員・中西がやってきたと。 遺体を発見する前の2時の見回りのときは何事も無く、懐中電灯を持って蔵の電気をつけて様子を見回ったと。次の見回りの4時のときも、蔵に入って電気を点けて見回った。そこで遺体を見つけたのだ。 福家 「4時の見回りの際、蔵に入って電気を点けたと言いましたけど」 田村 「夜は完全に真っ暗ですからね、この酒蔵は?」 福家 「どうやって電気をつけたんです?よーく思い出してください」 谷元酒造の蔵。 福家はまた雫に会いにやってきて、佐藤の遺体からはアルコールが検出されたことと伝える。更に、現場には佐藤社長の扇子,もろみを盗みだすためのビーカー,懐中電灯といった備品が落ちていて、佐藤が1人で蔵に入ったのだとしたらこんなに手に持てるはずがないと。福家はそのとき、少なくとももう1人、蔵の中には人がいたと推測する。 それは、従業員の田村の証言からも予測できることだった。田村の証言では、事件当日の4時の見回りのときには蔵の中が明るくて懐中電灯を使わなかったと。4時のときには蔵の上の方についている木戸があいていて、月明かりが差していたからだ。だが、佐藤社長が持ち込んだ懐中電灯はついたままになっていて、蔵の中は真っ暗だったと推察される。これは佐藤以外の誰かが2時から4時の間に木戸を開けたのではないかと。 そこまで福家が話をしたところで、突然、雫が福家に; 雫 「ねぇ、福家さん、飲みに行かない?」 と持ちかける。 店で月の雫を飲みながら、雫は自分の身の上話をし始める。そして; 雫 「もう少しで最高の酒ができる。私の人生をかけた素晴しいお酒 が。どれほどの価値があるか、あなたなら分かるでしょ?同じ 女ならわかってくれるはずよ」 雫は福家に心の内を打ち明ける。 警視庁? 深夜というよりも、早朝かな。二日酔いのまま職場で眠ってしまう福家。机には一升瓶が置かれてます。目を覚ますと石松さんが。 石松 「自由奔放な部下だとは思ってましたが、ついに、職場に酒まで 持ち込むようになりましたか?」 福家 「これはですね」 石松 「上司の食事会は明日なのですが」 福家 「言われた書類は全て出しました」 石松 「おかげで、こんな時間まで報告書に目を通すハメになりました。 でも、まだ1件足りません。どういうつもりなんです?事故に せよ事件にせよ、すでに結論は出ているのでは?」 福家 「・・・」 石松 「顔でも洗ってくるんですねぇ。前にも言いましたが、僕は酔っ 払いは嫌いなんです!」 (こういう部下がいると、手柄は増えるかもしれないけど、やっぱり大変かも。何だかんだ言っても、福家さんの仕事を最後まで面倒を見ているのは事実なわけで…。ただ、ここで『事故にせよ事件にせよ』ってどういう意味なんでしょう?深読みすれば、既に福家さんの中で既に結論は出ているんでしょ?と促してるんでしょうか?考えすぎ?) 谷元酒造にやってきた福家。 その前に二岡から事件当日の気象について連絡を受ける。その夜は前日に比べて5度近く気温が高かったと。 また、従業員・中西からは、事件当日の未明に、隠れてお酒を飲んでいただけでなく、銘柄まで当てられてしまったと福家に語る。 福家は、雫に会い、改めて事件当日の話をする。 深夜3時半ごろ、佐藤を殺害した後に、いつもより気温が高く、蔵の温度が高くなっていることに気付いた雫が、外気を蔵の中に取り入れ気温を下げるために蔵の木戸を開けた。そのときに、雫は木戸から、中西がその日発売されたばかりの佐藤酒造の新商品である『藤の誉』を隠れて飲んでいたのを見ていたのだった。 中西が飲んでいた酒が『藤の誉』であることを指摘するには、雫が木戸から見る以外にはあり得ない…。 そもそも、佐藤社長の車には、エンジンをかけたさいに運転席の足下に暖房が入っていた。暑がりの佐藤社長が車を運転していたとしたらありえない話だ。 雫は福家に、見逃して欲しいと懇願する。 雫 「あなたら分かってくれるはずよ」 福家 「私はいち刑事です」 雫 「違う。あなたは女よ。私とおんなじ。そして友達なのよ、私たち」 福家 「谷元さん、私にとってあなたは、いち殺人犯です」 (今回、また状況証拠だけで、“物的証拠”が出なかったなぁ。そういう作りが残念なんだな、このドラマ) 石松 「まさか全て見たんですか、すべての漫才を?」 (また来週もどうでもいい感じの出番だわ…) |
今回は私にとって色々とダメな回でした。 今回、また物的証拠が無かったなぁ。勘違いだったとか、シラを切ったら逃げれるようなものばかりなんじゃないだろうか。 加えて、雫のキャラクターがちょっと好きじゃなかったです。(←どうやら多くの方の反応とは違うようですが) 女1人で頑張ってきた人が、突然現れた福家なんかに友達意識感じちゃったり、挙句に殺人を犯したのを友達だからと許してもらおうとしたり、恐らく今回のドラマで一番鍵となる部分で共感できなかった。女であることをそんなところで使われても、ちょっと違うんじゃないかと思ってしまって…。「1人で頑張りすぎた」という終わらせ方でもよかったんじゃないかなぁ。 かといって、福家の方に感情移入ができるかというと、相変わらず福家の心理描写が無いドラマなので、そういう部分も無く…。雫が福家のどこに対して友達になれると思ったのか分からなかったし、かといって福家がそう仕向けたという風にも見えず。 そして、今週の石松警部は・・・何だかんだと言いながらも、上司としてはしっかり福家さんの面倒を見ているのだろうということは分かったけど(寄らば大樹の陰だけどねwww)、如何せん、出番が少なすぎる!!! 2番手でこんな扱いのドラマって今まであったでしょうか?2番手なんだから、こういう形のドラマでももう少し出番が欲しいわ。このまま最終話まで行っちゃうのかなぁ。この思い、どうしたら・・・ (2014.2.9) |